JP3850986B2 - メモリ装置用可変ドメイン冗長置換構成 - Google Patents
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- Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に、メモリ装置用の冗長置換アーキテクチャに関し、詳細にはメモリ装置に適用可能な可変ドメイン冗長置換構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
CMOS技法が進歩し、それによってコンピュータ市場が広範囲な消費者に対して急激に開かれるようになった。現在、マルチメディア・アプリケーションは少なくとも8MBのメモリ、好ましくは16MBのメモリを必要とする。それによってコンピュータ内のメモリ・システムの相対的コストが高くなる。近い将来、32MBや64MBのコンピュータが一般的になると思われる。これは、256MbのDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)やそれを超えるDRAMの潜在需要があることを意味する。まだ開発段階ではあるが、ギガビット級のDRAMの開発が進んでおり、メモリ装置の設計と製造の複雑さが増しても製品の信頼性を保証できる新技術の導入が必要になっている。大型のアレイ・サイズとそれに伴うリソグラフィ上の難点に鑑みて、チップ歩留まりを高めることがこれまで以上に重要である。プロセス技術者は絶えず、マスク欠陥を減らし、最終的には完全になくすか最小限にしようと試みている。チップ内に不可避的に残る障害は、一般に、特別な回路設計、具体的には冗長置換を使用して解消される。
【0003】
本発明は、ドメインという概念に基づく新規な構成である。本発明に記載のドメインは、厳格で明確な境界によってくくられていない。複数のメモリ・アレイを含む大きなドメインや、1つのメモリ・アレイのいくつかの部分しか含まない小さなドメインがある。大きさに関係なく、各ドメインはそのドメイン内で検出された障害を置換するいくつかの冗長回路を備える。ドメイン間での重なり合いを可能にすることによって、その2つのドメインによって処理されるアレイ内に障害があれば、重なり合うドメインの共通領域内に配置された冗長回路のいずれかを使用して所与のメモリ・アレイ内の障害を修復することが可能になる。障害の数がそのアレイを処理する1つまたは複数のドメイン内の使用可能な冗長回路の数を超える場合は、この方式は通用せず、メモリは修復不能である。しかし、本発明によると、第1のドメイン内のすべての冗長回路が使用し尽くされた場合、第1のドメインと重なり合うもう一つのドメイン内の未使用の冗長回路が、第1のドメイン内に未処理のまま残された残りの障害を修復する手段として使用される。
【0004】
ドメインは、任意のサイズに合わせて作ることができ、任意の構成に構成することができる。ドメインは、互いに重なり合うことも並び合うこともできる。重なり合ったドメインの利点は、そのようなアーキテクチャによって、両方のドメインに共通する領域内にある障害をその2つのドメインのいずれか一方に配置された冗長要素を使用して処理することができることである。この利点が特に重要な理由は、1つのドメイン内で使用可能な修復手段を所与の時点で完全に使い尽くすことができ、第2の重なり合うドメインの可用性を有利に利用して第1のドメインを支援し、処理されずに残された修復ジョブを完了することができるためである。
【0005】
1つのアレイ内にいくつかのドメインを含めることができ、あるいは1つのドメイン内にいくつかのアレイを含めることができる。このようにして、設計者は所与のドメイン構成とサイズの選定をより有利に利用して設計の修復可能度を最適化することができる。
【0006】
従来の冗長構成は一般に、各行および列の冗長性をもたせるために冗長要素を使用して固定サイズのドメイン内の欠陥要素を置換する固定ドメイン冗長置換(FDRR)アーキテクチャを採用している。
【0007】
FDRRアーキテクチャ内では長年にわたり様々な構成が成功裡に実施されてきた。低密度DRAMに一般的に使用されている典型的なFDRR構成を図1に示す。図1には、固定サイズ・ドメイン内の障害要素を置き換えるために使用され、メモリを構成する各サブアレイに付加される複数の冗長ユニットが図示されている。各冗長ユニット(RU)は複数の冗長要素(RE)を含み(たとえば1つのRUについて2つのREが図示されている)、対応するサブアレイ内にある障害(Xと符号が付してある)を修復するために使用される。この方式はブロック内置換と呼ばれ、高密度メモリでサブアレイの数が増えるにつれて、後述する冗長領域オーバヘッドが増大する。これは、各サブアレイが置換のための固定ドメインを含み、異なるサブアレイ内のドメインが互いに排他的であるためである。この方式は、各サブアレイ内に少なくとも1つ、好ましくは2つのRUを必要とする。したがって、柔軟性がないためにRUの効率はかなり悪く、障害が所与のサブアレイに集中して発生した場合、チップ歩留まりが大幅に低下する。上述の方式については、T.キリハタ等の「A 14ns 4MB DRAM with 300mW Active Power」(IEEE Journal of Solid State Circuits, Vol.27, pp.1222-1228、1992年9月)と題する論文に記載されている。
【0008】
柔軟冗長置換構成と呼ばれる他のFDRR冗長置換構成を図2に示す。図2には、メモリ内の任意の場所にある障害要素を選択的に置換するRUの大きな固定ドメインとして、単一の冗長アレイを有するメモリが図示されている。この構成では、RU内のREはメモリ内のどのサブアレイにある障害(Xと符号が付してある)でも修復することができる。この構成が前述のブロック間置換より優っている利点は、特定の数のRUを有する1つのセクション、すなわち冗長アレイを有利に使用して、メモリを形成する任意の数のサブアレイを処理することができることである。その結果、メモリを形成するすべてのサブアレイを適切に処理するためにかなりの量の追加の制御回路が必要ではあるが、前述の方式と比較して面積(基板面積とも呼ぶ)が大幅に節約される。
【0009】
上述の構成に関する詳細および様々な兼ね合いについては、T.キリハタ等の「A Fault-Tolerant Design for 256Mb DRAMs」(Digest of Technical Papers of the 1995 Symposium on VLSI Circuits、pp.107-108)と題する論文、T.キリハタ等の「A 30ns 256Mb DRAM with Multi-divided Array Structure」(IEEE Journal of Solid State Circuits、Vol.28, pp.1092-1098, Nov.1993)と題する論文、およびH.L.カルター(Kalter)等の「A 50ns 16Mb DRAM with a 10ns Data Rate and On-Chip ECC」(IEEE Journal of Solid State Circuit, Vol.25, pp.1118-1128、1990年10月)と題する論文に記載されている。
【0010】
要約すると、固定ドメイン冗長置換(FDRR)構成は、複数の固定サイズのドメインから成り、各ドメインを個別に使用してそのドメイン内に含まれる障害を置換することができる。この概念をチップに拡大すると、各ドメインが固定サイズの互いに相互排他的ないくつかのドメインがあり、それによってチップ内のすべての障害を修復する。
【0011】
FDRRアーキテクチャは、小さなドメインにより、最小限の回路で障害を修復することが可能なブロック内置換に使用することができる。しかし、このような構成は、障害の集合を修復するには非効率的である。第2のFDRR構成、すなわち柔軟冗長置換アーキテクチャは、そのようなアーキテクチャに典型的な大きなドメインによって、集中発生障害をうまく修復することができる。しかし、回路オーバーヘッドが大幅に増大し、重大な欠点となる。
【0012】
柔軟冗長構成は、限られた数の障害を修復するにはきわめて効率的であり、それらの障害がビット線(単一ビットまたは複数ビット)やワード線(単一ワードまたは複数ワード)など(これらはすべて「ハード障害」の範疇に入る)に影響を与える場合には特にそうである。しかし、柔軟冗長置換には他の明確な欠点がある。それは、DRAMセルを形成するキャパシタに記憶されたビットが、弱いセルで時間が経過すると消え、それによって障害が生じる、「保持障害」と呼ばれる第2の種類の障害を克服するのに、相当数のRU(およびそれに対応する制御回路)を必要とすることである。保持障害の数はハード障害の数をはるかに上回るため、これは特に問題となる。
【0013】
メモリ内のハード障害に戻ると、このタイプの障害は集中発生する傾向がある。したがって、ブロック内置換手法は柔軟性が乏しいために通常は対処することができない。ハード障害は一般にはあまり数は多くなく、理想的に大きなドメイン内のより少ないRUで修復することができる。柔軟冗長置換は、より少ないRUを持つ単一の大きなドメインによって処理することができるハード障害を修復する優れた手法である。たとえば、ドメインに4つの集中発生障害がある場合、そのドメイン内でそれらを置換するのに4個のRUが必要である。ブロック内置換手法を使用してそれぞれの小さなドメイン内に4個のRUを設計するのは、必要なオーバーヘッドが増え過ぎることになる。このオーバヘッドが受容可能であるとしても、たとえば5個の集中発生障害がある場合、欠陥の置換ができない可能性がある。結論として、柔軟冗長手法を使用してドメイン・サイズを大きくすることが、ハード障害の修復にはきわめて重要である。
【0014】
一方、保持障害は、メモリ全体にランダムに発生し、その数は一般に多いが、チップ全体にわたってランダムに発生するという明確な利点がある。ランダムな障害の場合、障害は多くの小さなサブアレイに統計的に分布しているため、ブロック内置換の欠点は少ない。ブロック内置換は、柔軟冗長置換に必要な冗長回路よりも少ない冗長回路で障害を修復することができる。ランダムに発生する保持障害を検出する目的で各サブアレイに1つのRUを設計した場合、サブアレイ内に少なくとも1つの保持障害があるとすれば、そのような構成は保持障害の検出にとって理想的であろう。一方、保持障害は、障害の数が多く、メモリ装置内の使用可能な修復回路で対処しきれないことが多いため、柔軟冗長置換手法で修復するのは困難である。柔軟冗長手法は使用可能な冗長回路で多数の障害を修復するのにより大きなオーバーヘッドを要するため、柔軟冗長置換手法によって数の多すぎる障害を修復するのは不利である。
【0015】
上記に鑑みて、理想的な冗長構成の重要な目的は、ハード障害と保持障害を、メモリ全体にランダムに分散しているか集中しているかを問わず、複雑な冗長領域オーバーヘッドによって生じる厄介な負担をかけずに修復することである。一般に、このオーバーヘッドは、冗長要素オーバーヘッドと冗長制御回路オーバーヘッドとに分けられ、メモリの良好な修復可能性を達成し、最適パフォーマンスを維持するには両方とも最小限にする必要がある。
【0016】
前記のいくつかの範疇を含む関連冗長置換構成については、以下の参考資料に記載されている。
【0017】
米国特許第5491664号明細書には、柔軟冗長メモリ・ブロック要素の分割アレイ・アーキテクチャ方式での実装について記載されている。この構成は、読取りバスに結合されたメモリおよび冗長メモリ・ブロックの両方を有し、1つのメモリ・サブアレイ内の冗長メモリを第2のサブアレイによって共用することができるようになっている。
【0018】
米国特許第5475648号明細書では、冗長構成を有するメモリについて記載されている。適切なアドレス信号が障害セルのアドレスと一致する場合、冗長構成が備える予備のセルが起動されて障害セルを置き換える。
【0019】
米国特許第5461587号明細書では、行冗長回路を他の2つの予備行デコーダと共に使用し、ヒューズ・ボックスの賢明な使用により、行冗長制御回路が発生させる信号によって障害行を予備行に置き換えることができるようにする。
【0020】
米国特許第5459690号明細書では、障害のあるメモリ・セルを処理する通常のワード線が存在する場合、障害メモリ・セルを冗長セルに置き換えることができるようにする冗長構成を備えたメモリについて記載されている。
【0021】
米国特許第5430679号明細書では、冗長性を目的としてデコーダをプログラムするヒューズ・ダウンロード・システムが記載されている。ヒューズ・セットは冗長デコーダに動的に割り当てることができ、それによってメモリ内の障害行/列の多次元割り当てを可能にする。
【0022】
米国特許第5295101号明細書では、障害サブアレイを適切な冗長要素に置き換える2レベル冗長構成について記載されている。
【0023】
従来の技術および上記の説明は、主としてDRAMに関するものであったが、当業者なら、上記の構成またはアーキテクチャあるいはその両方は、SRAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュRAM、CAMなどの他のタイプのメモリにも等しく適用可能であることが十分にわかるであろう。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、任意のサイズのメモリに適用可能なフォールト・トレラント設計を実現することである。
【0025】
本発明の他の目的は、ドメインの一部が互いに重なり合っており、可変ドメイン冗長置換構成(VDRR)を使用して、少なくとも2つの可変ドメインによって障害要素を選択的に置き換えることである。
【0026】
本発明の他の目的は、ドメインの一部が互いに重なり合っており、冗長ユニットを使用し、少なくとも2つの可変ドメインで障害を修復することである。
【0027】
本発明の他の目的は、最も効果的で効率の高い修復ドメインを選択することによってハード障害と保持障害の任意の組合せを含む任意のサイズのメモリを動的に修復し、メモリ装置内の障害をなくすことによってチップの歩留まりを向上させることである。
【0028】
本発明の他の目的は、一方のタイプの障害を他方のタイプの障害を犠牲にして修復することなく、メモリ内のハード障害と保持障害を同時になくすことである。
【0029】
本発明の他の目的は、可変ドメイン冗長置換(VDRR)構成を使用して、従来の相互に排他的な固定ドメイン冗長置換(FDRR)構成を置き換えることである。
【0030】
本発明の他の目的は、VDRR構成を使用して、RUとそれに付随する回路要件を最小限にすることである。
【0031】
本発明の他の目的は、メモリ内のハード障害と保持障害の修復が追加の電力消費なしに、メモリ速度を低下させることなく達成されるように保証することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明の主要な特徴は、一部が互いに重なり合った少なくとも2つの可変ドメインのうちからより効率的で効果的な置換ドメインを使用できるようにする、本明細書で可変ドメイン冗長置換(VDRR)として記載する新規で改良された冗長構成である。本発明人等は、修復のために相互に排他的な固定ドメインを使用する従来の固定ドメイン冗長置換(FDRR)構成の欠点がVDRRによって解消されると考える。
【0033】
本発明の一実施形態によると、フォールト・トレラント・メモリ装置が、複数の一次メモリ・アレイと、各ドメインの少なくとも一部が他のドメインと共通していて重なり合ったドメイン領域を形成し、ドメインのうちの少なくとも1つのドメインが一次メモリ・アレイのうちの少なくとも2つの一次メモリ・アレイの一部と重なり合う複数のドメインと、各ドメインに結合され、各ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、ドメインのうちの1つのドメイン内の障害のうち少なくとも1つの障害が冗長手段によって置き換えられるようにする制御手段とを含み、少なくとも他の1つの障害が重なり合ったドメイン領域内に位置する場合に1つのドメインの少なくとも他の1つの障害が、ドメインのうちの他のドメインに結合された冗長手段によって置き換えられる。
【0034】
本発明の他の実施形態によると、フォールト・トレラント・メモリ装置が、複数の一次メモリ・アレイと、ドメインのうちの第1のドメインがドメインのうちの第2のドメインの一部と重なり合った複数のドメインと、各ドメインに結合され、各ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、ドメインのうちの1つのドメイン内の障害のうちの少なくとも1つの障害が冗長手段によって置き換えられるようにする制御手段とを含み、少なくとも1つの他の障害が第1のドメインと第2のドメインとに共通である部分内に位置する場合に第1のドメインの少なくとも1つの他の障害がドメインのうちの第2のドメインに結合された冗長手段によって置き換えられる。
【0035】
本発明の第3の実施形態によると、フォールト・トレラント・メモリ装置が、可変サイズ・ドメインのうちの1つの可変サイズ・ドメインの少なくとも一部が可変サイズ・ドメインのうちの他の可変サイズ・ドメインと共通していて重なり合ったドメイン領域を形成する複数の可変サイズ・ドメインと、各ドメインに結合され、各ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、ドメインのうちの1つのドメイン内の障害のうちの少なくとも1つの障害がドメインに結合された冗長手段によって置き換えられるようにする制御手段とを含み、少なくとも1つの他の障害が重なり合ったドメイン領域内に位置する場合、1つのドメインの少なくとも1つの他の障害がドメインのうちの他のドメインに結合された冗長手段によって置き換えられる。
【0036】
本発明の第4の実施形態によると、フォールト・トレラント・メモリ装置が、複数の可変サイズの重なり合わないドメインと、各ドメインに結合され、各ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、ドメインのうちの1つのドメイン内の障害のうちの少なくとも1つの障害がドメインに結合された冗長手段によって置き換えられるようにする制御手段とを含む。
【0037】
本発明の第5の実施形態によると、フォールト・トレラント・メモリ装置が、メモリ・アレイと、各ドメインの少なくとも一部が他のドメインと共通していて重なり合ったドメイン領域を形成し、ドメインのうちの少なくとも1つが一次アレイの少なくとも2つのアレイの一部と重なり合っているドメインと、各ドメインに結合され、各ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、ドメインのうちの1つのドメイン内の障害のうちの少なくとも1つの障害をドメインに結合された修復手段によって修復する修復手段とを含み、少なくとも1つの他の障害が重なり合ったドメイン領域内に位置する場合に前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害がドメインのうちの他のドメインに結合された修復手段によって修復される。
【0038】
【発明の実施の形態】
可変ドメイン冗長置換(VDRR)は、冗長オーバーヘッドを低減すると同時に、優れた修復可能性を維持する統計的手法である。n個の障害がm個のドメイン全体にランダムに分布している場合、所与のドメイン内のx個の障害を検出する確率Pは、以下のベルヌーイ分布によって求められる。
P=nCx・(1/m)x・(m−1/m)n-x (1)
【0039】
図3ないし図4に、それぞれm=16およびm=4の場合の、nおよびxに対する所与のドメイン内の累積障害確率ΣPを示す。
【0040】
図5ないし図7に、それぞれ図5のドメインA(m=16)、図6のドメインB(m=4)、および図7のドメインC(m=1)の物理構成を示す。16個のドメイン内に64個の障害がランダムに分布している場合、ドメインA(m=16)におけるゼロ障害の確率は無視可能なほど低い(2%以下)。各(A)ドメインには少なくとも1個の障害がある確率がある。より大きなドメイン、たとえば(B)(m=4)に8個未満の障害しかない確率も同様にきわめて低い(1%以下)。本発明人等は、64個の障害のうち32個の障害を、それぞれ1個および4個の冗長要素(RE)を有する可変ドメイン(A)および(B)によって実質的に修復可能であると推測した。64個の障害のうちの残り32個の障害は、ドメイン(C)(m=1)内の完全柔軟冗長置換を使用して修復可能である。したがって、より大きなドメイン内に含まれたドメインを作成し、そのより大きなドメインをさらにより大きなドメインの一部として組み込み、より小さな各ドメインにはない必要な冗長ユニットまたは要素を設けることができる。ランダムに分布している障害を修復する利点に加えて、VDRR手法は、保持障害とハード障害を修復することができるので有利であり、固定ドメイン冗長置換(FDRR)よりも少ない冗長オーバーヘッドでそれらの結果を達成することができる。本明細書の従来の技術の項で前述したように、保持障害は通常サブアレイ全体にランダムに分布し、小さなドメイン(A)で有効に修復することができる。一方、ハード障害は、所与のサブアレイに集中する傾向がある。しかし、ハード障害は数が多く、より大きなドメイン、たとえば(C)によって処理した方がよい。可変ドメイン(A)、(B)、および(C)は重なり合う。この重なり合いにより、障害のタイプと大きさに応じて可能な最善の修復ドメインを選択することができる。
【0041】
図5ないし図7に示す3つの可変ドメイン(A)、(B)、および(C)は、ベルヌーイ式によって求められる、所与のドメイン内の障害を検出する累積障害確率を説明しやすいように、互いに分けて図示してある。しかし実際には、図8に示すようにこの3つのドメインはすべて互いに重ね合わされている。重ね合わさっていることにより、障害が2つのドメインに共通している場合、1つのドメイン内の冗長回路を使用して他のドメイン内の障害を修復することができる。
【0042】
図9を参照すると、VDRR構成を備えた256Mb DRAMアーキテクチャが図示されている。256Mb DRAMチップ10は、16個の16Mb一次アレイ15を含む。各ユニット15は、アレイ・ブロック19と、256Kb冗長ブロック22と、冗長制御回路RUCNT24とから成り、これらについて以下で説明する。16Mb一次アレイ19は8,192本(16×512(1Mbブロック当たり))のワード線(WL)を有し、16個の1Mbブロック(サブアレイ)を含み、各サブアレイは1Mセルを有する。図9の左側に、一次16Mbアレイ19の両端間にわたる3つのドメインA、B、およびCが図示されている。参照番号18が付されている最小のドメイン(A)は1Mbサブアレイから成る。参照番号21が付されているその次の大きさのドメイン(B)は4Mbサブアレイから成り、その境界内に(A)を完全に包含している様子が図示されている。最後に、参照番号23が付されているドメイン(C)は、16Mb一次アレイ19全体にわたって延び、ドメイン(A)18と(B)21の両方を含む。
【0043】
図9の右側には、メモリ・アレイの一部を形成する2つのセルが図示されており、各セルはNMOSデバイス20とキャパシタ25とを含む。各ワード線WLには2,048個のNMOSデバイス20が結合されている。1Mbブロックには512本のWL(すなわち512WL×2,048セル)があるが、(16個のうちから)特定の1Mbブロックがアクティブにされるとき1つのWLだけが選択される。(注:16Mbアレイ内で8,192本のWLのうちの1本のWLだけがアクティブである。)キャパシタ25に蓄えられた容量性電荷が対応するビット線BLに送られる。ビット線BL上の電荷はセンス増幅器28によって増幅される。増幅されたビット情報(すなわちデータ)は、対応する列アドレス(図示せず)によって選択され、データ出力回路(図示せず)に送られる。
【0044】
各1Mbブロック内に冗長ワード線(RWL)を設計する代わりに、各16Mb一次アレイ19に128本のRWLを含む256K冗長ブロックを使用する。冗長ブロック22は64個のRUを含む。例示として、各RUは2本のRWLを含んでいる。固定1Mbドメインを使用するブロック内置換や単一の固定16Mbドメインを使用する柔軟冗長置換とは異なり、この64個のRUは、(A)1Mb18、(B)4Mb21、および(C)16Mb23の3つの可変ドメインに割り当てられる。16個のRU(RU0〜15)のそれぞれには、1個の1MBドメイン(A)(m=16)が関連づけられ、他の16個のRU(RU16〜31)が4Mbドメイン(B)(m=4)で使用され、残りの32個のRU(RU32〜63)は16Mb置換ドメイン(C)(m=1)全体に関連づけられている。3つのドメイン(A)、(B)、および(C)は互いに重なり合うように設計されている。この重なり合いにより、障害のタイプに応じて最も有効かつ効率的なドメインを選択することができ、それによって、ハード障害および保持障害があった場合にユニットの修復可能度が向上する。
【0045】
図10に、各1Mbドメインについて4個のRUがある場合(4/1M)、各4Mドメインについて16個のRUがある場合(16/4M)、16Mドメインに64個のRUがある場合(64/16M)の3つの場合と、((A)1/M+(B)4/4M+(C)32/16M)の組合せにVDRRを使用する場合について、ランダムに分布した障害の数nに対する16Mb一次アレイ19の歩留まりをシミュレートした図を示す。16Mbアレイ当たりのエレメント総数はすべての場合に同じであることに留意されたい。柔軟ドメイン冗長置換方式(16Mbドメイン内に64個のRU)によって達成可能な回復可能度と本質的に等しい程度の回復可能度を、VDRRによって達成することができる。
【0046】
以下に示す表1は、ブロック内置換4/1Mを基準にしたヒューズ数(冗長オーバーヘッドを測定するための重要なパラメータである)と、95%の歩留まりを可能にするための修復可能障害数の比較を示す表である。4/1M、16/4M、および64/16Mの冗長組合せは、それぞれ1M、4M、および16Mについて独立して制御可能な4個、16個、および64個の冗長ユニットが存在することを前提としている。
【表1】
【0047】
表1には、ドメイン・サイズに伴ってメモリ・アレイの修復可能度は向上するが、必要ヒューズ数が増える様子が示されている。
【0048】
VDRR構成では、各ドメインに障害が存在する確率が高いため、小さなドメインに割り当てられているRUのうちのいくつかを有効に使用することができる。これらのRUのためのドメインがより小さいと、必要な合計ヒューズ数が少なくなる。したがって、VDRRは、柔軟ドメイン冗長置換方式(64/16M)によって達成可能な程度と本質的に等しい修復可能度を可能にすると同時に、使用ヒューズ数が96個少ない。
【0049】
障害のうちのいくつかが集中している場合、VDRRの利点はさらに大きくなる。これは、本発明によると、ドメイン(C)によって集中障害を有効に修復する事ができると同時に、ランダムに分布した障害をドメイン(A)および(B)によってより有効に修復することができる。
【0050】
図9の例に戻って参照すると、冗長ユニット制御回路RUCNT24をイネーブルにすると、一次16Mbアレイ19内の8,192本のWLがすべてディスエーブルにされる。256Kb冗長ブロック22内の128本のRWL(冗長WL)のうちの1本がアクティブにされる。NMOSデバイス20とキャパシタ25とセンス増幅器28とを含む冗長組合せ構成の動作は、デバイス30とキャパシタ35とセンス増幅器38を含む組合せ構成にも適用される。次に、制御回路の詳細な動作について説明する。
【0051】
16個の1Mbブロック内のワード線と、冗長ブロック22内のRWLは、それぞれの冗長ユニット制御回路(RUCNT)24によって制御される。これについて図11を参照しながら詳述する。パフォーマンスを向上させるために、これらの回路は物理的に冗長ブロック22の下(すなわちユニット15の下端)に配置すれば最も有利である。
【0052】
図11に、可変ドメイン冗長制御回路の略ブロック図を示す。ユニット15内に含まれる制御回路は、ワード線デコーダ(WLDEC)と、冗長ワード線デコーダ(RWLDEC)と、ドメイン(A)の場合はそれぞれ8個のアドレス・ヒューズと1個のマスタ・ヒューズを有するRUCNT0〜15として示されている冗長ユニット制御回路(RUCNT)、ドメイン(B)の場合はそれぞれ10個のアドレス・ヒューズと1個のマスタ・ヒューズを有するRUCNT16〜31として示されている冗長ユニット制御回路、およびドメイン(C)の場合はそれぞれ12個のアドレス・ヒューズと1個のマスタ・ヒューズを有するRUNCNT32〜63として示されている冗長ユニット制御回路と、ワード線ドライバ(WLDRV)と、冗長ワード線ドライバ(RWLDRV)と、ワード線ディスエーブル発生回路(WLDISGEN)とを含み、これらはすべて図のように適切に相互接続されている。本発明のVDRR構成の動作を例示するために、16Mb一次アレイ19(図9)において、(16Mb一次アレイ19内の8,192本のWLのうちの)1本のWLまたは(冗長ブロック22内の64本のうちの)1本のRWLがアクティブであるものと仮定する。当業者なら、図11に示す回路にわずかな変更を加えるだけで、16Mbユニット15内で2本以上のWLがアクティブになれるようにすることができることが容易にわかるであろう。
【0053】
1)待機モード、2)通常アクティブ・モード、および3)可変冗長アクティブ・モードの詳細な動作について、以下に説明する。
【0054】
図12に、図11で示されているアドレスADD、ノードN、ノードNR、制御線WLON、WLディスエーブル信号bWDIS、RWLE、WL、およびRWLの、対応する同じ名前を有する線/ノード上の最も妥当な信号のタイミング図を示す。
【0055】
1)ワード待機モード中(すなわちチップがイネーブルになっていないとき)、制御線信号WLONは低(すなわち0)のままであり、それによって、WLDEC出力信号N、RWLDEC出力信号NR、およびRUCNT出力信号RWLEの状態に関係なく(すなわち「ドントケア」条件)、WLおよびRWLはすべてディスエーブル(すべて0)になる。チップがイネーブルにされると(すなわちアクティブ・モード)、WLまたはRWLがアクティブになる(ただし両方ともではない)。WLがイネーブルにされると(すなわち1)、チップはいわゆる通常アクティブ・モードになる。あるいは、RWLがアクティブにされたとき(それによってWLがディスエーブルにされる)、チップは可変冗長アクティブ・モードであると言う。
【0056】
2)通常アクティブ・モード中は、すべての冗長ワード線イネーブル信号RWLEは低のままであり、ワード線ディスエーブル発生回路WLDISGENの出力信号(bWLDIS)を高(すなわち1)に維持する。以下に、RWLE信号を発生する回路24の詳細な動作について説明する。16Mb一次アレイ19(図9および図11)がイネーブルにされると、13ビットのアドレス情報がWLDECに送られ、8,192個のノードのうちの1つのノードNがイネーブルにされる。これによって、信号WLONが高に切り替わると8,192本のWLのうちの1本のWLをアクティブにすることが可能になる。
【0057】
3)可変冗長アクティブモード中に、冗長ワード線のアクティブ化は、a)RUCNTとb)RWLDECとを介する2パス・デコードによって制御される。前述のように、2本のRWLを含むRUがそれぞれのRUCNTによって制御される。RUに含まれる各REは代替パスb)、すなわちRWLDECによって制御される。両方のデコード・パスは並列して機能し、RUCNTおよびRWLDECの結果の最終デコードは、RWLDRVで実施される。次に、可変冗長アクティブ・モード時の本発明の動作について詳述する。
【0058】
可変冗長アクティブ・モードは典型的にはRUCNTによって検出され、制御線WLON上に信号が到着する前にRUCNTがそれぞれのRWLEをアクティブにする(この検出フェーズを冗長一致検出フェーズと呼ぶ)。この検出によって、WLDISGENの出力にある信号bWLDISが強制的に0に切り替わり、それによって、16Mb一次アレイ内のワード線がアクティブにならないように阻止される。RUCNT冗長一致検出フェーズ中に、少なくとも1つのRU内のREを選択する代替パスがRWLDECでデコードされる。それと並行して、それぞれのRWLDECがアドレス情報によってアクティブにされ、対応するNRが1に切り替えられる。
【0059】
前述のように、各ドメイン内のRUとして、2本のWLを2本のRWLに同時に置き換えるものと仮定する。1Mbドメイン(A)は512本のWLを含み、そのうち2本はRUCNT0〜15によってサポートされる。したがって、各RUCNT0〜15は各1Mbドメイン(A)内の512本のWLのうちの2本のWLをデコードするのに8個のアドレス・ヒューズと1個のマスタ・ヒューズを必要とする。16個の1Mbドメイン(A)のうちの対応する1つのドメインが選択されると、16個のRUCNT0から15のうちの1つのRUCNTだけがアクティブにされる。16Mbユニット内の16個のドメイン(A)のうちの対応する1つのドメインは、アドレス9〜12によって決まる。4Mbドメイン(B)を制御する各RUCNT16〜31は、各4Mbドメイン(B)内の2048本のWLのうちの2本をデコードするのに10個のアドレス・ヒューズと1個のマスタ・ヒューズを必要とする。対応するドメイン(B)が選択されると、同じ4Mbドメイン(B)に割り当てられている16個のRUCNT16〜31のうちの4個のRUCNTが同時にアクティブにされる。16Mbユニット内の4個の4Mbドメイン(B)のうちの対応する1つのドメインは、アドレス11〜12によって決まる。16Mbドメイン(C)を制御する各RUCNT32〜63は、8096本のWLのうちの2本のWLをデコードするのに12個のアドレス・ヒューズと1個のマスタ・ヒューズを必要とする。ドメイン(C)は16Mbユニット全体を処理するため、RUCNT32〜63はどのアドレスも使用せずに常にアクティブにされる。アドレス・ヒューズの数とアドレス・デコード以外は、RUCNT0〜63は同じ回路である。
【0060】
アドレスADD0は対応するRU内の2本のRWLのうちの1本をデコードするために使用される。この1bデコードは、ドメイン(A)、(B)、および(C)に関係なく、RWLDEC内でイネーブルにされる。このパスは、冗長モードであるか通常モードであるかを問わず、独立して制御される。RWLをアクティブにする最終決定は、RWLDRV内のNRとRWLEのデコード結果によって決まる。RUCNTがRUをアクティブにするパス1と、RWLDECが1つのRUについて2本のRWLのうちの1本をデコードするパス2の、前述の2パス・デコードにより、WLONが高に切り替わったときにすでに前もってデコードされている適切なアドレス指定を使用して(速度上の不利を引き起こさずに)1本のRWLをアクティブにすることが可能になる。
【0061】
図13および図14に、単一のRU制御回路RUCNTのブロック図とタイミング図をそれぞれ示す。この回路は、デコーダ(すなわちANDゲート)を駆動する複数のヒューズ・ラッチFLATを備える。従来の固定ドメイン冗長置換(FDRR)制御回路とVDRR制御回路RUCNTとの唯一の相違は、各ドメインに必要なアドレス・ヒューズの数だけである。そのほかに、各RUCNTに1つのマスタ・ヒューズMFLATも必要である。前述のように、RUCNTは、ドメインが選択されたときにだけアクティブになり、ドメインはドメイン構成に応じて対応するアドレスによってイネーブルにされる。
【0062】
RUCNTをイネーブルにするためには、マスタ・ヒューズを切断する必要がある。マスタ・ヒューズが切れない限り、MFLAT(図14)の出力MFは0のままである。したがって、アドレスに関係なくANDゲートの出力RWLEは0のままである。マスタ・ヒューズが切れ(MFが1に設定される)、RUCNTが対応するアドレス・ビットによってアクティブにされると、RWLEがFLATの出力すなわちFADDの組合せによって制御される。対応するアドレス入力ADDがプログラムされているヒューズ情報と一致しない場合、FADDは0に切り替わる。あるいは、対応するADDがプログラムされているヒューズ情報と一致する場合、FADDは1に切り替わる。すべてのヒューズ・プログラム・アドレスがADD入力値と一致し、MFが切断された場合にのみ、RWLEが強制的に1に切り替えられる。
【0063】
次に図15を参照すると、ヒューズ・ラッチFLATの略図が図示されている。FLATはアドレス−ヒューズ比較器として図示されている。図16の図に示すように、FPUPおよびFPUNによるチップの電源投入フェーズ中に、60、65、および68によって形成されたCMOSラッチがデバイス80および82によって設定される。電源投入時にヒューズ83が切断されない場合、ノードN0、N1、およびN2がそれぞれ0、1、および0に設定される。あるいは、ヒューズ83が切断された場合、ノードN0、N1、およびN2はそれぞれ1、0、および1に設定される。ノードN0、N1、およびN2のこの特定の状態は、CMOSラッチ回路60、65、および68にラッチされる。ノードN1およびN2の状態に応じて、CMOS伝送ゲート70と75のどちらかが開く。ADDおよび(回路69によって反転された)ADDバーが、それぞれCMOS伝送ゲート70および75に結合される。ヒューズが切断されない限り(すなわち0)、FLAT47の出力FADDはADDバーに従う。ヒューズが切断された場合、FADDはADDに従う。ADDとヒューズの両方が0または1の場合、FADDは1に切り替わり、その結果、アドレスとヒューズの一致が検出される。ただし、ADDバーは次のものを表す。
【数1】
【0064】
回路FLAT(図15)内には回路MFLAT(またはマスタFLAT)が含まれており、これを該当するタイミング曲線(図16)と共に示す。FPUPおよびFPUNによるチップの電源投入フェーズ中に、60、65、および68によって形成されたCMOSラッチが図に示すように設定される。電源投入中にヒューズ83が切断されない場合、N0、N1、およびN2(MFとも呼ぶ)がそれぞれ0、1、0に切り替わる。MFが0の場合、RUCNT(図13)内のANDゲートがディスエーブルにされる。それに対して、ヒューズ83が切断された場合は、電源投入時にN0、N1、およびN2(MFとも呼ぶ)がそれぞれ1、0、1に切り替わり、MFが1の間、それによってRUCNT(図13)内のANDゲートがイネーブルにされる。
【0065】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
【0066】
(1)可変ドメイン置換構成を備えるフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
ドメインのうちの少なくとも1つのドメインが前記一次アレイのうちの少なくとも2つの一次アレイの一部と重なり合う、重なり合ったドメイン領域を形成するように他のドメインと共通する部分を有するドメインと、
前記各ドメインに結合され、前記各ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が、前記1つのドメインに結合された前記冗長手段に置き換えられるようにする制御手段とを含み、
前記重なり合ったドメイン領域内に少なくとも1つの他の障害が位置する場合、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記冗長手段によって置き換えられるメモリ装置。
(2)前記メモリ装置が、DRAM、SRAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュRAM、およびCAMから成るグループから選択される、上記(1)に記載のフォールト・トレラント・メモリ装置。
(3)前記冗長手段が冗長制御回路によって制御される、上記(1)に記載のフォールト・トレラント・メモリ装置。
(4)前記冗長制御回路が、
比較器に結合されたマスタ・ヒューズを含むマスタ・ヒューズ・ラッチと、
各ヒューズ・ラッチが複数のヒューズと比較器とを有し、アドレス線によって制御され、冗長ワード線ドライバとワード線ディスエーブル回路とをイネーブルにする信号を発生するゲート手段にそれぞれ結合された複数のヒューズ・ラッチとをさらに含む、上記(3)に記載のフォールト・トレラント・メモリ装置。
(5)前記制御手段が、
ワード線ディスエーブル回路によって制御されるワード線ドライバに結合された少なくとも1つのワード線と、
前記少なくとも1つのワード線ドライバに結合され、結合がアドレス線によって行われる、少なくとも1つのワード線デコーダと、
冗長ワード線ドライバに結合された少なくとも1つの冗長ワード線と、
前記冗長ワード線デコーダのうちの1つの冗長ワード線デコーダによって制御される少なくとも1つの冗長ワード線ドライバに結合され、前記結合がアドレス線によって行われる少なくとも1つの冗長ワード線デコーダと、
前記冗長ワード線ドライバをイネーブルにし、前記ワード線ディスエーブル回路をイネーブルにし、前記ワード線ディスエーブル回路がさらに前記ワード線のうちの対応する1つのワード線を抑止する、少なくとも1つの可変ドメイン冗長制御回路とをさらに含む、上記(1)に記載のフォールト・トレラント・メモリ装置。
(6)前記冗長ワード線ドライバが複数の冗長ワード線をそれぞれ制御し、前記ワード線ドライバが複数の前記ワード線をそれぞれ制御する、上記(5)に記載のフォールト・トレラント・メモリ装置。
(7)前記ワード線ディスエーブル回路が前記少なくとも1つの冗長制御回路によって制御される、上記(5)に記載のフォールト・トレラント・メモリ装置。
(8)前記少なくとも1つの冗長制御回路がANDゲートである、上記(5)に記載のフォールト・トレラント・メモリ装置。
(9)各一次メモリ・アレイが複数のメモリ要素を有する一次メモリ・アレイと、
可変ドメイン冗長ユニットのうちの少なくとも1つの可変ドメイン冗長ユニットが各前記一次メモリ・アレイに結合され、各可変ドメイン冗長ユニットが複数の冗長要素を有する可変ドメイン冗長ユニットと、
制御手段が各前記一次メモリ・アレイ内の障害要素が前記冗長ユニットに置き換えられるようにする制御手段とを含む、フォールト・トレラント・メモリ装置。
(10)可変ドメイン置換構成を備えるフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
各前記アレイ内に含まれる前記ドメインのうちの少なくとも2つのドメインを有するドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれた障害を置き換える冗長手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が、前記ドメインに結合された前記冗長手段に置き換えられるようにする制御手段とを含むメモリ装置。
(11)可変ドメイン置換構成を備えるフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
複数のドメインと、
一次メモリ・アレイのうちの少なくと1つの一次メモリ・アレイ全体にわたって延びる前記ドメインのうちの少なくとも1つのドメインを有し、各前記ドメインの少なくとも一部が他のドメインと共通していて重なり合ったドメイン領域を形成する、一次メモリ・アレイと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記冗長手段に置き換えられるようにする制御手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記重なり合ったドメイン領域内に位置する場合、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記冗長手段によって置き換えられる、フォールト・トレラント・メモリ装置。
(12)可変ドメイン置換構成を備えるフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
前記ドメインのうちの第1のドメインが前記ドメインのうちの第2のドメインの一部と重なり合うドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記冗長手段に置き換えられるようにする制御手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記第1のドメインと前記第2のドメインとに共通する部分内に位置する場合、前記第1のドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの前記第2のドメインに結合された前記冗長手段によって置き換えられる、メモリ装置。
(13)可変ドメイン置換構成を備えるフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
重なり合ったドメイン領域を形成するように可変サイズ・ドメインのうちの他の可変サイズ・ドメインと共通する可変サイズ・ドメインのうちの1つの可変サイズ・ドメインの一部を有する可変サイズ・ドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記冗長手段で置き換えられるようにする制御手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記重なりあったドメイン領域内に位置する場合、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記冗長手段によって置き換えられる、メモリ装置。
(14)可変ドメイン置換構成を備えるフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
可変サイズの重なり合わないドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記冗長手段によって置き換えられるようにする制御手段とを含むメモリ装置。
(15)可変ドメイン置換構成を備えるフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
各ドメインの少なくとも一部が他のドメインと共通していて重なり合ったドメイン領域を形成し、前記ドメインの少なくとも1つのドメインが前記一次アレイのうちの少なくとも2つの一次アレイの一部と重なり合う、前記一次メモリ・アレイ内に含まれるドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つのドメインが前記ドメインに結合された前記冗長手段に置き換えられるようにする制御手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記重なり合うドメイン領域内に位置する場合に、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記冗長手段によって置き換えられる、メモリ装置。
(16)可変ドメイン置換構成を備えるフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
複数のドメインと、
一次メモリ・アレイのうちの少なくとも2つのメモリ・アレイの一部の全体にわたって延びる前記ドメインのうちの第1のドメインと、前記一次アレイのうちの1つの一次アレイ内に完全に含まれる前記ドメインのうちの少なくとも第2のドメインとを有し、前記第1および第2のドメインの少なくとも一部が互いに共通していて重なり合うドメイン領域を形成している、一次メモリ・アレイと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記冗長手段に置き換えられるようにする制御手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記重なり合うドメイン領域内に位置する場合に、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記冗長手段によって置き換えられる、メモリ装置。
(17)可変ドメイン置換構成を備えるフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
ドメインのうちの他のドメイン内に完全に含まれて重なり合うドメイン領域を形成する前記ドメインのうちの少なくとも1つのドメインを有する可変サイズ・ドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を置き換える冗長手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記冗長手段に置き換えられるようにする制御手段とを含み、
前記重なり合うドメインの少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記冗長手段によって置き換えられる、メモリ装置。
(18)可変ドメイン修復構成を備えるメモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
他のドメインと共通していて重なり合うドメイン領域を形成する各前記ドメインの少なくとも一部を有し、前記ドメインのうちの少なくとも1つのドメインが前記一次アレイのうちの少なくとも2つの一次アレイの一部と重なり合うドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害を前記ドメインに結合された前記修復手段によって修復する修復手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記重なり合うドメイン領域に位置する場合に、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの少なくとも1つに結合された前記修復手段によって置き換えられるメモリ装置。
(19)可変ドメイン修復構成を備えるメモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
少なくとも2つのドメインが各前記アレイ内に含まれる、複数のドメインと、各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記修復手段によって修復されるようにする制御手段とを含むメモリ装置。
(20)可変ドメイン修復構成を備えるメモリ装置であって、
複数のドメインと、
一次メモリ・アレイのうちの少なくとも1つの一次メモリ・アレイ全体にわたって延びる前記ドメインのうちの1つのドメインと、他のドメインと共通していて重なり合うドメイン領域を形成する各前記ドメインの少なくとも一部とを有する一次メモリ・アレイと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記修復手段によって修復されるようにする制御手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記重なり合うドメイン領域内に位置する場合に、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記修復手段によって修復されるメモリ装置。
(21)可変ドメイン修復構成を備えるメモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
ドメインのうちの第1のドメインが前記ドメインのうちの第2のドメインの一部と重なり合う、複数のドメインと、
各前記ドメインに結合され、前記ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、
前記ドメインのうちの少なくとも1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記修復手段によって修復されるようにする制御手段と、
少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの前記第1のドメインと前記第2のドメインとに共通する部分内に位置する場合、前記第1のドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの前記第2のドメインに結合された前記修復手段によって修復されるメモリ装置。
(22)可変ドメイン修復構成を備えるメモリ装置であって、
可変サイズ・ドメインのうちの他のドメインに共通していて重なり合うドメイン領域を形成する前記可変ドメインのうちの1つの可変ドメインの少なくとも一部を有する可変サイズ・ドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記修復手段によって修復されるようにする制御手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記重なり合うドメイン領域内に位置する場合に、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が、前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記修復手段によって修復されるメモリ装置。
(23)可変ドメイン修復構成を備えるメモリ装置であって、
可変サイズの重なり合わないドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記修復手段によって修復されるようにする制御手段とを含むメモリ装置。
(24)可変ドメイン修復構成を備えるメモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
他のドメインと共通していて重なり合うドメイン領域を形成する各ドメインの少なくとも一部を有し、前記ドメインのうちの少なくとも1つが前記一次アレイのうちの少なくとも2つの一次アレイの一部と重なり合う、前記一次メモリ・アレイのうちの1つの一次メモリ・アレイ内に含まれるドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記修復手段によって修復されるようにする制御手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記重なり合うドメイン領域内に位置する場合に、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記修復手段によって修復されるメモリ装置。
(25)可変ドメイン修復構成を備えるメモリ装置であって、
複数のドメインと、
一次メモリ・アレイのうちの少なくとも2つのメモリ・アレイの一部の全体にわたって延びる前記ドメインのうちの第1のドメインと、前記一次アレイのうちの1つの一次アレイ内に完全に含まれる前記ドメインのうちの少なくとも第2のドメインとを有し、前記第1および第2のドメインの少なくとも一部が互いに共通していて重なり合うドメイン領域を形成している、一次メモリ・アレイと
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記冗長手段に修復されるようにする制御手段とを含み、
少なくとも1つの他の障害が前記重なり合うドメイン領域内に位置する場合に、前記1つのドメインの前記少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記修復手段によって修復されるメモリ装置。
(26)可変ドメイン修復構成を備えるメモリ装置であって、
一次メモリ・アレイと、
ドメインのうちの他のドメイン内に完全に含まれて重なり合うドメイン領域を形成する前記ドメインのうちの少なくとも1つのドメインを有する可変サイズ・ドメインと、
各前記ドメインに結合され、各前記ドメイン内に含まれる障害を修復する修復手段と、
前記ドメインのうちの1つのドメイン内の前記障害のうちの少なくとも1つの障害が前記ドメインに結合された前記冗長手段に修復されるようにする制御手段とを含み、
前記重なり合うドメインの少なくとも1つの他の障害が前記ドメインのうちの他のドメインに結合された前記修復手段によって修復されるメモリ装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のFDRRブロック内置換方式を備えるメモリの略図であり、メモリの様々なセクション内の障害行を、それぞれの対応するセクション内の障害行を置き換えるREによって修復する様子を示す図である。
【図2】メモリの一端に集中させたREのアレイを使用してメモリ内の任意の場所の障害行を選択的に置き換える、従来技術のFDRR柔軟冗長置換方式を備えるメモリの略図である。
【図3】合計障害数nおよびドメイン数mに対して、ドメイン内の少なくともx個の障害を検出する累積障害確率ΣPを示す図である。
【図4】合計障害数nおよびドメイン数mに対して、ドメイン内の少なくともx個の障害を検出する累積障害確率ΣPを示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態による、ドメインAによって処理されるメモリ・アレイを示す略図である。
【図6】本発明の好ましい実施形態による、ドメインBによって処理されるメモリ・アレイを示す略図である。
【図7】本発明の好ましい実施形態による、ドメインCによって処理されるメモリ・アレイを示す略図である。
【図8】本発明の好ましい実施形態による、図5、図6、および図7に示す3つのドメインA、B、Cを互いに重ね合わせた略図である。
【図9】VDRR構成を256Mb DRAMに適用する様子を示す略図である。
【図10】1Mbドメイン内の4個のRUのブロック内置換を使用するFDRRのシミュレートした信頼性を示し、その次に、4Mbドメイン内の16個のRUのFDRRブロック内置換の信頼性と、64Mbドメイン内の64個のRUの柔軟置換を使用したFDRRと、(A)1Mbドメイン内の1個のRU、(B)4Mbドメイン内の4個のRU、および(C)16Mbドメイン内の32個のRUの可変ドメインを使用するVDRRの信頼性とを示す図である。
【図11】本発明による、VDRR構成に適応する制御回路を示す図である。
【図12】図11に示すVDRR構成に適応するタイミング図である。
【図13】本発明による冗長ユニット制御回路を示す略ブロック図である。
【図14】図13のブロック図に適応するタイミング図である。
【図15】メモリ内の障害要素を置換する、図11および図13に示す回路によって制御される、アドレス・ヒューズ・ラッチ構成FLATとマスタ・ヒューズ・ラッチ構成MFLATを示す図である。
【図16】図15に示す配置構成に適応するタイミング図である。
【符号の説明】
10 DRAM
15 一次アレイ
19 アレイ・ブロック
22 冗長ブロック
24 冗長制御回路
25 キャパシタ
28 センス増幅器
Claims (2)
- 複数のサブアレイから構成された1次メモリ・アレイ内で発生する障害を修復するフォールト・トレラント・メモリ装置であって、
前記サブアレイの1つで発生する障害を修復する第1の可変ドメインと、少なくとも2つの前記サブアレイで発生する障害を修復する第2の可変ドメインと、前記1次メモリ・アレイ全体で発生する障害を修復する第3のドメインとが規定された1次メモリ・アレイと、
前記第1の可変ドメインの障害を置換する第1の冗長手段と、前記第2の可変ドメインの障害を置換する第2の冗長手段と、前記第3のドメインの障害を置換する第3の冗長手段と、
前記サブアレイ内の前記障害のうちの保持障害を、前記第1のドメインに関連づけられた前記第1の冗長手段で置換する第1の冗長制御回路と、
前記保持障害またはハード障害を、前記第2のドメインに関連づけられた前記第2の冗長手段で置換する第2の冗長制御回路と、
前記ハード障害を前記第3のドメインに関連づけられた前記第3の冗長手段によって置換する第3の冗長制御回路と
を備える、フォールト・トレラント・メモリ装置。 - 前記フォールト・トレラント・メモリ装置は、DRAM、SRAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュRAM、またはCAMである、請求項1に記載のフォールト・トレラント・メモリ装置。
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