JP3850191B2 - 自動車のシール構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドア開口部のメインウエザストリップに加えて、サイドドアのドアフレームとピラー間をシールするための自動車のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サイドドアのドアフレームとピラー間は、ドア開口部及びドアの周囲のメインウエザストリップの外に、走行時の笛吹き音の発生を防止するために、例えば図6Aに示すように、フロントサイドドアのドアフレーム1f及びリヤサイドドアのドアフレーム7f間をその先端部に取付けたリップ状のシール部材5によりシールしたり、同図Bに示すように、それぞれの先端部に取付けたシール部材6、6aをセンタピラー3に当接させることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のシール構造ではドア相互の建付のばらつきによりシール性の確保に難がある。後者のシール構造では、シール部材の先端が見え、またその位置がセンタピラー3に対してドアの建付のばらつきにより出入りするために見栄えに難がある。さらに、シール部材は通常押出し成形され、センタピラー3は外板プレスであることからも意匠上の制約が加わる。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みて、ドアの建付け精度の影響を受けにくく、意匠性の自由度も向上させ得る冒頭に述べた類の自動車のシール構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、4ドア車では、請求項1により、フロントサイ ドドア及びリヤサイドドアのドアフレームの周囲とドア開口部間がそれぞれメインウエザストリップでシールされると共に、さらにセンタピラーとフロントサイドドア及びリヤサイドドアのドアフレームの端部間をそれぞれシールするための自動車のシール構造において、正面部(10a)の前後端部からそれぞれ車室内方向へ向かう両側の側部(11、12)を有し、かつ上下方向に延びるモール(10)と、両側の側部(11、12)にそれぞれ係合する係合溝(14)、(14a)を有する両側のリップ基部(15a、16a)並びにフロントサイドドア(1)及びリヤサイドドア(7)のドアフレーム(1f、7f)の端部内面に当接するように両側のリップ基部(15a、16a)からそれぞれ前方及び後方へ延びたリップ本体(15b、16b)を有する両側のリップ(15、16)とを備え、両側の側部(11、12)に係合溝(14、14a)がそれぞれ係合することによりこの係合溝の底部がセンタピラー(3)間に介在するように、モール(10)をセンタピラー(3)に取付けたことを特徴とする。センタピラー(3)に取付けられたモール(10)の正面部(10a)の前側から前方へ延びたリップ(15)のリップ本体(15b)によりフロントサイドドア(1)のドアフレーム(1f)とセンタピラー(3)間がシールされ、後方へ延びたリップ(16)のリップ本体(16b)によりリヤサイドドア(7)のドアフレーム(7f)とセンタピラー(3)間がシールされる。
【0006】
2ドア車では、請求項2により、サイドドアのドアフレームの周囲が、ドア開口部間でメインウエザストリップでシールされると共に、さらにクォータピラーとサイドドアのドアフレームの端部間をシールするための自動車のシール構造において、正面部(20a)の前端部から車室内方向へ向かう側部(21)を有し、かつ上下方向に延びるモール(20)と、側部(21)に係合する係合溝(24)を有するリップ基部(25a)及びドアフレーム(11f)の端部内面に当接するようにリップ基部(25a)から前方へ延びてリップ本体(25b)を形成するリップ(25)とを備え、側部(11)に係合溝(24)が係合することによりこの係合溝の底部がクォータピラー(9)間に介在するように、モール(20)をクォータピラー(9)に取付けたことを特徴とする。クォータピラー(9)に取付けられたモール(20)の前側から前方へ延びたリップ(25)のリップ本体(25b)によりサイドドアのドアフレーム(11f)とクォータピラー(9)間がシールされる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を基に本発明の実施の形態の一例による自動車の4ドアのドアフレームのシール構造を説明する。図1において、1はドアガラス2を備えたフロントサイドドアであり、1fはそのドアガラス2の昇降をガイドするドアフレームである。一方、7はドアガラス2の昇降をガイドするドアフレーム7fを備えたリヤサイドドアである。フロントサイドドア1の周囲は、そのドア開口部に沿って装着されたウエザストリップ4aと、フロントサイドドア1に装着されたドアウエザストリップ4とのメインウエザストリップでシールされている。同様に、リヤサイドドア7の周囲は、ドア開口部に沿って装着されたウエザストリップ8aと、リヤサイドドア7に装着されたドアウエザストリップ8でシールされている。
【0008】
10は横断コの字形の合成樹脂製のモールであり、センタピラー3に沿って上下方向へ延び(図2参照)、かつ正面部10aの前後端部からそれぞれ車室内方向に向かう両側の側部11、12を有する。このモールの裏面に一体に形成された縦方向に複数個所のリテーナ18の取付け穴18aにクリップ19がセットされ、センタピラー3の取付け穴3aに装着されることにより、モール10はセンタピラー3に取付けられる。モール10の長さはドアフレーム1f、7fに対応しているが、さらに下方のドアパネル領域まで延長させても良い。
【0009】
15は、ドアフレーム1f及びセンタピラー3間をシールする例えば塩ビ或はゴム製のリップである。このリップは、前側の側部11に係合する横断コの字形の係合溝14を有するリップ基部15aと、その上端からドアフレーム1fの端部内面に当接するように前方へ延びるリップ本体15b及びリップ基部15aの下端から内部空間を形成してリップ本体15bへ向かう下側のリップ本体15cとを備える。
【0010】
同様に、ドアフレーム7f及びセンタピラー3間は、後側の側部12に係合する係合溝14aを有するリップ基部16aと、その上端からドアフレーム7fの端部内面に当接するように後方へ向かうリップ本体16b及びリップ基部16aの下端からリップ本体16bへ向かう下側のリップ本体16cとを備えたリップ16でシールされる。
【0011】
このように、シール構造はモール10及び上下2枚のリップ本体を有する両側のリップ15、16を備え、センタピラー3への装着に際しては、係合溝14、14aを側部11、12に係合させると共に、口開きを防止するために両面テープ17をリップ基部15a、16a及び側部11、12間に粘着させ、クリップ19によりモール10をセンタピラー3に取付ける。
【0012】
これにより、フロントサイドドア1及びリヤサイドドア7の閉鎖時にドアフレーム1f、7fの端部がそれぞれリップ本体15b、16bに外方から当接して車室内方向へ僅かに撓ませ、これらの上側のリップ本体を支持する下側のリップ本体15c、16cの先端部分をさらに僅かに撓ませて当接する。したがって、ドアフレーム1f、7fの端縁及びセンタピラー3間の隙間がシールされ、走行時に特に笛吹き音が生じるのが回避される。リップ基部15a、16aに形成された係合溝14、14aの底部は、クリップ19で圧着されてセンタピラー3間に介在することにより、その傷防止用のプロテクタとして機能して錆等の発生を防止し、またリップ15、16の脱落も確実に防止する。
【0013】
また、ドアフレーム1f、7fの端縁及びモール10の正面部10a間の隙間に、上側のリップ本体15b、16bの基端側が部分的に見えるだけで見栄えが確保される。さらに、建付けのばらつきが生じてもリップ本体15b、16bへの当接位置が変動するだけで、見栄え及びシール性は損なわれない。ドアフレーム1f、7fの前後方向の幅を変える場合、モール10の幅を対応して変えるだけで容易に追従できる。
【0014】
図3及び図4は2ドアのドアフレーム用のシール構造を示すもので、前述の実施の形態のものと同一もしくは同等部分は同一符号で説明する。モール20は、その正面部20aの前端部から車室内方向へ向かう側部21を有し、かつクォータピラー9に沿って上下方向に延びる横断Lの字形の合成樹脂製である。リップ25は、側部21に係合する係合溝24を有するリップ基部25aと、その上端からサイドドアのドアフレーム11fの端部内面に当接するように前方へ向かうリップ本体25b及びリップ基部25aの下端からリップ本体25bへ向かう下側のリップ本体25cとを備えている。正面部20aの後端部には、その端面から裏面にわたりL字形のパッド26が装着されている。
【0015】
クォータピラー9への装着に際しては、係合溝24を側部21に係合させると共に、両面テープ27を基部25a及び側部21間に粘着させ、モール20の裏面に一体に形成された縦方向に複数個所のリテーナ28の取付け穴28aにクリップ19をセットし、クォータピラー9の取付け穴9aに装着する。これにより、係合溝24の底部が側部21及びクォータピラー9間に介在すると共に、パッド26はクォータピラー9の対応形状の段部9bに当接する。
【0016】
これにより、サイドドアの閉鎖時にそのドアフレーム11fの端部がリップ本体25bに外方から当接して車室内方向へ僅かに撓ませ、下側のリップ本体25cの先端を僅かに撓ませて当接する。
【0017】
尚、リップ本体の形状は、図5Aに示すようにひれ状に、或は同図Bに示すように先端がC字形に延びたチューブ状にすることも考えられる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、4ドアのドアフレームでの笛吹き音を防止するためのシール部材が、センタピラー側へ取付けたモールの前後にリップを備える構成により、それぞれの前後方向の幅の設定でドアの建付けに対してシール性能の影響を受けにくくすることができ、またドアフレームの形状も制約を受けにくくなる。さらに、ドアの閉鎖状態でモールの両側にリップが部分的に見えるだけであり、したがって意匠性も向上し、ドアの建付けに対しても見栄えを確保できる。また、リップはモールのセンタピラーに対する傷防止用のプロテクタとしても機能する。
【0019】
請求項2の発明によれば、同様に2ドアのクォータピラーに対するドアフレームのシール性能が意匠性と共に向上する。また、リップはモールのクォータピラーに対する傷防止用のプロテクタとしても機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による4ドアのドアフレーム部分の図2のA−A線に沿った断面図である。
【図2】 同4ドアの側面図である。
【図3】 別の実施の形態による2ドアのドアフレーム部分の斜視図である。
【図4】 図3によるドアのB−B線断面図である。
【図5】 別の実施の形態によるリップの断面図である。
【図6】 従来のサイドドアのドアフレームのシール構造を示すもので、同図Aはフロント及びリアフレームのドアフレーム間に設けられたシール構造の断面図、同図Bはそれぞれのセンタピラー間に設けられたシール構造の断面図である。
【符号の説明】
1 フロントサイドドア
1f、7f、11f ドアフレーム
3 センタピラー
7 リヤサイドドア
9 クォータピラー
10、20 モール
10a、20a モールの正面部
11、12、21 モールの側部
14、14a、24 モールの係合溝
15、16、25 リップ
15a、16a、25a リップ基部
15b、16b、25b リップ本体
19 クリップ
Claims (2)
- フロントサイドドア及びリヤサイドドアのドアフレームの周囲とドア開口部間をそれぞれメインウエザストリップでシールされると共に、さらにセンタピラーとフロントサイドドア及びリヤサイドドアのドアフレームの端部間をそれぞれシールするための自動車のシール構造において、
正面部の前後端部からそれぞれ車室内方向へ向かう両側の側部を有し、かつ上下方向に延びるモールと、両側の前記側部にそれぞれ係合する係合溝を有する両側のリップ基部並びにフロントサイドドア及びリヤサイドドアのドアフレームの端部内面に当接するように両側の前記リップ基部からそれぞれ前方及び後方へ延びたリップ本体を有する両側のリップとを備え、
両側の前記側部に前記係合溝がそれぞれ係合することによりこの係合溝の底部がセンタピラー間に介在するように、前記モールを前記センタピラーに取付けたことを特徴とする自動車のシール構造。 - サイドドアのドアフレームの周囲とドア開口部間がメインウエザストリップでシールされると共に、さらにクォータピラーとサイドドアのドアフレームの端部間をシールするための自動車のシール構造において、
正面部の前端部から車室内方向へ向かう側部を有し、かつ上下方向に延びるモールと、前記側部に係合する係合溝を有するリップ基部及びドアフレームの端部内面に当接するように前記リップ基部から前方へ延びてリップ本体を形成するリップとを備え、
前記側部に前記係合溝が係合することによりこの係合溝の底部がクォータピラー間に介在するように、前記モールを前記クォータピラーに取付けたことを特徴とする自動車のシール構造。
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