JP3848888B2 - 目地部材 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、隣接する外壁材の間に形成される目地空間の交差部に屋外側から圧入される目地部材に関する。
【０００２】
【背景技術】
在来工法で建築される一般住宅等の建物においては、一般に、サイディング材等の外壁材を鉄骨や木材で形成された軸組に取り付けることにより外壁を形成する。
また、複数の建物ユニットを予め工場で製造し、これらを建設現場で組み合わせて建物を構築するユニット工法においては、例えば、工場で建物ユニットを製造する際に、ＡＬＣやＰＡＬＣ等の軽量気泡コンクリートからなる外壁材を、柱および梁で形成された箱状のフレームに組み付けておき、この外壁材を取り付けた建物ユニットを建設現場まで運搬して積層することにより、外壁を形成する。
【０００３】
このようにサイディング材や軽量気泡コンクリート等の外壁材を上下左右に並設した外壁では、隣接する外壁材の間の目地空間から雨水が屋内に浸入するのを防止するため、目地空間には湿式目地工法や乾式目地工法等による防水処理が施される。
湿式目地工法とは、流動性を有するコーキング材をガンを用いて目地空間に充填した後、その表面をへらで均して目地表面を僅かに凹んだ形状に仕上げるものである。
乾式目地工法とは、樹脂成型品等の目地部材を圧入して目地を形成するものである。この乾式目地について、本出願人は、屋外側から屋内側に延びる目地本体と、この目地本体に設けられ前記目地空間を止水する止水部と、前記目地本体の屋外側端部に設けられ前記目地空間を塞ぐ目地表装部とを含んで構成された目地部材を提案した（特開平１１−６２０３４号公報参照）。
【０００４】
特開平１１−６２０３４号公報によれば、目地部材を目地空間に圧入すると、止水部が目地空間を塞いで屋外からの雨水の浸入を防ぐとともに、目地表装部が外壁材に僅かに引っかかることによって弾性変形して屋外側に反ることとなって、目地表面が凹んだ形状となる。
ところで、目地空間の交差部では、縦方向に延びる縦目地部材の側面に、横方向に延びる横目地部材の端面が当接した状態となるため、縦目地部材と横目地部材の反りの形状が連続せず、良好な外観が得られない場合があった。
この問題を解決する方法としては、例えば、縦目地部材と横目地部材とを一体に形成した目地部材を、目地空間の交差部に配置する方法が考えられる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、目地部材を圧入すると、交差目地部の目地表装部には直線目地部の目地表装部が連結されているため、交差目地部の目地表装部は、弾性変形が抑制されて十分に反り変形しない場合があった。そのため、湿式目地工法による目地と同様の外観とならず、湿式目地工法と併用することが困難であった。
【０００６】
本発明の目的は、各目地空間の交差部において、湿式目地工法による目地と同様の外観が得られる目地部材を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の目地部材は、次の構成を採用する。
本発明を図面を参照して説明すると、請求項１に記載の目地部材は、隣接する外壁材６，６Ａ，６Ｂ，６Ｃ，６Ｄの間に形成される目地空間８，９の交差部に屋外側から圧入される目地部材３０であって、交差目地部３１と、この交差目地部から延びて前記各目地空間に配置される直線目地部３２とを備え、これら交差目地部および直線目地部は、屋外側から屋内側に向かって圧入方向に延びる目地本体２２と、この目地本体に設けられ前記目地空間を止水する止水部２３，２４と、前記目地本体の屋外側端部に設けられ前記目地空間を塞ぐ目地表装部２５とを備え、前記交差目地部の目地表装部は、予め屋外側に反って形成され、前記直線目地部の目地表装部は、予め止水部側に反って形成されていることを特徴とする。
【０００８】
この発明によれば、目地空間に目地部材を屋外側から圧入すると、止水部が各目地空間に挿入されてそれぞれの目地空間を止水するとともに、目地表装部が外壁材に引っかかって屋外側に弾性変形しながら挿入されて各目地空間を塞ぐ。
このとき、交差目地部の目地表装部は、直線目地部の目地表装部に拘束されて弾性変形しにくいため、予め交差目地部の目地表装部を屋外側に反って形成することにより、各目地空間の交差部において、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【０００９】
請求項２に記載の目地部材は、請求項１に記載の目地部材であって、前記交差目地部の目地表装部の反りは、前記各直線目地部側端部から前記交差目地部の中心に向かうに従って大きくなることを特徴とする。
この発明によれば、各直線目地部側から交差目地部の中心に向かうに従って、直線目地部の拘束が大きくなるので、この拘束の大きさに比例して反りを形成しておくことにより、目地部材を目地空間に圧入した際に形成される屋外側への反りを均一にでき、外観を良好にできる。
【００１０】
請求項３に記載の目地部材は、請求項１または２に記載の目地部材において、前記直線目地部の目地表装部は、目地空間に圧入されることで外壁材によって屋外側に弾性変形して屋外側に反った状態となることを特徴とする。
この発明によれば、目地部材を目地空間に圧入すると、直線目地部の目地表装部が外壁材によって屋外側に弾性変形して、僅かに屋外側に反った状態、つまり僅かに凹状となる。その結果、交差目地部の目地表装部と直線目地部の目地表装部の断面形状が連続することとなり、目地部材全体に亘って、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００１１】
請求項４に記載の目地部材は、請求項１から３のいずれかに記載の目地部材において、略上下方向に延びる縦目地空間と、建物外周面に沿って略水平方向に延びる横目地空間との交差部に圧入されることを特徴とする。
この発明によれば、縦目地空間と横目地空間の交差部において、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００１２】
請求項５に記載の目地部材は、請求項１から３のいずれかに記載の目地部材において、略上下方向に延びる縦目地空間と、建物外周面に交差して略水平方向に延びる奥目地空間との交差部に圧入されることを特徴とする。
この発明によれば、縦目地空間と奥目地空間の交差部において、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００１３】
請求項６に記載の目地部材は、請求項４または５に記載の目地部材において、前記横目地空間または前記奥目地空間に配置される直線目地部の目地本体には、略鉛直方向に貫通する水抜き孔２８が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、水抜き孔を通して目地表装部から屋外側に浸入した雨水を下方に排出できる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図１には、２階建てのユニット式建物１の全体斜視図が示されている。
ユニット式建物１は、基礎２と、この基礎２上に積層配置された箱形の建物ユニット３と、これら建物ユニット３の上に配置された屋根（図示省略）とを含んで構成されている。
【００１５】
図２には、建物ユニット３の斜視図が示されている。
建物ユニット３は、四本の柱１１、これら四本の柱１１の上端間を連結する上梁１２および四本の柱１１の下端間を連結する下梁１３を含んで構成される直方体状のフレーム４と、上梁１２間に架け渡された複数の小梁１４と、下梁１３間に架設された複数の根太１５とを備えている。
建物ユニット３は、内装材として、小梁１４に支持された天井面材１６や根太１５に支持された床面材１７のほか、図示しない内壁パネルおよび間仕切パネル等を備えている。
【００１６】
さらに、図１にも示すように、屋外に面する建物ユニット３は、そのフレーム４の側面にＡＬＣやＰＡＬＣ等の軽量気泡コンクリートからなる矩形板状の外壁材６を備えている。なお、屋外に面する建物ユニット３のうち、ユニット式建物１の角隅部、つまり、ユニット式建物１の出隅部１Ａおよび入隅部１Ｂに配置される建物ユニット３は、そのフレーム４の角隅部に、平面視で略Ｌ字状の角隅部用外壁材７を備えている。
【００１７】
このような建物ユニット３を積層配置することで、各建物ユニット３の外壁材６，７は上下左右に並設され、これら外壁材６，７によってユニット式建物１の外壁が構成されている。
本実施形態の外壁においては、上下に隣接する外壁材６の間、角隅部用外壁材７の間にそれぞれユニット式建物１外周面に沿って略水平方向に延びる横目地空間８が形成され、左右に隣接する外壁材６の間、外壁材６，７の間にそれぞれ略上下方向に延びる縦目地空間９が形成されている。
各横目地空間８および縦目地空間９には、図示しない直線状の目地部材が屋外側から圧入されて配置され、これら横目地空間８および縦目地空間９の交差部には、目地部材３０が屋外側から圧入されて配置される。
【００１８】
図３には、目地部材３０が圧入された状態の斜視図が示されている。
目地部材３０は、平面略十字形状とされて、上下左右に隣接する外壁材６Ａ，６Ｂ，６Ｃ，６Ｄで形成された横目地空間８および縦目地空間９の交差部に屋外側から圧入(図３中の矢印方向)されて配置されるものである。
【００１９】
図４には、目地部材３０の平面図が示され、図５および図６には、目地部材３０の断面図が示され、図７には、目地部材３０の斜視図が示されている。
目地部材３０は、交差目地部３１と、この交差目地部３１から延びて各目地空間８，９に配置される４つの直線目地部３２とを備えている。
【００２０】
これら交差目地部３１および直線目地部３２は、各目地空間８，９の長さ方向に連続した形状を有し、屋外側から屋内側に向かって圧入方向に延びる目地本体２２と、この目地本体２２の屋内側に設けられ各目地空間８，９を止水する第１止水部２３および第２止水部２４と、目地本体２２の屋外側端部に設けられ各目地空間８，９を塞ぐ目地表装部２５とを備え、これら目地本体２２、各止水部２３，２４および目地表装部２５は一体に形成されている。
【００２１】
第１止水部２３は、目地本体２２の屋内側端部に目地幅方向に突出して設けられた２つの第１止水片２３１，２３２を含んで構成され、第２止水部２４は、目地本体２２の第１止水部２３より屋外側に目地幅方向に突出して設けられた２つの第２止水片２４１，２４２を含んで構成されている。
第１止水部２３および第２止水片２４の目地幅方向の長さ、つまり、第１止水片２３１先端から第１止水片２３２先端までの長さと、第２止水片２４１先端から第２止水片２４２先端までの長さは、寸法Ｓ１とされている。
【００２２】
目地表装部２５は、弾性を有する材料により形成され、幅方向略中央で目地本体２２に連結されて、さらに、その幅方向の長さが寸法Ｓ２（Ｓ２＜Ｓ１）とされて、止水部２３，２４より目地幅方向の長さが短くなっている。目地表装部２５の屋外側の面は、美観を確保するために、外壁材６，７と略同じ色に形成され、外壁材６，７と略同じ質感にするためのエンボス加工が施されている。
【００２３】
直線目地部３２の目地表装部２５は、止水部２３，２４側に反った断面曲線状に形成されており、交差目地部３１の目地表装部２５は、予め屋外側に反った断面曲線状に形成されている。
すなわち、目地表装部２５は、直線目地部３２では止水部２３，２４側に大きく反っているが、この反りは、交差目地部３１に向かうに従って小さくなり、直線目地部３２と交差目地部３１との境界では、略平坦となる。そして、交差目地部３１の中心に向かうに従って、今度は、屋外側への反りが大きくなっていく。
【００２４】
目地本体２２のうち、横目地空間８に圧入される部分には、水抜き孔２８が設けられている。水抜き孔２８は、表面張力が働かない程度の大きさの長孔状に形成され、目地本体２２の剛性を確保できるように、その長さ方向に沿って間欠的に設けられている。
【００２５】
本実施形態においては、次のような手順で横目地空間８および縦目地空間９の交差部の防水処理を行う。
図３に戻って、横目地空間８および縦目地空間９の交差部に目地部材３０を屋外側から圧入すると、第１止水部２３および第２止水部２４の各止水片２３１，２３２，２４１，２４２は、その先端が弾性変形して外壁材６Ａ，６Ｂ，６Ｃ，６Ｄの上下左右端面に密着し、これにより、各目地空間８，９を塞いで外部からの雨水の浸入を防止する。
このとき、目地表装部２５の直線目地部３２は、その両端が外壁材６に引っかかって屋外側に弾性変形しながら各目地空間８，９に挿入され、僅かに屋外側に反った状態、つまり表面が僅かに凹んだ状態で各目地空間８，９を塞ぐ。
一方、目地表装部２５の交差目地部３１は、予め屋外側に反って形成されているため、目地表装部の直線目地部３２と同様に、表面が僅かに凹んだ状態となっている。
【００２６】
したがって、本実施形態によれば以下の効果がある。
(１)交差目地部３１の目地表装部２５は、直線目地部３２の目地表装部２５に拘束されて弾性変形しにくいため、予め交差目地部３１の目地表装部２５を屋外側に反って形成することにより、各目地空間８，９の交差部において、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００２７】
(２)各直線目地部３２側から交差目地部３１の中心に向かうに従って、直線目地部３２の拘束が大きくなるので、この拘束の大きさに比例して反りを形成しておくことにより、目地部材３０を目地空間８，９に圧入した際に形成される屋外側への反りを均一にでき、外観を良好にできる。
【００２８】
(３)直線目地部３２の目地表装部２５を、止水部２３，２４側に反って設けたので、目地部材３０を目地空間８，９に圧入すると、直線目地部３２の目地表装部２５が外壁材６Ａ〜６Ｄによって屋外側に弾性変形して、僅かに屋外側に反った状態、つまり僅かに凹状となる。その結果、交差目地部３１の目地表装部２５と直線目地部３２の目地表装部２５の断面形状が連続することとなり、目地部材３０全体に亘って、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００２９】
(４)縦目地空間９と横目地空間８との交差部に目地部材３０を圧入したので、縦目地空間９と横目地空間８の交差部において、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００３０】
(５)直線目地部３２の目地本体２２に略鉛直方向に貫通する水抜き孔２８を設けたので、水抜き孔２８を通して目地表装部２５から屋外側に浸入した雨水を下方に排出できる。
【００３１】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、目地部材３０を、横目地空間８および縦目地空間９の交差部に設けたが、これに限らず、建物外周面に交差して略水平方向に延びる奥目地空間と縦目地空間との交差部に設けてもよく、つまり、外壁材同士の間に形成される目地空間の交差部であれば、どこの箇所に設けてもよい。
【００３２】
また、本実施形態では、１つの交差目地部３１と４つの直線目地部３２とを備えた目地部材３０としたが、これに限らず、図８に示すように、１つの交差目地部３１と３つの直線目地部３２とを備えた平面略Ｔ字形状の目地部材３３としてもよいし、図９に示すように、１つの交差目地部３１と２つの直線目地部３２とを備えた平面略Ｌ字形状の目地部材３４としてもよい。
【００３３】
また、図１０(Ａ)に示すように、建物の出隅部分に配置される側面略Ｌ字形状の目地部材３５としてもよいし、図１０(Ｂ)に示すように、建物の入隅部分に配置される側面略Ｌ字形状の目地部材３６としてもよい。
【００３４】
【発明の効果】
本発明の目地部材によれば、次のような効果が得られる。
請求項１に記載の目地部材によれば、交差目地部の目地表装部は、直線目地部の目地表装部に拘束されて弾性変形しにくいため、予め交差目地部の目地表装部を屋外側に反って形成することにより、各目地空間の交差部において、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００３５】
請求項２に記載の目地部材によれば、各直線目地部側から交差目地部の中心に向かうに従って、直線目地部の拘束が大きくなるので、この拘束の大きさに比例して反りを形成しておくことにより、目地部材を目地空間に圧入した際に形成される屋外側への反りを均一にでき、外観を良好にできる。
【００３６】
請求項３に記載の目地部材によれば、目地部材を目地空間に圧入すると、直線目地部の目地表装部が外壁材によって屋外側に弾性変形して、僅かに屋外側に反った状態、つまり僅かに凹状となる。その結果、交差目地部の目地表装部と直線目地部の目地表装部の断面形状が連続することとなり、目地部材全体に亘って、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００３７】
請求項４に記載の目地部材によれば、縦目地空間と横目地空間の交差部において、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００３８】
請求項５に記載の目地部材によれば、縦目地空間と奥目地空間の交差部において、湿式目地工法による目地と同様の外観が得ることができる。
【００３９】
請求項６に記載の目地部材によれば、水抜き孔を通して目地表装部から屋外側に浸入した雨水を下方に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る目地部材が適用されたユニット式建物を示す全体斜視図である。
【図２】前記実施形態に係るユニット式建物を構成する建物ユニットの斜視図である。
【図３】前記実施形態に係る目地部材が横目地空間および縦目地空間に圧入された状態の斜視図である。
【図４】前記実施形態に係る目地部材の平面図である。
【図５】前記実施形態に係る目地部材の断面図である。
【図６】前記実施形態に係る目地部材の拡大断面図である。
【図７】前記実施形態に係る目地部材の斜視図である。
【図８】本発明の第１の変形例に係る目地部材を示す平面図である。
【図９】本発明の第２の変形例に係る目地部材を示す図である。
【図１０】本発明の第３および第４の変形例に係る目地部材を示す図である。
【符号の説明】
６，６Ａ，６Ｂ，６Ｃ，６Ｄ 外壁材
８ 横目地空間
９ 縦目地空間
２２ 目地本体
２３，２４ 止水部
２５ 目地表装部
２８ 水抜き孔
３０，３３，３４，３５，３６ 目地部材
３１ 交差目地部
３２ 直線目地部

Claims (6)

1. 隣接する外壁材の間に形成される目地空間の交差部に屋外側から圧入される目地部材であって、
   交差目地部と、この交差目地部から延びて前記各目地空間に配置される直線目地部とを備え、
   これら交差目地部および直線目地部は、屋外側から屋内側に向かって圧入方向に延びる目地本体と、この目地本体に設けられ前記目地空間を止水する止水部と、前記目地本体の屋外側端部に設けられ前記目地空間を塞ぐ目地表装部とを含んで構成され、
   前記交差目地部の目地表装部は、予め屋外側に反って形成され、
   前記直線目地部の目地表装部は、予め止水部側に反って形成されていることを特徴とする目地部材。
2. 請求項１に記載の目地部材であって、
   前記交差目地部の目地表装部の反りは、前記各直線目地部側から前記交差目地部の中心に向かうに従って大きくなることを特徴とする目地部材。
3. 請求項１または２に記載の目地部材であって、
   前記直線目地部の目地表装部は、目地空間に圧入されることで外壁材によって屋外側に弾性変形して屋外側に反った状態となることを特徴とする目地部材。
4. 請求項１から３のいずれかに記載の目地部材において、
   略上下方向に延びる縦目地空間と、建物外周面に沿って略水平方向に延びる横目地空間との交差部に圧入されることを特徴とする目地部材。
5. 請求項１から３のいずれかに記載の目地部材において、
   略上下方向に延びる縦目地空間と、建物外周面に交差して略水平方向に延びる奥目地空間との交差部に圧入されることを特徴とする目地部材。
6. 請求項４または５に記載の目地部材において、
   前記目地本体のうち、前記横目地空間または前記奥目地空間に配置される直線目地部には、略鉛直方向に貫通する水抜き孔が設けられていることを特徴とする目地部材。

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