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JP3847050B2 - オン・オフ型感知器および監視制御システム - Google Patents

オン・オフ型感知器および監視制御システム Download PDF

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JP3847050B2
JP3847050B2 JP2000088496A JP2000088496A JP3847050B2 JP 3847050 B2 JP3847050 B2 JP 3847050B2 JP 2000088496 A JP2000088496 A JP 2000088496A JP 2000088496 A JP2000088496 A JP 2000088496A JP 3847050 B2 JP3847050 B2 JP 3847050B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オン・オフ型感知器および監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、P型蓄積式受信機からのL,C線路にオン・オフ型感知器を接続したP型システムが知られている。
【0003】
ここで、オン・オフ型感知器は、一般に、検知した所定の物理量(例えば煙濃度)が所定レベル以下のときには、回線(L,C線路)間のインピーダンスを高インピーダンスの状態(オフの状態)に維持する一方、検知した所定の物理量(例えば煙濃度)が所定レベル以上のときには、回線(L,C線路)間のインピーダンスを低インピーダンスの状態(オンの状態)にすることによって、P型蓄積式受信機に感知器の検知結果を通知するようになっている。
【0004】
また、P型蓄積式受信機は、誤報を軽減するために、蓄積機能を有しているP型受信機である。図1はP型蓄積式受信機の動作(特に蓄積機能)を説明するための図である。図1を参照すると、オン・オフ型感知器から1番目の感知器信号(オン状態である旨の信号)R1がP型蓄積式受信機に通知されると(図1(a))、P型蓄積式受信機は、この1番目の感知器信号R1によってすぐに警報等を出力するのではなく、オン・オフ型感知器から2番目の感知器信号R2が通知されるのを待つ。すなわち、オン・オフ型感知器から1番目の感知器信号(オン状態である旨の信号)R1がP型蓄積式受信機に通知されると(図1(a))、P型蓄積式受信機は、復旧信号Qをオン・オフ型感知器に与え、オン・オフ型感知器をリセットする(図1(b))。これにより、オン・オフ型感知器では、感知動作を開始する。そして、P型蓄積式受信機では、復旧信号Qを出力した後、所定の期間T内にオン・オフ型感知器から2番目の感知器信号R2が通知されたか否かを監視し、所定の期間T内に2番目の感知器信号R2の通知があったときに、初めて、異常(例えば火災)が発生したと判断し、警報等を出力する。これに対し、所定の期間T内に2番目の感知器信号R2の通知がなかった場合には、1番目の感知器信号R1が通知されていても、異常(例えば火災)が発生したとは判断せず、警報等を出力しない。このように、P型受信機に蓄積機能をもたせることによって、誤報を軽減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、オン・オフ型感知器として、感知器単体で、異常(例えば火災/非火災)の判断を行なうもの(異常判断アルゴリズム(例えば火災判断アルゴリズム)を用いたもの)が開発されている。図2はこのような判断機能を備えたオン・オフ型感知器の構成例を示す図である。図2を参照すると、この感知器1は、所定の監視条件で所定の物理量の監視を行なう第1の監視部11と、第1の監視部11で得られた所定の物理量に基づき異常(例えば火災)の性状(例えば火災性状)を判定する性状判定部12と、性状判定部12で得られた性状に応じた監視条件で異常(例えば火災)の性状に応じた監視を行なう第2の監視部13と、第2の監視部13からの監視結果に基づく信号を出力する出力部14とを備えている。
【0006】
ここで、第1の監視部11としては、例えば、この感知器1が例えば光散乱式煙感知器である場合、発光素子から2種の異なる波長λ1,λ2の光を出射させ、発光素子から出射される2種の異なる波長λ1,λ2の光の煙などによる散乱光を受光素子で受光するような構成のものにすることができる。なお、この場合、第1の監視部11は、例えば、当初は1種の波長(例えばλ1)の光の煙などによる散乱光だけを受光素子で受光し、この光強度,すなわち所定の物理量(煙濃度)が所定レベル以上となったか否かを監視し、所定レベル以上となったときに、2種の異なる波長λ1,λ2の光の煙などによる散乱光を受光素子で受光するように、これを構成できる。
【0007】
そして、性状判定部12は、例えば、異なる2波長λ1,λ2の散乱光出力の比(2波長比)をとり、この2波長比が予め設定された値の範囲に入っているか否かを判定することで、異常の性状(上記例では、煙の性状)を判断するようになっている。
【0008】
異常の性状の判定は、より具体的には、ある特定の粒子径範囲にある粒子の種類を2波長比から割り出すことによってなされ、これにより、異常の性状として、例えば、▲1▼火災煙、▲2▼タバコの煙、▲3▼湯気、▲4▼塵埃、▲5▼その他、のいずれであるかを判定することが可能となる。すなわち、例えば、2波長比から小さな粒径と判断された場合、これは、例えば、▲1▼火災煙、であると判定され、また、2波長比から大きな粒径と判断された場合、これは、例えば、▲3▼湯気、であると判定されるようになっている。
【0009】
そして、第2の監視部13は、より具体的には、▲1▼火災煙、▲2▼タバコの煙、▲3▼湯気、▲4▼塵埃、▲5▼その他、に応じた監視(例えば、性状▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼に応じた監視期間T1,T2,T3,T4,T5での監視)を行なうようになっている。
【0010】
例えば、性状判定部12で性状として、▲1▼火災煙が得られた場合には、第2の監視部13は、ノイズでないことだけを確認して、すぐに(監視期間を短時間にして)、環境異常(例えば火災)の信号を監視結果として出力部14に与えるようになっている。
【0011】
また、例えば、性状判定部12で性状として、▲3▼湯気が得られた場合には、第2の監視部13は、所定の監視期間T3(例えば20秒間)にわたって、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しているか否かを判断し、所定の監視期間T3(例えば20秒間)の間、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続している場合には、環境異常(例えば火災)の信号を監視結果として出力部14に与え、また、所定の監視期間T3(例えば20秒間)の間で、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しない場合(例えば、10秒間でレベルが低下してしまった場合)には、環境異常はないとして(例えば非火災として)出力部14には監視結果を送らないようになっている。
【0012】
このように、第2の監視部13は、例えば、性状▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼に応じて監視期間(監視条件)T1,T2,T3,T4,T5を変え、ある性状が得られたとき、この性状に応じた監視期間にわたって粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しているか否かに基づき、監視結果を出力部14に送るか、監視結果を出力部14には送らないようになっている。
【0013】
なお、図2の構成において、性状判定部12,第2の監視部13が、異常判断アルゴリズム(例えば火災判断アルゴリズム)を用いたものとなっている。
【0014】
そして、出力部14は、第2の監視部13から監視結果が送られた場合に信号(1番目の信号の場合は、R1)を受信機2に向けて出力するようになっている。具体的に、出力部14は、第2の監視部13から監視結果が送られた場合にのみ、回線(L,C線路)間のインピーダンスを低下させて(オン状態にして)、受信機2に通知し、監視結果が送られない場合(非火災の場合)は、回線(L,C線路)間のインピーダンスを高インピーダンスの状態(オフ状態)に保持するようになっている。
【0015】
このように、図2のオン・オフ型感知器1は、感知器単体で、例えば火災/非火災の判断を行なうので、受信機2における負担,誤報を低減することができる。
【0016】
ところで、図2のオン・オフ型感知器1からの出力がオン状態であることをP型受信機2が受信すると、P型受信機2は、この感知器1に復旧信号Qを与え、これにより、感知器1はリセットされる。
【0017】
この場合、図2のオン・オフ型感知器1では、再び、第1の監視部11,性状判定部12,第2の監視部13,出力部14の処理を順次に行なうようになっている。
【0018】
このように、図2のオン・オフ型感知器1では、この感知器自体に例えば火災/非火災の判断機能が備わっているので、P型受信機2としては、前述したような蓄積機能を備えたものでなくても良い。
【0019】
しかしながら、P型受信機2からの回線(L,C線路)に、火災/非火災の判断機能を備えたオン・オフ型感知器とともに、火災/非火災の判断機能を備えていないオン・オフ型感知器が混在して接続される場合には、火災/非火災の判断機能を備えていないオン・オフ型感知器による誤報を低減するため、P型受信機2には、図1に示したような動作を行なうP型蓄積式受信機が用いられる。
【0020】
この場合、図2のオン・オフ型感知器においても、例えば、火災であるときには、1番目の感知器信号(オン状態を示す信号)R1をP型蓄積式受信機2に通知し、P型蓄積式受信機2からの復旧信号Qによってリセットされた後、所定の期間T(例えば40秒の期間)内に2番目の感知器信号R2をP型蓄積式受信機2に通知する必要がある。
【0021】
しかしながら、図2のオン・オフ型感知器1では、P型受信機2から復旧信号Qが出力され、感知器1がリセットされたとき、感知器1は、再び、第1の監視部11,性状判定部12,第2の監視部13,出力部14の処理を順次に行なうので、出力部14から2番目の感知器信号R2が出力されるまでに、上記所定の期間T(例えば40秒の期間)を経過してしまうことがあるという問題があった。
【0022】
本発明は、異常判断の機能(例えば火災/非火災の判断を行なう機能)を備えたオン・オフ型感知器であって、これをP型蓄積式受信機に接続する場合にも、異常(例えば火災)と判断したときに所定の期間内に2番目の感知器信号を確実にP型蓄積式受信機に通知することの可能な感知器および監視制御システムを提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、所定の監視条件で所定の物理量の監視を行なう第1の監視手段と、第1の監視手段で得られた所定の物理量に基づき異常の性状を判定する性状判定手段と、性状判定手段で得られた異常の性状に応じた監視条件で異常の監視を行なう第2の監視手段と、前記性状判定手段で得られた異常の性状を記憶する性状記憶手段と、性状記憶手段に記憶されている異常の性状を読出す読出手段と、読出手段で読出された異常の性状に応じた監視条件で異常の監視を行なう第3の監視手段と、異常信号を出力する出力手段とを備え、前記出力手段は、前記第2の監視手段または前記第3の監視手段から監視結果が送られたときに異常信号を出力し、前記読出手段は、前記出力手段から異常信号が出力されて受信機から所定の信号を受信したときに前記性状記憶手段に記憶されている異常の性状を読出すことを特徴としている。
【0025】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のオン・オフ型感知器において、前記第3の監視手段における監視処理に要する時間は、第2の監視手段における監視処理に要する時間よりも短かいことを特徴としている。
【0026】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載のオン・オフ型感知器において、前記性状記憶手段には、不揮発性メモリが用いられることを特徴としている。
【0027】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のオン・オフ型感知器において、性状記憶手段に記憶されている性状の情報は、出力手段から異常信号が出力していない場合において受信機からの所定の信号が入力するときに、消去されるようになっていることを特徴としている。
【0028】
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載のオン・オフ型感知器において、性状記憶手段に記憶されている性状の情報は、読出手段によって読出された後に、消去可能となっていることを特徴としている。
【0030】
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のオン・オフ型感知器において、該オン・オフ型感知器は、第1の監視手段からの所定の物理量のレベルが所定レベルを越えたか否かを判断するレベル判断手段と、性状判定手段,第2の監視手段または第3の監視手段に処理を行なわせるのか、または、レベル判断手段に処理を行なわせるのかを切替える切替手段とをさらに有していることを特徴としている。
【0031】
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載のオン・オフ型感知器において、前記切替手段は、前記性状記憶手段に性状の情報が記憶されていないときには、レベル判断手段に処理を行なわせるように切替えることを特徴としている。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図3は本発明に係る感知器(オン・オフ型感知器)の構成例を示す図である。なお、図3において、図2と同様の箇所には同じ符号を付している。図3を参照すると、このオン・オフ型感知器10は、所定の監視条件で所定の物理量の監視を行なう第1の監視部11と、第1の監視部11で得られた所定の物理量に基づき異常(例えば火災)の性状(例えば火災性状)を判定する性状判定部12と、性状判定部12で得られた性状に応じた監視条件で異常(例えば火災)の性状に応じた監視を行なう第2の監視部13と、第2の監視部13からの監視結果に基づく信号R1を受信機2に向けて出力する出力部14と、性状判定部12で得られた性状を記憶する性状記憶部15と、受信機2から復旧信号Qが出力されたときに、性状記憶部15に記憶されている性状を読出す読出部16と、読出部16で読出された性状に応じた監視条件で、この性状に応じた監視を行なう第3の監視部17と、第3の監視部17からの監視結果に基づく信号R2を受信機2に向けて出力する再出力部18とを備えている。
【0043】
ここで、第1の監視部11としては、例えば、この感知器10が例えば光散乱式煙感知器である場合、発光素子から2種の異なる波長λ1,λ2の光を出射させ、発光素子から出射される2種の異なる波長λ1,λ2の光の煙などによる散乱光を受光素子で受光するような構成のものにすることができる。なお、この場合、第1の監視部11は、例えば、当初は1種の波長(例えばλ1)の光の煙などによる散乱光だけを受光素子で受光し、この光強度,すなわち所定の物理量(煙濃度)が所定レベル以上となったか否かを監視し、所定レベル以上となったときに、2種の異なる波長λ1,λ2の光の煙などによる散乱光を受光素子で受光するように、これを構成できる。
【0044】
そして、性状判定部12は、例えば、異なる2波長λ1,λ2の散乱光出力の比(2波長比)をとり、この2波長比が予め設定された値の範囲に入っているか否かを判定することで、異常の性状(上記例では、煙の性状)を判断するようになっている。
【0045】
異常の性状の判定は、より具体的には、ある特定の粒子径範囲にある粒子の種類を2波長比から割り出すことによってなされ、これにより、異常の性状として、例えば、▲1▼火災煙、▲2▼タバコの煙、▲3▼湯気、▲4▼塵埃、▲5▼その他、のいずれであるかを判定することが可能となる。すなわち、例えば、2波長比から小さな粒径と判断された場合、これは、例えば▲1▼火災煙、であると判定され、また、2波長比から大きな粒径と判断された場合、これは、例えば▲3▼湯気、であると判定されるようになっている。
【0046】
そして、第2の監視部13は、より具体的には、▲1▼火災煙、▲2▼タバコの煙、▲3▼湯気、▲4▼塵埃、▲5▼その他、に応じた監視(例えば、性状▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼に応じた監視期間T1,T2,T3,T4,T5での監視)を行なうようになっている。
【0047】
例えば、性状判定部12で性状として、▲1▼火災煙が得られた場合には、第2の監視部13は、ノイズでないことだけを確認して、すぐに(監視期間を短時間にして)、環境異常(例えば火災)の信号を監視結果として出力部14に与えるようになっている。
【0048】
また、例えば、性状判定部12で性状として、▲3▼湯気が得られた場合には、第2の監視部13は、所定の監視期間T3(例えば20秒間)にわたって、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しているか否かを判断し、所定の監視期間T3(例えば20秒間)の間、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続している場合には、環境異常(例えば火災)の信号を監視結果として出力部14に与え、また、所定の監視期間T3(例えば20秒間)の間で、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しない場合(例えば、10秒間でレベルが低下してしまった場合)には、環境異常はないとして(例えば非火災として)出力部14には監視結果を送らないようになっている。
【0049】
このように、第2の監視部13は、例えば、性状▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼に応じて監視期間(監視条件)T1,T2,T3,T4,T5を変え、ある性状が得られたとき、この性状に応じた監視期間にわたって粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しているか否かに基づき、監視結果を出力部14に送るか、監視結果を出力部14には送らないようになっている。
【0050】
そして、出力部14は、第2の監視部13から監視結果が送られた場合に信号(異常信号)R1を受信機2に向けて出力するようになっている。具体的に、出力部14は、第2の監視部13から監視結果が送られた場合にのみ、回線(L,C線路)間のインピーダンスを低下させて(オン状態にして)、受信機2に通知し、監視結果が送られない場合(非火災の場合)は、回線(L,C線路)間のインピーダンスを高インピーダンスの状態(オフ状態)に保持するようになっている。
【0051】
そして、上記のようにオン・オフ型感知器10の出力部14から異常信号R1が出力され、この異常信号R1が受信機2に通知されると、受信機2は、所定の信号(復旧信号)Qをオン・オフ型感知器に与える。
【0052】
このように、図3のオン・オフ型感知器10も、図2のオン・オフ型感知器1と同様に、感知器単体で、例えば火災/非火災の判断を行なうので、受信機2における負担,誤報を低減することができる。
【0053】
ところで、図3のオン・オフ型感知器10では、性状判定部12で得られた性状を性状記憶部15に記憶するようになっている。例えば、性状判定部12で得られた性状が▲1▼火災煙、である場合には、性状記憶部15には、▲1▼火災煙が記憶され、また、性状判定部12で得られた性状が▲3▼湯気、である場合には、性状記憶部15には、▲3▼湯気が記憶されるようになっている。なお、ここで、性状記憶部15は、例えば、不揮発性メモリにより構成されている。
【0054】
そして、図3のオン・オフ型感知器10では、オン・オフ型感知器10の出力部14から信号(異常信号)R1が出力されてP型受信機2から復旧信号Qを受信するとき、読出部16は、性状記憶部15に記憶されている性状を読出すようになっている。すなわち、図3のオン・オフ型感知器10の出力部14からの出力(信号R1)がオン状態であることをP型受信機2が受信し、P型受信機2からこの感知器10に復旧信号Qが与えられると、読出部16は、性状記憶部15に記憶されている性状を読出すようになっている。
【0055】
具体的に、性状記憶部15に性状として、▲1▼火災煙、が記憶されている場合には、読出部16は、P型受信機2から復旧信号Qを受けると、性状記憶部15から▲1▼火災煙、を読出すことができ、また、性状記憶部15に性状として、▲3▼湯気、が記憶されている場合には、読出部16は、P型受信機2から復旧信号Qを受けると、性状記憶部15から▲3▼湯気、を読出すことができる。
【0056】
そして、第3の監視部17は、読出部16で読出された性状に応じた監視条件で、この性状に応じた監視を行なうようになっている。この第3の監視部17も、基本的には、第2の監視部13と同様の監視を行なうようになっている。すなわち、第3の監視部17は、例えば、性状▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼に応じて監視期間(監視条件)T1’,T2’,T3’,T4’,T5’を変え、ある性状が得られたとき、この性状に応じた監視期間にわたって粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しているか否かに基づき、監視結果を出力部14に送るか、監視結果を出力部14には送らないようになっている。
【0057】
しかしながら、第3の監視部17においては、監視期間(監視条件)をT1’,T2’,T3’,T4’,T5’とする点で、第2の監視部13と監視期間(監視条件)を異にしている。ここで、第3の監視部17における監視期間(監視条件)T1’,T2’,T3’,T4’,T5’は、第2の監視部13における監視期間(監視条件)T1,T2,T3,T4,T5よりも短かく設定されている(T1’≦T1;T2’≦T2;T3’≦T3;T4’≦T4;T5’≦T5)。
【0058】
より具体的に、第3の監視部17は、▲1▼火災煙、▲2▼タバコの煙、▲3▼湯気、▲4▼塵埃、▲5▼その他、に応じた監視(例えば、性状▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼に応じた監視期間T1’,T2’,T3’,T4’,T5’での監視)を行なうようになっている。
【0059】
この場合、例えば、読出部16で読出された性状が、▲1▼火災煙である場合には、第3の監視部17は、ノイズでないことだけを確認して、すぐに(監視期間を短時間にして)、▲1▼火災煙であることを再出力部18に与えるようになっている。
【0060】
また、例えば、読出部16で読出された性状が、▲3▼湯気である場合には、第3の監視部17は、所定の監視期間T3’(例えば10秒間)にわたって、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しているか否かを判断し、所定の監視期間T3’(例えば10秒間)の間、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続している場合には、環境異常(例えば火災)の信号を監視結果として再出力部18に与え、また、所定の監視期間T3’(例えば10秒間)の間で、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しない場合(例えば、5秒間でレベルが低下してしまった場合)には、環境異常はないとして(例えば非火災として)再出力部18には監視結果を送らないようになっている。
【0061】
そして、再出力部18は、第3の監視部17から監視結果が送られた場合に信号R2を受信機2に向けて出力するようになっている。具体的に、再出力部18は、第3の監視部17から監視結果が送られた場合にのみ、回線(L,C線路)間のインピーダンスを低下させて(オン状態にして)、受信機2に通知し、監視結果が送られない場合(非火災の場合)は、回線(L,C線路)間のインピーダンスを高インピーダンスの状態(オフ状態)に保持するようになっている。
【0062】
このように、図3のオン・オフ型感知器10では、受信機2から復旧信号Qが与えられたとき、図2のオン・オフ型感知器1のように再び第1の監視部11に戻って第1の監視部11,性状判定部12,第2の監視部13の処理を順次に行なうのではなく、性状記憶部15に記憶されている直前の性状を直接読出して第3の監視部17にすぐに与えるようになっている。換言すれば、図3のオン・オフ型感知器10では、受信機2から復旧信号Qを受信したときに図2のオン・オフ型感知器1における第1の監視部11,性状判定部12の処理を省略することができ(受信機2の蓄積動作のために感知器10に復旧信号Qによるリセットがかかっても、感知器10は直前の性状を取得することができ、第1の監視部11,性状判定部12で再評価する必要がなくなるので)、図2のオン・オフ型感知器1における第1の監視部11,性状判定部12の処理に要する時間Txを省くことができる(再作動時間が長くならずに済む)。例えば、図2のオン・オフ型感知器1における第1の監視部11,性状判定部12の処理に要する時間Txが10秒であるとするとき、図3のオン・オフ型感知器10では、受信機2から復旧信号Qが入力してから再出力部18より2番目の感知器信号R2が出力されるまでに要する時間をTx(=10秒)だけ短縮することができる。
【0063】
さらに、図3のオン・オフ型感知器10では、第3の監視部17における監視期間(監視条件)T1’,T2’,T3’,T4’,T5’は、第2の監視部13における監視期間(監視条件)T1,T2,T3,T4,T5よりも短かく設定されている(T1’≦T1;T2’≦T2;T3’≦T3;T4’≦T4;T5’≦T5)ので、受信機2から復旧信号Qを受信したとき、図2のオン・オフ型感知器1の第2の監視部13における監視処理よりも短かい時間で、第3の監視部17における監視処理を行なうことができる。具体的に、第3の監視部17は、第2の監視部13よりも監視処理に要する時間をTyだけ短縮することができる。
【0064】
このように、図3のオン・オフ型感知器10では、図2のオン・オフ型感知器1に比べて、受信機2から復旧信号Qが入力してから再出力部18より2番目の感知器信号R2が出力されるまでに要する時間を(Tx+Ty)だけ短縮することができる。
【0065】
これにより、P型受信機2に、図1に示したような動作を行なうP型蓄積式受信機が用いられる場合にも、図3のオン・オフ型感知器10においては、P型蓄積式受信機2からの復旧信号Qを受けた後、所定の期間T(例えば40秒の期間)内に2番目の感知器信号R2をP型蓄積式受信機に確実に通知することができる。
【0066】
すなわち、P型蓄積式受信機2と、P型蓄積式受信機2からの回線に接続され、P型蓄積式受信機2によって監視制御されるオン・オフ型感知器とを有している監視制御システムにおいて、オン・オフ型感知器として、異常判断の機能(例えば火災/非火災の判断を行なう機能)を備えた図3のオン・オフ型感知器10が用いられ、これがP型蓄積式受信機2に接続される場合にも、異常(例えば火災)と判断したときには所定の期間T内に2番目の感知器信号R2を確実にP型蓄積式受信機2に通知することができる。
【0067】
なお、図3のオン・オフ型感知器において、性状記憶部15に記憶されている性状は、読出部16によって読出された後、性状記憶部15から消去されても良い。すなわち、読出部16による読出し後、性状記憶部15の内容を消去しても良い。
【0068】
図4は図3のオン・オフ型感知器の変形例を示す図である。なお、図4において、図3と同様の箇所には、同じ符号を付している。
【0069】
図4のオン・オフ型感知器40では、図3のオン・オフ型感知器10の構成において、さらに、第1の監視部11で得られた所定の物理量(例えば煙濃度)のレベルが所定レベルを越えたか否かを判断するレベル判断部33と、性状判定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるのか、または、レベル判断部33に処理を行なわせるのかを切替える切替部34とが設けられ、出力部14は、第2の監視部13からの監視結果、または、レベル判断部33からの判断結果に応じた信号を出力するようになっている。
【0070】
ここで、レベル判断部33は、第1の監視部11からの例えば1種の波長(例えばλ1)の光の煙などによる散乱光出力(光強度)すなわち、煙濃度などの物理量が、所定のレベル以上となったか否かを判断し、その判断結果を出力するようになっている。
【0071】
また、出力部14は、切替部34が性状判定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるように切替えているときには、第2の監視部13からの監視結果に応じた信号を受信機2に向けて出力するようになっている。具体的に、出力部14は、第2の監視部13から監視結果が送られた場合にのみ、回線(L,C線路)間のインピーダンスを低下させて(オン状態にして)、受信機2に通知し、監視結果が送られない場合(非火災の場合)は、回線(L,C線路)間のインピーダンスを高インピーダンスの状態(オフ状態)に保持するようになっている。
【0072】
一方、出力部14は、切替部34がレベル判断部33に処理を行なわせるように切替えているときには、レベル判断部33からの判断結果に応じた信号を受信機2に向けて出力するようになっている。具体的に、出力部14は、レベル判断部33からの判断結果が所定のレベル以上である場合には、回線(L,C線路)間のインピーダンスを低下させて(オン状態にして)、受信機2に通知し、また、レベル判断部33からの判断結果が所定のレベル以下である場合には、回線(L,C線路)間のインピーダンスを高インピーダンスの状態(オフ状態)に保持するようになっている。
【0073】
このような構成では、切替部34は、通常の作動モード時には、性状判定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるように切替える一方、試験時には、性状判定部12,第2の監視部13ではなく、レベル判断部33に処理を行なわせるように切替えることが可能となっている。
【0074】
すなわち、性状判定部12,第2の監視部13は、例えば、異常判断アルゴリズム(例えば火災判断アルゴリズム)を用いて火災などの異常か否かを判断するので、この判断処理には、所定の時間Taを要する一方、レベル判断部33は、第1の監視部11で検出された物理量(例えば煙濃度)のレベルが所定レベルを越えたか否かを判断するだけなので、この判断処理に要する時間Tbは、性状判定部12,第2の監視部13の判断処理に要する時間Taに比べて非常に短かい。
【0075】
このことを利用し、切替部34は、通常の作動モード時には、性状判定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるように切替える一方、試験モード時には、性状判定部12,第2の監視部13ではなく、レベル判断部33に処理を行なわせるように切替えることが可能に構成でき、この場合、切替部34は、試験モード時には、性状判定部12,第2の監視部13ではなく、レベル判断部33に処理を行なわせるように切替えるので、試験時(例えば、加煙試験時)の試験時間を短縮することが可能となる。なお、ここで、試験とは、第1の監視部11,出力部14の試験,すなわち、感知器のハードウェア部分の試験を指している。
【0076】
具体的に、切替部34は、手動によって、性状判定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるのか、または、レベル判断部33に処理を行なわせるのかを切替えることが可能に構成できる。あるいは、切替部34は、所定の条件が満たされたときに、自動的に、性状判定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるのか、または、レベル判断部33に処理を行なわせるのかを切替えることが可能に構成できる。
【0077】
図4の感知器において、切替部34が、性状判定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるのか、または、レベル判断部33に処理を行なわせるのかを自動的に切替え可能に構成される例として、切替部34は、性状記憶部15の状態を監視し、性状記憶部15に性状の情報が記憶されていないときには、レベル判断部33に処理を行なわせるように切替えることができる。
【0078】
性状記憶部15に性状の情報が記憶されていない状態となるのは、感知器40の電源投入時、あるいは、受信機2からの所定の信号の入力時(例えば、復旧信号Qが2回入力した時)である。
【0079】
具体的に、受信機2からの復旧信号Qによって性状記憶部15に性状の情報が記憶されていない状態にするには、例えば保守点検者は、試験を行なう前に、受信機2から一度復旧をかける(1回目の復旧信号Qが送られる)。これにより、感知器40の性状記憶部15の記憶情報が消去される。しかる後、受信機2から再度復旧をかけると(2回目の復旧信号Qが送られると)、性状記憶部15は、性状の情報(例えば、火災/非火災の情報)が書き込まれていない状態になり、感知器40は、自動的に試験モードに移行する。すなわち、切替部34は、性状記憶部15に性状の情報(例えば、火災/非火災の情報)が書き込まれていない状態になると、自動的に、レベル判断部33に処理を行なわせるように切替える。
【0080】
但し、前述のように、受信機2から所定の信号(1回目の復旧信号)Qが入力して性状記憶部15に記憶されている性状が読出部16によって読出された後、性状記憶部15の内容が消去される場合(性状記憶部15に性状の情報が記憶されていない状態となる場合)であっても、第3の監視部17により監視が行なわれているときに受信機2から所定の信号(復旧信号)が入力したときには、切替部34は、感知器の状態を試験モードに移行させない。
【0081】
このように、試験(例えば加煙試験)を行なう時には、レベル判断部33を使用し、感知器の異常判断アルゴリズム(火災判断アルゴリズム)を使用しないようにすることで、試験時(例えば加煙試験時)に感知器がすぐに応答するので、試験時間を短縮することができる。そして、このような試験が終了すると(あるいは、所定の試験期間が設定される場合には、所定の試験期間の経過後に)、自動的に、異常判断アルゴリズム(火災判断アルゴリズム)が動作を開始する。
【0082】
一般に、感知器(例えば煙感知器)を試験する場合、感知器にテストガス(例えばスプレー状のテストガス)を吹き付けて行なうが、この仕方で図3の感知器10を試験する場合、テストガスの粒径と湯気の粒径とがほぼ同程度であることから、図3の感知器10にテストガスを吹き付けると、性状判定部12では▲3▼湯気と判定し、第2の監視部13では、▲3▼湯気に応じた所定の監視期間T3(例えば20秒間)にわたって監視を続けてしまい、試験を開始後、試験が終了するまでに(テストガスが吹き付けられてから結果が出力するまでに)、相当の時間を要してしまう。
【0083】
これに対し、図4の構成では、上述したように、試験時には、切替部34は、レベル判断部33に処理を行なわせるよう切替え、レベル判断部33において処理がなされるので、感知器に所定濃度以上のテストガスを吹き付けると、第1の監視部11が正常である場合(故障でない場合)には、レベル判断部33からはすぐに物理量が所定レベル以上である旨が出力され、例えば火災信号が即座に出力されて試験結果を迅速に得ることができる。試験結果が得られた後は、切替部34は、性状判定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるように切替え、性状判定部12,第2の監視部13において処理がなされる。すなわち、性状判定部12,第2の監視部13では、異常判断アルゴリズム(火災判断アルゴリズム)を用いて火災などの異常か否かの判断を行なう。
【0084】
なお、図3,図4の構成例では、出力部14と再出力部18とが別々に設けられているが、出力部14と再出力部18とを1つにまとめて、出力部とすることもできる。
【0085】
図5は本発明に係る感知器(オン・オフ型感知器)の他の構成例を示す図である。なお、図5において、図2と同様の箇所には同じ符号を付している。図5を参照すると、このオン・オフ型感知器50は、所定の監視条件で所定の物理量の監視を行なう第1の監視部11と、第1の監視部11で得られた所定の物理量に基づき異常(例えば火災)の性状(例えば火災性状)を判定する性状判定部12と、性状判定部12で得られた性状に応じた監視条件で異常(例えば火災)の性状に応じた監視を行なう第2の監視部13と、第2の監視部13からの監視結果に基づく信号R、および/または、性状判定部12で得られた異常の性状に関する情報AIを回線3を介して受信機2に向けて出力する出力部64とを有している。
【0086】
ここで、性状判定部12における異常の性状の判定は、前述したように、例えば、ある特定の粒子径範囲にある粒子の種類を2波長比から割り出すことによってなされ、これにより、異常の性状として、例えば、▲1▼火災煙、▲2▼タバコの煙、▲3▼湯気、▲4▼塵埃、▲5▼その他、のいずれであるかを判定することが可能となる。すなわち、例えば、2波長比から小さな粒径と判断された場合、これは、例えば▲1▼火災煙、であると判定され、また、2波長比から大きな粒径と判断された場合、これは、例えば▲3▼湯気、であると判定されるようになっている。
【0087】
また、出力部64において、性状判定部12からの異常の性状に関する情報AIを回線3に送出するタイミングとしては、第1の形態として、性状判定部12において異常の性状を判定した時点であっても良い。この場合には、異常の性状に関する情報AIだけを回線3に送出することができる。
【0088】
あるいは、異常の性状に関する情報を回線に送出するタイミングとしては、第2の形態として、第2の監視部13から環境異常(例えば火災)の信号が監視結果として出力部64に与えられて出力部64からオン状態の信号が回線3に送出されるときになされても良い。この場合には、異常の性状に関する情報をオン状態の信号に重畳させて出力部64から送出することができる。
【0089】
また、上記第1,第2のいずれの形態の場合において、出力部64は、回線3の電圧を変化させることで異常の性状に関する情報を回線3に送出することができる。具体的に、出力部64は、回線3の電圧(L,C線路間の電圧)を、異常の性状に関する情報に応じてそれぞれ所定値に低下させて、異常の性状に関する情報を送出することができる。この場合、受信機2は、回線3の電圧(L,C線路間の電圧)の変化によって異常の性状を取得し、これを表示することができる。
【0090】
あるいは、上記第1,第2のいずれの形態の場合において、出力部64は、異常の性状に関する情報を電圧パルスにより回線3に送出することもできる。この場合、受信機2は、電圧パルスによって異常の性状を取得し、これを表示することができる。
【0091】
図6は異常の性状に関する情報だけを電圧パルスにより回線3(L,C線路)に送出する場合の一例を示す図である。図6の例では、通常は回線3の電圧(L,C線路間の電圧)は24Vに保持されており、性状判定部12から異常の性状に関する情報が送られると、出力部64は、回線3の電圧(L,C線路間の電圧)を短期間T0低下させ(例えば約5Vにし)、この期間T0内において異常の性状に関する情報を約5V〜0Vの間の電圧パルスにして回線3(L,C線路)に送出するようになっている。なお、回線3の電圧(L,C線路間の電圧)を低下させる上記期間T0は、受信機2の異常信号(例えば火災信号)検出遅延時間よりも短かく設定され、従って、回線3の電圧(L,C線路間の電圧)を期間T0の間、低下させても、受信機2がこれによって誤作動(異常(例えば火災)が発生したとして警報を発するなどの誤作動)することはない。
【0092】
また、図7は異常の性状に関する情報をオン状態の信号に重畳させて電圧パルスにより回線3(L,C線路)に送出する場合の一例を示す図である。図7の例では、通常は回線3の電圧(L,C線路間の電圧)は24Vに保持されており、第2の監視部13から環境異常(例えば火災)の信号が監視結果として送られると、出力部64は、回線3の電圧(L,C線路間の電圧)を低下させることで(例えば約5Vにすることで)オン状態の信号を出力するとともに、性状判定部12で判定された異常の性状に関する情報を約5V〜0Vの間の電圧パルスで回線3(L,C線路)に送出するようになっている。
【0093】
なお、図7の例のように、オン状態の信号を出力するとともに、性状判定部12で判定された異常の性状に関する情報を送出する場合には、0V〜約5Vの範囲で送出する必要があるが、図6の例のように、異常の性状に関する情報のみを送出する場合には、電圧値の範囲は特に限定されない。
【0094】
また、異常の性状に関する情報を電圧パルスで送出する場合、電圧パルスの形態としては、パルスをコード化する方法,パルス幅を変える方法、パルス数を変える方法などの、各種方法が使用可能である。
【0095】
例えば、パルス数を変える方法によって異常の性状に関する情報を表現する場合、異常の性状が▲1▼火災煙であるときには、電圧パルスを1個のパルスにし、また、異常の性状が▲2▼タバコの煙であるときには、電圧パルスを2個のパルスにし、また、異常の性状が▲3▼湯気であるときには、電圧パルスを3個のパルスにし、また、異常の性状が▲4▼塵埃であるときには、電圧パルスを4個のパルスにし、また、異常の性状が▲5▼その他であるときには、電圧パルスを5個のパルスにして送出することができる。
【0096】
このように、図5の感知器の出力部64から、回線3の電圧を変化させることで、または電圧パルスにより、異常の性状に関する情報が回線3に送出されると、受信機2は、回線3の電圧(L,C線路間の電圧)の変化によって、または、電圧パルスによって、異常の性状を取得し、これを表示することができる。
【0097】
なお、図5の例では、性状判定部12で判定された異常の性状に関する情報を直接、出力部64に与えたが、性状判定部12で判定された異常の性状に関する情報を一旦記憶させた後に出力部64に与えることもできる。図8は図5のオン・オフ型感知器の変形例を示す図であり、図8の例では、性状判定部12で得られた性状を記憶する性状記憶部15をさらに有し、出力部64は、性状記憶部15に記憶されている性状に関する情報を回線3に送出するようになっている。
【0098】
また、図5を図9のように変形することもできる。すなわち、図9の例では、第1の監視部11からの所定の物理量に基づき異常(例えば火災)か否かの判断を行なう異常判断部73(具体的には、例えば、所定の物理量のレベルが所定レベルを越えたか否かを判断するレベル判断手段)が設けられており、出力部64は、異常判断部73において異常の判断がなされたときに、オン状態の信号を回線3に送出するように構成され、性状判定部12は、単に、性状判定部12で判定された性状に関する情報を出力部64から回線3に送出するためにだけ設けられている。
【0099】
図9の構成においても、図5の構成と同様に、出力部64において、性状判定部12からの異常の性状に関する情報AIを回線3に送出するタイミングとしては、第1の形態として、性状判定部12において異常の性状を判定した時点であっても良い。この場合には、異常の性状に関する情報AIだけを回線3に送出することができる。
【0100】
あるいは、異常の性状に関する情報を回線に送出するタイミングとしては、第2の形態として、異常判断部73から異常の判断が監視結果として出力部64に与えられて出力部64からオン状態の信号が回線3に送出されるときになされても良い。この場合には、異常の性状に関する情報をオン状態の信号に重畳させて出力部64から送出することができる。
【0101】
また、図9の構成においても、出力部64は、回線3の電圧を変化させることで異常の性状に関する情報を回線3に送出することができる。具体的に、出力部64は、回線3の電圧(L,C線路間の電圧)を、異常の性状に関する情報に応じてそれぞれ所定値に低下させて、異常の性状に関する情報を送出することができる。この場合、受信機2は、回線3の電圧(L,C線路間の電圧)の変化によって異常の性状を取得し、これを表示することができる。
【0102】
あるいは、出力部64は、異常の性状に関する情報を電圧パルスにより回線3に送出することもできる。この場合、受信機2は、電圧パルスによって異常の性状を取得し、これを表示することができる。
【0103】
また、図9の構成においても、図5において説明したのと全く同様に、例えば図6あるいは図7の仕方で異常の性状に関する情報を回線3に送出することができる。
【0104】
なお、図9の例では、性状判定部12で判定された異常の性状に関する情報を直接、出力部64に与えたが、性状判定部12で判定された異常の性状に関する情報を一旦記憶させた後に出力部64に与えることもできる。図10は図9のオン・オフ型感知器の変形例を示す図であり、図10の例では、性状判定部12で得られた性状を記憶する性状記憶部15をさらに有し、出力部64は、性状記憶部15に記憶されている性状に関する情報を回線3に送出するようになっている。
【0105】
このように、図5,図8,図9または図10の感知器50は、基本的には、所定の監視条件で所定の物理量の監視を行なう第1の監視部11と、第1の監視部11で得られた所定の物理量に基づき異常の性状を判定する性状判定部12(および/または、判定された性状を記憶する性状記憶部15)と、出力部64とを有し、出力部64は、性状判定部12で判定された(または性状記憶部15に記憶された)異常の性状に関する情報を回線3に送出可能に構成されており、この構成では、回線3に送出された異常の性状に関する情報を受信機2で受信し、これを例えば表示して、受信機2においてオン・オフ型感知器50が設置されている環境の性状を容易に把握することができる(例えば、環境に変化が生じたことを迅速に把握することができる)。
【0106】
特に、オン状態の信号と同時に性状に関する情報を回線3に送出する場合には、これを受信した受信機2では、オン状態の信号がどのような性状の下で発せられたかを容易に識別することができ、たとえば、火災か非火災かの正確な判別が可能となる。
【0107】
また、図5,図8,図9,図10に示した各システム構成例では、性状に関する情報は、受信機2により受信され、表示されるとしたが、受信機2とともに、あるいは、受信機2にかわって、中継器,試験器,表示器が設けられているシステムの場合、受信機,中継器,試験器,表示器のうちの少なくとも1つが、オン・オフ型感知器50から回線3を介して送出された異常の性状に関する情報を表示可能であるように構成することができる。
【0108】
すなわち、本発明は、受信機,中継器,試験器,表示器のうちの少なくとも1つに、オン・オフ型感知器50からの情報を送出可能に構成されている監視制御システムであって、オン・オフ型感知器50は、所定の監視条件で所定の物理量の監視を行なう第1の監視部11と、第1の監視部11で得られた所定の物理量に基づき異常の性状を判定する性状判定部12(および/または性状記憶部15)と、出力部64とを有し、出力部64は、性状判定部12で判定された(または性状記憶部15に記憶された)異常の性状に関する情報を回線3に送出可能に構成されており、受信機,中継器,試験器,表示器のうちの少なくとも1つは、オン・オフ型感知器50の出力部64から回線3を介して送出された異常の性状に関する情報を表示可能に構成されている監視制御システムを提供できる。
【0109】
また、図11は図3,図4,図5,図8,図9または図10の感知器の具体例を示す図である。図11の例では、この感知器は、煙濃度などの物理量を検出して電気信号(アナログ信号)に変換する物理量検出部41と、該物理量検出部41から出力されるアナログ信号を所定の周期でサンプルしてデジタル信号に変換するA/D変換部42と、この感知器のアドレスが設定されるアドレス部43と、異常(例えば火災)判断などの感知器全体の制御を行なうCPU44と、CPU44の制御プログラムなどが格納されるROM45と、各種のワークエリアなどとして使用されるRAM46と、不揮発性メモリ47と、物理量検出部41で検出されA/D変換部42でデジタル信号に変換された物理量(例えば煙濃度)の検出結果(A/D変換部42からの出力レベル)に基づいてCPU44が火災などの異常と判断したときに、作動状態(オン状態)を表わす信号を回線(例えばL,C線路)3に出力する状態出力部48と、例えば受信機2との間で回線3を介した伝送を行なう伝送部(通信インタフェース部)49とを備えている。
【0110】
換言すれば、図11の例の感知器は、所謂センサアドレス用感知器(その検出出力信号からすれば、オン・オフ型感知器に属する)として構成されている。そして、図11の構成において、物理量検出部41が図3,図4,図5,図8,図9または図10の第1の監視部11の機能を備えている場合、CPU44によって図3,図4,図5,図8,図9または図10の性状判定部12,第2の監視部13,読出部16,第3の監視部17,レベル判断部33,切替部34,異常判断部73の機能を実現することができる。また、状態出力部48,伝送部49によって図3,図4,図5,図8,図9または図10の出力部14,再出力部18,出力部64の機能を実現することができる。
【0111】
また、図11の不揮発性メモリ47などには、性状判定部12で得られた性状などを格納することができる。
【0112】
なお、このような感知器は、例えば、監視制御システム(例えば防災システム)の一要素として、図11に示すように監視制御システム(例えば防災システム)に組込んで用いることができる。図11を参照すると、この監視制御システム(例えば防災システム)は、受信機(例えば、アドレッサブルなP型受信機)2と、受信機2によって監視制御される上記構成の感知器(10または40または50)とを有している。
【0113】
ここで、感知器(10または40または50)は、受信機2から延びる回線(例えば、L,C線路)3に接続されており、図11の例では、このシステムは、監視レベルを例えば回線3のL,C間の電位が24Vのところに設定し、また、感知器の作動レベル(オンレベル)を例えばL,C間の電位が5Vのところに設定し、また、短絡レベルを例えばL,C間の電位が0Vのところに設定することができる。
【0114】
このようなシステム構成に対応させて、図11の感知器の状態出力部48は、この感知器の作動状態(オン状態)を表わす信号として、回線3のL,C間の電位をオンレベル5Vにするようになっている。
【0115】
また、受信機2は、回線に複数の感知器が接続されている場合、感知器のうち少なくとも1つの感知器が作動して(オンになって)、回線3のL,C間の電位がオンレベル5Vになったことを検知すると、アドレス検索パルスを感知器の短絡レベル(0V)とオンレベル(5V)の電位を利用して作成し、回線3を介して感知器に送出するようになっている。
【0116】
図11の感知器の伝送部49は、受信機2からのこのようなアドレス検索パルスを回線3,すなわちL,C線路を介して受信するように構成されており、伝送部49でアドレス検索パルスを受信するとき、この感知器のCPU44は、これまでに受信したアドレス検索パルスの個数を計数(カウント)し、この計数値(カウント値)がこの感知器のアドレス部43に設定されているアドレスと一致するか否かを判断し、一致したときに、自己の感知器の状態(オン状態あるいはオフ状態)を伝送部49に与え、これにより、伝送部49は、例えば、自己の感知器の状態がオン状態のときにのみ、その旨の信号を回線3,すなわちL,C線路を介して受信機2に通知するようになっている。具体的に、伝送部49は、アドレスが一致したときに、自己の感知器の状態がオン状態である旨の信号として、例えば回線3のL,C間の電位を所定期間、0Vに保持して(所定期間、短絡(ショート)状態に保持して)受信機2に伝送するようになっている。これにより、受信機2は、回線3のL,C間の電位が所定期間、0Vに保持された状態になったかを監視し、回線3のL,C間の電位が所定期間、0Vに保持された状態になったときに、このときまでに送出したアドレス検索パルスの個数に相当するアドレスをもつ感知器が作動状態(オン状態)にあると特定することができる。
【0117】
図11の例では、感知器がセンサアドレス用感知器として構成されているとして説明したが、感知器としては、図3,図4,図5,図8,図9または図10の構成を備えたものであれば良く、任意のオン・オフ型感知器に適用することができる。従って、図11の構成例において、アドレス部43などは、必ずしも設けられていなくとも良い。
【0118】
また、感知器10または40または50における性状判定部12,第2の監視部13,読出部16,第3の監視部17,レベル判断部33,切替部34,異常判断部73の機能は、例えばソフトウェアパッケージ(具体的には、CD−ROM等の情報記録媒体)の形で提供することができる。すなわち、本発明の性状判定部12,第2の監視部13,読出部16,第3の監視部17,さらには、レベル判断部33,切替部34,異常判断部73の機能を実現するためのプログラム(すなわち、例えば、図11の感知器の場合、CPU44などで用いられるプログラム)は、可搬性の情報記録媒体に記録された状態で提供可能である。
【0119】
この場合、感知器には、情報記録媒体を着脱自在に装着するための機構が設けられているのが良い。また、プログラムなどが記録される情報記録媒体としては、CD−ROMに限られるものではなく、ROM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等が用いられても良い。情報記録媒体に記録されたプログラムは、この情報記録媒体が感知器に装着されるとき、感知器の記憶装置(例えば図11の構成の感知器では、RAM46)にインストールされることにより、このプログラムを実行して、本発明の性状判定部12,第2の監視部13,読出部16,第3の監視部17,レベル判断部33,切替部34,異常判断部73の機能を実現することができる。
【0120】
また、図11の例では、性状に関する情報は、受信機2により受信され、表示されるとしたが、受信機2とともに、あるいは、受信機2にかわって、中継器,試験器,表示器が設けられているシステムの場合、受信機,中継器,試験器,表示器のうちの少なくとも1つが、オン・オフ型感知器50から回線3を介して送出された異常の性状に関する情報を受信し、表示可能であるように構成することもできる。
【0121】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1乃至請求項7記載の発明によれば、オン・オフ型感知器が、所定の監視条件で所定の物理量の監視を行なう第1の監視手段と、第1の監視手段で得られた所定の物理量に基づき異常の性状を判定する性状判定手段と、性状判定手段で得られた異常の性状に応じた監視条件で異常の監視を行なう第2の監視手段と、前記性状判定手段で得られた異常の性状を記憶する性状記憶手段と、性状記憶手段に記憶されている異常の性状を読出す読出手段と、読出手段で読出された異常の性状に応じた監視条件で異常の監視を行なう第3の監視手段と、異常信号を出力する出力手段とを備え、前記出力手段は、前記第2の監視手段または前記第3の監視手段から監視結果が送られたときに異常信号を出力し、前記読出手段は、前記出力手段から異常信号が出力されて受信機から所定の信号を受信したときに前記性状記憶手段に記憶されている異常の性状を読出すので、異常判断の機能(例えば火災/非火災の判断を行なう機能)を備えたオン・オフ型感知器であって、これをP型蓄積式受信機に接続する場合にも、異常(例えば火災)と判断したときに所定の期間内に2番目の感知器信号を確実にP型蓄積式受信機に通知することができる。
【0122】
特に、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のオン・オフ型感知器において、前記第3の監視手段における監視処理に要する時間は、第2の監視手段における監視処理に要する時間よりも短かいので、異常(例えば火災)と判断したときに所定の期間内に2番目の感知器信号をより確実にP型蓄積式受信機に通知することができる。
【0124】
また、請求項6,請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のオン・オフ型感知器において、該オン・オフ型感知器は、第1の監視手段からの所定の物理量のレベルが所定レベルを越えたか否かを判断するレベル判断手段と、性状判定手段,第2の監視手段または第3の監視手段に処理を行なわせるのか、または、レベル判断手段に処理を行なわせるのかを切替える切替手段とをさらに有しており、試験時には、切替手段によってレベル判断手段に処理を行なわせるように切替えることによって、試験を迅速に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】P型蓄積式受信機の動作(特に蓄積機能)を説明するための図である。
【図2】異常判断アルゴリズムを用いたオン・オフ型感知器の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る感知器(オン・オフ型感知器)の構成例を示す図である。
【図4】図3のオン・オフ型感知器の変形例を示す図である。
【図5】本発明に係る感知器(オン・オフ型感知器)の他の構成例を示す図である。
【図6】異常の性状に関する情報だけを電圧パルスにより回線(L,C線路)に送出する場合の一例を示す図である。
【図7】異常の性状に関する情報をオン状態の信号に重畳させて電圧パルスにより回線(L,C線路)に送出する場合の一例を示す図である。
【図8】図5のオン・オフ型感知器の変形例を示す図である。
【図9】図5のオン・オフ型感知器の変形例を示す図である。
【図10】図9のオン・オフ型感知器の変形例を示す図である。
【図11】図3,図4,図5,図8,図9または図10の感知器の具体例を示す図である。
【符号の説明】
2 受信機
10,40,50 感知器
3 受信機から延びる回線
11 第1の監視部
12 性状判定部
13 第2の監視部
14,64 出力部
15 性状記憶部
16 読出部
17 第3の監視部
18 再出力部
33 レベル判断部
34 切替部
41 物理量検出部
42 A/D変換部
43 アドレス部
44 CPU
45 ROM
46 RAM
47 不揮発性メモリ
48 状態出力部
49 伝送部
73 異常判断部

Claims (7)

  1. 所定の監視条件で所定の物理量の監視を行なう第1の監視手段と、
    第1の監視手段で得られた所定の物理量に基づき異常の性状を判定する性状判定手段と、
    性状判定手段で得られた異常の性状に応じた監視条件で異常の監視を行なう第2の監視手段と、
    前記性状判定手段で得られた異常の性状を記憶する性状記憶手段と
    性状記憶手段に記憶されている異常の性状を読出す読出手段と、
    読出手段で読出された異常の性状に応じた監視条件で異常の監視を行なう第3の監視手段と
    異常信号を出力する出力手段とを備え、
    前記出力手段は、前記第2の監視手段または前記第3の監視手段から監視結果が送られたときに異常信号を出力し、
    前記読出手段は、前記出力手段から異常信号が出力されて受信機から所定の信号を受信したときに前記性状記憶手段に記憶されている異常の性状を読出すことを特徴とするオン・オフ型感知器。
  2. 請求項1記載のオン・オフ型感知器において、前記第3の監視手段における監視処理に要する時間は、第2の監視手段における監視処理に要する時間よりも短かいことを特徴とするオン・オフ型感知器。
  3. 請求項1または請求項2記載のオン・オフ型感知器において、前記性状記憶手段には、不揮発性メモリが用いられることを特徴とするオン・オフ型感知器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のオン・オフ型感知器において、前記性状記憶手段に記憶されている性状の情報は、前記出力手段から異常信号が出力していない場合において受信機からの所定の信号が入力するときに、消去されるようになっていることを特徴とするオン・オフ型感知器。
  5. 請求項4記載のオン・オフ型感知器において、前記性状記憶手段に記憶されている性状の情報は、読出手段によって読出された後に、消去可能となっていることを特徴とするオン・オフ型感知器。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のオン・オフ型感知器において、該オン・オフ型感知器は、第1の監視手段からの所定の物理量のレベルが所定レベルを越えたか否かを判断するレベル判断手段と、性状判定手段,第2の監視手段または第3の監視手段に処理を行なわせるのか、または、レベル判断手段に処理を行なわせるのかを切替える切替手段とをさらに有していることを特徴とするオン・オフ型感知器。
  7. 請求項6記載のオン・オフ型感知器において、前記切替手段は、前記性状記憶手段に性状の情報が記憶されていないときには、レベル判断手段に処理を行なわせるように切替えることを特徴とするオン・オフ型感知器。
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