JP3845910B2 - エンジンの自動停止始動装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、交差点等でエンジンを自動的に停止し、さらに、自動的に始動することにより、燃料を節約し、排気ガスを低減するエンジンの自動停止始動装置及び方法に関し、特に、自動変速機を備えた車両に用いられるエンジンの自動停止始動装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
市街走行時に、交差点等で車両が停止した場合、所定の停止条件下でエンジンを停止させ、その後、所定の始動条件下でエンジンを始動させることにより、燃料を節約し、排気ガスを低減させる自動停止始動装置が知られている。この種の装置の従来技術として、例えば、特開昭57−186063号に開示されたものがある。
【0003】
特開昭57−186063号に開示された技術は、自動停止始動装置と自動変速機を使用している場合、車速が0で、自動変速機がニュートラルレンジに設定され、さらに、サイドブレーキが引かれた等の停止条件が成立した場合、エンジンを停止させ、サイドブレーキの解除によりエンジンを始動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開昭57−186063号に開示された自動停止始動装置では、自動停止始動処理のために、シフトレバー及びサイドブレーキの操作が必要であり、操作がわずらわしい場合がある。このため、エンジン停止の回数が減り、燃費への貢献も少なくなる可能性がある。
【0005】
そこで、自動変速機がドライブレンジもしくはリバースレンジに設定されている場合でも、車速が0等の所定の条件を満足する場合には、エンジンを停止することも考えられる。この場合は、アクセルペダルを踏み込むことにより、エンジンの再始動を行うようにすればよい。
【0006】
しかし、エンジンが停止しているときは、エンジンの駆動力により油圧を発生するオイルポンプ(油圧ポンプ)も停止してしまうので、自動変速機の作動油圧も低下しており、クラッチは解放されている。そして、再始動後、エンジン回転数の上昇とともに自動変速機の作動油圧も上昇し、十分な動作油圧が得られたところでクラッチが結合して、例えば、1速に入ることになる。このとき、アクセルペダルの踏み込みにより、エンジンが再始動されるため、エンジンは高い回転数となっているので、クラッチ結合時に、エンジントルクが急激に駆動力としてタイヤに伝わると共にショックが発生し、スムーズに発進することができないという問題点がある。そして、特に、車両の後退時においてはスムーズな発進が要求される。
【0007】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、エンジンの自動停止始動装置を備えた車両のスムーズな発進を可能とすることを目的とする。
また、この発明は、ドライバの操作性に優れたエンジンの自動停止始動装置及び方法を提供することを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1によれば、前記エンジンが自動停止された状態において、シフトレバーがリバースレンジに位置することを検出し、前記エンジンを始動する手段が設けられている。従って、エンジンが自動停止した状態において、シフトレバーをリバースレンジに設定するだけで、エンジンが始動(再始動)される。
【0009】
請求項2によれば、前記シフトレバーがリバースレンジに設定されている継続時間を測定し、リバースレンジの選択が一定時間以上継続した場合のみ、前記エンジンを始動する。エンジン停止後、シフトレバーがリバースレンジを通り越してパーキングレンジに入る場合もある。この構成によれば、このような場合にエンジンが始動するという動作を防止できる。
【0010】
請求項3によれば、前記シフトレバーがリバースレンジに入れられている間は、エンジンの自動停止を禁止する。従って、後退時のスムーズな運転が可能となる。
【0011】
請求項4によれば、前記ブレーキの踏み込み時のみ前記シフトレバーのリバースレンジへの切り換えを可能とする。従って、リバースレンジの選択と同時に車両が後方に発進することが防止できる。
【0012】
請求項5によれば、始動後のエンジンの回転速度又は車速の少なくとも一方を継続的に検出し、検出値が基準値以下のみの場合に、前記自動停止始動装置による前記エンジンの停止を禁止する手段を備える。この構成によれば、エンジン始動後、基準となる回転速度又は車速のみで走行している場合は、エンジンが自動停止しない。従って、クリーピング現象を利用するようなごく低速での走行や、車庫入れ等でスムーズな運転が可能となる。
【0013】
請求項6によれば、エンジンの停止後、前記変速段がリバースに設定されていると判定された場合に、前記エンジンを始動させる。従って、エンジンが自動停止した状態において、変速段をリバースに設定するだけで、エンジンが始動(再始動)される。
【0014】
請求項7によれば、変速段がリバースに設定されている継続時間を測定し、所定の時間継続した場合に、エンジンを始動する。従って、一時的なリバースギアの選択による誤始動を防止できる。
【0015】
請求項8によれば、前記変速段がリバースに設定されている間は、エンジンの自動停止を禁止する。従って、後退時の低速でのスムーズな運転が可能となる。
【0016】
請求項9によれば、前記ブレーキの踏み込み時のみ、前記変速段の前記リバースへの切り換えを可能とする。従って、リバースへの切り替えと同時に車両が後方に発進することを防止できる。
【0017】
請求項10によれば、始動後のエンジンの回転速度又は車速の少なくとも一方を連続的に検出し、検出値が基準値以下のみの場合に、エンジンの停止を禁止する。この構成によれば、クリーピング現象を利用するようなごく低速での走行や、車庫入れ等でスムーズな運転が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態にかかるエンジンの自動停止始動装置を図面を参照して説明する。
図1は、この実施の形態のエンジンの自動停止始動装置の構成を示す。
図示するように、エンジン1には、燃料を噴射するフューエルインジェクタ7、エンジン1を始動するスタータ2、燃料に点火するイグナイタ15等が設置されている。
また、エンジン1の出力軸(回転軸)には、図示しない流体継手(流体クラッチ)を介して自動変速機3が接続され、自動変速機3の出力はタイヤに伝達される。
【0019】
自動変速機3は、複数のギアと変速段の切り替えに応じてギアを相互に適宜連結するためのクラッチ等を備える。各クラッチは油圧ポンプが発生する油圧により駆動される。従って、エンジン1の停止中は、シフトレバー8がドライブ等のレンジに入れられていても、油圧が低いため、クラッチが係合しておらず、実質的にニュートラル状態である。エンジン1が始動し、十分な回転数が得られたところで、油圧が上昇して、クラッチが係合する。
【0020】
自動変速機3はシフトレバー8によって変速レンジ(パーキング、リバース、ニュートラル、ドライブ、セカンド、ロー)が選択され、各レンジが選択されたとき、そのレンジを示す信号を出力するシフトレンジスイッチ群9(パーキングスイッチ9a、リバーススイッチ9b、ニュートラルスイッチ9c、ドライブスイッチ9d、セカンドスイッチ9e、ロースイッチ9f)と車速を検出する車速センサ11を備える。
【0021】
シフトレバー8のレンジと、後述する制御ECU(電子制御装置)4からの制御信号により、自動変速機3の変速段(ギア位置)の設定が定まる。例えば、シフトレバー8がリバースレンジに設定されているときには、自動変速機3の変速段はリバース(リバースギア)に設定される。
【0022】
また、自動変速機3は、例えば、ブレーキペダル13が踏み込まれると、ロックを解除して、シフトレバー8をリバースレンジに入れることを可能とするロック機構を備える。このロック機構により、後述するように、シフトレバー8をリバースレンジに入れることにより、自動的にエンジン1が始動した場合でも、後方への急発進を防止できる。
【0023】
エンジン1のインテークマニホールド部には、アクセルペダル23と連動して動作するスロットルバルブ5と、スロットルバルブ5の開度を検出するスロットル位置センサ5aと、スロットルバルブ5が全閉状態にあることを検出するアイドルスイッチ6とが配置されている。
【0024】
エンジン1を含む車両全体の動作、特に、この実施の形態に特有なエンジン自動停止始動制御は制御ECU4により実行される。即ち、制御ECU4は、車両内に配置された各種センサからの検出信号に基づいて、スロットルバルブ5、フューエルインジェクタ7等、及び、エンジン1が停止していることを報知するエンジン停止モニタ19を制御する。また、スタータリレー12を介してスタータ2の駆動・停止を制御する。各種センサとしては、前述のスロットル位置センサ5a、アイドルスイッチ6、シフトレンジスイッチ群9、車速センサ11等に加えて、ブレーキペダル13の状態を検出するブレーキスイッチ14、ドライバにより操作され、エンジン1の自動停止及び始動(再始動)を行うか否かを指示するアイドルストップ許可スイッチ20、エンジン冷却水の温度を測定する温度センサ21、エンジン1の回転数を検出する回転数センサ22等を含む。
【0025】
制御ECU4は、図2に示すように、MPU(マイクロプロセッサユニット)41と、メモリ42と、入出力インタフェース43等を備える。MPU41は、入出力インタフェース43を介してセンサ群44から各種検出信号を入力して、メモリ42に格納し、格納した検出信号をメモリ42に記憶されたプログラムに従って処理し、入出力インタフェース43を介して各種制御信号を出力する。
【0026】
次に、制御ECU4が実行する、車両全体の制御動作を図3及び図4のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
図3は、制御ECU4が実行する制御処理のメインルーチンを示している。このメインルーチンは、例えば、イグニッションキーのオンにより開始され、ステップS1では、エンジン1の制御と通常走行時の変速制御を実行する。
即ち、制御ECU4は、センサ群44から入力される検出信号が示すエンジン1の各状態からフューエルインジェクタ7に燃料噴射信号を供給し、イグナイタ15に点火信号を供給して、エンジン1の回転を制御する。また、車速センサ11から供給される車速情報やスロットル位置センサ5a,アイドルスイッチ6から供給されるスロットル開度情報等に基づいて、自動変速機3に制御信号を供給し、自動変速機3の変速制御を実施する。
【0028】
次に、フローは、ステップS11に進み、回転数センサ22からの検出信号に基づいて、エンジン1の回転数が基準値A rpm(例えば、1500rpm)を超えたか否かを判別し、超えている場合には、アイドルストップ許可フラグISを「1」(オン)に設定する(ステップS12)。エンジン1の回転数が基準値A rpmを超えていなければ、ステップS2にジャンプする。
エンジン1の回転数が基準値A rpmを一度でも越えたら、このアイドルストップ許可フラグISはエンジン1が停止されるまでは「1」のままである。次のステップS2では、エンジン自動停止始動制御を実行している。
【0029】
図4は、エンジン自動停止始動制御S2の詳細を示すフローチャートである。まず、ステップS21でドライバがアイドル時のエンジン1の停止を許可しているか否かをアイドルストップ許可スイッチ20の状態から判定する。アイドルストップ許可スイッチ20がオフの場合、即ち、ドライバがエンジン1の自動停止を許可していない場合は、このルーチンから抜けてメインルーチンにリターンし、エンジン1の自動停止始動操作を行わない。
【0030】
アイドルストップ許可スイッチ20がオンの場合、即ち、ドライバがアイドリング時のエンジン1の停止を許可している場合は、ステップS22に進み、アイドルストップ許可フラグISが「1」か否かを判定する。
【0031】
アイドルストップ許可フラグISが「0」(オフ)であると判断された場合、即ち、エンジン1の始動後、エンジン1の回転数が基準値Arpm(例えば1500rpm)以下でのみ走行している場合は、このルーチンから抜ける。これにより、低速運転時には、エンジン1が自動停止しなくなり、クリーピング現象を利用するようなごく低速での走行や、車庫入れ等でスムーズな運転が可能となる。ステップS11で、エンジン1の回転数の代わりに車速センサ11で検出した車両の速度を判定条件としても、同様の制御が可能である。
【0032】
ステップS22で、アイドルストップ許可フラグISが「1」(オン)であると判断された場合、即ち、エンジン1の回転数が基準値Arpmを超えた場合は、ステップS23に進み、リバーススイッチ9bがオフかどうか、即ち、シフトレバー8がリバースレンジに入れられていないかどうかを判定する。リバーススイッチ9bがオン(リバースレンジに入れられている)と判断された場合、このルーチンから抜ける。これにより、車両の後退中のエンジン1の自動停止をキャンセルしている。
【0033】
ステップS23で、リバーススイッチ9bがオフ(リバースレンジに入れられていない)と判断された場合、エンジン停止条件を判別するため、ステップS24で、車両が停止状態か否かを車速センサ11の出力信号から判別し、ステップS25でスロットルバルブ5が全閉か否かをアイドルスイッチ6の検出信号から判別する。
【0034】
ステップS24、S25で、車速が0でなく、及び/又は、スロットルバルブ5が全閉ではない(アイドルスイッチ6がオフ)と判別された場合、このルーチンから抜ける。
【0035】
ステップS24、S25で、車速が0で且つスロットルバルブ5が全閉であると判断された場合、フローはステップS26に進む。
ステップS26ではブレーキスイッチ14から供給されるブレーキ信号がオン(ブレーキペダル13が踏み込まれている)か否か、温度センサ21の検出信号から、エンジン冷却水の温度が基準温度以上か否か、ターンシグナルの使用状況等の他のエンジン停止条件を判別し、全てが肯定判定されればステップS27に進む。一方、一つでも条件を満足しなければ、このルーチンを抜ける。
【0036】
ステップS27では、ステップS23〜S26で肯定判定された状態が基準時間(例えば2秒)継続したか否かをソフトウエアタイマ等を用いて判別し、継続しなければ、このルーチンを抜ける。一方、継続したと判別された場合には、エンジン1を停止するため、ステップS28に移る。
【0037】
ステップS28ではエンジン1を停止するため、フューエルインジェクタ7に燃料カット信号を供給し、イグナイタ15に点火カット信号を供給し、アイドル回転数を調整するアイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)を全閉にする信号を送る。また、ドライバーにエンジン停止を知らせるため、エンジン停止モニタ19の表示も実行する。そして、ステップS29でアイドルストップ許可フラグISを「0」(オフ)にする。
【0038】
次に、ステップS30で、アイドルスイッチ6の状態が判別され、オンならば、後述するステップS31に進み、オフならば、ステップS32に進む。
【0039】
ドライバーが、発進するためにアクセルペダル23を踏み込むと、アクセルペダル23の動きに連動してスロットルバルブ5が開き、アイドルスイッチ6がオフする。
アイドルスイッチ6のオフが、ステップS30で判別され、フローはステップS32に進む。なお、誤動作防止のため、スロットル位置センサ5aにより得られるスロットルバルブ5の開度がある開度以上であることを追加の条件としても良い。
【0040】
ステップS32において、制御ECU4は、スタータリレー12を介してスタータ2を駆動し、フューエルインジェクタ7に燃料噴射信号を供給して燃料を噴射させ、イグナイタ15に点火信号を供給して発火させてエンジン1を始動(再始動)し、アイドリングのスピードを設定するISCV信号を供給する。また、エンジン停止モニタ19の表示を消す。
【0041】
なお、ステップS23でリバーススイッチ9bのオン・オフを判別しているので、フローがステップS30からステップS32に進むのは、リバーススイッチ9bがオフ、即ち、シフトレバー8がリバースレンジ以外のレンジに設定されている場合である。従って、シフトレバー8がリバースレンジに設定された状態で、アクセルペダル23の踏み込みにより、エンジン1が始動し、車両が後方に発進することはない。
【0042】
一方、ステップS30においてアイドルスイッチ6がオンのままであると判別された場合、リバーススイッチ9bのオン・オフから、シフトレバー8がリバースレンジに入っているか否かを判別する(ステップS31)。リバーススイッチ9bがオフ、即ち、シフトレバー8がリバースレンジに入っていないと判断された場合、ステップS28に進み、エンジン1を停止した状態を維持する。
【0043】
これに対し、リバーススイッチ9bがオン、即ち、シフトレバー8がリバースレンジに入っていると判断された場合、ステップS32に進み、エンジン1を始動する。
【0044】
ステップS23で、リバーススイッチ9bのオン・オフを判別しているので、ステップS31でリバーススイッチ9bがオンであると判断されるのは、シフトレバー8が他のレンジからリバースレンジに入れられた時である。また、シフトレバー8をリバースレンジに入れるためには、ロック機構により、ブレーキペダル13を踏み込んでいる必要がある。また、フローがステップS30からステップS31に進むのは、アイドルスイッチ6がオフ、即ち、アクセルペダル23が踏み込まれていない状態である。
【0045】
従って、シフトレバー8がリバースレンジに入れられ、エンジン1が自動始動された時は、ブレーキペダル13が踏み込まれ、且つ、アクセルペダル23が踏み込まれていない状態にある。このため、エンジン1が自動始動して、油圧ポンプによる油圧が上がり、自動変速機3のクラッチが係合しても、ブレーキがタイヤを押さえるため、車両は停止した状態を維持し、エンジン1の出力が急激にタイヤに伝達され、車両が大きく動き出すことがない。その後、ブレーキペダル13が弛められ、アクセル23が踏み込まれると、エンジン1の出力がタイヤに伝達され、車両がスムーズに後方に発進する。
【0046】
ステップS32でエンジン1が始動した後、回転数センサ22の検出信号からエンジン1の回転数を判断し、基準回転数B rpm(例えば400rpm)以上であるか否かにより、エンジン1が完爆したか否かを判別する(ステップS33)。
エンジン1が完爆していない場合、フローはステップS30にリターンし、上述の処理を繰り返す。
一方、エンジン1が完爆した場合、フローはステップS34に進み、スタータリレー12をオフして、スタータ2をオフする。
【0047】
以上の処理が終了した後、自動停止始動ルーチンから抜け、図3のステップS1に戻る。
【0048】
以上の構成とすることにより、この実施の形態のエンジン1の自動停止始動装置及び方法によれば、エンジン1が自動停止した状態で、シフトレバー8をリバースレンジに入れるだけで、エンジン1を始動することができる(ステップS31、S32)。従って、運転が非常に容易になる。しかも、車両を後方にスムーズに発進させることができる。
また、シフトレバー8がドライブレンジ等に入れられている場合には、アクセルペダル23を踏み込むだけで、エンジン1を始動することができる。
【0049】
また、ステップS23の判別工程により、自動変速機3がリバースレンジに入れられている間は、エンジン1の自動停止を禁止するので、後退時に一時的に低速になったり停止しても、エンジン1が停止することがなく、スムーズな運転が可能となる。
【0050】
また、ロック機構により、ブレーキペダル13が踏み込まれた状態の時のみシフトレバー8をリバースレンジに切り換えることが可能である。また、アクセルペダル23が踏み込まれていない時にのみ、リバースレンジの選択によりエンジン1が自動始動される。従って、油圧ポンプによる油圧が上昇し、自動変速機3のクラッチが結合しても、ブレーキによりタイヤが押さえられ、車両は実質的に停止したままである。その後、ブレーキペダル13が弛められ、アクセルペダル23が踏み込まれた時に、タイヤが駆動される。従って、自動変速機3のクラッチ係合時に、エンジントルクが急激に駆動力としてタイヤに伝達されることや、発進時のショックの発生が防止され、スムーズな後退が可能となる。
【0051】
また、流体継手(流体クラッチ)を使用しているので、エンジン1の出力トルクがある程度自動変速機3に伝達される。このため、通常の油圧式自動変速機を備えた車両と同様にクリープ現象が発生し、後退時のごく低速での走行、たとえば、車庫入れなどをスムーズに行うことができる。また、ステップS23の判別により、後退時に一時的に自動車が停止してもエンジン1が停止せず、車庫入れなどの場合でも、クリープ現象を維持できる。
【0052】
なお、図4に破線で示すように、ステップS31のオン判定とステップS32の間に、リバースレンジがある一定時間(例えば0.5秒)継続した場合にはステップS32でエンジン1を始動し、継続しない場合は、ステップS31に戻るという判断ステップを挿入してもよい(ステップS40)。こうすることで、シフトレバー8が、リバースレンジを通過してパーキングレンジ等に入る時等に、エンジン1を始動することを防止できる。
【0053】
ステップS30のエンジン1の始動条件として、例えば、「ブレーキスイッチ14のオフ」を採用してもよい。また、「アイドルスイッチ6のオフ」と「ブレーキスイッチ14のオフ」を共に始動条件としてもよい。
【0054】
上述の例では、シフトレバー8をリバースレンジに入れる条件を「ブレーキペダル13を踏んでいること」としたが、リバースレンジの選択と同時に車両が後方へ発進することができるならば、ロック機構の構造は任意である。例えば、シフトレバー8の上端にボタンを配置し、このボタンを押しながらシフトレバー8を操作することを、リバースレンジに入れる条件としてもよい。この場合、例えば、制御ECU4は、操作ボタンの操作に応答して、駆動輪に自動的にブレーキをかけるように制御する。また、リバースレンジに入れる条件として、「エンジン1の回転速度が一定値以下」を付け加えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる自動停止始動装置のブロック図である。
【図2】図1に示す制御ECUの構成を示すブロック図である。
【図3】図1の自動停止始動装置の制御動作を示すメインルーチンフローチャートである。
【図4】図3のメインルーチンにおける自動停止始動制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 スタータ
3 自動変速機
4 制御ECU
5 スロットルバルブ
5a スロットル位置センサ
6 アイドルスイッチ
7 フューエルインジェクタ
8 シフトレバー
9 シフトレンジスイッチ群
11 車速センサ
12 スタータリレー
13 ブレーキペダル
14 ブレーキスイッチ
15 イグナイタ
19 エンジン停止モニタ
20 アイドルストップ許可スイッチ
21 温度センサ
22 回転数センサ
23 アクセルペダル
41 MPU(マイクロプロセッサユニット)
42 メモリ
43 入出力インタフェース
Claims (10)
- 所定条件に従ってエンジンを自動的に停止又は始動させる自動停止始動装置において、
エンジンに接続された、複数のギアと油圧ポンプが発生する油圧により駆動されるクラッチとを備える自動変速機の変速段を変更するためのシフトレバーと、
前記シフトレバーの位置を検出するシフトレバー位置検出手段と、
前記エンジンの停止状態において、前記シフトレバー位置検出手段による前記シフトレバーがリバースレンジに位置するとの検出に応答し、前記エンジンを始動する始動手段と、
を備える、ことを特徴とするエンジンの自動停止始動装置。 - 前記始動手段は、前記シフトレバー位置検出手段の出力から、前記シフトレバーがリバースレンジに設定されている継続時間を測定するタイマと、
前記シフトレバーがリバースレンジに設定されている状態が所定の時間継続していると前記タイマが測定した場合に、前記エンジンを始動する手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの自動停止始動装置。 - 前記シフトレバー位置検出手段の検出に従って、前記シフトレバーがリバースレンジに入れられている間は、エンジンの自動停止を禁止する手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの自動停止始動装置。
- 前記エンジンを搭載した車両の移動を制限するブレーキと、該ブレーキをかけている時にのみ、前記シフトレバーのリバースレンジへの切り換えを可能とする手段を備える、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のエンジンの自動停止始動装置。
- 始動後の前記エンジンの回転速度又は前記エンジンが搭載された車両の速度の少なくとも一方を継続的に検出する検出手段と、
前記検出手段の検出値が基準値以下のみの場合に、前記自動停止始動装置による前記エンジンの停止を禁止する手段と、を備える、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載にエンジンの自動停止始動装置。 - 所定の停止条件に従ってエンジンを停止させる停止工程と、
前記エンジンに連結された、複数のギアと油圧ポンプが発生する油圧により駆動されるクラッチとを備える自動変速機の変速段がリバースに設定されているか否かを判定するレンジ判定工程と、
前記レンジ判定工程により、前記変速段がリバースに設定されていると判定された場合に、前記エンジンを始動させる始動工程と、を備える、ことを特徴とするエンジンの自動停止始動方法。 - 前記始動工程は、前記変速段がリバースに設定されている継続時間を測定する測定工程と、
前記測定工程により、前記変速段がリバースに設定されている状態が所定の時間継続したと判断された場合に、前記エンジンを始動する工程を備える、ことを特徴とする請求項6に記載のエンジンの自動停止始動方法。 - 前記レンジ判定工程の検出に従って、前記変速段がリバースに設定されている間は、エンジンの自動停止を禁止する工程を備える、ことを特徴とする請求項6又は7に記載のエンジンの自動停止始動方法。
- 前記エンジンを搭載した車両の移動を制限する移動制限工程と、
前記移動制限工程により前記車両の移動が制限されている時にのみ、前記変速段のリバースへの切り換えを可能とする工程と、を備える、ことを特徴とする請求項6、7又は8に記載のエンジンの自動停止始動方法。 - 始動後の前記エンジンの回転速度又は前記エンジンが搭載された車両の速度の少なくとも一方を連続的に検出する検出工程と、
前記検出工程の検出値が基準値以下のみの場合に、前記停止工程による前記エンジンの停止を禁止する工程と、を備える、ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載にエンジンの自動停止始動方法。
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