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JP3838661B2 - 昆虫類防除用の乳化性組成物 - Google Patents

昆虫類防除用の乳化性組成物 Download PDF

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Description

本発明は、昆虫類防除用の乳化性組成物並びにその使用方法に関する。本発明の乳化性組成物は1−置換フェニルピラゾール殺虫剤から誘導されるものであり、そしてそれらは結晶の形成を助長しない。
1−置換フェニルピラゾール殺虫剤は、貯蔵中または使用中それらの組成物内でいくらかの結晶化を引き起こす傾向にあり得る。種々の適用のためにかかる化合物を用いるとき、適正で容易な適用を阻害する結晶化または再結晶化の問題が存在し得る。このことは、ノズルを通じての噴霧施用(ノズルは、閉塞され得る。)、タンク中での希釈(活性成分は、かくして結晶化しそしてタンクの底に落下し得る。)、動物の毛への施用(該毛の質は、その上への結晶の沈着により損傷され得る。)のような、全く異なる多数の実用的適用において起こり得る。愛玩動物にとって、非常に重要な要件は、触ったりまたは愛撫したりする時申し分なくここちよい高い質の毛を有することである。
更に、昆虫類特にシロアリ類の防除の専門家は、施用の前日希釈農薬液を調製しそしてその残存液を後日利用することがしばしばある。これらの液は、結晶質活性成分を含有するので、乳化性が劣り、そして噴霧用乳濁液の調製後数時間で結晶化する傾向にあり、役に立たない多量の液をもたらすことになるかまたは泡沫施用(foam application)用に用いられるポンプノズルの閉塞を起こす。
昆虫類特にシロアリ類の防除方法の特定の状況において、これらの方法は、一般に、2つの主なグループに分けられ得る。一方の側は、家の木材部分が農薬処理に付される木材処理であり、そして他方の側は、液状農薬が家の床下域上に噴霧される土壌処理と呼ばれる。床下の限られた空間内での施用に際して労働者の健康を考慮して、活性成分が水中に懸濁されているフロアブル製剤の施用が優勢になりつつある。しかしながら、かかる水の希釈は、結晶を生じる傾向を有する。慣用のフロアブル製剤は、満足なものではない。
日本国特許公開第2−7282号は、1−置換フェニルピラゾール殺虫剤でないいくつかの活性成分の結晶化を防止することを提案している。日本国特許出願第50−69230号は、活性成分としてジニトロアニリン除草剤およびN−アリル−N′−アルコキシ尿素除草剤を含有する液状除草剤組成物を記載している。それはまた、該組成物に輸送、貯蔵および最終使用の条件下での物理的安定性を与えるために、乳化剤および脂環式ケトンから成る溶媒の使用を開示する。
本発明の目的は、溶媒の臭気を減じおよび/または希釈時に1−置換フェニルピラゾール殺虫剤の結晶化を防止しおよび/または慣用のフロアブル製剤よりも一般に優れている改善された乳化性組成物を提供することである。
本発明の別の目的は、泡沫によって家の床下域を処理するために起泡剤と組み合わせて用いるのに適している改善された乳化性組成物を提供することである。
本発明の乳化性組成物は、
式(I)の殺虫活性化合物、および
ピレスロイド、および
弱極性溶媒、および
乳化剤、および
水溶性溶媒、および
随意に泡安定剤および/または起泡剤、および/または極性溶媒および/または芳香族溶媒、および/または他の添加剤
を含有する。
本発明において活性成分として用いられる化合物についての式(I)は、
1−[4−R1−2,6−(R2p−フェニル]−3−シアノ−4−[R4−S(O)n]−5−R5−ピラゾール (I)
[式中、R1は、ハロゲン、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはSF5(低級は、1〜4の整数、好ましくは1である。)であり、
2は、ハロゲンであり、しかして種々のR2は同一または異なっており、
4は、ハロゲン、低級アルキルまたはハロアルキルであり、
5は、ハロゲン、低級アルキルまたはアミノであり、
nは、0または1または2であり、
pは、0または1または2好ましくは2である。]である。
ラジカルの名称の前のハロは、このラジカルが1個またはそれ以上のハロゲン原子により置換され得ることを意味する。
式(I)の好ましい化合物は、化合物5−アミノ−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール(以後、化合物(A)と称される。)である。
本発明の昆虫類特にシロアリ類の防除用の乳化性組成物において用いられる式(I)の化合物は公知であり、そして欧州特許出願第295117号並びに国際特許出願WO93/6089および94/21606に記載されている。それらは、節足動物類,植物線虫類、原生動物類害虫、昆虫類特にシロアリ類、農場害虫等、およびダニ類のようなクモ形類の防除のために有効である。
本発明において用いられ得るピレスロイド系の化合物の例は、次の:
1. アレスリン[dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル−dl−シス,トランス−クリサンテメート]
2. エトフェンプロックス[2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル]
3. シクロプロトリン[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)−シクロプロパンカルボキシレート]
4. シハロトリン[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボキシレート]
5. シフルスリン[(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル(1RS,3RS)−(1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]
6. シペルメトリン[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1RS,3RS)−(1RS,3SR)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]
7. ピレトリン
8. トラロメトリン[(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,3S)−2,2−ジメチル−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)−シクロプロパンカルボキシレート]
9. フェンバレレート[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブタノエート]
10. フェンプロパトリン[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート]
11. フルシトリネート[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(S)−2−(4−ジフルオロメトキシフェニル)−3−メチルブチレート]
12. ペルメトリン[3−フェノキシベンジル(1RS,3RS)−(1RS,3RS)−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]
13. ビフェントリン[2−メチルビフェニル−3−イル−メチル(Z)−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]
14. シラフルオフェン[4−エトキシフェニル−[3−(3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)プロピル](ジメチル)シラン]
15. レスメトリン[5−ベンジル−3−フリルメチルdl−シス,トランス−クリサンテメート]
16. テフルトリン[2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル−(1RS)−シス−3−(Z−2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]
17. アクリナトリン[(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(1R,3S)−2,2−ジメチル−3−[2−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエトキシカルボニル)ビニル]シクロプロパンカルボキシレート]
18. プラレトリン[(RS)−2−メチル−4−オキソ−3−プロプ−2−エニルシクロペント−2−エニル(1RS)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロプ−1−エニル)シクロプロパンカルボキシレート]
19. シスメトリン[5−ベンジル−3−フリルメチル(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロプ−1−エニル)シクロプロパンカルボキシレート]
20. d−フェノトリン[3−フェノキシベンジル(1RS)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロプ−1−エニル)シクロプロパンカルボキシレート]
21. デルタメトリン[(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R)−シス−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]
22. テトラメスリン[シクロヘキス−1−エン−1,2−ジカルボキシミド−メチル−(1RS,3RS,1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロプ−1−エニル)シクロプロパンカルボキシレート]
23. フルバリメート[(RS)−αシアノ−3−フェノキシベンジルN−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−DL−バリネート]を含む。
本発明の組成物の各成分の割合は広範囲の値にて変動し得るが、更に好ましい有利な組成物は、
0.2〜10%、好ましくは0.5〜5%(一層好ましくは1〜5%)の式(I)の化合物、および/または
0.1〜10%の1種又はそれ以上のピレスロイド、および/または
1〜15%(一層特に1〜10%、好ましくは2〜10%)の1種又はそれ以上の弱極性溶媒、および/または
5〜20%の1種又はそれ以上の乳化剤、および/または
随意に1〜5%の1種又はそれ以上の泡安定剤、および/または
100%までの全量としての少なくとも1種の水溶性溶媒;
本発明の組成物中のかかる溶媒の割合は一般的に40%より大好ましくは60%より大であり;
随意に0〜15%の1種又はそれ以上の極性溶媒および
随意に0〜20%の1種又はそれ以上の芳香族溶媒および
随意に他の添加剤
を含有する(これらの割合は、該組成物の100重量部当たりの重量部と同じである重量百分率として示されている。)ものである。
本発明において用いられ得る弱極性溶媒は、一般に、正の、好ましくは1より高い双極子モーメント(単位は、デバイである。)および10%より小さい水中溶解度(20℃において)を有するものである。これらの弱極性溶媒は、好ましくは、環式アミド類およびグリコールエーテル(glycolic ether)溶媒類の中から選択される。
用いられ得る環式アミドの例は、N−オクチル−2−ピロリドン、N−ドデシル−2−ピロリドンおよびN−ドデシル−カプロラクタムである。
グリコールエーテルタイプの弱極性溶媒の例は、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等である。好ましいグリコール溶媒は、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテルである。
用いられ得る乳化剤は、1種またはそれ以上の、非イオン性または陰イオン性乳化剤から選択されるものである。挙げられ得る非イオン性乳化剤の例は、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビットアン脂肪酸エステル(polyoxyethylenesorbit an fatty ester)、ポリオキシエチレンポリオキシ−プロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油を含む。挙げられ得る陰イオン性乳化剤の例は、アルキルスルフェート類、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルフェート類、スルホスクシネート類、タウリン誘導体、サルコシン誘導体、リン酸エステル類、アルキルベンゼンスルホネート類等を含む。ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油およびカルシウムアルキルベンゼンスルホネートから成る三成分混合物並びにポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルスルフェートのアンモニウム塩が特に好ましい。
泡安定剤は、本組成物を泡沫施用時に安定な起泡状態に保つための添加剤として用いられ得る。用いられ得る泡安定剤の例は、1種またはそれ以上の高級アルコール類、好ましくは脂肪アルコール、一層好ましくはデシルアルコール、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール等から成る群から選択されるアルコールである。
用いられ得る水溶性溶媒は、一般式(II):
RO(CH2CH2O)qH (II)
〔ここで、RはC−1ないしC−6のアルキルを表し、そしてqは1〜8の整数である。〕
を有するものから選択される、1種またはそれ以上のグリコールエーテル類である。これらのグリコールエーテルの例は、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコール(q=4〜6)モノメチルエーテルを含む。
極性溶媒および/または芳香族溶媒もまた、本発明の組成物において所望に応じて用いられ得る。弱極性溶媒でない極性溶媒は、一般に、正の、好ましくは1より高い双極性モーメント(単位は、デバイである。)を有する一方、10%より高い水中溶解度を有するものである。かかる極性溶媒は、N−メチル−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、カプロラクトン、ブチロラクトンのような環式アミド類またはラクトン類;並びにトリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなグリコールエーテル類を含む。
適当な芳香族溶媒は、常温において液体状態にあり且つ200℃以上の沸点を有するものである。それらは、石油留分、接触分解油留分または合成油等から選択され得る。挙げられ得る例は、アルキルベンゼンまたはトリメチルベンゼンのようなモノまたはポリアルキルベンゼ類;メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、ジメチルモノプロピルナフタレン、ジメチルジプロピルナフタレンまたはフェニルキシリルナフタレンのようなナフタレン類;1−フェニル−1−キシリルエタンまたはアルキルジフェニルエタンのようなアルキルジフェニルアルカン類;インデン誘導体;トリアリルジエタンのようなトリアリルジアルカン類;ジベンジルエーテル類;ジエステルフタレート類等を含む。
施用時に水で希釈される本発明乳化性組成物中に混合され得る起泡剤は、界面活性剤および泡安定剤並びに所望に応じて溶媒または水を含み得る。これらの起泡剤の量は、特定の施用について所望される泡沫の量により広範囲にて変動し得る。適当な界面活性剤は、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルフェートのナトリウム塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルフェートのアンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルフェートのアミン塩、アルキルスルフェートのナトリウム塩、アルキルスルフェートのアミン塩、アルキルスルフェートのアンモニウム塩等のようなものであり得る。泡安定剤および溶媒は、本発明の組成物において用いられたものと同じ化学的化合物であり得る。起泡剤と一緒に用いられる場合、本発明の組成物は、所要濃度の泡乳濁液を生じるよう水で希釈さえ得、そして得られた乳濁液はポンプ駆動噴霧ノズルにより床下の限られた空間に施用され得る。
本発明の乳化性組成物は、乳剤のために適した慣用の方法のいずれかにより製造され得る。
本発明によるシロアリ類の防除用の乳化性組成物は、昆虫類特に、イエシロアリ(Coptotermes formosanus(Shiraki))、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus(Kolbe))、タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus(Shiraki))及びダイコクシロアリ(Coptotermes domesticus(Haviland))を含めてシロアリ類からの家の損傷に抗する顕著な効果を示す。家が泡沫施用でもって処理される場合。昆虫類特にシロアリ類は完全に根絶され得、そして処理された木材部分は昆虫類による穿孔から保護され得る。
本発明はまた、特にシロアリ類に対して家および特に家の床下域を処理するために有用であり且つ起泡剤を更に含む、前記に記載された殺虫剤組成物に関する。かかる組成物を用いての相当する処理方法もまた、本発明の一部である。
本発明は一層更に、昆虫類特にシロアリ類の防除方法であって、有効量の前記に記載された組成物を、かかる害虫がはびこっているかまたははびこると予期される場所(作物植え付け域であり得る。)に施用する該方法に関するものであり、しかして活性成分の施用用量は、好ましくは0.01〜15.0mg/m2の範囲、一層好ましくは0.1〜5.0mg/m2の範囲にある。
本発明の組成物は、多くの昆虫類、特にシロアリ類、ノミ類、および一層一般的には、イヌやネコまたは他の愛玩動物にはびこっているかまたははびこると予期される昆虫類またはダニ類のようなクモ形類、並びに欧州特許出願第295117号(参照によりここに組み込まれる。)において挙げられている他の昆虫類の処理のために有用である。
本発明は更に、イヌおよびネコからノミ類またはダニ類または昆虫類を防除する方法であって、有効量の前記に記載された組成物を、かかる害虫がはびこっているかまたははびこると予期される該動物に施用する該方法に関する。
本発明は次の実施例、比較例および実験例により例示されるが、しかしそれらの詳細に限定されない。別段特記がなければ、部は重量による。
実施例1
1部の化合物(A)、1部のビフェントリン、3部のN−オクチル−2−ピロリドン、7部のジメチルジプロピルナフタレン、5部のラウリルアルコール、10部のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル/ポリオキシエチレンヒマシ油/カルシウムアルキルベンゼンスルホネート混合物(マツモト・ユシ・セイヤク社から入手できる“ハイマール(Hymal)1071”)、2部のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルスルフェートのアンモニウム塩(ダイイチ・コウギョウ・セイヤク社から入手できる“ハイテノール(Hytenol)N−08”)および71部のポリオキシエチレングリコールモノメチルエーテルを均質に溶解して、本発明の乳化性組成物を得た。
実施例2〜28
これらの実施例の各々において、実施例1と同様なやり方で、第1表ないし第6表により示された相当する処方により、本発明の乳化性組成物を製造した。
Figure 0003838661
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比較例1〜2
これらの比較例の各々において、実施例1と同様なやり方で、第7表により示された相当する処方により、乳化性組成物を製造した。
Figure 0003838661
ソルポール(Solpol)355X(マツモト・ユシ・セイヤク社から入手できる、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアリルフェニエーテル縮合物およびアルキルベンゼンカルシウムスルホネートの混合物)。
実験例1:乳濁液における結晶化試験
100ミリリットルのビーカーに100mlの3°硬水を導入し、それに1.0gの上記の実施例および比較例の各々により製造された乳化性組成物を添加し、次いで十分に撹拌混合した。5℃にて24時間放置した後、得られた乳濁液を45mmの開口の篩に通し、次いで該篩上に残存する結晶の量を目視観察により次の判定基準に従って評価した。これらの結果は、第7表に示されている。
実施例1〜28のいずれについても、結晶または結晶化は観察されなかった。一方、比較例1については多量の結晶および結晶化が観察され、そして比較例2については少量の結晶および結晶化が観察された。
実験例2:起泡試験
実施例および比較例の各々により製造された乳化性組成物を予定の希釈度まで水に希釈し、次いでそれに3%の通常の商用起泡剤(ニホン・ノウヤク社から入手できる、“ドルフォーム(Dolfoam)”)を添加した。得られた混合物を、泡沫噴霧機により起泡させた。起泡性を、目視観察により評価した。比較例2においては、起泡は観察されなかった。実施例1および18並びに比較例1については、“ドルフォーム(Dolfoam)”の起泡に等しい起泡が観察された。
本発明の、昆虫類特にシロアリ類の防除用の乳化性組成物は、施用に適正な噴霧用乳濁液を生じるよう水に希釈された時、何ら結晶化を引き起こさないことが観察され、かくして昆虫類特にシロアリ類の防除用の起泡性製剤として有用であることが分かった。

Claims (18)

  1. 活性成分として式(I)の化合物およびピレスロイドを含みかつ更に弱極性溶媒としてエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテルから選択されるグリコールエーテル、乳化剤および水溶性溶媒を含む、昆虫類防除用の乳化性組成物であって、式(I)が1−[4−R1−2,6−(R2p−フェニル]−3−シアノ−4−[R4−S(O)n]−5−R5−ピラゾール(I)〔ここで、
    1は、ハロゲン、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはSF5(低級は、1〜4の整数である。)であり、
    2は、ハロゲンであり、しかして種々のR2は同一または異なっており、
    4は、低級アルキルまたはハロアルキルであり、R5は、ハロゲン、低級アルキルまたはアミノであり、
    nは、0または1または2であり、
    pは、0または1または2である。〕
    である上記組成物。
  2. 式(I)の化合物が5−アミノ−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾールである、請求の範囲第1項に記載の組成物。
  3. ピレスロイドが、アレスリン、エトフェンプロックス、シクロプロトリン、シハロトリン、シフルスリン、シペルメトリン、ピレトリン、トラロメトリン、フェンバレレート、フェンプロパトリン、フルシトリネート、ペルメトリン、ビフェントリン、シラフルオフェン、レスメトリン、テフルトリン、アクリナトリン、プラレトリン、シスメトリン、フェノトリン、デルタメトリン、テトラメスリン、フルバリネートから成る群中で選択される、請求の範囲第1項又は第2項に記載の組成物。
  4. 非イオン性または陰イオン性乳化剤を含む、請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 一般式RO(CH2CH2O)qH(ここで、RはC−1ないしC−6のアルキルを表し、そしてqは1〜8の整数である。)を有する水溶性溶媒を含む、請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 高級アルコールである泡安定剤を含む、請求の範囲第1項〜第5項のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 1より高い正の双極子モーメントおよび10%より高い水中溶解度を有する極性溶媒であって、N−メチル−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、カプロラクトン、ブチロラクトン、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル又はジエチレングリコールジメチルエーテルから選択される当該溶媒を更に含む、請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 30℃未満の温度において液体状態にありおよび/または200℃以上の沸点を有する芳香族溶媒を含む、請求の範囲第1項〜第7項のいずれか1項に記載の組成物。
  9. ピレスロイドに対する式(I)の化合物の重量比が1〜10の範囲にある、請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 起泡剤および/または泡安定剤を更に含む、請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 0.2〜10%の式(I)の化合物、および/または
    0.1〜10%の1種又はそれ以上のピレスロイド、および/または
    1〜15%の1種又はそれ以上の弱極性溶媒、および/または
    5〜20%の1種又はそれ以上の乳化剤、および/または
    随意に1〜5%の1種又はそれ以上の泡安定剤、および/または
    随意に0〜15%の1種又はそれ以上の極性溶媒および/または
    随意に0〜20%の1種又はそれ以上の芳香族溶媒および
    100%までの全量としての少なくとも1種の水溶性溶媒を含み、しかして本発明の組成物中のかかる溶媒の割合は40%より大である、請求の範囲第1項〜第10項のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 起泡剤を更に含んでいて、家の床下域を処理するために有用である、請求の範囲第1項〜第11項のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 昆虫類又はクモ形類の防除方法であって、有効量の請求の範囲第1項から第12項のいずれか1項に記載の組成物を、かかる害虫がはびこっているかまたははびこると予期される場所に施用し、しかして活性成分の施用用量は好ましくは0.01〜15.0mg/m2の範囲にある上記方法。
  14. 昆虫類がシロアリ類である請求項13に記載の方法。
  15. 昆虫類がはびこっているかまたははびこると予期される家を処理する方法であって、起泡剤を含む請求の範囲第1項〜第12項のいずれか1項に記載の乳化性組成物を該家の床下域に施用する上記方法。
  16. 昆虫類がシロアリ類である請求項15に記載の方法。
  17. 動物にはびこっているかまたははびこると予期される昆虫類またはノミ類あるいはダニ類であるクモ形類を防除する方法であって、有効量の請求の範囲第1項から第12項のいずれか1項に記載の組成物を、かかる害虫がはびこっているかまたははびこると予期される該動物に施用する上記方法。
  18. 活性成分の施用用量が動物の体重1キログラム当たり0.1〜100mgである、請求の範囲第17項に記載の昆虫類を防除する方法。
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