JP3832997B2 - 物品保管管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の物品を収納自在な容器を、物品の貸出返却を受け付ける受付部と前記容器の複数を保管する保管部との間で搬送する搬送手段と、前記保管部に保管される各容器の保管位置及び各容器に収納される物品の識別データを管理しながら、前記搬送手段の搬送作動を実行して、物品の貸出及び返却を管理する管理手段とが設けられた物品保管管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる物品保管管理システムは、多数の物品を棚等の保管部に集中的に保管して保管スペースの減少を図りながらも、棚等に保管されている物品を搬送手段によって受付部との間で搬送させて、物品の貸出及び返却の省力化を図るようにしたものである。
このようなシステムの従来例として、特開平7−285621号公報には、物品としての図書を保管管理するシステムが開示され、この図書保管管理システムでは、複数の図書を収納した容器を棚に保管させる保管形態において、棚における各容器の保管位置とそれに収納されている図書の情報とに基づいて各図書の保管位置を管理するとともに、各容器毎に棚に保管させるときの保管位置を固定して、その保管位置の容器を出庫したときは、同じ保管位置に入庫させるように管理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、各容器毎に棚における保管位置が固定されているので、例えば受付部との間で繁雑に入出庫される容器が受付部から遠い位置に保管されて、受付部への搬送が短時間に行えない一方で、ほとんど入出庫されない容器が受付部に近い位置に保管されるような場合があり、その結果、入出庫作業の能率が低下するという不具合があった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、上記従来技術の欠点を解消するために、各容器の棚における保管位置を固定しないように管理して、入出庫作業の能率を極力向上させる点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、冒頭に記載した物品保管管理システムにおいて、前記管理手段が、前記保管部に物品を入庫させる場合に、前記保管部に保管される各容器のうちで前記物品を収納可能な容器を選択して、その容器に収納させる物品収納フリーロケーション管理を実行するように構成されている。
従って、例えば受付部に極力近い保管位置の容器を選んだり、あるいは、物品の種類に応じて容器を選ぶ等の条件を適宜設定して、入庫する物品を収納可能な容器を選択して、各物品を保管部に対して適切な状態で保管させることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、前記管理手段が、前記各物品を通常物品と特殊物品とに分別して、前記通常物品を前記物品収納フリーロケーション用の物品として管理するとともに、前記特殊物品を前記保管部に保管される各容器のうちで同一の容器に収納させる固定ロケーション用物品として管理するように構成されている。
従って、通常物品については、収納可能な容器を適宜選択して迅速に能率良く入出庫させながら、特殊物品については、収納させる容器(特殊容器等)を固定して適切な保管状態で収納させることができる。
【0005】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1において、前記管理手段が、前記容器を前記保管部に入庫させる場合に、その容器の保管位置として、前記保管部において容器が保管されていない空き保管位置のうちで設定選択条件に対応するものを選択して、その選択された保管位置に保管させる容器位置フリーロケーション管理を実行するように構成されている。
従って、保管部において容器が保管されていない空き保管位置が複数存在する場合に、保管部に入庫させる容器をその空き保管位置のうちのいずれに保管させるかについて適切な選択条件を設定して、その設定選択条件に対応する保管位置を選択して容器を保管させるので、従来技術のように、各容器毎に棚の保管位置が固定されていると、例えば容器によって入出庫実績が大きく異なる場合に、その入出庫実績に応じて保管位置を選択する等の適切な運用ができないのに比べて、入出庫作業の能率を極力向上させることができ、もって、請求項1の好適な手段が得られる。
【0006】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2において、前記設定選択条件が、前記空き保管位置のうちで前記受付部への物品の搬送が最も短時間で行えるものを選択する条件である。
従って、保管部に入庫させる容器が空き保管位置のうちで受付部への物品の搬送が最も短時間で行える位置に保管されるので、従来技術のように、各容器毎に棚の保管位置が固定されているものでは、受付部との間で繁雑に入出庫される容器が受付部から遠い位置で受付部への搬送が短時間に行えない位置に保管される一方で、ほとんど入出庫されない容器が受付部に近い位置に保管されるおそれがあるのに比べて、繁雑に入出庫される容器が受付部への物品の搬送が最も短時間で行える位置に保管されて、入出庫作業の能率向上を確実に実現することができ、もって、請求項2の好適な手段が得られる。
【0007】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項において、前記管理手段が、前記保管部に保管される各容器の物品の充填率を管理して、その各容器の物品の充填率の情報に基づいて前記保管部に入庫させる物品を収納可能な容器を選択するように構成されている。
従って、各容器の物品の充填率の情報から入庫物品が収納可能な容器であるか否かを的確に判断して、入庫物品が収納可能な容器を選択するので、保管部から出庫されてきた容器に物品が収納できないという不具合をより確実に回避させることができ、もって、請求項1〜3のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0008】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4において、前記容器として、寸法が大小に異なる複数種が設けられ、前記管理手段が、各容器の大きさ情報に基づいて、各容器の物品の充填率を管理するように構成されている。
従って、寸法が大小に異なる複数種の容器の大きさに基づいて容器の物品の充填率を管理するので、入庫物品が収納可能な容器の選択をより適切に行うことができ、もって、請求項4の好適な手段が得られる。
【0009】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5において、前記管理手段が、前記保管部に入庫させる物品のサイズに応じて、その物品を収納可能な容器を選択するように構成されている。
従って、寸法が大小に異なる複数種の容器に、その各容器寸法に合ったサイズの物品を収納させて容器の収納効率を上げるようにすることができ、もって、請求項5の好適な手段が得られる。
【0011】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれか1項において、前記物品が図書であり、前記管理手段が、同一シリーズの図書を前記特殊物品として管理するように構成されている。
従って、全集物や新聞・雑誌等の同一シリーズの図書は、特殊物品として、同一の容器に収納させて前記保管部に保管させて管理するので、例えば、上記同一シリーズの図書の各冊を、異なる容器に収納させて前記保管部に保管させると、同一シリーズの図書の各冊が分離した状態でなって、適切な管理ができないおそれがあるのに比べて、同一シリーズの図書の各冊を集中的に保管管理することができ、もって、請求項1〜6のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、物品としての図書の貸出や返却を受け付ける受付部Kと、複数の図書を収納自在な容器Yの複数を保管する保管部としての棚Rと、各種の作業を行うための作業ステーションSと、受付部Kと棚Rとの間及び作業ステーションSと棚Rとの間で前記容器Yを搬送する搬送手段TPと、棚Rに保管される各容器Yの保管位置及び各容器Yに収納される図書の識別データを管理しながら、搬送手段TPの搬送作動を実行して、図書の貸出及び返却を管理する管理手段P(図12参照)とが設けられて、物品としての図書を保管管理する図書保管管理システムが構成されている。
つまり、上記管理手段Pは、各図書の保管位置として、棚Rに保管される各容器Yの識別情報(容器ナンバー)とその保管位置(棚位置ナンバー)及び各容器Yに収納される図書の識別データ(図書ナンバー)を管理する。具体的には、容器ナンバーとその容器に収納される図書の図書ナンバーをセットにして管理するか、又は、棚位置ナンバーとその棚位置に保管される容器に収納される図書の図書ナンバーをセットにして管理する。
【0013】
本実施形態の図書保管管理システムは、受付部Kにおいて利用者と図書館員との間で図書の受け渡しが行われて自動式に入出庫される、いわゆる閉架式の図書保管部(前記棚R等)を備えるとともに、利用者が出入り可能であって図書を利用者が直接取って利用できる状態で収納する、いわゆる開架式の収納棚ORをも備える図書館内に設置されている。すなわち、前記棚Rや作業ステーションSが、図書館を構成する建物の地下に設置され、前記受付部Kや開架式の収納棚ORが建物の1階に設けられている。
【0014】
本実施形態においては、基本的には、A4、A5、B5、B6の各サイズの書籍類、A2サイズの新聞類、及び、その他の異形サイズの書物類を、図書として扱うようになっている。
そして、容器Yとして、寸法が大小に異なる複数種が設けられている。具体的には、図9及び図10に示すように、棚Rに収納した状態において、棚横幅方向に沿う幅Lや高さHが大小に異なり、棚奥行き方向に沿う幅Wが同じに形成された、大型容器YLと小型容器YSとの2種が用意されている。尚、各容器Yには、各容器Yを分別するための識別情報である容器ナンバーをバーコードとして表示するバーコード表示体BCが装着されている。ちなみに、このバーコード表示体BCには、容器ナンバーが数字にて目視可能に記載されている。
前記大型容器YLには、基本的には、A2サイズの新聞類(図9(イ)参照)や、A4サイズ及びB5サイズの書籍類(図9(ロ)参照)が収納され、小型容器YSには、基本的には、A5サイズ及びB6サイズの書籍類(図10(イ) (ロ)参照)や、その他異形サイズの書物類(図10(ハ)参照)が収納されることになる。
【0015】
前記管理手段Pが、各容器Yの大きさ情報に基づいて、棚Rに保管される各容器Yの図書の充填率を管理するように構成されている。このため、各容器Yへの書籍、新聞、及び書物類の収納形態も定義されて、その充填率が管理される。具体的に説明すると、大型容器YLでは、新聞を順次積み重ねて収納する平置き形態(図9(イ)参照)や、A4やB5の書籍を縦姿勢で2列に並べる縦置き形態(図9(ロ)参照)が選択され、叉、小型容器YSでは、A4やB5の書籍を横向きの縦姿勢で 1列に並べる横置き形態(図10(イ)参照)と、A5やB6の書籍を縦姿勢で 2列に並べる縦置き形態(図10(ロ)参照)と、書物類を順次積み重ねて収納する平置き形態(図10(ハ)参照)が選択される。尚、書籍を縦姿勢で2列に並べる縦置き形態を選択して書籍を収納する場合には、間仕切りMが容器Yの中央にセットされる。
そして、各収納形態において、新聞、書籍、及び書物類の並び方向での最大寸法、つまり図書を収納可能な最大寸法が予め設定され、その最大寸法から図書の厚みを順次減算して求められる空き寸法が小さいほど充填率が高いものとなり、本実施形態では、前記空き寸法を空きスペースと呼称する。
【0016】
図1、図6及び図8に示すように、棚Rは、列状のラック部分を棚奥行き方向に複数(図では8つ)並べた2つのラック群R1,R2を備えると共に、各ラック群R1,R2において両端のラック部分の間に位置するラック部分が、棚奥行き方向に駆動移動自在に構成されて、隣接するラック部分の間にスタッカークレーン2の移動通路Tが選択的に形成されるようになっている。また、スタッカークレーン2を載せて搬送するトラバーサ3が、棚Rの一端部に沿って走行するように設けられている。尚、上記のように形成される各通路Tには、ラック群の並び方向に手前側からi1〜i8のアイル番号が付されている(図1参照)。
そして、各ラック部分における上記移動通路Tの奥側部分に、大型容器YLを収納する大型容器用の棚部RLが備えられ、移動通路Tの奥側以外に部分に、小型容器YSを収納する小型容器用の棚部RSが備えられている。上記大型容器用の棚部RL及び小型容器用の棚部RSは、容器Yの収納部40を長手方向及び上下方向に備え、その収納部40は、図11に示すように、左右一対の容器支持部40Aにて容器Yを支持するように構成されている。尚、図示しないが、スタッカークレーン2には、収納部40との間で容器Yを出し入れする容器移載用のシングル式のフォークが備えられている。
【0017】
又、本実施形態では、通常の単行本等の通常図書(通常物品)はサイズによって仕分けて収納可能な容器Yに収納させるとともに、各容器Yの棚Rでの保管位置は適宜変更させて保管させるようにしている。従って、通常の単行本等では、収納される容器Yとの関係及び各容器Yと棚Rの保管位置との関係の両方において、いわゆるフリーロケーション式の保管形態が用いられる。具体的には、その本を収納させたときに充填率が100パーセント近くになる容器Yを選択して出庫して収納させるとともに、その容器Yを受付部Kへの搬送時間が最も短い位置に入庫して保管させる。ここで、前記各ラック群R1,R2においてアイル番号が小であり、且つ、各アイル番号の移動通路Tにおいて、トラバーサ3側に近い位置ほど、受付部Kへの搬送時間が短くなる。
つまり、前記管理手段Pが、容器Yを棚Rに入庫させる場合に、その容器Yの保管位置として、棚Rにおいて容器Yが保管されていない空き保管位置のうちで設定選択条件に対応するものを選択して、その選択された保管位置に保管させる容器位置フリーロケーション管理を実行するように構成されるとともに、その設定選択条件が、前記空き保管位置のうちで前記受付部Kへの図書の搬送が最も短時間で行えるものを選択する条件であることになる。
【0018】
一方、シリーズ物や全集及び新聞等のイレギュラー品(特殊物品)である特殊図書については、各シリーズや全集及び新聞毎に収納する容器Yを決めて、同一のシリーズ物等において追加の各冊が順次登録されるのに応じて同一の容器Yに収納させる(尚、1つの容器Yが満杯になった場合には、次の容器Yを設定してその容器に収納させる)とともに、各容器Yは上記と同様に受付部Kへ搬出し易い位置に入庫して保管させる。つまり、上記特殊本については、収納される容器Yとの関係において固定ロケーション式の保管形態が用いられ、各容器Yと棚Rの保管位置との関係においてフリーロケーション式の保管形態が用いられている。従って、1つの容器Yに収納されたシリーズ物等のうちの1冊が貸出のために出庫された後、返却されたときに収納させる容器は、元の容器になる。
【0019】
つまり、前記管理手段Pが、各図書を通常図書(通常物品)と特殊図書(特殊物品)とに分別して、通常図書を棚Rに入庫させる場合に、棚Rに保管される各容器Yのうちでその図書を収納可能な容器Yを選択して、その容器Yに収納させる物品収納フリーロケーション管理を実行する(通常図書を物品収納フリーロケーション用の物品として管理する)ように構成されている。具体的には、前述のように管理される各容器Yの図書の充填率の情報に基づいて棚Rに入庫させる図書を収納可能な容器を選択し、且つ、棚Rに入庫させる図書のサイズに応じてその図書を収納可能な容器Yを選択するように構成されている。
又、前記管理手段Pが、前記同一シリーズの図書を特殊図書として、その特殊図書を棚Rに保管される各容器Yのうちで同一の容器Yに収納させる固定ロケーション用物品として管理するように構成されている。尚、各図書が通常図書であるか又は特殊図書であるかは、後述のように各図書が新規登録される際に入力されるデータに基づいて分別され、その分別情報が各図書のバーコード表示体BBが表示する識別データと対応付けて管理されている。
【0020】
図1〜図5に示すように、前記受付部Kは、利用者との間で図書館員が図書の受け渡しを行うサービスカウンターK1、そのサービスカウンターK1に隣接して設けられて、図書の棚Rへの搬送の中継を行うサービスステーションT1、リファレンスカウンターK2、及び、そのリファレンスカウンターK2に隣接して設けられて、サービスステーションK2と同様に、図書の棚Rへの搬送の中継を行うリファレンスステーションT2を備えている。
前記サービスカウンターK1と前記リファレンスカウンターK2とは、基本的には同じ作業が行えるものであるが、通常は主として、サービスカウンターK1が使用される。そして、サービスカウンターK1の作業量が多過ぎるときに作業の援助を行う場合や、サービスカウンターK1やサービスステーションT1のメンテナンス作業を行うときに作業を継続する場合等において、リファレンスカウンターK2やリファレンスステーションT2が使用される。
【0021】
前記搬送手段TPについて説明すると、前記建物の地下に設けた作業ステーションSに対応させて、図1及び図6に示すように、コの字状の作業ステーション形成用のコンベヤ5が設置されて、スタッカークレーン2が、このコンベヤ5に対して容器Yの移載、つまり容器Yの搬出を行うようになっている。また、トラバーサ3には、それを作業用ステーションSに対応する位置に位置させたときに、作業ステーション形成用のコンベヤ5から搬出される容器Yを受け取る受け継ぎコンベヤ3Aが設けられ、スタッカークレーン2が、この受け継ぎコンベヤ3Aに対して容器Yの移載、つまり容器Yの搬入を行うようになっている。
【0022】
建物の地下から一階のサービスステーションT1の近くに向けて、垂直搬送用の高速リフター6が設置されている。図8にも示すように、この高速リフター6の地下に対応する部分であって上下中間部には、棚Rへの入庫用コンベヤ7と棚Rからの出庫用コンベヤ8とが設置されている。これら入庫用コンベヤ 7及び出庫用コンベヤ8に対して、スタッカークレーン2が容器Yの移載を行うようになっている。
【0023】
図1及び図2に示すように、前記高速リフター6の一階に対応する部分には、ロの字状のサービスステーション形成用のコンベヤ4が接続され、このコンベヤ4は、容器Yの向きを変更するターンコンベヤ部4Aを備えている。
【0024】
図1及び図8に示すように、前記高速リフター6の地下に対応する部分であって上端部には、第1中継コンベヤ9が設けられている。この第1中継コンベヤ9は、軌道式搬送台車10との間で容器Yを移載する、搬出用コンベヤ部9A及び搬入用コンベヤ部9Bを備えている。
前記軌道式搬送台車10は、前記リファレンスステーションT2の下方側に位置させて設けた第2中継コンベヤ11と、前記高速リフター6に接続する前記第1中継コンベヤ9との間での搬送を行う。第2中継コンベヤ11は、第1中継コンベヤ9と同様に、軌道式搬送台車10との間で容器Yを移載する搬出用コンベヤ部11A及び搬入用コンベヤ部11Bを備えている。
図4にも示すように、前記第2中継コンベヤ11と前記リファレンスステーションT2に対応させて設けたリファレンスステーション形成用のコンベヤ12との間に、垂直搬送用のリフター13が設置されている。
【0025】
前記サービスステーションT1について説明すると、図3に示すように、コンベヤ4は図書館員が作業する箇所を除いてカバーで覆われ、その作業箇所の右側のカバー上部に、図書のバーコード表示体BBを読み取るバーコードリーダーCRが埋め込み設置されるとともに、表示画面を備えた第1設定器U1が設置され、第1設定器U1の上部には、ハンディ式のバーコードリーダーCRが備えられている。ここで、埋め込み式のバーコードリーダーCRは、その上方側に図書のバーコード表示体BBを位置させて読み取ることができ、又、ハンディ式のバーコードリーダーCRは、手に持ってコンベヤ4上の容器Yや図書の各バーコード表示体を読み取るときに使用される(以下、サービスステーションT2及び作業用ステーションSのバーコードリーダーCRについても同様である)。
又、作業箇所の奥側に、光の色によって各種の情報を報知するシグナルタワー15が設置されている。例えば、運転中は緑が表示され、容器Yが作業箇所の手前側(右側)に到着して停止すると青に変化し、異常が発生すると赤になる(以下、サービスステーションT2及び作業用ステーションSに設置されるシグナルタワー15についても同様である)。
【0026】
前記サービスステーションT2について説明すると、図5に示すように、コンベヤ12は図書館員が作業する作業箇所を除いてカバーで覆われ、その作業箇所の右側に、図書のバーコード表示体BBを読み取るバーコードリーダーCRが埋め込み設置されるとともに、表示画面を備えた第2設定器U2が設置され、第2設定器U2の上部には、サービスステーションT1と同様にハンディ式のバーコードリーダーCRが備えられている。又、作業箇所の左奥側に、前記シグナルタワー15が設置されている。
【0027】
前記作業用ステーションSについて説明すると、図7に示すように、コンベヤ5は図書館員が作業する箇所の両側部分がカバーで覆われ、その作業箇所の右側のカバー上部に、図書のバーコード表示体BBを読み取るバーコードリーダーCRが埋め込み設置されるとともに、表示画面を備えた第3設定器U3が設置され、第3設定器U3にはハンディ式のバーコードリーダーCRが備えられている。又、第3設定器U3よりも右側位置に、図書のサイズ及び厚み計測用の自動測定機Jが設置され、その上方側に前記シグナルタワー15が設置されている。
【0028】
叉、図3、図5、及び図7に示すように、開架式の収納棚ORと閉架式の図書保管部との間での図書の搬送、サービスカウンターK1とサービスステーションT1との間での図書の搬送、リファレンスカウンターK2とリファレンスステーションT2との間の搬送、及び、新規に図書館に入庫した図書の搬送等、図書館内での図書の運搬に用いる手押し式の台車Dが多数設けられている。
【0029】
前記管理手段Pについて説明する。図12に示すように、閉架式の図書保管部及び開架式の収納棚ORを含む図書館全体の図書の保管情報等を管理するホストコントローラP1と、前記建物の地下に設置されて、上記閉架式の図書保管部の運用を管理するシステムコントローラP2とが通信可能に接続され、この両コントローラP1,P2にて管理手段Pが構成されている。
前記ホストコントローラP1には、前記サービスカウンターK1に設置される第1端末21、前記リファレンスカウンターK2に設置される第2端末22、前記作業ステーションSに設置される第3端末23、図書館の管理室等に設置される第4端末24、利用者のサービスフロアに設置される第5端末25等の多数の端末が接続される。
【0030】
第4端末24は、図書館に新規に入庫される図書の書籍名、一般本又は特殊本の区別等、新規に入庫される図書に関連する情報をホストコントローラP1に入力して、図書館において管理する図書として登録(初期登録)するのに利用されるとともに、その入庫する図書を識別する識別データ(本実施形態では図書ナンバー)を表示するデータ表示部としてのバーコード表示体BBを発行する発行機24Aを備えている。このバーコード表示体BBには、図書ナンバーがバーコードとして表示され、加えて、図書ナンバーが数字にて目視可能に記載されるようになっている。そして、発行されたバーコード表示体BBは、入庫される図書bkの所定印位置に貼付等により装着される(図13参照)。
叉、バーコード表示体BBが装着された図書、すなわち、ホストコントローラP1に登録された図書は、前記台車Dを用いて諸々の箇所に搬送される。そして、本閉架式保管部(棚R)において保管管理する場合には、地下の作業ステーションSに運搬される。尚、作業ステーションSでの作業については、「サイズ厚み登録作業」として後述する。
【0031】
第5端末25は、利用者が借りたい図書を検索する目的で利用され、借りる目的の図書の情報、すなわち図書の名前や図書を識別する図書ナンバー等の諸々の情報を印字した貸出要求書を出力するプリンター25Aを備えている。この貸出要求書は、本閉架式保管部に保管されている図書を借りる場合には、前記サービスカウンターK1において、図書館員に渡されることになる。
【0032】
第1〜第3端末21〜23は、図書館に保管管理されている図書の検索や、図書の貸出状況等、ホストコントローラP1の管理情報を検索したり、登録されている図書の貸出や返却の情報や、登録済の図書の登録を除去する情報等、ホストコントローラP1に各種の情報を入力するために使用され、第1及び第2端末21,22は、図書に装着されたバーコード表示体BBを読み取るバーコードリーダBRや、各種の情報を出力するプリンターRTを備えている。
【0033】
前記システムコントローラP2は、第1及び第2端末21,22と同様に、図書館に保管管理されている図書の検索や、図書の貸出状況等、ホストコントローラP1の管理情報を検索したり、登録されている図書の貸出や返却の情報や、登録済の図書の登録を除去する情報等、ホストコントローラP1に各種の情報を入力するためにも使用されるものであって、第 1及び第2端末21,22と同様に、バーコードリーダBRやプリンターRTを備えている。
【0034】
説明を加えると、システムコントローラP2には、サービスステーションT1に設置される第1設定器U1、リファレンスステーションT2に設置される第2設定器U2、作業ステーションSに設置される第3設定器U3、作業ステーションSに設置されている前記自動測定機J、作業ステーションSの近くに設置されて、搬送手段TPの作動状況をモニタリングするために用いるモニタリング用端末U4、スタッカークレーン2やトラバーサ3を備えた移動棚として構成された棚Rの作動を管理する棚管理コントローラU5、及び、搬送手段TPの作動を管理する搬送用コントローラU6が接続されている。尚、搬送用コントローラU6は、高速リフター6やコンベヤ類の夫々に対応して設置される多数のコントローラから構成されるものである。
【0035】
前記第1〜第3設定器U1〜U3の夫々は、容器Yのバーコード表示体BCや図書のバーコード表示体BBを読み取るバーコードリーダーCRを備えており、そのバーコードリーダCRを用いて、図書を入出庫する容器Yを特定する情報や、入出庫する図書を特定する情報を入力することができるようになっている。
【0036】
前記自動測定機Jは、図14〜図15に示すように、図書の測定箇所として用いる矩形状の載置台30と、載置台30の右側端部に立設された位置決め体31とを備えると共に、載置台30の上方に設置された超音波センサ等を利用した厚さ検出センサ32と、反射型の光電センサ等を利用した幅及び高さ検出用のサイズ検出センサ33と、図書bkのバーコード表示体BBを読み取るバーコードリーダー34とを備えている。
サイズ検出センサ33は、載置台30の下方側から載置台30に形成された各開口部を通して各センサが検出作用するものであり、載置台30の右奥隅部に設けた1個のセンサーZと、長方形の図書の幅を検出するために間隔を隔てて設置された7個のセンサーA 〜Gと、図書の高さを検出するために間隔を隔てて設置された6個のセンサーa〜fとを備えている。各センサーは、図書によって遮光されるとオン作動し、遮光されない状態ではオフ作動する。そして、図16に示すように、図書の幅方向及び高さ方向の夫々において、図書によって遮光されたセンサの位置(遮光状態を1、非遮光状態を0で表わす)に基づいて、A4,B4,A5,B5等の版によって図書のサイズが判定される。図15の例では、センサーZ、A 及びaがオン作動し、その他のセンサーはオフ作動するので、B5サイズの図書bkと判定される、ここで、幅方向及び高さ方向での判定結果が異なる(例えば、幅方向ではA4と判断され、高さ方向ではB5と判定されるような)場合は、両判定結果のうちで大きい方のサイズ(この場合は、A4)の図書として計測される。
バーコードリーダー34は、載置台30の下方側から載置台30に形成された開口部30aを通して、図書に付されたバーコード表示体BBを読み取るように配置されている。
【0037】
そして、長方形の図書bkの下側の短辺を位置決め体31に当てつけ、且つ横の長辺を載置台30の奥壁に押し付けた状態で載置台30に載置して、サイズの読み込みを指令すると、バーコードリーダー34が、図書のバーコード表示体BBを読み取って図書ナンバーを認識し、又、厚さ検出センサ32が、自己の設置位置から図書の上面までの距離を測ることにより図書の厚さを計測し、又、サイズ検出センサ33が前述のようにA4,B4,A5,B5等の図書のサイズを計測する。そして、自動測定機Jは、図書のサイズ及び厚さのデータを図書ナンバーと共に前記システムコントローラP2に入力する。
ここで、上記図書として、例えば雑誌のように各別の存在として管理する図書の複数を一冊に綴じたときには、その綴じたものを一冊の図書として、厚み自動測定機Jにてサイズ及び厚みを計測した計測データをシステムコントローラP2に入力する。
【0038】
前記システムコントローラP2は、各容器Yの分別データ(バーコード表示体BCの表示データ)と、各容器Yに収納される図書の識別データ(バーコード表示体BBが表示する図書ナンバー)と、各図書のサイズ及び厚みの計測データとを関連付けて記憶して、その記憶情報に基づいて、各容器Yの図書の充填率を管理しながら各図書をサイズ別に仕分けして容器Yに収納すべく管理する。尚、前記雑誌等を綴じた場合については、システムコントローラP2は、その一冊の図書としての計測データに基づいて、各容器Yの物品の充填率を管理する。
なお、図書のサイズ及び厚さの計測は、基本的には、ホストコントローラP1にて登録処理された図書のうちで、閉架式の図書保管部での管理が指定された図書を対象として行われる。
【0039】
さらに、前記システムコントローラP2は、寸法の異なる2種の容器YL,YSの充填率の管理を、各容器YL,YSの大きさ情報に基づいて実行する。つまり、通常の書籍の場合を例に説明すると、大型容器YLではA4やB5の書籍を縦姿勢で2列に並べる縦置き形態(図9(ロ)参照)であるので、その並び方向での最大収納寸法から収納されているA4やB5の書籍の厚さの合計を引いた空き寸法によって、充填率を管理する。又、小型容器YSでは、A4やB5の書籍を横向きの縦姿勢で1列に並べる横置き形態(図10(イ)参照)か、A5やB6の書籍を縦姿勢で2列に並べる縦置き形態(図10(ロ)参照)かのいずれかであるので、収納されている書籍がA4やB5であれば横置き形態と判断し、収納されている書籍がA5やB6であれば縦置き形態と判断して、各場合における並び方向での最大収納寸法から収納されているA4やB5(又は、A5やB6)の書籍の厚さの合計を引いた空き寸法によって、充填率を管理する。
又、システムコントローラP2は、A4,A5,B5,B6等の図書のサイズに応じて、その図書を収納する容器Yの大きさを選択して物品を収納すべく管理する。具体的には、A4サイズとB5サイズの場合には、大型容器YLと小型容器YSのいずれかが選択され、A5サイズとB6サイズの場合には、小型容器YSが選択される。
【0040】
以下、本図書保管管理システムの作業について説明する。
本システムの作業としては、入庫作業として、「通常入庫」、「空きスペース指定入庫」、「ライン外入庫」、「新規容器入庫」等があり、出庫作業として、「通常出庫」、「相乗り入庫」、「棚指定出庫」、「空容器出庫」等があり、その他の補助作業として、「詰替え」、「蔵書点検」、「リロケーション」、「サイズ厚み登録」等の作業がある。以下、各作業について説明する。
尚、これらの作業のいずれを実行するかの選択は、第1〜第3設定器U1〜U3等にて行うことになる。具体的には、図17に示すように、各設定器U1〜U3の表示画面に最初にメインメニューが表示されるので、実行しようとする作業の画面箇所(例えば、出庫設定)を押して、図18に示す各作業を実行することができる。尚、サイズ・厚み登録は前記自動測定機Jのみで行える作業である。又、図17は、第3設定器U3の画面を示しており、第1及び第2設定器U1,U2の画面には、登録抹消とリロケーションは表示されない。
また、これらの作業は、各所で行えるものであるが、以下の説明においては、主として実行する箇所を特定して説明する。
【0041】
[通常入庫作業]
通常入庫作業は、前記メインメニューの「容器呼出設定(書籍No読取り)」に対応する作業であり、主としてサービスステーションT1にて行われる。
先ず、サービスカウンターK1の第1端末21が備えるバーコードリーダーBRにて、利用者から返却された返却図書のバーコード表示体BBを読み取って、返却する図書の識別情報、つまり図書ナンバーを入力する。
次に、返却する図書を必要に合わせて台車Dに載せて、サービスステーションT1に運搬する。第1設定器U1にて「容器呼出設定(書籍No読取り)」を設定したのち、バーコードリーダCRにて、返却図書のバーコード表示体BBを読み取って、返却する図書の識別情報、つまり図書ナンバーを入力する(複数の図書がある場合には、複数の図書の図書ナンバーを順次入力する)と、図19に示すように、入庫する図書のナンバー、名称や版等が表示される。その図書ナンバーの入力が終了すれば、設定を入力する。このとき、設定済み資料(図書)数、入庫する容器の数(引当て容器数)が表示される。
この設定の入力に伴って、システムコントローラP2が、設定された図書を収納可能な容器Yを検索して、検索した容器YをサービスステーションT1に搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを搬出するために作動して、対象とする容器YがサービスステーションT1に搬送される。
【0042】
容器YがサービスステーションT1における作業箇所の手前に到着すると、シグナルタワー15が緑色から青色に変化するので、これを見て第1設定器U1の表示画面の「進入OKボタン」を押して容器Yを作業箇所に搬送させる。そして、ハンディ式のバーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取る。次に、返却する図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダCRにて読み取って、容器Yに図書を収納することを入力した後、図書を容器Yに収納する。容器Yに収納可能な図書の全てを収納すると完了を入力する。
完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2は、図書の収納が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを棚Rに搬入するために作動して、対象とする容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、入庫が指令された図書が残存しているか否かを判断して、残存する場合には、その残存する図書を収納する容器Yを上述と同様に検索することになる。その後の手順は、上記と同様である。
【0043】
[空スペース指定入庫作業]
この空スペース指定入庫作業は、前記メインメニューの「容器呼出設定(空スペース指定)」に対応する作業であり、主としてサービスステーションT1にて行われる。
先ず、上記通常入庫作業と同様に、サービスカウンターK1の第1端末が備えるバーコードリーダーBRにて、返却図書のバーコード表示体BBを読み取って、返却する図書の図書ナンバーを入力する。そして、図書ナンバーの入力が終了した返却する図書を、必要に合わせて台車Dに載せてサービスステーションT1に運搬する。
次に、第1設定器U1にて「容器呼出設定(空スペース指定)」を設定した後、引き続いて、図20に示す第1設定器U1の表示画面に表示された内容に基づいて、必要事項を入力する。すなわち、入庫する図書のタイプ(一般本/イレギュラー品)を選択し、図書のサイズから判断して容器Yのタイプの選択を入力し、希望する空きスペース、及び、必要とする容器数を入力し、設定完了を設定ボタンの操作により入力する。ここで、空きスペースとして、平置容器の場合は、空容器から30cmまでの範囲で選択でき、横置1列容器の場合は、空容器から60cmまでの範囲で選択でき、縦置2列容器の場合(図の例)は、空容器から120cmまでの範囲で選択できる。
ちなみに、上記表示画面において、スペースの選択の横側には、各スペースに対応して現在存在する容器数が表示される。
【0044】
上記入力に伴って、システムコントローラP2が、設定された容器Yを検索して、検索した容器YをサービスステーションT1に搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器YがサービスステーションT1に搬送される。
容器Yが到着すると、「通常入庫作業」と同様に、シグナルタワー15が青色に変化するので、第1設定器U1の表示画面の「進入OKボタン」を押して容器Yを作業箇所に搬送させる。そして、ハンディ式のバーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取る。次に、返却する図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダCRにて読み取った後、図書を容器Yに収納する。その容器Yに収納可能な図書の全てを収納すると、完了を入力する。
完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、図書の収納が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、指令された容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する容器Yを上述と同様に検索することになり、その後の手順は、上記と同様である。
【0045】
[ライン外入庫作業]
このライン外入庫作業は、後述の「空容器出庫作業」によって予めサービスステーションT1に出庫して保管された容器Yを用いて、多量の返却図書をまとめて入庫するような場合に利用されるもので、主として、サービスステーションT1を用いて行われる。
先ず、返却する図書を台車Dに載せてサービスステーションT1に運搬し、第1設定器U1にて、メインメニューの「作業ガイダンス」を選択してから、その中で「ライン外入庫作業」を設定する。図21に示すように、入庫する図書のナンバー、名称等が表示されるので、サービスステーションT1に仮置きしていた容器Yをコンベア上に載せた後、第1設定器U1に備えたハンディ式のバーコードリーダCRにて容器Yの識別情報を入力すると、容器ナンバーが表示される。次に、図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダCRにて読み取った後、図書を容器Yに収納し、容器Yに収納可能な図書の全てを収納すると、設定を入力する。
設定が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、図書の収納が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、さらにライン外入庫指令がされているか否かを判断して、指令されている場合には、次の容器Yに対して上述と同様の処理を行う。
【0046】
[新規容器入庫]
この新規容器入庫作業は、棚Rに保管される容器として登録されていない新しい容器Yを用いて図書を棚Rに入庫させる作業であり、前記ライン外入庫作業の画面を利用して、主として、作業ステーションSにて行われる。尚、新しい容器Yは、既に作業ステーションSに搬入されているものとする。
先ず、上記新しい容器Yに収納する図書を台車Dに載せて作業ステーションSに運搬し、第3設定器U3にて前述のように「ライン外入庫作業」を設定すると(図21参照)、画面中央に、図22に示すように、容器No入力画面が表示されるので、新しい容器Yをコンベア上に載せてから、第3設定器U3に備えたハンディ式のバーコードリーダCRにて容器Yの識別情報を入力すると、容器ナンバーが表示される。ここで、キャンセルを押すと、容器の識別情報の入力を再度設定することができる。次に、図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダCRにて読み取った後、図書を容器Yに収納し、容器Yに収納可能な図書の全てを収納すると、設定を入力する。
設定が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、図書の収納が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、さらに新規容器入庫指令がされているか否かを判断して、指令されている場合には、次の容器Yに対して上述と同様の処理を行う。
【0047】
[通常出庫作業]
通常出庫作業は、前述した貸出要求書がサービスカウンターK1にて図書館員に渡されることによって行われる。図書館員は、第1設定器U1のメインメニューにて「出庫設定」を設定した後、貸出要求書に記載された図書ナンバーを入力する(複数の図書がある場合には、全ての図書について図書ナンバーを入力する)と、図23に示すように、入力された図書の図書ナンバー及び図書名、その図書を収納する容器の容器ナンバー、図書のタイプ等が表示される。そして、図書の識別情報の入力が完了すると、設定を入力する。
【0048】
設定の入力に伴って、システムコントローラP2が、入力された図書を収納する容器Yの収納位置を検索して、検索した容器YをサービスステーションT1に搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを搬出するために作動して、対象とする容器YがサービスステーションT1に搬送される。
容器Yが到着すると、シグナルタワー15が青色に変化するので、第1設定器U1の表示画面の「進入OKボタン」を押して容器Yを作業箇所に搬送させる。そして、ハンディ式のバーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取ると、その容器Yから取り出す図書の図書ナンバー、及び、図書名が第1設定器U1の表示画面に表示されるので、表示された図書を容器Yから取り出して、その図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダCRにて読み取ると、表示されている図書のうちでバーコードを読み取られた図書に対応する部分が、赤色等他の部分と異なる色に変化して、取り出された図書であることが明示される。
【0049】
その容器Yについて全ての図書の取り出しが完了すると、完了を入力する。完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、図書の取り出しが完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、指令された容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する容器Yを上述と同様に検索することになり、その後の手順は、上記と同様である。
図書館員は、貸出要求書に記載された全ての図書の取り出しが完了すると、それらの図書のうちの一つに貸出要求書を挟む。そして、必要に応じて、取り出した図書を台車Dに載せて、サービスカウンターK1に運んで利用者に手渡すことになる。
【0050】
[相乗り入庫作業]
この相乗り入庫作業は、上述の「通常出庫作業」を行う際に、利用者から返却された図書であって、出庫された容器Yに収納可能な図書がある場合には、その容器Yに図書を収納して入庫するものであり、「通常出庫作業」において、その容器Yについての全ての図書の取り出しが完了したときに、上述した「完了を入力」する代わりに、作業画面上において「相乗り入庫」を設定することにより、開始される。
そして、この相乗り入庫作業は、通常の入庫作業と同様に、ハンディ式のバーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取り、次に、入庫する図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダCRにて読み取って、表示画面に表示された図書名を確認しながら、容器Yに図書を収納する。全ての図書の収納が完了すると、設定を入力する。
設定が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、作業が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、出庫のために指令された容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する容器Yを上述と同様に検索することになり、その後の手順は上記と同様である。
【0051】
[棚指定出庫作業]
この棚指定出庫作業は、容器Yの容器ナンバー(容器No)又は棚Rの保管位置(棚位置No)を指定して、その容器ナンバーが指定された容器Y、あるいは、指定された保管位置に保管されている容器Yを出庫させる作業であり、例えば、作業ステーションSにて行われる。
先ず、第3設定器U3のメインメニューにて「棚指定出庫設定」を設定する。尚、このときに、後述の「蔵書点検」及び「ロケーション」が実行中であれば、「棚指定出庫設定」は設定できない。「棚指定出庫設定」を設定後、図24に示す表示画面において、先ず、棚位置Noの指定か、容器Noの指定かを選択し、次に、テンキーにて、指定する棚位置No又は容器Noをを入力すると、入力された棚位置No又は容器Noが表示される。そして、設定を入力する。
【0052】
設定の入力に伴って、システムコントローラP2が、指定された容器Noの容器Yを保管する棚位置を検索してその棚Noの容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令、又は指定された棚Noの容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを搬出するために作動して、対象とする容器Yが作業ステーションSに搬送される。
【0053】
容器Yが到着すると、シグナルタワー15が青色に変化するので、第3設定器U3の表示画面の「進入OKボタン」を押して容器Yを作業箇所に搬送させる。そして、ハンディ式のバーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取ると、その容器Y内の図書の図書ナンバー、及び、図書名が第3設定器U3の表示画面に表示されるので、例えば、目的の図書を容器Yから取り出す場合は、その図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダCRにて読み取ると、表示されている図書のうちでバーコードを読み取られた図書に対応する部分が、赤色等他の部分と異なる色に変化して、取り出された図書であることが明示される。その容器Yについての処理が完了すると、完了を入力する。完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、処理が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
そして、システムコントローラP2は、次に棚位置No又は容器Noが指定されるまで待機し、次に指定された容器Yについて同様に処理することになる。
【0054】
[空容器出庫作業]
この空容器出庫作業は、前述の「ライン外入庫作業」用のために、棚R内の空容器Yを予め出庫しておくような場合に用いられ、前記「容器呼出設定(空スペース指定)」の設定画面を利用して、主として、サービスステーションT1を用いて行われる。
まず、第1設定器U1にて「容器呼出設定(空スペース指定)」を設定すると、第1設定器U1の表示画面に前記と同様の表示(図20参照)がなされるので、その表示内容に基づいて、必要事項を入力する。すなわち、出庫する容器Yのタイプの選択と空容器の選択を入力し、さらに、必要とする容器数を入力し、設定完了を設定ボタンの操作により入力する。ちなみに、上記表示画面において、空きスペースの選択の横側には、現在存在する空容器数が表示される。
【0055】
上記入力に伴って、システムコントローラP2が、空容器Yを検索して、検索した容器YをサービスステーションT1に搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器YがサービスステーションT1に搬送される。ここで、入力された条件に合う容器Yが複数ある場合には、例えば各ラック群R1,R2の通路Tにおいて出口側(トラバーサ3側)近くの容器Yが検索される。
容器Yが到着すると、シグナルタワー15が青色に変化するので、第1設定器U1の表示画面の「進入OKボタン」を押して容器Yを作業箇所に搬送させる。そして、ハンディ式のバーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取りながら、「空容器取出しボタン」を押してから容器Yを取出す。次の容器Yがある場合には、「進入OKボタン」を押して容器Yを作業箇所に搬送させ、同様に、容器Yを取出す。以下、設定した数の容器Yを取出すまで、上記の手順を繰り返す。そして、取出した空容器は、サービスステーションT1に仮置きして保管することになる。
【0056】
[詰替え作業]
この詰替え作業は、空の容器Yを作成するために、図書の詰替えにより容器Yの充填率を高めるように図書の詰替えを行うものであり、主として、作業ステーションSにて行われる。すなわち、作業ステーションSに設けた第3設定器U3にて「詰替え設定」を設定したのち、引き続いて、図25に示す第3設定器U3の表示画面に表示された内容に基づいて、必要事項を入力する。
先ず出庫設定方法を選択する。この出庫設定方法としては、出庫する容器Yの総数を指定する出庫容器数設定と、詰替え作業によって作成する容器数を指定する作成空容器数設定とがあり、これらのいずれかを選択する。ちなみに、出庫容器数設定の場合には、詰替え作業の結果として、作成される空の容器数はわからないものであるが、作業量を把握し易いものである。
次に、図書のタイプ(一般本/イレギュラー品)、及び、容器Yのタイプの選択を行い、引き続き容器数を入力して、設定を入力する。ちなみに、容器Yのタイプが選択された時点で、その容器Yのタイプの現在の充填率を含めた全体の状態が表示され、容器数の設定の目安となるようになっている。
【0057】
上記の設定が入力されるに伴って、システムコントローラP2が、設定された容器Yを検索して、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器Yが作業ステーションSに搬送される。
容器Yが到着すると、シグナルタワー15が青色に変化するので、第3設定器U3の表示画面の「進入OKボタン」を押して容器Yを作業箇所に搬送させる。そして、ハンディ式のバーコードリーダーCRにて、容器Yのバーコード表示体BCを読み取ると、第3設定器U3の表示画面に、その容器Yに現在収納されている図書のすべてについて、その図書ナンバーと図書名が表示される。
次に行う作業は、その容器Yを空にするために図書を取り出す取出し作業と、その容器Yを満杯にするために図書を収納する収納作業とがあり、取り出した図書が存在する状態であれば、いずれをも任意に選択できるものであるが、先ず取出し作業について説明する。
【0058】
取出し作業は、容器Yの識別情報を入力した後、図書を容器Yから取出して、その図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダーCRにて読み取ることによって行われる。この読み取りに伴い、表示画面に表示されている図書の情報のうちでバーコードを読み取られた図書に対応する部分が、赤色等他の部分と異なる色に変化して、取り出された図書であることが明示される。
その容器Yから全ての図書を取出して台車Dに移した後、設定を入力するに伴って、システムコントローラP2が、全ての図書が取出されて空となった容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
引き続いて、システムコントローラP2は、作業ステーションSに次に搬送する容器Yを検索して、上述と同様に、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器Yが作業ステーションSに搬送される。
【0059】
収納作業は、容器Yの識別情報を入力した後、先ず、第3設定器U3の表示画面にて入庫を設定処理する。この入庫の設定に引き続き、収納する図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダーCRにて読み取ることによって、収納する図書を確定した後、その図書を容器Yに収納する。このようにして、容器Yが満杯になるまで順次図書を収納することになり、容器Yが満杯になると、完了を入力する。
完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、作業が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、出庫すべき容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する容器Yを上述と同様に検索することになり、その後の手順は上記と同様である。
【0060】
以上の説明の如く、詰替え作業は、基本的には取出し作業を実行したのち、その取出し作業にて取出した図書を、収納作業にて容器Yに収納する手順で行われる。なお、取出し作業と収納作業は、通常、人為的に行われるものであるが、ロボットなどにより自動的に行うようにしてもよい。
ちなみに、本実施形態では、棚Rを移動棚形式に構成している関係上、この詰替え作業にて扱う容器Yとしては、棚Rの各ラック部分のうちで、空きスペースの多い容器Yが多く存在するラック部分を優先して選択して、そのラック部分の容器Yを集中して入出庫することが望ましいものであり、スタッカークレーン2の移動通路Tが選択的に形成され、、その状態を維持させて容器Yを搬出するようになっている。
また、そのように選択されたラック部分に収納される容器Yのうちでは、出庫実績が無い容器Yを出庫実績がある容器Yより優先し、且つ、出庫実績が無い場合やある場合の夫々において、空きスペースが多い容器Yほど優先する方が望ましいものであり、本実施形態においては、システムコントローラP2が上記優先関係に基づいて出庫する容器Yを選択するようになっている。
【0061】
[蔵書点検作業]
この蔵書点検作業は、容器Yに収納されている図書が、システムコントローラP2が記憶している通りであるか否かを検査するためのものであり、主として、作業ステーションSにて行われる。すなわち、作業ステーションSに設けた第3設定器U3にて「蔵書点検」を設定したのち、引き続いて、図26に示す第3設定器U3の表示画面に表示された内容に基づいて、必要事項を入力する。
先ず容器Yのタイプを選択する(図では、小型容器YSが選択されている)。次に、選択した容器Yのタイプ(大型容器YL叉は小型容器YS)に対応する棚部RL叉はRSのうちで、作業対象とするラック部分を1〜8のアイル番号によって選択する(図1参照)と共に、点検する容器数をテンキーより入力し、最後に設定を入力する。ここで、各アイル番号のラック部分に収納されている図書数が表示されるようになっている。
つまり、第3設定器U3にて、点検用入出庫作業において点検作業(蔵書点検)の対象となる複数種の容器YL,YSのうちで、点検作業を行う容器Yの種類を指示でき、又、棚Rのうちの点検対象とする保管領域つまりアイル番号で示される各ラック部分を指示でき、又、点検作業を行う容器Yの数を指示できる。
【0062】
設定の入力に伴って、システムコントローラP2が、設定された容器Yを検索して、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器Yが作業ステーションSに搬送される。
容器Yが到着すると、シグナルタワー15が青色に変化するので、第3設定器U3の表示画面の「進入OKボタン」を押して容器Yを作業箇所に搬送させる。そして、ハンディ式のバーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取ると、第3設定器U3の表示画面に、その容器Yに現在収納されている図書のすべてについて、その図書ナンバーと図書名が表示される。
この表示が行われた時点で、容器Y内の図書の全てを台車Dに移し替える等により、容器Yから一旦取出す。そして、取出しが完了すれば、今度は、取出した図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダCRにて読み取り、再び収納する図書を確定する情報を入力したのち、図書を容器Yに収納することになる。ここで、図書のバーコード表示体BBを読み取るバーコードリーダCRが、作業ステーションSに設けられて、作業ステーションSに搬出された各図書の確認情報を入力する確認情報入力手段に対応する。
【0063】
上記の読み取りに伴い、表示画面に表示されている図書の情報のうちでバーコードを読み取られた図書に対応する部分が、赤色等の色に反転して、以前に収納されていて再び収納される図書であることが明示される。このようにして、その容器Yから取出した全ての図書を容器Yに収納する作業を行う。そして、全ての図書の収納作業が終了した時点では、表示画面に表示されている図書の情報の全てが、赤色等の色に変化するはずである。又、後述の発見本がある場合には、青色に反転して表示される。従って、バーコードBを読み取っても表示が赤色に変化しないや、青色が表示されている場合には、システムコントローラP2が、図書の収納を適正に管理していない図書である。
この蔵書点検によって、適正に管理されていない図書となるのは、例えば、棚Rに保管する図書としてファイルに登録されていない本(これを「発見本」という)や、登録データでは他の容器Yに収納されているはずの本(これを「容器違い本」という)などがあり、又、容器Yに収納される物品として管理されているのに実際には収納されていない場合には、貸出し中(館内で閲覧中を含む)の場合を除いて不明本となる。尚、この蔵書点検結果の情報は、図27に示すように、第3設定器U3等の表示画面に表示させることができる。
つまり、棚Rに保管される図書として管理されているのに、前記バーコードリーダCRによる確認情報が入力されず且つ貸出されてもいない図書が、不明本として管理され、棚Rに保管される図書として管理されていないのに前記確認情報が入力された図書が、発見本として管理される。
【0064】
以上の蔵書点検処理によって明らかになった不明本や発見本等に対する処理としては、不明本については、第3設定器U3にその不明本のデータを削除するか否かの選択情報をを入力する画面が表示されるので、YESを押すとシステムコントローラP2の管理データから削除され、NOを押すと不明本として管理データに残される。そして、例えば、登録時のデータ入力ミスにより棚Rに保管される物品でないことが明らかな不明物品や、不要な物品であって今後購入して補充する予定がないような不明物品については、削除する。一方、今後購入して補充するような不明本については、不明本として残しておき、補充した時点、あるいは、前記開架式の収納棚ORでの棚降し作業で発見された場合には、棚R側に保管させ、これに伴い、データを不明本から正規の保管本に変更する。
発見本についても同様に、第3設定器U3にその発見本を在庫本とするか否かの選択情報をを入力する画面が表示されるので、YESを押すとシステムコントローラP2の管理データに登録され、NOを押すとそのまま発見本として管理データに残される。そして、例えは、上記発見本が前記開架式の収納棚ORに収納すべき図書でなく、又、棚Rに保管してよいような種類の本の場合には、新規登録データを作成して登録してその容器Yに収納させる。一方、前記開架式の収納棚ORに収納すべき図書の場合は、後述のように、その収納棚ORに収納させて、棚Rの発見本のデータから削除する。
つまり、第3設定器U3にて、前記不明本を棚Rに保管される物品から削除するか否かを指示でき、不明本の削除が指示されるに伴って、前記不明本が棚Rに保管される図書から削除される。又、第3設定器U3にて、前記発見本を棚Rに保管される物品として登録するか否かを指示でき、発見本の登録が指示されるに伴って、前記発見本が、棚Rに保管される図書として登録される.
【0065】
一つの容器Yに対する作業の完了に伴って、完了を入力すると、システムコントローラP2が、蔵書点検が終了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。このとき、システムコントローラP2は、作業ステーションSに次に搬送する容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には次の容器Yを検索して、上述と同様に、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器Yが作業ステーションSに搬送される。その後の手順は、上記と同様である。
【0066】
この蔵書点検作業は設定期間(例えば6ヶ月又は1年)毎に実施される。そして、前回の蔵書点検の後、貸出し又返却等のために入出庫処理がされた図書のみを対象する。つまり、前記設定期間前の前回の点検作業の後に前記受付部Kへの入出庫実績があるか否かを各図書ごとに管理して、前回の点検作業の後に前記受付部Kへの入出庫実績のある図書のみを、今回の点検作業の対象として前記作業用ステーションSに入出庫させるように構成されている。具体的には、上記点検作業の対象となる図書を収納する容器Yを点検作業の対象となる容器Yとして作業用ステーションSに入出庫させる。
そして、上記期間中で入出庫された時期が前後する容器については、先に入出庫された容器から順に出庫されて蔵書点検が行われる。つまり、前記点検作業の対象となる図書のうちで、前回の点検作業の後、先に入出庫された図書が、後で入出庫された図書よりも優先して前記作業用ステーションSに入出庫される。
【0067】
又、後述の「リロケーション」が行われた容器の図書は、蔵書点検の対象とされないが、「詰替え作業」が行われた容器の図書は蔵書点検の対象とされる。つまり、「リロケーション」により入出庫実績が無いとして配置替えした容器Yは、前記点検作業において入出庫する点検作業対象の容器Yとされず、「詰替え作業」により入出庫された容器Yは、前記点検作業において入出庫する点検作業対象の容器Yとされる。
【0068】
[リロケーション]
このリロケーション作業は、半年または1年などの設定期間内において、受付部Kへの入出庫実績を各容器Yごとに管理して、入出庫実績がある容器Yを入出庫実績が無い容器Yよりも受付部Kへの図書の搬出が短時間で行える保管位置に位置させるべく、容器Yの配置替えを行うことを目的とするものであり、作業ステーションSに設けた第3設定器U3にて「リロケーション」を設定したのち、引き続いて、図29に示す第3設定器U3の表示画面に表示された内容に基づいて操作する。
先ず、画面の「表示を最新情報に更新」を押してから、「詳細情報の表示」を押すと、容器Y毎の現在の状態が表示される。図では、小型容器YSが選択されて、各アイルにおける入出庫実績の有無や、空容器数、リロケーションが未完了の容器数等が表示されている。そして、「リロケーション開始」を押すと、配置替え作業が開始される。
【0069】
具体的には、システムコントローラP2は、各ラック群R1,R2における1〜8のアイル番号を、グループ1(アイル1と5)、グループ2(アイル2と6)、グループ3(アイル3と7)、グループ4(アイル4と8)の4つのグループに分けて、各容器Yを上記4つのアイルグループのいずれかのラック部分に保管すべき容器として分類する。つまり、入出庫回数が多く且つ空きスペースが大きい容器をグループ1のラックに対応させ、入出庫回数が少なく且つ空きスペースが小さい容器をグループ4に対応させ、入出庫回数及び空きスペースが中間の容器をグループ2,3に対応させる。そして、例えば、グループ4に、グループ1に保管すべき容器が保管されていれば、グループ1においてグループ4に保管すべき容器を探してその両容器を入れ替える。尚、グループ1においてグループ4に保管すべき容器がない場合には、グループ2又は3においてグループ4に保管すべき容器を探してその容器と入れ替える。
【0070】
以上のようにして、容器Yの配置替え作業が行われると、各ラック群R1,R2において入出庫される可能性が高い容器Y(入出庫回数が多く、空きスペースが大きい容器Y)が、入出庫される可能性が低い容器Y(入出庫回数が少なく、空きスペースが小さい容器Y)よりも、前記入庫用コンベヤ 7及び出庫用コンベヤ8側に近い位置に配置されるので、スタッカークレーン2及びトラバーサ3を介して行う入出庫作業の能率を向上できることになる。尚、リロケーション作業を開始した後、途中でリロケーション作業を中止させるには、画面のリロケーション中止を押す。
【0071】
尚、受付部Kへの図書の搬出がより短時間で行える保管位置に位置させるために、上記各アイルのラック部分に保管される各容器において、入出庫回数が多く空きスペースが大きい容器Yを、入出庫回数が少なく空きスペースが小さい容器Yよりも、前記トラバーサ3側に近い位置(出入り口側)に配置させるように、配置替えするようにしてもよい。
又、上記4つのアイルグループに保管すべき容器として分類するのに、設定期間内における容器Yの入出庫実績として、入出庫実績の有り無しだけによって判断するようにしてもよい。
【0072】
[サイズ厚み登録作業]
このサイズ厚み登録作業は、上述した如く、ホストコントローラP1にて新規に登録された図書のうちで、閉架式の図書保管管理システムでの管理が指定された図書を対象として行われるものであって、主として作業ステーションSの自動測定機Jにて実行される。
すなわち、上記登録処理された図書のデータが作業用ステーションSの自動測定機Jに送られ、「サイズ厚み登録」が設定されると、図28に示す表示画面に表示された内容に基づいて、必要事項を入力しながら作業を進めることになる。
表示画面には、ホストコントローラP1からシステムコントローラP2を経由して送信された「登録された図書の情報」が表示されている。叉、第4端末24の説明のときに記載した如く、登録された図書が台車Dに載せられて作業ステーションSに予め搬送されている。
【0073】
作業者は、表示された登録図書を自動測定機Jの計測箇所にセットして、表示画面の「サイズ読み込み」ボタンを用いて、自動測定機Jの計測の開始を指示すると、自動測定機Jは図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダ34にて読み取るとともに、図書の版(サイズ)及び厚みの計測を行う。計測が終了すると、その計測結果及び登録日が表示される。つまり、図書のA4,B4等の版及び厚さが表示されると共に、登録日が表示される。このとき、表示画面に表示されている登録対象の図書のうちで計測した図書に対応する部分が、反転表示状態に変化して、図書のセットが正しく行われたことが確認できる。
ちなみに、計測を失敗したときなどにおいては、表示画面の「サイズ入力/ 変更」ボタンを指定すると、登録データを修正できるようになっている。
このようにして図書のサイズ厚みの登録を順次行なうことになり、そして、図書の登録を終了するときには、表示画面の設定完了を指定する。
【0074】
設定完了が入力されるに伴って、自動測定機Jから上記計測データがシステムコントローラP2を経由してホストコントローラP1に送信される。さらに、システムコントローラP2は、登録された図書を収納する容器Yを検索して、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを搬出するために作動して、対象とする容器Yが作業ステーションSに搬送される。
容器Yが到着すると、バーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取る等により、容器Yの識別情報を入力する。そして、その容器Yに収納する図書のバーコード表示体BBをバーコードリーダCRにて読み取って、その容器Yに図書を収納することを入力した後、図書を容器Yに収納する。その容器Yに収納可能な図書の全てを収納すると、完了を入力する。
完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2は、図書の収納が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを棚Rに搬入するために作動して、対象とする容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、初期登録済で入庫を必要とする図書が残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する図書を収納する容器Yを検索することになる。その後の手順は、上記と同様である。
【0075】
[別の実施形態]
以下、別の実施形態について列挙する。
上記実施形態では、物品として図書の場合について説明したが、図書以外の各種物品(例えば、CDカセットや、テープカセット等)でもよい。
【0076】
上記実施形態では、容器位置フリーロケーション管理を実行するときの設定選択条件が、保管部としての棚Rにおける空き保管位置のうちで受付部Kへの図書の搬送が最も短時間で行えるものを選択する条件である場合について説明したが、設定選択条件はこれに限るものではなく、以下に例示するような設定選択条件でもよい。
(1)過去の入出庫実績(入出庫回数)に基づいて、入出庫の頻度が低い容器を受付部Kから遠い空き保管位置に保管させ、入出庫の頻度が高い容器を受付部Kに近い空き保管位置に保管させる。
(2)棚Rに対する入出庫の要求が多いときは、受付部Kに近い空き保管位置に保管させ、棚Rに対する入出庫の要求が少ないときは、受付部Kから遠い空き保管位置に保管させる。
(3)棚Rの各アイル番号i1〜i8に対応する各ラック部分毎に、保管させる容器Yを定めながら、各ラック部分内での保管位置は、例えば、トラバーサ3に近い空き保管位置を選択して保管させる。
【0077】
上記実施形態では、各容器Yの棚Rでの保管位置も適宜変更させるようにして、各容器と棚の保管位置との関係において、いわゆるフリーロケーション式の収納形態を用いたが、フリーロケーション式ではなく、各容器の棚Rにおける収納位置を固定する固定ロケーション式の収納形態を用いてもよい。
【0078】
上記実施形態では、寸法が大小に異なる複数種の容器Yを設ける場合に、2種類の容器YL,YSを設けたが、2種類ではなく、3種類以上でもよく、あるいは、逆に、1種類でもよい。更に、容器Yの別形態として、搬送用の大きめの容器が、複数のサブ容器を格納できるようにし、そのサブ容器の中に、管理する物品(図書等)を収納させるように構成してもよい。
又、複数の物品を収納する収納具としては、上記実施形態のようなコンテナ式の容器Yに代えて、パレット式の収納具を用いてもよい。
【0079】
上記実施形態では、保管部Rを、並置したラック部分を並び方向に移動させてスタッカークレーン2用の通路を形成する移動ラック式の棚Rに構成したが、これに限るものではなく、各ラック部分に対してスタッカークレーン2用の通路が固定して形成されている固定ラック式の棚でもよく、又、棚のラック部分を、上下あるいは水平方向に回転させて、固定位置の物品出し入れ部に移動させる回転ラック式の棚でもよい。
【0080】
上記実施形態では、搬送手段TPを、各種のコンベア、リフター、及びスタッカークレーン等にて構成したが、保管部R、受付部K、点検作業箇所S等の形態や配置によって、搬送手段の具体構成は適宜変更できる。
又、上記実施形態では、点検作業箇所、詰替え作業箇所等を地下の作業ステーションSにて構成したが、これ以外に、例えば、1階の受付部KのサービスステーションT1でもよい。
【0081】
又、上記実施形態では、棚Rの各収納部40に1個の容器Yを収納させるとともに、スタッカークレーン2側に容器移載用のシングル式のフォークを備えるようにしたが、これ以外に、各収納部40の奥行き方向に2個の容器Yを並べて収納させるとともに、スタッカークレーン2側に、手前側と奥側の2個の容器を移載できるダブルリーチ式のフォークを備えるようにしてもよい。
又、容器Yの寸法に応じて、収納部40として、大小2種類(大型棚RL用及び小型棚RS用)を設けたが、例えば、1種類の収納部40でもよい。
【0082】
上記実施形態では、各容器Yの分別データや、各物品の識別データを表示させるために、各容器Yや各物品にバーコード表示体BC,BBを設け、そのバーコード表示体BC,BBをバーコードリーダーCR,BRにて読み取るようにしたが、バーコードではなく、ICチップ(ICカード)式の表示体を各容器Yや各物品に設けて、その表示情報を通信により読み取るようにしてもよい。
【0083】
上記実施形態では、一般本等の通常物品、及びシリーズ本等の特殊物品のいずれも、貸出のために保管部(棚R)から出庫した後、返却されたときに棚Rに戻すように運用しているが、これ以外の運用形態として、例えば、特殊物品については棚Rに戻して保管するが、一般本等の通常物品については、いったん棚Rから出庫した本は、棚Rに戻さずに開架式の収納棚ORに移して収納させるようにしてもよい。
【0084】
上記実施形態では、図書館員が棚Rに対する入出庫作業の操作を行うようにしたが、一般の利用者が直接入出庫作業の操作を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図書保管管理システムの全体を示す斜視図
【図2】受付部の一部を示す平面図
【図3】受付部の全体を示す斜視図
【図4】別の受付部の一部を示す平面図
【図5】別の受付部の全体を示す斜視図
【図6】棚と作業ステーションを示す平面図
【図7】作業ステーションを示す斜視図
【図8】棚と搬送手段を示す平面図
【図9】容器の収納形態を示す斜視図
【図10】別の容器の収納形態を示す斜視図
【図11】棚の収納部の正面図
【図12】制御構成のブロック図
【図13】計測状態を示す要部透視下面図
【図14】自動測定機を示す正面及び側面図
【図15】計測状態を示す要部透視上面図
【図16】サイズ計測用の判定テーブルを示す図
【図17】表示画面を示す図
【図18】表示画面の項目と各作業との対応を示す図
【図19】表示画面を示す図
【図20】表示画面を示す図
【図21】表示画面を示す図
【図22】表示画面を示す図
【図23】表示画面を示す図
【図24】表示画面を示す図
【図25】表示画面を示す図
【図26】表示画面を示す図
【図27】表示画面を示す図
【図28】表示画面を示す図
【図29】表示画面を示す図
【符号の説明】
K 受付部
P 管理手段
R 保管部
TP 搬送手段
Y 容器
Claims (7)
- 複数の物品を収納自在な容器を、物品の貸出返却を受け付ける受付部と前記容器の複数を保管する保管部との間で搬送する搬送手段と、
前記保管部に保管される各容器の保管位置及び各容器に収納される物品の識別データを管理しながら、前記搬送手段の搬送作動を実行して、物品の貸出及び返却を管理する管理手段とが設けられた物品保管管理システムであって、
前記管理手段が、前記保管部に物品を入庫させる場合に、前記保管部に保管される各容器のうちで前記物品を収納可能な容器を選択して、その容器に収納させる物品収納フリーロケーション管理を実行するように構成され、
前記管理手段が、前記各物品を通常物品と特殊物品とに分別して、前記通常物品を前記物品収納フリーロケーション用の物品として管理するとともに、前記特殊物品を前記保管部に保管される各容器のうちで同一の容器に収納させる固定ロケーション用物品として管理するように構成されている物品保管管理システム。 - 前記管理手段が、前記容器を前記保管部に入庫させる場合に、その容器の保管位置として、前記保管部において容器が保管されていない空き保管位置のうちで設定選択条件に対応するものを選択して、その選択された保管位置に保管させる容器位置フリーロケーション管理を実行するように構成されている請求項1記載の物品保管管理システム。
- 前記設定選択条件が、前記空き保管位置のうちで前記受付部への物品の搬送が最も短時間で行えるものを選択する条件である請求項2記載の物品保管管理システム。
- 前記管理手段が、前記保管部に保管される各容器の物品の充填率を管理して、その各容器の物品の充填率の情報に基づいて前記保管部に入庫させる物品を収納可能な容器を選択するように構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の物品保管管理システム。
- 前記容器として、寸法が大小に異なる複数種が設けられ、
前記管理手段が、各容器の大きさ情報に基づいて、各容器の物品の充填率を管理するように構成されている請求項4記載の物品保管管理システム。 - 前記管理手段が、前記保管部に入庫させる物品のサイズに応じて、その物品を収納可能な容器を選択するように構成されている請求項5記載の物品保管管理システム。
- 前記物品が図書であり、
前記管理手段が、同一シリーズの図書を前記特殊物品として管理するように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の物品保管管理システム。
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