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JP3826780B2 - 長手物体の巻き替え装置 - Google Patents

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JP3826780B2
JP3826780B2 JP2001374444A JP2001374444A JP3826780B2 JP 3826780 B2 JP3826780 B2 JP 3826780B2 JP 2001374444 A JP2001374444 A JP 2001374444A JP 2001374444 A JP2001374444 A JP 2001374444A JP 3826780 B2 JP3826780 B2 JP 3826780B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤや帯状物体等の長手物体の巻き替え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
長手物体の巻き替え装置は、ワイヤ等の長手物体が満巻きされたボビン(以下、給線部)から空巻きのボビン(以下、巻き取り部)に長手物体を巻き替えるもので、従来のこの種の長手物体の巻き替え装置としては、例えば特公平7−12884号公報に記載されたものがある。この巻き替え装置(従来例1)は、ワイヤ供給側回転体(例えばキャプスタン)と、ワイヤ巻き取り側回転体(巻き取り部)と、ワイヤ供給側回転体を駆動するモータと、ワイヤ巻き取り側回転体を駆動するモータと、給線部と巻き取り部との間に設けられ且つ張力調整及び張力検出機能を有するダンサーとを備えている。この巻き替え装置によれば、給線部を強制的に駆動させず、巻き取り部のみをモータで回転させ、ダンサーを加味した単純な構成で、巻き取り側の回転速度にまかせて、ワイヤの巻き替えを行うことができる。
【0003】
また、前述した巻き替え装置の構成にさらに給線部に給線部モータ等の駆動装置を装備した巻き替え装置(従来例2)は、ダンサーからの張力検出信号とダンサーの基準位置を示す基準値との誤差信号即ち偏差信号を作成し、この偏差信号により速度指令を補正して、ダンサー位置を一定に制御することもできる。さらに、ダンサー位置を一定に制御しない巻き替え装置(従来例3)の場合には、時間の経過とともに給線部あるいは巻き取り部の回転数を手動で変更して調整していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来例1及び従来例2の巻き替え装置にあっては、給線部及び巻き取り部の各々をモータにより一定の回転数で駆動している場合、給線部では、時間の経過と共に、図7(a)に示すように長手物体の線速度が遅くなる。これは、給線部において時間の経過と共に長手物体の巻径が小さくなるため、単位時間あたりの長手物体の給線量が小さくなるからである。また、巻き取り部では、時間の経過と共に、図7(b)に示すように長手物体の線速度が速くなる。これは、巻き取り部において時間の経過と共に長手物体の巻径が大きくなるため、単位時間あたりの長手物体の巻き取り量が大きくなるからである。
【0005】
このため、巻き替え開始時に、給線部、巻き取り部の互いの回転数比を正確に合わせたとしても、徐々に互いの線速度が合わなくなってしまい、大きくダンサーが中心から外れて動作することになってしまう。このため、最終的には、断線することになる。
【0006】
このように、従来例1及び従来例2の巻き替え装置にあっては、長手物体の線速度が時間の経過とともに変化する。線径の比較的太い線(約1mm以上)や、張力の比較的大きい線(約100g以上)の巻き取りでは、線速度の変化は比較的問題にならない場合がある。しかし、超極細線等の巻き取りでは、ちょっとした張力の変化、速度の変化により巻きむらや断線等の影響が出てしまう。
【0007】
また、従来例3の巻き替え装置にあっては、手動で給線部又は巻き取り部の回転数を変更していたため、その操作が大変であった。
【0008】
本発明は、長手物体の線速度を一定にし且つ張力を一定にして、手動操作を行うことなく、超極細線等でも安定して巻き替えを行うことができる長手物体の巻き替え装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決し、上記目的を達成するために以下の手段を採用した。請求項1の発明の長手物体の巻き替え装置は、回転自在に構成され、巻き替え開始時には満巻きされた状態にある線状又は帯状の長手物体を供給する供給側回転体と、前記供給側回転体を回転するための供給モータと、前記長手物体を巻き取る巻き取り側回転体と、前記巻き取り回転体を回転するための巻き取りモータと、前記長手物体に加わる張力を検出する張力検出手段と、前記長手物体の速度を検出する速度検出手段と、前記張力検出手段で検出された張力検出値と張力基準値との差に基づき前記長手物体の張力を前記張力基準値に保持するための操作量を作成して前記供給モータに供給する第1の制御手段と、前記速度検出手段で検出された速度検出値と速度基準値との差に基づき前記長手物体の速度を前記速度基準値に保持するための操作量を作成して前記巻き取りモータに供給する第2の制御手段とを有し、前記張力検出手段は、前記供給モータ側に配置され、前記線速度検出手段は、前記巻き取りモータ側に配置され、前記第1の制御手段は、前記速度検出手段で検出された線速度検出値を入力し、入力された線速度検出値に前記操作量を加算又は減算し、得られた操作量を前記供給モータに供給し、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、前記供給側回転体側での前記長手物体の線速度が一定となるように前記供給モータの回転速度を変化させ、前記第2の制御手段は、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、前記巻き取り側回転体側での前記長手物体の線速度が一定となるように前記巻き取りモータの回転速度を変化させることを特徴とする。
【0010】
請求項1の発明によれば、第1の制御手段が張力検出手段で検出された張力検出値と張力基準値との差に基づき長手物体の張力を張力基準値に保持するための操作量を作成して供給モータに供給して、張力一定制御を行う。また、第2の制御手段が速度検出手段で検出された速度検出値と速度基準値との差に基づき長手物体の速度を速度基準値に保持するための操作量を作成して巻き取りモータに供給して、長手物体の速度一定制御を行う。即ち、長手物体の速度を一定にし且つ張力を一定に制御したので、長手物体のわずかな張力の変化や線速度の変化があっても、長手物体の巻きむらや断線を防止することができ、手動操作を行うことなく、超極細線等でも安定して巻き替えを行うことができる。また、第1の制御手段は、巻き取りモータ側に配置された線速度検出手段から入力した線速度検出値に操作量を加算又は減算し、得られた操作量を供給モータに供給する。即ち、得られた操作量の内の、線速度検出値に相当する操作量が供給モータに供給されるので、線速度検出値に連動した回転速度で供給モータが駆動される。このため、供給側及び巻き取り側の各々において長手物体の線速度が一定となり、定常中の巻き替え時でも巻きむらを防止することができる。また、第1の制御手段は、長手物体の巻き替え時間の経過と共に、供給側回転体側での長手物体の線速度が一定となるように供給モータの回転速度を変化させ、第2の制御手段は、長手物体の巻き替え時間の経過と共に、巻き取り側回転体側での長手物体の線速度が一定となるように巻き取りモータの回転速度を変化させるので、供給側及び巻き取り側の各々において長手物体の速度が一定となり、長手物体の巻きむらや断線等を防止することができる。
【0011】
請求項2の発明は、回転自在に構成され、巻き替え開始時には満巻きされた状態にある線状又は帯状の長手物体を供給する供給側回転体と、前記供給側回転体を回転するための供給モータと、前記長手物体を巻き取る巻き取り側回転体と、前記巻き取り回転体を回転するための巻き取りモータと、前記長手物体に加わる張力を検出する張力検出手段と、前記長手物体の線速度を検出する線速度検出手段と、前記張力検出手段で検出された張力検出値と張力基準値との誤差に基づき前記長手物体の張力を前記張力基準値に保持するための操作量を作成して前記巻き取りモータに供給する第1の制御手段と、前記線速度検出手段で検出された線速度検出値と線速度基準値との誤差に基づき前記長手物体の線速度を前記線速度基準値に保持するための操作量を作成して前記供給モータに供給する第2の制御手段とを有し、前記張力検出手段は、前記巻き取りモータ側に配置され、前記線速度検出手段は、前記供給モータ側に配置され、前記第1の制御手段は、前記線速度検出手段で検出された線速度検出値を入力し、入力された線速度検出値に前記操作量を加算又は減算し、得られた操作量を前記巻き取りモータに供給し、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、前記巻き取り側回転体側での前記長手物体の線速度が一定となるように前記巻き取りモータの回転速度を変化させ、前記第2の制御手段は、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、前記供給側回転体側での前記長手物体の線速度が一定となるように前記供給モータの回転速度を変化させることを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果と同様な効果が得られる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の長手物体の巻き替え装置において、前記張力基準値を入力する張力基準値入力手段を有し、前記張力基準値入力手段は、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、張力が徐々に小さくなるように前記張力基準値を徐々に変化させることを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明によれば、張力が徐々に小さくなるように制御されるので、巻きむらの少ない巻き替えを行うことができる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項3記載の長手物体の巻き替え装置において、前記第1の制御手段は、前記張力検出手段の前記張力検出値と前記張力基準値との前記誤差を増幅する第1の誤差増幅器と、前記第1の誤差増幅器からの前記誤差を比例積分処理して得られた第1操作量を出力する第1の比例積分回路と、前記第1の比例積分回路からの前記第1操作量と前記線速度検出手段からの線速度検出値に比例した第2操作量とを加算又は減算して得られた第3操作量を前記供給モータに出力する演算器とを有し、前記第2の制御手段は、前記線速度検出手段からの前記線速度検出値と前記線速度基準値との前記誤差を増幅する第2の誤差増幅器と、前記第2の誤差増幅器からの前記誤差を比例積分処理して得られた第4操作量を前記巻き取りモータに供給する第2の比例積分回路とを有することを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明によれば、第1の誤差増幅器が張力検出手段の張力検出値と張力基準値との誤差を増幅し、第1の比例積分回路が第1の誤差増幅器からの誤差を比例積分処理して第1操作量を得て、演算器が第1の比例積分回路からの第1操作量と線速度検出手段からの線速度検出値に比例した第2操作量とを加算又は減算して得られた第3操作量を供給モータに出力し、第2の誤差増幅器が線速度検出手段からの線速度検出値と線速度基準値との誤差を増幅し、第2の比例積分回路が第2の誤差増幅器からの誤差を比例積分処理して得られた第4操作量を巻き取りモータに供給するので、供給側及び巻き取り側の各々において長手物体の線速度が一定となり、定常中の巻き替え時でも巻きむらを防止することができる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項2又は請求項3記載の長手物体の巻き替え装置において、前記第1の制御手段は、前記張力検出手段の前記張力検出値と前記張力基準値との前記誤差を増幅する第1の誤差増幅器と、前記第1の誤差増幅器からの前記誤差を比例積分処理して得られた第1操作量を出力する第1の比例積分回路と、前記第1の比例積分回路からの前記第1操作量と前記線速度検出手段からの線速度検出値に比例した第2操作量とを加算又は減算して得られた第3操作量を前記巻き取りモータに出力する演算器とを有し、前記第2の制御手段は、前記線速度検出手段からの前記線速度検出値と前記線速度基準値との前記誤差を増幅する第2の誤差増幅器と、前記第2の誤差増幅器からの前記誤差を比例積分処理して得られた第4操作量を前記供給モータに供給する第2の比例積分回路とを有することを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明によれば、請求項4の発明の効果と同様の効果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の長手物体の巻き替え装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施の形態に係る長手物体の巻き替え装置を示す構成図である。図1に示す長手物体の巻き替え装置は、線状又は帯状の長手物体としてのワイヤ1と、このワイヤ1を供給するための供給側回転体としての給線部2と、この給線部2を回転するための供給モータとしての給線部モータ3と、この給線部モータ3の回転を制御する第1の制御手段としての給線部インバータ4と、ワイヤ1を巻き取る巻き取り側回転体としての巻き取り部5と、この巻き取り部5を回転するための巻き取り部モータ6と、この巻き取り部モータ6の回転を制御する第2の制御手段としての巻き取り部インバータ7と、給線部2側に配置され且つワイヤ1の巻き取り時にワイヤ1に加わる張力を検出する張力検出手段としての張力検出装置8と、巻き取り部5側に配置され且つワイヤ1の線速度を検出する速度検出手段としての線速度検出装置9と、ワイヤ1の通路に配置された複数のローラ21〜25とを有して構成されている。
【0021】
ワイヤ1は、例えば直径φ0.05mmの超極細線である。給線部2は、穴部2aに給線部モータ3の回転軸3aが取り付けられて回転自在に構成され、巻き替え開始時にはワイヤ1が満巻きされた状態にあり、給線部インバータ4を電源とした給線部モータ3により駆動されてワイヤ1が送り出される。給線部モータ3は、例えば誘導電動機等の交流モータである。
【0022】
張力検出装置8(ダンサー)は、給線部2と巻き取り部5との間で且つローラ22とローラ23との間(給線部側)に設置されており、ワイヤ1の張力の吸収と張力(ダンサーの位置に対応)を検出し、ダンサー位置信号として0〜10Vのアナログ電圧信号を給線部インバータ4へ出力する。
【0023】
張力検出装置8は、ワイヤ1に接触しているダンサーとしての円柱状の加圧体8aと、この加圧体8aの鉛直方向の位置を電気信号に変換する張力センサ8bと、案内手段8cと、引張りばね8dとからなり、ローラ22とローラ23との間に配置されている。なお、ワイヤ1は、加圧体8aの上側に接触している。加圧体8aの軸は、案内手段8cとしての支持板8eの鉛直方向に伸びるスリット8fに挿入されているので、加圧体8aはスリット8fの範囲において上下動可能である。ワイヤ1に張力を与えるために、加圧体8aは引張りばね8dによって常に上方向に偏倚されている。ワイヤ1の張力が強くなると、ダンサー即ち加圧体8aは下方に移動し、逆に張力が弱くなると、加圧体8aは上方に移動する。この具体例では、最適張力の時にスリット8fの中間に加圧体8aが位置するようにばね8dの強さが調整されている。
【0024】
張力センサ8bは、加圧体8aに連動する位置センサとも呼ばれ、図2に示すように例えば可変抵抗器25と可動接触子26とローパスフィルタ27とからなり、加圧体8aの位置に比例した電圧Vtを張力検出電圧として出力する。可変抵抗器25は、電源端子28とグランドとの間に接続され、可動接触子26は加圧体8aの位置に比例して変位し、周期の短い振動を伴なった位置検出信号即ち張力検出信号Vpを出力する。ローパスフィルタ27は、可変抵抗器25の出力信号Vpから高い周波数成分を除去して平滑化された張力検出信号Vtを出力する。なお、この具体例では張力検出信号Vtがワイヤ1の張力に反比例した値を有し、ワイヤ1の張力が大きくなるに従って張力検出値Vtが低下する。ダンサー基準値指令入力装置10は、ダンサーの位置を示すダンサー基準値を設定入力し、入力されたダンサー基準値を給線部インバータ4に出力する。
【0025】
給線部インバータ4は、給線部モータ3に接続され、ダンサー基準値指令入力装置10により予め設定されたダンサー基準値と張力検出装置8からのダンサー位置信号の値との誤差即ち偏差信号によりPI(比例積分)制御を行い、常にダンサー位置がダンサー基準値になるように(ダンサー位置一定制御)、給線部モータ3に供給する正弦波交流電圧の出力周波数を決定するとともに、周波数を変化させるとこの周波数変化に応じて電圧を変化する。
【0026】
巻き取り部5は、半径Rの円柱状巻き付け部分を有し、穴部5aに巻き取り部モータ6の回転軸6aが取り付けられて回転自在に構成され、巻き替え開始時にはワイヤ1が空の状態にあり、巻き取り部インバータ7を電源とした巻き取り部モータ6により駆動されてワイヤ1を巻き取る。巻き取り部モータ6は、例えば誘導電動機等の交流モータであり、巻き取り部インバータ7に接続されている。巻き取り部インバータ7は、巻き取り部モータ6に供給する正弦波交流電圧の周波数を制御して巻き取り部モータ6の回転速度を制御する。
【0027】
線速度検出装置9は、ワイヤ1の線速度を検出するもので、張力検出装置8と巻き取り部5との間で且つローラ24と共にワイヤ1を圧接して設けられている。この線速度検出装置9は、例えば、パルスジェネレータエンコーダ(以下、PGエンコーダと略称する。)であり、このPGエンコーダは、図2に示すように、ワイヤ1の移動に伴って回転し且つ外周上に等間隔に穴部9bを設けた円筒体9aと、この円筒体9aの穴部9bに向けて発光する発光部9cと、穴部9bを通った光を受光する受光部9dと、受光部9dからの光信号によりパルス信号を発生するパルス発生器9eとを有して構成されている。即ち、パルス信号のパルス数は円筒体9aの回転数に比例し、この円筒体9aの回転数は、ワイヤ1の線速度に比例する。このため、パルス信号のパルス数によりワイヤ1の線速度を検出することができる。線速度検出装置9で検出されたパルス信号を線速度検出信号として巻き取り部インバータ7に出力する。
【0028】
速度指令入力装置11は、ワイヤ1の線速度指令値を予め設定入力し、入力された線速度指令値を巻き取り部インバータ7に出力する。
【0029】
巻き取り部インバータ7は、巻き取り部モータ6に接続され、速度指令入力装置11により予め設定された線速度指令値と線速度検出装置9からの線速度検出信号に相当する例えば0〜10Vのアナログ変換値との誤差即ち偏差信号をPI(比例積分)制御し、常にワイヤ1の線速度が線速度指令値になるように(速度一定制御)、巻き取り部モータ6に供給する正弦波交流電圧の出力周波数を決定するとともに、周波数を変化させるとこの周波数変化に応じて電圧を変化する。
【0030】
次に、給線部インバータ4及び巻き取りインバータ7の各々の詳細な構成を図2を参照して説明する。
【0031】
巻き取り部インバータ7は、図2に示すように、誤差増幅器41と、この誤差増幅器41に接続された比例積分回路42とを有して構成されている。誤差増幅器41の非反転入力端子は線速度検出装置9に接続され、反転入力端子は速度指令入力装置11に接続されている。従って、誤差増幅器41は、線速度検出装置9からの線速度検出値Vvと速度指令値Vr2との誤差信号ΔVe2=Vv−Vr2を発生する。比例積分回路(PI回路)42は、所定の時定数を有し、誤差増幅器41の出力である誤差信号ΔVe2を比例積分処理して操作量fdを巻き取り部モータ6に出力する。なお、比例積分回路42は、誤差信号ΔVe2の比例積分値に比例した周波数値を操作量fdとして出力する。従って、操作量fdは、線速度検出値の変化に迅速に応答する。
【0032】
給線部インバータ4は、図2に示すように、誤差増幅器31と、この誤差増幅器31に接続された比例積分回路32と、この比例積分回路32及び線速度検出装置9に接続された演算器33とを有して構成されている。誤差増幅器31の非反転入力端子は張力センサ8bに接続され、反転入力端子はダンサー基準値指令入力装置10に接続されている。従って、誤差増幅器31は、張力センサ8bからの張力検出値Vtとダンサー基準値Vr1との誤差信号ΔVe1=Vt−Vr1を発生する。比例積分回路(PI回路)32は、所定の時定数を有し、誤差増幅器31の出力である誤差信号ΔVe1を比例積分処理して操作量faを出力する。なお、比例積分回路32は、誤差信号ΔVe1の比例積分値に比例した周波数値を操作量faとして出力する。
【0033】
演算器33は、比例積分回路32からの周波数値である操作量faと線速度検出装置9からの線速度検出信号に比例した周波数値である操作量fbとを加算し、得られた操作量fcを給線部モータ3に出力する。操作量fbは、実際の線速度であり、給線部インバータ4の速度指令値として与えられる。
【0034】
張力検出値Vtがダンサー基準値Vr1よりも高い場合には操作量faは正になり、演算器33から出力される操作量fcは操作量fbよりも大きくなり、給線部モータ3は加速制御される。一方、張力検出値Vtがダンサー基準値Vr1よりも低い場合には操作量faは負になり、演算器33から出力される操作量fcは操作量fbよりも小さくなり、給線部モータ3は減速制御される。
【0035】
次にこのように構成された第1の実施の形態の長手物体の巻き替え装置の動作を図4を参照しながら説明する。図4はワイヤの巻き取り開始から終了までの速度指令値と速度検出値と給線部モータの回転速度と巻き取りモータの回転速度の変化を示す図である。
【0036】
まず、巻き取り部インバータ7は、速度指令入力装置11からの速度指令値と線速度検出装置9からの速度検出値との誤差信号の比例積分値に比例した周波数値を操作量fdとして巻き取り部モータ6に供給して、常にワイヤ1の線速度が線速度指令値になるようにする。即ち、ワイヤ1の速度を一定に制御する。
【0037】
このため、図4に示すように、速度指令値F1が、時刻t0から時刻t1まで(巻き替え開始時間)徐々に上昇し、時刻t1から時刻t2まで一定値F11を保持し、時刻t2から時刻3まで(巻き替え終了時間)徐々に低下すると、これに伴って、速度検出値F2も、時刻t0から時刻t1まで徐々に上昇し、時刻t1から時刻t2まで一定値F21を保持し、時刻t2から時刻3まで徐々に低下する。
【0038】
また、このとき、巻き取り部モータ6の回転速度F4は、給線部モータ3の回転速度F3に比例して時刻t1で所定速度F41まで立ち上がり、時刻t1から、巻き取り部5に対するワイヤ1の巻径の増大に応じて徐々に低下して時刻t2で所定速度F42になる。なお、時刻1から時刻2において、巻き取り部5の回転速度を一定値にすると、巻き取り部側のワイヤ1の線速度は、図7(b)に示すように巻き替え経過時間の経過と共に徐々に上昇する。このため、実施の形態では、時刻t1から時刻t2において、ワイヤ1の線速度が一定値F21になるように、巻き取り部モータ6の回転速度F4を時刻t1から時刻t2において、徐々に低下させるようにする。そして、時刻t2でワイヤ1の巻き取りを終了させる時には、巻き取り部モータ6の回転速度F4を所定速度F42から徐々に下げる。
【0039】
一方、給線部側では、給線部インバータ4は、ダンサー基準値指令入力装置10からのダンサー基準値と張力検出装置8からのダンサー位置信号の値との誤差信号の比例積分値に比例した周波数値を操作量faとして給線部モータ3に供給して、常にダンサー位置がダンサー基準値になるようにする。即ち、ダンサー位置を一定に制御する。
【0040】
また、給線部インバータ4の演算器33は、比例積分回路32からの周波数値である操作量faと線速度検出装置9からの線速度検出信号に比例した周波数値である操作量fbとを加算し、得られた操作量fcを給線部モータ3に出力する。即ち、給線部インバータ4は、ダンサー基準値指令入力装置10からのダンサー基準値と張力検出装置8からのダンサー位置信号との誤差信号と、線速度検出装置9からの線速度検出信号と、に基づいて正弦波交流電圧の出力周波数を決定するとともに、周波数を変化させるとこの周波数変化に応じて電圧を変化する。従って、操作量fcは、張力検出値Vtの変化及び線速度検出値Vvの変化に迅速に応答する。
【0041】
このとき、給線部モータ3の回転速度F3は、時刻t1で所定速度F31まで立ち上がり、時刻t1から、給線部2に対するワイヤ1の巻径の減少に応じて徐々に上昇して時刻t2で所定速度F32になる。なお、時刻1から時刻2において、給線部2の回転速度を一定値にすると、給線部側のワイヤ1の線速度は、図7(a)に示すように巻き替え経過時間の経過と共に徐々に低下する。このため、実施の形態では、時刻t1から時刻t2において、給線部側でのワイヤ1の線速度が一定値になるように、給線モータ3の回転速度F3を時刻t1から時刻t2において、徐々に上昇させるようにする。
【0042】
そして、時刻t2でワイヤ1の巻き取りを終了させる時には、給線部モータ3の回転速度F3を所定速度F32から徐々に下げる。
【0043】
このように第1の実施の形態の長手物体の巻き替え装置によれば、給線部側でダンサー位置の一定制御を行い、巻き取り部側でワイヤ1の速度一定制御を行うので、超極細線等の巻き取りにおいて、ワイヤ1のわずかな張力の変化や線速度の変化があっても、ワイヤ1の巻きむらや断線を防止することができ、超極細線等でも安定して巻き替えを行うことができる。
【0044】
また、給線部インバータ4を巻き取り部インバータ7と連動させるようにした。即ち、給線部インバータ4は、巻き取り部インバータ7から実際の線速度検出値を線速度指令値として入力し、入力した線速度指令値に連動した回転速度で給線部モータ3を駆動する。このため、給線部側及び巻き取り部側の各々において、ワイヤ1の線速度が一定となり、定常中の巻き替え時でも、巻きむらを防止することができる。
【0045】
また、巻き替え開始時や巻き替え終了時には、巻き取り部側の速度指令値が緩やかに上昇・下降するため、この速度指令値に従って実際の線速度も緩やかに上昇・下降する。そして、その実際の線速度を速度指令値とし、給線部側も巻き取り側に連動して徐々に線速度が上昇・下降することになる。このため、巻き替え開始時や巻き替え終了時における給線部2及び巻き取り部5の回転数の過渡的な変化でも、超極細線等のワイヤ1の断線を防止することができる。
【0046】
また、張力一定制御及び線速度一定制御を行い、超極細線等でも安定して巻き替えを行うことができるので、手動操作が不要となる。
【0047】
なお、巻き取り部5と給線部2とを連動させる手法として、(a)給線部インバータ4の周波数指令値のアナログ変換値を巻き取り部インバータ7の周波数指令値にする手法。(b)巻き取り部インバータ7の周波数指令値のアナログ変換値を給線部インバータ4の周波数指令値にする手法がある。
【0048】
(a)(b)のどちらの手法も、主となるインバータの出力周波数を副となるインバータの周波数指令値とするものであり、線速度一定及びダンサー位置一定制御を行っている状況では、巻き替え時間の経過と共に、出力周波数が変化してしまう。この周波数の変化は、即ち、給線部2や巻き取り部5の回転速度の変化であり、図4に示すように、給線部2(給線部モータの回転速度F3に対応)では、時刻t1から時刻t2までの巻き替え時間の経過と共に徐々に回転数が上昇し、巻き取り部5(巻き取り部モータの回転速度F4に対応)では、時刻t1から時刻t2までの巻き替え時間の経過と共に徐々に回転数が下降することになる。ただし、線速度及び張力は制御されるため、一定値を保持する。
【0049】
このように、巻き替え時間の経過と共に互いに逆方向に回転数が変化するインバータの周波数指令では、給線部インバータ4と巻き取り部インバータ7とを連動することは困難である。そこで、実施の形態では、常に一定値で制御されている線速度検出値を用いて給線部インバータ4を巻き取り部インバータ7と連動させて安定した巻き替えを行うようにしている。
【0050】
また、ダンサー基準値指令入力装置10は、図3に示すように、ワイヤ1の巻き替え開始時刻t1から巻き替え終了時刻t2に向かって、ダンサー基準値を徐々に低下させるようにしても良い。このようにすれば、図1のワイヤ1の張力を徐々に低下させる操作量fcが発生し、ワイヤ1の張力はダンサー基準値に比例して低下する。巻き替え時間の経過とともに、ワイヤ1の張力を低下させると、巻きむらの少ない巻き替えを行うことができる。
【0051】
(第2の実施の形態)
図5は第2の実施の形態に係る長手方向の巻き替え装置を示す構成図である。第2の実施の形態の長手物体の巻き替え装置は、第1の実施の形態の長手物体の巻き替え装置に対して、線速度検出装置9及び速度指令入力装置11を給線部側に配置し、張力検出装置8及びダンサー基準値指令入力装置10を巻き取り部側に配置し、給線部インバータ4aから巻き取り部インバータ7aに線速度指令信号を出力したことを特徴とする。なお、図5に示すその他の構成は、図1に示す第1の実施の形態の長手物体の巻き替え装置に示す部分と同一であり、同一部分には同一符号を付し、その詳細は省略する。
【0052】
線速度検出装置9は、ローラ21とローラ23との間に配置され、ローラ22と共にワイヤ1を圧接して設けられている。この線速度検出装置9で検出されたパルス信号を線速度検出信号として給線部インバータ4aに出力する。速度指令入力装置11は、ワイヤ1の線速度指令値を予め設定入力し、入力された線速度指令値を給線部インバータ4aに出力する。
【0053】
給線部インバータ4aは、給線部モータ3に接続され、速度指令入力装置11からの線速度指令値と線速度検出装置9からの線速度検出信号に相当する例えば0〜10Vのアナログ変換値との誤差即ち偏差信号をPI(比例積分)制御し、常にワイヤ1の線速度が線速度指令値になるように(速度一定制御)、給線部モータ3に供給する正弦波交流電圧の出力周波数を決定するとともに、周波数を変化させるとこの周波数変化に応じて電圧を変化する。
【0054】
張力検出装置8は、ローラ24とローラ25との間に設置されており、ワイヤ1の張力の吸収と張力を検出し、ダンサー位置信号として0〜10Vのアナログ電圧信号を巻き取り部インバータ7aへ出力する。ダンサー基準値指令入力装置10は、ダンサーの位置を示すダンサー基準値を設定入力し、入力されたダンサー基準値を巻き取り部インバータ7aに出力する。
【0055】
巻き取りインバータ7aは、巻き取り部モータ6に接続され、ダンサー基準値指令入力装置10からのダンサー基準値と張力検出装置8からのダンサー位置信号の値との誤差即ち偏差信号によりPI(比例積分)制御を行い、常にダンサー位置がダンサー基準値になるように(ダンサー位置一定制御)、巻き取り部モータ6に供給する正弦波交流電圧の出力周波数を決定するとともに、周波数を変化させるとこの周波数変化に応じて電圧を変化する。
【0056】
次に、給線部インバータ4a及び巻き取りインバータ7aの各々の詳細な構成を図6を参照して説明する。
【0057】
給線部インバータ4aは、図6に示すように、誤差増幅器41と、この誤差増幅器41に接続された比例積分回路42とを有して構成されている。誤差増幅器41の非反転入力端子は線速度検出装置9に接続され、反転入力端子は速度指令入力装置11に接続されている。従って、誤差増幅器41は、線速度検出装置9からの線速度検出値Vvと速度指令値Vr2との誤差信号ΔVe2=Vv−Vr2を発生する。比例積分回路(PI回路)42は、所定の時定数を有し、誤差増幅器41の出力である誤差信号ΔVe2を比例積分処理して操作量fdを給線部モータ3に出力する。なお、比例積分回路42は、誤差信号ΔVe2の比例積分値に比例した周波数値を操作量fdとして出力する。従って、操作量fdは、線速度検出値の変化に迅速に応答する。
【0058】
巻き取り部インバータ7aは、図6に示すように、誤差増幅器31と、この誤差増幅器31に接続された比例積分回路32と、この比例積分回路32及び線速度検出装置9に接続された演算器33とを有して構成されている。誤差増幅器31の非反転入力端子は張力センサ8bに接続され、反転入力端子はダンサー基準値指令入力装置10に接続されている。従って、誤差増幅器31は、張力センサ8bからの張力検出値Vtとダンサー基準値Vr1との誤差信号ΔVe1=Vt−Vr1を発生する。比例積分回路(PI回路)32は、所定の時定数を有し、誤差増幅器31の出力である誤差信号ΔVe1を比例積分処理して操作量faを出力する。なお、比例積分回路32は、誤差信号ΔVe1の比例積分値に比例した周波数値を操作量faとして出力する。演算器33は、比例積分回路32からの周波数値である操作量faと線速度検出装置9からの線速度検出信号に比例した周波数値である操作量fbとを加算し、得られた操作量fcを巻き取り部モータ6に出力する。
【0059】
次にこのように構成された第2の実施の形態の長手物体の巻き替え装置の動作を図4を参照しながら説明する。
【0060】
まず、給線部インバータ4aは、速度指令入力装置11からの速度指令値と線速度検出装置9からの速度検出値との誤差信号の比例積分値に比例した周波数値を操作量fdとして給線部モータ3に供給して、常にワイヤ1の線速度が線速度指令値になるようにする。即ち、ワイヤ1の速度を一定に制御する。
【0061】
このため、図4に示すように、速度指令値F1の変化に応じて、速度検出値F2も変化する。このとき、給線部モータ3の回転速度F3は、時刻t1で所定速度F31まで立ち上がり、時刻t1から、給線部2に対するワイヤ1の巻径の減少に応じて徐々に増大して時刻t2で所定速度F32になる。なお、時刻1から時刻2において、給線部2の回転速度を一定値にすると、給線部側のワイヤ1の線速度は、図7(a)に示すように巻き替え経過時間の経過と共に徐々に低下する。このため、実施の形態では、時刻t1から時刻t2において、ワイヤ1の線速度が一定値F21になるように、給線部モータ3の回転速度F3を時刻t1から時刻t2において、徐々に増大させるようにする。そして、時刻t2でワイヤ1の巻き取りを終了させる時には、給線部モータ3の回転速度F3を所定速度F32から徐々に下げる。
【0062】
一方、巻き取り部側では、巻き取り部インバータ7aは、ダンサー基準値指令入力装置10からのダンサー基準値と張力検出装置8からのダンサー位置信号の値との誤差信号の比例積分値に比例した周波数値を操作量faとして巻き取り部モータ6に供給して、常にダンサー位置がダンサー基準値になるようにする。即ち、ダンサー位置を一定に制御する。
【0063】
また、巻き取り部インバータ7aの演算器33は、比例積分回路32からの周波数値である操作量faと線速度検出装置9からの線速度検出信号に比例した周波数値である操作量fbとを加算し、得られた操作量fcを巻き取り部モータ6に出力する。従って、操作量fcは、張力検出値Vtの変化及び線速度検出値Vvの変化に迅速に応答する。
【0064】
このとき、巻き取り部モータ6の回転速度F4は、時刻t1で所定速度F41まで立ち上がり、時刻t1から、巻き取り部5に対するワイヤ1の巻径の増大に応じて徐々に低下して時刻t2で所定速度F42になる。なお、時刻1から時刻2において、巻き取り部5の回転速度を一定値にすると、巻き取り部側のワイヤ1の線速度は、図7(b)に示すように巻き替え経過時間の経過と共に徐々に増大する。このため、実施の形態では、時刻t1から時刻t2において、巻き取り側でのワイヤ1の線速度が一定値になるように、巻き取り部モータ6の回転速度F4を時刻t1から時刻t2において、徐々に低下させるようにする。そして、時刻t2でワイヤ1の巻き取りを終了させる時には、巻き取り部モータ6の回転速度F4を所定速度F42から徐々に下げる。
【0065】
このように第2の実施の形態の長手物体の巻き替え装置によれば、給線部側でワイヤ1の速度一定制御を行い、巻き取り部側でダンサー位置の一定制御を行うので、第1の実施の形態の長手物体の巻き替え装置の効果と同様な効果を得ることができる。
【0066】
(変形例)
本発明は、上述の実施の形態の長手物体の巻き替え装置に限定されるものでなく、例えば次の変形例が可能である。
【0067】
(1)比例積分回路の代りに比例回路又は積分回路を設けても良い。
【0068】
(2)線速度検出装置9は、巻き取り部インバータ7に線速度検出信号としてパルス信号を出力したが、これに代えて、例えば、アナログ電圧信号を出力しても良い。
【0069】
(3)速度指令入力装置11は、巻き取り部インバータ7に線速度指令値としてアナログ電圧信号を出力したが、これに代えて、例えば、電流値や上位コンピュータからの通信指令を出力しても良い。
【0070】
(4)給線部インバータと巻き取り部インバータを互いに連動させる実速度指令信号は、超低速や極細線等の特殊条件外では省略することができる。この場合、インバータには周波数指令値を外部より入力する。
【0071】
(5)加圧体8aを図1とは逆にワイヤ1の上側に配置し、ワイヤ1の張力が大きい時に図2の張力検出値Vtが大きくなるように張力検出装置8を変形することができる。この場合には、図2及び図6の演算器33をfc=fb−faを求める減算器とする。
【0072】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、長手物体の速度を一定にし且つ張力を一定に制御したので、長手物体のわずかな張力の変化や線速度の変化があっても、長手物体の巻きむらや断線を防止することができ、手動操作を行うことなく、超極細線等でも安定して巻き替えを行うことができる。また、第1の制御手段は、巻き取りモータ側に配置された線速度検出手段から入力した線速度検出値に操作量を加算又は減算し、得られた操作量を供給モータに供給する。即ち、得られた操作量の内の、線速度検出値に相当する操作量が供給モータに供給されるので、線速度検出値に連動した回転速度で供給モータが駆動される。このため、供給側及び巻き取り側の各々において長手物体の線速度が一定となり、定常中の巻き替え時でも巻きむらを防止することができる。また、第1の制御手段は、長手物体の巻き替え時間の経過と共に、供給側回転体側での長手物体の線速度が一定となるように供給モータの回転速度を変化させ、第2の制御手段は、長手物体の巻き替え時間の経過と共に、巻き取り側回転体側での長手物体の線速度が一定となるように巻き取りモータの回転速度を変化させるので、供給側及び巻き取り側の各々において長手物体の速度が一定となり、長手物体の巻きむらや断線等を防止することができる。
【0073】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果と同様な効果が得られる。
【0074】
請求項3の発明によれば、張力が徐々に小さくなるように制御されるので、巻きむらの少ない巻き替えを行うことができる。
【0075】
請求項4の発明によれば、第1の誤差増幅器が張力検出手段の張力検出値と張力基準値との誤差を増幅し、第1の比例積分回路が第1の誤差増幅器からの誤差を比例積分処理して第1操作量を得て、演算器が第1の比例積分回路からの第1操作量と線速度検出手段からの線速度検出値に比例した第2操作量とを加算又は減算して得られた第3操作量を供給モータに出力し、第2の誤差増幅器が線速度検出手段からの線速度検出値と線速度基準値との誤差を増幅し、第2の比例積分回路が第2の誤差増幅器からの誤差を比例積分処理して得られた第4操作量を巻き取りモータに供給するので、供給側及び巻き取り側の各々において長手物体の線速度が一定となり、定常中の巻き替え時でも巻きむらを防止することができる。
【0076】
請求項5の発明によれば、請求項4の発明の効果と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る長手物体の巻き替え装置を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る長手物体の巻き替え装置に設けられた給線部インバータ及び巻き取り部インバータの詳細な構成図である。
【図3】ダンサー基準値の変化を示す図である。
【図4】ワイヤの巻き取り開始から終了までの速度指令値と速度検出値と給線部モータの回転速度と巻き取りモータの回転速度の変化を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係る長手方向の巻き替え装置を示す構成図である。
【図6】第2の実施の形態に係る長手物体の巻き替え装置に設けられた給線部インバータ及び巻き取り部インバータの詳細な構成図である。
【図7】巻き替え経過時間に対する給線部側のワイヤの線速度の変化及び巻き取り部側のワイヤの線速度の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ
2 給線部
3 給線部モータ
4 給線部インバータ
5 巻き取り部
6 巻き取り部モータ
7 巻き取り部インバータ
8 張力検出装置
8b 張力センサ
9 線速度検出装置
10 ダンサー基準値指令入力装置
11 速度指令入力装置
21〜25 ローラ
31,41 誤差増幅器
32,42 比例積分回路
33 演算器

Claims (5)

  1. 回転自在に構成され、巻き替え開始時には満巻きされた状態にある線状又は帯状の長手物体を供給する供給側回転体と、
    前記供給側回転体を回転するための供給モータと、
    前記長手物体を巻き取る巻き取り側回転体と、
    前記巻き取り回転体を回転するための巻き取りモータと、
    前記長手物体に加わる張力を検出する張力検出手段と、
    前記長手物体の速度を検出する速度検出手段と、
    前記張力検出手段で検出された張力検出値と張力基準値との差に基づき前記長手物体の張力を前記張力基準値に保持するための操作量を作成して前記供給モータに供給する第1の制御手段と、
    前記速度検出手段で検出された速度検出値と速度基準値との差に基づき前記長手物体の速度を前記速度基準値に保持するための操作量を作成して前記巻き取りモータに供給する第2の制御手段と、
    を有し、
    前記張力検出手段は、前記供給モータ側に配置され、前記線速度検出手段は、前記巻き取りモータ側に配置され、前記第1の制御手段は、前記線速度検出手段で検出された線速度検出値を入力し、入力された線速度検出値に前記操作量を加算又は減算し、得られた操作量を前記供給モータに供給し、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、前記供給側回転体側での前記長手物体の線速度が一定となるように前記供給モータの回転速度を変化させ、前記第2の制御手段は、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、前記巻き取り側回転体側での前記長手物体の線速度が一定となるように前記巻き取りモータの回転速度を変化させることを特徴とする長手物体の巻き替え装置。
  2. 回転自在に構成され、巻き替え開始時には満巻きされた状態にある線状又は帯状の長手物体を供給する供給側回転体と、
    前記供給側回転体を回転するための供給モータと、
    前記長手物体を巻き取る巻き取り側回転体と、
    前記巻き取り回転体を回転するための巻き取りモータと、
    前記長手物体に加わる張力を検出する張力検出手段と、
    前記長手物体の線速度を検出する線速度検出手段と、
    前記張力検出手段で検出された張力検出値と張力基準値との誤差に基づき前記長手物体の張力を前記張力基準値に保持するための操作量を作成して前記巻き取りモータに供給する第1の制御手段と、
    前記線速度検出手段で検出された線速度検出値と線速度基準値との誤差に基づき前記長手物体の線速度を前記線速度基準値に保持するための操作量を作成して前記供給モータに供給する第2の制御手段と、
    を有し、
    前記張力検出手段は、前記巻き取りモータ側に配置され、前記線速度検出手段は、前記供給モータ側に配置され、前記第1の制御手段は、前記線速度検出手段で検出された線速度検出値を入力し、入力された線速度検出値に前記操作量を加算又は減算し、得られた操作量を前記巻き取りモータに供給し、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、前記巻き取り側回転体側での前記長手物体の線速度が一定となるように前記巻き取りモータの回転速度を変化させ、前記第2の制御手段は、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、前記供給側回転体側での前記長手物体の線速度が一定となるように前記供給モータの回転速度を変化させることを特徴とする長手物体の巻き替え装置。
  3. 前記張力基準値を入力する張力基準値入力手段を有し、前記張力基準値入力手段は、前記長手物体の巻き替え時間の経過と共に、張力が徐々に小さくなるように前記張力基準値を徐々に変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の長手物体の巻き替え装置。
  4. 前記第1の制御手段は、前記張力検出手段の前記張力検出値と前記張 力基準値との前記誤差を増幅する第1の誤差増幅器と、前記第1の誤差増幅器からの前記誤差を比例積分処理して得られた第1操作量を出力する第1の比例積分回路と、前記第1の比例積分回路からの前記第1操作量と前記線速度検出手段からの線速度検出値に比例した第2操作量とを加算又は減算して得られた第3操作量を前記供給モータに出力する演算器とを有し、
    前記第2の制御手段は、前記線速度検出手段からの前記線速度検出値と前記線速度基準値との前記誤差を増幅する第2の誤差増幅器と、前記第2の誤差増幅器からの前記誤差を比例積分処理して得られた第4操作量を前記巻き取りモータに供給する第2の比例積分回路とを有することを特徴とする請求項1又は請求項3記載の長手物体の巻き替え装置。
  5. 前記第1の制御手段は、前記張力検出手段の前記張力検出値と前記張力基準値との前記誤差を増幅する第1の誤差増幅器と、前記第1の誤差増幅器からの前記誤差を比例積分処理して得られた第1操作量を出力する第1の比例積分回路と、前記第1の比例積分回路からの前記第1操作量と前記線速度検出手段からの線速度検出値に比例した第2操作量とを加算又は減算して得られた第3操作量を前記巻き取りモータに出力する演算器とを有し、
    前記第2の制御手段は、前記線速度検出手段からの前記線速度検出値と前記線速度基準値との前記誤差を増幅する第2の誤差増幅器と、前記第2の誤差増幅器からの前記誤差を比例積分処理して得られた第4操作量を前記供給モータに供給する第2の比例積分回路とを有することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の長手物体の巻き替え装置。
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