JP3820501B2 - 弾褥体 - Google Patents
弾褥体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3820501B2 JP3820501B2 JP2002248425A JP2002248425A JP3820501B2 JP 3820501 B2 JP3820501 B2 JP 3820501B2 JP 2002248425 A JP2002248425 A JP 2002248425A JP 2002248425 A JP2002248425 A JP 2002248425A JP 3820501 B2 JP3820501 B2 JP 3820501B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moisture
- futon
- outside
- cloth
- padding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Bedding Items (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は吸放湿性を有する布団,マットレス,枕,クッション材等の弾褥体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば就寝中には体温を調節するための発汗作用があり、特定の多汗部位はあるがほぼ全身に発汗する。その為使用した布団内特に詰綿には汗による湿気が吸収蓄積されることになる。布団内の温度は就寝初期には体温で暖められ上昇し、その後平衝状態となる。然し就寝中に発散する汗による湿気によって特に敷き布団側では湿度が増大し高湿となりがちである。
【0003】
然し、布団自体の自助作用によって湿気を放出することはなかった。そのため、日中布団を天日に干して乾燥させることは常に行われていた。
この現象は上記布団に限らず、マットレス,枕,座布団,クッション材等の弾褥体においても多かれ少なかれ発生していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みて、使用され湿気を吸った弾褥体が、天日に干す或いは布団乾燥機により乾燥する等の手段を講ずることなく、弾褥体自体の有する湿気放出機能に基づいて湿気を放出し、低湿度状態を保つことの出来る弾褥体を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は詰綿を、表裏側地と表裏側地の周縁間に設けた襠布とよりなる袋状側地で被ってなる弾褥体であって、前記表裏側地は吸湿面を弾褥体外側に位置させ湿気発散面を詰綿に接しており、襠布は吸湿面を詰綿に接し湿気発散面を弾褥体外側に位置させてなり、弾褥体外部の湿気を表裏側地を介して取り込み詰綿に吸収し、詰綿が吸収している湿気を襠布を介して弾褥体外部に発散することを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明弾褥体の実施の形態の一例を布団1について図面と共に説明する。
布団1は詰綿2を側地3で被ってなり、側地3は、表側地3a,裏側地3bの周縁を、帯状に細長い襠布3cによって綴じた袋状をなしている。
【0007】
表側地3aの就寝者に接する面は、就寝時人体から放出される湿気を吸収し易く、その反対面即ち布地の詰綿2に対する面は前記吸収した湿気を詰綿2側に放出し易くするために、表側地3aの就寝者と接する外面は繊維の密度を粗く毛細血管現象で湿気を早く吸収出来る湿気吸収面4とし、詰綿2と接する内面は繊維を高密度に配置した湿気放散面5とした多層構造を採用している。
布団1は使用時に適宜表裏を反転して使用するため、表側地3aと裏側地3bとは同一構成の布地を使用している。即ち、表側地裏側地のいずれも弾褥体外面を湿気吸収面4とし詰綿2に対する面を湿気発散面としている。
【0008】
具体的には、トリコット編機を用い、湿気吸収面4には経糸を長く浮かせた組織を、湿気発散面5には、湿気を吸収した湿気吸収面4の湿気を受け入れ該湿気を布帛外に放出するメッシュ構造の多層組織を、それぞれ採用している。使用する糸としては、ポリエステル,ポリアミド,綿等の合成或いは天然繊維或いはその組み会わせが望ましい。上記湿気発散面5のメッシュ構造は、その空隙の存在による毛細管現象で移動した湿分をメッシュ部分で保持し、かつ、放湿も容易に行われる。
【0009】
湿気吸収面4を構成する布帛表面は、湿気吸収効果を高めるために、起毛等により布帛を高めることを行なっても良い。
【0010】
襠布3cは帯状体をなし表側地3aと裏側地3bの周縁を、所定間隔を置いて縫着してなるもので、その組織は表裏側地3a,3bと同じで湿気吸収面4と湿気発散面5を構成する組織よりなる多層構造であるが、襠布3cにあっては布団1の外面に湿気発散面5が位置し、布団1の内面に湿気吸収面4が位置するように配する。そして、表裏側地3a,3b及び襠布3cにより袋体に構成された側地内には、詰わた2が封入され、表裏側地3a,3bと襠布3cは詰わた2と密接している。
上記図示した布団は、表裏側地3a,3b共に布団外部に向いた全面が湿気吸収面4を構成し、襠布3cが外部に向いた全面が湿気発散面5を構成しているが、表裏側地3a,3bの就寝者が接する面及びその周囲のみを湿気吸収面4とし、表裏側地3a,3bの他の部位を湿気発散面とする事も出来る。
【0011】
次に本発明弾褥体の例としての布団1の作用につき説明する。
就寝者は就寝中発汗することで布団1に対し水分を発散する。この水分は、表側地3aの湿気吸収面4に触れ表側地3aに取り込まれる。表側地3aに取り込まれた湿気は湿気発散面5にまで浸透し同面5のメッシュ構造部分から多く発散され湿気が詰綿2に移る。即ち詰綿2が吸湿することになる。
【0012】
就寝者の発汗によって詰綿2が吸湿状態となるのは一般の寝具と同様であるが、本発明布団1に於いて表裏側地3a,3bの端縁間に設けられた襠布3cは、湿気吸収面4が表裏側地3a,3bとは逆に布団内側の詰綿と接するように、且、湿気発散面5が布団の外側にそれぞれ面するように設けられているために、前記詰綿2に発汗による湿気が吸収されると詰綿2と接している襠布3cの湿気吸収面4が詰綿2の湿気を捕え襠布3cに取り込むことになり、襠布3に取り込まれた湿気は湿気発散面5にまで浸透し同面5のメッシュ構造部分から襠布3の外部即ち布団1の外部に放出される。
上記作用は、表裏側地3a,3bの就寝者と接する部位以外の部位に、布団1の外面に向けて湿気発散面5が位置し内面に向けて湿気吸収面4が位置するように側地3a,3bを配したときも同様である。
【0013】
これによって、就寝者の発汗による湿気は表側地3aの湿気吸収面4,同湿気発散面5,詰綿2,襠布3cの湿気吸収面4,同湿気発散面5の移動経路が構成され、常にこの経路によって布団に吸収された発汗等に基づく湿気は布団外に発散され詰綿の湿気の上昇を防いでいる。
上記は布団についての説明であるが、布団に限らず、マットレス,枕,クッション材等においても同様である。
【0014】
【発明の効果】
本発明布団は、詰綿を、表裏側地と表裏側地の周縁間に設けた襠布とよりなる袋状側地で被ってなる弾褥体であって、前記表裏側地は吸湿面を弾褥体外側に位置させ湿気発散面を詰綿に接しており、襠布は吸湿面を詰綿に接し湿気発散面を弾褥体外側に位置させてな り、弾褥体外部の湿気を表裏側地を介して取り込み詰綿に吸収し、詰綿が吸収している湿気を襠布を介して弾褥体外部に発散するために、就寝中に発汗等により生ずる湿気が、表側地の湿気吸収面から取り込まれ、表側地3aの湿気吸収面4,同湿気発散面5,詰綿2,襠布3cの湿気吸収面4,同湿気発散面5の移動経路が構成されて流れることになり常に布団内に滞溜する湿気が布団外に排出される作用を受けることになり詰綿の過湿状態を阻止し湿気の少ない状態で使用をすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Aは本発明布団の斜視図、Bは側地の一部断面図。
【符号の説明】
1 布団
2 詰綿
3 側地
3a 表側地
3b 裏側地
3c 襠布
4 湿気吸収面
5 湿気発散面
Claims (1)
- 詰綿を、表裏側地と表裏側地の周縁間に設けた襠布とよりなる袋状側地で被ってなる弾褥体であって、前記表裏側地は吸湿面を弾褥体外側に位置させ湿気発散面を詰綿に接しており、襠布は吸湿面を詰綿に接し湿気発散面を弾褥体外側に位置させてなり、弾褥体外部の湿気を表裏側地を介して取り込み詰綿に吸収し、詰綿が吸収している湿気を襠布を介して弾褥体外部に発散することを特徴とする弾褥体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248425A JP3820501B2 (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 弾褥体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248425A JP3820501B2 (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 弾褥体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004081661A JP2004081661A (ja) | 2004-03-18 |
JP3820501B2 true JP3820501B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=32055811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002248425A Expired - Fee Related JP3820501B2 (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 弾褥体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3820501B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009261924A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Masao Ikeda | 敷体 |
-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002248425A patent/JP3820501B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004081661A (ja) | 2004-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2287312C2 (ru) | Покрывало | |
MX2007000650A (es) | Colchon con cubierta removible. | |
JP3194691U7 (ja) | ||
JP2500846B2 (ja) | 多層構造詰物体 | |
JP3178065U (ja) | 布団用軽圧縮収納機能付き除湿マット | |
JP3820501B2 (ja) | 弾褥体 | |
JPH0622283Y2 (ja) | パツド | |
JP4491710B2 (ja) | 敷パッド | |
JP3207999U (ja) | リバーシブルマットレス。 | |
CN221730225U (zh) | 一种可回弹透气凉席 | |
JP3060894U (ja) | 寝具用パット | |
CN217524495U (zh) | 一种吸湿防潮型毛毯 | |
JP3237698U (ja) | 掛け布団 | |
CN218044588U (zh) | 一种防踢的病床被罩 | |
CN209235579U (zh) | 透气型帆布凉席组合 | |
JP2001286369A (ja) | パッド材、寝装用パッド、こたつ敷パッドおよび枕カバー | |
KR200404104Y1 (ko) | 다기능 침구패드 | |
JP2709909B2 (ja) | 健康寝具 | |
CN207012015U (zh) | 一种具有隐形绗缝的被褥 | |
JP3027695U (ja) | 立体編物と中綿とパイル起毛布の合わせ敷毛布 | |
JP3096328U (ja) | 寝具用蒲団 | |
JPS6231012Y2 (ja) | ||
JP2502707Y2 (ja) | 炭を詰め物として使用した寝具 | |
JP3022201U (ja) | 健康マット | |
JPH11299616A (ja) | 羽毛布団 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060421 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060518 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060606 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130630 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |