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JP3819481B2 - マット式エアーマッサージ機 - Google Patents

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JP3819481B2
JP3819481B2 JP17036096A JP17036096A JP3819481B2 JP 3819481 B2 JP3819481 B2 JP 3819481B2 JP 17036096 A JP17036096 A JP 17036096A JP 17036096 A JP17036096 A JP 17036096A JP 3819481 B2 JP3819481 B2 JP 3819481B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内部にエアーの給排気により膨縮する複数のエアーバッグを設けたマット式エアーマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内部に複数のエアーバッグを設け、このエアーバッグにエアーコンプレッサー等によりエアーを給排気してエアーバッグを膨縮させて被施療部を押圧・弛緩してマッサージをするマット式エアーマッサージ機は広く知られている。
【0003】
ところで、この種の従来のマット式エアーマッサージ機においては、エアーバッグがマット内に収納されて配設された構成となっているため、外部からエアーバッグの配置位置を目視により確認できない。そのため使用者は使用に当たってエアーバッグの位置を確かめようとする場合、あらかじめマットの上面を収縮状態となっているエアーバッグを手により触ってつまり手探りにより、エアーバッグの配置位置を確かめた後にマット上に身体を横たえる等しなければならないという煩わしさがある。また、この手探りにより確認する場合もエアーバッグが収縮状態となっていることから確認しにくいという問題がある。
【0004】
このことを解消する方法として、例えばマットの上面に身体を横たえる前にマット式エアーマッサージ機を動作させてエアーバッグにエアーを膨縮させてエアーバッグの位置を確認すること、あるいはマットの包布に模様等によりエアーバッグの位置を表示するようにすることが考えられる。しかし、前者の場合は、従来のマット式エアーマッサージ機のエアーバッグへのエアーの給排気は、エアーバッグのそれぞれにあらかじめ定められた順序に従って所定の周期つまりマッサージをするために適したエアーの給排気を一つの周期として膨縮させるように設定されており、また、その周期は比較的長く設定されているものであることから、エアーバッグの膨縮によりすべてのエアーバッグの位置を確認するまでに時間を要することからエアーバックの位置確認には適さないものである。また、位置確認のためにマッサージ状態と同様にすべてのエアーバッグを膨縮させることから無駄な電力が消費されることになる。また、後者の場合は、マットの上面にマットの包布の汚れを防止するために例えば敷布を敷いて使用する場合は前記位置表示の模様等が敷布によって覆われてしまいエアーバッグの部位を目視で確かめることができなくなる。
【0005】
また、従来のものの中にはマット内に配設されているエアーバッグのうち位置決めしやすい特定のエアーバッグ例えば首用エアーバッグ1個のみを膨脹させて、この首用エアーバッグの位置を確認した後この首用エアーバッグに首部を位置決めしてマットの上面に身体を横たえさせようとしたものがある。しかし、このものは使用者が首以外の被施療部例えば腰部を重点的にマッサージしたいと所望するような場合に、首部を首用エアーバッグに位置決めしたとしても、使用者の体格つまり身長に個人差があることから、前記重点的にマッサージしたい腰部が腰用エアーバッグに正確に対応させて位置決めできないという問題ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来のマット式エアーマッサージ機は、使用に当たってエアーバッグの位置を目視で確かめることができないために、あらかじめマットの上面を手で触ってエアーバッグの配置位置を確かめた後にマット上に身体を横たえる等しなければならないという煩わしさがあるという問題がある。また、使用に先立ってマット式エアーマッサージ機を動作させエアーバッグを膨縮させることによりエアーバッグの配置位置を確かめる方法とした場合は、位置確認のためにマッサージ状態と同様にすべてのエアーバッグを膨縮させることから確認までに時間を要するとともに無駄な電力の消費がされるという問題がある。また、マットの包布にエアーバッグの配置位置を表示することにより確かめる方法とした場合は敷布等を用いた際には確かめることができないという問題がある。
【0007】
また、特定の1個のエアーバッグを膨脹させて位置決めするものでは、使用者の体格に個人差があるために、前記特定のエアーバッグに対応する被施療部以外の被施療部を重点的にマッサージしたいと所望する場合に、この被施療部をこの施療部に対応するエアーバッグに正確に位置決めできないという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記事情に鑑みなされたものであり、請求項1記載の発明は、内部の所定部位にエアーの給排気により膨縮する複数のエアーバッグが配設されたマットと、前記各エアーバッグにエアーを供給するエアー供給手段と、前記各エアーバッグに接続される複数の貫通孔、前記エアー供給手段に接続される吸入口、及び排気孔を有し、前記貫通孔の一つに前記吸入口が連通されているときに他の貫通孔を前記排気孔に連通させるロータリー弁を備えたエアー分配器と、前記排気孔に接続された排気弁と、前記エアー供給手段およびエアー分配器のロータリー弁並びに前記排気弁を制御する制御手段とを備え、前記制御手段により前記排気弁を開放するとともに前記エアー供給手段およびエアー分配器のロータリー弁を制御して前記エアーバッグに所定の時間給気し膨脹させた後排気するマッサージモードを実行して被施療部のマッサージをするマット式エアーマッサージ機であって前記排気弁が閉じられた状態で前記エアーバッグのうち少なくとも異なる部位に配設されている複数のエアーバッグに対してマッサージモードにおける給気時間より短い時間給気して膨脹させてエアーバッグの位置を確認する位置確認モードを設けるとともに、この位置確認モードを前記マッサージモードの実行前に実行するマット式エアーマッサージ機としたものである。
【0009】
このように構成した請求項1記載の発明は、マット式エアーマッサージ機を使用する際にマッサージモードの実行前に位置確認モードを実行してマッサージモードにおける給気時間より短い時間給気してエアーバッグを膨脹させることによりエアーバッグの配置位置を確かめるようにしたことから、マッサージ開始に先立ってエアーバッグの配置位置を迅速にかつ確実にしかも目視によっても確かめることができるという作用を有するものである。また、位置確認モードにおいてはエアーバッグのうち少なくとも異なる部位に配設されている複数のエアーバッグにより位置確認するようにしたことから、所望する被施療部をこの被施療部に対応するエアーバッグに容易かつ正確に位置決めできるという作用を有するものである。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、内部の所定部位にエアーの給排気により膨縮する複数のエアーバッグが配設されたマットと、前記各エアーバッグにエアーを供給するエアー供給手段と、前記各エアーバッグに接続される複数の貫通孔、前記エアー供給手段に接続される吸入口、及び排気孔を有し、前記貫通孔の一つに前記吸入口が連通されているときに他の貫通孔を前記排気孔に連通させるロータリー弁を備えたエアー分配器と、前記排気孔に接続された排気弁と、前記エアー供給手段およびエアー分配器のロータリー弁並びに前記排気弁を制御する制御手段とを備え、前記制御手段により前記排気弁を開放するとともに前記エアー供給手段およびエアー分配器のロータリー弁を制御して前記エアーバッグに所定の時間給気し膨脹させた後排気するマッサージモードを実行して被施療部のマッサージをするマット式エアーマッサージ機であって前記排気弁が閉じられた状態で前記エアーバッグのうち少なくとも異なる部位に配設されている複数のエアーバッグをマッサージモードにおける膨脹量より少ない膨脹量に膨脹させてエアーバッグの位置を確認する位置確認モードを設けるとともに、この位置確認モードを前記マッサージモードの実行前に実行するマット式エアーマッサージ機としたものである。
【0013】
このように構成した請求項3記載の発明は、マット式エアーマッサージ機を使用する際にマッサージモードの実行前に位置確認モードを実行してマッサージモードにおける膨脹量より少ない膨脹量に膨脹させてエアーバッグの配置位置を確認するようにしたことから、マッサージ開始に先立ってエアーバッグの配置位置を迅速にかつ確実にしかも目視によっても確かめることができるととともに、エアーバッグの膨脹量が少ないことからエアーバッグの膨脹に起因するマットの上面の凹凸が小さいため、マット上に被施療部を位置決めして身体を横たえることが容易にできるという作用を有するものである。また、エアーバッグのうち少なくとも異なる部位に配設されている複数のエアーバッグにより位置確認するようにしたことから、所望する被施療部をこの被施療部に対応するエアーバッグに容易かつ正確に位置決めできるという作用を有するものである。
【0016】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、位置確認モードを実行してエアーバッグを膨脹させるとともにこの膨脹状態を所定時間維持させた後にマッサージモードを実行するマット式エアーマッサージ機としたものである。
【0017】
このように構成した請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のそれぞれの発明の作用に加えて、エアーバッグが膨脹状態にある時にエアーバッグの位置を確認しつつ身体をマット上に横たえることができることから、エアーバッグに被施療部を正確に対応させることができるという作用を有するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の実施の形態を図1ないし図8に基づいて説明する。図1はマット式エアーマッサージ機の全体を示す斜視図であり、同図において、1はマット式エアーマッサージ機で、このマット式エアーマッサージ機1はマット2と図2に示すようにエアーコンプレッサーからなるエアー供給手段21、排気弁24、ロータリー弁25とこのロータリー弁25を駆動するステッピングモーター26とからなるエアー分配器27およびマイクロコンピューター等からなる制御手段28等を内部に収納した装置本体3およびこの装置本体3からエアーを供給するエアーホース4等から構成されている。
【0019】
そして、前記マット2は、一般にウレタンフォームと呼ばれているスポンジ状の材料からなり弾性を有した肉厚の2枚の長方形のシート材からなる上部シート5と下部シート6と、これら上部シート5および下部シート6との間に配設された気密性を有し軟質材からなる偏平状のエアーバッグ8aないし8hと、上部シート5および下部シート6を覆う包布7とで構成されている。そして、前記エアーバッグ8aは首部をマッサージする首用エアーバッグであり、エアーバッグ8bは肩部をマッサージする肩用エアーバッグであり、エアーバッグ8cないし8gは背中部および腰部をマッサージする背中腰用エアーバッグであり、そしてエアーバッグ8hは脚部をマッサージする脚用エアーバッグである。なお、各エアーバッグ8aないし8hは図示しないが布等からなる長方形の収納袋に収納され前記上部シート5と下部シート6との間に位置決めして配設される。そして、収納袋を介してエアーバッグ8aないし8hを所定の位置に配設した後前記上部シート5および下部シート6の周囲部に図示しないが例えば接着テープ等を張り付けることにより両シート5および6は一体化されている。
【0020】
前記マット2の一端側の側面には、前記エアーホース4の一端側に設けた接続部10を接続する接続部11が設けられており、この接続部11と前記各エアーバッグ8aないし8hとはエアーを供給するためのエアーホース12aないし12hとで接続されている。そして、エアーホース4の他端側の接続部14は前記装置本体3に設けられたホース接続部13に接続されている。なお、前記装置本体3のホース接続部13には後述するロータリー弁25の8個の貫通孔32aないし32hに対応した図示しない給気口が設けられ、前記エアーホース4は前記接続部14に接続され前記図示しない各給気口にそれぞれ対応して接続される8本のエアーホース15aないし15hからなり、これらエアーホース15aないし15hは前記エアーホース12aないし12hと前記接続部10および接続部11を介してそれぞれ15aと12a、15bと12b・・・15hと12hとを対応させて接続されているものである。なお、16は装置本体3に設けられた電源コードである。
【0021】
つぎに、マット式エアーマッサージ機1の全体の制御構成を図2に示すブロック図に基づいて説明する。
【0022】
図2において、21は前述したようにエアーコンプレッサーからなるエアー供給手段で、このエアー供給手段21は、前記各エアーバッグ8aないし8hに強制的にエアーを供給するものである。このエアー供給手段21には給気管22を介して検出手段25aが設けられたロータリー弁25に接続されている。また、前記ロータリー弁25には図3に示すように排気口32iに接続された排気管23を介して電磁弁からなる排気弁24が接続されている。また、前記ロータリー弁25はステッピングモータ26によって駆動されるようになっている。そして、前記ロータリー弁25とステッピングモータ26とはエアー分配器(以下分配器という)27を構成しているものである。
【0023】
そして、前記ロータリー弁25の貫通孔32aないし32h(図3および図6を参照)と対応する図示しない給気口を有する接続部13および前記エアーホース4を介してマット2の接続部11に接続されている。
【0024】
また、28は前記エアー供給手段21、排気弁24、ステッピングモーター26等を制御する制御手段であり、図示しないが中央演算処理装置(CPU)、リードオンリーメモリー(ROM)、ランダムアクセスメモリー(RAM)等から構成されている。この制御手段28は、後述する各種マッサージモードを入力する操作パネル29に接続されている。そして、制御手段28は、操作パネル29から入力された各種マッサージモード、前記検出手段25aからの信号および制御プログラムにしたがって前記エアー供給手段21、排気弁24、ステッピングモーター26等制御して、前記ロータリー弁25を介して各エアーバッグ8aないし8hにエアーの給排気を行うものである。
【0025】
なお、前記操作パネル29は図1に示すように装置本体3の前面に設けられている。
【0026】
つぎに、前記分配器27の一部を構成するロータリー弁25を図3および図4に基づいて説明する。
【0027】
前記ロータリー弁25は、図3に示すように一端部外周部に軸部30aを形成するとともに他端部に前記エアー供給手段21からの給気管22を接続する接続部30bを有する吸入側固定体30と、この吸入側固定体30の軸部30aに回転自在に嵌合する軸受部31mを下側面つまり吸入側固定体30側に形成した回転体31およびこの回転体31の上側面に設けられた給気側固定体32とから構成されている。そして、前記給気側固定体32は枠体33にねじ33aにより取り付けられ、また、吸入側固定体30は枠体33との間に設けられたばね34により、給気側固定体32側に付勢されており、このことにより前記回転体31は吸入側固定体30と給気側固定体32との間に気密的にかつ回転自在に挟持されている。
【0028】
そして、前記吸入側固定体30の中心部には前記接続部30bを貫通する貫通孔30cが形成されている。前記回転体31の下側面つまり吸入側固定体30側の面の中心部には、その軸心を前記貫通孔30cの軸心と一致させて対向した吸入口として孔31bが形成され、この孔31bは回転体31の上面つまり給気側固定体32側の面の外周部に開口して形成した孔31aに連通孔31cを介して連通している。この回転体31の下側周面にはギヤー31dが形成され、このギヤー31dとこのギヤー31dと噛み合うギヤー37とを介して回転体31はステッピングモーター26によって回転駆動されるようになっている。なお、前記ステッピングモーター26はねじ38によって枠体33に取り付けられている。
【0029】
また、前記回転体31の上面側には、図4に示すように外周部に前記孔31bを中心としたC字状の円弧溝31fが形成されており、この円弧溝31fの両端部の間に位置して前記孔31aが形成され、前記円弧溝31fと孔31aとは同一円周状に位置するようなっている。また、前記円弧溝31fの中央部から孔31aに亘って直線溝31gが設けられている。
【0030】
前記給気側固定体32の前記回転体31側の面には図3および図6に示すように中心部に前記直線溝31gの終端部と対向して排気孔32iが設けられ、この排気孔32iには前記排気管23を介して前記排気弁24が接続されている。また、この排気孔32iの周囲には等間隔に8個の貫通孔32aないし32hが形成されている。そして、排気孔32iは常時前記直線溝31gと連通状態にあり、貫通孔32aないし32hのうちのいずれか1個が前記孔31aと対向して連通しているときは、残りの7個は前記円弧溝31fと対向して連通し、前記排気孔32i、排気管23を介して前記排気弁24に連通している。例えば、貫通孔32aが回転体31の孔31aと対向して連通しているときは、貫通孔32bないし32hの下側開口は円弧溝31fと対向して連通することになる。
【0031】
そして、前記給気側固定体32には貫通孔32aないし32hに対応する接続部35aないし35h(図3においては35aと35eのみを図示)が設けられ、これら接続部35aないし35hにはそれぞれエアーホース36aないし36h(図4においては36aと36eのみを図示)の一端が接続されている。このエアーホース36aないし36hの他端は前記装置本体3の接続部13つまり前記図示しない8個の給気口に接続され、これら給気口を介して前記ホース4のエアーホース15aないし15hに接続され、これらエアーホース15aないし15hは上述したように前記マット2に設けられた接続部11に接続された前記エアーホース12aないし12hを介して各エアーバッグ8aないし8hに接続されている。したがって、図3に示した状態つまり、給気側固定体32の貫通孔32aが回転体31の孔31aと連通しているとともに排気弁24が開いた状態(後述するマッサージモードにおいては開いた状態となっている)となっているときは、貫通孔32bないし32hは前記回転体31の円弧溝31f、直線溝31gおよび給気側固定体32の排気孔32i、排気管23および排気弁24を介して外部つまり大気に連通しており、この状態でエアー供給手段21からエアーが供給されると、エアーはエアーホース36a、15a、12aを介して前記エアーバッグ8aに供給されエアーバッグ8aは膨脹するが、他のエアーバッグ8bないし8hには供給されず収縮状態を維持している。そして、前記制御手段28の制御によりステッピングモーター26を駆動し前記回転体31を回転させて、例えば前記貫通孔32hが回転体31の孔31aと連通し他の貫通孔32aないし32gが前記円弧溝31fと連通したとすると、エアーはエアーホース36h、15hおよび12hを介してエアーバッグ8hにのみ供給され、他のエアーバッグ8aないし8gには供給されず、また、エアーバッグ8a内の空気は前記円弧溝31fおよび排気孔32iを通して外部つまり大気中に排気され収縮し元の偏平状態に復帰する。このようにして、後述するマッサージモードに従って制御手段28は、前記ステッピングモーター26を駆動して回転体31を動作して、前記マッサージモードによって定められた所定の順序に従って各エアーバッグ8aないし8hを膨縮させるよう制御するものである。
【0032】
つぎに、前記位置検出手段25aを図3および図5に基づいて説明する。この位置検出手段25aは、前記ロータリー弁25の位置つまりエアーを供給するための前記回転体31の孔31aが給気側固定体32の貫通孔32aないし32hのいずれと連通状態にあるかを検出するものであり、前記回転体31の外周部に位置して枠体33に設けられた4個の発光素子40aないし40dと、こられ発光素子40aないし40dに間隙を介して対向して配設された4個の受光素子41aないし41dおよび前記発光素子40aないし40dと受光素子41aないし41dの間の前記間隙に位置するように前記回転体31に一体的取着されエンコーダー板42から構成されている。
【0033】
そして、前記発光素子40aないし40dと受光素子41aないし41dは、図3に示すようにロータリー弁25の給気側固定体32の中心を通る線上に直線状に等間隔をおいて配置されている。つまり発光素子40aないし40dと受光素子41aないし41dは前記貫通孔32aと対応するように位置付けられて設けられている。前記エンコーダー板42は図5に示すように円形状に形成されるとともに前記発光素子40aないし40dと受光素子41aないし41dとに対応させて、前記貫通孔32aないし32hを特定するために位置決めされた透光孔43dないし50dが形成されている。すなわち、貫通孔32aを特定するためには、発光素子40aないし40dのうち発光素子40dからの光のみが受光素子41dで受光できるように発光素子40aと受光素子41dとが対向する位置に透光孔43dを設け、貫通孔32b特定するためには、発光素子40aないし40dのうち発光素子40aと40dからの光が受光素子41aと41dで受光できるように発光素子40a、40dと受光素子41a、41dとが対向する位置に透光孔44a、44dを設け、同様にして、貫通孔32cに対しては透光孔45b、45dを、貫通孔32dに対しては透光孔46a、46b、46dを、貫通孔32eに対しては透光孔47c、47dを、貫通孔32fに対しては透光孔48a、48c、48dを、貫通孔32gに対しては透光孔49b、49c、49dを、貫通孔32hに対しては透光孔50a、50b、50c、50dを設けている。
【0034】
そして、前記エンコーダー板42の透光孔43dないし50dを介して受光素子41aないし41bのうちの受光した素子の組み合わせによりいずれの貫通孔かが識別されるようになっている。例えば、図3に示すように回転体31の孔31aと貫通孔32aとが連通しているときは、エンコーダー板42の透光孔43dを介して受光素子41dのみが受光している。つまり受光素子41dのみが受光しているときは、孔31aと貫通孔32aとが連通していることになる。同様に例えば回転体31が回転し受光素子41aと41dとが受光しているときは、孔31aは貫通孔32bと連通していることになる。
【0035】
つぎに、このマット式エアーマッサージ機1のマッサージモードとしては、全身マッサージコースモード、上半身マッサージコースモードおよび下半身マッサージコースモードのコース別マッサージモードと、首部、肩部、背中部、腰部および脚部の各部分を単独にマッサージするポイントマッサージモード等が用意されているとともに、前記マット式エアーマッサージ機1のマット2に配置されたエアーバッグ8aないし8hの位置を確認する位置確認モードを備えている。なお、前記各コース別マッサージモード、ポイントマッサージモードにおいては、あらかじめ給気時間が定められた各エアーバッグ8aないし8hから各マッサージモードによって定められた所定のエアーバッグを所定の順序で給排気して膨縮させ、身体の被施療部を押圧してマッサージをなすものである。
【0036】
そして、前記位置確認モードとは、マット式エアーマッサージ機1の使用の際にマット2内に配設されたエアーバッグ8aないし8hの配置位置を確認するモードであり、この位置確認モードでは、前記エアーバッグ8aないし8bに順次エアーを供給つまり給気して膨脹させる給気時間を通常のマッサージ、つまり前記各コース別マッサージモードおよびポイントマッサージモードにおける給気時間より短くして、マッサージ開始前つまりマッサージモードの実行前に各エアーバッグ8aないし8bを短い時間給気して、各エアーバッグ8aないし8hを膨脹させこの膨脹状態によりマット2の上面における各エアーバッグ8aないし8bの配設位置を確かめることができるようにするものである。
【0037】
なお、この位置確認モードにおける給気時間はマッサージモードにおける給気時間よりも短いため各エアーバッグ8aないし8hの膨脹量はマッサージモードの実行中における最大膨脹量よりも小さいが、要はこの位置確認モードにおいては各エアーバッグ8aないし8hの位置が確認できる程度の膨脹量であればよいものである。したがって、位置確認モードにおける給気時間はエアーバッグの配置位置を確認できる膨脹量となるエアーを供給できる時間であれば短い程エアーバッグの位置の確認が迅速にできることから望ましいものである。
【0038】
そして、前記各エアーバッグ8aないし8bのエアーの給気時間を短くして順次膨脹させるさせ方は、あらかじめ前記各エアーバッグ8aないし8hのそれぞれに対応して定めた給気時間を設定した給気時間テーブル60(メモリー手段)を設け、この給気時間テーブル60の内容つまり給気時間に基づいて前記制御手段28によって前記エアー供給手段21、排気弁24、分配器27を制御してエアーバッグ8aないし8hに順次エアーを供給して膨脹させて行うものである。そして、前記給気時間テーブル60の構成は図7に示すように、シーケンスNo設定欄61、エアーバッグNo設定欄62、第1の給気時間設定欄63および第2の給気時間設定欄64が設けられ、前記シーケンスNo設定欄61には#1ないし#8の8個のシーケンスが設定されており、前記エアーバッグNo設定欄62には、前記シーケンスNo設定欄61に設定されているシーケンス#1ないし#8に対応してエアーバッグ8aないし8hをそれぞれ特定する情報つまりエアーバッグ1ないしエアーバッグ8のエアーバッグNo情報が設定されている。また、前記第2の給気時間設定欄64には前記エアーバッグNo設定欄62に設定されたエアーバッグ1ないし8に対応して、つまりそれぞれのエアーバッグ8aないし8hにマッサージをなす場合に応じて定められたエアーを供給する給気時間が設定されている。この給気時間は図7に示す場合はエアーバッグ1(エアーバッグ8a)に対しては8秒、エアーバッグ2(エアーバッグ8b)に対しては10秒、エアーバッグ3(エアーバッグ8c)に対しては9秒、エアーバッグ4(エアーバッグ8d)に対しては10秒、エアーバッグ5(エアーバッグ8e)に対しては8秒、エアーバッグ6(エアーバッグ8f)に対しては11秒、エアーバッグ7(エアーバッグ8g)に対しては10秒およびエアバッグ8(エアーバッグ8h)に対しては8秒として設定されている。
【0039】
そして、前記第1の給気時間設定欄62には、前記エアーバッグNo設定欄62に設定されたエアーバッグ1ないし8に対応して、前記第2の給気時間設定欄64に設定した給気時間より短い給気時間が設定されている。この第1の給気時間設定欄62に設定されている給気時間は図7に示す場合はエアーバッグ1(エアーバッグ8a)に対しては4秒、エアーバッグ2(エアーバッグ8b)に対しては5秒、エアーバッグ3(エアーバッグ8c)に対しては4,5秒、エアーバッグ4(エアーバッグ8d)に対しては5秒、エアーバッグ5(エアーバッグ8e)に対しては4秒、エアーバッグ6(エアーバッグ8f)に対しては5,5秒、エアーバッグ7(エアーバッグ8g)に対しては5秒およびエアーバッグ8(エアーバッグ8h)に対しては4秒として前記第2の給気時間設定欄64に設定されている給気時間の二分の一の給気時間に設定されている。そして、前記第1の給気時間設定欄62に設定されている給気時間は位置確認モードにおける各エアーバッグ8aないし8hに給気する時間であり、また、第2の給気時間設定欄64に設定されている給気時間はマッサージモードにおける各エアーバッグ8aないし8hに給気する時間である。なお、前記給気時間テーブル60は前記図示しないROMあるいはRAMに設定されているものである。
【0040】
そして、前記エアーバッグ8aないし8hのなかで膨縮させるエアーバッグは全身マッサージコースモード、上半身マッサージコースモードおよび下半身マッサージコースモードのコース別マッサージモードおよび首部、肩部、背中部、腰部および脚部の各部分を単独にマッサージするポイントマッサージモードに応じてあらかじめ定められており、前記各コース別マッサージモードおよびポイントマッサージモードのうちのいずれかのマッサージモードが選択されると、この選択されたコース別マッサージモードおよびポイントマッサージモードによって膨縮動作させるように定められたエアーバッグに対応したシーケンスが選択され、このシーケンスに応じて設定された第2の給気時間設定欄64に設定されている給気時間が読みだされ、この給気時間にしたがってエアーバッグ8aないし8hのうち所定のエアーバッグに給気されるようになっている。
【0041】
つぎに、前記制御手段28によって実行される位置確認モードおよびマッサージモードの動作について図8に示すフローチャートに基づいて説明する。ここで、使用者はコース別マッサージモードの中から全身マッサージコースモードを設定してマッサージをなす場合について説明する。使用者はマット式エアーマッサージ機1を使用する場合は、まず、前記操作パネル29から全身マッサージコースモードを入力して設定した後、図示しない動作開始スイッチを操作する。この動作開始スイッチの操作によって動作開始信号が前記制御手段28に送られ、制御手段28はこの動作開始信号を受信すると、まず、位置確認モードを実行しついで前記設定されたマッサージモードすなわち全身マッサージコースモードを実行する。つまり、制御手段28は前記動作開始信号を受信するとフローチャートの使用開始つまりマッサージ開始のフローすなわち位置確認モードを選択しこれを実行するように制御する。そして、初めにステップ1(以下S1いう、なお、以下図8における各ステップを単にS1、S2・・・という)に進み、制御手段28は図示しないカウンターの内容つまりこの場合はシーケンス#1に対応する内容つまり「1」を読み出す。なお、前記カウンターの内容はエアーマッサージ機1の使用が終了した際に制御手段28によってリセットされ常にシーケンス#1に対応する内容である「1」に設定されるようになっている。また、前記S1に進んだ際には前記排気弁24は制御手段28の制御によって閉じられる。つぎに、S2に進み前記カウンターの内容つまりシーケンス#1に対応して設定されているエアーバッグNo設定欄62の内容つまりエアーバッグ8aに対応した情報であるエアーバッグ1を読みだし、ついでS3に進みエアーバッグ8aに給気をすべく分配器27つまりステッピングモータ26を駆動しロータリー弁25を動作させる。この場合は図3に示すようにロータリー弁25の回転体31の孔31aに給気側固定体32の貫通孔32aおよび吸入側固定体30の貫通孔30cが連通するとともに、給気側固定体32の貫通孔32bないし32hは回転体31の円弧溝31f、直線溝31g、排気口32i、排気管23を介して閉状態となっている排気弁24に連通している。なお、排気弁24が閉状態となっていることから排気はされない状態となっている。
【0042】
ついで、S4に進み、第1の給気時間設定欄63に設定されている給気時間つまり4秒を読み出し、ついでS5に進み制御手段28によって前記第1の給気時間設定欄63に設定されている給気時間である4秒間だけエアー供給手段21は駆動され、エアーバッグ8aは4秒間給気され膨脹する。ついでS6に進み図示しないカウンターの内容つまり「1」に1を加算しシーケンス#2に対応する「2」とし、ついで、この結果がS7で図示しない比較手段により「8」以下であるか否か判断される。この場合は「8」以下であることからS2に戻りついでシーケンスNo設定欄61から前記カウンター内容「2」に対応するシーケンス#2が前記給気時間テーブル60からサーチされ、つぎのS2に進みこのシーケンス#2に対応して設定されているエアーバッグNo設定欄62の内容つまりエアーバッグ8bに対応する情報であるエアーバッグ2を読みだし、ついでS3に進みエアーバッグ8bに給気をすべく分配器27つまりステッピングモータ26を駆動しロータリー弁25を動作させる。この場合は前記回転体31の貫通孔31bは給気側固定体32の貫通孔32aおよび吸入側固定体30の貫通孔30cと連通し、また、給気側固定体32の貫通孔32a、32cないし32hは回転体31の円弧溝31f、直線溝31g、排気口32i、排気管23を介して閉状態となっている排気弁24に連通することになる。しかし、排気弁は閉じられていることから前記エアーバッグ8a内のエアーは外部には排気されることはない。
【0043】
ついで、S4に進み、第1の給気時間設定欄63に設定されている第1の給気時間つまり5秒を読みだし、ついでS5に進み制御手段28はこの給気時間である5秒間のみエアー供給手段21を駆動し、これによりエアーバッグ8bは給気されて膨脹する。ついでS6に進み図示しない前記カウンターの内容である「2」に1を加算しシーケンス#3に対応する「3」とし、この結果を図示しない前記比較手段により「8」以下であるか否か判断される。この場合はまだ「8」以下であることからS2に戻り、ついで給気時間テーブル60のシーケンスNo設定欄61から前記カウンターの内容「3」に対応するシーケンス#3をサーチし、以下前述と同様にしてカウンター内容に順次1を加算し、この結果が「8」を超えるまで繰り返される。そして、この場合の各エアーバッグ8aないし8hに給気される時間は短く設定されていることからエアーバッグ8aないし8hのすべてに給気されてすべてのエアーバッグ8aないし8hが膨脹させるに要する時間は短いため、マッサージに使用される各エアーの配設位置が短時間のうちに確かめることができるものである。
【0044】
なお、この実施の形態の場合、一つのエアーバッグ例えばエアーバッグ8aに給気した後次のエアーバッグ8bに給気する場合は、すでに給気されたエアーバッグ8aはロータリー弁25の回転体31の円弧溝31fを通して他のエアーバッグ8cないし8hに連通しているため、エアーバッグ8a内のエアーは他のエアーバッグ8cないし8hに漏洩して若干収縮するものの、すべてのエアーバッグ8aないし8hへの給気が完了した状態つまり位置確認モードの実行が終了した時点では、すべてのエアーバッグは膨脹していることからエアーバッグの配置位置は目視等によって確かめることができるものである。
【0045】
そして、前記図示しない比較手段により同様に図示しないカウンター手段の内容が「8」を超えたことが判断されるつまりすべてのエアーバッグ8aないし8hにエアーが給気されると、制御手段28はつぎに前記選択された全身マッサージコースつまりコース別マッサージモードを実行する。つまりS8に進み制御手段28は前記図示しないカウンターの内容をリセットしてその内容を「1」とするとともに排気弁24を開状態とする。ついで、S9に進み前記位置確認モードの場合と同様にシーケンスNo設定欄61から前記カウンターの内容「1」に対応するシーケンス#1をサーチするとともにシーケンス#1に対応して設定されているエアーバッグNo設定欄62の内容つまりエアーバッグ8aに対応するエアーバッグ1を読みだし、ついでS10に進みエアーバッグ8aに給気をすべく分配器27つまりステッピングモータ26を駆動ロータリー弁25を動作させる。
【0046】
この場合は前記位置確認モードで述べたと同様に、図3に示すようにロータリー弁25の回転体31の孔31aは給気側固定体32の貫通孔32aおよび吸入側固定体30の貫通孔30cとが連通するとともに、給気側固定体32の貫通孔32bないし32hは回転体31の円弧溝31f、直線溝31g、排気口32i、排気管23を介して開状態となっている排気弁24に連通している。なお、このマッサージモードでは排気弁24が開状態となっていることからこの排気弁に連通したエアーバッグ内のエアーはこの排気弁24を介して外部に排気され膨脹状態から収縮状態となる。
【0047】
ついで、S11に進み、第2の給気時間設定欄64に設定されている給気時間つまり8秒を読みだし、ついでS12に進み制御手段28は前記給気時間である8秒間だけエアー供給手段21を駆動して、エアーバッグ8aに給気して膨脹させる。このエアーバッグ8aの膨脹により被施療部つまり首部は押圧される。ついでS13に進み前記図示しないカウンター内容「1」に1を加算し、この結果を図示しない比較手段により「8」以下であるか否かがS14で判断される。この場合は「8」以下であることから再びS9に戻りついでカウンター内容「2」に対応するシーケンス#2を給気時間テーブル60のシーケンスNo設定欄61からサーチし、つぎのS10に進みこのシーケンス#2に対応して設定されているエアーバッグNo設定欄62の内容つまりエアーバッグ8bに対応する情報であるエアーバッグ2を読みだし、ついでS11に進みエアーバッグ8bに給気をすべく分配器27つまりステッピングモータ26を駆動しロータリー弁25を動作させる。この場合は前記回転体31の貫通孔31bは給気側固定体32の貫通孔32aおよび吸入側固定体30の貫通孔30cと連通し、また、給気側固定体32の貫通孔32a、32cないし32hは回転体31の円弧溝31f、直線溝31g、排気口32i、排気管23を介して開状態となっている排気弁24に連通することになる。したがって、排気弁24は開いていることから前記エアーバッグ8a内のエアーは排気弁24を介して外部には排気され膨脹状態から収縮状態となる
【0048】
ついで、S12に進み、第2の給気時間設定欄64に設定されている給気時間つまり10秒を読み出し、ついでS12に進み制御手段28は前記給気時間である10秒間だけエアー供給手段21を駆動して、エアーバッグ8bに給気して膨脹させる。この膨脹により被施療部つまり肩部は押圧される。ついでS13に進み前記図示しないカウンター内容に1を加算し「3」とし、この結果を図示しない比較手段により「8」以下であるか否かがS14で判断される。この場合はまだ「8」以下であることからS9に戻りついで前記カウンターの内容「3」に対応するシーケンス#3を前記給気時間テーブル60のシーケンスNo設定欄61からサーチする。そして、以下前述と同様にしてカウンター内容に1を加算しその結果が「8」を超えるまで繰り返される。そして、全身マッサージコースが選択されていることから各エアーバッグ8aないし8hは前記第2の給気時間設定欄64に設定されている給気時間にしたがって各エアーバッグ8aないし8hに給気し、これを排気することを繰り返すことによりエアーバッグ8aないし8bを順次膨縮させて被施療部をマッサージするものである。そして、この膨縮は前記操作パネル29からあらかじめ設定されたマッサージ時間の間、前記制御手段28の制御によりなされ、前記設定時間が経過すると制御手段28はエアー供給手段21、排気弁24、ステッピングモータ26の動作を停止させるように制御する。また、この際制御手段28は前記図示しないカウンターの内容をリセットしてシーケンス#1に対応する「1」とする。なお、上述のようにマッサージモードを実行する場合つまりS8に進んだ際に前記排気弁24は制御手段28によって開放されており、前記ロータリー弁25が回動することに応じて各エアーバッグ8aないし8hに給気されたエアーは排気管23を介して排気弁24から外部に排気され排気される各エアーバッグは収縮することから、各エアーバッグは膨脹収縮を繰り返し、被施療部を押圧・弛緩されてマッサージがなされるものである。
【0049】
なお、前記位置確認モードの実行が終了した後に開始されるマッサージモードの実行は位置確認モードの実行が終了した後、所定時間つまり膨脹したエアーバッグを確認しつつ身体を位置決めできる時間経過後にマッサージモードを実行するようになっている。
【0050】
つぎに、上記マット式エアーマッサージ機1の動作について説明する。
【0051】
まず、使用者は、前記操作パネル29から前記各種マッサージモードの中から所望のマッサージモードを入力した後、図示しない動作開始スイッチを閉成すると制御手段28はまず位置確認モードを実行する。つまり上述したように図8に示すフローチャートのS1ないしS7を実行して前記エアー供給手段21、排気弁24、ステッピングモータ26を介してロータリー弁25を駆動制御し、各エアーバッグに給気してすべてのエアーバッグを膨脹させる。これらエアーバッグの膨脹によって使用者はエアーバッグの配置位置を目視等に確かめた後、使用者はこれらエアーバッグにマッサージを所望する被施療部を位置させてマット2の上面に身体を横たえる。また、制御手段28は前記位置確認モードの実行に続いて前記入力されたマッサージモードを実行すべく前記S8ないしS14を実行しエアー供給手段21、排気弁24、分配器27つまりステッピングモーター26を介してロータリー弁25を制御して、各エアーバッグ8aないし8hの中から前記マッサージモードに使用されるエアーバッグにエアーを給排気して膨縮させ、この膨縮するエアーバッグによって被施療部の押圧・弛緩が繰り返されてマッサージがなされるものである。
【0052】
そして、所定の時間が経過した時点で制御手段28は、エアー供給手段21、排気弁24、ステッピングモータ26の動作を停止させるように制御し、また、この際制御手段28は前記図示しないカウンターの内容をリセットし前記シーケンス#1に対応する「1」とする。
【0053】
そして、上記のように使用者はマット式エアーマッサージ機1の使用に当たって、所望の動作モードつまりマッサージコースを操作パネル29から入力して動作開始スイッチを閉成すると、位置確認モードの実行によりエアーバッグ8aないし8hにマッサージをする場合つまりマッサージモードにおける給気時間より短い給気時間給気をして膨脹させ、このエアーバッグの膨脹によりエアーバッグの配置位置を目視等により確実にかつ迅速に確かめることができることから、被施療部を確実にエアーバッグに対応位置させることができ、したがって効果的なマッサージができるものである。また、使用に当たって膨脹していない収縮状態となっているエアーバッグを手で触って位置を確認するという煩わしさをなくすことができるものである。また、位置確認モードにおいては排気弁24が閉じられていることからエアーバッグは膨脹状態を維持しているため被施療部を位置させることがさらに容易にしかも確実にできるものである。
【0054】
また、全てのエアーバッグ8aないし8hが膨脹していることから重点的にマッサージをしたい被施療部例えば腰部をこの施療部に対応するエアーバッグつまり腰用エアーバッグに容易にかつ正確に対応させて位置決めすることができるものである。
【0055】
また、位置確認モードにおいてはエアーバッグに給気される給気時間が短いことから、エアーバッグは最大つまりマッサージ時における最大膨脹に達しておらず、つまり膨脹量が小さいことからマット2の上面の凹凸は小さいため身体をマット2上に横たえ易いという利点もあるものである。
【0056】
なお、上記実施の形態においては、給気時間テーブル60に設定されている第2の給気時間設定欄64に設定されている給気時間はすべてのマッサージモードつまりコース別マッサージモードおよびポイントマッサージモードにおいて画一的設定したが、これは各マッサージコースモードおよびポイントマッサージモードに応じて異なる給気時間として設定するようにしてもよいが、画一的に設定した場合は給気時間テーブル60つまりメモリー容量を小さくできる利点がある。また、上記実施の形態では、位置確認モードにおいては全てのエアーバッグ8aないし8hを膨脹させるようにしたが、これはマットの異なる部位に配設されているエアーバッグのうち比較的多くマッサージを所望される被施療部に対応する複数のエアーバッグ例えば首用エアーバッグ8a、腰用エアーバッグ8cないし8gを膨脹させるようにしてもよい。このように異なる部位に配設されている複数のエアーバッグを膨脹させるようにした場合においても、重点的にマッサージをしたい被施療部例えば腰部をこの被施療部に対応する腰用エアーバッグ8cないし8gに容易にかつ正確に位置決めすることができるものである。
【0061】
また、上記実施の形態においては、位置確認モードにおいて各エアーバッグ8aないし8hの膨脹量を少なくする方法として供給時間を短くすることによってなしているが、これはエアー供給手段の給気を少なくしてなすこともできるものである。
【0062】
また、上記実施の形態では、第1の給気時間設定欄63、第2の給気時間設定欄64に設定されている時間だけエアー供給手段21を駆動して各エアーバッグ8aないし8hにエアーを供給する制御としたが、エアー供給手段21は駆動状態としたままとし、前記第1の給気時間設定欄63、第2の給気時間設定欄64に設定されている時間各エアーバッグ8aないし8hにエアーを供給するように分配器27つまりロータリー弁25を駆動制御するようにしてもよいものである。
【0063】
【発明の効果】
上記のように構成した請求項1記載の発明は、マット式エアーマッサージ機の使用時にマッサージモードの実行前に位置確認モードを実行してマッサージモードにおける給気時間より短い時間給気してエアーバッグを膨脹させることによりエアーバッグの配置位置を確かめるようにしたことから、マッサージ開始に先立ってエアーバッグの配置位置を迅速にかつ確実にしかも目視によっても確かめることができるという効果を有するものである。また、位置確認モードにおいては複数のエアーバッグの位置確認ができることから、使用者は所望の被施療部をこの被施療部に対応するエアーバッグに容易かつ正確に位置決めすることができるという効果を有するものである。
【0065】
また、請求項2記載の発明は、マット式エアーマッサージ機の使用時にマッサージモードの実行前に位置確認モードを実行してマッサージモードにおける膨脹量より少ない膨脹量に膨脹させることによりエアーバッグの配置位置を確かめるようにしたことから、マッサージ開始に先立ってエアーバッグの配置位置を迅速にかつ確実にしかも目視によっても確かめることができるとともに、エアーバッグの膨脹量が少ないことから、エアーバッグの膨脹に起因するマットの上面の凹凸が小さいため、マット上に身体を横たえることが容易にできるという効果を有するものである。また、複数のエアーバッグの位置確認ができることから、使用者は所望の被施療部をこの被施療部に対応するエアーバッグに容易かつ正確に位置決めすることができるという効果を有するものである。
【0067】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のそれぞれの発明において、位置確認モードを実行してエアーバッグを膨脹させるとともにこの膨脹状態を所定時間維持させた後にマッサージモードを実行するようにしたことから、請求項1又は請求項2記載のそれぞれの発明の効果に加えて、エアーバッグが膨脹状態にある時にエアーバッグの位置を確認しつつ身体をマットに上に横たえることがでるため、被施療部をエアーバッグに正確に対応させることができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のマット式エアーマッサージ機の一部を断面して示した全体斜視図。
【図2】上記マット式エアーマッサージ機の制御構成を示すブロック図。
【図3】上記マット式エアーマッサージ機の分配器の断面図。
【図4】上記分配器のロータリー弁の回転体の説明図。
【図5】上記分配器の位置検出手段のエンコーダー板の説明図。
【図6】上記分配器のロータリー弁の給気口側固定体の説明図。
【図7】上記マット式エアーマッサージ機における給気時間テーブルの構成を示す図。
【図8】上記マット式エアーマッサージ機の位置確認モードおよびマッサージモードのフローチャート図。
【符号の説明】
1 マット式エアーマッサージ機
2 マット
8a〜8h エアーバッグ
21 エアー供給手段
23 排気管
24 排気弁
25 ロータリー弁(エアー分配器の一部)
26 ステッピングモーター(エアー分配器の一部)
27 エアー分配器
28 制御手段
31b ロータリー弁の孔(吸入口)
32a〜32h ロータリー弁の貫通孔
32i ロータリー弁の排気孔

Claims (3)

  1. 内部の所定部位にエアーの給排気により膨縮する複数のエアーバッグが配設されたマットと、前記各エアーバッグにエアーを供給するエアー供給手段と、前記各エアーバッグに接続される複数の貫通孔、前記エアー供給手段に接続される吸入口、及び排気孔を有し、前記貫通孔の一つに前記吸入口が連通されているときに他の貫通孔を前記排気孔に連通させるロータリー弁を備えたエアー分配器と、前記排気孔に接続された排気弁と、前記エアー供給手段およびエアー分配器のロータリー弁並びに前記排気弁を制御する制御手段とを備え、前記制御手段により前記排気弁を開放するとともに前記エアー供給手段およびエアー分配器のロータリー弁を制御して前記エアーバッグに所定の時間給気し膨脹させた後排気するマッサージモードを実行して被施療部のマッサージをするマット式エアーマッサージ機であって前記排気弁が閉じられた状態で前記エアーバッグのうち少なくとも異なる部位に配設されている複数のエアーバッグに対してマッサージモードにおける給気時間より短い時間給気して膨脹させてエアーバッグの位置を確認する位置確認モードを設けるとともに、この位置確認モードを前記マッサージモードの実行前に実行することを特徴とするマット式エアーマッサージ機。
  2. 内部の所定部位にエアーの給排気により膨縮する複数のエアーバッグが配設されたマットと、前記各エアーバッグにエアーを供給するエアー供給手段と、前記各エアーバッグに接続される複数の貫通孔、前記エアー供給手段に接続される吸入口、及び排気孔を有し、前記貫通孔の一つに前記吸入口が連通されているときに他の貫通孔を前記排気孔に連通させるロータリー弁を備えたエアー分配器と、前記排気孔に接続された排気弁と、前記エアー供給手段およびエアー分配器のロータリー弁並びに前記排気弁を制御する制御手段とを備え、前記制御手段により前記排気弁を開放するとともに前記エアー供給手段およびエアー分配器のロータリー弁を制御して前記エアーバッグに所定の時間給気し膨脹させた後排気するマッサージモードを実行して被施療部のマッサージをするマット式エアーマッサージ機であって前記排気弁が閉じられた状態で前記エアーバッグのうち少なくとも異なる部位に配設されている複数のエアーバッグをマッサージモードにおける膨脹量より少ない膨脹量に膨脹させてエアーバッグの位置を確認する位置確認モードを設けるとともに、この位置確認モードを前記マッサージモードの実行前に実行することを特徴とするマット式エアーマッサージ機。
  3. 位置確認モードを実行してエアーバッグを膨脹させるとともにこの膨脹状態を所定時間維持させた後にマッサージモードを実行することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマット式エアーマッサージ機。
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