JP3819316B2 - タワー型ヒートシンク - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ベース部に立設した伝熱部材に放熱フィンを取り付けた構造のタワー型ヒートシンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ヒートシンクは発熱部材もしくは高温部に接触させられて、これら発熱部材や高温部の実質的な放熱面積を拡大する機能を備えたものである。したがって、この種のヒートシンクにおいては、放熱面を形成するフィンが可及的に多数設けられていればよいが、冷却対象物に対する汎用性を持たせるためにベース部にフィンを装着した構造のものが一般に使用されている。しかしながら、ベース部に薄板状のフィンを多数取り付けることは困難であるため、放熱フィンの枚数、すなわち実質的な放熱面積が制約を受ける不都合があった。
【0003】
これに対して、ベース部に支柱などの伝熱部材を立設し、その伝熱部材に放熱フィンを取り付けた構造のタワー型ヒートシンクにおいては、フィンを伝熱部材に嵌合させるなどのことにより、多数の放熱フィンを設けることができるので、その枚数や放熱面積の制約が少なくなる利点がある。この種のタワー型ヒートシンクの一例が米国特許第5,412,535号明細書に記載されており、このヒートシンクは前記伝熱部材としてヒートパイプもしくは、ベ−パーチャンバーを用いたものである。すなわち、ベース部に中空のコンテナを立設し、その内部をヒートパイプ化する一方、そのコンテナの外面に多数のフィンを嵌合させたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のヒートパイプ式のタワー型ヒートシンクにおいては、台形のヒートパイプもしくはベ−パーチャンバーが、ベース部からフィンへの熱伝達を媒介し、しかもその熱伝達が作動流体の潜熱の形で行われるので、ベース部から放熱フィンに至る部分での熱抵抗を小さくすることができる。しかしながら、フィンが取り付けられているヒートパイプもしくはベ−パーチャンバーが、多数のフィンを取り付ける支柱としての機能を兼ね備える必要があるから、ヒートパイプあるいはベ−パーチャンバーとしての熱的特性のみで、その構造を決めることができず、その結果、構造が特殊なものとなるので製造性に欠ける不都合があった。特に上記の明細書に記載された構造では、ヒートパイプもしくはベ−パーチャンバーを一本設けた構造であるから、そのヒートパイプもしくはベ−パーチャンバーを台形のものとせざるをえず、この点でも構造が特殊化され、生産性に欠ける不都合があった。
【0005】
さらにまた、上記従来のタワー型ヒートシンクでは、ヒートパイプ用コンテナもしくはベ−パーチャンバー用コンテナが下端で開口した形状であり、その開口端をベース部で密封する構造であるから、作動流体がベース部に直接接触することによる熱抵抗の低減を計ることができるもののベース部とヒートパイプもしくは、ベ−パーチャンバーとを同時に組み立てなければならず、その点での構造の特殊化に加えヒートパイプもしくはベーパーチャンバーの密封に特殊な技術が要求され、コストの低廉化を計ることが困難であった。
【0006】
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、熱的特性に優れしかも、生産性に優れたタワー型ヒートシンクを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】
この発明は、上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、管状の複数本のヒートパイプがベース部に立設され、そのヒートパイプにおけるベース部とは反対側の端部側に複数のフィンが装着されたタワー型ヒートシンクにおいて、前記ベース部に発熱部材が熱伝達可能に取り付けられ、その発熱部材が所定の基板に対して非接触状態となるように前記ベース部が前記基板に搭載され、前記ベース部の周縁部をその基板に対して固定する固定部材が設けられるとともに、その固定部材とベース部との間に断熱層が介在されていることを特徴とするタワー型ヒートシンクである。
【0008】
したがって、請求項1の発明では、タワー型ヒートシンクにおいて、ベース部自体に固定する機能を持たせないので発熱部材、または所定の基板とベース部との固定の構造が簡単になる。また、固定部材と前記ベース部との間に断熱層が介在されているので、前記発熱部材が非接触状態となっている前記基板への熱伝達が防止される。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記ヒートパイプが前記ベース部に沿わせた蒸発部とその蒸発部に対して湾曲させられた前記ベース部に対して立設されている凝縮部とを備え、前記フィンが前記湾曲している部分よりも先端部側に装着されており、かつフィンが装着されていない部分で、前記ベース部の表面から所定高さの部分を前記フィンと平行な方向の送風に対して遮断する遮蔽壁が設けられていることを特徴とするタワー型ヒートシンクである。
【0010】
したがって、請求項2の発明では、強制冷却のときに、ヒートパイプのフィンが装着されていない部分が、遮蔽壁によって空気流から遮蔽されている。そのため、前記空気流がフィンを迂回することを防止できる。換言すれば、フィンを密にしても送風された空気がフィンを通過する。
【0011】
【発明の実施の形態】
つぎにこの発明を図に示す具体例を参照して説明する。図1に示す例は、LSIなどの電子部品1を冷却するように構成した例であり、図1はその全体的な構成を示す正面図である。図1において、発熱部材に相当する電子部品1を熱授受可能に接触させるベース部2が、銅もしくはその合金などの熱伝導性の良好な金属によって平板状に形成されている。そのベース部2の下面が電子部品1を接触もしくは接合させる面とされている。
【0012】
ベース部2の表面には、凹溝2Aが設けられている。この凹溝2Aに、ヒートパイプ3の基端部4が嵌め込まれており、ヒートパイプ3の基端部4のうち前記凹溝2Aから突出している部分を上部カバー5が覆っており、ベース部2の表面に密着固定されている。したがって、基端部4は、ベース部2および上部カバー5によって挟持されている。
【0013】
ベース部2の周縁には、基板6と固定する固定部材7が接続されている。固定部材7はアルミニウムもしくはその合金などの材料から形成されている。すなわち、固定部材7よりもベース部2の方が熱伝導性に優れている構成とされており、ベース部2に熱が集まり易くなっている。また、ベース部2と固定部材7との間には、プラスチックシート8が設けられており、いわゆる断熱層とされている。
【0014】
ヒートパイプ3は、ほぼ直角に湾曲されてL字状に形成されている。このL字状の一方の端部周辺が基端部4とされており、ベース部2と上部カバ−5とによって挟持されて、固定されている。
【0015】
また、ヒートパイプ3の前記L字状の他方の端部である先端部9周辺には、放熱のための多数のフィン10が設けられており、放熱部とされている。このフィン10は、アルミニウムあるいはその合金などの金属からなる環状をなす薄板状の部材であり、ヒートパイプ3に嵌合させるための三つの取付孔10Aが形成されている。各フィン10は、ヒートパイプ3に嵌合させられた状態で、ヒートパイプ3の前記他方の端部の直角方向に、平行に所定の間隔で配置され、ハンダ付けあるいはカシメなどの適宜の手段でヒートパイプ3に固定されている。このフィン10同士の間隙が、図示しないファン等で強制冷却を行った際の通風路となっている。
【0016】
ヒートパイプ3の前記L字状の湾曲部分5Aの周辺は、フィン10が設けられていない部分とされている。すなわち、基端部4または放熱部以外の部分とされている。このヒートパイプ3における湾曲部分5Aを囲むようにベース部2に壁部が設けられており、遮蔽壁11とされている。言い換えると、図示しないファン等で送風した際のフィン10の通風方向において、通風路以外の部分を塞ぐように遮蔽壁11が、ベース部2の表面に立設されている。
【0017】
ヒートパイプ3の先端部9は、ベース部2の表面方向に湾曲部分5Aを挟んで一個置きに配置されている。したがって、ヒートパイプ3がベース部2の表面上で、平行に隣接する他のヒートパイプ3と互いに反対の向きに配置されている。その結果、ベース部2の表面上で先端部9を頂点とした三角形が形成されている。この状態を図4に示す。
【0018】
上述のような構成で、タワー型ヒートシンク12が形成されている。
【0019】
上述のタワー型ヒートシンク12が使用された状態を説明する。まず、タワー型ヒートシンク12を電子部品1に取り付ける。このとき、電子部品1とベース部2とが接触する。この電子部品1が動作を行うことにより熱が生じる。電子部品1に生じた熱は、ベース部2に伝達される。このベース部2には、管状の複数本のヒートパイプ3の基端部4が、ベース部2に設けられている凹溝2Aに嵌め込まれて固着されているので、ヒートパイプ3とベース部2との熱伝達面積が広くなっている。そのため、ベース部2の熱が効率良くヒートパイプ3に伝達され、フィン10まで熱輸送される。
【0020】
また、ヒートパイプ3の基端部4が、ベース部2および上部カバ−5によって挟持されているので、基端部4の外面全体がベース部2との間の熱伝達面となり、熱抵抗が小さくなる。その結果、電子部品1に生じた熱が、効率よくフィン10まで熱輸送される。
【0021】
また、ベース部2と固定部材7との間には、プラスチックシート8が設けられており、いわゆる断熱層とされている。したがって、ベース部2から固定部材7を経由する基板6への熱伝達が防止される。
【0022】
一方、図示しないファン等によって放熱部が送風されて強制冷却される。放熱部には、平行に配置された薄板状のフィン10が多数設けられているので、タワー型ヒートシンク12の放熱面積が増加される。
【0023】
前記ヒートパイプ3の先端部9は、三角形の頂点とされている。そのため、ヒートパイプ3およびフィン10およびベース部2が、いわゆる枠組構造になるので、タワー型ヒートシンク12の強度が向上する。
【0024】
また、ベース部2自体に固定する機能を持たせないので電子部品1、または所定の基板6とベース部2との固定の構造が簡単になる。
【0025】
また、前記拡散によるベース部2の温度降下が低減される。そのため、基端部4の周辺が高温に保持される。同時に、ベース部2の熱が基端部4に伝達される。基端部4に伝達された熱は、ヒートパイプ3の内部の作動流体によって、放熱部に熱輸送される。この放熱部に輸送された熱はフィン10に伝達される。
【0026】
このとき、ヒートパイプ3の基端部4または放熱部以外の剥き出しの湾曲部分5Aが、ベース部2に立設されている遮蔽壁11によって前記空気流から遮蔽されている。そのため、前記空気流がフィン10を迂回することが防止される。換言すれば、フィン10がヒートパイプ3に密に配置されても、送風された空気がフィン10を通過する。
【0027】
上述の具体例によると、タワー型ヒートシンク12において、管状の複数本のヒートパイプ3の基端部4が、ベース部2の表面に沿わせて固着されているので、ベース部2とヒートパイプ3との熱伝達面積が広くなる。そのため、ベース部2からヒートパイプ5に効率良く熱を伝達することができる。また、ヒートパイプ5とベース部2との固定部分が大きく形成されているので、前記ヒートパイプ5とベース部2とを固定し易くすることができる。その結果、タワー型ヒートシンク12の生産性を向上することができる。
【0028】
また、ヒートパイプ3の湾曲部分5Aが、ベース部2に立設されている遮蔽壁11によって送風された空気から遮蔽されている。そのため、前記空気流がフィン10を迂回することが防止されて、前記送風された空気がフィン10を通過するので、タワー型ヒートシンク12の放熱性を向上することができる。また、遮蔽壁11によってフィン10の設けられた放熱部を独立させることができる。その結果、前記ヒートパイプ5の湾曲部分にフィン10を設ける必要がなくなるので、タワー型ヒートシンク12の生産性を向上することができる。
【0029】
また、ベース部2自体に固定する機能を持たせないので電子部品1、または所定の基板6とベース部2との固定の構造が簡単になる。そのため、タワー型ヒートシンク12の製造性を向上することができる。また、ベース部2に電子部品1が固定されているので、電子部品1に生じた熱を効率良くベース部2に伝導することができる。したがって、タワー型ヒートシンク12の熱的特性を向上することができる。
【0030】
また、ベース部2の表面に密着固定された上部カバー5によって、前記ヒートパイプ3の基端部4の外面全体がベース部2との間の熱伝達面となり、熱抵抗が小さくなる。その結果、タワー型ヒートシンク12の熱的特性を向上することができる。また、上部カバー5とベース部2とによってヒートパイプ3の固定の際に仮止めできる。その結果、タワー型ヒートシンク12の製造時に、フィン10の取り付け等の微調整を行うことができる。そのため、タワー型ヒートシンク12の生産性を向上することができる。
【0031】
また、前記ヒートパイプ3の先端部9が、多角形の頂点とされていることにより、そのため、ヒートパイプ3およびフィン10およびベース部2が、いわゆる枠組構造になるので、タワー型ヒートシンク12の強度を向上することができ、仮止め等を行うことができる。したがって、タワー型ヒートシンク12の生産性を向上することができる。また、フィン10同士の間隔を大きく形成できるので、薄板状のフィン10は放熱面積の広いフィンを使用することができる。その結果、タワー型ヒートシンク12の放熱性を向上することができる。
【0032】
また、ベース部2と固定部材7との間に、プラスチックシート8が設けられて断熱層とされているので、ベース部2に伝達された大部分の熱がベース部2に拡散されずに、基端部4に伝達される。したがって、前記拡散による温度降下を減少することができる。そのため、基端部4の周辺を高温に保持することができる。基端部4の周辺が高温に保たれると、ヒートパイプ3内部の作動流体の沸騰および蒸発が効率よく行われる。その結果、ヒートパイプ3の熱輸送の効率を向上することができる。すなわち、タワー型ヒートシンク12の放熱性を向上することができる。そのため、基板6を熱保護するためのカバー等を固定部材7に設ける必要がなくなる。したがって、タワー型ヒートシンク12の生産性を向上することができる。
【0033】
また、放熱部に薄板状のフィン10が多数設けられているので、放熱面積を増加することができる。その結果、タワー型ヒートシンク12の放熱性を向上することができる。
【0034】
また、ヒートパイプ3が伝熱管とされていることにより、熱の移動がヒートパイプ3の内部の作動流体の潜熱としておこなわれるので、フィン10に対する熱の移動が促進され、その結果、放熱効率を向上させることができる。
【0035】
また、ベース部2がの固定部材7よりも熱伝導性の良い材料で形成されているので、電子部品1からベース部2に伝達される大部分の熱を、基端部4に伝達することができるので、電子部品1に生じた熱を放熱部まで効率よく熱輸送することができる。したがって、タワー型ヒートシンク12の放熱性を向上することができる。
【0036】
なお、この発明は上記の具体例に限定されない。すなわち、この発明における断熱層は、上述したプラスチックシート8による断熱層に限られないのであって、例えば、ベース部2と固定部材7との間に隙間が設けられて、前記隙間に介在する空気によって断熱される断熱層が形成されていてもよい。要は、ベース部と固定部材との間が断熱層が形成されていればよい。
【0037】
また、上記の具体例のタワー型ヒートシンク12では、三本のL字状に湾曲された形状のヒートパイプ3が使用されたが、この発明のタワー型ヒートシンクは、上述のヒートパイプの形状および本数に限定されない。例えば、U字状に湾曲された形状のヒートパイプを使用し、その中間部をベース部に固定する構成としてもよい。
【0038】
さらに、上記の具体例のタワー型ヒートシンク12では、ヒートパイプ3の湾曲部分5Aが、遮蔽壁11によって空気流から遮蔽されたが、この遮蔽壁の構成は、上述の遮蔽壁11の構成に限定されない。例えば、各ヒートパイプ3の前記部分の周囲をフィルム状の部材によって覆って前記空気流から遮蔽してもよい。要は、ヒートパイプのフィンが配列されていない部分が空気流から遮蔽されていればよく、その遮蔽壁は任意の部材でよい。
【0039】
ところで、この発明では、ヒートパイプを立設したベース部を固定部材によって基板に固定するように構成されている。したがってこの発明では、ベース部を、発熱部材を取り付けることのできる範囲で小型化することができる。そのため、ベース部は熱伝導性のよい金属とし、固定部材は安価な素材によって構成することができる。例えばベース部を銅製とし、固定部材をアルミニウム製とすることができる。こうすることにより、ヒートシンクの全体としてのコストを低廉化することができる。その場合、上記の断熱層を介在させなくてもよい。また、発熱部材は、基板に取り付けられるなど、基板に接触していてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、タワー型ヒートシンクにおいて、固定部材とベース部との間に断熱層が設けられているので、発熱部材から基板への熱伝達を防止することができ、そのため基板への熱影響を防止もしくは抑制することができる。
【0041】
また、請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加えて、強制冷却のときに、ヒートパイプのフィンが装着されていない部分が、遮蔽壁によって空気流から遮蔽されている。そのため、前記空気流がフィンを迂回することが防止され、その結果、送風された空気がフィンを通過するので、フィンから効率良く放熱することができる。その結果、タワー型ヒートシンクの熱的特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のタワー型ヒートシンクの一例を示す図である。
【図2】 図1における発明の要部の拡大図である。
【図3】 この発明のヒートパイプの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…電子部品、 2…ベース部、 3…ヒートパイプ、 6…基板、 7…固定部材、 8…プラスチックシート、 10…フィン、 11…遮蔽壁、 12…タワー型ヒートシンク。
Claims (2)
- 管状の複数本のヒートパイプがベース部に立設され、そのヒートパイプにおけるベース部とは反対側の端部側に複数のフィンが装着されたタワー型ヒートシンクにおいて、
前記ベース部に発熱部材が熱伝達可能に取り付けられ、その発熱部材が所定の基板に対して非接触状態となるように前記ベース部が前記基板に搭載され、前記ベース部の周縁部をその基板に対して固定する固定部材が設けられるとともに、その固定部材とベース部との間に断熱層が介在されていることを特徴とするタワー型ヒートシンク。 - 前記ヒートパイプが前記ベース部に沿わせた蒸発部とその蒸発部に対して湾曲させられた前記ベース部に対して立設されている凝縮部とを備え、前記フィンが前記湾曲している部分よりも先端部側に装着されており、かつフィンが装着されていない部分で、前記ベース部の表面から所定高さの部分を前記フィンと平行な方向の送風に対して遮断する遮蔽壁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のタワー型ヒートシンク。
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