JP3813353B2 - 車両用ドア構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝撃荷重を吸収するための車両用ドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のサイドドアには、乗員がサイドドアの車室内側部に当接した場合に、乗員の衝撃を和らげる衝撃吸収構造を備えたているものがあり、その一例として実用新案登録番号第2549364号が知られている。
【0003】
図3に示される如く、この車両用ドア構造では、ドアアウトパネルとドアインナパネル70とが内部空間を形成しており、ドアインナパネル70の車室内側にはドアトリム72が装着されている。また、ドアインナパネル70には内部空間に連通する開口74が形成されている。ドアインナパネル70とドアトリム72との間には、衝撃吸収部材76が配設されており、衝撃吸収部材76に形成した突出部76Aが開口74からドアアウトパネルとドアインナパネル70との間の内部空間に突出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この車両用ドア構造において、所定の衝撃吸収量を確保するために、ドアインナパネル70とドアトリム72との間に配設される衝撃吸収部材76の厚さを大きくすると、ドアトリム72に小物入れのためのポケットを設けた場合、衝撃吸収部材76と、ドアトリム72のポケットとをドア幅方向にオーバラップさせることができなくなる。この結果、衝撃吸収部材76よりドア前方の部位のみの大きさのポケットとなるため、ポケットを大きくできない。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、所定の衝撃吸収量を確保し、且つポケットを大きくできる車両用ドア構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、ドアトリムにポケットが形成された車両用ドア構造であって、
シートに着座した乗員の腰部に対向する前記ポケットの車室内側の上端縁部に略前後方向に沿って形成された所定の剛性を確保した中空状の衝撃吸収部を有し、
該衝撃吸収部は車室外方へ湾曲することで衝撃荷重を吸収することを特徴とする。
【0007】
従って、側突等によって、乗員が車室外方へ移動し、乗員の腰部がポケットの車室内側の上端縁部に略前後方向に沿って形成された衝撃吸収部に当接し、衝撃吸収部を車室外方へ押圧した場合には、所定の剛性を確保した中空状の衝撃吸収部が車室外方へ湾曲することによって、乗員の腰部に作用する衝撃荷重を吸収する。即ち、本発明では、ドアの車室内側部に、衝撃荷重を吸収する部位と、ポケットの上端縁部とをオーバラップして配設することができる。この結果、所定の衝撃吸収量を確保し、且つポケットを大きくできる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両用ドア構造において、前記衝撃吸収部は側突時に乗員の腰部に当接し、乗員の車室外方への移動を規制することを特徴とする。
【0009】
従って、請求項1記載の内容に加えて、ポケットの上端縁部が側突時最初に乗員の腰部に当接し、乗員の車室外方への移動を規制することにより、ドアトリムのアームレストなどの突出物の乗員への腹部への食い込みを防止する。
【0010】
請求項3記載の本発明は、請求項1記載の車両用ドア構造において、前記衝撃吸収部はドア幅方向への圧縮変形によっても衝撃荷重を吸収することを特徴とする。
【0011】
従って、請求項1記載の内容に加えて、ポケットの上端縁部が底付きした場合には、衝撃吸収部がドア幅方向へ圧縮変形し衝撃荷重を吸収するため、衝撃吸収効果が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用ドアの衝撃吸収構造の一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
【0013】
なお図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車室内側方向を示す。
【0014】
図2に示される如く、自動車用フロントサイドドア10は、車室外側に配置されるドアアウタパネル12と車室内側に配置されるドアインナパネル14とから成る内部中空のドア本体を備えている。このドア本体におけるドアインナパネル14の車室内側に、ドアトリム16が取り付けられている。フロントシート17に着座した乗員18の腰部18Aと対向するドアトリム16の部位には、ポケット20が形成されている。
【0015】
図1に示される如く、ポケット20は、ポケット20の底部20A及びポケット20の後部20Bを構成する側面視L字状の本体部24と、ポケット20の前部20Cと、後部上端20Dとを連結する衝撃吸収部26とで構成されており、衝撃吸収部26と本体部24との間には、開口部28が形成されている。衝撃吸収部26は側面視において、乗員18の腰部18Aと対向する部位に形成されている。
【0016】
なお、衝撃吸収部26は、ポケット20の実質的な容量を大きくするため、上方に突出した円弧状となっているが、所定の剛性を確保するため、底部20Aの前部20Cと、後部上端20Dとを連結するテンションラインLが貫通する曲率及び幅に設定されている。
【0017】
従って、衝撃吸収部26は、乗員18の腰部18Aが当接し、乗員18の腰部18Aによって、車室外方(図2の矢印A方向)へ押圧された場合には、図2に二点鎖線で示すように車室外方へ変形することによって、衝撃荷重を吸収するようになっている。そして、衝撃吸収部26を乗員18の腰部18Aを当接させることにより、衝撃吸収部26が乗員18を車室内方(図2の矢印B方向)へ押し入れる状態となり、乗員18が車室外方へ移動するのを規制している。
【0018】
また、図2に示される如く、衝撃吸収部26の内部は中空部29とされており、図2に二点鎖線で示すように底付きした場合には、衝撃吸収部26がドア幅方向へ圧縮変形するようになっている。
【0019】
なお、図1及び図2の符号30はアームレストを、図1の符号32はスピーカをそれぞれ示している。
【0020】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0021】
図2に示される如く、例えば、車体側方から、フロントサイドドア10へ他車両が衝突する側突等によって、乗員18が車室外方(図2の矢印A方向)へ移動し、乗員18の腰部18Aがポケット20の衝撃吸収部26に当接し、衝撃吸収部26を車室外方(図2の矢印A方向)へ押圧した場合には、衝撃吸収部26が図2に二点鎖線で示すように車室外方へ変形することによって、乗員18の腰部18Aに作用する衝撃荷重を吸収することができると共に、乗員18の車室外方(図2の矢印A方向)へ移動を抑制することができ、ドアトリム16のアームレスト30などの突出部の乗員18の腹部への食い込みを防止する。
【0022】
従って、本実施形態では、フロントサイドドア10の車室内側部に、衝撃荷重を吸収する部位と、ポケット20とを車幅方向にオーバラップして配設することができる。この結果、所定の衝撃吸収量を確保し、且つポケット20を大きくできる。また、ドアインナパネル14とドアトリム16との間に別途衝撃吸収部材を設ける構造と比べコスト的にも有利になる。
【0023】
また、本実施形態では、図2に二点鎖線で示すようにポケット20の衝撃吸収部26が底付きした場合には、衝撃吸収部26がドア幅方向へ圧縮変形することによって、さらに衝撃を吸収することができ、衝撃吸収効果が向上する。
【0024】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであり、例えば、本実施形態では、衝撃吸収部26を上方に突出した円弧状としたが、これに代えて衝撃吸収部26を、下方に突出した円弧状としても良く、また、直線状としても良い。
【0025】
また、本実施形態では、衝撃吸収部26の剛性を確保するため、衝撃吸収部26の内部にリブ等の補強手段を形成した構成としても良い。また、ポケット20の開口部28には、ポケット20内に小物を入れた際に、開口部28から小物が落下しないように開口部28にネット、透明フィルム等の落下防止部材を配設しても良い。また、開口部28をドアトリム16と一体的に壁部で閉塞した構成としても良い。また、本発明の車両用ドア構造はリヤサイドドア等の他のドアにも適用可能である。
【0026】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、ドアトリムにポケットが形成された車両用ドア構造であって、シートに着座した乗員の腰部に対向するポケットの車室内側の上端縁部に略前後方向に沿って形成された所定の剛性を確保した中空状の衝撃吸収部を有し、該衝撃吸収部は車室外方へ湾曲することで衝撃荷重を吸収するため、所定の衝撃吸収量を確保し、且つポケットを大きくできるという優れた効果を有する。
【0027】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両用ドア構造において、衝撃吸収部は側突時に乗員の腰部に当接し、乗員の車室外方への移動を規制するため、請求項1記載の効果に加えて、ドアトリムのアームレストなどの突出物が乗員の腹部へ食い込むのを防止するという優れた効果を有する。
【0028】
請求項3記載の本発明は、請求項1記載の車両用ドア構造において、衝撃吸収部はドア幅方向への圧縮変形によっても衝撃荷重を吸収するため、請求項1記載の効果に加えて、衝撃吸収効果が向上するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用ドア構造を示す概略側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】従来の実施形態に係る車両用ドア構造を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 フロントサイドドア
12 ドアアウタパネル
14 ドアインナパネル
16 ドアトリム
20 ポケット
24 ポケットの本体部
26 ポケットの衝撃吸収部
Claims (3)
- ドアトリムにポケットが形成された車両用ドア構造であって、
シートに着座した乗員の腰部に対向する前記ポケットの車室内側の上端縁部に略前後方向に沿って形成された所定の剛性を確保した中空状の衝撃吸収部を有し、
該衝撃吸収部は車室外方へ湾曲することで衝撃荷重を吸収することを特徴とする車両用ドア構造。 - 前記衝撃吸収部は側突時に乗員の腰部に当接し、乗員の車室外方への移動を規制することを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
- 前記衝撃吸収部はドア幅方向への圧縮変形によっても衝撃荷重を吸収することを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
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