JP3808726B2 - 船舶フィン装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、船体付加物により船舶の省エネルギー化を図る船舶フィン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、船舶の推進性能の向上を図り、省エネルギー化を実現するという目的で種々の工夫が行われており、例えば図6(a)に示されるように、細長く延びた板状のフィン50をプロペラ51の前方で船尾船体52に向って上り勾配となるように船体両舷に装着したり、また図6(b)に示されるように、三角形状のフィン60をプロペラ51Aの前方の船尾船体52Aに左右一対で装着したりするなどの工夫が行われている。前者に係るフィン(以下、「一条フィン」と称する。)50は、船側におけるビルジ渦を制御し推進性能を改善することで省エネルギー化に供するものとされ、後者に係るフィン(以下、「三角形状フィン」と称する。)60は、船尾部における整流作用で船体抵抗を低減し省エネルギー化に供するものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、船舶における省エネルギー化の観点では、推進効率の向上と船体抵抗の低減とを共に図るのが肝要であり、前記一条フィン50では、推進効率の向上と船体抵抗の低減とを同時に図る設置位置を見出すのが困難で、いずれか一方が良ければ他方が変わらないか、もしくは悪化するなどという問題点がある。一方、前記三角形状フィン60では、プロペラ直前の流れは制御できても、広い範囲のビルジ渦を制御することができないため、推進効率の向上が不十分で、かつトータルな意味での船体抵抗の低減が小さいという問題点がある。
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、簡易な構成で推進効率の向上と船体抵抗の低減とが図れて省エネルギー化が可能な船舶フィン装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために、第1発明による船舶フィン装置は、
一軸または複数軸船舶の船尾水線下の両舷または片舷に、片舷につき2条の短冊状のフィンを、各フィンの長辺が外板に沿うように、かつ各フィンの短辺が外板から略直角方向に突出するように、それぞれ前後に間隔をもって装備してなる船舶フィン装置であって、
これら前後に装備されるフィンのうち、前部に装備されるフィンは、船体中央より後方でプロペラ中心線高さ以下の位置を起点として後方に向かって上り勾配とされ、後部に装備されるフィンは、船体に平行もしくは平行に近い傾きで、その設置高さがプロペラ中心線の上方であってそのプロペラ中心線からプロペラチップの高さの間となるように、プロペラ直前の船体に装備されることを特徴とするものである。
【0006】
一般に、通常の船舶では、船体中央部から船幅が狭くなる船尾にかけて、船舶の進行方向に沿った軸をもち船底から船側へ回り込む渦、いわゆるビルジ渦が発生する。また、このビルジ渦が船側に当ることで、その船側の近傍に斜め下方の流れが発生する。
【0007】
本発明によれば、前記斜め下方の流れは前部フィンによって遮られて制御され、前記ビルジ渦は弱められる。この弱められたビルジ渦は、その前部フィンによって渦形成が保護されつつ順次プロペラ前方の後部フィン近傍へと誘導される。そして、この後部フィンにより、そのビルジ渦はその拡散が防止されつつプロペラへと導かれるとともに、そのビルジ渦に誘発される二次流れ(進行方向に対する直角面内流れ)が抑制され、かつプロペラ前方における船長方向流れが整流される。ここで、そのビルジ渦の拡散防止作用およびプロペラ前方における整流作用は、前部フィンと後部フィンとの間隙から取り込まれる船側に沿った流れによって助長される。こうして、プロペラには、ビルジ渦によってもたらされる伴流と、より均一にされた流れとが導かれることとなり、伴流利得と推進器効率比とを高めることができ、その結果、船舶の推進効率を向上させることができる。
【0008】
また、本発明によれば、前述したように前部フィンによってビルジ渦が弱められるとともに、後部フィンによってビルジ渦の拡散が防止され、かつビルジ渦に誘発される二次流れが抑制されるので、ビルジ渦に起因する誘導抵抗が減じられ、船舶の船体抵抗をも低減することができる。さらに、前部フィンと後部フィンとの間隙から取り込まれる船側に沿った流れによる整流作用および後部フィンによるプロペラ前方での整流作用により、船尾部での圧力が高められて圧力回復が図られるので、更に船体抵抗を低減することができる。以上述べたように、本発明によれば、推進効率の向上と船体抵抗の低減とを図ることができ、省エネルギー化が図れるという効果を奏する。また、本発明においては、船側の前後に装備されるフィンがいずれも短冊状の簡易な形状とされ、しかもそれぞれのフィンが独立して配置される構造とされているので、それらフィンの製作や船体への装着が簡単に行えて実用化が容易となり、費用対効果に優れるという効果を奏する。
【0009】
続いて、前記目的を達成するために、第2発明による船舶フィン装置は、
一軸または複数軸船舶の船尾水線下の両舷のうち、プロペラの回転方向と順廻りのビルジ渦が発生する側の船舷に、2条の短冊状のフィンを、各フィンの長辺が外板に沿うように、かつ各フィンの短辺が外板から略直角方向に突出するように、それぞれ前後に間隔をもって装備し、プロペラの回転方向と逆廻りのビルジ渦が発生する側の船舷に、1条の短冊状のフィンを、その長辺が外板に沿うように、かつその短辺が外板から略直角方向に突出するように装備してなる船舶フィン装置であって、
前記2条の短冊状のフィンのうち、前部に装備されるフィンは、船体中央より後方でプロペラ中心線高さ以下の位置を起点として後方に向かって上り勾配とされ、後部に装備されるフィンは、船底に平行もしくは平行に近い傾きで、その設置高さがプロペラ中心線の上方であってそのプロペラ中心線からプロペラチップの高さの間となるように、プロペラ直前の船体に装備され、
前記1条の短冊状のフィンは、船底に平行もしくは平行に近い傾きで、その設置高さがプロペラ中心線の上方であってそのプロペラ中心線からプロペラチップの高さの間となるように、プロペラ直前の船体に装備されることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、プロペラの回転方向と順廻りのビルジ渦は、前記2条の短冊状フィンにおける前部フィンによって弱められ、この弱められた順廻りのビルジ渦が前記第1発明において述べたのと同様の作用によりプロペラへと導かれる。一方、プロペラの回転方向と逆廻りのビルジ渦は、弱められることなく前記1条の短冊状フィンによってその拡散が防止されつつプロペラへと導かれる。このため、プロペラ面内では、平均すると、プロペラの回転と逆廻りの回転流が優勢となり、その結果、回転エネルギーがプロペラにて回収されることとなる。したがって、本発明によれば、前記第1発明の効果に加え、更に推進効率の向上が図れるという効果を奏する。
【0011】
前記第1発明または第2発明において、前記2条の短冊状のフィンのうち、前部に装備されるフィンと後部に装備されるフィンとの間の略中間位置に、別体のフィンが装備される(第3発明)ことで、ビルジ渦が前部フィンから後部フィンにスムーズに誘導されるという効果を奏する。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による船舶フィン装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
図1には、本発明の一実施形態に係る船舶の要部概略構成図が示されており、右舷側面図(a)、(a)におけるA−A矢視図(b)および(a)におけるB−B矢視図(c)がそれぞれ示されている。また、図2には、本実施形態の船舶フィン装置により、船尾流れが制御される状態を表す図が示されている。
【0014】
図1に示されるように、本実施形態に係る船舶15は、一軸船の船尾構造を有する肥大船型船舶であって、船体中央部から船幅が狭くなる船尾1に、舵3と、後方から見て右回りの回転方向のプロペラ4とが設けられて構成されている。
【0015】
このような構成の船舶15において、本実施形態の船舶フィン装置20は、船尾水線2下の両舷11,12に、片舷につき2条の短冊状のフィン5,6を有してなり、それら両フィン5,6がそれぞれ前後に間隙をもって外板7に装着されて構成されている。ここで、それら両フィン5,6は、共に各フィンの長辺が外板7に沿い、かつ各フィンの短辺が外板7から略直角方向に突出するように装着されている。また、それら両フィン5,6のうち、前方に配されるフィン(以下、「前部フィン」と称する。)5は、船体中央より後方であって船尾垂線8から前方に距離S(距離Sは垂線間長さ(Lpp)の15%以内)の位置にその取付起点を有し、またその取付位置がプロペラ4中心線高さ以下で、かつその取付終点が後方に装着されるフィン6の高さ以下となるように、後方に向かって上り勾配で装着されている。一方、後方に配されるフィン(以下、「後部フィン」と称する。)6は、船底に平行もしくは平行に近い傾きで、その取付高さがプロペラ4中心線からプロペラチップ高さの間となるように、プロペラ4直前の船体に装着されている。なお、本実施形態において、前部フィン5は、その長辺長さL1がプロペラ4の直径D以下とされ、また外板7からの突出幅W1がプロペラ4の直径Dの10%以下とされている。一方、後部フィン6は、その長辺長さL2がプロペラ4の直径D以下とされ、外板7からの突出幅W2がプロペラ4の直径Dの20%以下とされている。
【0016】
このように構成される船舶フィン装置20を装備する船舶15においては、図2に示されるように、船体中央部から船幅が狭くなる船尾1にかけて、船舶15の進行方向に沿った軸をもち船底から船側へ回り込む渦、いわゆるビルジ渦9が発生するとともに、このビルジ渦9が船側に当ることで、その船側の近傍に斜め下方の流れ9aが発生するが、前部フィン5がその斜め下方の流れ9aを遮って、ビルジ渦9を弱めるとともに、その前部フィン5の下方におけるビルジ渦9の渦形成を保護しつつ、そのビルジ渦9を順次プロペラ4の前方へと誘導する。次いで、後部フィン6がこのプロペラ4の前方に導かれたビルジ渦9の拡散を防止し、かつそのビルジ渦9による二次流れを抑制するとともに、プロペラ4の前方における船長方向流れを整流する。この際、前部フィン5と後部フィン6との間隙から取り込まれた船側に沿う流れ10が先に述べた後部フィン6によるビルジ渦9の拡散防止作用およびプロペラ4の前方における整流作用を助長する。こうして、ビルジ渦9に捲き込まれた境界層の伴流と、より均一にされた流れとをプロペラ4面内に確実に誘導する。
【0017】
本実施形態によれば、前部フィン5および後部フィン6、加えてこれらフィン5,6の間隙から取り込まれる船側に沿った流れ10により、プロペラ4面内には、伴流と、より均一な流れとが確実に導かれるので、伴流利得と推進器効率比とを高めることができ、船舶15の推進効率を向上させることができる。また、前部フィン5によるビルジ渦9の弱勢化、並びに後部フィン6によるビルジ渦9の拡散防止作用およびビルジ渦9に誘発される二次流れの抑制により、ビルジ渦9に起因する誘導抵抗が減じられので、船舶15の船体抵抗を低減することができる。加えて、前部フィン5と後部フィン6との間隙から取り込まれる船側に沿った流れ10による整流作用、並びに後部フィン6によるプロペラ4の前方における整流作用により、船尾1近傍での圧力回復が成されることから、船舶15の船体抵抗を更に低減することができる。こうして、推進効率を向上させることができ、また船体抵抗を低減させることができるので、船舶15の省エネルギー化が図れるという効果を奏する。さらに、本実施形態においては、前部フィン5および後部フィン6がいずれも短冊状の簡易な形状とされ、しかもそれぞれのフィン5,6が独立して配置される構造とされているので、それらフィン5,6の製作や船体への装着が簡単に行えて実用化が容易となり、費用対効果に優れるという効果を奏する。
【0018】
以上述べた本実施形態の省エネ効果を確認するために、本発明者らは、本実施形態の主旨に沿い模型船による抵抗試験および自航試験を行った。これらの試験は、模型船に本実施形態で述べた船舶フィン装置20を装備した場合と装備しない場合とを比較して行われた。その結果が図3乃至図5に示されている。ここで、図3には、満載状態およびバラスト状態におけるそれぞれの抵抗試験結果の剰余抵抗係数を比較する図が、図4には、満載状態における自航試験結果の自航要素を比較する図が、図5には、バラスト状態における自航試験結果の自航要素を比較する図がそれぞれ示されている。なお、模型船に装着される本実施形態に係る前部フィン5の主要寸法は、プロペラ直径Dに対して、長辺長さL1=D、突出幅W1=0.07Dであり、一方、同後部フィン6の主要寸法は、長辺長さL2=0.80D、突出幅W2=0.10Dである。
【0019】
図3乃至図5に示されるように、満載状態およびバラスト状態のいずれにおいても、本実施形態の船舶フィン装置20を装備することにより、抵抗および自航要素が改善されているのが読み取れ、同一船速で推進馬力を比較すると、本実施形態の船舶フィン装置20を装備しない場合に比べて、満載状態では約3.5%の改善が、バラスト状態では6.5%の改善がそれぞれ図られているのが確認された。
【0020】
次に、本実施形態の変形例について説明する。
【0021】
本変形例は、本実施形態において、プロペラ4の回転方向と順廻りのビルジ渦が発生する側の船舷、すなわち左舷12には本実施形態に係る前部フィン5および後部フィン6をそれぞれ当該実施形態で述べたのと同様にして装備し、一方、プロペラ4の回転方向と逆廻りのビルジ渦が発生する側の船舷、すなわち右舷11には本実施形態に係る後部フィン6のみを当該実施形態で述べたのと同様にして装備してなる例である。
【0022】
このような構成の本変形例では、左舷12における前部フィン5がそのプロペラ4の回転方向と順廻りのビルジ渦を弱め、本実施形態と同様に、その弱められた順廻りのビルジ渦をプロペラ4へと誘導する。一方、プロペラ4の回転方向と逆廻りのビルジ渦についてはその勢力を弱めることなく右舷11の後部フィン6でその拡散を防止しつつプロペラ4へと誘導する。こうして、プロペラ4面内において、プロペラ4の回転方向に対して逆廻りの回転流が平均して優勢となるようにする。
【0023】
本変形例によれば、プロペラ4面内においては、プロペラ4の回転方向に対して逆廻りの回転流が平均して優勢である状態とされるので、回転エネルギーをプロペラ4で回収することができ、本実施形態の効果に加えて、更に推進効率の向上が図れるという効果を奏する。
【0024】
ここで、本変形例の主旨は、プロペラ4面内において、プロペラ4の回転方向に対して逆廻りの回転流が平均して優勢となるようにし、回転エネルギーをプロペラ4で回収することによって、推進効率を向上させようとすることであるが、この主旨に沿えば、前述した本実施形態において、左舷12および右舷11の各舷にそれぞれ装備される前部フィン5および後部フィン6の配置を適宜調整することにより、特に、左舷12側の前部フィン5はビルジ渦を弱勢化させる観点での配置とし、これに対して、右舷11側の前部フィン5は左舷12側に対して相対的にビルジ渦を強勢化させる観点での配置とすることにより、本変形例で述べたような回転エネルギーのプロペラ4での回収による推進効率の向上を図ることができる。
【0025】
本実施形態または本変形例において、前部フィン5と後部フィン6との間の略中間位置の外板7に、別体のフィンを装着しても良い。このようにすれば、ビルジ渦9を前部フィン5から後部フィン6へ向けてスムーズに誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る船舶の要部概略構成図であり、(a)は右舷側面図、(b)は(a)におけるA−A矢視図、(c)は(a)におけるB−B矢視図である。
【図2】図2は、本実施形態の船舶フィン装置により、船尾流れが制御される状態を表す図である。
【図3】図3は、満載状態およびバラスト状態におけるそれぞれの抵抗試験結果の剰余抵抗係数を比較する図である。
【図4】図4は、満載状態における自航試験結果の自航要素を比較する図である。
【図5】図5は、バラスト状態における自航試験結果の自航要素を比較する図である。
【図6】図6(a)(b)は、従来の船舶フィン装置を説明する図であり、(a)は船尾船体に一条フィンが装着された例、(b)は船尾船体に三角形状フィンが装着された例である。
【符号の説明】
1 船尾船体
2 水線
3 舵
4 プロペラ
5 前部フィン
6 後部フィン
7 外板
8 船尾垂線
9 ビルジ渦
11 右舷
12 左舷
15 船舶
20 船舶フィン装置
Claims (3)
- 一軸または複数軸船舶の船尾水線下の両舷または片舷に、片舷につき2条の短冊状のフィンを、各フィンの長辺が外板に沿うように、かつ各フィンの短辺が外板から略直角方向に突出するように、それぞれ前後に間隔をもって装備してなる船舶フィン装置であって、
これら前後に装備されるフィンのうち、前部に装備されるフィンは、船体中央より後方でプロペラ中心線高さ以下の位置を起点として後方に向かって上り勾配とされ、後部に装備されるフィンは、船体に平行もしくは平行に近い傾きで、その設置高さがプロペラ中心線の上方であってそのプロペラ中心線からプロペラチップの高さの間となるように、プロペラ直前の船体に装備されることを特徴とする船舶フィン装置。 - 一軸または複数軸船舶の船尾水線下の両舷のうち、プロペラの回転方向と順廻りのビルジ渦が発生する側の船舷に、2条の短冊状のフィンを、各フィンの長辺が外板に沿うように、かつ各フィンの短辺が外板から略直角方向に突出するように、それぞれ前後に間隔をもって装備し、プロペラの回転方向と逆廻りのビルジ渦が発生する側の船舷に、1条の短冊状のフィンを、その長辺が外板に沿うように、かつその短辺が外板から略直角方向に突出するように装備してなる船舶フィン装置であって、
前記2条の短冊状のフィンのうち、前部に装備されるフィンは、船体中央より後方でプロペラ中心線高さ以下の位置を起点として後方に向かって上り勾配とされ、後部に装備されるフィンは、船底に平行もしくは平行に近い傾きで、その設置高さがプロペラ中心線の上方であってそのプロペラ中心線からプロペラチップの高さの間となるように、プロペラ直前の船体に装備され、
前記1条の短冊状のフィンは、船底に平行もしくは平行に近い傾きで、その設置高さがプロペラ中心線の上方であってそのプロペラ中心線からプロペラチップの高さの間となるように、プロペラ直前の船体に装備されることを特徴とする船舶フィン装置。 - 前記2条の短冊状のフィンのうち、前部に装備されるフィンと後部に装備されるフィンとの間の略中間位置に、別体のフィンが装備される請求項1または請求項2に記載の船舶フィン装置。
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