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JP3808291B2 - 分散シフト光ファイバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は分散シフト光ファイバに関し、波長多重伝送に適した小さい分散スロープを有するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来検討されている1.55μm帯(1490〜1570nm)用の長距離伝送および大容量伝送が可能な波長多重伝送システムにおいては、非線形光学効果を低減し、伝送損失の劣化を防ぐことが重要である。
非線形光学効果は非線形定数によってほぼ決定される。非線形定数はn2/Aeffであらわされる。n2は非線形屈折率であり、Aeffは有効コア断面積である。n2は材料によりほぼ一定なので、Aeffの拡大は非線形光学効果を抑制するために有効な手段である。
【0003】
さらに、波長多重伝送システムにおいては、分散スロープ低減の要求が高まっている。分散スロープとは、波長分散値の波長依存性を示すもので、横軸に波長(nm)、縦軸に波長分散値(ps/km/nm)をプロットした際の曲線の勾配である。
波長多重伝送システムにおいて、伝送路(光ファイバ)の分散スロープが大きいと各波長間の波長分散値の差が大きくなり、各波長の光の伝送状態がばらつくため、全体の伝送特性が劣化する。
また、光通信システムの伝送路としては、実質的にシングルモードであることや、曲げ損失を100dB/m以下に保つことが最低限の条件として要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来提案されている分散シフト光ファイバにおいては、実質的にシングルモードであることや、曲げ損失を100dB/m以下に保つという条件下では、Aeffの拡大と分散スロープの低減を同時に十分に満足することは困難であった。
【0005】
例えば、特開平8−220362号公報に開示された細径解を用いたデュアルシェイプ型のものは、分散スロープが最小で0.10ps/km/nm2前後程度であったため、分散スロープの低減が厳しく要求されるシステムに適用するには不十分な場合があった。
また、特開平11−119045号公報に開示された太径解を用いたセグメントコア型のものは、ある程度最近要求されている特性に近いものが得られる。 しかしながら、セグメントコア型は、屈折率が増減する5層構造からなる屈折率分布形状であるため、各層の位置、幅、形状などによって微妙に特性が変化する。よって、製造時に各層の半径、比屈折率差などの構造パラメータの高度な制御性が要求され、製品歩留まりの向上に限界があった。
ここで、波長1.55μmにおいて、分散シフト光ファイバのコア径を屈折率分布形状の相似形を保ったまま拡大していくと、波長分散値が所望の値になる解が2つ以上存在していることが知られている。このとき曲げ損失やカットオフ波長などの特性が比較的実用的な範囲になる解のうち、相対的にコア径が細い解を細径解、太い解を太径解と呼んでいる。
【0006】
また、チャンネル数(多重する波長の数)の増加に伴い、これまで用いられてきた伝送帯に、いわゆるLバンド帯(1570〜1610nm帯)を加えた1490〜1625nmに渡る広い伝送波長帯に適用できる分散シフト光ファイバが要求されるようになってきた。
従来のAeffを拡大した分散シフト光ファイバは、1.55μm帯での伝送を視野において設計されているため、Lバンド帯において十分な特性を有するものは提供されていなかった。特にLバンド帯においては、曲げ損失が大きくなることが多かった。
【0007】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、実質的にシングルモードであることや、曲げ損失を100dB/m以下に保つという条件下において、Aeffの拡大と分散スロープの低減を同時に満足することができる分散シフト光ファイバを提供することを課題とする。
さらに、できるだけ簡単な構造で、安定した特性のものを効率よく製造できる分散シフト光ファイバを提供することを目的とする。
また、Lバンド帯を加えた1490〜1625nmに渡る広い波長帯においても、実質的にシングルモードであることや、曲げ損失を100dB/m以下に保つという条件下において、Aeffの拡大と分散スロープの低減を同時に満足することができる分散シフト光ファイバを提供することを課題とする。
特にLバンド帯において、曲げ損失が小さい分散シフト光ファイバを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明においては以下のような解決手段を提案する。すなわち、第1の発明は、高屈折率の中心コア部と、この中心コア部の外周上に設けられた、この中心コア部よりも低屈折率の階段コア部と、この階段コア部の外周上に設けられた、この階段コア部よりも低屈折率のクラッドからなる屈折率分布形状を有する分散シフト光ファイバにおいて、その中心コア部の半径をr1、階段コア部の半径をr2、最も外側のクラッドの屈折率を基準にしたときの、中心コア部の比屈折率差をΔ1、階段コア部の比屈折率差をΔ2としたとき、r2/r1が4〜10、Δ1が0.56〜0.65%、Δ2/Δ1が0.07〜0.15であり、コア径として太径解を採用し、波長1550nmにおいて、Aeffが45〜70μm 、分散スロープが0.05〜0.075ps/km/nm 、曲げ損失が100dB/m以下、波長分散値が+0.05〜+10.0ps/km/nmであり、波長1610nmにおいて、Aeffが45〜70μm 、分散スロープが0.05〜0.075ps/km/nm 、曲げ損失が100dB/m以下、波長分散値が+0.05〜+10.0ps/km/nmであり、かつ、カットオフ波長が1066〜1360nmであって、1490〜1625nmから任意に選択される使用波長帯において、実質的にシングルモード伝搬となることを特徴とする分散シフト光ファイバである。第2の発明は、第1の発明の分散シフト光ファイバにおいて、そのクラッドが階段コア部の外周上に設けられた第一クラッドと、その外周上に設けられた第二クラッドからなり、第一クラッドの半径をr3、第二クラッドの屈折率を基準にしたときの、第一クラッドの比屈折率差をΔ3としたとき、Δ3が−0.1〜0%、(r3−r2)/r1が0.2〜4.0であることを特徴とする分散シフト光ファイバである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1(a)は、本発明の分散シフト光ファイバの屈折率分布形状の第一の例を示したもので、この屈折率分布形状は、中心コア部1の外周上に階段コア部2が設けられてなるコア4と、その外周上に設けられた一律の屈折率を有する一層構造のクラッド7とから構成されているデュアルシェイプ型である。
前記中心コア部1は最も高屈折率であり、前記階段コア部2はこの中心コア部1よりも低屈折率であり、また、前記クラッド7はこの階段コア部2よりも低屈折率である。
図中符号r1、r2は、それぞれ、中心コア部1と階段コア部2の半径を示し、Δ1、Δ2は、それぞれ、最も外側のクラッド7の屈折率を基準にしたときの中心コア部1の比屈折率差と階段コア部2の比屈折率差を示している。
【0010】
この例において、例えば中心コア部1と階段コア部2は屈折率を上昇させる作用を有するゲルマニウムを添加したゲルマニウム添加石英ガラス、クラッド7は純粋石英ガラスから構成されている。
なお、分散シフト光ファイバの屈折率分布形状においては、各層(中心コア部1、階段コア部2、クラッド7)の境界が明確ではなく、丸みを帯びた、いわゆるだれを生じた状態であってもよく、実効的に本発明の分散シフト光ファイバとしての特性を得ることができれば特に限定することはない。
【0011】
図1(b)は本発明の分散シフト光ファイバの屈折率分布形状の第二の例を示したものである。
この屈折率分布形状が第一の例の屈折率分布形状と異なるところは、クラッド7が、階段コア部2(コア4)の外周上に設けられた第一クラッド5と、この第一クラッド5の外周上に設けられた第二クラッド6とからなる2層構造を備えていることである。
なお、Δ1、Δ2は、最も外側の第二クラッド6の屈折率を基準としている。また、Δ3は第二クラッド6の屈折率を基準にした第一クラッド5の比屈折率差である。r3は第一クラッド5の半径である。
この例において、例えば第一クラッド5は屈折率を低下させる作用を有するフッ素を添加したフッ素添加石英ガラスから形成されている。
【0012】
本発明の分散シフト光ファイバの使用波長帯は1490〜1625nm、一般的には1490〜1610nmの範囲から適度な波長幅の波長帯が選択される。例えば、光通信システムに用いる光ファイバ増幅器による増幅波長帯などによって、1490〜1530nmの範囲から所定の波長幅を有する波長帯(例えば1500〜1520nm)が選択される。または、1530〜1570nmの範囲から所定の波長幅を有する波長帯(例えば1540〜1565nm)が選択される。または、いわゆるLバンド帯である1570〜1625nm、一般的には1570〜1610nmの範囲から所定の波長幅を有する波長帯(例えば1570〜1600nm)が選択される。
このようにLバンド帯からも使用波長帯を選択できることが本発明の特徴のひとつである。
そして、1490〜1625nm全域を使用波長帯(伝送波長帯)とすることもできる。
【0013】
本発明の分散シフト光ファイバにおいて、波長分散値は+0.05〜+10.0ps/km/nmとされる。+0.05ps/km/nmよりも小さいと、波長分散値が零に近くなり、非線形光学効果のひとつである4光子混合が発生しやすくなるため不都合である。また、+10.0ps/km/nmよりも大きいと、波形にひすみが生じ、伝送特性の劣化が大きくなる場合がある。
【0014】
Aeffは以下の式から求められるものである。
【0015】
【数1】
Figure 0003808291
【0016】
本発明の分散シフト光ファイバは、使用波長帯におけるAeffが45〜70μm2であるため、非線形光学効果を抑制することができる。45μm2未満の場合は非線形光学効果の低減が不十分であり、70μm2をこえるとものは製造が困難である。
使用波長帯における分散スロープは0.050〜0.075ps/km/nm2という非常に小さい値を実現することができる。その結果、波長多重伝送において、分散スロープに起因する伝送劣化を防ぐことができる。
【0017】
曲げ損失は使用波長帯において曲げ直径(2R)が20mmの条件の値をいうものとする。
曲げ損失は小さい程好ましく、本発明において、100dB/m以下、好ましくは50dB/m以下とされる。100dB/mをこえると、分散シフト光ファイバに加えられる僅かな曲がりなどによって伝送損失が劣化しやすく、敷設時や取り扱い時に余分な損失を生じやすくなるため不都合である。
【0018】
また、本発明の分散シフト光ファイバはシングルモード光ファイバであるため、使用波長帯において、実質的にシングルモード伝搬を保証するカットオフ波長を有する必要がある。
通常のカットオフ波長は、CCITTの2m法(以下2m法と記す)による値によって規定されている。しかし、実際の長尺の使用状態においては、この値が使用波長帯の下限値よりも長波長側であってもシングルモード伝搬が可能である。
したがって、本発明の分散シフト光ファイバにおいて、2m法で規定されるカットオフ波長は、分散シフト光ファイバの使用長さと使用波長帯によってシングルモード伝搬可能であるように設定する。具体的には、例えば2m法におけるカットオフ波長が1.8μmであれば、5000m程度以上の長尺の状態で、上述の使用波長帯におけるシングルモード伝搬を実現することができる。
【0019】
また、本発明においては、コア径(r2×2)として太径解を用いる。具体的には、後述するように、シミュレーションによって、図1(a)に示した屈折率分布形状においては、r2、r1、Δ2、Δ1という4つの構造パラメータ、図1(b)に示した屈折率分布形状においてはさらにr3とΔ3を加えた6つの構造パラメータを設定するにおいて、コア径が太径解になるように、かつ、上述の所望の使用波長帯において、Aeff、分散スロープなどの特性値を満足する設計条件を定める。なお、本発明の分散シフト光ファイバの実際の製造方法としては、CVD法、VAD法などの従来法を適用することができる。本発明の分散シフト光ファイバの屈折率分布形状は3層あるいは4層であり、また、階段状の比較的単純な形状であるため、構造パラメータの制御などが比較的容易である。
【0020】
図2は、図1(a)に示した屈折率分布形状を有する分散シフト光ファイバの構造パラメータに関する解析結果の一例を示したグラフである。
グラフ中に示されている◇、□、△に対応する5、7、10は、図1(a)に示した中心コア部1と階段コア部2の半径の比率r2/r1である。縦軸はAeff、横軸は分散スロープを示している。推定波長は1.55μmである。
このグラフより、r2/r1が大きくなる程分散スロープを低減できることがわかる。上述の好ましい数値範囲内の曲げ損失とAeffを得るためにはr2/r1を4以上に設定すると好ましい。4未満の場合は良好な特性を得る事が困難となる。また、12をこえる値に設定すると製造性が低下するため、実質的な上限値は12とされる。この条件は図1(b)に示した屈折率分布形状においても同様である。
【0021】
また、図1(a)、図1(b)に示した屈折率分布形状において、Δ1は0.55%〜0.75%とされる。0.55%未満の場合は、波長分散値を所望の範囲に設定することが困難になるとともに、曲げ損失が大きくなる傾向がある。Δ1が0.75%をこえるとAeffを十分に大きくすることが困難となる。
Δ2/Δ1は、0.05〜0.15であることが望ましい。0.05未満の場合は曲げ損失が大きくなるため不都合であり、0.15をこえると分散スロープが規定の範囲を超えてしまい、波長多重伝送用としては不都合である。
【0022】
表1は、これらの条件を満足する図1(a)に示した屈折率分布形状を有する分散シフト光ファイバの具体的な設計例の構造パラメータと特性値を示したシミュレーション結果である。なお、推定波長は1.55μmである。
【0023】
【表1】
Figure 0003808291
【0024】
いずれも本発明のAeff、分散スロープ、波長分散値、曲げ損失、およびカットオフ波長の好ましい数値範囲を満足し、波長多重伝送システムに適した特性が得られている。
なお、上述のような構造パラメータの数値範囲内から適当な値を選択して組み合わせたとしても、必ずしもこれらの特性値が得られるわけではなく、特性値を満足する構造パラメータの組み合わせを上述のようなグラフやシミュレーション結果から選択する必要がある。よって、本発明の分散シフト光ファイバは構造パラメータによって特定することが困難であるため、特性値によって特定することとした。
【0025】
さらに図1(b)示した屈折率分布形状においては、Δ3とr3を設定する。クラッド7を第一クラッド5と第二クラッド6からなる二層構造としたことにより、第1の例と比較して、構造パラメータの組み合わせ(設定)によっては、カットオフ波長をさらに短くすることができ、Aeffをさらに拡大できるという効果がある。
【0026】
図3(a)、図3(b)は、図1(b)に示したクラッドが2層構造からなる屈折率分布形状において、それぞれΔ3と曲げ損失の関係と、Δ3とAeffの関係を示したものである。推定波長は1.55μmである。
Δ1、Δ2、r1、r2はいずれも共通であり、固定されている。すなわち、Δ1は0.56%、Δ2は0.06%である。
このグラフより、Δ3を小さくするとAeffを大きくすることができるが、曲げ損失が大きくなってしまうことがわかる。
また、(r3−r2)/r1によっても挙動が異なる。
したがって、これらの構造パラメータと特性との関係を考慮して、上述の特性の好ましい数値範囲を満足するように構造パラメータを設定する。
【0027】
なお、Δ3は−0.1%以上とすると好ましい。Δ3が−0.1%より小さいと、他の構造パラメータとの組み合わせによっては伝送特性が劣化する場合があるためである。
また、(r3−r2)/r1は、製造上、4.0以下であると望ましい。しかし、(r3−r2)/r1が小さいと、Δ3を小さくする必要が生じるため、上述のような伝送特性の劣化をできるだけ抑制するためには、(r3−r2)/r1は0.2以上であることが望ましい。
【0028】
表2はこれらの条件を満足する分散シフト光ファイバの具体的な設計例の構造パラメータと特性値を示したシミュレーション結果である。
いずれも本発明の分散シフト光ファイバにおけるAeff、分散スロープ、波長分散値、曲げ損失、カットオフ波長の好ましい数値範囲を満足し、波長多重伝送システムに適した特性が得られている。
【0029】
【表2】
Figure 0003808291
【0030】
なお、表1、表2に示した分散シフト光ファイバの特性の推定波長は1.55μmである。
推定波長を1.61μmに設定して同様のシミュレーションを行った結果を表3、表4に示す。表1〜4のいずれにおいても本発明の数値範囲を満足する特性値が得られている。したがって、表1〜4に示した分散シフト光ファイバは、いずれも1.55μm帯のみならず、1570〜1625nmを加えた広い波長帯(例えば1490〜1610nm)においても、波長分散が小さく、曲げ損失が小さく、シングルモード伝送を保証することができるとともに、Aeffの拡大により、非線形光学効果が抑制でき、かつ小さい分散スロープにより、波長多重伝送における伝送劣化を抑制できる。
したがって、Lバンド帯を加えた広い波長域に適用する波長多重伝送システムにおいても、伝送特性の向上を図ることができる。
【0031】
【表3】
Figure 0003808291
【0032】
【表4】
Figure 0003808291
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の分散シフト光ファイバにおいては、以下のような効果が得られる。
すなわち、実質的にシングルモードであることや、曲げ損失を100dB/m以下に保つという条件下において、Aeffの拡大による非線形効果の抑制と分散スロープの低減を同時に満足することができ、良好な伝送特性が得られる。この特性は特に波長多重伝送において有効である。
また、階段状の比較的簡単な構造であるため、製造時の構造パラメータの制御が容易で、安定した特性のものを効率よく製造できる。
また、Lバンド帯を加えた1490〜1625nmに渡る広い波長帯においても、上述の特性を維持することができ、波長多重システムの長距離化および大容量化に対応することができる。
特にLバンド帯において、実用可能な曲げ損失を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)、(b)はそれぞれ、本発明の分散シフト光ファイバの屈折率分布形状の第一の例と第二の例を示した図である。
【図2】 図1(a)で示した屈折率分布形状を用いた場合の解析例を示したグラフである。
【図3】 図3(a)と図3(b)はそれぞれ図1(b)に示した第二の例の屈折率分布形状を用いた場合の曲げ損失とAeffのΔ3と(r3−r2)/r1の組み合わせによる変化を示したグラフである。
【符号の説明】
1…中心コア部、2…階段コア部、4…コア、5…第一クラッド、6…第二クラッド、7…クラッド。

Claims (2)

  1. 高屈折率の中心コア部と、この中心コア部の外周上に設けられた、この中心コア部よりも低屈折率の階段コア部と、この階段コア部の外周上に設けられた、この階段コア部よりも低屈折率のクラッドからなる屈折率分布形状を有する分散シフト光ファイバにおいて、
    その中心コア部の半径をr1、階段コア部の半径をr2、最も外側のクラッドの屈折率を基準にしたときの、中心コア部の比屈折率差をΔ1、階段コア部の比屈折率差をΔ2としたとき、r2/r1が4〜10、Δ1が0.56〜0.65%、Δ2/Δ1が0.07〜0.15であり、
    コア径として太径解を採用し、
    波長1550nmにおいて、Aeffが45〜70μm 、分散スロープが0.05〜0.075ps/km/nm 、曲げ損失が100dB/m以下、波長分散値が+0.05〜+10.0ps/km/nmであり、
    波長1610nmにおいて、Aeffが45〜70μm 、分散スロープが0.05〜0.075ps/km/nm 、曲げ損失が100dB/m以下、波長分散値が+0.05〜+10.0ps/km/nmであり、かつ、
    カットオフ波長が1066〜1360nmであって、1490〜1625nmから任意に選択される使用波長帯において、実質的にシングルモード伝搬となることを特徴とする分散シフト光ファイバ。
  2. 請求項1に記載の分散シフト光ファイバにおいて、そのクラッドが階段コア部の外周上に設けられた第一クラッドと、その外周上に設けられた第二クラッドからなり、第一クラッドの半径をr3、第二クラッドの屈折率を基準にしたときの、第一クラッドの比屈折率差をΔ3としたとき、Δ3が−0.1〜0%、(r3−r2)/r1が0.2〜4.0であることを特徴とする分散シフト光ファイバ。
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