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JP3807976B2 - 残量検出用超音波トランスデューサおよびその支持方法 - Google Patents

残量検出用超音波トランスデューサおよびその支持方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、石油液化ガスなどの高圧ガスを貯蔵している貯槽内の残量を超音波を使用して検出するに当たり、超音波を送信もしくは受信、または送受信する残量検出用超音波トランスデューサ(超音波送信器もしくは超音波受信器、または超音波送受信器)、およびこれを残量検出装置の本体で支持する支持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、超音波を利用して被測定物を貯蔵している貯槽内の残量を検出する残量検出手段としては、大別して次の二つの方式が多く提供されている。
【0003】
1つめの方式は、例えば特開平9−166478号公報に開示されているように、被測定物を貯蔵している貯槽の内部上面に残量検出装置を取り付け、残量検出装置の超音波送信器または超音波送受信器より送信された超音波が、貯槽内部の気層中を通り、被測定物の液面で反射され、残量検出装置の超音波受信器または超音波送受信器で受信されるまでにかかった時間より、被測定物の残量を検出する方式である。
【0004】
もう一つの方式は、例えば特開平8−219854号公報に開示されているように、被測定物を貯蔵している貯槽の外側底面に残量検出装置を取り付け、残量検出装置の超音波送信器または超音波送受信器より送信された超音波が、貯槽の外側底面より、貯槽内部に貯蔵されている被測定物の液層中を通り、被測定物の液面で反射され、残量検出装置の超音波受信器または超音波送受信器で受信されるまでにかかった時間より被測定物の残量を検出する方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、貯槽の内部上面に残量検出装置を取り付けて被測定物の残量を検出する方式は、残量検出装置を貯槽の内部に取り付けるので、貯槽に残量検出装置を取り付けるための改造、または残量検出装置を取り付けるための治具などが必要になり、既存の貯槽をそのままの状態では使用することができない。
【0006】
また、貯槽内の被測定物が液化石油ガスなどの高圧ガスの場合は、超音波を送受信するトランスデューサを剥き出しのままで貯槽の内部に取り付けると、残量検出装置のトランスデューサが高圧に耐えられずに破壊する、トランスデューサが腐食する、トランスデューサにかかる電圧による火災の危険性がある、等の理由でトランスデューサを高圧に耐えることができる筐体で密閉する必要がある。
【0007】
超音波を送受信するトランスデューサは、貯槽の外部にある電源供給部、演算制御回路、残量表示メータ等と電気線で接続されているので、トランスデューサは貯槽の外部に出す方が望ましい。しかし、残量検出装置を貯槽の外側上面に取り付ける方式にすると、トランスデューサより送信された超音波は、貯槽の外側上面より、貯槽内部の気層中に入る過程で、急激な音響インピーダンスの違いにより超音波は急激に減衰してしまう。
【0008】
また、この方式では、貯槽の材質、形状、板厚の違いによる影響を受けるため、残量検出装置を取り付ける貯槽の種類毎に残量検出装置の調整または仕様を変更することが必要になる。さらに、この方式では、超音波は被測定物の気層中を通るので、超音波が液層中を通る方式と比較して超音波が通る過程での温度変化が大きくなるため、貯槽内の被測定物の残量の温度誤差も大きくなる。
【0009】
一方、貯槽の外部底面に残量検出装置を取り付けて被測定物の残量を検出する方式は、残量検出装置を貯槽の外部底面に残量検出装置が備えているマグネットなどで取り付けるので、貯槽に残量検出装置を取り付けるための改造、または残量検出装置を取り付けるための治具などが不要になり、既存の貯槽をそのままの状態で使用することができる。また、この方式では、貯槽の外部に残量検出装置を取り付けるので、貯槽内の高圧の影響がなくなり、また残量検出装置の信号線なども貯槽の外部にあるので、火災、爆発の危険性も少なくなるという利点がある。
【0010】
しかし、超音波を貯槽の外部から内部にある被測定物の液層中に送信する方式のため、貯槽の材質、形状、板厚の違いによる影響を受けるので、残量検出装置を取り付ける貯槽の種類毎に残量検出装置の調整または仕様を変更することが必要になる。また、この方式では、超音波が被測定物の液層中を通るので、貯槽内部に貯蔵されている被測定物の種類による音速の影響を受ける。よって、この方式では、貯槽内部に貯蔵されている被測定物での音速を考慮して残量検出装置の調整または仕様を変更することが必要になる。
【0011】
そこで、この発明の第1の目的は、このような従来の問題点に鑑み、小型、簡単な構造で、貯槽の種類、貯槽内部に貯蔵されている被測定物の種類の違いによる影響を受けることなく、広い分野で使用可能であるとともに、効率よく超音波を送受信できる残量検出用超音波トランスデューサ(超音波送信器もしくは超音波受信器、または超音波送受信器)を安価に提供できるようにすることにある。
【0012】
また、第2の目的は、超音波トランスデューサを残量検出装置の本体に簡単に支持できるとともに、貯槽に改造や、取り付け治具などを要することなく、既存の貯槽をそのままの状態で使用することができる、残量検出用超音波トランスデューサの支持方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の残量検出用超音波トランスデューサは、超音波変換素子を、片側端部を閉じた円筒形状のケース内の片側端部に装着するとともに、該ケースの外周面であって、超音波変換素子で超音波を送信または受信する時にケースの側部の振動変位が極小になる位置に環状凸部を設けたことを特徴とする。
【0014】
好ましくは、次のような形態とする。
環状凸部が、残量検出装置の本体に支持するための支持部になっている。
環状凸部に、残量検出装置の本体側の雌ネジと螺合する雄ネジを形成する。
ケースの軸方向の長さ寸法を、超音波を送信または受信する時、ケースに伝わる超音波の波長をλとするとき、〔(λ/2)×N(正の整数)〕の±10%とする。
ケースの材質を真鍮とする。
【0015】
超音波トランスデューサの支持方法は、上記のような超音波トランスデューサを、そのケースを残量検出装置の本体の取付孔に嵌合させた状態で、環状凸部にて残量検出装置の本体に支持する。
【0016】
残量検出装置の本体は、貯槽の開口部を閉塞するフランジを兼ねる形態にすると良い。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態を図面に従って詳細に説明する。
【0018】
図1は、この発明の一実施例の残量検出用超音波トランスデューサの断面図で、超音波送受信器としたものである。この超音波送受信器1は、円筒形ケース2を有底として片側端部、つまり底部3を閉じ、このケース2内の底部3上に超音波を送受信する超音波変換素子4を装着している。ケース2の外周面には、環状凸部5が一体に設けられている。
【0019】
この環状凸部5の寸法および設定位置は、振動シミュレーションなどを行い、超音波変換素子4で超音波を送受信する時に、ケース2の側部6の振動振幅が極小になるように設定されている。
【0020】
図2および図3に、図1に示す超音波送受信器1について、振動シミュレーションを行なった時のケース2の断面図を示す。これらの図は、超音波変換素子4により超音波を送受信した時、ケース2の材質、形状、支持方法などで決まるそれぞれの結合共振周波数時の振動の様子を示している。
【0021】
図中(A)は、結合共振周波数時でのケース2の振動の1周期中で、振動の振幅が最大になる時を示しており、一方、(B)は、(A)に対して振動周期の位相が180°ずれた時のケース2の振動の振幅が最大になる時を示している。図2に示す結合共振周波数時には、ケース2の底部3のみが屈曲する振動を示している。他方、図3に示す結合共振周波数時には、ケース2の底部3、側部6および凸部5を含め、ケース2全体が屈曲する振動を示している。
【0022】
図2および図3に示す振動モードの場合に、超音波を、図中矢印cに示す底部方向に送信する時、図3に示す振動モードの場合は、ケース2全体が屈曲する振動のため、超音波をc方向だけでなく、側部6の方向などにも送信するため指向性が鈍い。また、超音波変換素子4で発生できる超音波のエネルギ時、図2と図3の振動モードで同じため、図3の振動モードの場合は、側部6の方向などにも超音波のエネルギは分散され、c方向に送信する超音波のエネルギは小さくなる。一方、図2に示す振動モードの場合は、ケース2の底部3のみが屈曲する振動のため、超音波をc方向だけに送信するため指向性が鋭い。また、図2の振動モードの場合は、底部3のみに超音波のエネルギが集中され、c方向に送信する超音波のエネルギは大きくなる。
【0023】
よって、超音波をc方向に送信する時は、図2に示す振動モードの場合の方が、図3に示す振動モードの場合と比較して、c方向への指向性が鋭く、音圧レベルも高くなり、超音波を効率よくc方向に送信することができる。
【0024】
また、ケース2の軸方向の長さ寸法は、超音波を送受信する時、側部6内を伝わる波長をλとするとき、〔(λ/2)×N(正の整数)〕の±10%に設定すると、側部6内を伝わる超音波は、底部3の位置で振動の腹になり、放射されるので効率良く超音波を送受信することができる。
【0025】
図1では、この発明による超音波トランスデューサを超音波送受信器としたが、超音波送信器または超音波受信器とした場合も同様である。
【0026】
図4に、超音波送信器11として用いたこの発明による超音波トランスデューサと超音波受信器12として用いたこの発明による超音波トランスデューサとを並設した第1実施例の残量検出装置10の断面図を示す。
【0027】
この残量検出装置10の本体13は、貯槽の開口部を後述のように閉塞する例えば円盤状のフランジを兼ねるようになっており、超音波送信器11と超音波受信器12とは、この本体13に設けられたそれぞれのための取付孔13a・13bに嵌合させて取り付けられている。
【0028】
超音波送信器11および超音波受信器12には、それぞれのケース2の凸部5を覆い込むようにそれぞれ断面コの字形のパッキン14が取り付けてある。
【0029】
そして、超音波送信器11および超音波受信器12は、本体13に設けてあるそれぞれのための取付孔13a・13bに、パッキン14を介して嵌合させるとともに、押さえプレート15で下側から押さえて本体13に取り付けられ、それぞれの一部が本体13の下面より突出している。
【0030】
パッキン14は、超音波送信器11および超音波受信器12の振動、残響が本体13に伝わらないようにする緩衝材としての役割と、被測定物を貯蔵している貯槽内の圧力を密閉するシール材の役割を担っている。これらの役割を果たせるのであれば、形状はコの字形でなくても良い。
【0031】
また、押さえプレート15は、超音波送信器11および超音波受信器12が取付孔13a・13bから脱出して貯槽内に抜け落ちるのを防止する役割と、パッキン14のシール性を保つために、パッキン14に圧力を加える役割を担っていて、押さえプレート15に設けてある孔15aより、例えばボルト16などで本体13の下面に取り付けられている。
【0032】
超音波送信器11の超音波変換素子4および超音波受信器12の超音波変換素子4は、それぞれリード線17を介して本体13上に搭載された演算・制御・電源部18に接続され、電気信号などのやり取りを行う。超音波送信器11内のリード線17は、取付孔13aの上面開口部に嵌め込まれた緩衝部材19を貫通し、超音波受信器12内のリード線17は、取付孔13bの上面開口部に嵌め込まれた緩衝部材19を貫通している。
【0033】
緩衝部材19として、例えば樹脂、ゴムなどの緩衝材を使用している。それぞれの緩衝部材19は、超音波変換素子4から送受信された超音波が、取付孔13aの上面開口部方向および取付孔13bの上面開口部方向に放射されたりするのを防ぎ、超音波を減衰させる役割をする。このような役割を果たせるのであれば、緩衝材の代りに液体ゴムなどを、取付孔13aの上面開口部および取付孔13bの上面開口部に流し込んだりしても良い。
【0034】
本例では、演算・制御・電源部18を本体13の上面に取り付けているが、信号線などを経由して遠隔場所に設置しても良い。
【0035】
本体13の外周部には、本体13を貯槽20の天井部上に固定するための複数の固定孔13cが設けられている。
【0036】
一方、図8にも示すように貯槽20の天井部には開口部20aが形成され、この開口部20aの周囲にリング状のフランジ取付部21が設けられている。残量検出装置10は、その本体13をOリングなどのパッキン類22を介してフランジ取付部21上に固定ネジ23にて固定し、本体13にて貯槽20の開口部20aを閉塞する。
【0037】
図5は、第2実施例の残量検出装置10aの断面図を示す。この残量検出装置10aでは、図1に示した超音波送受信器1を用い、これを図4における超音波送信器11と同様に本体13に取り付け、これ一つで超音波の送受信を行うようにしたもので、それ以外の構成は図4と同じである。このようにすると、図4の残量検出装置10と比較して部品点数を削減でき、小型化およびコスト削減が行える。
【0038】
図6は、第3実施例の残量検出装置10bの断面図を示す。この残量検出装置10bでは、図1に示した超音波送受信器1に対してケース2の凸部5の外周に雄ネジ5aを形成した超音波送受信器1aを用い、この雄ネジ5aを本体13の取付孔13aの内周に形成された雌ネジ13dに螺合させて、超音波送受信器1aを本体13に取り付けたものである。この場合、凸部5を覆うパッキン14に代えて、取付孔13aの段部と凸部5の端面との間に介在させるパッキン14aを用いる。その他、図4および図5において、対応部分に使用した符号をそのまま使用する。
【0039】
なお、上述したすべての例では、超音波送受信器11の円筒形ケース2の底部3側を閉じたが、例えば図7に示すように環状凸部5を有する円筒形ケース2の底部側を開放して逆に頂部7側を閉じるようにし、その頂部7上に超音波変換素子4を取り付けるようにしてもよい。このようにすると、超音波変換素子4で超音波を送受信するとき、ケース2内で反響してc方向に送信する超音波のエネルギを大きくすることができる。
【0040】
次に、図4の残量検出装置10を例にとって、被測定物を貯蔵している貯槽に取り付ける場合の使用例をさらに詳しく説明する。図8において、一般的に貯槽20の開口部20aには、例えばフロート式の残量計用の取付部など、いくつかの取付部が予め備えてある。そのような取付部の中で、例えばフロート式の残量計用の取付部など、使用していない空いているリング状の取付部をフランジ取付部21として利用して、残量検出装置10の本体13を、パッキン22を介して固定ボルト23でフランジ取付部21上に固定する。図8中符号24は、貯槽20内に貯蔵されている被測定物の液層、符号25は被測定物の気層、符号26は被測定物の液面を示す。
【0041】
次に、図8を参照して動作を説明する。演算・制御・電源部18より送られた送信信号により、超音波送信器11より超音波27が送信される。超音波27は、被測定物の気層25中を通り被測定物の液面26で反射され、再び被測定物の気層25中を通り超音波受信器12にて受信され、受信信号が演算・制御・電源部18に入力される。
【0042】
演算・制御・電源部18は、超音波27の送信から受信までにかかった時間より液面レベルを算出する。演算・制御・電源部18は、算出した液面レベルに、必要に応じ温度センサなどで測定した温度情報により温度補正など行い、補正後の被測定物の残量情報を表示部28に表示させる。同時に、残量情報は、無線または有線の通信手段を経由して遠隔地にある集中監視センタなどへ送信することもできる。
【0043】
図9(A)、(B)、(C)に、この発明による超音波トランスデューサのケース2の材質を、真鍮と、ステンレスと、アルミニウムとし、各々の材料での音圧が最大になる時の、超音波送信試験結果を示す。この場合、ケース2の材質以外の寸法、形状、超音波変換素子4などの条件は同一条件で試験を行った。試験データの横軸は時間を、縦軸は超音波の音圧を示す。この試験結果により、ケース2の材質を真鍮にした時が、最も音圧が高くなり、超音波を効率よく送受信することができることが確認された。
【0044】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、超音波変換素子を、片側端部を閉じた円筒形状のケース内の片側端部に装着したので、超音波変換素子を、貯槽内の高圧による破損、腐食より保護することができる。また、超音波変換素子にかかる電圧による火災の危険性がなくなる。また、超音波変換素子より超音波を送受信する時に、ケースの側部の振動変位が極小になる位置に環状の凸部を設けてあるので、残量検出装置を貯槽などに取り付けた後でも、残量検出装置の結合共振周波数及び振動モードが変化することなく、常に超音波を効率よく送受信できる。さらに、貯槽の天井部の開口部に取り付けて、超音波を被測定物の気層中に直接送信し、被測定物の液面で反射された超音波を、超音波受信部で受信する方式にできるので、貯槽内の被測定物の種類、貯槽の種類による影響を受けにくく、広い分野で使用可能な残量検出装置を提供することができる。
【0045】
請求項2に係る発明によれば、環状凸部が、残量検出装置の本体で支持される支持部になっているので、残量検出装置の本体で支持し易い。
【0046】
請求項3に係る発明によれば、環状凸部に、残量検出装置の本体側の雌ネジと螺合する雄ネジを形成したので、取り付け構造が簡単になり、取り付け性も一層容易になる。
【0047】
請求項4に係る発明によれば、ケースの軸方向の長さ寸法を、超音波を送信または受信する時、ケースに伝わる超音波の波長をλとするとき、〔(λ/2)×N(正の整数)〕の±10%としたので、ケースの側部内を伝わる超音波は、閉じてある片側端部の位置で振動の腹になり、放射されるので効率良く超音波を送受信することができる。
【0048】
請求項5に係る発明によれば、ケースの材質を真鍮としたので、材質的に最も音圧が高くなり、超音波を一層効率よく送受信することができる。
【0049】
請求項6に係る発明によれば、ケースを残量検出装置の本体の取付孔に嵌合させた状態で、環状凸部を残量検出装置の本体で支持するので、該本体を貯槽の開口部に取り付けて、超音波を被測定物の気層中に直接送信し、被測定物の液面で反射された超音波を、超音波受信部で受信する方式にできるので、貯槽内の被測定物の種類、貯槽の種類による影響を受けにくく、広い分野で使用可能な残量検出装置を提供することができる。
【0050】
請求項7に係る発明によれば、残量検出装置の本体が、貯槽の天井部の開口部を閉塞するフランジを兼ねるので、残量検出装置を貯槽に取り付けるにあたり、貯槽に改造や、取り付け治具など要することなく、既存の貯槽をそのままの状態で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波送受信器としたこの発明の一実施例の残量検出用超音波トランスデューサの断面図である。
【図2】図1に示す超音波送受信器について、振動シミュレーションを行なった時のケースの断面図である。
【図3】図2とは異なる振動モードの断面図である。
【図4】超音波送信器として用いたこの発明による超音波トランスデューサと超音波受信器として用いたこの発明による超音波トランスデューサとを並設した残量検出装置の断面図である。
【図5】図1に示した超音波送受信器を用い、これを図4における超音波送信器と同様に本体に取り付けた残量検出装置の断面図である。
【図6】ケースの凸部をネジ付けて超音波送受信器を本体に取り付けた残量検出装置の断面図である。
【図7】超音波送受信器としたこの発明の他の実施例の残量検出用超音波トランスデューサの断面図である。
【図8】図4の残量検出装置を例にとって、被測定物を貯蔵している貯槽に取り付けた場合の使用例を示す断面図である。
【図9】ケースの材質を、真鍮と、ステンレスと、アルミニウムとし、各々の材料での音圧が最大になる時の、超音波送信試験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 超音波送受信器
1a 超音波送受信器
2 ケース
4 超音波変換素子
5 凸部
5a 雄ネジ
10 残量検出装置
10a 残量検出装置
10b 残量検出装置
11 超音波送信器
12 超音波受信器
13 本体
13a 取付孔
13b 取付孔
13d 雌ネジ
14 パッキン
14a パッキン
15 押さえプレート
17 リード線
18 演算・制御・電源部
19 緩衝部材
20 貯槽
20a 開口部
21 フランジ取付部
22 パッキン類
23 固定ネジ
24 液層
25 気層
26 液面
27 超音波

Claims (7)

  1. 超音波の送信から、貯槽内の被測定物の表面で反射して受信までにかかった時間により、被測定物の残量を検出するための残量検出用超音波トランスデューサにおいて、超音波変換素子を、片側端部を閉じた円筒形状のケース内の片側端部に装着するとともに、該ケースの外周面であって、前記超音波変換素子で超音波を送信または受信する時にケースの側部の振動変位が極小になる位置に環状凸部を設けたことを特徴とする、残量検出用超音波トランスデューサ。
  2. 前記環状凸部が、残量検出装置の本体で支持するための支持部になっていることを特徴とする、請求項1に記載の残量検出用超音波トランスデューサ。
  3. 前記環状凸部に、残量検出装置の本体側の雌ネジと螺合する雄ネジを形成したことを特徴とする、請求項2に記載の残量検出用超音波トランスデューサ。
  4. 前記ケースの軸方向の長さ寸法を、超音波を送信または受信する時、ケースに伝わる超音波の波長をλとするとき、〔(λ/2)×N(正の整数)〕の±10%としたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の残量検出用超音波トランスデューサ。
  5. 前記ケースの材質を真鍮としたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の残量検出用超音波トランスデューサ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の超音波トランスデューサを、そのケースを残量検出装置の本体の取付孔に嵌合させた状態で、前記環状凸部を残量検出装置の本体で支持することを特徴とする、超音波トランスデューサの支持方法。
  7. 貯槽の開口部を閉塞する残量検出装置の本体で超音波トランスデューサを支持することを特徴とする、請求項6に記載の超音波トランスデューサの支持方法。
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