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JP3807431B2 - コンピュータ - Google Patents

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Description

本発明は、変換プログラムのインストール方法,インストーラの表示方法、日本語入力装置およびコンピュータに関し、未変換の文字列を辞書を参照して変換する変換プログラムをコンピュータにインストールする技術およびインストール済みのプログラムを認識して表示する技術に関する。
コンピュータに対して使用者が何らかのデータの入力を行なおうとすると、キーボードから直接文字を入力できる場合と、何らかの変換を行なってから入力する必要がある場合とがある。後者の代表的な例としては、かな文字を入力してかな漢字混じり文を得て、これをアプリケーションプログラムなどに入力するかな漢字変換がある。こうしたかな漢字変換などの変換機能は、オペレーティングシステム上で動作する各アプリケーションプログラムから利用できるように、コンピュータに組み込まれる。
また、最近では、単にかな文字を入力して漢字等に変換するのではなく、数字を郵便番号や市外局番とみなして住所に変換するものや、変換済みの文字列から類義語や反意語などに変換するもの、更には数式を入力すると式に従って結果に変換するもの、日本語を他の言語に変換するものなど、様々な変換プログラムが提供されている。
こうした文字列変換プログラムは、様々な形態でコンピュータに組み込まれるが、組込の作業(以下、インストールと呼ぶ)は、変換プログラムが多様になるとつれて、複雑化している。例えば、かな漢字変換プログラムに、オプション機能として、郵便番号変換や類義語変換などの機能を加える場合、これらの機能を実現するプログラムを必要なディレクトリにコピーしたり、参照する辞書の存在場所をプログラムに教えたりする作業が必要となる。こうした作業は、インストールしようとする機能が増えるに従って、極めて煩雑なものとなる。
そこで、最近では、これらのプログラムをコンピュータに組み込むための専用の組込用プログラム(以下、インストーラと呼ぶ)が用いられている。インストーラを起動すると、リスト形式や質疑応答の形式で、インストールする変換プログラムを指定することができ、インストールの指示を行なうと、指定された変換機能をコンピュータに組み込むべく、処理が自動的に行なわれるのである。
しかしながら、従来のコンピュータでは、機能のすべてではなく、使用者の要求に応じた部分だけをインストール可能とすることがあり、この場合、同じ名称のソフトウェアでも、使用者毎に異なるプログラムが動作していることになるから、ソフトウェアのメンテナンス、なかんずくユーザーサポートが困難になるという問題も指摘されていた。ソフトウェアに何らかの障害が生じたとき、適切なユーザーサポートを行なおうとすると、使用者のコンピュータに現在組み込まれているソフトウェアの状態を正確に把握する必要があるが、電話などで、ユーザーからそのインストールの状態などを正確に聞き取るのは極めて困難であった。
こうした問題は、日本語処理プログラムを実行するコンピュータだけの問題ではなく、各種プログラム、例えばワードプロセッサ、表計算ソフト、データベースソフト、文字認識ソフト、音楽ソフトなど、近年の機能が肥大化すると共に、その機能の一部のみをインストール可能なプログラムを実行可能なコンピュータには共通の問題であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、インストールされている文字変換プログラムなどの様々なプログラムの機能を使用者が直感的に把握できるようにし、プログラムの組み込みやメンテナンスを容易なものとすることを目的とする。
このインストール方法において、前記グループと相互に関連性を有する有意のシンボルを、組み合わされたとき所定の構造体をなす部分のシンボルとすることも好適である。個々のシンボルを単に組み合わせて表示する場合と比べて、組み合わされたものが所定の構造体になる場合には、組み合わされた状態を、一層理解しやすくするからである。こうした構造体としては、例えばロボットとその部品の表示、オーケストラと各楽器の表示、建物の階層と各階に入居する入居者の種類など様々なものを考えることができる。これらの表示において、各楽器をそれぞれの変換機能のシンボルとし、基本的な変換機能だけが選択された状態でピアノだけを表示し、機能が加わるにつれて、バイオリンを加えたソナタ、弦楽四重奏、アンサンプル、フルオーケストラといった具合に表示して行けば、機能を組み合わせた状態を直感的に理解しやすい。建物の場合には、機能が複雑になるにつれて階層を増し、更に各階に入居する入居者を、銀行、コンビニエンスストア、事務所、学習塾などのようにグループ化し、これらを組み合わせて建物全体を、金融ビル、住宅複合ビル、テナントビル、教育関連ビル、雑居ビルのように性格づければ、各機能と全体の関連を直感的に理解させることができる。もとより、これらの組合せに限るものではなく、様々な有意のシンボルとその組合せが採用可能である。
本発明のコンピュータは、
コンピュータの起動時に、外部記憶装置に記憶された複数のモジュールを組み合わせたプログラムを、該コンピュータの起動時に参照する記録にしたがって読み込む機能を有するコンピュータであって、
予め複数のグループに分けられた前記プログラムの機能または前記モジュールを、前記複数のグループに対応し、組み合わされることで、前記各機能または前記モジュールと組み合わされたプログラム全体との関係を構造体として表現する有意の各シンボルと共に記憶する記憶手段と、
少なくとも該シンボルを表示可能な表示装置と、
前記プログラムがコンピュータに読み込まれたときに作成された該組込の記録を参照し、該コンピュータに組み込まれた前記機能またはモジュールを認識する認識手段と、
該認識された機能またはモジュールに対応した前記有意のシンボルを組み合わせた前記構造体として、前記表示装置に表示する組合せ表示手段と
を備えたことを要旨としている。
このコンピュータでは、所定のプログラムがコンピュータに読み込まれたとき実現される機能または読み込まれるモジュールを認識手段により認識し、これを有意のシンボルの組合せにより表示装置に表示する。したがって、使用者が、使用しようとするコンピュータにどのようにプログラムが組み込まれるのか(組み込まれる機能もしくはモジュール)を、有意のシンボルを介して直感的かつ容易に認識することができる。したがって、プログラムのメンテナンスやユーザーサポートが容易となる。
かかるコンピュータにおいて、認識手段により認識された機能またはモジュールに、前記組み合わされたプログラムが動作するために必要な組合せを満たしてない不整合な組み合わせが存在するとき、該組合せの存在を、前記有意のシンボルの組合せとは異なり、前記不整合な組み合わせを示すとして予め定められたシンボルにより、前記表示装置に表示する誤組合せ表示手段を備えることも可能である。この場合には、誤った組合せの存在を直感的かつ容易に知ることができるので、プログラムのメンテナンスやユーザーサポートが一層容易になると言う利点がある。
発明の他の態様,
この発明は、以下のような他の態様も含んでいる。例えば、一つの態様としては、コンピュータシステムのマイクロプロセッサによって実行されることにより、必要な変換機能を実現するソフトウェアプログラムを通信回線を介して供給するステップを備えたインストール方法およびインストーラの表示方法を考えることができる。もとより、これらのインストール方法やインストーラの表示方法、あるいはかな漢字変換プログラムなどは、フロッピディスクやCD−ROMなどの記録場合に記録された状態で供給されるのが一般的である。したがって、記録媒体に記録された形態も考えることができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、この発明の実施例であるコンピュータにおけるインストール方法およびインストーラの表示方法の実現方法を示すフローチャート、図2は、このインストール方法やインストーラの表示方法が実行されるコンピュータシステムの概略構成図である。これらの表示がなされた結果、かな漢字変換機能を含む日本語入力用プログラムがインストールされ、このコンピュータは、かな漢字変換装置としての機能を実現する。
説明の便宜上、まず図2に従い、コンピュータ10のハードウェア構成について説明する。このコンピュータ10は、図示するように、ローカルバス22に接続された演算処理部20、ローカルバス22を外部バスの一つであるPCIバス32に接続するPCIブリッジ30、PCIバス32を介して演算処理部20のCPU21等によりアクセスを受けるコントローラ部40、各種のI/O装置等を制御する機器が低速の外部バスであるISAバス42に接続されたI/O部60、および周辺機器であるキーボード72,スピーカ74,CRT76などから構成されている。
演算処理部20は、中央演算処理装置としてのCPU21(本実施例ではインテル社製Pentium(商標)を使用)、キャッシュメモリ23,そのキャッシュコントローラ24およびメインメモリ25から構成されている。PCIブリッジ30は、高速のPCIバス32を制御する機能を備えたコントローラである。CPU21が扱うメモリ空間は、CPU21の内部に用意された各種レジスタにより、実際の物理アドレスより広い論理アドレスに拡張されている。
コントローラ部40は、モニタ(CRT)76への画像の表示を司るグラフィックスコントローラ(以下、VGAと呼ぶ)44、接続されるSCSI機器とのデータ転送を司るSCSIコントローラ46、PCIバス32と下位のISAバスとのインタフェースを司るPCI−ISAブリッジ48から構成されている。VGA44は、CRT76に対して、640×480ドット、16色表示が可能である。なお、表示用のフォントを記憶したキャラクタジェネレータや所定のコマンドを受け取って所定の図形を描画するグラフィックコントローラ、さらには描画画像を記憶するビデオメモリ等は、このVGA44に実装されているが、これらの構成は周知のものなので、必要に応じて後述するものとし、図2では省略した。
PCI−ISAブリッジ48を介して接続されたISAバス42は、各種のI/O機器が接続される入出力制御用のバスであり、DMAコントローラ(以下単にDMAと呼ぶ)50、リアルタイムクロック(RTC)52、2つの複合I/Oポート54,55、サウンドI/O56、キーボード72およびマウス73とのインタフェースを司るキーボードインタフェース(以下KEYと呼ぶ)64、優先順位を有する割り込み制御を行なう割り込みコントローラ(以下PICと呼ぶ)66、各種の時間カウントやビープ音を発生するタイマ68等から構成されている。なお、ISAバス42には、拡張ボードが実装可能なISAスロット62が接続されている。
複合I/Oポート54には、パラレル出力,シリアル出力の他、フロッピディスク装置82を制御する信号を入出力するポートおよびSCSIバスを接続可能なポートが設けられている。このSCSIバスには、ハードディスク84やCD−ROMドライブ装置85など、SCSI対応の機器が接続される。また、パラレル入出力には、パラレルポート86を介してプリンタ88が、シリアル入出力には、シリアルポート90を介してモデム92が、各々接続されている。もう一つの複合I/Oポート55には、スキャナ93や手書き入力可能なタブレット94が接続されている。サウンドI/O56には、上述したスピーカ74の他、マイクロフォン96が接続可能とされている。これらの構成の他、DOS/V機では、標準化されたI/Oチャンネルが用意されることも多いが、本実施例では図示および説明は省略する。
次に、こうして構成されたハードウエアにより実行されるインストーラおよびその表示の機能の概要について図1を用いて説明する。図1に示した処理は、基本的にはマウス73操作およびその右ボタン73Rあるいは左ボタン3Lからの入力に対応して行なわれるものである。後述するインストーラの処理においては、キーボード72の操作はほとんど必要ないものとなっている。
図1は、コンピュータ10において新たに日本語入力プログラム(インプットメソッドIME)をインストールする際に実行される処理の概要を示す。尚、以下、日本語入力用プログラムを例にとって説明するが、日本語入力用プログラムに何等限定されるものではなく、他のプログラム、例えばワードプロセッサ、表計算ソフト、データベースソフト、文字認識ソフト、音楽ソフトなど、様々なプログラムにそのまま適用可能である。
日本語入力プログラムがそのインストーラと共に記録されたCD−ROM等をCD−ROMドライブ装置85に装着し、CD−ROMに記録されているインストーラのプログラムを起動する。インストーラのプログラムが実行されると、まず図1に示すように、日本語入力プログラムの機能グループを有意のシンボルにより表示する処理を行なう(ステップS1)。有意のシンボルとは、単純な幾何学図形ではなく、例えば図1に例示したように、人形の手足など、使用者に対して何らかの意味をシンボリックに表示するものである。インストーラは、CRT76の画面に、これらの機能グループを示す有意のシンボルを表示する(表示領域Q1)。図1の例示では、表示領域Q1の左端に、機能グループを代表する有意のシンボルを示し、その右側に各機能のグループ内の詳細な機能を示すシンボルを表示したが、各シンボルの表示の手法は、これに限定されるものではない。実際後述する例では、上位のシンボルと下位のシンボル群は、異なるウィンドウにより表示される。
こうして表示された有意のシンボルについて、使用者は、マウス73を操作してマウスカーソルCXを操作し、マウスボタンをクリックする等して、シンボルを選択する処理を行なう(ステップS2)。インストーラは、選択されたシンボルを、右側の領域Q2に移動して、選択されたシンボルを組み合わせた状態で表示する処理を行なう(ステップS3)。
最後に、画面に表示された「インストール」などの指示ボタンをマウスでクリックすることなどによって、シンボルに対応した機能をコンピュータ10に組み込み処理を行なう(ステップS4)。尚、インストールに先立って、CRT76の画面の一部に、プログラムのインストールに必要なハードディスク84上の容量を表示することも行なっている。インストールに際して、様々な情報を提供することができるが、インストールに必要なハードディスク84の容量のみならず、例えばインストール後に想定されたソフトウェアの実行速度なども表示すると有用である。一般に、ソフトウェアは、複雑な機能を組み込むほど実行速度が低下するから、使用者は、機能と実行速度のトレードオフの関係の中で、所望の機能をインストールしようとする。このインストールの目安として実行速度は、有用な情報となる。
インストーラによる日本語入力機能の組み込みは、CD−ROMドライブ装置85に装着されたCD−ROMから必要なプログラムを読み出して、ハードディスク84の複写すると共に、これらのプログラムがコンピュータ10の電源投入時等にメインメモリ25の必要な領域に、実行可能に読み込まれるよう登録することによって行なわれる。図1では、直接メインメモリ25の所定の領域M1,M2,M3・・・に所定の機能が配置されるよう記載したが、実際には、オペレーティングシステムが管理する所定の領域(例えば、WINDOWS95(商標)の場合の情報設定手段であるレジストリ)などに登録することにより、コンピュータ10の電源投入直後に、あるいはオペレーティングシステムからのコマンドの実行により、メインメモリ25の所定の領域に日本語入力用プログラムの様々な機能が展開され、実行可能となる。
ここで、機能毎にグループ化された日本語入力用プログラムとしては、次のようなものが存在する。
(1)日本語入力用プログラム本体:かな漢字変換を実行する処理プログラム本体である。基本的に、かな文字を入力して形態素解析を行ない、文節分かち書きを行なった上で、辞書を参照して漢字に変換する処理を司る。
(2)辞書:かな漢字変換を行なう上で必要になる辞書であるが、辞書としては、メイン辞書とユーザ辞書といった通常用いられるものの他、用例を収録した用例辞書、郵便番号から地名を検索する郵便番号辞書や電話の市外局番から地名を検索する電話番号辞書、専門用語辞書、類義語や反対語などを検索するシソーラス辞書、日本語から他の言語の単語を検索する外国語辞書、入力した数式を解析して演算を行なうための数式評価辞書、など様々な辞書が存在する。
(3)オプション変換:かな漢字変換以外の種々の変換を実現する機能であり、これらの機能に対応した変換プログラムが用意される。上記辞書に対応して、用例変換、地名変換、類義語変換、外国語変換、数式変換などの変換が、かな漢字変換のオプションとして用意されている。
(4)辞書ツール:辞書をメンテナンスするための様々な機能である。例えば、辞書をコンバートする機能や、辞書に一括登録・削除を行なう機能、辞書を初期状態に戻す機能など様々な機能が用意されている。
(5)カスタマイズ:日本語入力機能をカスタマイズする様々に機能である。カスタマイズとは、例えばキーの割り付けや画面のかな漢字変換時の表示色、変換方式の指定、かな入力/ローマ字入力の設定、句読点の種類の選択、等である。キーの割付には、上記オプション変換や辞書ツールなどの他の機能を起動する割り当ても含まれる。これらの機能は、例えば専用のメニューを画面に表示させてメニューから選択することで起動するものとしたり、キーボード72のいくつかのキーの組合せで起動するよう割り当てたり、ファンクションキーに割り当てることができる。
次に、コンピュータ10において実行されるインストーラの処理の詳細について説明する。図3ないし図5は、インストーラが実行する処理の要部を各々示すフローチャートである。また、図6ないし図10は、インストーラによる表示の一例を示す説明図である。以下、これらの図を参照しながら説明する。インストーラプログラムが起動されると、まず初期画面の表示を行なう(ステップS100)。初期画面とは、図6に示すように、CRT76の画面上にインストール用のウィンドウWWを表示し、ここにインストール可能な機能グループを「格納庫」と名付けられた領域QS1に、またインストールされる側を「完成図」と名付けられた領域QC1に、各々表示するのである。
格納庫領域QS1には、本実施例では、5つのシンボルが表示される。これらは、日本語入力用プログラムの本体(IME)を示すシンボルであるシールド(楯)ISと、辞書を示すシンボルである剣ICと、オプション変換を示すシンボルであるヘッドギアIHと、辞書ツールを示すシンボルであるバズーカIBと、カスタマイズ機能を示すシンボルであるランチャILである。各シンボルは、完成図領域QC1に表示されたシンボルであるロボットIGが装着可能な武器の種類としてシンボライズされている。
ウィンドウWWの下部には、インストールの処理を行なうための各種ボタンが配列されている。この実施例では、左端から、全自動でインストールを行なうための全自動ボタンBA、インストールするディレクトリを指定するためのディレクトリボタンBD、辞書をインストールするディレクトリを指定するための辞書ディレクトリボタンBJ、インストールの開始を指示するインストールボタンBI、インストールの処理をキャンセルして終了するためのキャンセルボタンBCが配列・表示されている。尚、インストールボタンBIは、初期画面では、格納庫領域QS1内のどのシンボルも選択されていないことから、選択できない状態(インアクティブな状態)の表示形態で表示されている。実際には、「インストール」という文字が薄く表示され、インアクティブな状態であることを示している。
この表示画面において、使用者がマウス73を操作し、画面上のカーソルCXを移動していくつかの指示を行なうことができる。図3の表示処理ルーチンは、このマウス73によるポインティングとマウスボタン操作により指示を判別し(ステップS110)、その指示に応じて、説明表示処理(ステップS120)や下位シンボル群表示処理(ステップS130)、あるいは組合せ表示(ステップS140)等の処理を行なう。
まず、説明表示処理(ステップS120)について説明する。図6に示したように、日本語入力用プログラムにおいて組み込み可能な各機能は、ロボットIGに装着可能な武器という有意のシンボルにより表示されているが、一旦理解するまでは、どのシンボルがどの機能を表わしているかを理解できない場合も考えられる。そこで、これらのシンボルの近傍にマウスカーソルCXが近づくと、図3ステップS110では、シンボル領域へのマウスカーソルの進入と判断し、説明表示処理(ステップS120)を実行する。この説明表示処理の詳細を、図4のフローチャートに示した。
この処理ルーチンが起動されると、まずマウス位置の取得が行なわれ(ステップS121)、改めてマウスカーソルCXがシンボル領域Qic内に存在するか否かの判断が行なわれる(ステップS123)。マウスカーソルCXがシンボル領域Qic内に存在すると判断されれば、そのシンボルに対応した機能の説明を、バルーンヘルプ(図7、符号BD)の形態で表示する処理を行なう(ステップS125)。他方、マウスカーソルCXが、シンボル領域Qicから外に出た場合などであれば、ステップS123の判断は「NO」となって、バルーンを閉じて説明表示BDを消去する処理を行なう(ステップS127)。
したがって、マウス73を操作してマウスカーソルCXを、格納庫領域QS1に表示された各シンボルの近傍に近づけるだけで、各シンボルが表わしている機能を、容易に知ることができる。表示された機能を一旦理解すれば、それらは有意のシンボルにより表示されているので、記憶に留めることは容易である。
マウスカーソルCXを特定のシンボル上に重ねた状態で、マウス73の右ボタンをクリックすると、インストーラは、上位のシンボルが選択されたと判断し(ステップS110)、下位のシンボル群の表示を行なう(ステップS130)。例えば、辞書ツールを示しているバズーカのシンボルIB上で右ボタンをクリックした場合の表示の一例を図8に示す。このとき、下位のシンボルを表示する子ウィンドウWcが開き、辞書ツールという機能に含まれる複数の機能を表わした多数のシンボルIchが表示される。各シンボル上にマウスカーソルCXを持って行くと、各シンボルが表わしている辞書ツールの機能がそれぞれバルーンヘルプにより表示される点は、上位のシンボルの場合と同様である(図7参照)。
下位の辞書ツールとしては、例えば単語登録ツール、辞書最適化ツール(辞書をソートするもの)、辞書内容表示・編集ツール、辞書コンバートツール等がある。
図8に示した各シンボルIchあるいは図6に示した上位のシンボル上にマウスカーソルCXを合わせ、マウス73の左ボタンをクリックすると、シンボルが選択されたものと判断される(ステップS110)。この場合には、選択されたシンボルを、完成図領域QC1に組合せ表示する処理が行なわれる(ステップS140)。即ち、格納庫領域QS1もしくはその子ウィンドウWcに表示されたシンボルを選択した場合、選択されたシンボルをこれらの領域から消去すると共に、完成図領域QC1に表示されたロボットIGに、選択されたシンボルを装着した状態で表示する処理を行なうのである。
この場合の表示の一例を図9に示す。図9の例示では、格納庫領域QS1に表示されていたシンボルIS,IC,IL,IH,IBのうち、辞書IC、オプション変換IH、辞書ツールIBが選択された状態を示している。尚、選択は、個々のアイコンを順次マウスカーソルCXでクリックすることにより行なっても良いし、マウスカーソルCXをドラッグした場合にこれを対角線とする矩形領域を想定してその中に含まれるシンボルを同時に選択するという手法で行なっても良い。選択されたシンボルは、格納庫領域QS1から消え、完成図領域QC1に、゜そのロボットIGに装着された状態で表示される。尚、誤って選択されたシンボルは、ロボットIGに装着された状態に表示された後、これをマウスカーソルCXで格納庫領域QS1までドラッグすれば、非選択状態に戻される。尚、完成図領域QC1に表示されているロボットに装着されたシンボルを、マウスカーソルCXによりクリックすると、ウィンドウが開き、実際にインストールされている個々の機能が対応するシンボルにより表示される。これは、格納庫領域QS1において、上位のシンボルをクリックすることにより、詳細な機能を子ウィンドウWcに下位のシンボル群により表示したのと同様である。
こうして格納庫領域QS1のシンボルを選択することにより、日本語変換プログラムの種々の機能を選択すると、ウィンドウWW下部のボタンのうちインストールボタンBIが選択可能となって、文字が黒く表示される。この状態で、このボタンBIをマウスカーソルCXによりクリックすると、図5に示したインストール処理が実行される。尚、図9に例示した状態では、格納庫領域QS1内のIME本体ISは、選択されていない。したがってこの状態で、インストールを開始すると、実際には日本語入力用のプログラム本体は、インストールされず、インストール後にコンピュータ10を使用しても、日本語入力機能はもとより、オプション変換などの機能も使用することができない。しかし、後述するように、日本語入力用のプログラム本体が既にインストールされている状態で、追加的なインストールを行なう場合もあり得るから、付加的な機能のみが選択された状態であってもインストールを行なって差し支えない。もとより、既に日本語入力用のプログラム本体がインストールされているか否かを判断し、インストールされていない場合には、「本体がインストールされていないので、その他の機能のみのインストールはできません。本体(楯)のシンボルを選択して下さい」といった表示を行なうことも好適である。また、こうした場合には、自動的に日本語入力用のプログラム本体もインストールするものしても差し支えない。
総ての機能が選択された場合の画面表示を図10に示した。格納庫領域QS1の総てのシンボルが選択されると、格納庫領域QS1は空になり、総てのシンボルは、完成図領域QC1のロボットIGに装着された状態で表示される。有意のシンボルにより日本語入力用の機能が表示されているので、完成図領域QC1の表示を見れば、日本語入力用の各種の機能やツールが組み込まれるいわば重装備の設定か、例えば日本語入力用のプログラム本体だけが組み込まれるいわば軽装備の設定かを一目で理解することができる。尚、実際には、完成図領域のロボットIGの表示は、三次元的に行なわれており、ゆっくりと回転表示されている。
インストール開始を指示するボタンBIがクリックされたとき起動されるインストール処理ルーチン(図5)では、まず、シンボルにより組合せが指示された機能を取得する処理が行なわれる(ステップS200)。インストーラが、今からコンピュータ10に組み込もうとする機能を認識するのである。次に、機能に対応した設定をコンピュータ10に登録する処理を行なう(ステップS210)。コンピュータ10への各種機能の登録は、必要プログラムをCD−ROMドライブ装置85に装着されたCD−ROMから指定のディレクトリにコピーすると共に、そのファイルの名称をオペレーティングシステムが管理するレジストリに登録したり、あるいは電源投入時にシステムに組み込まれるデバイスドライバとして登録することにより行なわれる。
これらのファイルのコピーや登録の作業を行なう間、76上には、組み込まれる日本語入力用の諸機能に応じたアニメーションを表示する(ステップS220)。アニメーションとしては、例えば完成図領域QC1に表示されているロボットIGが、選択された装備を実際に使うと言った表示が考えられる。例えば辞書ICを組み込んでいる時には、この辞書を示す剣のシンボルを振り払うようにアニメーションである。こうしたアニメーション表示などを行ないつつ、インストーラのプログラムは、総ての登録処理が完了したかを判断し(ステップS230)、登録処理が終了するまで、上記の処理を繰り返す。
総ての登録処理が終了すると(ステップS230)、次にインストールの処理が完了した旨を76上に表示し、表示用のロボットのアイコンを作成し、これをオペレーティングシステムに登録する処理を行なった上で(ステップS240)、「END」に抜けて本ルーチンを終了する。ここで、アイコンを作成・登録することにより、コンピュータ10を起動した後、どのアプリケーションプログラムを使用していても、いつでもこのアイコンを選択することにより、日本語入力用のプログラムを起動することが可能となる。また、このアイコンをダブルクリックすると、アイコンの表示は拡大され、図9や図10の完成図領域QC1に示されたロボットIGが表示される。この表示によって、現在組み込まれている日本語入力用のプログラムが、どの程度の装備を有するものであるかを、直感的に認識することができる。
上記の登録処理により、必要な機能に対応したプログラムがハードディスク84の所定のディレクトリに記録され、更にオペレーティングシステムが管理する所定のレジストリに登録され、あるいはデバイスドライバとしての登録が行なわれる。この結果、インストーラの処理を終了した後に、コンピュータ10をリセットするか電源を落としてから再投入すると、コンピュータ10の立ち上げ時に、これらの機能は、オペレーティングシステムにより組み込まれ、使用可能となる。
次に、既に所定の日本語入力用の機能がコンピュータ10に組み込まれた状態でインストールプログラムを起動した場合について説明する。この場合には、インストーラプログラムは、図11に示すように、まずコンピュータ10の所定のディレクトリやレジストリ等を検索し(ステップS260)、登録済みの機能を取得すると、これらに対応したシンボルを装着した状態で、インストーラのウィンドウWWの完成図領域QC1に、ロボットを表示する処理を行なう(ステップS270)。即ち、図9に例示したように、既に登録済みの機能に対応したシンボルを装着した状態でロボットを表示するのである。その後は、上述しようように、図3ないし図5の処理ルーチンを実行し(ステップS280)、更に新たな機能を付け加えたり、既に登録された機能を削除するといった処理を行なう。
尚、既にインストール済みの機能についてこれを削除する場合には、完成図領域QC1の右下済みに表示されたゴミ箱GBに、ロボットに組み込まれた状態で表示されている装備をドラッグすれば良い。このとき、ゴミ箱までドラッグされたシンボルに対応した機能を実現するプログラムは、ハードディスク84もしくはメインメモリ25から、実際に削除するものとしても良いし、所定のサブディレクトリ(例えば「未使用のプログラム」といった名称のサブディレクトリ)に移動したりオペレーティングシステムに対する登録リストから抹消し、プログラム自体はハードディスク84やメインメモリ25からは実際には削除しないものとすることも可能である。後者の場合には、一旦削除した機能を、再度インストールすることが極めて容易であるという利点がある。この場合には、改めてインストールしようとするプログラムの入ったCD−ROMやフレキシブルディスクを用意する必要がないからである。また、削除の対象となったファイルを所定のサブディレクトリなどに保存する場合には、これらのファイルを圧縮して保存することも望ましい。
次に、本発明の第二実施例として、既に登録済みのプログラムの状態を認識する処理について説明する。第二実施例は、第一実施例と同一のコンピュータ10上で実行される処理として実現される。この処理は、第一実施例で説明したインストールの処理により、複数のモジュールからなるプログラムが組み込まれた後で実行される認識処理に関する。図12に、登録ソフトウェアの認識処理ルーチンを示すフローチャートを示す。
図示するように、この認識処理ルーチンが起動されると、まずコンピュータ10の所定のディレクトリやレジストリ等を検索し(ステップS290)、登録済みの機能を取得すると、これらに対応したシンボルを装着した状態で、インストーラのウィンドウWWの完成図領域QC1に、ロボットを表示する処理を行なう(ステップS292)。即ち、図9に例示したように、既に登録済みの機能に対応したシンボルを装着した状態でロボットを表示するのである。その後、登録済みの機能は整合性を有するか否かの判断を行ない(ステップS294)、整合性を有する場合には、何も行なわず「END」に抜けて本ルーチンを終了する。他方、登録済みと認識された機能に整合性がない場合、例えば日本語入力用のプログラムであれば、かな漢字本体が組み込まれていないのに、オプション変換の機能などが組み込まれている場合などには、不整合を示す表示を画面の完成図領域QC1に付け加える処理を行なう(ステップS296)。例えば、外れた落ちたボルトとナットをロボットの足元に表示したり、エンジンが壊れている絵を表示したり、あるいは燃料計が0を指し示している表示を付け加えたりするのである。
このように、登録済みの機能に整合性があるか否かを判断し、不整合な場合には、これを特別な表示の態様により付加的に表示することにより、登録されたプログラムの状態をより直感的にかつ容易に認識することができる。例えば、プログラムのメンテナンスやユーザーサポートを行なう場合でも、この表示を見れば、不整合の存在を直ちに認識することができる。また、不整合の内容によって付加的な表示を変えるものとすれば、プログラムのメンテナンスは一層容易となる。ユーザーサポートも、「○○.WXXというファイルが、△△のディレクトリにありますか」といった質問をする必要がなく、例えば「ロボットはどんなふうに表示されていますか?」「足元にナットが落ちています」というやり取りだけで、ユーザーのプログラムの状態を知ることができる。従って、様々なプログラムのメンテナンスを容易に行なうことができる。
最後に、上述したインストーラによりコンピュータ10に組み込まれた日本語入力プログラム(IME)の基本的に機能について、補足する。図13は、コンピュータ10に組み込まれた日本語入力用のプログラム、特にかな漢字変換処理を実行する部分を示すブロック図である。図13に示した各部で行なわれる処理は、キーボード72より入力されたデータに基づき、中央処理装置(CPU21)が実行するものである。このCPU21により、総ての処理がおこなわれる。仮名漢字変換については、キーボード72が操作されたとき、所定の割込処理が起動し、入力したキーイメージを対応する仮名文字列に変換し、更にこれを仮名漢字混じり文字列に変換するデバイスドライバが起動する。もとより、並列処理可能なコンピュータであれば、仮名漢字変換を一つのアプリケーション(インプットメソッド)が行なうものとし、変換結果を、必要とするアプリケーションに引き渡す構成としても差し支えない。この場合には、キーボード72からの入力をインプットメソッドが一括して引き受けることになる。
キーボード72からのキーイメージは、文字入力部340により受け付けられ、ここで、対応する仮名文字列に変換される。ローマ字入力の場合には所定の変換テーブルを参照して、仮名文字列に変換する。一つの仮名文字が得られる度に文字入力部340は、その仮名文字を変換制御部342に送出する。この変換制御部342は、仮名漢字変換の中心的な役割を果たす所であり、仮名漢字変換を制御して、結果を変換後文字列出力部344に送出する。変換後文字列出力部344は、現実には、VGA44に信号を送り、CRT76に変換後文字列を表示する。
変換制御部342は、受け取った仮名文字を文字列入力部350に引き渡す。文字列入力部350は、文字格納部352に仮名文字列を格納する。この文字列に基づいて、自立語候補作成部354と付属語候補作成部364とが、単語データの候補を作成する。自立語候補作成部354は、ハードディスク84に予め記憶された自立語辞書358を用い、自立語解析位置管理部356の管理の下で、得られた仮名文字列から自立語候補を抽出する処理を行なう。一方、付属語候補作成部364は、同じく付属語辞書368を用い、付属語解析位置管理部366の管理の下で、得られた仮名文字列から付属語候補を抽出する処理を行なう。解析位置を移動しつつ、自立語候補と付属語候補を抽出する処理については、後述する。
ここで、自立語辞書358は、学習により、同音異義語や接辞などの優先順位を変更する。この学習処理を行なうのが、係り受け学習部370,自立語学習部372,補助語学習部374,接辞学習部376,文字変換学習部378である。係り受け学習部370は、係り受けが成立する条件で、使用者が係り受けに該当する単語以外の語を選択した場合、同じ単語の組合わせでは、使用者が選択した組合わせを優先するよう係り受けの関係を学習するものである。自立語学習部372は、同音異義語の存在する自立語群において、最後に選択された単語を最優先の候補とするよう学習するものである。補助語学習部374は、例えば「ください」などの補助語を「ください」「下さい」など、いずれの語形で変換するかを学習するものである。更に、接辞学習部376は、接頭語,接尾語などの変換形式(例えば、「御」「ご」など)を学習するものである。文字変換学習部378は、入力した文字列をそのままひらがなやカタカナとして確定させた場合に、その文字列を学習し、次回以降の変換処理では確定させたひらがなまたはカタカナを候補として出力するものである。
自立語候補作成部354,付属語候補作成部364により、作成された語候補を得て、単語データ作成部380が、各語候補についてのデータを作成する。即ち、得られた自立語と付属語、自立語と自立語、更には「自立語+付属語」からなる文節間の接続を接続検定テーブル384を参照して接続検定部382が行なった結果、および全体のコスト計算をコスト計算部386が行なった結果を得て、単語毎のデータとして出力するのである。この単語データは、一旦単語データ格納部400に格納され、係り受け候補調整部490からの調整出力を受けて、文節分かち書きの処理に用いられる。
係り受け候補調整部390は、自立語候補作成部354,付属語候補作成部364からの語候補を受けて、係り受けの検定を行なうものである。係り受けの検定は、ハードディスク84に予め用意された係り受け辞書398を参照することによって行なわれる。係り受けの検定を行なう範囲は、係り受け範囲管理部396により管理される。また、係り受けの関係の検定には、いくつかの許容条件があり、これが使役・受動解析部392,助詞許容解析部394等により判定される。以上の係り受けの検定により調整された係り受け候補と、先に説明した単語データとは、単語データ格納部400により統合され、文節分かち書き部402による文節分かち書きの処理に供される。文節分かち書き部402は、得られたデータから文節分かち書きの第1候補を決定する。
以上の処理により文節分かち書きの第1候補と、その文節毎の仮名漢字変換の第1候補が決定される。文節分かち書き部402は、その候補を文節データ格納部406に格納し、格納された候補は、変換文字列出力部408により変換制御部342に出力される。変換制御部342は、この文字列を候補文字列として表示すると共に、非所望の文字列が候補となる場合もありえるから、使用者による指示を受けて、次候補の表示や選択などの処理を行なう。これらの指示や選択の結果などは、文節データ格納部406や既述した各学習部370ないし378に入力され、文節の一部確定や学習による優先順位の書き換えなどに用いられる。なお、図示していないが、使用者により文字列の確定処理がなされると、各部に一時的に保存されたデータは総て消去され、次の変換に備える。
以上が本実施例のかな漢字変換プログラムを含む日本語入力用プログラムを、インストーラによりインストールした場合のかな漢字変換の概要である。尚、係り受けを利用した用例変換などは、変換プログラムの一種として、インストーラにより登録したり、非登録としたりすることが可能である。
以上本発明の一実施例について説明したが、本発明はこの様な実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、各機能を示す有意のシンボルとしては、ロボットとその装備以外の各種のシンボルを採用することが可能である。例えば、楽器とその編成、食器とコース料理、鍋やフライパンなどの調理器具とできあがった料理、キーボードやハードディスクなどの周辺機器とこれらを接続したコンピュータシステム、装飾用宝飾と着飾った人物、建物とそのテナントなど種々の有意のシンボルを用いることが可能である。
また、コンピュータに組み込まれるソフトウェアとしては、日本語入力用のプログラム等に限らず、ワープロ等にも適用可能なことは既に説明したが、例えばワープロなどに適用する場合には、基本形がエディタで、これに罫線機能、描画機能、修飾機能などを付け加えて、多機能ワープロとしたり、更に通信機能、データベース機能などを付け加えて、統合ソフトウェアとしたり、あるいはエディタの機能にPIM(パーソナルインフォーメーションマネージメント)の機能を追加して、システム手帳的なソフトウェアとして使用したりすることが考えられる。こうした場合には、シンボルを、上記の実施例で説明したようなロボットや楽団といったものにしても良いが、あるいはワープロとしての機能に合わせた有意のシンボルを用いても良い。例えば、組み込み可能な機能として「葉書」のシンボルを表示しておき、これを選択して本体に組み込むと、ワープロ機能に加えて毛筆フォントやドローあるいはペイントツール等を組み込むといった対応をとることができる。更に、「葉書」シンボルを組み込んだ場合には、コンピュータ10に接続されたプリンタが2台ある場合、葉書印刷に適した側のプリンタを優先的に選択するよう設定するといったことも考えられる。すなわち、本発明のプログラムを構成するモジュールとしては、モジュール化された単なるプログラムのみならず、論理デバイスとして扱うことができる物理デバイス(ハードウェア)も含まれるのである。こうした論理デバイスの機能としては、プリンタの種類や設定の他、CRTの解像度や表示色数、通信ソフトにおける通信速度やダイアル先番号、MIDI音源などが考えられる。また、アプリケーションソフトウェアにより使用可能なフォントや環境など、様々なモジュールに対して適用可能である。
尚、論理デバイスの設定などは、コンピュータにおける実行環境の一つと考えることができる。そこで、ハードディスクにアプリケーションプログラムを記憶する際、このプログラムの実行環境も記録するものとし、実行環境を複数記憶することができる場合には、これを上述した実施例同様、有意のシンボルにより表示するものとすることができる。複数の実行環境、例えばかな漢字変換プログラムの選択、接続されたプリンタの選択、CRTの解像度の選択などの組合せで相互に異なるものとを複数、ハードディスクに記憶しておき、記憶されている複数の実行環境に対応したシンボルを選択可能に表示する。多機能にワープロに変換効率が高く文語表現などにも対応したかな漢字変換を組み合わせ、毛筆フォントなを組み込んで、解像度が高いレーザプリンタを選択した実行環境であれば、例えば豪邸として、その実行環境を表示し、エディタ程度の機能にメモり容量をほとんど取らず、シンプルな変換を行なうかな漢字変換を組み合わせ、高速の白黒印字のプリンタを組み合わせた実行環境は、苫屋で表示すると言った手法である。こうして表示されたシンボルのうちの一つが選択されたとき、シンボルに対応した実行環境と、指定されたプログラムとを読み出して実行する。
かかる構成も、複数の実行環境を直感的かつ容易に理解することができ、多岐に亘る実行環境の組合せや、これに対応したソフトウェアの起動などを一括して管理することができるという利点を有する。ソフトウェアの肥大化が進み、また使用者の使用環境が多岐に亘るなか、こうした実行環境のシンボル化は、極めて有用である。
本発明の概要を、実施の態様に従って例示する概念図である。 本発明の実施例におけるコンピュータ10のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施例におけるインストーラの表示処理ルーチンを示すフローチャートである。 同じくその説明表示処理ルーチンを示すフローチャートである。 同じくそのインストール処理ルーチンを示すフローチャートである。 インストーラにおける初期表示の一例を示す説明図である。 シンボルが表わす機能をバルーンヘルプの形状で示した状態を例示する説明図である。 下位シンボル群を表示した状態を例示する説明図である。 いくつかの機能が選択された状態を例示する説明図である。 総ての機能が選択された状態を例示する説明図である。 一旦日本語入力用プログラムの一部がインストールされた後にインストーラが起動された場合の処理ルーチンを示すフローチャートである。 既に登録されたプログラムの認識処理ルーチンを示すフローチャートである。 インストーラにより組み込まれた日本語入力用のプログラムの概要を示す説明図である。
符号の説明
10…コンピュータ
20…演算処理部
21…CPU
22…ローカルバス
23…キャッシュメモリ
24…キャッシュコントローラ
25…メインメモリ
30…PCIブリッジ
32…PCIバス
40…コントローラ部
42…ISAバス
44…VGA
46…SCSIコントローラ
48…ISAブリッジ
54,55…複合I/Oポート
56…サウンドI/O
60…I/O部
62…ISAスロット
68…タイマ
72…キーボード
73…マウス
73L…左ボタン
73R…右ボタン
74…スピーカ
76…CRT
82…フロッピディスク装置
84…ハードディスク
85…CD−ROMドライブ装置
86…パラレルポート
88…プリンタ
90…シリアルポート
92…モデム
93…スキャナ
94…タブレット
96…マイクロフォン
340…文字入力部
342…変換制御部
344…変換後文字列出力部
350…文字列入力部
352…文字格納部
354…自立語候補作成部
356…自立語解析位置管理部
358…自立語辞書
364…付属語候補作成部
366…付属語解析位置管理部
368…付属語辞書
370…係り受け学習部
372…自立語学習部
374…補助語学習部
376…接辞学習部
378…文字変換学習部
380…単語データ作成部
382…接続検定部
384…接続検定テーブル
386…コスト計算部
390…係り受け候補調整部
392…受動解析部
394…助詞許容解析部
396…係り受け範囲管理部
398…係り受け辞書
400…単語データ格納部
402…部
406…文節データ格納部
408…変換文字列出力部
490…係り受け候補調整部
BA…全自動ボタン
BC…キャンセルボタン
BD…ディレクトリボタン
BI…インストールボタン
BJ…辞書ディレクトリボタン
CX…マウスカーソル
GB…ゴミ箱
Ich…シンボル群
IB…バズーカ(辞書ツール)
IC…剣(辞書)
IG…ロボット
IH…ヘッドギア(オプション変換)
IL…ランチャ(カスタマイザ)
IME…インプットメソッド
IS…楯(IME本体)
QC1…完成図領域
QS1…格納庫領域
Qic…シンボル領域
WW…ウィンドウ
Wc…子ウィンドウ

Claims (2)

  1. コンピュータの起動時に、外部記憶装置に記憶された複数のモジュールを組み合わせたプログラムを、該コンピュータの起動時に参照する記録にしたがって読み込む機能を有するコンピュータであって、
    予め複数のグループに分けられた前記プログラムの機能または前記モジュールを、前記複数のグループに対応し、組み合わされることで、前記各機能または前記モジュールと組み合わされたプログラム全体との関係を構造体として表現する有意の各シンボルと共に記憶する記憶手段と、
    少なくとも該シンボルを表示可能な表示装置と、
    前記プログラムがコンピュータに読み込まれたときに作成された該組込の記録を参照し、該コンピュータに組み込まれた前記機能またはモジュールを認識する認識手段と、
    該認識された機能またはモジュールに対応した前記有意のシンボルを組み合わせた前記構造体として、前記表示装置に表示する組合せ表示手段と
    を備えたコンピュータ。
  2. 請求項1記載のコンピュータであって、
    前記認識手段により認識された機能またはモジュールに、前記組み合わされたプログラムが動作するために必要な組合せを満たしてない不整合な組み合わせが存在するとき、該組合せの存在を、前記有意のシンボルの組合せとは異なり、前記不整合な組み合わせを示すとして予め定められたシンボルにより、前記表示装置に表示する誤組合せ表示手段を備えたコンピュータ。
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