JP3806565B2

JP3806565B2 - Soundproofing device

Info

Publication number: JP3806565B2
Application number: JP2000007155A
Authority: JP
Inventors: 久雄田中; 義生雪上
Original assignee: Sekisui Jushi Corp
Current assignee: Sekisui Jushi Corp
Priority date: 2000-01-14
Filing date: 2000-01-14
Publication date: 2006-08-09
Anticipated expiration: 2020-01-14
Also published as: JP2001193022A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、車両等の走行に伴う騒音を遮音、吸音するために設置される防音装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両などの走行に伴う騒音を低減させるために、高速道路や鉄道の沿線や歩道と車道の間、中央分離帯等に防音壁として、又高架橋や橋梁の桁裏面に取付けられて桁裏面の騒音を低減させるための桁裏面吸音板として、さらにその他例えば掘割道路等の防音設備として、多数の開口部を有する前面部と、遮音性を有する背面部とにより形成された中空内に吸音材が内装されてなる防音装置が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の防音装置は、前面部の開口部より中空内に入射した騒音が吸音材により吸音されると共に、背面部により遮音されるようになされており、防音装置に垂直に入射してくる騒音についてはそれなりに効果的に低減されるものの、車両からの騒音は垂直方向から入射してくるものはむしろ少なく、大半は斜め方向から入射してくるものであるところ、従来の防音装置は、この斜め方向から入射してくる騒音に対する吸音率、すなわち斜入射吸音率については特に考慮されておらず、又従来の防音装置の前面部に形成された開口部は、スリット状に開口されると共に、その上下縁部は庇状に折曲されていることから、この庇状縁部に、斜めから入射してくる騒音が入射角によっては反射され、又吸音材を保護材により包む場合は、保護材が前面部と接触していたため、保護材で反射してスリット状の開口部より外部に再放射される等により、斜入射吸音率は決して満足すべきものではなかった。
【０００４】
又、前記の如く従来の防音装置の前面部に形成された開口部は、スリット状に開口されているため、内装した吸音材や、吸音材を保護材により包んだものにあってはその保護材が、スリット状の開口部より覗き見えるため、美感を損なうこともある。又開口部の上下縁部は庇状に折曲されていることから、前面部の清掃や洗浄が困難である。
【０００５】
そこで本発明は上記の如き問題を解決し、斜入射吸音率を向上させると共に、美感を向上させ、且つ前面部の清掃や洗浄が容易な防音装置を提供せんとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意研究し、次のような経過を経て本発明を完成するに至った。
【０００７】
すなわち、先ず第一に、前面部の開口部を従来のスリット状からパンチング孔に変えることにより、スリット孔が連続孔であるのに対してパンチング孔は点在孔であることから、開口率を下げると内部が覗き見えにくくなるために美感が向上し、且つ凹凸が無いので清掃や洗浄が容易になること等により、前面部の開口部をパンチング孔で形成するのが好ましいことが判った。
【０００８】
さらに、パンチング孔により開口部を形成した場合、前面部の開口率をいくらにすれば、斜入射吸音率を高めることができるのかを確認した。すなわち図４に示される形態の次の如きＡ〜Ｃからなる防音装置を作成し、それぞれについて開口率と斜入射吸音率との関係を測定すると共に、その結果を表１に示した。
【０００９】
尚平均斜入射吸音率とは、騒音の入射角度を０度（垂直入射）、１５度、３０度、４５度の４種類とし、その角度毎に測定して得られる吸音率を算術平均した値であり、１／３オクターブ中心周波数Ｈｚ毎にその値を測定し、その値を示すと共にそれらの値を加重平均した平均斜入射吸音率の平均値も示した。
【００１０】
防音装置Ａ．前面部ａを設けない所謂開口率を１００％としたもの。
防音装置Ｂ．前面部ａに厚み１ｍｍのアルミニウム合金板を使用し、且つ前面部ａの開口部ｂの開口率を５８％としたもの。
防音装置Ｃ．前面部ａに厚み１ｍｍのアルミニウム合金板を使用し、且つ前面部ａの開口部ｂの開口率を４０％としたもの。
【００１１】
なお、いずれもポリフッ化ビニールフイルムからなる保護材ｃで包んだグラスウールからなる厚み５０ｍｍの吸音材ｄを内装し、且つ前面部ａを設けたものについては、前面部ａと吸音材ｄとの間に奥行き寸法２０ｍｍの前面空気層ｅを設け、そしていずれも背面部ｆと吸音材ｄとの間に奥行き寸法３０ｍｍの背面空気層ｇを設けた。
【００１２】
【表１】

【００１３】
上記測定結果から、前面部ａの開口率が低くなればなる程斜入射吸音率が悪くなることはなく、開口率を下げることで、２５００Ｈｚ以上の高周波域で、斜入射吸音率の改善が見られ、数々の測定結果より開口率が１５〜５０％の範囲で斜入射吸音率を好適に向上させることができることが判った。又開口率が１５〜５０％の範囲であれば、内部が極めて覗き見えにくくなるために美感が極めて向上する。
【００１４】
又、前面部と吸音材との間に前面空気層を設けることにより、前面部の開口部より入射された騒音が、吸音材を包んだ保護材と前面部との間の前面空気層内で乱反射を繰り返し、吸音材により吸音されると共に互いに干渉する等して減衰されること等から、斜入射吸音率が向上する。この前面空気層は、奥行き寸法を５〜５０ｍｍとするのが好ましく、５ｍｍ未満では前面空気層の機能を良好に発揮することができず、５０ｍｍを超えると、通常の防音装置の厚さが１００ｍｍ程度、又はそれ以下であるが、防音パネルの厚さがそれ以上に厚くなる。
【００１５】
さらに、吸音材ｄと背面部ｆとの間に背面空気層ｇを設けた場合、その背面空気層ｇと斜入射吸音率との関係を確認した。すなわち図５に示される形態の次の如きＤ〜Ｆからなる防音装置を作成し、それぞれについて背面空気層ｇの奥行き寸法と斜入射吸音率との関係を測定すると共に、その結果を表２に示した。
【００１６】
防音装置Ｄ．背面空気層ｇを設けず、すなわち背面空気層ｇを０ｍｍとしたもの。
防音装置Ｅ．背面空気層ｇを設け、その奥行き寸法を３０ｍｍとしたもの。
防音装置Ｆ．背面空気層ｇを設け、その奥行き寸法を４５ｍｍとしたもの。
【００１７】
なお、いずれも、前面部ａと吸音材ｄとの間に前面空気層ｅを設けず、又前面部ａは厚み１ｍｍのアルミニウム合金板を使用して、直径１０ｍｍのパンチング孔を１２．５ｍｍピッチで６０度千鳥配列して開口部ｂを形成し、且つ開口率を５８％とし、そしてガラスクロスからなる保護材ｃで包んだグラスウールからなる厚み５０ｍｍの吸音材ｄを内装した。
【００１８】
【表２】

【００１９】
上記測定結果から、背面空気層ｇを設けることにより、斜入射吸音率が向上し、特に４００〜１２５０Ｈｚの低周波域で、斜入射吸音率の改善が見られ、数々の測定結果より、背面空気層ｇの奥行き寸法は５〜５０ｍｍの範囲で斜入射吸音率を好適に向上させることができることが判った。５ｍｍ未満では背面空気層の機能を良好に発揮することができず、５０ｍｍを超えると、通常の防音パネルの厚さが１００ｍｍ程度、又はそれ以下であるが、防音装置の厚さがそれ以上に厚くなる。
【００２０】
なお、上記二つの測定結果より、保護材ｃの相違もあるが、前面空気層ｅを設けない後者の防音装置Ｄ〜Ｆの斜入射吸音率より、前面空気層ｅを設けた前者の防音装置Ａ〜Ｃの斜入射吸音率の方が優れている。これは、前記した如く、前面空気層ｅが斜入射吸音率の向上に寄与しているものと思われる。
【００２１】
以上、総合すると、美感を向上させ、且つ前面部の清掃を容易にするには、前面部の開口部はパンチング孔により形成し、さらに前面部の開口率を１５〜５０％とすればよく、又斜入射吸音率を向上させ、且つ通常の防音パネルの厚さである１００ｍｍ程度、又はそれ以下の寸法を確保するためには、前記前面部の開口率を１５〜５０％とすることに加えて、前面部と吸音材との間に奥行き５〜５０ｍｍの前面空気層や、背面部と吸音材との間に奥行き５〜５０ｍｍの背面空気層を形成すればよいことが判った。
【００２２】
本発明は、前記の如き経過によって完成されたものであって、すなわち、本発明に係る防音装置は、多数の開口部を有する前面部と、遮音性を有する背面部とにより形成された中空内に吸音材が内装され、前記前面部はパンチング孔により開口部が形成されると共にその開口率は１５〜５０％となされ、前記吸音材は、吸音材を保護するための内部保護材で包まれていると共に、さらに内部保護材を保護するためのガラスクロスからなる外部保護材で包まれていることを特徴とするものである。
【００２３】
本発明によれば、美感が向上し、且つ前面部の清掃や洗浄が容易となる。
【００２４】
さらに本発明において、前面部と吸音材との間に奥行き寸法５〜５０ｍｍの前面空気層や、背面部と吸音材との間に奥行き寸法５〜５０ｍｍの背面空気層を形成すれば、美感が向上し、且つ前面部の清掃や洗浄が容易となることに加えて、斜入射吸音率が向上する。
【００２５】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
すなわち図１は本発明に係る防音装置の実施の一形態を示す斜視図、図２はその断面図、図３は他の実施の一形態を示す断面図である。
【００２６】
図１の形態に示された防音装置は、ほぼ全面に穿設された多数のパンチング孔によって開口部１１が形成された前面部１と、遮音性を有する背面部２とによって形成された中空内に、吸音材３が内装され、そして前記前面部１の開口率は、１５〜５０％となされ、且つ前面部１と吸音材３との間に奥行き寸法５〜５０ｍｍの前面空気層４が形成され、背面部２と吸音材３との間に奥行き寸法５〜５０ｍｍの背面空気層５が形成されているものである。
【００２７】
前記前面部１は、一般にはアルミニウム合金板、鉄板、ステンレス板から形成され、適宜それらの表面に耐食性を向上させるための塗装等が施されるが、特に限定されるものではない。
【００２８】
吸音材３は、一般にはグラスウール等の繊維状のものが適宜用いられるが特に限定されるものではない。この吸音材３は、耐候性を高め、さらに雨水から保護するために、保護材６で包んでおくのが好ましい。保護材６としては、一般にはポリフッ化ビニールフイルムや四フッ化フロロエチレンフイルム等が用いられるが、これも限定するものではなく、ガラスクロス等であってもよく、さらに後記する図３に示される如く、前記例示のフイルム等を内部保護材６１とし、さらにガラスクロス等の外部保護材６２で覆うようにする等、複数の保護材６で包むようにしてもよい。なお吸音材の厚みは、５０〜１００ｍｍ程度となされるが、特に限定されるものではない。
【００２９】
又本発明においては、前面部１の開口部１１はパンチング孔で形成され、又その開口率は１５〜５０％と比較的低いので、従来のスリット状の孔に比べて、内装した吸音材３や保護材６は開口部１１より覗き見えにくいが、さらに見えにくくするために、保護材６を黒色や茶色の如く濃色に着色しておくのが好ましい。外部保護材６２で覆う場合は、外部保護材６２を濃色に着色しておけばよい。
【００３０】
背面部２は、騒音の透過損失が要求される場合は、要求する透過損失を満足できるような厚みの板材、例えば前面部１で例示したような金属板を使用し、前面部１と背面部２とによって中空のパネル体を形成してもよいが、後記の図３に示される如き高架橋や橋梁、又は掘割道路の壁面等、構造物７の壁面に取付ける場合は、その取付けられる構造物７の壁面が背面部２となされていてもよい。
【００３１】
なお前記形態は、前面部１と吸音材３との間に奥行き寸法５〜５０ｍｍの前面空気層４が形成され、さらに背面部２と吸音材３との間に奥行き寸法５〜５０ｍｍの背面空気層５が形成されているが、美感及び清掃等の向上、斜入射吸音率の向上等を勘案し、前面空気層４を形成せずに背面空気層５のみが形成されていてもよく、又背面空気層５を形成せずに前面空気層４のみが形成されていてもよく、さらに前面空気層４及び背面空気層５の両方が形成されていなくてもよい。
【００３２】
【実施例】
実施例として、図３に示される如き、厚さ１００ｍｍ以内で、洗浄荷重に耐えることのできるといった制約がある場合の壁面取付用の防音装置を作成した。
【００３３】
すなわち、前面部１はアルミニウム合金板から形成し、その厚みは洗浄荷重に耐えられる１．５ｍｍとし、又前面部１は、直径７ｍｍのパンチング孔を１３ｍｍピッチで６０度千鳥配列して開口部１１を形成し、且つ開口率を２２．６％とした。
【００３４】
吸音材３は、グラスウールを使用し、その厚みを５０ｍｍとすると共に、厚み２１μのポリフッ化ビニールフイルムからなる内部保護材６１で包むと共に、さらにガラスクロスからなる外部保護材６２で包んだ。尚、外部保護材６２は内部保護材６１を保護するものであり、又ガラスクロスであるため、音響的にはほとんど影響しない。なお外部保護材６２は黒色等の濃色に着色した。さらに前面部１と吸音材３との間には前面空気層４を設け、その奥行き寸法は２０ｍｍとした。
【００３５】
又、構造物７の壁面に取付けるために、背面部２は特に他の板材等によって形成せず、その取付けられる構造物７の壁面を背面部２とし、さらに取付金具８とアンカーボルト８１とにより壁面に対して不陸調整を行いつつ取付けると共に、吸音材３と前記壁面である背面部２との間には、奥行き寸法を２５ｍｍとした背面空気層５を形成した。
【００３６】
上記防音装置について、前記防音装置Ａ〜Ｆと同様に斜入射吸音率を測定した所、その平均斜入射吸音率の平均値は、０．９２であった。すなわち厚さ１００ｍｍ以内と極めて薄型でありながら、斜入射吸音率は極めて優れ、且つ前面部１の開口率は２２．６％と極めて低いため、内装した吸音材３や保護材６が覗き見えにくいために美感に優れ、且つ清掃や洗浄も極めて容易である。
【００３７】
【発明の効果】
本発明によれば、美感が向上し、且つ前面部の清掃や洗浄が容易となる。
【００３８】
さらに本発明において、前面部と吸音材との間に奥行き寸法５〜５０ｍｍの前面空気層や、背面部と吸音材との間に奥行き寸法５〜５０ｍｍの背面空気層を形成すれば、美感が向上し、且つ前面部の清掃や洗浄が容易となることに加えて、斜入射吸音率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る防音装置の実施の一形態を示す斜視図である。
【図２】図１の断面図である。
【図３】本発明に係る防音装置の他の実施の一形態を示す断面図である。
【図４】斜入射吸音率の測定に用いられた防音装置の断面図である。
【図５】斜入射吸音率の測定に用いられた防音装置の断面図である。
【符号の説明】
１前面部
１１開口部
２背面部
３吸音材
４前面空気層
５背面空気層
６保護材
６１内部保護材
６２外部保護材
７構造物
８取付金具
８１アンカーボルト[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention mainly relates to a soundproofing device that is installed to insulate and absorb noise associated with traveling of a vehicle or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to reduce the noise associated with the traveling of vehicles, etc., it is installed as a soundproof wall on the highway and railway lines, between sidewalks and roadways, in the median strip, etc., and on the underside of viaducts and bridge girders. As a sound-absorbing plate on the back side of a girder for reducing noise, and for other soundproofing equipment such as digging roads, etc., a sound-absorbing material in a hollow formed by a front part having a large number of openings and a rear part having sound insulation A soundproofing device is used.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional soundproofing device, the noise that has entered the hollow from the opening of the front part is absorbed by the sound absorbing material and is also insulated by the rear part, and the noise that enters the soundproofing device vertically However, the noise from the vehicle is rather small in the vertical direction, and most of it is incident in the oblique direction. The sound absorption rate for noise incident from an oblique direction, that is, the oblique incident sound absorption rate is not particularly considered, and the opening formed in the front portion of the conventional soundproofing device is opened in a slit shape, Since the upper and lower edges are bent in a bowl shape, the noise incident on the bowl-shaped edge is reflected depending on the incident angle, and the sound absorbing material is wrapped with a protective material. Protective material because it was in contact with the front part, by such re-emitted is reflected by the protective material to the outside from the slit opening, oblique incidence sound absorption coefficient were anything satisfactory.
[0004]
In addition, as described above, the opening formed in the front portion of the conventional soundproofing device is opened in a slit shape. Therefore, if the sound absorbing material is internal or the sound absorbing material is wrapped with a protective material, the protection is provided. Since the material can be seen through the slit-shaped opening, the aesthetics may be impaired. Moreover, since the upper and lower edges of the opening are bent in a bowl shape, it is difficult to clean and clean the front surface.
[0005]
Accordingly, the present invention is intended to solve the above-described problems, to improve the oblique incident sound absorption coefficient, to improve the aesthetics, and to provide a soundproofing device that can easily clean and wash the front portion.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present inventor has intensively studied, and has completed the present invention through the following process.
[0007]
That is, first of all, by changing the opening of the front part from a conventional slit shape to a punching hole, the slit hole is a continuous hole, whereas the punching hole is a dotted hole, so the opening ratio is reduced. It has been found that it is preferable to form the opening in the front portion with a punching hole because the inside is difficult to see when it is lowered and the aesthetics are improved, and there is no unevenness, so that cleaning and washing are easy.
[0008]
Furthermore, when the opening was formed by the punching hole, it was confirmed how much the oblique incident sound absorption coefficient can be increased by changing the opening ratio of the front surface. That is, the following soundproofing devices A to C in the form shown in FIG. 4 were prepared, the relationship between the aperture ratio and the oblique incidence sound absorption coefficient was measured for each, and the results are shown in Table 1.
[0009]
The average oblique incident sound absorption coefficient is a value obtained by arithmetically averaging the sound absorption coefficients obtained by measuring the incident angle of noise at four angles of 0 degree (normal incidence), 15 degrees, 30 degrees, and 45 degrees. The value was measured every 1/3 octave center frequency Hz, and the average value of the average oblique incidence sound absorption coefficient obtained by weighted averaging of these values was also shown.
[0010]
Soundproofing device A. A so-called aperture ratio in which the front surface portion a is not provided is 100%.
Soundproofing device B. An aluminum alloy plate having a thickness of 1 mm is used for the front part a, and the opening ratio of the opening b of the front part a is 58%.
Soundproofing device C.I. An aluminum alloy plate having a thickness of 1 mm is used for the front surface a, and the opening ratio of the opening b of the front surface a is 40%.
[0011]
In both cases, a sound absorbing material d having a thickness of 50 mm made of glass wool wrapped with a protective material c made of polyvinyl fluoride film and provided with a front surface portion a is provided between the front surface portion a and the sound absorbing material d. A front air layer e having a depth dimension of 20 mm was provided, and a back air layer g having a depth dimension of 30 mm was provided between the back surface part f and the sound absorbing material d.
[0012]
[Table 1]

[0013]
From the above measurement results, the lower the aperture ratio of the front surface portion a, the lower the oblique incident sound absorption coefficient, and the lower the aperture ratio, the improvement of the oblique incident sound absorption coefficient was observed in the high frequency range of 2500 Hz or higher. From the numerous measurement results, it was found that the oblique incident sound absorption coefficient can be suitably improved when the aperture ratio is in the range of 15 to 50%. If the aperture ratio is in the range of 15 to 50%, the inside is very difficult to see, and the aesthetics are greatly improved.
[0014]
In addition, by providing a front air layer between the front part and the sound absorbing material, noise incident from the opening of the front part is generated in the front air layer between the protective material enclosing the sound absorbing material and the front part. The oblique incident sound absorption coefficient is improved because the diffuse reflection is repeated, and the sound is absorbed by the sound absorbing material and attenuated by interfering with each other. The front air layer preferably has a depth dimension of 5 to 50 mm. If the front air layer is less than 5 mm, the front air layer cannot function well. If the front air layer exceeds 50 mm, the thickness of the normal soundproofing device is 100 mm. Although it is a grade or less, the thickness of the soundproof panel becomes thicker than that.
[0015]
Furthermore, when the back air layer g was provided between the sound absorbing material d and the back surface part f, the relationship between the back air layer g and the oblique incidence sound absorption coefficient was confirmed. That is, a soundproofing device composed of the following D to F in the form shown in FIG. 5 is created, and the relationship between the depth dimension of the back air layer g and the oblique incident sound absorption coefficient is measured for each, and the results are shown in Table 2. Indicated.
[0016]
Soundproof device D.E. No back air layer g is provided, that is, the back air layer g is 0 mm.
Soundproofing device A back air layer g is provided and the depth dimension is 30 mm.
Soundproofing device F. A back air layer g is provided and the depth dimension is 45 mm.
[0017]
In either case, the front air layer e is not provided between the front part a and the sound absorbing material d, and the front part a uses an aluminum alloy plate having a thickness of 1 mm, and punching holes having a diameter of 10 mm are arranged at a pitch of 12.5 mm. A sound absorbing material d having a thickness of 50 mm made of glass wool wrapped with a protective material c made of glass cloth and having an opening b of 58% by staggered arrangement at 60 degrees and an opening ratio of 58%.
[0018]
[Table 2]

[0019]
From the above measurement results, by providing the back air layer g, the oblique incident sound absorption coefficient is improved, and particularly in the low frequency range of 400 to 1250 Hz, the oblique incident sound absorption coefficient is improved. The depth dimension of the layer g was found to be able to suitably improve the oblique incident sound absorption coefficient in the range of 5 to 50 mm. If the thickness is less than 5 mm, the function of the back air layer cannot be satisfactorily exhibited. If the thickness exceeds 50 mm, the thickness of the normal soundproof panel is about 100 mm or less, but the thickness of the soundproof device is more than that. Become thicker.
[0020]
From the above two measurement results, although there is a difference in the protective material c, the former soundproofing device provided with the front air layer e from the oblique incident sound absorption coefficient of the latter soundproofing devices D to F not provided with the front air layer e. The oblique incident sound absorption coefficients A to C are superior. As described above, it is considered that the front air layer e contributes to the improvement of the oblique incident sound absorption coefficient.
[0021]
As described above, in order to improve the aesthetics and facilitate the cleaning of the front part, the opening part of the front part is formed by a punching hole, and the opening ratio of the front part may be 15 to 50%. In addition, in order to improve the oblique incident sound absorption coefficient and to secure a dimension of about 100 mm or less, which is the thickness of a normal soundproof panel, in addition to setting the aperture ratio of the front portion to 15 to 50%. Thus, it has been found that a front air layer having a depth of 5 to 50 mm may be formed between the front surface portion and the sound absorbing material, and a back air layer having a depth of 5 to 50 mm may be formed between the back surface portion and the sound absorbing material.
[0022]
The present invention has been completed by the process as described above. That is, the soundproofing device according to the present invention is a hollow interior formed by a front surface portion having a large number of openings and a back surface portion having sound insulation properties. A sound absorbing material is provided in the interior, the front portion is formed with an opening by a punching hole, and the opening ratio is 15 to 50%. The sound absorbing material is wrapped with an internal protective material for protecting the sound absorbing material. It is further characterized by being wrapped with an external protective material made of glass cloth for protecting the internal protective material .
[0023]
According to the present invention, the aesthetics are improved and the front surface portion can be easily cleaned and washed.
[0024]
Furthermore, in the present invention, if a front air layer having a depth of 5 to 50 mm is formed between the front portion and the sound absorbing material, or a back air layer having a depth of 5 to 50 mm is formed between the back portion and the sound absorbing material, the aesthetics are improved. In addition to improving and facilitating cleaning and cleaning of the front surface portion, the oblique incident sound absorption coefficient is improved.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
1 is a perspective view showing an embodiment of the soundproofing device according to the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view thereof, and FIG. 3 is a cross-sectional view showing another embodiment.
[0026]
The soundproofing device shown in the form of FIG. 1 has a hollow interior formed by a front surface portion 1 in which openings 11 are formed by a large number of punching holes formed in almost the entire surface and a back surface portion 2 having sound insulation properties. Further, the sound absorbing material 3 is housed, and the opening ratio of the front surface portion 1 is 15 to 50%, and a front air layer 4 having a depth dimension of 5 to 50 mm is formed between the front surface portion 1 and the sound absorbing material 3. A back air layer 5 having a depth dimension of 5 to 50 mm is formed between the back surface portion 2 and the sound absorbing material 3.
[0027]
The front portion 1 is generally formed of an aluminum alloy plate, an iron plate, or a stainless plate, and the surface thereof is appropriately coated with a coating for improving corrosion resistance, but is not particularly limited.
[0028]
As the sound absorbing material 3, generally, a fibrous material such as glass wool is appropriately used, but is not particularly limited. The sound absorbing material 3 is preferably wrapped with a protective material 6 in order to enhance weather resistance and to protect it from rainwater. As the protective material 6, a polyvinyl fluoride film, a fluorotetrafluoroethylene film, or the like is generally used, but this is not limited, and a glass cloth or the like may be used, as shown in FIG. As described above, the above-described film or the like may be used as the internal protective material 61 and further covered with the external protective material 62 such as a glass cloth, or the like. The thickness of the sound absorbing material is about 50 to 100 mm, but is not particularly limited.
[0029]
In the present invention, the opening 11 of the front face 1 is formed by a punching hole, and the opening ratio thereof is relatively low at 15 to 50%. The protective material 6 is difficult to see through the opening 11, but in order to make it more difficult to see, it is preferable to color the protective material 6 in a dark color such as black or brown. When covering with the external protective material 62, the external protective material 62 may be colored in dark color.
[0030]
When the transmission loss of noise is required, the back surface portion 2 uses a plate material having a thickness that can satisfy the required transmission loss, for example, a metal plate as exemplified in the front surface portion 1, and the front surface portion 1 and the back surface portion. 2 may form a hollow panel body. However, when it is attached to the wall surface of a structure 7 such as a viaduct, a bridge, or a wall surface of a digging road as shown in FIG. The wall surface may be the back portion 2.
[0031]
In the above-described embodiment, the front air layer 4 having a depth of 5 to 50 mm is formed between the front surface portion 1 and the sound absorbing material 3, and the back air having a depth size of 5 to 50 mm is further formed between the back surface portion 2 and the sound absorbing material 3. Although the layer 5 is formed, only the back air layer 5 may be formed without forming the front air layer 4 in consideration of improvement in aesthetics and cleaning, improvement in oblique incident sound absorption rate, etc. Only the front air layer 4 may be formed without forming the back air layer 5, and both the front air layer 4 and the back air layer 5 may not be formed.
[0032]
【Example】
As an example, as shown in FIG. 3, a soundproofing device for wall mounting was created when there was a restriction that the cleaning load could be withstand within a thickness of 100 mm.
[0033]
That is, the front surface portion 1 is made of an aluminum alloy plate and has a thickness of 1.5 mm that can withstand the washing load. And the aperture ratio was 22.6%.
[0034]
The sound absorbing material 3 was made of glass wool, had a thickness of 50 mm, was wrapped with an internal protective material 61 made of a polyvinyl fluoride film having a thickness of 21 μm, and was further wrapped with an external protective material 62 made of glass cloth. The external protective material 62 protects the internal protective material 61 and is a glass cloth, so that it hardly affects acoustically. The external protective material 62 was colored in a dark color such as black. Further, a front air layer 4 is provided between the front surface portion 1 and the sound absorbing material 3, and the depth dimension thereof is 20 mm.
[0035]
Further, in order to attach to the wall surface of the structure 7, the back surface portion 2 is not particularly formed by another plate material or the like, the wall surface of the structure 7 to be attached is the back surface portion 2, and further, by the mounting bracket 8 and the anchor bolt 81. A back surface air layer 5 having a depth dimension of 25 mm was formed between the sound absorbing material 3 and the back surface portion 2 which is the wall surface while being mounted while performing unevenness adjustment on the wall surface.
[0036]
About the said soundproofing apparatus, when the oblique incident sound absorption coefficient was measured similarly to the said soundproofing apparatuses AF, the average value of the average oblique incident sound absorption coefficient was 0.92. That is, although it is extremely thin with a thickness of 100 mm or less, the obliquely incident sound absorption coefficient is extremely excellent and the opening ratio of the front surface portion 1 is extremely low at 22.6%, so that the sound absorbing material 3 and the protective material 6 that are installed are difficult to see. Therefore, it is excellent in aesthetics and is extremely easy to clean and wash.
[0037]
【The invention's effect】
According to the present invention, the aesthetics are improved and the front surface portion can be easily cleaned and washed.
[0038]
Furthermore, in the present invention, if a front air layer having a depth of 5 to 50 mm is formed between the front surface portion and the sound absorbing material, and a back air layer having a depth of 5 to 50 mm is formed between the back surface portion and the sound absorbing material, the aesthetics are improved. In addition to improving and facilitating cleaning and cleaning of the front surface portion, the oblique incident sound absorption coefficient is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a soundproofing device according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing another embodiment of the soundproofing device according to the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a soundproofing device used for measurement of oblique incidence sound absorption coefficient.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a soundproofing device used for measuring an oblique incident sound absorption coefficient.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Front part 11 Opening part 2 Back part 3 Sound-absorbing material 4 Front air layer 5 Back air layer 6 Protective material 61 Internal protective material 62 External protective material 7 Structure 8 Mounting bracket 81 Anchor bolt

Claims

A sound-absorbing material is housed in a hollow formed by a front part having a large number of openings and a back part having sound insulation, and the front part has openings formed by punching holes and has an opening ratio of 15 to 50%, and the sound absorbing material is wrapped with an internal protective material for protecting the sound absorbing material, and further wrapped with an external protective material made of glass cloth for protecting the internal protective material. A soundproofing device.

The soundproofing device according to claim 1, wherein a front air layer having a depth of 5 to 50 mm is formed between the front surface portion and the sound absorbing material.

The soundproofing device according to claim 1, wherein a back air layer having a depth of 5 to 50 mm is formed between the back portion and the sound absorbing material.

A front air layer having a depth of 5 to 50 mm is formed between the front portion and the sound absorbing material, and a back air layer having a depth of 5 to 50 mm is formed between the back portion and the sound absorbing material. Item 1. A soundproofing device according to item 1.

The soundproofing device according to any one of claims 1 to 4, wherein the external protective material is colored in a deep color.