JP3805298B2 - 集積回路のテスト容易化設計方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、RTL回路の段階において、RTL回路に含まれるデータパスをテスト容易化することによる大規模集積回路(LSI)のテスト容易化設計に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LSIに搭載される回路規模の増大により、LSIのテストがますます重要になり、LSIのテスト設計の自動化は必要不可欠である。LSIのテスト設計の自動化のためには、高い故障検出効率の達成が必要であり、そのためにテスト容易化設計(DFT)が必要である。
【0003】
LSIの設計段階において、ゲートレベルへ変換される前のRTL回路は、データを処理するデータパスとデータパスの動作を制御するコントローラという2つの部分回路で構成されている。データパスはレジスタ、マルチプレクサ、演算器などの回路要素で構成されている。このRTL回路の段階で、データパスを構成する各回路要素を対象として完全故障検出効率を実現するテスト容易化を可能にすることが望まれている。その理由は、論理合成後のゲートレベル回路の段階でテスト容易化を行なう完全スキャン設計とは違って、ゲートレベル回路への変換前のテスト容易化であるからタイミング等の論理合成の制約が損なわれず、また、通常動作時のクロックと同じ速度のクロックを与えるテスト(at−speedテスト)が可能になるからである。
【0004】
「和田ほか、“完全故障検出効率を保証するデータパスの非スキャンテスト容易化設計法”、信学論、J82−D−I、pp.843−851,1999年7月」および特開2001−135791号公報には、データパスを構成する回路要素に適宜スルー機能とホールド機能を付加することによって、外部入力から各回路要素の入力へ任意の値を伝搬すること(強可制御性)と各回路要素の任意の出力値を外部出力へ伝搬すること(強可観測性)を保証することが記載されている。このスルー機能とホールド機能を追加してテスト容易化されたデータパスについて、任意の値を外部入力から各回路要素へ伝搬し(正当化)、テスト結果を外部出力へ伝搬するための制御系列であるテストプランが生成される。テストプランに具体的な制御値を代入することによって、テストのための制御信号の系列(テスト系列)が生成され、データパスに与えられる。
【0005】
上記特開2001−135791号公報にはテスト実施のために、コントローラとデータパスで構成されるRTL回路に、テストコントローラを追加することが記載されている。テストコントローラは、テストプランを識別するテストプランIDを格納するテストプランIDレジスタTMRと、テスト系列を実現するためにテストプランへ代入される制御値を格納するテストパターンレジスタTPRと、テストプラン生成回路とを含んでいる。テストプラン生成回路は、TMRに格納されているテストプランIDに従ってテストプランを生成し、生成したテストプランにTPRに格納されている制御値を代入してデータパスに与える制御信号の系列を生成する。TMRおよびTPRへは、1つのテスト系列の開始時にリセット信号により外部入力から値がロードされる。
【0006】
TMRに必要なビット幅は、テストプラン数(=回路要素数)をMとするとき〔log2 M〕である(ただし、〔x〕はxの小数部を切り上げて整数化したものを表わす。以下同じ)。TPRに必要なビット幅は、各テストプランに含まれる制御値を代入すべき個所の数の最大をNとするときNである。
【0007】
特願2001−356511号には、1つのデータパスのテストに必要な複数のテストプランに圧縮演算を施して1つの圧縮テストプラン表を生成することが開示されている。この圧縮テストプラン表は可能な限り多くの回路要素のテストプランを並列に実行することによってテスト時間の圧縮および回路規模の削減を図るものである。この場合、圧縮テストプラン表は1つであるからTMRは不要となり、TPRに必要なビット幅は圧縮テストプラン表に含まれる制御値を代入すべき個所の数に等しい。
【0008】
この場合に、個々の回路要素に必要なテストパターン数に差があるときでも、テストパターン数の最大値に相当する回数だけ圧縮テストプラン表が繰り返し使用されることになるので、無駄を生じる。そこで、テストパターン数に応じてテストプランを複数のグループにグループ化し、グループ毎に圧縮して複数の圧縮テストプラン表として実行することも上記出願には提案されている。この場合、TMRに必要なビット幅は〔log2 (圧縮テストプラン表数)〕となるが、テスト系列長の合計は短かくなる。その理由は、各圧縮テストプラン表はテストパターン数が互いに近似した複数のテストプランからそれぞれ生成され、それぞれのグループに属するテストプランのテストパターン数の最大値に相当する回数だけ繰り返し使用されるので、テストパターン数の違いによる無駄が少なくなるからである。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−135791号公報
【非特許文献1】
和田ほか、“完全故障検出効率を保証するデータパスの非スキャンテスト容易化設計法”、信学論、J82−D−I、pp.843−851,1999年7月
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述の論文および特開2001−135791号公報に記載された手法では、データ信号線のビット幅がすべて等しいという前提があるのに対して、実際の回路ではこの前提が常に満たされるとは限らない。
【0011】
また、データパス中に、データの流れが分岐しその後再び合流する再収斂分岐構造が存在する場合には故障の影響が出力に伝搬されない冗長故障が存在する。しかしながら上記の手法ではこのことが考慮されず、再収斂分岐構造を構成する回路要素のすべてを対象としてスルー機能およびホールド機能が追加されるので、ハードウェア規模およびテスト時間が必要以上に増大する。
【0012】
前述のテストパターンレジスタTPRのサイズに関しては、1つの圧縮テストプラン表に含まれる制御値を代入すべき個所の数に相当するビット幅が必要であるので、回路が大規模になると、TPRに必要な回路面積が増大する。
【0013】
前述のテストプラン生成回路に関しては、前述の特開2001−135791号公報には機能の定義のみが与えられており、極めて大規模な回路について、論理合成により実際に実現可能なテストパターン生成回路をいかにして実現するかは示されていない。
【0014】
前述の特願2001−356511号に開示されたテストプランのグループ化に関しては、テスト長の最適化のみが考慮されており、最終的なテストコントローラの構成とテスト長を最適にするグルーピングの最適化については考慮されていない。
【0015】
したがって本発明の第1の目的は、データ信号線のビット幅が均一でない場合でも適用可能な、データパスのテスト容易化設計を提案することにある。
【0016】
本発明の第2の目的は、再収斂分岐構造を有するデータパスを効率良くテスト容易化する、データパスのテスト容易化設計を提案することにある。
【0017】
本発明の第3の目的は、テストパターンレジスタTPRのサイズの削減を可能とする、データパスのテスト容易化設計を提案することにある。
【0018】
本発明の第4の目的は、極めて大規模な回路についても実現可能なテストパターン生成回路のアーキテクチャを提案することにある。
【0019】
本発明の第5の目的は、提案されたアーキテクチャのもとでテストコントローラの構成およびテスト長を最適にする、テストプランのグルーピングの最適化手法を提案することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
前述の第1の目的は、RTL回路の段階においてデータパスをテスト容易化することによる集積回路のテスト容易化設計方法であって、データパスに含まれるテスト対象の回路要素の各々について、テスト時にデータパスの入力から回路要素の入力へデータを伝搬する第1の経路上で、データ線の数が回路要素の入力のビット数よりも不足している個所とその不足ビット数を決定し、テスト対象の回路要素の各々について、テスト時に回路要素の出力からデータパスの出力へデータを伝搬する第2の経路上で、データ線の数が回路要素の出力のビット数よりも不足している個所とその不足ビット数を決定し、第1の経路上に不足ビットを有する少なくとも1つの個所が存在するとき、不足ビットを有する個所のいずれよりも第1の経路に沿って回路要素側にある個所に第1の仮想テストピンを割り当て、第2の経路上に不足ビットを有する少なくとも1つの個所が存在するとき、不足ビットを有する個所のいずれよりも第2の経路に沿って回路要素側にある個所に第2の仮想テストピンを割り当て、不足ビットを有する個所のいずれよりも第1の経路に沿ってデータパス入力側にある個所と第1の仮想テストピンの間が、第1の経路上の不足ビット数の最大値に相当する数のデータ線でテスト時に付加的かつ実質的に接続されるように第1の回路を付加し、不足ビットを有する個所のいずれよりも第2の経路に沿ってデータパス出力側にある個所と第2の仮想テストピンの間が、第2の経路上の不足ビット数の最大値に相当する数のデータ線でテスト時に付加的かつ実質的に接続されるように第2の回路を付加し、第1および第2の回路が付加されたデータパスに対してテスト対象の回路要素のテストプランを生成するステップを具備する集積回路のテスト容易化設計方法により達成される。
【0021】
前述の第2の目的は、RTL回路の段階においてデータパスをテスト容易化することによる集積回路のテスト容易化設計方法であって、データパスを構成する回路要素の中から、レジスタを含まない複数の回路要素を1つの回路要素とみなしたデータパスに対してテスト容易化を行ない、テスト容易化されたデータパスに対するテストプランを生成するステップを具備する集積回路のテスト容易化設計方法により達成される。
【0022】
前述の第3の目的は、データパスを構成する各回路要素について決定されたテストプランをグループ化してグループ毎に圧縮して得られた複数の圧縮テストプラン表を用いてデータパスのテスト時にデータパスの制御信号を生成するテストコントローラであって、圧縮テストプラン表の実行開始時において、実行する圧縮テストプラン表を識別する圧縮テストプラン表識別子をデータパスの入力からロードして格納する圧縮テストプラン表IDレジスタと、回路要素のテスト時にその回路要素の制御入力に与えるべき制御値をデータパス入力からロードして格納するテストパターンレジスタと、圧縮テストプラン表IDレジスタに格納されている圧縮テストプラン表識別子に従って決定される圧縮テストプラン表及び、テストパターンレジスタに格納されている制御値に基いてテスト時のデータパスの制御信号を生成するテストプラン生成器と、外部からのリセット信号またはテストプラン生成器の出力に基いて、テストパターンレジスタにデータパス入力から制御値をロードさせるロード信号を生成することによって、圧縮テストプラン表の実行開始時および実行途中において制御値のロードを可能にする論理和機能とを具備するテストコントローラにより達成される。
【0023】
前述の第4の目的は、複数の圧縮テストプラン表を識別する圧縮テストプラン表識別子および回路要素のテスト時にその回路要素に与えるべき制御値に基いて、テスト時のデータパスの制御信号を生成するテストプラン生成器であって、実行中の圧縮テストプラン表の時刻を示す時刻信号を出力する有限状態機械と、複数の圧縮テストプラン表のそれぞれに対して設けられた複数のデコーダであって、各デコーダは時刻信号及び制御値に基いて、それぞれの圧縮テストプラン表におけるデータパスの制御信号を生成するものと、前記圧縮テストプラン表識別子に基いて、複数のデコーダがそれぞれ生成する制御信号のいずれか1つを選択するセレクタとを具備するテストプラン生成器により達成される。
【0024】
前述の第5の目的は、テストコントローラ面積の制約下でデータパスのテスト長を最適化するテストプランのグループ化を決定する方法であって、(a)面積の制約に関する複数の条件を定め、(b)該複数の条件のもとでテスト長を最適化する整数計画問題を解くステップを具備する方法により達成される。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施形態1
図1はデータ線のビット幅がすべて等しい、という前提が満たされていないデータパスの一例を示す。図中、丸で囲まれた数字は定数を表わし、丸で囲まれた“S”は例えば8本のデータ線が6本と2本に分かれる、といったセパレータを表わし、丸で囲まれた“B”は例えば6本のデータ線と2本の線が束ねられて8本になる、といったバインダを表わす。図1に示したデータパスを例にとって、本発明の第1の実施形態に係るテスト容易化設計を具体的に説明する。
【0026】
まず、図1のデータパスに対して、図2に示すような、制御林が生成される。制御林とは、外部入力(図1の例ではPI,PI2)から外部出力(PO)を含むすべての回路要素の入力端子へデータを伝搬する制御経路の集合である。テスト実行時間を短縮し、追加されるDFT要素の削減のため、従来技術により、制御林はデータパス上で外部入力を始点として順序深度に基いた最短経路林を構成するように定められる。
【0027】
次に、図3に示すような観測林が生成される。観測林とは、外部入力を含むすべての回路要素の出力から外部出力へデータを伝搬する観測経路の集合である。従来技術により、観測経路と制御経路の共有部分を極大化してDFT要素を削減するため、制御林に含まれない観測経路上の辺が最小となるように観測林が定められる。
【0028】
そして、テスト対象の回路要素(add,mult1,mult2,MUX1,MUX2,comp)のそれぞれについて、制御林に沿って回路要素の入力から外部入力までの制御経路を探索して、回路要素の入力のビット数に対してデータ線の数が不足している辺があればそこに不足ビット数を示すマークを付し、観測林に沿って回路要素の出力から外部出力までの観測経路を探索して、回路要素の出力のビット数に対してデータ線の数が不足している辺があればそこに不足ビット数を示すマークを付す。
【0029】
図4〜図9はそれぞれ、回路要素add,mult1,mult2,MUX1,MUX2,compについて、制御経路および観測経路を調べた結果を示す。例えば、図4において、addの左側の入力についてはPIまでの制御経路上でデータ線の数が6未満である個所はないので、マークは付されない。右側の入力についても同様である。addの出力については、mult2とMUX2の間のセパレータとMUX2の左側の入力を接続するデータ線の本数は4であり、addの出力の6ビットから2ビット不足しているので、2ビットを示すマークが付される。MUX2とPOの間にも同様に2ビットのマークが付される。
【0030】
mult1については、図5に示すように2つの入力の2ビットおよび出力4ビットと比べて不足する個所はないのでマークは付されない。
【0031】
mult2については、図6に示すように、右側の入力とPI2の間で入力6ビットに対してデータ線の本数が2および4である個所にそれぞれ4ビットおよび2ビットのマークが付され、出力とPOの間で出力12ビットに対してデータ線の本数が4である2個所に8ビットのマークが付される。
【0032】
次に、テスト対象の各回路要素について、入力側で不足するビット数および出力側で不足するビット数を補う仮想テストピンを割り当てる。具体的には、制御林に沿ってテスト対象回路要素の入力と外部入力の間の制御経路を探索して、マークが存在していればそれらの最大値を不足ビット数と決定し、観測林に沿ってテスト対象回路要素の出力と外部出力の間の観測経路を探索して、マークが存在していればその最大値を不足ビット数と決定する。仮想テストピンを割り当てる位置は、各回路要素の入力および出力で良いが、それに限らず、マークが付された個所のいずれよりも制御経路または観測経路に沿って内側、すなわち回路要素側にある個所のいずれでも良い。
【0033】
図示した例では、mult2の右側の入力については、図6において、制御林(図2)に沿ってPIとの間に4ビットのマークと2ビットのマークが付されているので、図10に示すように、mult2の右側の入力にそれらの最大値4ビットの仮想テストピン入力TPIが割り当てられる。compに関しては、図9において、左側の入力には制御林に沿って2ビットのマークが4個、右側の入力には2ビットのマークが4個(うち3個は左側の入力と共通)付されているので、図10に示すように、双方の入力に2ビットの仮想テストピン入力TPI2,TPI3が割り当てられる。addの出力に関しては、図4において観測林に沿ってaddの出力からmult2の出力まではマークがないので、2ビットの仮想テストピンをこの間のどこに割り当てても良いが、他と共用するためmult2の出力に割り当てることとする。MUX1の出力に必要な2ビット(図7)も同様にmult2の出力に割り当てる。これらをmult2の出力のために必要な8ビット(図6)と共用して、図10に示すように8ビットの仮想テストピン出力TPOが割り当てられる。各回路要素のテストは互いに独立に実行されるので、複数の回路要素のテストのための仮想テストピンを共用しても問題はない。
【0034】
次に、これら仮想テストピン入力の位置に必要なビット数のテストデータをテスト時に外部入力から与え、必要なビット数の仮想テストピン出力をテスト時に外部出力へ供給するための接続を実現するための回路を付加する。この場合において、仮想テストピン入力は制御経路上でマークが付された個所のいずれよりも外部入力の側にある個所(外部入力自身を含む)と接続され、仮想テストピン出力は観測経路上でマークが付された個所のいずれよりも外部出力の側にある個所(外部出力自身を含む)と接続される。外部入力または外部出力自身にマークが付されているときは、必要な数の外部入力ピンまたは外部出力ピンが追加される。
【0035】
図10の例では、図11に示すように、TPIのあったmult2の右側の入力と外部入力PI2がマルチプレクサDMUX1を介して4本のデータ線で接続されTPI2のあったcompの左側の入力と外部入力PI2がマルチプレクサDMUX2を介して2本のデータ線で接続され、TPI3のあったcompの右側の入力と外部入力PIがマルチプレクサDMUX3を介して2本のデータ線で接続される。マルチプレクサDMUX1〜3は通常動作時とテスト時とを切り換えるために設けられ信号T4〜6で制御される。TPOの8ビットに関しては、POに8ビットのマークが付されているので(図6)、ピンを追加してそのまま外部出力TPOとする。
【0036】
図11において、addおよびmult1の右側の入力に付されている矩形は、従来技術によりスルー機能が付加されていることを意味し、信号T1およびT2によりそれぞれ制御される。mult2については両方の入力にスルー機能が付加されており、2ビットの信号T3で制御される。
【0037】
最後に、図11のようにテスト容易化されたデータパスの各回路要素のテストプランが以下の表1のように生成される。表1において、空欄はドントケアを表わす。
【0038】
【表1】
【0039】
図12は、仮想テストピンTPIのためのデータを、外部入力PI2からではなく、制御経路の途中でPI2との間にマークのない個所から引き出す例を示す。なお、必要なデータ線のすべてを回路要素側のマークのない個所と外部入出力側のマークのない個所との間で接続する必要は必ずしもなく、データ線の一部については、不足ビット数が最大でない個所のデータ線を利用しても良い。
【0040】
以上説明した処理をフローチャートに表わすと図13のようになる。図13において、まず従来技術に従い、図2の制御林を生成し(ステップ1000)、図3の観測林を生成し(ステップ1002)、必要なスルー機能、ホールド機能を付加する(ステップ1004)。次に、本発明に従い、テストに必要なデータ線の不足個所と不足ビット数を特定するマーキング処理を行ない(ステップ1006)、その結果に基いて、仮想テストピンを割り当てる(ステップ1008)。テスト時に外部入力から仮想テストピン入力が割り当てられた個所に必要なデータビットを供給するための回路、およびテスト時に仮想テストピン出力が割り当てられた個所から必要なデータビットを取り出し外部出力へ供給するための回路を追加し(ステップ1010)、これに対してテストプランを生成する(ステップ1012)。
実施形態2
図14に示す論理回路はレジスタ100の出力データが分岐し、加算器102で再び合流する再収斂分岐構造を含んでいる。このため、加算器102の左右の入力は独立ではなく、任意のデータを設定することはできない。従来技術では、各演算器とマルチプレクサを対象としてテストを実行するため、それぞれの演算器とマルチプレクサに任意の入力データを印加し、出力応答を観測できるように論理を追加する。
【0041】
図15に従来技術によるテスト容易化設計処理後の回路を示す。図14の乗算器104、減算器106は、それぞれ入力データを変更することなく出力に伝搬するスルー機能を付加したスルー機能付き乗算器108、スルー機能付き減算器110に置き換えられる。また、加算器102の入力にはテスト用レジスタ112とテスト時と通常動作の経路切替のためのテスト用マルチプレクサ114が付加され、左右のデータ伝搬経路の順序深度を変え、時分割で独立のデータが設定できるようにする。また、これらの付加回路を制御するため、テスト用制御入力116,118,120が付加される。
【0042】
表2に図15の回路に対するテストプランを示す。4つの演算器と3つのマルチプレクサそれぞれ1種、計7種である。各テストプランのTimeの欄はテストパターンを印加するタイムフレームを示す。テストプランには各タイムフレームのデータ入力(PI1,PI2)、制御入力(C1〜C3)テスト用制御入力(TC1〜TC3)のそれぞれの入力論理値とデータ出力(PO1)の観測の有無が示されている。入力論理値のうち、bはテストデータ、Xはドントケアを示している。データ出力は*が出力応答の観測タイムフレームであることを示す。なお、各演算器のスルー機能はいずれもテスト用制御信号が1でスルー状態とする。
【0043】
【表2】
【0044】
以上のうち、特に留意が必要なのは、加算器102のテストデータ入力のための付加回路、テスト用マルチプレクサ114とテスト用レジスタ112である。再収斂分岐によってテスト不可能になる故障は通常動作ではもともと出力に故障の影響が伝搬されない冗長故障である。したがって、これら2つの要素は元々テスト不要な故障を検査するために付加されている。
【0045】
通常、テストパターンの作成ツールはこのような冗長故障を判定し、テスト対象外とする機能を有している。しかし、上記の従来技術では、個々の組み合わせ回路回路要素を対象にテストパターンを作成するため、グローバルな再収斂構造が識別されず、テスト不要であることが認識できない。テスト用レジスタ112とテスト用マルチプレクサ114は、本来追加不要な回路である。
【0046】
以上のように、再収斂分岐構造を含む論理回路に対し、従来技術では余分なテスト回路が付加されるため、データパスのテスト回路面積が増えるという問題がある。また、上記の不要な付加回路を制御するテスト用制御信号が増えるため、制御信号を生成するテストコントローラの面積が無駄に増大するという問題がある。
【0047】
さらに、従来技術におけるレジスタの追加は、テストプランの時刻数を増大させるため、テスト実行時間が増大するという問題がある。
【0048】
制御信号数・テストプラン数の増大はテストコントローラ作成の計算機リソースが増えるという問題がある。
【0049】
図16に本発明の第2の実施形態に係るデータパスのテスト容易化設計の流れを示す。まず、RTL回路の中で再収斂分岐構造を見い出し、再収斂分岐構造を構成する回路要素を特定する(ステップ1100)。次に再収斂分岐構造を構成する複数の回路要素を1つの回路要素とみなし(ステップ1102)、これに対して従来技術と同様のテスト容易化設計を適用してテストプランおよびテスト容易化済みRTLを生成する(ステップ1104)。
【0050】
図14の回路に適用した例について、さらに詳細に説明する。図17は図14の論理回路を、そのレジスタと各テスト単位をノードとし、レジスタおよびテスト単位間のデータ線の接続をエッジとする有向グラフで表したものである。
【0051】
表3に無閉路の有向グラフの再収斂分岐構造に含まれるノードを抽出するアルゴリズムを示す。
【0052】
【表3】
【0053】
図18に示すように、グラフ中の出力が分岐するノード(R1およびsub)から出発し、fsearch()で深さ優先の前方(出力側)探索を行い、分岐点から到達可能なノードについて到達済みフラグFLGに1を立てる。探索中、到達済みのノードに再到達したら、そのノードを再収斂ノードと認識し、再収斂フラグRECONVを立てる。
【0054】
Fsearchが終了した後、図19に示すように、RECONVフラグが立ったノード(add1およびmuxC3)からbsearch()で深さ優先の後方(入力側)探索を行う。このとき、到達フラグが立っている(FLG==1)ノードのみを辿り、フラグを塗り替えてゆく(FLG==2)。
【0055】
Bsearchが終了した時点でFLG==2のノードが再収斂構造に含まれるノードである。
【0056】
以上を全ての分岐点から実行することで、グラフ中の再収斂構造に含まれるノードを括り出すことが出来る。
【0057】
以上により、R1,muxC2,add1,muxC3,sub,add2からなる集合が再収斂構造内のノードの集合として認識される。なお、もう一つの分岐ノードであるsubからの探索では、上記の集合の部分集合が抽出される。
【0058】
図20に以上の処理により見い出された再収斂構造に含まれる回路要素を一まとめにした「テスト単位階層」を付加した後の論理回路を示す。(この例では従来技術との比較のため、テスト単位を組合せ論理とし、レジスタはテスト単位階層に含めない。)
図20では図14の論理回路のうち、muxC3,add1,muxC3,sub,add2を一つのテスト単位階層122として2データ入力1データ出力の演算器で表している。テスト単位階層122は、スルー機能の実現のためにテスト用制御入力124を備える。スルー機能の実現例として、図21に右側スルー機能、図22に左側スルー機能を付加した例を示す。いずれもTC1=1でスルー状態である。
【0059】
以上のテスト単位階層作成処理により出力した新たな階層とスルー情報を利用し、階層テスト容易化設計処理を行う。
【0060】
図23に図20の回路の観測林、図24に制御林を示す。これらより、テスト単位階層122には右側スルー機能が、multiに左側スルー機能が必要であることがわかる。
【0061】
図25に図20の回路にテスト容易化設計を施した回路を示す。また、表4に図25の回路のテストプランを示す。
【0062】
【表4】
【0063】
次に、図14の論理回路に従来技術と本実施形態を適用した結果を比較し、本実施形態の利点を述べる。
【0064】
第一に、本手法のテスト回路面積は、従来技術と比較して個々の演算器にスルー機能を付加しなくて済み、冗長論理への回路付加がなくなるため低減される。従来技術適用後の図15と本実施形態適用後の図21および図25で比較すると、subのスルー機能とレジスタR5の分だけ従来手法より付加回路が減少している。
【0065】
第二に、上記付加回路の低減に伴い、テスト用制御信号を低減できる。本実施形態では、テスト用制御信号は図15の従来例でTC1〜3の3本なのに対し、図25の本実施形態適用例ではTC1〜TC2の2本で済ませることができた。言い換えると、テストコントローラの出力数を低減できるため、テストコントローラの面積を減らすことができる。
【0066】
第三に、複数のテスト単位を1つにまとめることで、テスト単位の数が減るのでテストプラン数が減る。それにより、テストプランを管理するテストコントローラの内部状態数を低減できる点でも、テストコントローラの面積低減が期待できる。本実施形態では表2の従来例で6個のテスト対象回路要素であったものを図25の本実施形態適用後の例で1個の階層としたため、表4に示すようにテストプラン数が7個から2個に低減された。
【0067】
制御信号数、テストプラン数の低減はテストコントローラの生成時の計算機リソースを低減できるため、扱える回路規模がより大きくでき、階層テストの実用性を高めることができる。
【0068】
最後に、テスト時間に関しても、従来例より短縮が期待できる。実施例で示したように再収斂分岐構造に対し従来例ではレジスタを追加するのに対し、本発明を適用すればレジスタの追加が不要であるため、テストプラン長を短くできる可能性がある。実施例では、表2の従来例で加算器1つ、マルチプレクサ3つのテストプランが4時刻を要するものであった。これらは本発明適用時、図25に示すように、右側スルー機能付きテスト単位階層122に集約されており、表4に示すように、そのテストプラン長は3時刻に低減されている。テスト時間は
テスト時間=テストパターン数×テストプラン長÷テストクロック周波数
で計算されるため、テストプラン長の増減はテスト時間の増減につながる。
実施形態3
表5に、図26に示す、GCD(最大公約数)を求める回路のデータパスの各組合せ回路要素毎のテストプランを示す。なお、図26の回路において、テスト容易化設計により、sub.1の出力にセレクタが追加されている。表6は表5で示したテストプランを3つのグループに分割し、それぞれのグループで生成した圧縮テストプラン表を示す。テストプランのグループ化および圧縮についての詳細は、特願2001−356511号に記載されている。
【0069】
【表5】
【0070】
【表6】
【0071】
表6の(c)に示されるG3の圧縮テストプラン表に着目すると、制御入力(L1〜T1)のbの個数は4個であり、特願2001−356511号の先行技術によれば、図27に示すように、前述したテストコントローラ中のTPR(テストパターンレジスタ)のビット幅は4となる。このように、先行技術では、圧縮テストプラン表の制御入力のbの個数分のビット幅を持つTPRが必要となる。
【0072】
図28に、本発明の第3の実施形態に係るテストコントローラのアーキテクチャを示す。従来TPRのロード・ホールドの制御はオリジナルコントローラのリセット信号によって制御されていたが、TPGから1本信号を出力するようにし(ロード信号)、リセット信号と論理和をとった信号線でTPRのロード・ホールドの制御を行うようにする。TPRは外部入力Xinから信号を入力しているとすると、表6の(C)の圧縮テストプラン表の時刻4に着目するとXinの値はXであるので、このタイミングで時刻6のm1とm3に与えるbに相当する信号値を入力し、TPGからロード信号(論理値1)を出力するようにする(それ以外の時刻ではロード信号は論理値0を出力するようにする)。時刻5でTPRはロードモードになり、時刻6でm1とm3に与えるべき値がXinからTPRに設定される。このようにXinの値がXである時刻tでTPGからロード信号として論理値1を出力し、時刻t+1で、t+1以上の時刻で制御入力に与える論理値をTPRに設定することで、TPRのビット幅を削減することができる。図28の例では、時刻4でTPGからロード信号として論理値1を出力することにより、TPRのビット幅を2ビットに削減することができる。
実施形態4
従来技術ではテストコントローラのTPGについて機能のみが定義されており、TPGのアーキテクチャに関する説明は一切ない。TPGはテストプランまたは圧縮テストプラン表の現在時刻を状態で表し、各テストプラン(圧縮テストプラン表)毎にデータパスの制御信号に与える論理値をデコードして出力する機能を有する。テストプラン数(圧縮テストプラン表数)の増加、テストプラン長(圧縮テストプラン表の長さ)の増加、データパスの制御信号数の増加を考えると、大規模なデータパスの場合、TPGのデコーダが爆発的に大きくなり、事実上論理合成が不可能になる。
【0073】
図29は本発明の第4の実施形態に係るTPGのアーキテクチャを示す。図29に示すように、各テストプラン(または圧縮テストプラン表)G1 ,G2 …Gm 毎にデコーダブロックを完全に分割し、それぞれに対して有限状態機械FSMから実行中のテストプラン(圧縮テストプラン表)の時刻を与える。各デコーダが出力する信号線をTMRの値に従ってマルチプレクサ(MUX部)で選択することによって、TMR(CTPT−IDR)で指定されたテストプラン(圧縮テストプラン表)によるテスト系列を選択し、制御信号C1 ,C2 …としてデータパスへ与える。各デコーダ毎に論理合成が適用されるので、後述するように、デコーダの入出力信号線数を制約するように圧縮テストプラン表を生成することで、大規模データパスの場合でも、容易にTPGを論理合成することができる。なお、各テストプラン(圧縮テストプラン表)jの長さをGLj とするとき、FSMから各デコーダへ時刻を2進数にエンコードして与えるとき、デコーダの入力信号線数は〔log2 GLj 〕であり、デコードした形で与えるときは、図29に示すように、デコーダの入力信号線数はGLj である。また各デコーダの出力信号線数はそれぞれのテストプラン(圧縮テストプラン表)が駆動する制御信号の数(後述)GNCj である。
実施形態5
特願2001−356511号において提案されたテストプランのグルーピング方法は、テスト長のみの最適化を考えたもので、実際に生成された圧縮テストプラン表の値をデータパスの制御信号に与えるためのテストコントローラの規模が膨大になる可能性がある。前述のTPGのアーキテクチャを採用したとしても、各デコーダの入出力数が膨大になり、論理合成不可能になる可能性もある。
【0074】
表7は本発明の第5の実施形態を説明するために用いるデータパスのテストプランと駆動制御信号表である。駆動制御信号表DCi はそのテストプランTi がデータパスの或る制御信号を駆動するか否かを示すものである。或る制御信号線ck がそのテストプランTi で駆動される場合DCi (ck )は1になり、それ以外の場合は0となる。具体的には、テストプランTi の制御信号ck の値が0,1,bになる時刻が存在すれば、駆動制御信号表DCi のその制御信号ck の値DCi (ck )は1になる。それ以外の場合は0になる。各テストプランの駆動制御信号表中の1の数はそのテストプランが駆動する制御信号線の数に相当する。
【0075】
【表7】
【0076】
また、テストプランTi の密度DDTiを次の様に定義する。
【0077】
【数1】
【0078】
ただし、uは制御信号線の数、c0k はテストプランTi 中で制御信号ck に現われる値0の個数、c1k はTi 中で制御信号ck に現われる値1の個数、cbk はTi 中でck に現われるbの個数である。δkiは0−1変数であり、以下の条件を少なくとも1つ満たせばδkiは0でありそれ以外のときは1となる。
【0079】
(c1)c0k とcbk が共に0
(c2)c1k とcbk が共に0
(c3)c0k とc1k が0でかつcbk が1
テストプラン中の0,1,bの総数であるΣ(c0k +c1k +cbk )はそのテストプランに基いて出力される制御信号を生成する回路の規模に反映するものと考えられるが、上記の(c1),(c2),(c3)の条件が成立する制御信号ck については値を固定して良いから回路規模に影響を及ぼさない。そこでテストプランTi の密度DDTiを計算するにあたって、その様な制御信号Ck についてはδkiを0にすることにより加算から除外している。テストプランTi の密度DDTiはテストプランTi に従って制御信号を生成するデコーダの規模に反映すると考えられる。
【0080】
テストプランのグルーピングにおいて、グループの数、すなわち各グループに属するテストプランから生成される圧縮テストプラン表の数は、図29のTPGのアーキテクチャにおけるデコーダ(Decoder−Gj )の数mに相当する。そこでmを第1のパラメータとする。
【0081】
各グループに属するテストプランの長さの総和は各グループに属するテストプランを圧縮して生成される圧縮テストプラン表の長さGLj に反映するものと考えられる。圧縮テストプラン表の長さGLj または〔log2GLj〕は、図29のTPGのアーキテクチャにおける各デコーダの入力信号線の数に相当する。デコーダの入力信号線数は図29のFSMの規模または面積に反映すると考えられる。そこで論理合成可能なFSMの制約として、各グループに属するテストプランの長さの総和の上限値を第2のパラメータpとする。
【0082】
前述したように、テストプランTi の駆動制御信号表DCi 中の“1”の数はそのテストプランが駆動する制御信号線の本数に相当する。そして、各グループに属するテストプランから生成される圧縮テストプラン表に対する駆動制御信号表を作成したとすれば、それはそのグループに属するテストプランの駆動信号表DCの論理和をとったものになる。圧縮テストプラン表に対する駆動制御信号表の中の1の数は、図29におけるデコーダの出力信号線の本数GNCj に相当する。各デコーダの出力信号線の本線GNCj は図29のMUXの規模に反映すると考えられる。そこで、論理合成可能なMUXの制約として、各グループに属するテストプランの駆動制御信号表DCをそのグループに属するすべてのテストプランについて論理和をとったものにおける1の数(有効な制御信号の数)GNCj の上限値を第3のパラメータqとする。
【0083】
前述したように、テストプランTi の密度DDTiはテストプランTi に従って制御信号を生成するデコーダの規模に反映する。そして各グループjに属するテストプランを連結した連結テストプランCTj の密度DDCTj は、グループjに属するテストプランから生成された圧縮テストプラン表の密度に反映するものと考えられる。圧縮テストプラン表の密度は対応するデコーダの規模に反映するものと考えられる。そこで、論理合成可能なデコーダの制約として、グループjに属するテストプランを連結した連結テストプランCTj の密度DDCTj の上限値を第4のパラメータrとする。
【0084】
図30は本発明の第5の実施形態に係るグルーピング処理のフローチャートである。まず、グループ数mの初期値、テストコントローラの面積制約、データパスのテスト長目標を設定し(S36−1)その制約、目標値からパラメータp,q,rを定め(S36−2)、m,p,q,rを制約としてテスト長を最短にするテストプランのグループ化の解を以下の表8に示す整数計画問題を解くことにより求め(S36−3)、解が得られなければ(S36−4)、グループ数mをインクリメントして(S36−8)再度ステップS36−3を実行する。解が得られたらそれに基づいて各グループの圧縮テストプラン表を生成し(S36−5)、その圧縮テストプラン表からテスト長とテストコントローラ面積推定値を算出する(S36−6)。具体的には、圧縮テストプラン表の長さの最大値からFSMの状態数を求め、圧縮テストプラン表の長さの種類数から状態遷移数を求め、FSM部の面積を推定する。また圧縮テストプラン表の駆動制御信号表からMUXの面積を推定する。さらに、圧縮テストプラン表の密度から各Decoder部の面積を推定する。これらからテストコントローラ面積を推定する。もし制約又はテスト長の目標値を満足しなければ(S36−7)mを変更して再度S36−2から実行する。
【0085】
【表8】
【0086】
表8において、(3)の評価関数Fは各グループj内でテストパターン数が最大であるテストプランのテストパターン数MAXTPj とグループ内の他のテストプランのテストパターン数の差(MAXTPj −Ni )にテストプランの長さLi を乗じたものの総和である。このFが小さい程、圧縮テストプラン表をMAXTPj に等しい回数だけ繰り返し実行するときの無駄な部分が少ないことになるので、全体のテスト長の指標となる。
【0087】
表7のテストプランに対して、m=3,q=5,r=22,p=15として、上記の評価関数Fを最小化する整数計画問題を解くことによって、テストプランのグルーピングを行い、その結果3つのグループG1(T1,T5,T8)、G2(T2)、G3(T3,T4,T6,T7)に分割される。ただし、回路要素1のテストパターン数を20、回路要素2のテストパターン数を8、回路要素3のテストパターン数を10、回路要素4のテストパターン数を10、回路要素5のテストパターン数を25、回路要素6のテストパターン数を30、回路要素7のテストパターン数を30、回路要素8のテストパターン数を30とする。F=(30−20)×3+(30−25)×4+(30−10)×4+(30−10)×4))=210となる。S36−5において生成された圧縮テストプラン表を表9に示す。すべての圧縮テストプラン表の長さが8以下であるので条件を満足する。
【0088】
【表9】
【0089】
表9の圧縮テストプラン表中の信号値を生成するテストコントローラのTPG部を図31に示す。テスト長は30×(4+1)+8×(5+1)+30×(4+1)=348となる。一方、従来のテスト長のみを重視したテストプランのグルーピング方法を適用すると、3つのグループG1(T6,T7,T8)、G2(T1,T5)、G3(T2,T3,T4)に分割される(参考:F=197.9)。表10に3つの圧縮テストプラン表を示す。テスト長は30×(3+1)+25×(5+1)+10×(6+1)=340となる。表10の圧縮テストプラン表中の信号値を生成するテストコントローラのTPG部を図32に示す。本発明を用いてテストプランをグルーピングすると、テスト長は若干長くなるものの、図31と図32の比較からテストコントローラの面積は圧倒的に小さくなる。
【0090】
【表10】
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、データ信号線のビット幅が均一でない場合でも適用可能となり、再収斂分岐構造を有するデータパスを効率良くテスト容易化でき、テストパターンレジスタTPRのサイズの削減が可能となり、極めて大規模な回路についても実現可能なテストパターン生成回路のアーキテクチャが提供され、そのもとでテストコントローラの構成およびテスト長を最適にする、テストプランのグルーピングの最適化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態が適用されるデータ信号線のビット幅が不均一なデータパスの一例を示す図である。
【図2】図1のデータパスに対する制御林を示す図である。
【図3】図1のデータパスに対する観測林を示す図である。
【図4】回路要素addに対するマーキングを説明する図である。
【図5】回路要素multi1に対するマーキングを説明する図である。
【図6】回路要素multi2に対するマーキングを説明する図である。
【図7】回路要素MUX1に対するマーキングを説明する図である。
【図8】回路要素MUX2に対するマーキングを説明する図である。
【図9】回路要素compに対するマーキングを説明する図である。
【図10】仮想テストピンの割り当てを説明する図である。
【図11】仮想テストピンが割り当てられた個所と外部入力・出力との接続を説明する図である。
【図12】途中の信号線への接続の例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係るテスト容易化設計のフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態が適用されるデータパスの一例を示す図である。
【図15】従来技術によるテスト容易化設計を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施形態に係るテスト容易化設計のフローチャートである。
【図17】図14のデータパスのデータ線の接続を有向グラフで表わした図である。
【図18】再収斂分岐構造を見い出すための最初の探索を説明する図である。
【図19】再収斂分岐構造を見い出すための2回目の探索を説明する図である。
【図20】再収斂分岐構造を構成する複数の回路要素が1つのテスト単位階層に置換されたデータパスを示す図である。
【図21】テスト単位階層122に対する右側スルー機能の実現を示す図である。
【図22】テスト単位階層122に対する左側スルー機能の実現を示す図である。
【図23】図20の回路の観測林を示す図である。
【図24】図20の回路の制御林を示す図である。
【図25】図20の回路に対するテスト容易化設計を示す図である。
【図26】GCDを求める回路のテスト容易化設計済みのデータパスを示す図である。
【図27】図26の回路にテストのための制御信号を与えるための従来技術によるテストコントローラの構成を示す図である。
【図28】本発明の第3の実施形態に係るテストコントローラの構成を示す図である。
【図29】本発明の第4の実施形態に係るテストパターン生成器の構成を示す図である。
【図30】本発明の第5の実施形態に係るグルーピング決定方法のフローチャートである。
【図31】本発明の第5の実施形態に係るグルーピングに従って設計されたテストパターン生成器を示す図である。
【図32】従来技術によるグルーピングに従って設計されたテストパターン生成器を示す図である。
Claims (7)
- RTL回路の段階においてスルー機能を付加することによりデータパスをテスト容易化することによる、コンピュータにより実現される集積回路のテスト容易化設計方法であって、
データパスに含まれるテスト対象の回路要素の各々について、テスト時にデータパスの入力から回路要素の入力へデータを伝搬する第1の経路上で、データ線の数が回路要素の入力のビット数よりも不足している個所とその不足ビット数を決定し、
テスト対象の回路要素の各々について、テスト時に回路要素の出力からデータパスの出力へデータを伝搬する第2の経路上で、データ線の数が回路要素の出力のビット数よりも不足している個所とその不足ビット数を決定し、
第1の経路上に不足ビットを有する少なくとも1つの個所が存在するとき、不足ビットを有する個所のいずれよりも第1の経路に沿って回路要素側にある個所に第1の仮想テストピンを割り当て、
第2の経路上に不足ビットを有する少なくとも1つの個所が存在するとき、不足ビットを有する個所のいずれよりも第2の経路に沿って回路要素側にある個所に第2の仮想テストピンを割り当て、
不足ビットを有する個所のいずれよりも第1の経路に沿ってデータパス入力側にある個所と第1の仮想テストピンの間が、第1の経路上の不足ビット数の最大値に相当する数のデータ線でテスト時に付加的かつ実質的に接続されるように第1の回路を付加し、
不足ビットを有する個所のいずれよりも第2の経路に沿ってデータパス出力側にある個所と第2の仮想テストピンの間が、第2の経路上の不足ビット数の最大値に相当する数のデータ線でテスト時に付加的かつ実質的に接続されるように第2の回路を付加し、
第1および第2の回路が付加されたデータパスに対してテスト対象の回路要素のテストプランを生成するステップを具備する集積回路のテスト容易化設計方法。 - 同一の個所に複数の回路要素のための複数の仮想テストピンが割り当てられるとき、複数の仮想テストピンはそれらのビット数の最大値を有する1つの仮想テストピンで置換される請求項1記載のテスト容易化設計方法。
- 外部入力が不足ビットを有するとき不足ビット数に相当する数の外部入力ピンが追加され、
外部出力が不足ビットを有するとき不足ビット数に相当する数の外部出力ピンが追加される請求項1または2記載のテスト容易化設計方法。 - RTL回路の段階においてスルー機能を付加することによりデータパスをテスト容易化することによる集積回路のテスト容易化設計装置であって、
データパスに含まれるテスト対象の回路要素の各々について、テスト時にデータパスの入力から回路要素の入力へデータを伝搬する第1の経路上で、データ線の数が回路要素の入力のビット数よりも不足している個所とその不足ビット数を決定する手段と、
テスト対象の回路要素の各々について、テスト時に回路要素の出力からデータパスの出力へデータを伝搬する第2の経路上で、データ線の数が回路要素の出力のビット数よりも不足している個所とその不足ビット数を決定する手段と、
第1の経路上に不足ビットを有する少なくとも1つの個所が存在するとき、不足ビットを有する個所のいずれよりも第1の経路に沿って回路要素側にある個所に第1の仮想テストピンを割り当てる手段と、
第2の経路上に不足ビットを有する少なくとも1つの個所が存在するとき、不足ビットを有する個所のいずれよりも第2の経路に沿って回路要素側にある個所に第2の仮想テストピンを割り当てる手段と、
不足ビットを有する個所のいずれよりも第1の経路に沿ってデータパス入力側にある個所と第1の仮想テストピンの間が、第1の経路上の不足ビット数の最大値に相当する数のデータ線でテスト時に付加的かつ実質的に接続されるように第1の回路を付加する手段と、
不足ビットを有する個所のいずれよりも第2の経路に沿ってデータパス出力側にある個所と第2の仮想テストピンの間が、第2の経路上の不足ビット数の最大値に相当する数のデータ線でテスト時に付加的かつ実質的に接続されるように第2の回路を付加する手段と、
第1および第2の回路が付加されたデータパスに対してテスト対象の回路要素のテストプランを生成する手段とを具備する集積回路のテスト容易化設計装置。 - 同一の個所に複数の回路要素のための複数の仮想テストピンが割り当てられるとき、複数の仮想テストピンはそれらのビット数の最大値を有する1つの仮想テストピンで置換される請求項4記載のテスト容易化設計装置。
- 外部入力が不足ビットを有するとき不足ビット数に相当する数の外部入力ピンが追加され、
外部出力が不足ビットを有するとき不足ビット数に相当する数の外部出力ピンが追加される請求項4または5記載のテスト容易化設計装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項記載の方法をコンピュータに実現させるプログラム。
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