JP3804259B2 - カメラのレンズ駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラのレンズ駆動装置に係り、特にフォーカス位置をプリセットできるカメラのレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビカメラ等のレンズ装置において、フォーカスレンズを任意の位置から予め記憶させたフォーカス位置にワンタッチで移動(再生)させる機能を備えたものが知られており、このような機能をフォーカスプリセットと称している。尚、このフォーカスプリセット機能を適用したテレビカメラの雲台装置について特開平1−129579号公報に記載されている。
【0003】
通常、このようなフォーカスプリセット機能を備えたレンズ装置には、フォーカスプリセット用の記憶スイッチと再生スイッチとが設けられており、記憶スイッチを押圧操作することによりその時のフォーカスレンズの位置がプリセットのフォーカス位置(以下、プリセット位置という。)として記憶され、再生スイッチを押圧操作することにより、フォーカスレンズが任意の位置から前記プリセット位置に自動で移動するようになっている。再生スイッチを再度押圧操作すると、又は、フォーカスデマンドを操作すると、フォーカスプリセットが解除され、フォーカスレンズがフォーカスデマンドで指示される位置に移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、上述のようにフォーカスプリセットを解除すると、フォーカスレンズがフォーカスデマンドの指示する位置に復帰するようになっていたため、プリセット位置を基準にピント調整することができなかった。このため、プリセット位置で被写体からピントがずれていると、フォーカスプリセットを解除した後、フォーカスデマンドでピント調整を行わなければならず、オンエア中にこのような操作をするとピントが惚けた画像が放映されてしまうという不具合があった。
【0005】
また、このような不具合をなくすために、プリセット位置を基準にフォーカスデマンドの操作によりフォーカスレンズを移動させるようにすることも可能であるが、フォーカスデマンドの操作量をポテンショメータ等によって絶対値で検出している場合には、フォーカスデマンドが機構的な回転端を有しているため、フォーカスデマンドの指示する位置と実際のフォーカスレンズの位置との差が問題となる。即ち、フォーカスデマンドの回転位置とフォーカスレンズの位置とは一定の関係(通常は直線関係)を有しており、通常、フォーカスデマンドの回転端とフォーカスレンズの移動端とが一致するように設計されている。しかし、プリセット位置を基準にフォーカスデマンドの操作を可能にした場合には、フォーカスプリセットした時のフォーカスデマンドの指示する位置とプリセット位置との差がそのまま以後の操作におけるフォーカスデマンドの指示する位置と実際のフォーカスレンズの位置との差として残り、フォーカスデマンドを回転端まで回転させても、フォーカスレンズを移動端まで移動させることができないという問題が生じる。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、プリセット位置を基準にしてフォーカスレンズをフォーカスデマンドの操作により移動させることができるようにし、フォーカスデマンドが機構的な回転端を有する場合には、この回転端とフォーカスレンズの移動端とのずれの発生を適切に防止するカメラのレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、マニュアル操作によってフォーカスレンズの移動位置を指示するフォーカス指示手段と、前記フォーカス指示手段によって指示された移動位置に前記フォーカスレンズを移動させるレンズ駆動手段と、前記フォーカスレンズを予め記憶したプリセット位置に移動させるフォーカスプリセット手段とを備えたカメラのレンズ駆動装置において、前記レンズ駆動手段は、前記フォーカスプリセット手段によって前記フォーカスレンズがプリセット位置に移動した後、前記マニュアル操作部材が操作されると、前記マニュアル操作部材の操作に伴って、前記マニュアル操作部材によって指示されるフォーカスレンズの移動位置とフォーカスレンズの実際の位置との差が徐々に減少するように前記フォーカスレンズを前記プリセット位置から移動させることを特徴としている。
【0008】
また、前記マニュアル操作部材の操作範囲が制限されている場合に、前記レンズ駆動手段は、前記マニュアル操作部材の操作範囲の制限位置において前記フォーカスレンズが移動端に到達するように前記マニュアル操作部材によって指示されるフォーカスレンズの移動位置とフォーカスレンズの実際の位置との差を減少させることを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、フォーカスプリセットによってフォーカスレンズがプリセット位置に移動した後、マニュアル操作部材が操作されると前記マニュアル操作部材によって指示されるフォーカスレンズの移動位置とフォーカスレンズの実際の位置との差が徐々に減少するように前記フォーカスレンズを移動させるようにしたため、フォーカスプリセット実行後にマニュアル操作部材を操作すると、マニュアル操作部材の操作に伴いフォーカスレンズがプリセット位置を基準に移動すると共に、マニュアル操作部材の操作制限位置においてフォーカスレンズが移動端まで移動するようになる。これにより、プリセット位置においてピントがずれている場合に、フォーカスプリセットを解除しなくてもプリセット位置を基準にピント調整を行うことができ、また、マニュアル操作部材の操作制限位置とフォーカスレンズの移動端とが一致しないためにフォーカスレンズの移動端付近でのピント調整ができなくなるという不具合も防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るカメラのレンズ駆動装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明に係るカメラのレンズ駆動装置が適用されるテレビカメラの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように撮影光学系10は、フォーカスレンズ12、変倍レンズ14、マスターレンズ16、絞り18等から構成され、被写体像はこれらのレンズ、絞り18を介して撮像素子であるCCD20の結像面に結像される。CCD20の結像面に結像された被写体像は、CCD20によって光電変換され、画像信号として撮像回路22に入力される。そして、撮像回路22によって所要の信号処理が施された後、例えばNTSCの映像信号に変換され、ビューファインダ48やモニタTV等の外部映像表示装置50に出力される。これにより、ビューファインダ48や外部映像表示装置50に撮影中の映像が表示される。
【0011】
上記撮影光学系10のフォーカスレンズ12はフォーカスデマンド42によってマニュアル操作されるようになっている。フォーカスデマンド42はカメラマンによって回転操作され、その回転位置はポテンショメータ44によって検出される。そして、ポテンショメータ44の出力は、A/D変換器46を介してCPU32に入力される。尚、フォーカスデマンド42の回転位置は、後述するようにフォーカスレンズ12の位置と対応付けられており、CPU32においては、フォーカスデマンド42の回転位置をフォーカスレンズ12の位置を示す値に対応させた値に換算して以下に示すレンズ駆動制御を行うようにしていることから、フォーカスデマンド42の回転位置とこの換算した値を特に区別することなくフォーカス指示位置という。
【0012】
CPU32は、上記フォーカスデマンド42から上記フォーカス指示位置を入力する一方でフォーカスレンズ12の現在の位置(以下、フォーカスレンズ位置という。)をポテンショメータ44によって検出し、A/D変換器38を介して入力する。そして、上記フォーカスレンズ位置とフォーカス指示位置の差を検出し、この差に応じた電圧信号をフォーカス制御信号としてD/A変換器33を介してモーター駆動回路34に逐次出力する。
【0013】
モーター駆動回路34は、上記CPU32から入力されたフォーカス制御信号の電圧を増幅させてフォーカスレンズ位置とフォーカス指示位置との差が0となるようにモーター36を駆動してフォーカスレンズ12を移動させる。これにより、フォーカスレンズ12は、上記フォーカスデマンド42によって指示されたフォーカス指示位置に移動するようになっている。
【0014】
また、上記CPU32には、フォーカスプリセットの記憶スイッチ52と再生スイッチ54とが接続される。これらの記憶スイッチ52と再生スイッチ54は例えば、フォーカスデマンド42等が取り付けられるカメラマンの手元操作位置に設置され、カメラマンがこの記憶スイッチ52を押圧操作すると、CPU32は、フォーカスレンズ12の位置をポテンショメータ44から検出し、その検出したフォーカスレンズ位置をプリセット位置としてCPU32内のメモリ32Aに記録する。
【0015】
一方、カメラマンが再生スイッチ54を押圧操作すると、CPU32は、上記メモリ32Aに記憶したプリセット位置を読み出し、そのプリセット位置にフォーカスレンズ12を移動させる。即ち、CPU32は、再生スイッチ54の押圧操作を検出すると、フォーカスデマンド42から入力されるフォーカス指示位置を無効にし、上記プリセット位置とフォーカスレンズ位置との差を求め、この差に応じたフォーカス制御信号をD/A変換器33を介してモーター駆動回路34に出力する。これにより、フォーカスレンズ12がプリセット位置に移動するようになっている。
【0016】
このフォーカスプリセット機能を実行することより、予め記憶させたプリセット位置にフォーカスレンズ12を即座に移動させることが可能である。
また、上記再生スイッチ54を押圧操作してプリセット位置にフォーカスレンズ12を移動させた後に、再度、再生スイッチ54を押圧操作することにより、フォーカスプリセットが解除されフォーカスレンズ12がフォーカスデマンド42のフォーカス指示位置に復帰するようになっている。尚、フォーカスプリセットの解除は解除用のスイッチによって行うようにしてもよい。
【0017】
更に、フォーカスプリセットを解除せずにフォーカスプリセット実行後に続いてフォーカスデマンド42を操作することにより、フォーカスレンズ12をプリセット位置を基準に移動させることができるようになっている。この場合の詳細については後述するが、この操作により、プリセット位置においてピントが合っていない場合には、プリセット位置の前後でピント調整を行うことができるようになっている。
【0018】
次に、上記CPU32のレンズ駆動制御の内容について詳説する。図2は、フォーカスプリセットを実行する前(フォーカスプリセットが解除されている状態)のフォーカスデマンド42の回転位置(即ち、フォーカス指示位置)とフォーカスレンズ12の位置(即ち、フォーカスレンズ位置)との関係を示したグラフである。同図に示すように、フォーカス指示位置とフォーカスレンズ位置とは直線lで関係付けられる。例えば、フォーカスデマンド42を至近側の回転端Dn (原点O)から無限遠側の回転端Di まで回転させると、フォーカスレンズ12は、至近端Fn (原点O)から無限遠端Fi まで直線lに沿って原点Oから無限遠端Iの範囲で移動するようになっている。即ち、フォーカスデマンド42の機構的な回転端Dn ,Di がフォーカスレンズ12の移動端である至近端Fn と無限遠端Fi に一致し、フォーカスデマンド42を回転端の間で回転操作すると、その回転量に比例した距離だけフォーカスレンズ12が至近端Fn と無限遠端Fi の間で移動するようになっている。
【0019】
尚、CPU32は、上述したようにフォーカスデマンド42の回転位置をフォーカスレンズ12の位置に対応する値に換算したフォーカス指示位置として認識しており、CPU32は、フォーカス指示位置に一致するようにフォーカスレンズ12の位置を制御していることから直線lの傾きは1である。
次に、再生スイッチ54が押圧操作されてフォーカスプリセットを実行した時のフォーカス指示位置とフォーカスレンズ位置(プリセット位置)との関係を図3に示す。同図に示すフォーカスレンズ12のプリセット位置Fp がCPU32内のメモリに記憶されている場合に、フォーカス指示位置Dp でフォーカスプリセットが実行されると、フォーカスレンズ12は直線l上の点Sに対応する位置Fsから同図点Pに対応するプリセット位置Fp まで移動する。
【0020】
従って、フォーカスプリセットを実行すると、フォーカス指示位置とフォーカスレンズ位置との対応が直線lと異なるようになる。
次いで、フォーカスプリセットの実行後にフォーカスデマンド42が操作されたときのフォーカス指示位置とフォーカスレンズ位置の関係を図4に示す。同図に示すように、CPU32は、フォーカスプリセット実行後にフォーカスデマンド42が操作されると、プリセット位置Pを通る直線m、又は直線nに沿ってフォーカスレンズ12を移動させる。即ち、フォーカスデマンド42が至近側に回転操作された場合には、プリセット位置Pと至近端Oを結ぶ直線nに沿ってフォーカスレンズ12を移動させ、逆に、フォーカスデマンド42が無限遠側に回転操作された場合には、プリセット位置Pと無限遠端Iとを結ぶ直線mに沿ってフォーカスレンズ12を移動させる。
【0021】
これにより、フォーカスプリセット実行後に、フォーカスプリセットを解除することなくフォーカスデマンド42を回転操作するとプリセット位置Pからフォーカスレンズ12を移動させることができ、また、フォーカスデマンド42を至近側の回転端Dn 又は無限遠側の回転端Di まで回転操作した場合には、フォーカスレンズ12を至近端Fn 又は無限遠端Fi まで確実に移動させることができるようになっている。
【0022】
また、フォーカスデマンド12の回転方向が回転端Dn 又は回転端Di に到達する前に切り換わった場合、CPU32は、図5に示すように各切り換わりの点▲1▼〜▲3▼において、フォーカスデマンド42の回転方向側のフォーカスレンズ12の移動端を結ぶ直線上でフォーカスレンズ12を移動させるようにしている。例えば、同図に示すように点▲1▼においてフォーカスデマンド42の回転方向が無限遠側から至近側に切り換えられると、フォーカスレンズ12は、点▲1▼と至近端Oとを結ぶ直線q上に沿って移動する。
【0023】
ところで、CPU32は、上記図4乃至図5に示したようなレンズ駆動制御を実行するため、フォーカスプリセット実行後にフォーカスデマンド42から入力されるフォーカス指示位置が所定単位量変化する毎に、その単位量変化する前のフォーカス指示位置をX0、単位量変化後のフォーカス指示位置をX1として、次式(1)によりフォーカス指示位置X1をX1′に変換する。
【0024】
ただし、A0はフォーカスレンズ12の移動方向側の移動端の位置(至近端Fn 又は無限遠端Fi の位置)、B0は、フォーカス指示位置がX0のときのフォーカスレンズ12の位置(フォーカスレンズ位置)とする。
【0025】
そして、CPU32は、このようにして得られた変換後のフォーカス指示位置X1′に基づいてフォーカス制御信号を生成し、このフォーカス制御信号をモーター駆動回路34に入力する。これにより、フォーカスレンズ12をフォーカス指示位置X1′の位置に移動させる。
このようにフォーカスデマンド42から入力されるフォーカス指示位置が単位量変化する毎に上式(1)によりそのフォーカス指示位置を変換して、そのフォーカス指示位置にフォーカスレンズ12を移動させることにより、上述の図4乃至図5のように、プリセット位置を基準にフォーカスレンズ12を移動させることができ、また、フォーカスデマンド42の回転端とフォーカスレンズ12の移動端を確実に一致させることができる。
【0026】
次に上記カメラのレンズ駆動装置の作用について図6のフローチャートを用いて説明する。電源がオンされると、CPU32は、通常のレンズ駆動制御を実行する(ステップS8)。即ち、上記図2に示したようにフォーカスデマンド42から入力されるフォーカス指示位置に基づいてフォーカスレンズ12をそのフォーカス指示位置に移動させるようにする。次に、この通常のレンズ駆動制御時に、記憶スイッチ52がオンされたか否かを判定し(ステップS10)、もし、記憶スイッチ52がオンされた場合には、CPU32内のメモリ32Aにその位置をプリセット位置として記憶させる(ステップS12)。カメラマンは以上の処理により、フォーカスデマンド42を操作して所望の位置にフォーカスレンズ12の位置を合わせた後、記憶スイッチ52を押圧操作してプリセット位置をメモリ32Aに記憶させることができる。
【0027】
次に、CPU32は、再生スイッチ54がオンされたか否かを判定する(ステップS14)。再生スイッチ54がオンされない場合には上記ステップS8からの処理を繰り返し実行し、上記通常のレンズ駆動を実行する。
一方、再生スイッチ54がオンされた場合には、CPU32は、上記メモリ32Aに記憶させたプリセット位置を読み出し、そのプリセット位置にフォーカスレンズ12を移動させる(ステップS16)。これにより、カメラマンは再生スイッチ54を押圧操作して、フォーカスレンズ12をプリセット位置に即座に移動させることができる。
【0028】
次に、CPU32は、再生スイッチ54が再度押圧操作されてフォーカスプリセットの解除が指示されたか否かを判定する(ステップS18)。ここでフォーカスプリセットの解除が指示された場合には、フォーカスレンズ12をフォーカスデマンド42から入力されるフォーカス指示位置に復帰させ(ステップS20)、上記ステップS8の処理に戻る。
【0029】
一方、フォーカスプリセットの解除が指示されない場合には、フォーカスデマンド42が所定の単位量操作されたか否かを判定する(ステップS22)。フォーカスデマンド42が上記単位量未満の操作であれば、上記ステップS18からの処理を繰り返し実行する。
ステップS22においてフォーカスデマンド42が上記単位量操作された場合には、CPU32は、先ず、フォーカスプリセット実行時におけるフォーカスデマンド42のフォーカス指示位置を上式(1)のX0、フォーカスデマンド42の回転方向側のフォーカスレンズ12の移動端の位置をA0、プリセット位置をB0とし、フォーカスプリセット実行後にフォーカスデマンド42が上記単位量操作されたときのフォーカスデマンド42のフォーカス指示位置をX1として、上式(1)から変換後のフォーカス指示位置X1′を算出する(ステップS24)。そして、そのフォーカス指示位置X1′にフォーカスレンズ12を移動させ、(ステップS26)、上記ステップS18に戻る。
【0030】
フォーカスデマンド42が連続的に操作されている場合には、CPU32は、上記ステップ22からステップS26までの処理を繰り返し実行し、上式(1)のX0、B0、X1を順次更新して変換後のフォーカス指示位置X1′を算出し、その位置にフォーカスレンズ12を移動させる。尚、フォーカスレンズ位置B0、フォーカス指示位置X0は、それぞれ前回のフォーカス指示位置X1′の値と前回のフォーカス指示位置X1の値に順次更新される。
【0031】
以上により、カメラマンはフォーカスプリセット実行後にフォーカスプリセットを解除することなくフォーカスデマンド42を操作することにより、フォーカスレンズ12をプリセット位置から移動させることができるようになり、プリセット位置において所望の被写体がピントからずれている場合には、プリセット位置を基準にピント合わせを行うことができるようになる。また、プリセット位置を基準にフォーカスレンズ12を移動させるようにした場合でも、フォーカスデマンド42の回転端とフォーカスレンズ12の移動端とが一致するようにフォーカスデマンド42の回転操作量に対するフォーカスレンズ12の移動距離が制御されるため、フォーカスレンズ12の移動端付近のピント合わせができなくなるという不具合も発生しない。
【0032】
さらに、フォーカスプリセット実行後に意図的にフォーカスプリセットを解除しなくても、フォーカスデマンド42の操作を行っている間にフォーカスレンズ12が上記図2に示した直線lに沿って移動するようになり、フォーカスプリセット解除による不自然なピントのずれを発生させることなく自然に通常のレンズ駆動制御に復帰することができるようになる。
【0033】
以上、上記実施の形態では、フォーカスプリセット後にフォーカスデマンド42が操作された場合に、上記図4乃至図5に示すようにフォーカスデマンド42の回転端とフォーカスレンズの移動端とが一致するようにフォーカスレンズ12を所定の傾きの直線上で移動させるようにしていたが、これに限らず、フォーカスデマンド42が回転端に到達する前に少なくともフォーカスレンズ12が通常制御時の直線l上の点に到達するような傾きの直線に沿ってフォーカスレンズ12を移動させ、フォーカスレンズ12が直線l上に点に一致した後は、フォーカスレンズ12を直線lに沿って移動させるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るカメラのレンズ駆動装置によれば、フォーカスプリセットによってフォーカスレンズがプリセット位置に移動した後、マニュアル操作部材が操作されると前記マニュアル操作部材によって指示されるフォーカスレンズの移動位置とフォーカスレンズの実際の位置との差が徐々に減少するように前記フォーカスレンズを移動させるようにしたため、フォーカスプリセット実行後にマニュアル操作部材を操作すると、マニュアル操作部材の操作に伴いフォーカスレンズがプリセット位置を基準に移動すると共に、マニュアル操作部材の操作制限位置においてフォーカスレンズが移動端まで移動するようになる。これにより、プリセット位置においてピントがずれている場合に、フォーカスプリセットを解除しなくてもプリセット位置を基準にピント調整を行うことができ、また、マニュアル操作部材の操作制限位置ととフォーカスレンズの移動端とが一致しないために、フォーカスレンズの移動端付近でのピント調整ができなくなるという不具合も防止される。
【0035】
また、従来のようにフォーカスプリセットを解除しなくてもフォーカスレンズは徐々にマニュアル操作部材による通常の制御状態に復帰するため、フォーカスプリセットの解除によるオンエア中の不自然なピントの変化も解消されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るカメラのレンズ駆動装置が適用されるテレビカメラの内部構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、フォーカスデマンドの指示位置とフォーカスレンズの位置との関係を説明した説明図である。
【図3】図3は、フォーカスデマンドの指示位置とフォーカスレンズの位置との関係を説明した説明図である。
【図4】図4は、フォーカスデマンドの指示位置とフォーカスレンズの位置との関係を説明した説明図である。
【図5】図5は、フォーカスデマンドの指示位置とフォーカスレンズの位置との関係を説明した説明図である。
【図6】図6は、本発明に係るカメラのレンズ駆動装置の作用を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10…撮影光学系
12…フォーカスレンズ
14…変倍レンズ
16…マスターレンズ
18…絞り
20…CCD
22…撮像回路
32…CPU
34…モーター駆動回路
36…モーター
42…フォーカスデマンド
52…記憶スイッチ
54…再生スイッチ
Claims (2)
- マニュアル操作によってフォーカスレンズの移動位置を指示するフォーカス指示手段と、前記フォーカス指示手段によって指示された移動位置に前記フォーカスレンズを移動させるレンズ駆動手段と、前記フォーカスレンズを予め記憶したプリセット位置に移動させるフォーカスプリセット手段とを備えたカメラのレンズ駆動装置において、
前記レンズ駆動手段は、前記フォーカスプリセット手段によって前記フォーカスレンズがプリセット位置に移動した後、前記マニュアル操作部材が操作されると、前記マニュアル操作部材の操作に伴って、前記マニュアル操作部材によって指示されるフォーカスレンズの移動位置とフォーカスレンズの実際の位置との差が徐々に減少するように前記フォーカスレンズを前記プリセット位置から移動させることを特徴とするカメラのレンズ駆動装置。 - 前記マニュアル操作部材の操作範囲が制限されている場合に、前記レンズ駆動手段は、前記マニュアル操作部材の操作範囲の制限位置において前記フォーカスレンズが移動端に到達するように前記マニュアル操作部材によって指示されるフォーカスレンズの移動位置とフォーカスレンズの実際の位置との差を減少させることを特徴とする請求項1のカメラのレンズ駆動装置。
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