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JP3802839B2 - フィルター用不織布及びエンジン用フィルター - Google Patents

フィルター用不織布及びエンジン用フィルター Download PDF

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JP3802839B2 JP2002151349A JP2002151349A JP3802839B2 JP 3802839 B2 JP3802839 B2 JP 3802839B2 JP 2002151349 A JP2002151349 A JP 2002151349A JP 2002151349 A JP2002151349 A JP 2002151349A JP 3802839 B2 JP3802839 B2 JP 3802839B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気中の塵埃等を分離除去する際に用いられるフィルター用不織布に関し、より詳細には、塵埃、及びカーボン粒子などの被捕集物に対する保持量に優れ、長期間に亘って優れた清浄効率を持続し得るフィルター用不織布とその製造方法、及び不織布を用いたフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から空気中に含まれる塵埃等を除去し、清浄度の高い空気を得る方法として、空気をフィルターに通す方法が常用されている。フィルターに求められる性能は、用途によって異なるため、紙や繊維など各種材料がフィルターとして用いられている。例えば自動車などのエンジン用フィルターの場合、フィルターには清浄効率が高いことも然ることながら、清浄効率の持続性が求められている。
【0003】
近時、塵埃に対する清浄効率の持続性を高めたフィルターとして密度勾配型不織布が注目されている。一般的に密度勾配型不織布は、密度の異なる繊維層を複数積層させたものであって、各繊維層には、繊維径の異なる繊維を用いたり、或いは該繊維の配合比率を調節し、積層させた繊維層の密度が不織布の一方から他方の面に向けて段階的に大きくなる様に構成されている。また繊維同士の結合には、各種バインダーを用いて繊維同士を固着させたり、或いは接着作用を有する繊維を配合し、該繊維の一部を溶融させて他の繊維と付着させている。
【0004】
この様な密度勾配型不織布も、カーボン粒子などの微粒物に対する清浄効率が十分でないため、繊維層の緻密化によって清浄効率を向上させる技術が提案されている。緻密化方法としては例えば、微細な繊維を用いて繊維層を緻密化して繊維と繊維の間に形成されるポアサイズ(細孔径)を小さくしたり、或いは樹脂を含浸させてポア径を減少させる技術が提案されている。しかしながらこれら不織布をフィルターとして使用する場合、カーボン等の微粒物に対する清浄効率は向上するものの、目詰まりが生じやすくなり、フィルターとしての使用寿命が短くなるという問題が生じていた。また緻密化した場合、塵埃やカーボン粒子などに対する保持量が低下するという問題が生じていた。
【0005】
この様な問題を解決すべく、近年、様々なフィルター用不織布が提案されている。例えば特開平9−192427号には、熱接着性疎水性繊維と非熱接着性疎水性繊維で構成される2以上の繊維層を空気流出側の繊維層が空気流入側の繊維層よりも平均繊度が小さくなる様に積層させた不織布を、水洗して油剤の付着量を低減させることによって、目詰りを抑止しつつ、砂塵に対する清浄効率を向上させる技術が提案されている。
【0006】
また例えば特開昭53−33787号には、融点差20℃以上を有する2つの繊維形成性を有する重合体を複合成分として並列に配してなる複合繊維を少なくとも30%含有するウエッブに1方向から作用バーブ数が40以上150以下になる条件でニードルパンチを施した後、該ウエッブを該複合繊維の低融点成分の融点以上、高融点成分の融点以下の温度で熱処理した不織布が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
長期間使用されるエンジン用フィルターには、塵埃等に対する清浄効率も然ることながら、塵埃等に対する高い保持量が求められている。また近年のコスト削減要求から、より少ない繊維層の積層数で高い清浄効率、保持量を有すると共に、加工性,一体成型性にも優れた特性を有する不織布が求められている。
【0008】
本発明の目的は、塵埃、カーボン粒子に対する高い捕集率を長期間持続し、且つ保持容量が高く、目詰まりが生じ難いフィルター用不織布とその製造方法、及び該不織布を用いたエンジン用フィルターを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し得た本発明とは、異なる2以上の繊維層を積層させてなる不織布であって、コールターポロメーターIIを用いたバブルポイント法(ASTMF−316−80に基づく)によって算出される該不織布の平均ポアサイズが30〜60μm、該不織布全体の細孔径総面積が0.011cm2/cm2以上であることに要旨を有する不織布である。
【0010】
上記不織布の各繊維層は接着繊維と、被接着繊維で構成されていることが望ましい。
【0011】
また上記不織布における繊維層の繊維密度が被処理気体流入側から被処理気体流出側に向けて段階的、或いは連続的に大きいこと、繊維層を構成する繊維の平均デニールが被処理気体流入側から被処理気体流出側に向けて段階的、或いは連続的に小さいことも本発明の好ましい実施態様である。
【0012】
更に上記繊維層は物理的結合によって積層させたものが好ましく、物理的結合として繊維を交絡させたものがより好ましい。この様な物理的結合は、ニードルパンチまたはウォータージェットによることが推奨される。
【0013】
本発明の上記不織布の製造方法は特に限定されないが、好適な製造方法としては、繊維を配合してなる異なる繊維層を2以上積層させた後、繊維層間を繊維の交絡によって物理的に結合させ、次いで加熱処理して繊維の一部を溶融させて繊維同士を付着せしめて不織布を形成した後、該不織布の繊維密度の大きい面に液体を付与し、次いで該液体付着面に加熱ローラーを接触させると共に、他方の面に雰囲気温度の加熱ローラーを接触させるカレンダー処理を施すことによって得られる。
【0014】
また上記本発明の不織布はいずれもエンジン吸気用フィルターに好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、異なる2以上の繊維層を積層させてなる不織布の平均ポアサイズを30〜60μm、細孔径総面積を0.011cm2/cm2以上とした不織布は、塵埃、カーボン粒子を含む気体に対する清浄効率に優れ、しかも高い塵埃,カーボンに対する保持量を有することを見出したのである。
【0016】
不織布の平均ポアサイズとは、コールターポロメーターII(コールター社製)を用いてバブルポイント法(ASTMF−316−80に基づく)によって算出した値である。尚、コールターポロメーターIIによる測定は、不織布を液体で浸漬させ、該不織布の密層面を下側、粗層面を上側に設置し、該不織布の上側から気体の圧力を増加させがら供給し、この圧力と不織布表面の液体表面張力の関係からポアサイズを測定する方法であり、具体的なコールターポロメーターIIの操作・測定方法は、該装置の説明書に基づいて行なう。
【0017】
また細孔径総面積は、上記コールターポロメーターIIを用いて算出した値であり、個々のポアサイズとそれに対応するポア数を積算したものを全て足した値(単位面積当りの細孔の総面積(cm2/cm2))である。
【0018】
平均ポアサイズが60μmを超えると、カーボン粒子などの微粒物がポアを通過し易くなるため、該微粒物に対する初期清浄効率が不十分になる。また30μm未満とすると微粒物に対する初期清浄効率が高まるものの、短時間で目詰まりが生じやすいため、長期間優れた清浄効率を維持できない。
【0019】
更に細孔総面積が0.011cm2/cm2未満では、埃塵に対するフィルターの塵埃保持量やカーボン粒子などの微粒物に対する保持量が不十分である。該細孔総面積は好ましくは0.012cm2/cm2以上、より好ましくは0.013cm2/cm2以上、更に好ましくは0.018cm2/cm2以上である。細孔総面積は大きい程、優れた保持量を示し、清浄効率持続性が向上するため、平均ポアサイズが上記範囲内である限り、上限は特に限定されない。
【0020】
上記本発明の不織布を用いたフィルターは、初期清浄効率(JIS D 1612に基づく)は95%以上、より好ましくは96%以上有し、また最終捕集率(JIS D 1612に基づく)は96%以上、より好ましくは99.4%以上有する。また塵埃(JIS Z 8901に基づく)に対する保持量(JISD 1612に基づく)は230g/0.1m3以上、カーボン粒子(JISZ 8901に基づく)に対する保持量は3.6g/0.1m3以上の優れた保持性を有し、極めて優れた上記フィルター性能を長期間持続できる。
【0021】
本発明の不織布は、後述する如く接着繊維と被接着繊維を均一となる様に配合させてなる繊維シート(ウエッブ)を積層させた後、ニードルパンチ等の物理的処理によって一体化させ、更に熱処理を施して繊維同士を付着させて不織布を製造し、更に該不織布の繊維密度の大きい面に液体を付与した後に加熱ローラーで処理することによって上記平均ポアサイズと細孔総面積を有する不織布を製造できる。
【0022】
以下、本発明のフィルター用不織布を製造方法に基づいて詳述するが、本発明の不織布は上記特性を有するものであれば下記製造方法によって製造されたものに限定されない。
【0023】
本発明の各繊維層を構成する繊維は、後述する熱処理を施した際に、繊維の一部が溶融して他の繊維と付着することによって繊維同士が結合し得る繊維を用いることが望ましい。この様に繊維の溶融を利用して繊維同士を結合させることによって、該加工品を用いた一体成型性(加工不織布の一部を用いて該不織布の支持枠を一体的に成型する際の不良が少ない)にも優れた特性を示す不織布が得られる。
【0024】
勿論、エマルジョン系等のバインダーを用いて繊維同士を固着させる方法もあるが、バインダー量が増えると、ポアサイズの調節が難しく、また目詰まりが生じやすいためフィルターの寿命が短くなる。また加工時に不織布に割れが生じて加工不良が発生し易い。特にバインダーを用いる場合、後述する様な一体成型をすることができないため、本発明ではバインダーを使用しない。
【0025】
したがって本発明では接着繊維と被接着繊維を用いて繊維層を構成することが望ましい。
【0026】
接着繊維とは、100〜220℃の範囲において溶融を開始する繊維である。この様な接着繊維としては、単一繊維、複合繊維のいずれであってもよい。単一繊維としては、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、エチレン−酢酸ビニル共重合体繊維などが例示される。また複合繊維としては、サイドバイサイド型複合繊維、芯鞘型複合繊維などが例示される。但し、繊維が過剰に溶融すると繊維強度が低下するので、単一繊維よりも複合繊維を用いることが望ましい。複合繊維とする場合、低融点成分が溶融を開始する温度よりも30℃以上高い温度でないと溶融を開始しない高融点成分(芯)と、100〜220℃の範囲において溶融を開始する低融点成分(鞘)を組み合わせてなる芯鞘型複合繊維が推奨される。この様な芯鞘型複合繊維としては、変性ポリエステルとポリエステルの組合せが好適である。勿論、ポリプロピレン(芯)−ポリエチレン(鞘)複合繊維、66ナイロン(芯)−6ナイロン(鞘)複合繊維、ポリエステル(芯)−ポリエチレン(鞘)複合繊維も用いることができる。
【0027】
尚、複合繊維とする場合の高融点成分と低融点成分との配合比率は特に限定されず、通常市販されている繊維を用いればよい。
【0028】
被接着繊維とは、上述した接着繊維の溶融開始温度では、溶融開始しない繊維をいい、接着繊維との融点差が少なくとも30℃以上であることが望ましい。この様な被接着繊維としては単一繊維が望ましい。単一繊維としてはナイロンなどのポリアミド系繊維、ポリエステル繊維が例示される。
【0029】
各繊維層を構成する接着繊維と被接着繊維との質量比は、好ましくは50:50〜30:70の範囲内となる様にすること好ましい。接着繊維の割合が多くなると、接着繊維の過剰な溶融によるポア径閉塞や細孔総面積減少が生じることがある。尚、各繊維の繊維長は特に限定されず、公知のものを用いればよい。
【0030】
本発明では、接着繊維と被接着繊維は上記割合となる様に、公知の方法によって繊維層を構成すればよい。本発明の不織布は上記繊維を任意の方法で配合してなる繊維層を2以上積層させたものであるが、上記平均ポアサイズと細孔径総面積が得られるのであれば、不織布の厚みや各繊維層の厚み、繊維層の積層数は特に限定されない。したがって所望の用途に応じた厚み,積層数とすればよいが、厚みを増したり、積層数を増大させると、製造コストが増大することがあるので、少ない積層数で上記平均ポアサイズと細孔径総面積が得られる様に繊維密度や繊維径などを調節することが好ましい。
【0031】
また本発明では被処理気体流入側から被処理気体流出側に向けて繊維層の密度が段階的、或いは連続的に大きくなる様に積層させて不織布を構成することが望ましい(以下、高密度繊維層を密層、低密度繊維層を粗層という)。この様に密度勾配を有する不織布は、塵埃等の比較的大きな粒子を流入側の繊維層で捕捉することができるので、被処理気体流出側の繊維層(密層側)での目詰まりを抑制できる。また粒子サイズに応じて不織布厚み方向に分散させながら塵埃等を蓄積できるため、単位面積当りの保持量も増加できる。
【0032】
尚、繊維層の厚み増大を抑えて密層の繊維密度を高めるには、平均デニールの小さい繊維を用いることが望ましく、また比較的大きな粒子の捕捉を目的とする粗層は、平均デニールの大きい繊維を用いることが望ましい。したがって被処理気体流入側(粗層側)から被処理気体流出側(密層側)に向けて各繊維層の平均デニールが段階的、或いは連続的に小さくなる様にすることが望ましい。
【0033】
積層させた繊維層同士を一体化する方法については特に限定されないが、不織布の加工性を確保するためには、化学的結合よりも、物理的結合によって一体化させることが望ましい。物理的結合とは、繊維層同士を繊維の交絡によって結合した状態をいい、例えばこの様な物理的結合によって繊維同士を交絡させる方法としては、ニードルパンチ加工やウォータージェット加工などが好適である。ニードルパンチ加工やウォータージェット加工などの物理的結合処理を施す場合、不織布の密層側からニードルパンチ加工(或いはウォータージェット加工)することが望ましい。密層側からニードルパンチ加工すると、粗層側からニードルパンチ加工する場合に比べて、交絡に伴うポア形状の崩れや、ポア径の増大が抑止できるので、上記範囲内の平均ポアサイズ及び細孔総面積が得られる。したがってカーボン等の微細な粒状物に対する初期清浄効率の低下が少ない。ニードルパンチ加工を施す場合の加工条件としては特に限定されないが、針深度を深くし過ぎるとポア径が増大することがある。また針深度が浅すぎると十分な交絡処理ができないため、通常、針深度は8〜15mmとすることが好ましい。この際用いる打込み針は通常用いる針でよいが、針直径は密層面を形成する繊維層のポア径よりも大きいため、針打込みによって密層面のポア径は大きくなる。したがって十分な交絡処理を行ないつつ、ポア径の増大を抑止するためには、単位面積当りの針打込み本数(ペネ数)は40〜100本/cm2とすることが好ましい。
【0034】
この様に物理的結合処理を施した不織布に熱処理を施して熱接着繊維と被接着繊維を接着させる。この際の熱処理方法としては特に限定されないが、上記接着繊維の溶融開始温度以上であって、被接着繊維の溶融開始温度未満の温度に加熱し、これら繊維同士を付着させればよい。
【0035】
加熱処理後の密層表面は繊維の毛羽立ちが生じているため、表面性状を整えるとともに、寸法安定性を確保し、且つ繊維密度を高めるために、該加熱処理後、不織布の密層面に上記低融点成分の溶融開始温度以上に加熱したローラーを接触させるカレンダー処理を施す。加熱ローラーと該密層面を接触させることによって毛羽立っている繊維を密層面の繊維に付着させて表面性状が整えられ、繊維層の密度は高くなる。しかしながら加熱ローラーとの接触によって、既に付着していた接着繊維と被接着繊維の付着部分が溶融し、再付着することがあるが、ローラーによって加圧されているため、該再付着時に過剰な付着を生じたり、或いはローラーによって処理された毛羽立ち繊維が、新たに繊維に付着する。したがって、該加熱ローラーとの接触によって、密層面のポア径減少、ポア数減少、ポア閉塞が生じたり、或いは繊維が付着する際にポア径が広がった状態で付着することがある。この様な加熱ローラーで処理された不織布の細孔総面積は減少しているため、不織布をフィルターとして用いると、塵埃、特にカーボン粒子に対する保持量が低い。
【0036】
この様な問題を回避するには、加熱ローラーとの接触に先立って、密層面に液体を付着させておくことが望ましい。密層面に液体を付着させておくと、液体の加熱によって生じる蒸気微粒子が、該密層面を構成する繊維に付着した状態となり、接着繊維と被接着繊維の付着部分の溶融,再付着や、毛羽立繊維が溶融等によって被接着繊維などの他の繊維に付着する場合に生じるポア径減少、ポア数減少、ポア閉塞などを抑止できる。その結果、処理後の不織布密層面は、表面性状が整えられ、また高密度であるが、平均ポアサイズは上記範囲内であり、且つ不織布全体の細孔総面積の減少が殆どないため、塵埃、カーボン粒子に対する保持量も高い。しかも液体付与によって、不織布内に微細な通気孔(気道)を多数形成,維持できる結果、塵埃,カーボンに対する高い清浄効率を長期間維持できる。
【0037】
この際用いる液体としては特に限定されず、例えば水や静電防止剤などの油剤が好適である。油剤を用いる場合、油剤溶液とすることが望ましく、油剤濃度を好ましくは0.05〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%とすることが有用である。
【0038】
液体付与方法としては塗布,噴霧など任意の方法で液体と不織布密層面を接触させればよく、密層に液体を均一に付着させるには液体を噴霧する方法が好適である。
【0039】
また付着量も加熱ローラーの温度によって適宜調節すればよいが、加熱ローラーの温度を下記範囲とした場合の液体付着量は好ましくは1〜20g/m2、より好ましくは2〜10g/m2とすることが望ましい。液体付着量が少ない場合、上記液体付着効果が十分に得られない。また液体付着量が多くなりすぎると、上記効果を得るためにはローラーの温度を高くしなければならいが、温度上昇によって、液体を付着させていない不織布粗層面の繊維が溶融,再付着を起こしてポアの閉塞などが生じることがあるので好ましくない。
【0040】
加熱ローラーの温度は特に限定されないが、不織布密層面に接するローラーの温度は、好ましくは接着繊維の溶融温度以上、被接着繊維の溶融温度未満の温度とすることが好ましく、例えば190〜230℃とすることが望ましい。尚、不織布の粗層面のポアサイズや表面性状等は整える必要はないので、該粗層面に接するローラーの温度は雰囲気温度とすればよく、特に加熱する必要はない。
【0041】
またローラー間隔(ローラー間のクリアランス)は特に限定されず、必要に応じて適宜変更すればよい。
【0042】
上記製法によれば、平均ポアサイズが30〜60μmであって、且つポア径面積が0.011cm2/cm2以上を有する本発明のフィルター用不織布を得ることができる。
【0043】
得られた不織布は、適用部材に応じた形状に裁断してフィルターとして用いることができる。また不織布に各種加工を施すことも望ましく、例えばプリーツ加工を施してもよい。特に自動車等の車両エンジン用フィルターとして用いる場合、フィルターの効果の持続性をより高め、効率的な利用を図る観点から、プリーツ加工を施すことが好ましく、公知の方法に基づいてプリーツ加工すればよい。
【0044】
また本発明のプリーツ加工を施して得られたフィルターの一部を圧縮する等して該フィルターの支持枠(つば部)を一体的に成型してもよい。本発明の不織布は繊維同士の結合にバインダーを用いていないため、一体成型時にフィルターに割れが生じることがない。
【0045】
一体成型方法としては特に限定されないが、例えばプリーツ加工を施した不織布をプレス装置の鋳型に装着した後、該不織布の接着繊維のみが溶融し、被接着繊維が溶融しない程度の温度で加熱した鋳型を圧接すると、該不織布の外周4辺が圧縮されてつば部を形成する。この様にしてプリーツ加工を施した不織布と該不織布の支持枠を一体的に成型できる。即ち、本発明の不織布を用いれば、該繊維結合部は熱によって溶融して成型が容易になるとともに、冷やされる過程で繊維同士の再付着が生じて強固な枠を形成できるのである。また他の成型方法として、例えば特開平8−309136号に記載の成型方法を参照とする。この様に本発明の不織布はフィルターの一部を利用して支持枠を成型できるため、ゴムなどの枠を使用する必要がなく、コスト的にも有利である。
【0046】
【実施例】
実施例1
実施例1では、表1No.1の繊維層を用いた。即ち、
密層:目付量170g/m2の繊維層(平均繊度:1.625デニール)
・ポリエステル繊維(繊度1.25デニール,繊維長さ44mm,融点260℃)50質量%
・ポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(繊度2デニール,繊維長さ51mm,低融点ポリエステルの融点160℃)50質量%
中層:目付量90g/m2の繊維層(平均繊度3.0デニール)
・ポリエステル繊維(繊度2デニール,繊維長さ51mm,融点260℃)50質量%
・ポリエステル−低融点ポリエステル複合繊維(繊度4デニール,繊維長さ51mm,低融点ポリエステルの融点160℃)50質量%
粗層:目付量60g/m2の繊維層(平均繊度5.0デニール)
・ポリエステル繊維(繊度6デニール,繊維長さ51mm,融点260℃)50質量%
・ポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(繊度4デニール,繊維長さ51mm,低融点ポリエステルの融点160℃)50質量%
上記繊維層を、密層−中層−粗層の順に積層させ、密層側から、ニードルパンチ加工(深さ11mm、打ち込み本数63本/cm2)を施してから、ピンテンター式熱処理機で熱処理(210℃,47秒間)し、次いで密層表面に水を噴霧(吹付け量10g/m2)した後、密層を加熱ローラー(表面温度215℃)に、粗層を雰囲気温度ローラーに接触(ローラー間のクリアランス2.5mm)させてカレンダー処理を行ない、次いで冷却してフィルター用不織布を得た。
【0047】
実施例2
密層表面への水の噴霧に代えてアニオン系の静電防止剤(2質量%)を吹付けた(吹付け量10g/m2)以外は、実施例1と同様にしてフィルター用不織布を作成した。
【0048】
実施例3
実施例1では、表1No.2の繊維層を用いた。即ち、
密層:目付量170g/m2の繊維層(平均繊度:1.78デニール)
・ポリエステル繊維(繊度1.25デニール,繊維長さ44mm,融点260℃)30質量%
・ポリエステル−低融点ポリエステル複合繊維(繊度2デニール,繊維長さ51mm,低融点ポリエステルの融点160℃)70質量%
中層:目付量90g/m2の繊維層(平均繊度2.6デニール)
・ポリエステル繊維(繊度2デニール,繊維長さ51mm,融点260℃)70質量%
・ポリエステル−低融点ポリエステル複合繊維(繊度4デニール,繊維長さ51mm,低融点ポリエステルの融点160℃)30質量%
粗層:目付量60g/m2の繊維層(平均繊度3.0デニール)
・ポリエステル繊維(繊度6デニール,繊維長さ51mm,融点260℃)70質量%
・ポリエステル−低融点ポリエステル複合繊維(繊度4デニール,繊維長さ51mm,低融点ポリエステルの融点160℃)30質量%
上記各繊維層を、密層−中層−粗層の順に積層させ、密層側から、ニードルパンチ処理(深さ11mm、打ち込み本数63本/cm2)を施した以外は実施例1と同様にしてフィルター用不織布を作成した。
【0049】
実施例4
密層へ水を噴霧しなかった以外は、実施例1と同様にしてフィルター用不織布を作成した。
【0050】
実施例5
表1No.3に示す如く、密層の目付量を変更(90g/m2)すると共に、中層の目付量を変更(目付量170g/m2)した以外は実施例4と同様にしてフィルター用不織布を作成した。
【0051】
実施例6
表1No.4に示す如く、密層として目付量170g/m2の繊維層(平均繊度:1.738デニール)
・ポリエステル繊維(繊度1.25デニール,繊維長さ44mm,融点260)25質量%
・ポリエステル−低融点ポリエステル複合繊維(繊度2デニール,繊維長さ44mm,低融点ポリエステルの融点160℃)25質量%
・ポリエステル−低融点ポリエステル複合繊維(繊度1.7デニール,繊維長さ51mm,低融点ポリエステルの融点160℃)50質量%
を用いた以外は実施例4と同様にしてフィルター用不織布を作成した。尚、該密層は繊維接着点が少なくなるように調節したものである。
【0052】
【表1】
Figure 0003802839
【0053】
得られた各不織布を下記方法によって特性を調べた。尚、被処理気体は不織布の粗層から導入し、密層から流出させた。結果を表2に示す。
【0054】
平均ポアサイズ(μm):不織布の被処理気体流入側(粗層)を上面にしてコールターポロメーターII(コールター社製)を用い、バブルポイント法(ASTMF−361−80)によって測定した値
細孔総面積(cm2/cm2):不織布の被処理気体流入側(粗層)を上面にしてコールターポロメーターII(コールター社製)を用い、バブルポイント法(ASTMF−361−80)によって測定した個々のポアサイズ及びそれに対応するポア数を積算した値を和して算出した値
目付(g/m3):JIS L1906 4.2に基づいて測定した値
厚 さ(mm):JIS L1906 4.2に基づき、荷重2KPaで測定した不織布の厚み
清浄効率(初期清浄効率,終期清浄効率):JIS D1612に基づき、試験風速60m/secとし、粉体としてJIS Z8901No.8を用いた。
【0055】
ΔP(Pa):JIS D1612に基づく測定値
塵埃保持量(g/0.1m3):JIS D1612に基づく測定値
カーボン保持量(g/0.1m3):JIS D1612も基づく測定値
成形性:上記不織布にプリーツ加工を施した後、プリーツ加工した不織布の外周部を熱圧着させて枠を成型した際の成型性
【0056】
【表2】
Figure 0003802839
【0057】
実施例1は、不織布の密層側に水を付着させた後、加熱ローラーで処理したため、水蒸気によってポアの閉塞や縮小などのつぶれが抑制され、不織布の有する細孔総面積が大きく、またポアサイズの調整が適度に行なわれていた。水付与を行なっていない実施例4は、加熱ローラー処理時にポアの閉塞が生じると共に、残存するポアサイズが大きくなり、細孔総面積が小さくなった。実施例1と実施例4を対比すると、実施例1は圧損が小さく、初期捕集率に優れ、且つ、塵埃保持量が大きく、またカーボン保持量も高くなっている。
【0058】
実施例2は、実施例1の水付着に代えて油剤含有液を密層に付着させた後、加熱ローラーで処理したものである。実施例2の不織布は平均ポアサイズは実施例4と同程度であるが、油剤含有液を付着させた結果、加熱ローラー処理時にポアの閉塞,縮小などのつぶれが抑制され、また細孔総面積が大きくなっており、その結果、圧損が小さく、初期捕集率に優れ、且つ、塵埃保持量、カーボン保持量も高くなっている。
【0059】
実施例3は、密層の接着繊維の低融点成分を増加させた結果、加熱処理時にポアが縮小して平均ポアサイズはやや小さくなった。しかしながら、水を付着させてから加熱ローラー処理した結果、ポアの閉塞が抑制され、細孔総面積は実施例2と同程度得られた。実施例3と実施例4を対比すると、実施例3は塵埃保持量が大きく、またカーボン保持量も高い。
【0060】
実施例5は、密層繊維層の繊維量を少なくした結果、実施例5の平均ポアサイズは大きいものの、細孔総面積は不十分であり、塵埃保持量が小さく、またカーボン保持量も小さい。
【0061】
実施例6は、密層繊維層の繊維の繊維間接着を調整して平均ポアサイズを保持し、細孔総面積が大きくなる様にしたものであるが、十分な細孔総面積が得られなかった。その結果、塵埃保持量、カーボン保持量共に十分な結果が得られなかった。
【0062】
上記実施例からも明らかなように、繊維層を二層以上積層させた不織布における平均ポアサイズと細孔総面積との関係は、平均ポアサイズが30〜60μmであって、且つ細孔径総面積が0.011cm2/cm2以上となる場合に、優れたフィルターの性能を発揮することがわかる。
【0063】
また不織布の成型性を調べた結果、実施例1〜4は成型性に問題はなかったが、実施例5,6はプリーツ部の端やコーナー部が不均一になっていた。
【0064】
【発明の効果】
本発明のフィルター用不織布は、各種空気清浄機や流体処理装置に用いるフィルター用不織布、特に自動車などのエンジン吸気用フィルターに求められている塵埃、特にカーボン粒子に対する初期清浄効率に優れ、またこれら被捕集物保持量が大きいため目詰まりしにくく、処理量も増大でき、長期間優れた清浄効率を持続できるという特性を有する。また本発明の不織布は3層程度の積層数で優れた効果を発揮し、また成型性にも優れているため、製造コスト的にも有用である。本発明の不織布はコンパクトで、且つ高性能なフィルターが求めらるエンジン用吸気フィルターとして好適である。

Claims (9)

  1. 異なる2以上の繊維層を積層させてなる不織布であって、コールターポロメーターIIを用いたバブルポイント法(ASTM F−316−80に基づく)によって算出される該不織布の平均ポアサイズが30〜60μm、該不織布全体の細孔径総面積が0.011cm2/cm2以上であることを特徴とする清浄効率と被捕集物保持量に優れたフィルター用不織布。
  2. 各繊維層は接着繊維と、被接着繊維で構成されているものである請求項1に記載のフィルター用不織布。
  3. 前記不織布における繊維層の繊維密度が被処理気体流入側から被処理気体流出側に向けて段階的、或いは連続的に大きくなるものである請求項1または2に記載のフィルター用不織布。
  4. 前記不織布における繊維層を構成する繊維の平均デニールが、被処理気体流入側から被処理気体流出側に向けて段階的、或いは連続的に小さくなるものである請求項1〜3のいずれかに記載のフィルター用不織布。
  5. 物理的結合によって繊維層を積層させたものである請求項1〜4のいずれかに記載のフィルター用不織布。
  6. 前記物理的結合は、繊維を交絡させたものである請求項5に記載のフィルター用不織布。
  7. 前記物理的結合は、ニードルパンチまたはウォータージェットを用いたものである請求項5または6に記載のフィルター用不織布。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の不織布を用いたエンジン用フィルター。
  9. 請求項1に記載されたフィルター用不織布の製造方法であって、繊維を配合してなる繊維層を2以上積層させた後、繊維層間を繊維の交絡によって物理的に結合させ、次いで加熱処理して繊維の一部を溶融させて繊維同士を付着せしめて不織布を形成した後、該不織布の繊維密度の大きい面に液体を付与し、次いで該液体付着面に加熱ローラーを接触させると共に、他方の面に雰囲気温度の加熱ローラーを接触させるカレンダー処理を施すことを特徴とするフィルター用不織布の製造方法。
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