JP3801232B2 - ガスタービンの吸気冷却装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はガスタービンの圧縮機、その他の主として多段軸流式圧縮機への吸気を冷却するための吸気冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービン用圧縮機等の多段軸流圧縮機のように、途中段に空気の冷却装置を設けないものにあっては、吸気温度はこれが低い程高圧力比に設計できることから、通常吸気温度を下げるため、ガスタービンへの吸入路中に吸気冷却装置を設けている。
【0003】
図41〜図42に上記ガスタービンの吸気冷却装置の従来の例を示す。図41〜図42において11は吸気室、15はガスタービンである。
【0004】
図41のものにおいては、吸気室11から吸気された空気に給水管13Aに連通される水スプレー装置13により水をスプレーし、水の蒸発の潜熱を利用して吸気を冷却している。
【0005】
また図42のものにおいては、吸気室11から冷却室12に流入した空気と、同冷却室12内に設けられた熱交換器14の伝熱管内を流れる0℃程度の冷水あるいは、0℃以下の冷却媒体とを熱交換することにより空気を冷却している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のガスタービン吸気冷却装置にあっては次のような問題点がある。
【0007】
(1)図41のように水スプレー装置13を用いるものにおいては、空気の冷却を水の蒸発の潜熱によっているため、湿度が飽和状態になると、それ以上の冷却が不可能となり、従って減温幅が小さく充分な冷却効果が得られない。
【0008】
(2)また、図42のように冷却熱交換器14による場合は、これの伝熱管表面が湿度飽和(水分凝縮)となる一方、主流の空気側はまだ乾き状態であることから、伝熱管面での冷却が空気の全量に及ばない。
【0009】
また0℃以下の冷却媒体を用いるときは、伝熱管上への着氷により伝熱特性の低下及び空気通路の狹隘化が発生して吸気の圧損が増大するとともに、冷却用の設備も大型化せざるを得なくなる。
【0010】
本発明の目的はガスタービン吸気の圧損の増加を伴うことなく、かつ冷却設備の大型化を伴うことなく吸気の冷却度を増大せしめて、ガスタービン出力の上昇を実現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するため、吸気室とガスタービンとを接続する吸気通路にて吸気を冷却するように構成したガスタービンプラントにおいて、次の4つの手段を備えたことを要旨としている。
【0012】
即ち第1の手段によれば、上記吸気通路に、水、氷混合水等の冷媒が収容される冷却室を設け、同冷却室内に傾斜した側壁用のフィンを設け、上記冷却室内において吸気と冷媒とを直接接触せしめて吸気を冷却するように構成する。
【0013】
上記冷却室に冷凍装置から送給される低温流体が収容される冷却装置を附設することも、この手段の実施態様の1つである。
【0014】
また、第2の手段によれば、上記吸気通路に水、氷混合水等の冷媒が収容される冷却室を設け、同冷却室内において吸気と冷媒とを直接接触せしめて吸気を冷却するように構成するとともに、上記冷却室とガスタービン入口との間の吸気通路の壁部に同吸気通路内の吸気を冷却する上記冷却室に収容される冷媒とは別の冷媒が循環する冷却手段を設ける。
【0015】
上記冷却手段は、吸気通路壁の外側に形成され冷凍装置からの冷却流体が循環する冷却ダクトからなることも第2の手段の実施態様の1つである。
【0016】
また第3の手段によれば、上記吸気通路に水、氷混合水等の冷媒が収容される冷却室を設け、同冷却室内において吸気と冷媒とを直接接触せしめて吸気を冷却するように構成するとともに、上記冷却室の外部に、同冷却室内の水を降温せしめて氷を生成する液体空気が収容される液体空気室を設ける。
【0018】
【作用】
本発明は上記のように構成されているので、吸気室で除塵された吸気は氷あるいは、シャーベット状に氷と水とが混合した氷混合水の冷媒の表面に衝突し、その衝突及び吸気が冷却室の内面に沿って流れる間における冷媒との伝熱により冷却される。このように吸気と冷媒との衝突伝熱を利用するため伝熱管は不要となり、また熱交換エレメントの着氷による伝熱特性の悪化や吸気の圧力損失の増加等の発生が阻止される。そして、傾斜したフィンを設けることにより冷却室中の氷混合水の量が減少してフィンが気流中に露出しても気流の抵抗を小さく保持される。
【0019】
また、上記のように吸気と冷媒との衝突による冷却であるので0℃あるいは、0℃以下に冷却された冷媒を使用でき、吸気を0℃近傍の低温まで冷却することが可能となる。また吸気内に含まれる水分は、冷却時に氷結され、除湿(空気中の湿分の凝縮除去)が行なえる。
【0020】
さらに、気流中に残存する湿分は微小氷粒となり、固体としての衝突力を有するとともに、液体としての洗浄力を有しており、これがガスタービンの圧縮機内に流入して翼等、圧縮機内部のクリーニングの作用をなす。
【0021】
また第2の手段によれば、吸気通路の上流からガスタービン入口までの壁部に冷却用冷媒が分布されることとなり、吸気通路内が万遍なく冷却される。
【0022】
また第3の手段によれば、液体空気により吸気は確実に0℃近くの低温まで冷却され、吸気の重量流量が増加し、ガスタービンの出力が上昇する。
【0024】
【実施例】
以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1には本発明の第1実施例に係るガスタービンの吸気冷却装置の構成図が示されている。図1において7はガスタービン、1は吸気室、8は冷却装置、3は同冷却装置8の内部に設けられた冷却室、2は上記吸気室1と冷却室3とを接続する吸気ダクト、9は冷却室3とガスタービン7の圧縮機とを接続するタービン入口側の吸気ダクトである。
【0025】
上記冷却室3内には後述する冷熱装置4と冷却装置8とにより生成されるシャーベット状の氷と水との混合体即ち氷混合水5が収容されている。
【0026】
4は冷凍機、液体燃料気化器、空気液化設備等の冷熱装置であり、同冷熱装置4にて生成された冷媒が供給管41及び戻り管42を介して冷熱装置4と冷却装置8との間を循環するようになっている。
【0027】
上記冷却装置8内の冷媒により冷却室3内の氷は降温せしめられ、氷混合水5となって、同冷却室3内に溜まる。
【0028】
上記冷却室3の内面形状は、図1においては、単純な立方体であるが、冷却及び氷結用に適する形状に適宜選定してもよい。
【0029】
上記冷熱装置4から冷却装置8へ供給管41を介して供給される冷却流体xaは、顕熱を利用する冷水や冷媒等の他、蒸発潜熱を利用する液体空気(窒素、酸素等)、液体燃料(LNG,L−H2 等)、フロン等が用いられる。冷水・冷媒・フロン(アンモニア他)は上記冷熱装置4に戻り流体xbとして再循環させる。
【0030】
一方、冷却流体xaが液体空気・液体燃料の場合は、冷却室3での空気の冷却度、液体空気は冷却装置出口の空気cを更に冷却するために利用し、気化天然ガスはガスタービン7の燃料として用いるため、冷却装置8から抽気管43にて抽気する。このようにして冷却装置8にて冷却された吸気cは吸気ダクト9を介してガスタービン7の圧縮機に導かれる。
【0031】
尚、上記液体空気によに冷却の詳細については後述する。
【0032】
6は上記吸気ダクト2に往復動可能に嵌合されたスリーブである。同スリーブ6は、図2〔B〕に示されるように、吸気ダクト2の内側に嵌合される内スリーブ方式でも、同吸気ダクト2の外側に嵌合される外スリーブ方式でもよく、使用条件によって適宜選定する。
【0033】
44は冷却室3内に温水を散布するための温水ノズル、45は冷却室3内の氷混合水を加熱するための加熱器、46は冷却室3からの流体の排出管である。
【0034】
321は上記スリーブ6を往復駆動するためのスリーブ駆動装置、32は吸気ダクト9内のガスタービン7吸入空気の圧力P2 を検出する吸気圧力検出器、31は吸気圧力検出器32から吸気ダクト9内の圧力P2 が入力され、これをベースに上記スリーブ駆動装置321にスリーブ6の操作信号を出力するコントローラである。
【0035】
上記冷却室3の内部構造が図3及び図4に示されている。図から明らかなように、冷却室3内には側壁用のフィン312及び底壁用のフィン322が多数設けられている。同フィンのうち側壁用のフィン312は空気(吸気)の下流側へ向けて角度αだけ傾斜して設けられ、また底壁用のフィン322は底面に垂直に立設される。このように構成することにより冷却室3中の氷混合水5の量が減少してフィン312又は322が気流中に露出しても気流の抵抗を小さく保持できる。
【0036】
図6〜図9に上記冷却装置8の外壁部構造を示す。
【0037】
▲1▼ 図6に示されるものは、冷媒の潜熱および顕熱を氷点下で利用するため、冷却装置8の冷媒xaを液槽81内に収容し、冷却室3の内壁面と直接接触せしめて吸気との伝熱を行う。上記内壁面が過冷となるときには、断熱材82を液槽81の壁内に設置する。
【0038】
▲2▼ 冷却伝熱を上記▲1▼よりも緩和するときは、図7に示すように、外壁内に伝熱管83を配設し、冷却装置8内に滞留する冷媒xaの容積を小さくする。さらに、上記伝熱管群83を傾斜させて入口ヘッダ及び出口ヘッダにまとめ、冷媒xaがxcとなって排出されるパネルとして構成し、必要な面数を冷却室3の周囲に配置する。
【0039】
▲3▼ 図8に示すように、上記液槽81の中に仕切板84を配し、槽81の強度を高めるとともに冷却室3の内壁面との伝熱をフィン効果により高め、更には冷媒の蒸発潜熱を利用する際において、蒸発気体の整然とした上昇を得る。
【0040】
▲4▼ 図7に示される伝熱管式において、図9のように伝熱管83を垂直に配列するとともに、気液分離を均等に行わせるためヘッダ83a,83bを設ける。
【0041】
上記のように構成されたガスタービンの吸気冷却装置において、吸気圧力検出器32は吸気ダクト9中の吸気圧力P2 を検出してコントローラ31に入力する。同コントローラ31は、上記吸気圧力P2 の検出値と、別途入力され記憶されている吸気圧力の目標値P0 とを比較してその偏差を算出し、さらにこの偏差に相当するスリーブ6の駆動量を算出してその駆動信号をスリーブ駆動装置321に出力する。
【0042】
上記スリーブ6には、吸気室1から導入された圧力P1 温度T1 の空気(吸気)が存在しており、スリーブ駆動装置321は、この入口吸気圧力P1 に上記偏差を加えてガスタービン入口の吸気圧力P2 が上記目標値P0 になるようにスリーブ6を往復動せしめて設定する。
【0043】
尚、上記吸気圧力P2 が目標値P0 に収束するように制御するのに代えて、出入口吸気差圧ΔP=P2 −P1 が所定の目標値ΔP0 になるように制御してもよい。
【0044】
上記のようにして、スリーブ6は、図2に示されるように、これを冷却室3内の氷混合水5の表面との間に所要の間隙Lが保持されるよう吸気ダクト2内を往復微動せしめられる。
【0045】
尚、スリーブ6は図2〜(A)(B)に示されるように、内スリーブ(図2〔B〕)、外スリーブ(図2〔A〕)何れでもよいが、内スリーブの方がシール性の面から好適である。
【0046】
上記スリーブ駆動装置321は、スリーブ6を往復動せしめ得る機能を有すれば足り、例えばエレベータのようなロープ懸吊式の懸吊機械が適用できる。
【0047】
上記操作により、吸気aは、冷却室3の内面に図1に示されるように、コップ状に貯溜された氷混合水(シャーベット状の氷と水)5に向かって衝突してb矢のように流れ、この衝突冷却と衝突後氷混合水5の表面に沿って流れる際の冷却で温度T2 ℃に減温され、低温の吸気cとなってガスタービン7の圧縮機に流入する。
【0048】
上記冷熱装置4から冷却室3へ供給される冷媒としては、
上記冷却室3内の氷を融解させて、凍結解除を行う際には、加熱器45にて冷却室3内を加熱するかあるいは、温水ノズル44から温水を噴出せしめて加熱するか、輻射加熱器(図示せず)で加熱する。冷却室3内で融解した水は排出管46から外部に排出される。
【0049】
図4〔A〕において、冷却室3内の氷iは気流bからの伝熱量Qによって水あるいはシャーベットSとなるが、冷却室3の底壁及びフィン322からの冷却により再び氷に戻る。また、図4〔B〕のように水層Sが重力で流下するときは気流bは水層Sとの接触ならびにフィン312のポケットで十分に冷却される。
【0050】
吸気と氷の冷却・伝熱機構を図5に示す。図5において、
【0051】
【数1】
【0052】
のメインの循環サイクルに参入するものとして、吸気からの凝縮水の他、吸気中に散布するスプレイ水があり、サイクルから散逸するものとして気流中への氷滴dsがある。氷滴dsは気流と接触すれば熱量qが奪熱される冷却効果をなす。水そのものにはマイナス数℃まで過冷却しても流動性を持つ特別な条件が存在する。
【0053】
図3において、フィン312の先端を気流b中に露出すべく氷層i及び水層sの深さを調整するか、あるいは水層sを過冷却域に保持すれば、気流bを0℃以下のマイナス温度に仕上げることが可能である。
【0054】
後述するように、液体空気を気流中に直接噴射するときは容易にマイナス温度の空気に仕上げることができる。
【0055】
図10に本発明の第2実施例が示されている。この実施例においては、吸気(空気)中の湿分の凝縮や水の投入に対処するため、冷却室3の下部に貯水槽300を設置している。51は上記貯水槽300の水位を設定するための水位設定装置、52は貯水槽300の排水用の開閉弁、53は供給用の開閉弁、31は上記水位設定装置51及び開閉弁52及び53を制御するコントローラである。
【0056】
図10において吸気aは、氷混合水5の表面で方向転換し、気流bとなって下流側へと流れる。上記氷混合水5は氷あるいはシャーベット状(氷+水)の状態にあるのが好ましい。吸気ダクト9は図1のように無冷却でも良いが必要があれば吸気通路内面全面(あるいは必要箇所)に氷52を保持するように、吸気ダクト9の外周にも冷却装置8を設ける。これは吸気を温度T1 からT2 まで冷却しても、冷却度が不足する際に、この氷52により更に所要温度T3 まで冷却することを目標としている。
【0057】
吸気圧力検出器32にて検出される吸気圧力P2 が目標圧力P0 と異なるときは、コントローラ31により水位設定装置51、排水用の開閉弁52及び供給用開閉弁53を制御して吸気ダクト2の下面と氷混合水の水面との間隙Lを調整し、上記吸気圧力P2 を目標圧力P0 に合致せしめる。
【0058】
この実施例の場合は液面制御であるので図1に示される第1実施例のようなスリーブ6及び同スリーブ6を駆動するためのスリーブ駆動装置321が不要となり、装置が簡単化するとともに制御性能が向上する。
【0059】
図11には、本発明の第3実施例が示されている。図11において61は吸気ダクト9の吸気温度を検出する温度検出器、62,63は吸気温度制御弁、64は液位制御装置、65は液位制御弁、66は液体空気を生成する空気液化装置、67は液体空気タンク68は液体空気の移送ポンプである。
【0060】
また、441,442は吸気中に液体空気タンク67から送給される液体空気を散布する液体空気ノズルである。
【0061】
この実施例においては、ガスタービン7入口の吸気温度T3 は、ガスタービン発電出力信号Mを指標として、運用モードに見合った各弁即ち吸気温度制御弁62,63、液位制御弁65の弁操作信号に置きかえてコントローラ31から発信され、所定の温度に保持される。
【0062】
図11の実施例において吸気温度T1 ,T2 ,T3 の設定値は、氷の付着量、制御応答性の程度によって決める。氷混合水5 は第1,第2実施例と同様にベース冷却専用とし、液体空気タンク67からの液体空気Xalは制御の応答が速いので、吸気温度T1 ,T2 ,T3 の微調整用(ならびに冷却ベース)に使用する。かかる温度調整の1例を図12に示す。
【0063】
上記吸気ダクト2内に噴射される液体空気Xcl,Xalにより生じる凝縮水、及び氷は冷却室3の底面及び壁面に分布する氷混合水5で捕集される。吸気温度制御弁63を介し吸気ダクト2〜冷却室3間通路へ液体空気を噴射することにより吸気温度の最終調整を行う。
【0064】
上記冷却装置8内には、ベース冷却に見合う氷混合水5中の氷が保持されているがそのために液体空気Xalの液位レベルを液体制御装置64で検知し、この液位が所要液位となるようにまた移送ポンプ68の吐出側から必要に応じて液体空気Xblを液体空気タンク67へ戻すことにより、移送ポンプ68、液位制御弁65ならびに吸気温度制御弁63の作動を良好に保持する。
【0065】
図13,14には本発明の第4実施例が示されている。図において、吸気ダクト2内、冷却室3内及び吸気ダクト9内には液体空気又は低温気体を噴射するノズル74,73,75が設けられ、吸気ダクト9内を流れる吸気をさらに冷却している。
【0066】
71は冷却装置8内の液位を制御する液位制御装置であり、また図14において、76は上記ノズル73,74,75への液体空気Xalの流量を制御する液体空気制御弁、77は上記ノズル73,74,75への低温気体の流量を制御する気体流量制御弁である。
【0067】
上記各流量制御弁76,77はタービン出力M及び吸気温度T4 の検出信号が入力されるコントローラ31からの制御信号により、タービン出力M及び吸気温度T4 が目標値になるように、その開度即ちノズル73,74,75の噴射量を制御されている。
【0068】
図15,16には本発明の第5実施例が示されている。この実施例においては、上記冷却室3ならびに吸気ダクト9の壁面に安定的に氷を保持するため、図15に示すような流路内の仕切板81,82を設ける。同仕切板81,82は気流の方向に氷が平行に並ぶように配列するとともに、同仕切板81,82に対向する吸気ダクト9の上面には氷を形成させないようにして自由通路ULを確保しておき、吸気通路の完全閉塞を防止する。
【0069】
吸気通路が狭くなって圧力損失が増加すると、吸気ダクト9の上部に設けた温水ノズル83から温水を噴出せしめてこれを防止する。噴出後の水は冷却室3の下部に溜る。
【0070】
図18には、吸気ダクト壁面の冷却を制御する制御システムが示されている。図18に示される制御方式においては、ガスタービン7の運転状態、吸気ダクト9内の冷却度の変化に対応して吸気ダクトを複数ブロック91,92,93に区分し、各ブロックの室内が所要の温度になるように室内への冷却媒体の量及び液面を制御する。
【0071】
即ち、ガスタービン7の出力信号M及び液面信号が入力されるコントローラ31は、これらの入力信号に基づき各ブロック91,92,93への冷却媒体の量を調整する流量制御弁94,95,96に制御信号を送り、各ブロック室内の冷却度を目標温度になるように制御する。
【0072】
これにより、吸気ダクト9内の温度をきめ細かく制御することができる。
【0073】
図19〜図20には、吸気ダクト9内に複数列の液体空気の噴射ノズル101を設けて、吸気冷却を制御する制御システムが示されている。図19,20において、吸気ダクト9内には複数列のノズル101(NA1 〜NAi )が設けられるとともに、これら各ノズルへの液体空気の量を調整する流量制御弁103が各ノズル列に対応して設けられ、同流量制御弁103の開度をガスタービン7の出力M及び吸気温度の検出信号が入力されるコントローラ31により制御する。
【0074】
即ち、吸気ダクト9内に配設した複数(1〜i)のノズル列101(NA1 〜NAi )により吸気温度がT1 →T2 →Ti+1 に段階的下降するように冷却する。そして、最終の吸気温度Ti+1 を温度検出器61で検出し、この検出値が例えば、ガスタービン出力Mの目標値に対応する温度からずれる場合には、上記温度T2 〜Ti をコントローラ31で判定し、各流量制御弁103に制御信号を発信し、開度を調整する。
【0075】
図20には上記制御特性が示されている。図20において、制御▲1▼(図20〔A〕):ΔT(各ノズル間温度差)を所定割合(例えば均等)になるように制御する。破線のようにT1 ,Ti+1 が変化したときも、その間を所定割合で制御する。
【0076】
制御▲2▼(図20〔B〕):大気温度差に対してΔT1 のみ対応させ、また出力変化に対してはΔTi を制御し、T2 〜Ti を一定温度とするように制御する(一定温度と制御変更の範囲は自由にとり決める。図示したのは、高温側・仕上り側ともに1分割素制御)。
【0077】
図21には吸気冷却の制御態様が示されている。
【0078】
▲1▼ Mode1(出力一定運用)は、例えば、「冷却装置が発揮できる最大冷却を夏季に行うとして、その出力で常時一定運用する」場合がこれにあたる(図21(A),(B))。この場合制御後の吸気温度tは年間を通じて図21(C)に示すように常にt0 に一定とする。
【0079】
▲2▼ Mode2(任意出力運用)は例えば図21(B)のように大気温度がt1 →t2 →t3 →t4 に変化したときの発電出力がP1 →P2 →P3 →P4 となるが、要求値との差をピークカットしなければならないときにこれを適用できる。発電電力の差L2 →L3 →L4 を発揮するため、冷却は図21(A)のようにct2 →ct3 →ct4 とする制御を行う。この場合図21(C)のように、無対策の吸気温度に対してct2 ct3 ct4 が分散する。
【0080】
▲3▼ コントローラでの制御は、「吸気温度に対する発電出力(マップ)とti で判定する無冷却出力Pi 」と目標値との差Li (図21(A))を指標にcti をとり決め、そのcti となるように温度制御弁cvi を操作する。次にcti となっても所定の目標値に対し過不足があるときは、出力〜目標値の差〜0とする微調整を調整弁に重畳させる。
【0081】
図22〜図27には液体空気の噴射システムが示されている。ガスタービン7への吸気Cの気流中に液体空気(あるいはその気化物)を噴射し、直接吸気と混合する際においては、吸気中の湿分が液体空気の噴射口に氷結するのを防止する機構を設けることが不可欠である。
【0082】
図22には、混合冷却機構(上流噴射)を示す。ノズル先端NGやホルダHLに設けた孔Hから気化空気XCを放出し、周囲に層Z1 ,Z2 を安定して形成する。気化空気C中の湿分は層Z1 ・Z2 との境界(混合部)で氷となるが後流に流され、ノズル先端NGやノズルホルダHLに氷結することはない。
【0083】
図23は、混合冷却機構(下流噴射)を示す。吸気主流Cの下流に向かって気化空気mg,液体空気mdを噴射するときは層SZ,Z2の形成がノズル後流となるため孔Hで作る層Z1 で氷結防止を行う。
【0084】
図24〔B〕に圧力霧化方式を示す。圧力霧化ノズルNLに加圧した液体空気Xalを供給する場合は、吸気Cとの伝熱で噴霧領域に気化空気が形成される。ノズルNLと吸気Cとの直接接触を避けるために、図22の如く、ノズルホルダNGの中にノズルNLを内蔵するのが好ましい。気化空気mg,噴霧SZともに吸気Cの上流向きとするとZ2領域を大きく確保できる。
【0085】
図25に二流体噴霧方式を示す。霧化用流体を別途使用するノズルは微粒を得やすく又粒径も設計しやすい。霧化用流体は空気が水蒸気を用いることが多いが、この場合はノズルNL1自体が結氷するので、水分を含まない流体(気化窒素、気化空気、CO2 、除湿後空気他各種Dry流体)を用いる。ノズル外輪を0℃以上の気体とすればノズルNL2周囲への氷結は防止できるが、図22のような保護措置と併用することにより、氷結の不具合発生を根本的に解消できる。
【0086】
他方、ノズルやノズルホルダを必要に応じて塗装、コーティング(例えばフッ素等の樹脂他)を施しておけば、仮に氷結しても剥落させてノズル特性を維持することも可能である。
【0087】
図26に噴流安定化手法を示す。層Z2の安定付着のためにバッフル(リング、円錘リング他)やスワラ等の安定機構を適宜用いる。これらは燃料ノズルに使用実績があるが、図26(V4)(V5)は特殊な二重バッフルであり、噴流の安定化に有効である。
【0088】
主流Cと噴流mgの大小関係が変動するときは、バッフル板BF1,BF2の間に常に滞留域の存在する二重バッフルが有効である。前記Z1 ・Z2 層の活用は、図のように流速・静圧の影響を敏感に受けるため、図27〔A〕あるいは図27〔C〕のように断熱材TIを併用する。但し、コンパクトさを念頭に置くときは、図27〔C〕のようにホルダ部のみを断熱材TIを使用する。
【0089】
本発明に係るガスタービン吸気冷却装置が適用された液体空気プラント、発電プラントの複合システムを図28に示す。液化時の圧縮熱はAC・ICで高温水Wに熱回収し、蒸気S2 又は高温水Wにすることにより、HRSG〜ST系の蒸気増強を図ることができる。この場合ST出力が増加するので、トータルシステムで評価すると圧縮動力はST出力増分だけ軽減・節約できる。従って、液体空気プラントは夜間電力を使用する運用(電力シフト・夜→昼の電力貯蔵)だけでなく昼間運転での増出力運用が可能となる。
【0090】
本発明に係るガスタービン吸気冷却装置が適用された電動ターボプラント・発電プラントの複合システムを図29に示す。ターボ冷凍機の冷媒r,冷却水W′をもって両プラントを複合する。吸気冷却は8′の冷媒蒸発方式とする。冷却塔動力節約のためあるいは冷却塔削除のためにCOND復水W′をHXrへ供給し、温熱回収ののちHRSGへ循環させる。回収温熱に見合ってHRSG発生蒸気が増加し、その結果ST出力を増やすことができる。TRプラントの駆動をST(背圧T、復水T等)とすれば両者の複合をより徹底することができる。
(例えば TRのC−M/G(発電・電動機)−ST あるいは CONDの共用等)
本発明に係るガスタービン吸気冷却装置を備えたハイブリッドプラントを図30に示す。これは吸気冷却装置を(8+8′)のハイブリッドつまり、(LA+TR+発電プラント)の複合を行うものである。ハイブリッド方式では、主冷却と副冷却(仕上り温度微調整)の組合せを次のようにして用いる。
【0091】
【表1】
【0092】
表1において、「液体空気の温度制御応答の良さ」と「冷熱生成動力が少なくて済むターボ冷凍機」を複合し、性能・経済性の両面を改善している。
【0093】
本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置が適用された他のハイブリッドプラントを図31に示す。基本構成(LA+TR+発電プラント)は図30と同一であるが、TRプラントの冷媒冷却にHXr2と液体空気を用いる点(LAとTRを複合する点)を加味し改善している。この場合は冷媒の凝縮性能が良好となる。
【0094】
本発明に係るガスタービン空気冷却装置が適用された冷熱源統合システムを図32に示す。冷却装置8の冷却流体を第3の不凍液体(ブライン等)に一本化し、冷熱源の多様化を図り、冷却装置8の構造は共通にすることにより、吸冷側システムの操作性をシンプル化、改善する。冷却装置8へはBT1 から所定温度のbr1 を流し、冷却装置8で昇温したbr2 はBT2 へ回収する。
【0095】
BT2 から払出すbr3 は、液体空気・LNG・ターボ冷媒で主冷却を行い、微小な温度調節はbr1 から分岐するラインでbr5 をBT1 へ返すことにより行う。分岐弁V1 はポンプ吐出圧調整とBT1 内温度調整の両方を行わせる。冷熱源〜不凍液体の熱交換はバイパス制御温度調整により行う。冷熱源の各流体は流量の硬直性の高いものから順次使用する。
【0096】
ベース冷熱;LNG気化−ガスタービンへの投入量から規定される。
【0097】
↓
調整冷熱 ;液体空気,冷媒(フロン・アンモニア他)等
本発明に係るガスタービン吸気冷却装置が適用されるCAESプラント複合システムを図33に示す。液体空気を所定圧力に昇圧し、GT吸気冷却その他熱源にて所定温度を得て、膨張タービンTで発電を行う。タービン出口空気eaを次のガスタービンの圧縮機入口温度(所定の低温)として、ガスタービンプラントの出力上昇を図る。
【0098】
このガスタービンは吸気室1及び冷却装置8により大気を吸込むことができ、その際は冷却装置8にて冷却する。吸入空気aと出口空気eaの割合はダンパDM1,DM2で調整し、片側100%での運用も可能である。液体空気の払出しはポンプP1 ,P2 の2段昇圧とし、ポンプP1 の圧力では最下位GTの吸冷、ポンプP2 の吐出圧では最上位GTの吸冷とCAES送気に対応させる。液体空気生成(LA)プラントの冷却器IC,ACで回収する冷却熱は熱交換器HX2で空気apの加熱や排熱回収ボイラHRSG蒸気増加に用いる。C/Cプラントのコンデンサ(COND)循環水も空気apの予熱に活用し、温排水の軽減を図る。
【0099】
GTプラント・CCプラントでのGT−COMP.吸気への冷熱供給法を図34〜図35に示す。複数台のGTをもつ大型プラントへの冷熱供給は、図34に示すような、共通の方式を併列に用いるものと、図35に示すような液体空気の深冷冷熱を順次シリーズに活用するものの2通りとする。図34〜図35下流に位置するGTはノズルNAによる直接噴射のみとしてよい。上流のGTは熱交換による吸冷を主体とするが温度微調整の少量xcは噴射しても良い。
【0100】
クローズドサイクルプラントと本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置との複合システムを図36〜図38に示す。閉サイクルは、ガスタービン吸気を大気(空気)から別の気体に変更してタービン排気を処理して再び圧縮機に投入するものである。このサイクルでは吸気を冷却することで圧縮機動力の削減が上記と同様に行え、プラント性能(出力・効率)を高めることができる。
【0101】
以下に循環気体としてCO2 ,H2 O,N2 を用いた場合を例示する。(燃料の種類で気体が規定される.)かかる機能等を図39にまとめて対比する。
▲1▼ CO2 循環(図36)、H2 O循環(図37)では液体空気(以下LAという)以外にTRプラントを併用してLAの容量を低減することができる。
▲2▼ N2 循環(図38)ではLAとの複合とする。抽気ns1,ns2をLAに再循環することにより、トータルシステムとしてマスバランスを成立させることができるが、ns1,ns2を放出しても良い。
【0102】
図40に、H2 O循環を例にとった本発明と従来技術との性能向上の比較を示す。その他のシステムも同様の性能改善が得られる。性能向上のポイントは次のとおりである。
▲1▼ タービン出口背圧を低くして膨張比を高める。
▲2▼ そのためにコンデンシングクーラを用いて復水真空を得る。
▲3▼ コンデンシングクーラでC入口温度を下げて圧縮機動力を節約する。(但し、入口圧力そのものは低下しており圧縮動力は増加している)
▲4▼ 上記▲2▼▲3▼によってタービン排気の保有熱は
蒸気発生(有効利用)
吸気冷却(別途冷却媒体の使用)/ロス
に変換される。
▲5▼ ▲4▼の状況にはあるが、i−s線図で示すとおり面積1・2・3・4・5・1より大きな面積▲1▼・2・3・▲4▼▲6▼▲7▼▲1▼を確保して出力・効率の向上を図る。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、ガスタービンへの吸気を冷却する手段を備えたガスタービンプラントにおいて、吸気通路に、水、氷混合水等の冷媒が収容される冷却室を設け、同冷却室内に傾斜した側壁用のフィンを設け、上記冷却室内において、吸気と冷媒とを直接接触せしめて吸気を冷却するように構成したので、吸気の冷却と冷媒との衝突伝熱を利用するため伝熱管は不要であり、構造が簡単かつ低コストの装置でガスタービンの吸気冷却を行うことができるとともに、従来の伝熱管式のように熱交換エレメントの着氷による伝熱特性の悪化や吸気の圧力損失の増加等の不具合の発生が防止され、高効率の吸気冷却が実現できる。そして、傾斜したフィンを設けることにより冷却室中の氷混合水の量が減少してフィンが気流中に露出しても気流の抵抗を小さく保持できる。
【0104】
また、上記のような衝突冷却であるので、吸気が0℃近傍の低温まで冷却可能となり、吸気中の水分の氷結による除湿を冷却と同時に行うことができる。
【0105】
さらに気流中に発生する微小氷粒をガスタービンの圧縮機に流すことにより、翼等の圧縮機内の部材のクリーニングを行うことが可能となる。
【0106】
また請求項2の発明によれば、吸気通路内を万遍なく冷却することができ、上記低温冷却の効果がさらに向上する。
【0107】
また請求項3の発明によれば、液体空気による吸気冷却であるので、吸気の低温化が確実になされ、吸気の重量流量の増加によるガスタービンの出力上昇が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るガスタービン吸気冷却装置の構成図。
【図2】上記第1実施例におけるスリーブの構造図。
【図3】上記第1実施例における冷却室の構造図。
【図4】上記第1実施例における冷却室の構造図。
【図5】上記第1実施例における冷却プロセスの系統図。
【図6】上記第1実施例における冷却装置の製造図。
【図7】上記第1実施例における冷却装置の製造図。
【図8】上記第1実施例における冷却装置の製造図。
【図9】上記第1実施例における冷却装置の製造図。
【図10】本発明の第2実施例を示す図1応当図。
【図11】本発明の第3実施例を示す図1応当図。
【図12】上記第3実施例における冷却システム線図。
【図13】本発明の第4実施例を示す図1応当図。
【図14】上記第4実施例におけるノズル部拡大図。
【図15】本発明の第5実施例を示す図1応当図。
【図16】上記第5実施例における冷却室の構造図。
【図17】上記第5実施例における冷却室の構造図。
【図18】吸気ダクト壁面冷却制御の説明図。
【図19】液体空気による冷却制御の説明図。
【図20】液体空気による冷却制御の説明図。
【図21】吸気冷却の制御態様の説明図。
【図22】液体空気の噴射システムの説明図。
【図23】液体空気の噴射システムの説明図。
【図24】液体空気の噴射システムの説明図。
【図25】液体空気の噴射システムの説明図。
【図26】液体空気の噴射システムの説明図。
【図27】液体空気の噴射システムの説明図。
【図28】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図29】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図30】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図31】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図32】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図33】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図34】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図35】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図36】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図37】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図38】本発明に係るガスタービンの吸気冷却装置の実機システムへの適用例を示す構成図。
【図39】本発明のガスタービン冷却装置が適用されるクローズドサイクル吸気冷却システムの機能比較図。
【図40】H2 O循環式クローズドサイクル吸気冷却システムの従来例との比較図。
【図41】従来のガスタービン吸気冷却装置を示す系統図。
【図42】従来のガスタービン吸気冷却装置を示す系統図。
【符号の説明】
1 吸気室
2 吸気ダクト
3 冷却室
4 冷熱装置
5 氷混合水
6 スリーブ
7 ガスタービン
8 冷却装置
9 吸気ダクト
31 コントローラ
32 吸気圧力検出器
321 スリーブ駆動装置
300 貯水槽
66 空気液化装置
67 液体空気タンク
73,74,75 ノズル
83 温水ノズル
Claims (3)
- 吸気室とガスタービンとを接続する吸気通路に吸気を冷却する手段を備えたガスタービンプラントにおいて、
上記吸気通路に水、氷混合水等の冷媒が収容される冷却室を設け、
同冷却室内に傾斜した側壁用のフィンを設け、
上記冷却室内において吸気と冷媒とを直接接触せしめて吸気を冷却するように構成されたことを特徴とするガスタービンの吸気冷却装置。 - 吸気室とガスタービンとを接続する吸気通路に吸気を冷却する手段を備えたガスタービンプラントにおいて、
上記吸気通路に水、氷混合水等の冷媒が収容される冷却室を設け、
同冷却室内において吸気と冷媒とを直接接触せしめて吸気を冷却するように構成するとともに、
上記冷却室とガスタービン入口との間の吸気通路の壁部に同吸気通路内の吸気を冷却する上記冷却室に収容される冷媒とは別の冷媒が循環する冷却手段を設けたことを特徴とするガスタービンの吸気冷却装置。 - 吸気室とガスタービンとを接続する吸気通路に吸気を冷却する手段を備えたガスタービンプラントにおいて、
上記吸気通路に水、氷混合水等の冷媒が収容される冷却室を設け、
同冷却室内において吸気と冷媒とを直接接触せしめて吸気を冷却するように構成するとともに、
上記冷却室の外部に、同冷却室内の水を降温せしめて氷を生成する液体空気が収容される液体空気室を設けたことを特徴とするガスタービンの吸気冷却装置。
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JP12238095A JP3801232B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | ガスタービンの吸気冷却装置 |
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