JP3798851B2 - 混油防止錠を備えた油貯蔵・移送設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、油槽所から給油所まで油種毎にタンクローリー車によって移送するに際して、油槽所の貯蔵タンクから給油所の地下タンクまで混油を発生することなく操作できるようにした混油防止錠を備えた油貯蔵・移送設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
タンクローリー車によってガソリンスタンドにガソリンや軽油及び灯油等を配送するとき、ガソリンスタンドではタンクローリー側のバルブにホースを接続すると共にこのホースの先端に設けたカップリングを地下タンク側の給油口金具に連結する作業が行われる。
【0003】
この作業は主としてタンクローリー車の運転手に任されており、タンクローリー車の複数のハッチからの油を特定するバルブ操作を行なうと共に、これらのハッチの油に一致した地下タンクの給油口金具にカップリングを誤りなく接続するため、運転手自ら及びガソリンスタンドの所員が確認しながら作業する。
【0004】
このような荷卸し作業においては、地下タンクへの混油を防止するために従来から各種の混油防止のための装置や専用の錠が用いられており、混油防止のロック装置としてたとえば特公平1−50678号公報に記載されたものがある。
【0005】
この公報に記載のロック装置やその他の混油防止のための錠は、タンクローリーの複数のハッチのそれぞれに設けたバルブと、ハッチに貯蔵した油種に一致する給油口金具とのそれぞれについて専用の一つのキーを備えるというものがその基本である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来例におけるような混油防止のための錠は、タンクローリー車と給油口金具との間の接続の点についてのみ考慮されたものである。すなわち、給油所はタンクローリー車の荷役サービス側からみれば客先であり、給油所内での荷卸しに際して混油が生じなければこと足りることから、荷卸しの際の混油だけを防ぐだけで済む。
【0007】
一方、荷役サービス側では、油槽所の貯蔵タンクからタンクローリー車のハッチへの給油についても混油を防止することが必要であり、油槽所での作業でもこの混油防止が重要な管理項目の一つとなる。
【0008】
ところが、従来では油槽所から給油所の地下タンクへの荷卸しについて一貫して混油防止を図るという体系は確立されていない状況にあり、先に述べたように給油所内での混油防止に重きが置かれている。したがって、タンクローリー車の運転手にとっては、貯蔵所での荷受けの際の混油防止の確認が大きな負担となったり、キーを用いて混油を防止するにしても、給油所で使用するキーと別のものを使って油槽所において荷受けするような場合では、誤って混油を発生してしまう恐れが十分にある。
【0009】
このように、従来では油槽所でのタンクローリー車への荷受けから給油所での荷卸しまでの過程で油槽所側と給油所側とで切り離されたような取扱いとなっているため、混油事故の確実な防止への影響は無視できない。
【0010】
この発明が解決すべき課題は、油槽所での荷受けから給油所での荷卸しまでの過程での混油の発生をより一層確実に防止できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、油槽所の貯蔵タンクからタンクローリー車への給油のための給油配管に設ける開閉弁の開閉操作手段、タンクローリー車のハッチに接続され給油所の地下タンクに油を荷卸しするための荷卸し配管に設ける開閉弁の開閉操作手段、及び地下タンクへの給油路に設けられ荷卸し配管との間を流路接続する注油口金具の開閉機構のそれぞれについて、共通の油種の流路系毎に流路を閉じる向きに部材を拘束する共通の錠を備え、これらの全ての錠の解錠のためのキーを唯一つのみ備えたものであって、前記錠が、錠の本体の外部から操作可能に組み込まれ、その先端を干渉させて施錠拘束するロックロッドと、このロックロッドをその解錠方向に付勢する弾性手段と、このロックロッドの外周面に設けた切欠に突き当てる向きに弾性付勢されロックロッドを施錠位置に拘束するストッパと、このストッパをロックロッドの外周面から離れる向きに押す前記キーを差し込むための差込み口とを備え、ロックロッドを組み込む孔の内周壁とロックロッドの外周面に設けた切欠との間に回り止めキーを設け、この回り止めキーにロックロッドの外周面に設けた切欠を係合させることにより、ロックロッドの軸線周りの回転を無くすようにしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
油槽所の貯蔵タンクからの給油配管やタンクローリー車の荷卸し配管はそれぞれ油種毎に決められており、給油所の地下タンクへの流路入口に設けられる給油口金具についても同様である。そして、配管には流路を手動で開閉する開閉弁が設けられ、注油口金具もたとえば金具本体とこれに被せたキャップとによって流路を開閉する構成とすることができる。したがって、これらの流路開閉部分を構成する部材をロックする錠を設けるようにし、油種毎に錠を変えてその解錠のためのキーを一つだけ備えるようにすれば、或る特定された油種について共通のキーを使用するだけで、油槽所から給油所までの過程での混油の防止が図られるようになる。
【0013】
たとえば油槽所の給油配管にはコックや回転ハンドル等によって流路を開閉するバルブが流路開閉機器として組み込まれる。レバーを備えたコック式のバルブであればロックロッドの先端をこのレバーの基端部であってバルブを旋回させる部分の周面に差し込むことでコックの回転を規制してバルブを閉じた姿勢に保持することができ、キーを差込み口に差し込んでロックロッドを解錠位置に設定すれば、コックを回して流路を開く設備とすることができる。
【0014】
また、給油口金具については、そのキャップをロックするためにはたとえば金具本体側に錠の本体を連結しておき、この本体から突き出し操作可能なロックロッドをキャップに干渉させるようにすればキャップのロックが可能となる。
【0015】
更に、給油口金具のそれぞれの差込み口の数や形状及び配列パターンを油種毎に異なったものとし、キーもこれらのパターンに整合するものを準備することで、油種を誤ることのない荷卸し設備が提供される。
【0016】
【実施例】
図1は本発明の油貯蔵・移送設備に使用する混油防止錠の一実施例の要部を示す縦断面図、図2は図1のA−A線矢視による縦断面図である。
【0017】
混油防止錠は後述するようにガソリンスタンドの注油口金具に付帯するほか、タンクローリーのハッチのそれぞれに設けられる手動操作のバルブにも同様に付設されるものであり、このような付設条件に適した形状と大きさを持つ本体1とその側面に着脱自在としたカバー2とによってその外郭を形成している。
【0018】
本体1の一方に偏った位置であってカバー2が被さる部分にはロックチャンバ1aをカバー2を凹ませて空洞状に形成し、このロックチャンバ1aの上端部には本体1を貫通する孔1bを開けている。この孔1bはロックチャンバ1aから外れた部分の内径を大きくしたスプリングチャンバ1cとし、孔1bにはロックロッド3をその軸線方向に移動可能に組み込む。
【0019】
ロックロッド3は本体1の外まで両端が突き出る長さを持ち、その一端に操作用の摘み3aを形成すると共にスプリングチャンバ1cの中にはフランジ3bを設けたものである。そして、このフランジ3bとスプリングチャンバ1cの左端の内周壁との間に圧縮のコイルスプリング4を組み込み、これによってロックロッド3を図1において右側に付勢する。
【0020】
また、ロックロッド3がロックチャンバ1aの中に臨む部分には外周面の肉を平坦に削った切欠3cを設ける。この切欠3cは常にロックチャンバ1aの中を向く姿勢となるように保持されるもので、このような保持のためにたとえば孔1bの内周壁との間にキーによって係合させるようにしてロックロッド3の軸線周りの回転を無くすようにする。
【0021】
ロックチャンバ1aの上端側であってロックロッド3の切欠3cに含まれる部分にはストッパ5を組み込む。このストッパ5は平板状のブロックの下面に円柱状のガイド5aを設けたものであり、図2に示すようにロックチャンバ1aの内周及びカバー2の裏面にそれぞれ形成したフランジ1d,2aの上面とロックチャンバ1aの上端側の内壁との間で移動可能である。そして、ロックチャンバ1aの底面側に配置した圧縮のコイルスプリング6をガイド5aの周りに外挿することによってストッパ5をロックロッド3側に付勢する。
【0022】
更に、ロックチャンバ1aの上側であってカバー2が被さる部分には後述するキープレートを差し込むための2条の溝1e,1fを形成し、これらの溝1e,1fとカバー2によって囲まれた部分を差込み口7a,7bとする。
【0023】
このような混油防止錠では、図1に示すようにストッパ5がコイルスプリング6によって上に付勢されていて切欠3cの中に入り込んでいるときには、ロックロッド3はこのストッパ5によって軸線方向に移動を規制され、図示の状態に保持される。そして、ロックロッド3の左端側が図示の位置にあって給油口金具やタンクローリー車のバルブの動作を封じて閉じたままにロックするようにすれば、ロックロッド3を右側に動かさない限りロックが維持される。
【0024】
一方、ストッパ5を下に移動させて切欠3cとの係合を解けばコイルスプリング4によってロックロッド3が右側に移動し、これによって給油口金具やバルブに対するロックが外れる。そして、このようなロックの解除のために図3に示すようなキー8を準備する。
【0025】
キー8は図示のように「灯油」等のように油種を特定する表示プレート8aとその下端から突き出した2本のピン8b,8cとを備えたものである。これらのピン8b,8cはいずれも同じ幅,肉厚及び長さを持ち、図1及び図2に示した混油防止錠の差込み口7a,7bのそれぞれにきっちりと整合する。そして、キー8を完全に差し込んだときには、ピン8b,8cの下端がストッパ5を図2において一点鎖線の位置まで押し下げることができるようにすることで、先に説明したようにストッパ5によるロックロッド3の拘束が解除される。
【0026】
図4はキー8のピン8b,8cの配列関係を変えた例を示す要部の正面図であって、同図の(a)はピン8b,8cどうしの間が最も長く、同図の(b)及び(c)の順にこれらのピン8b,8cの間隔を狭めたものである。このようなピン8b,8cどうしの間隔を変えたものを、たとえばハイオクガソリン用,レギュラーガソリン用及び軽油用の専用のキー8として使うようにする。
【0027】
一方、図1及び図2に示したものは、図3の灯油用のキー8に対応するものであり、差込み口7a,7bどうしの間隔をこのキー8のピン8b,8cの位置に整合させたものである。そして、図4の(a)〜(c)のそれぞれのキー8のピン8b,8cの間隔に整合するような差込み口7a,7bを持つ錠をそれぞれ備えることによって、これらの錠をその対応する油種の専用の錠として使うことができる。
【0028】
図5は油槽所における給油配管に錠を設置した例を示す概略斜視図、図6はその要部の縦断面図である。
【0029】
給油配管21は灯油を貯蔵したタンク(図示せず)に接続されているものとし、この給油配管21の末端にタンクローリー車のホースを接続して灯油をタンクローリー車の灯油用のハッチに灯油を供給する。そして、給油配管21にはたとえばバタフライ弁式の弁を組み込みこの弁を開閉操作するためのコック22の近傍に図1及び図2に示した錠の本体1が固定されている。コック22は弁側に連結する部分を円板状のベース22aとしこれから突き出した径方向に突き出したレバー22bを備え、ベース22aの外周にはレバー22bと直交する向きにロック孔22cを設けたものである。このロック孔22cは図1及び図2に示した錠のロックロッド3が嵌まり込む内径を持ち、図6に示すようにレバー22bが給油配管21と直交する姿勢であって弁が閉じているときに錠のロックロッド3が嵌まり込む関係とする。
【0030】
このような錠を備える給油配管21の設備では、図6に示す状態ではロックロッド3がロック孔22cの中に入り込んでいるので、コック22を回すことはできず、したがって給油配管21の流路は閉じられたままである。そして、灯油専用のキー8を用いてそのピン8b,8cを差込み口7a,7bに差し込むと、先に説明したようにこれらのピン8b,8cによってストッパ5が図1及び図2において下に押されてロックロッド3に対する係合が解かれ、これによってロックロッド3がロック孔22cから抜け出る。したがって、コック22はそのレバー22bを回す操作ができるようになり、給油配管21からタンクローリー車への灯油の供給が可能となる。
【0031】
図7はタンクローリー車のハッチに設けられた底弁バルブ23に錠を設ける例を示す要部の切欠図である。
【0032】
底弁バルブ23はタンクローリー車の各ハッチにそれぞれ連結され、該当するハッチと図示の例ではその底面部に基端を接続した荷卸し配管の流路を開くためのもので、従来のタンクローリー車では普通に設備されているものである。そして、図示の例では灯油用の底弁バルブ23を開閉するための操作ハンドル24を備え、この操作ハンドル24の近傍のハッチの外面に錠の本体1が固定されている。
【0033】
操作ハンドル24は回転操作式であって図7の状態では最も低い位置に下がっていて内部のバルブは閉じられている。そして、操作ハンドル24の上に少し被さるようにロックロッド3の先端が位置するような錠の配置とし、図中の操作ハンドル24とロックロッド3との間の隙間に相当する分だけバルブが上昇しても流路は依然として開かない条件に設定する。
【0034】
このような錠の本体1と操作ハンドル24との位置関係によって、操作ハンドル24を回して上昇させようとしてもロックロッド3がこの操作ハンドル24に緩衝してその動きを阻止する。したがって、錠を図1の状態にセットしておけば、キー8を用いない限り操作ハンドル24によって底弁バルブ23を開くことはできず、灯油専用のキー8以外を用いた場合の混油が確実に防止される。
【0035】
以上のように、共通のキー8によって油槽所においては給油配管21のコック22のロックの解除ができ、タンクローリー車においても底弁バルブ23の操作ハンドル24に対するロック解除の操作が可能である。そして、給油所で荷卸しするときには荷卸し配管に接続したホースを地下タンクの給油口金具に接続するので、この給油口金具にもキー8によって解錠可能な錠を備えるようにすれば、油槽所から地下タンクへの荷卸しまでの一連の作業において共通の1本のキー8を使って混油防止が図られることになる。以下、給油口金具にキー8によって解錠可能な錠の本体1を設ける例を図8以降に示す。
【0036】
図8は図1及び図2で説明した混油防止錠の本体1を備えた注油口金具を示す切欠正面図、図9は平面図、図10は図8のB−B線矢視図である。
【0037】
注油口金具は地下タンクへの配管の上端に連結された金具本体11とその上端に着脱自在に被せるキャップ12とを備えたものである。そして、キャップ12の上面には、錠の本体1を設ける。この例における錠の本体1においても、ロックロッド3等の組み込み構造は図1に示したものと同様であるが、図11に示すように本体1の下端から係合ロッド1gを突き出すと共にこの係合ロッド1gの下端に係合ピン1hを設ける点のみが異なる。
【0038】
一方、キャップ12の上面にはロック用のリブ12aを立ち上げると共に、このリブ12aにはロックロッド3が嵌まり込むロック孔12bを設ける。更に、キャップ12は係合ロッド1gが差し込まれる通孔12cを設けると共にこの通孔12cの外側には係合ピン1hを案内するためのガイド溝12dを縦方向に形成する。キャップ12はたとえば実公昭59−23743号公報に記載のものと同様に金具本体11の上面に被せて回転させることによってこの金具本体11にきっちりと固定される構成としたものであり、図10に示すようにキャップ12に取り付けた錠の本体1の係合ロッド1gが突き当たるストッパ11aを金具本体11の外周面に形成している。
【0039】
キャップ12を金具本体11から取り外すときには、図12に示すように係合ロッド1gがガイド溝12dの真下となるような位置関係とし、先の例と同様に差込み口7a,7bにキーのピンを差し込むことによってロックロッド3を図10において右側に移動させてロック孔12bから抜き取る。これにより、錠の本体1はその係合ロッド1gが通孔12cに差し込まれているので、この係合ロッド1gと通孔12cとによって錠の本体1を図12に示すように上に引き上げることができる。そして、このときの引き上げ高さが、係合ロッド1gの下端が金具本体11のストッパ11aに突き当たらない程度とすれば、金具本体11に対してキャップ12を回転させることができ、これによってキャップ12を取り外すことができる。
【0040】
このような錠の本体1を備える給油口金具では、たとえば図8〜図12に示したものが灯油用のものであれば図3のキー8のピン8a,8bを図1において説明したようにそれぞれ差込み口7a,7bに差し込むことによって、ロックロッド3をその解錠方向に移動させることができ、先に説明したようにキャップ12を回して金具本体11から取り外すことができる。
【0041】
このように灯油用の給油口金具に対して専用のキー8を用いることで、金具本体11からキャップ12を外して灯油を荷卸しすることができ、灯油用のキー8を用いない限り給油口金具を開くことはできず、灯油専用のキー8以外を用いた場合の混油が確実に防止される。したがって、油槽所における給油配管21からの灯油のタンクローリー車への給油,タンクローリー車の荷卸し配管23からの荷卸し及び給油口金具のキャップ12の取外しまでの一連の作業が共通の1本のキー8を使用しない限り実行することはできず、地下タンクに対する混油防止が確実に図られる。
【0042】
図13〜図16は給油口金具に対する錠の本体の取り付け構造の別の例を示すものであり、これは金具本体1及びキャップ2のそれぞれの外周面から突き出したリブ11d,12dのそれぞれに錠13の本体13aを掛けてキャップ12をロックするようにしたものである。
【0043】
錠の本体13aは図15に示すように本体13aの一端側にブラケット13bを突き出し、上端側に偏って配置したロックロッド13cをこのブラケット13bに向けて進退動作可能に組み込んだものである。そして、図14に示すように本体13aにはそれぞれの油種のキーのそれぞれのピンに整合する2個の差込み口13d,13eを開け、図1及び図2に示した構造と同様の機構によってロックロッド13cをそのロック位置及び解除位置に設定可能としたものである。
【0044】
また、本体13aの下端側にはブラケット13bとの間に枢軸13fを突き出し、この枢軸13fを図14に示すように金具本体11のリブ11dに開けた連結孔11eに回転自在に差し込む。そして、本体13aを図13及び図14の姿勢となるように金具本体1とキャップ2との間に位置させると、本体13aとブラケット13bとの間にキャップ12のリブ12dが挟み込まれ、このリブ12dに開けたロック孔12eにロックロッド13cを差し込んだ状態に設定すれば、キャップ12が金具本体11に拘束されてロックされる。
【0045】
先の例と同様に、図13の例においても給油口金具が灯油用のものであれば、図3に示したキー8のピン8a,8bを差込み口13d,13eに差し込むことによって、ロックロッド13cを図14において右側に移動させることができる。したがって、ロックロッド13cはリブ2dのロック孔12eから抜けてリブ12dとは無縁となり、図16に示すように枢軸13f周りに本体13aを回すことができる。これにより、キャップ12は金具本体11との間の拘束が解かれ、キャップ12を取り外すことができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明では、油槽所の荷受けから給油所での荷卸しまでの過程で油種毎に用意した一つのキーを使うだけで油種を誤ることなく取り扱うことができ、給油所におけるタンクローリー車から地下タンクへの荷卸しの際の混油防止だけでなく、油槽所におけるタンクローリー車への給油の際の混油も確実に防止できる。したがって、タンクローリー車による石油荷役を業務とする荷役サービス側も給油所側にとっても、作業者の労を要することなくまた複雑な設備とすることなく混油の防止が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の油貯蔵・移送設備において使用する混油防止錠の要部を示す縦断面図である。
【図2】 図1のA−A線矢視による縦断面図である。
【図3】 灯油専用のキーを示す正面図である。
【図4】 灯油以外の3種類の油種専用のキーにおけるピンの配置を示す要部の正面図である。
【図5】 油槽所の灯油用の給油配管のバルブ部分に錠を配置した例を示す概略図である。
【図6】 図5に示した錠のロックロッドとコックとのロックを示す要部の概略縦断面図である。
【図7】 タンクローリー車の底弁バルブに錠を配置した例を示す要部の切欠図である。
【図8】 混油防止錠を備えた注油口金具の切欠正面図である。
【図9】 図8の平面図である。
【図10】 図8のB−B線矢視による要部の正面図である。
【図11】 図8の例における錠の詳細であって、同図の(a)はその正面図、同図の(b)は同図(a)の要部の右側面縦断面図である。
【図12】 錠の本体を上に移動させてキャップを金具本体から取外し可能とした状態を示す要部の切欠図である。
【図13】 金具本体及びキャップのリブどうしの間をロックする錠を備える例を示す切欠正面図である。
【図14】 図13の平面図である。
【図15】 図13及び図14の例における錠の切欠図である。
【図16】 錠のロックを解除してその本体を回転させたときの要部の切欠図である。
【符号の説明】
1 :本体
1a:ロックチャンバ
1b:孔
1c:スプリングチャンバ
1d:フランジ
1g:係合ロッド
1h:係合ピン
2 :カバー
3 :ロックロッド
3a:摘み
3c:切欠
4 :コイルスプリング
5 :ストッパ
6 :コイルスプリング
7a,7b:差込み口
8 :キー
8a:表示プレート
8b,8c:ピン
11 :金具本体
11a:ストッパ
12 :キャップ
12a:リブ
12b:ロック孔
12c:通孔
12d:ガイド溝
13 :錠の本体
21 :給油配管
22 :コック
22a:ベース
22b:レバー
22c:ロック孔
23 :底弁バルブ
24 :操作ハンドル
Claims (1)
- 油槽所の貯蔵タンクからタンクローリー車への給油のための給油配管に設ける開閉弁の開閉操作手段、タンクローリー車のハッチに接続され給油所の地下タンクに油を荷卸しするための荷卸し配管に設ける開閉弁の開閉操作手段、及び地下タンクへの給油路に設けられ荷卸し配管との間を流路接続する注油口金具の開閉機構のそれぞれについて、共通の油種の流路系毎に流路を閉じる向きに部材を拘束する共通の錠を備え、これらの全ての錠の解錠のためのキーを唯一つのみ備える混油防止錠を備えた油貯蔵・移送設備であって、
前記錠が、錠の本体の外部から操作可能に組み込まれ、その先端を干渉させて施錠拘束するロックロッドと、このロックロッドをその解錠方向に付勢する弾性手段と、このロックロッドの外周面に設けた切欠に突き当てる向きに弾性付勢されロックロッドを施錠位置に拘束するストッパと、このストッパをロックロッドの外周面から離れる向きに押す前記キーを差し込むための差込み口とを備え、ロックロッドを組み込む孔の内周壁とロックロッドの外周面に設けた切欠との間に回り止めキーを設け、この回り止めキーにロックロッドの外周面に設けた切欠を係合させることにより、ロックロッドの軸線周りの回転を無くすようにした混油防止錠を備えた油貯蔵・移送設備。
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