JP3798564B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば車両を制動するためなどに用いられるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の装置としては、ディスクロータに押し付ける摩擦パッドの裏板背面にシム板を備え、裏板の側端部に一対のストッパ面を離間して設けるとともに、シム板に、一対のストッパ面の間にてディスクロータ側に向けて突出し摩擦パッドの裏板に係止されるとともに側部にてストッパ面に当接する係止部を形成したものがあった。この場合、例えば実開平4−127437号公報に示されているように、シム板の係止部の先端にストッパ面に向けて突出した爪片を形成し、同爪片によって、摩擦パッドのシムに対するディスクロータの回転方向の変位を弾性的に規制するようにしたものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の前者の従来装置においては、ディスクロータの制動時に摩擦パッドがディスクロータに引きずられてシム板に対しディスクロータの回転方向に変位したとき、ストッパ面がシム板の係止部の側部全体に当接していたため、同係止部には基端部に集中的に応力が加わっていた。したがって、同係止部の耐久性が低いという問題があった。一方、上記の後者の従来装置においては、係止部の先端に爪片を形成していたため、構成が複雑であり、コストが高いという問題があった。
【0004】
【発明の概要】
本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、簡単かつ安価な構成で耐久性が高いシム板を備えたディスクブレーキを提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は、ディスクロータに押し付けられる摩擦パッドの裏板のディスクロータ外周側と内周側に同ディスクロータの回転方向に離間して位置する一対のストッパ面をそれぞれ形成して、前記裏板の背面に前記ディスクロータの回転方向に相対変位可能に密着して組付けたシム板のディスクロータ外周側と内周側に同ディスクロータ側に向けてそれぞれ突出して形成した係止部をその両側にて前記各一対のストッパ面に当接するように組付けたディスクブレーキにおいて、前記シム板の各係止部の基端部分が前記裏板の各ストッパ面に当接しないように同基端部分の前記ストッパ面に対向する部位又は同基端部分に対向する前記ストッパ面の部位に切り欠きを設けたことを特徴とするディスクブレーキを提供するものである。
【0006】
上記のように構成した本発明によるディスクブレーキにおいては、摩擦パッドがディスクロータに引きずられてシム板に対しディスクロータの回転方向に変位したとき、シム板の各係止部がその先端部にて摩擦パッドの裏板に形成したストッパ面との部分的な当接によりディスクロータの回転方向の力を受ける。したがって、応力が全体的に分散して加わることになるため、同シム板の各係止部の耐久性が向上する。また、この場合、上記の各ストッパ面に対する各係止部の基端部分にての当接をなくすために、単に切り欠きを設けるだけであるため、従来のように複雑な構成の爪片等を設ける必要がなく、簡単な構成により安価に実施できる利点がある。
【0008】
【発明の実施の形態】
a.第1の実施形態
以下、本発明の第1の実施形態を図面を用いて説明する。図1は同実施形態に係るディスクブレーキの摩擦パッド10及びシム板20の背面図であり、図2は図1の2−2線に沿って見た縦断面図である。
【0009】
摩擦パッド10は、このディスクブレーキのディスクロータとしてのディスクロータ30の両面側にそれぞれ配設されて、図示しない押圧部材によりディスクロータ30に押し付けられてディスクロータ30の回転を制動するものである。摩擦パッド10は、ディスクロータ30に押し付けられるライニング11と、ライニング11の背面に接合された裏板12とを備えている。裏板12のディスクロータ30外周側及び内周側の各側端部には、それぞれディスクロータ30の回転方向にて対向した各一対のストッパ面12a,12a,12b,12bが形成されている。
【0010】
シム板20は、裏板12の背面に密着して配設されるものであり、周縁部にそれぞれディスクロータ30側に向けて突出した係止部20a,20b,20bを形成して、同各係止部20a,20b,20bにより裏板12に係止されている。係止部20aは、図3に詳細に示すように、裏板12の一対のストッパ面12a,12aの間に配設されて、摩擦パッド10がシム板20に対してディスクロータ30の回転方向に変位したとき、両側の側部にてそれぞれ各ストッパ面12a,12aに当接するようになっている。また、係止部20aの基端部の両側の側部には、回避手段としての切り欠き20a1,20a1がそれぞれ形成されている。一対の係止部20b,20bは、裏板12の一対のストッパ面12b,12bの各内側位置にそれぞれ配設されて、上記摩擦パッド10の変位時に、各外側の側部にて各ストッパ面12b,12bに当接するようになっている。
【0011】
上記のように構成したこのディスクブレーキにおいては、ディスクロータ30の制動時、摩擦パッド10がディスクロータ30に引きずられてシム板20に対しディスクロータ30の回転方向に変位すると、同変位方向側のストッパ面12aがシム板20の係止部20aの側部に当接して同変位を規制する。このとき、同係止部20aの基端部の両側の側部にそれぞれ切り欠き20a1,20a1が形成されているため、各ストッパ面12a,12aは、係止部20aの基端部に当接することなく、係止部20aの先端部のみに当接する。したがって、係止部20aは先端部にてディスクロータ30の回転方向の力を受けることになるため、同係止部20aに加わる応力は同係止部20aの全体に分散して加わることになり、係止部20aの耐久性が高く保たれる。このように、単に係止部20aに切り欠き20a1,20a1を設けたという簡単かつ安価な構成により、シム板20の耐久性が高く保たれている。
【0012】
b.第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態を図面を用いて説明する。図4は、同実施形態に係るディスクブレーキの摩擦パッド10及びシム板20の拡大上側側面図である。同実施形態は、回避手段として、前記第1の実施形態にて採用したシム板20の係止部20aの切り欠き20a1,20a1に代えて、裏板12のストッパ面12a,12aのシム板20側の端部にそれぞれ形成した切り欠き12a1,12a1を採用したものである。
【0013】
上記のように構成したこの第2の実施形態に係るディスクブレーキにおいては、摩擦パッド10がシム板20に対しディスクロータ30の回転方向に変位したとき、各ストッパ面12a,12aは、係止部20aの基端部に当接することなく、係止部20aの先端部のみに当接する。したがって、前記第1の実施形態における場合と同様に、簡単かつ安価な構成でシム板20の耐久性が高く保たれる。
【0014】
なお、前記各実施形態においては、裏板12のストッパ面12a,12a,12b,12b及びシム板20の係止部20a,20b,20bのうちで、ディスクロータ30の外周側のストッパ面12a,12a又は係止部20aに、回避手段としての切り欠き12a1,12a1,20a1,20a1を形成するようにした。しかし、ディスクロータ30の内周側のストッパ面12b,12b又は係止部20b,20bに、回避手段としての切り欠きを形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るディスクブレーキの摩擦パッド及びシム板の背面図である。
【図2】図1の2−2線に沿って見た縦断面図である。
【図3】前記摩擦パッド及びシム板の拡大上側側面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るディスクブレーキの摩擦パッド及びシム板の拡大上側側面図である。
【符号の説明】
10…摩擦パッド、12…裏板、12a…ストッパ面、12a1,20a1…切り欠き、20…シム板、20a…係止部、30…ディスク。
Claims (1)
- ディスクロータに押し付けられる摩擦パッドの裏板のディスクロータ外周側と内周側に同ディスクロータの回転方向に離間して位置する一対のストッパ面をそれぞれ形成して、前記裏板の背面に前記ディスクロータの回転方向に相対変位可能に密着して組付けたシム板のディスクロータ外周側と内周側に同ディスクロータ側に向けてそれぞれ突出して形成した係止部をその両側にて前記各一対のストッパ面に当接するように組付けたディスクブレーキにおいて、
前記シム板の各係止部の基端部分が前記裏板の各ストッパ面に当接しないように同基端部分の前記ストッパ面に対向する部位又は同基端部分に対向する前記ストッパ面の部位に切り欠きを設けたことを特徴とするディスクブレーキ。
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