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JP3795821B2 - 光分岐器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光通信などにおいて信号光を分岐するディバイスなどに適用される光分岐器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば光通信に使用される光集積回路用ディバイスにおいて、信号光を分岐させるための一手段として、いわゆるY分岐導波路が知られている。また、光パワーを60:40あるいは90:10のように非対称に分岐させることのできる分岐器が要望されている。
【0003】
例えば図14に示す従来の光分岐器は、主導波路1と、テーパ導波路2と、一対の分岐導波路3,4とを有しており、分岐導波路3,4のそれぞれの幅W,Wを互いに異ならせることにより、光パワーを非対称に分岐させることができる。テーパ導波路2は、主導波路1から分岐導波路3,4に向かって、幅がWからWにテーパ状に広がっている。分岐導波路3,4間に、幅Wgの分岐部端面5が形成されている。
【0004】
図14に示した従来の光分岐器の場合、テーパ導波路2と分岐導波路3,4との接続部におけるテーパ導波路2の幅Wは、分岐導波路3,4の幅W,Wと分岐部端面5の幅Wgとの和に等しい。すなわち、W=(W+W+Wg)なる関係があり、かつ、W≠Wとなるように光分岐器が設計されている。
【0005】
図15は、図14に示された従来の光分岐器において、分岐導波路3,4のそれぞれの幅W,Wの比と、分岐比および分岐過剰損との関係を示している。図15中の横軸は分岐導波路3,4の幅W,Wの比[W/(W+W)]を表わし、左縦軸は分岐導波路3,4の分岐比、右縦軸は分岐過剰損をそれぞれ表わしている。分岐導波路3,4の幅W,Wの合計は10μm、主導波路1の断面は7μm×7μmの正方形、コアとクラッド層の比屈折率差0.45%、分岐部端面5の幅Wgが3μm、テーパ導波路2の長さ600μm、光信号波長1.55μmである。
【0006】
一方、特開平9−80244号公報に、一対の分岐導波路の位置をテーパ導波路の幅方向にずらした光分岐器が記載されている。この従来例は、図16に示すように、互いに幅Wが等しい一対の分岐導波路3´,4´を有する光分岐器において、主導波路1とテーパ導波路2の中心軸に対して、分岐導波路3´,4´の中心軸を、テーパ導波路2の幅方向にΔXだけずらしている。
【0007】
図17は、図16に示された従来の光分岐器において、前記軸ずらし量ΔXと分岐比および分岐過剰損との関係を示している。図17中の横軸は軸ずらし量ΔXを表わし、左縦軸は分岐導波路3´,4´の分岐比、右縦軸は分岐過剰損をそれぞれ表わしている。主導波路1と分岐導波路3´,4´の断面は、いずれも7μm×7μmの四角形、コアとクラッド層の比屈折率差0.45%、分岐部端面5の幅Wgが3μm、テーパ導波路2の長さ600μm、光信号波長が1.55μmである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図14に示す従来の光分岐器は、図15に示されるように、分岐比50%〜80数%の全範囲にわたって、分岐過剰損が0.2dB前後もあり、損失が大きいという欠点がある。
【0009】
これに対し図16に示す従来の光分岐器は、図17に示されるように、分岐比が大きくなるに従い、分岐過剰損が大きくなるという欠点がある。このため分岐比を大きくとることに限界がある。
【0010】
従って本発明の目的は、損失が少なくかつ分岐比を大きくとることが可能な光分岐器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の光分岐器は、主導波路と、前記主導波路に接続される第1の端部を有しかつ前記第1の端部から第2の端部に向かってテーパ状に広がる両側部を有するテーパ導波路と、前記テーパ導波路の前記第2の端部に接続される第1および第2の分岐導波路を含む分岐導波路群とを具備する光分岐器であって、前記第2の端部に接続される前記第1および第2の分岐導波路のそれぞれの入射端の幅が互いに異なり、かつ、前記分岐導波路群全体の幅が前記第2の端部の幅よりも小さく、前記分岐導波路群と前記テーパ導波路の両側部との間に段差部が形成されている光分岐器である。
【0012】
そして本発明では、テーパ状に広がる前記テーパ導波路の前記直線状の両側部と前記主導波路との接続部分に段差状の拡張部がそれぞれ形成され、かつ、前記両側部のうち一方の側部に、該一方の側部の前記拡張部の幅を他方側の前記拡張部の幅よりもさらに広げてなる領域が形成されている。この場合、前記テーパ導波路内を蛇行しながら進む光の蛇行する方向に、前記第1および第2の分岐導波路のうち幅の広い方の分岐導波路の入射端が設けられているとよい。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記テーパ導波路の長さを、前記蛇行しながら進む光の蛇行量が極値をとる長さ付近、すなわち、光の蛇行量が極値をとる位置を中心としてテーパ導波路の幅方向に±100μmの範囲に、幅の広い分岐導波路が配置されているとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の第1の実施形態について図1から図4を参照して説明する。
図1に示された光分岐器10は、主導波路11と、テーパ導波路12と、2本の分岐導波路13,14を含む分岐導波路群15とを備えている。
【0015】
図2に光分岐器10の一部の断面を示すように、基板16上に形成されたコア17とクラッド層18によって、前記主導波路11と、テーパ導波路12と、分岐導波路13,14が形成されている。
【0016】
テーパ導波路12は、主導波路11との接続部分に相当する第1の端部21を有している。またこのテーパ導波路12は、分岐導波路13,14との接続部分に相当する第2の端部22を有している。さらにこのテーパ導波路12は、第1の端部21から第2の端部22に向かってテーパ状に広がる両側部23,24を有している。すなわちこのテーパ導波路12は、第1の端部21から第2の端部22に向かって、幅がWからWにテーパ状に広がる形状となっている。
【0017】
テーパ導波路12の第1の端部21の幅Wは、主導波路11の幅Wよりも大きいため、主導波路11とテーパ導波路12との接続部分である第1の端部21に、段差状の拡張部25が形成されている。
【0018】
テーパ導波路12の第2の端部22に、第1および第2の分岐導波路13,14のそれぞれの入射端13a,14aが接続されている。これら入射端13a,14aの幅W,Wは互いに異なっている。例えば、第1の分岐導波路13の入射端13aの幅Wが、第2の分岐導波路14の入射端14aの幅Wよりも大である。分岐導波路13,14間に、幅Wgの分岐部端面27が形成されている。
【0019】
この光分岐器10は、分岐導波路群15全体の幅Wが、テーパ導波路12の第2の端部22の幅Wよりも小さい。このため、テーパ導波路12の両側部23,24と、分岐導波路13,14の各入射端13a,14aとの間に、段差部30,31が形成されている。
【0020】
分岐導波路群15の幅Wは、分岐導波路13,14の幅W,Wと分岐部端面27の幅Wgとを加えた寸法である。すなわちW>(W+W+Wg)なる関係があり、かつ、W≠Wとなるように、光分岐器10が設計されている。
【0021】
段差部30,31を形成したことにより、主導波路11と分岐導波路13,14との接続部分(第2の端部22)において、図3中にM1で示すように、光フィールドの分布の相似形を、分岐直前と分岐直後とでなるべく崩すことなく、分岐導波路13,14に伝播させることができる。その結果、従来の光分岐器(図14に示す)と比較して分岐過剰損を小さくすることが可能となった。
【0022】
図4は、前記第1の実施形態の光分岐器10において、分岐導波路13,14の幅W,Wの比と、分岐比および分岐過剰損との関係を示している。図4中の横軸は分岐導波路13,14の幅W,Wの比[W/(W+W)]を表わし、左縦軸は分岐導波路13,14の分岐比、右縦軸は分岐過剰損をそれぞれ表わしている。
【0023】
ここで分岐導波路13,14の幅W,Wの合計は10μm、主導波路11の断面は7μm×7μmの正方形である。また、コア17とクラッド層18の比屈折率差0.45%、分岐部端面27の幅Wgが3μm、テーパ導波路12の長さLが600μm、光信号波長1.55μmである。
【0024】
テーパ導波路12の第2の端部22の幅Wは、所望の分岐比に応じて最適化されている。一例として、分岐比が67:33の場合に、Wは17μmに設定される。この場合の段差部30,31の幅は、それぞれ2μmである。
【0025】
テーパ導波路12の第1の端部21の幅Wは、主導波路11との接続部分における損失を小さくすることができるように、主導波路11の幅Wと同じか、もしくは主導波路11の幅Wよりも若干大きいことが望ましい。
【0026】
前記第1の実施形態の光分岐器10によれば、図4に示すように、広い分岐比(50%〜82%)にわたって、分岐過剰損が0.1dB程度と、一定の低い値に保たれている。この光分岐器10によれば、従来の光分岐器(図14に示す)と比較して、分岐過剰損を半分近くに減少させることができる。
【0027】
図5と図6は、本発明の第2の実施形態の光分岐器10Aを示している。この光分岐器10Aも、1本の主導波路11と、テーパ導波路12と、一対の分岐導波路13,14を含む分岐導波路群15を備えている。この光分岐器10Aのテーパ導波路12は、片側(一方の側部24)に向かって幅をΔWtだけさらに広げた領域Sを有している。
【0028】
すなわちテーパ導波路12の第1の端部21に、一方の側部24に向かって片側の幅が他方側よりも広がる拡張部25aが形成されている。こうすることにより、主導波路11の中心軸C1に対し、テーパ導波路12の中心軸C2を、テーパ導波路12の幅方向にずらしている。それ以外の構成について、この光分岐器10Aは第1の実施形態の光分岐器10と同様であるから、第1の実施形態と共通の部位に共通の符号を付して説明を省略する。
【0029】
第2の実施形態の光分岐器10Aは、テーパ導波路12の片側に拡張部25aを形成することにより、主導波路11の中心軸C1に対してテーパ導波路12の中心軸C2をずらしている。このため、図6にP1で示すように界分布のピークが蛇行する。すなわち主導波路11からテーパ導波路12に入射した光の界分布のピークは、テーパ導波路12の一方の側部24に寄るように進んだのち、他方の側部23に寄るように進む。こうして界分布のピークは、テーパ導波路12の中心軸C2に対して蛇行する。
【0030】
この光分岐器10Aの場合、界分布のピークが蛇行する方向に、幅の広い分岐導波路13の入射端13aが配置されている。この構成によれば、テーパ導波路12と分岐導波路13,14との接続部分において、界分布のピークを幅の広い分岐導波路13側にずらすことができるので、第1の実施形態の光分岐器10と比較して分岐比をさらに大きくすることができる。
【0031】
図7は、前記光分岐器10Aのテーパ導波路12の長さLと、分岐比との関係を示している。ここでは第1の分岐導波路13の幅Wが7μm、第2の分岐導波路14の幅Wが3μmである。主導波路11の断面は7μm×7μmの正方形である。分岐部端面27の幅Wgは3μm、比屈折率差0.45%、光信号波長1.55μmである。またテーパ導波路12の第2の端部22の幅Wが16μm、テーパ導波路12の片側の広げ量ΔWtが1μmである。
【0032】
図7に示されるように、テーパ導波路12の長さLに応じて、分岐比に極大値と極小値が交互に現れている。これは、テーパ導波路12内を界分布のピークが蛇行しながら進むためである。
【0033】
図8は、本発明の第3の実施形態の光分岐器10Bを示している。この実施形態のテーパ導波路12は、他方の側部23に向かって幅をΔWtだけさらに広げた領域Sを有している。すなわちテーパ導波路12の第1の端部21に、一方の側部23に向かって片側の幅が他方側よりも広がる拡張部25aが形成されている。こうすることにより、主導波路11の中心軸C1に対してテーパ導波路12の中心軸C2を、他方の側部23の方向にずらしている。
【0034】
この光分岐器10Bの場合、主導波路11からテーパ導波路12に入射した光の界分布のピークは、P1で示すように他方の側部23に向かう。従ってこの方向に幅の広い分岐導波路13が配置されていることにより、前記第1の実施形態の光分岐器10と比較して、分岐比をさらに大きくすることができる。
【0035】
図9は、前記光分岐器10Bのテーパ導波路12の長さLと、分岐比との関係を示している。図9に示されるように、テーパ導波路12の長さLに応じて、分岐比に極大値と極小値が交互に現れている。これは、テーパ導波路12内を界分布のピークが蛇行しながら進むためである。
【0036】
図10は、図8に示された光分岐器10Bにおいて、テーパ導波路12の長さLを600μmに固定した場合に、界分布のピークがどのように蛇行するのかを解析した結果を示している。図10において、横軸はテーパ導波路12内での光の伝播距離を示し、縦軸は蛇行量、すなわち主導波路11の中心軸C1と界分布のピークの位置との差を表わしている。
【0037】
図11は、図8に示された光分岐器10Bにおいて、片側の幅の広げ量ΔWtを変化させたときの、分岐比と分岐過剰損の変化を示している。図11中の横軸は幅の広げ量ΔWtを表わし、左縦軸は分岐比、右縦軸は分岐過剰損を表わしている。
【0038】
以上説明したように、第2および第3の実施形態の光分岐器10A,10Bにおいて、分岐比はテーパ導波路12の長さLに依存して周期性を有している。つまり、分岐比が大きくなるときは、主導波路11の中心軸C1と界分布のピークとのずれ(蛇行量)が大きいときである。
【0039】
このため、テーパ導波路12の長さLを、蛇行しながら進む光の蛇行量が極値をとる長さとし、光が蛇行する方向に幅の広い分岐導波路13の入射端13aを配置すれば、効率良く分岐比を大きくすることができる。すなわち、蛇行する光が極値をとる位置に幅の広い分岐導波路13の入射端13aを配置すれば、分岐比を大きくする上で最も効率が良い。しかし入射端13aの位置が多少ずれていてもよく、実用上は±100μmの範囲で許容することができる。
【0040】
損失に関し、前記光分岐器10A,10Bは、第1の実施形態の光分岐器10と同様に、テーパ導波路12と分岐導波路13,14との接続部分において、前記従来の光分岐器と比較して、モードの相似形を崩さずに分岐させることができる。このため第2および第3の実施形態の光分岐器10A,10Bも、分岐過剰損失を小さく保ったまま、分岐比を広範囲に変えることができる。
【0041】
前記光分岐器10A,10Bにおいて、片側の幅の広げ量ΔWtを0とした場合が、第1の実施形態の光分岐器10に相当する。第1の実施形態で述べた各部の寸法は、光分岐器10を安定に製造することができる限界に近い値である。このため、第1の実施形態では80%を越える分岐比を実現することが難しい。
【0042】
そこで第2および第3の実施形態の光分岐器10A,10Bのように構成することにより、分岐過剰損をほぼ一定の低い値に保ったまま、幅の広げ量ΔWtに応じて、分岐比をさらに大きくすることができる。
【0043】
従って第2および第3の実施形態の光分岐器10A,10Bは、第1の実施形態の光分岐器10が製造上の理由等から分岐比を大きくとることが限界となってしまった場合で、さらに大きい分岐比が必要な場合に適用することができる。
【0044】
図12は本発明の第4の実施形態の光分岐器10Cを示している。この光分岐器10Cは、主導波路11の幅Wと、テーパ導波路12の第1の端部21の幅Wが実質的に同じである。すなわち前記各実施形態のような拡張部25,25aを形成することなく、主導波路11とテーパ導波路12とが互いに連続している。それ以外の構成について、この光分岐器10Cは、第1の実施形態の光分岐器10と同様に構成されている。この光分岐器10Cにおいて、第2および第3の実施形態の光分岐器10A,10Bと同様に、片側の幅をさらにΔWtだけ広げたテーパ導波路12が採用されてもよい。
【0045】
図13は、第4の実施形態の光分岐器10Cについて、分岐導波路13,14の幅W,Wの比と、分岐比および分岐過剰損との関係を示している。図13に示されるように、第4の実施形態の光分岐器10Cによれば、広い範囲の分岐比にわたって、分岐過剰損をほぼ0.1%前後の低い値にすることができる。
【0046】
以上説明したように、主導波路11とテーパ導波路12と分岐導波路13,14のそれぞれの中心軸は互いに同一であってもよいし、各中心軸が互いにずれていてもよい。各中心軸が互いにずれている場合には、各中心軸が一致しているものと比較して、光分岐器を設計する上での自由度が大きくなる。
【0047】
また前記各実施形態では、主導波路11とテーパ導波路12の両側部23,24をそれぞれ直線状としたが、主導波路11と両側部23,24は、それぞれが円弧あるいはsinカーブ等の曲線であってもよい。また、分岐導波路群15を構成する分岐導波路13,14は2本以上でもよい。
【0048】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、損失が少なく、しかも分岐比を広範囲にわたって変化させることができる。
【0049】
そして本発明によれば、主導波路の中心軸に対しテーパ導波路を非対称とすることにより、光の界分布のピークを幅の広い分岐導波路側にずらすことができるため、本発明による前記効果をさらに高めることができる。
【0050】
請求項2に記載した発明によれば、光が蛇行する方向に幅の広い分岐導波路を配置することにより、分岐比をさらに広範囲に変化させることができる。
【0051】
請求項3に記載した発明によれば、テーパ導波路を光の蛇行量が極値をとる長さ付近とすることにより、分岐比をさらに大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す光分岐器の平面図。
【図2】 図1中のF2−F2に沿う光分岐器の断面図。
【図3】 図1に示された光分岐器の分岐直前と分岐直後の界分布の変化を示す平面図。
【図4】 図1に示された光分岐器において、分岐導波路の幅の比と、分岐比および分岐過剰損との関係を示す図。
【図5】 本発明の第2の実施形態を示す光分岐器の平面図。
【図6】 図5に示された光分岐器において、界分布のピークが蛇行する様子を示す平面図。
【図7】 図5に示された光分岐器において、テーパ導波路の長さと分岐比との関係を示す図。
【図8】 本発明の第3の実施形態を示す光分岐器の平面図。
【図9】 図8に示された光分岐器において、テーパ導波路の長さと分岐比との関係を示す図。
【図10】 図8に示された光分岐器において、テーパ導波路内を伝播する光の伝播距離と蛇行量との関係を示す図。
【図11】 図8に示された光分岐器において、テーパ導波路の片側の幅の広げ量と、分岐比および分岐過剰損との関係を示す図。
【図12】 本発明の第4の実施形態を示す光分岐器の平面図。
【図13】 図12に示された光分岐器において、分岐導波路の幅の比と、分岐比および分岐過剰損との関係を示す図。
【図14】 従来の光分岐器を示す平面図。
【図15】 図14に示された光分岐器において、分岐導波路の幅の比と、分岐比および分岐過剰損との関係を示す図。
【図16】 他の従来例を示す光分岐器の平面図。
【図17】 図16に示された光分岐器において、軸ずらし量と、分岐比および分岐過剰損との関係を示す図。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C…光分岐器
11…主導波路
12…テーパ導波路
13,14…分岐導波路
17…コア
18…クラッド層
21…第1の端部
22…第2の端部
23,24…両側部
25a…拡張部
30,31…段差部

Claims (3)

  1. コアおよびこのコアを覆うクラッド層を有する光分岐器であって、
    主導波路と、
    前記主導波路に接続される第1の端部を有しかつ前記第1の端部から第2の端部に向かってテーパ状に広がるそれぞれ直線状の両側部を有するテーパ導波路と、
    前記テーパ導波路の前記第2の端部に接続される第1および第2の分岐導波路を含む分岐導波路群と、
    を具備し、
    前記第2の端部に接続される前記第1および第2の分岐導波路のそれぞれの入射端の幅が互いに異なり、かつ、前記分岐導波路群全体の幅が前記第2の端部の幅よりも小さく、前記分岐導波路群と前記テーパ導波路の直線状の両側部との間に段差部が形成され、さらに、
    テーパ状に広がる前記テーパ導波路の前記直線状の両側部と前記主導波路との接続部分に段差状の拡張部がそれぞれ形成され、かつ、前記両側部のうち一方の側部に、該一方の側部の前記拡張部の幅を他方側の前記拡張部の幅よりもさらに広げてなる領域が形成されていることを特徴とする光分岐器。
  2. 前記主導波路から前記テーパ導波路に入射し蛇行しながら進む光の蛇行する方向に、前記第1および第2の分岐導波路のうち幅の広い方の分岐導波路の入射端が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光分岐器。
  3. 前記テーパ導波路の長さを、前記蛇行しながら進む光の蛇行量が極値をとる長さ付近としたことを特徴とする請求項2記載の光分岐器。
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