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JP2000066045A - Y分岐光導波路、反射型波長分波器、波長分波器及び光スターカプラ - Google Patents

Y分岐光導波路、反射型波長分波器、波長分波器及び光スターカプラ

Info

Publication number
JP2000066045A
JP2000066045A JP23605898A JP23605898A JP2000066045A JP 2000066045 A JP2000066045 A JP 2000066045A JP 23605898 A JP23605898 A JP 23605898A JP 23605898 A JP23605898 A JP 23605898A JP 2000066045 A JP2000066045 A JP 2000066045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
branch
light
optical waveguide
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23605898A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Ono
英輝 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP23605898A priority Critical patent/JP2000066045A/ja
Publication of JP2000066045A publication Critical patent/JP2000066045A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両者間の中心線に対して、互いに対称的な第
1及び第2分岐導波路を使用しても、所望の光量の分岐
比を得て、かつ伝搬損失を従来のものと同じ程度にする
こと。 【解決手段】 0次モードの光と、入射導波路12と中
間導波路14との境界面Bで励起された1次モードの光
との干渉波を、中間導波路14及びテーパ導波路16に
伝搬させることによって、中間導波路14の長さLを変
えるだけで、両者間の中心線に対して、互いに対称的な
分岐導波路を用いても、容易に所望の分岐比が得られ
て、かつ伝搬損失が少なくとも従来のものと同じ程度と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信に用いら
れるY分岐光導波路及びこれを有する光デバイスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光送受信モジュールの伝送経路と
して、Y分岐光導波路が用いられている。このY分岐光
導波路は、2本の分岐導波路を具える。これらの2本の
分岐導波路のうち、一方の分岐導波路を、主信号を伝搬
するために使用し、かつ、他方の分岐導波路を、副信号
を伝搬するために使用することがある。主信号は、分岐
導波路を出射後、増幅されて、映像或いは音声等に変換
される。また、副信号は、分岐導波路を出射後、主信号
の伝達状況をモニターするために用いられる。
【0003】ところで、この主信号は一般的にノイズを
伴うから、この主信号が映像或いは音声等に変換される
時に、ノイズも映像ノイズ或いは音声ノイズ等に変換さ
れる。その結果、ノイズによって、映像或いは音声等に
乱れが起きる。そこで、映像或いは音声等の乱れを少な
くするために、主信号のパワーを上げる必要がある。そ
のために、主信号の光量を、副信号の光量より大きくす
る必要がある。
【0004】このように、Y分岐光導波路の2本の分岐
導波路をそれぞれ伝搬する光の量に差をもたせる場合、
非対称な分岐導波路が用いられている(例えば、公開特
許公報:Y分岐導波路型光タップ(特開平9−1137
43))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来構
成のY分岐光導波路では、分岐導波路の分岐比(一方の
導波路を伝播する光の量と、他方の導波路を伝播する光
の量との比)に応じて、互いに非対称的な分岐導波路
を、各分岐導波路の開き角及び各分岐導波路の幅等の分
岐導波路の形状の点で、別個に設計して製作する必要が
あるため、手間がかかる。
【0006】そこで、この手間を軽減するために、分岐
導波路の形状を変えないでも、容易に所望の分岐比が得
られて、かつ伝搬損失が少なくとも従来のものと同じ程
度であるY分岐光導波路の出現が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明のY分岐光導波路は、入射導波路と、入射
導波路の出射端に接続される中間導波路と、中間導波路
の出射端に接続されるテーパ導波路と、テーパ導波路の
出射端にそれぞれ接続される第1分岐導波路及び第2分
岐導波路とを具える。
【0008】そして、入射導波路を、0次モードの光の
みを伝搬させる単一モード導波路とする。また、中間導
波路を、入射導波路から入射された0次モードの光の一
部から、1次以上の高次モードの光を励起させた後、0
次モードの光及び1次モードの光のみを伝搬させる1次
モード導波路とする。また、テーパ導波路、第1分岐導
波路及び第2分岐導波路を、0次モードの光及び1次モ
ードの光のみを伝搬させる1次モード導波路とする。
【0009】上述のこの発明の構成によれば、入射導波
路は、単一モード導波路、すなわち0次及び1次モード
の光のみを伝搬させる導波路である。この0次モードの
光が、入射導波路と中間導波路の境界面に入射すると、
この0次モードの光の一部から、1次以上の高次モード
の光を励起させる。
【0010】ところが、この中間導波路は1次モード導
波路である。よって、0次モードの光及び1次以上の高
次モードの光のうち、0次及び1次モードの光のみが中
間導波路を伝搬することができるが、2次以上の高次モ
ードの光は、即減衰するので、中間導波路を伝搬するこ
とができない。よって、中間導波路を伝搬できる光のモ
ードは、0次及び1次のみである。
【0011】この1次モードの光は偶モード及び奇モー
ドから構成される。なお、1次モードの光とは、腹が2
つある定在波を形成する光のことである。偶モード型1
次モードの光の界分布では、これら2つの腹の一方が光
の伝搬方向を向き、かつ他方は光の伝搬方向と逆方向を
向く。また、奇モード型1次モードの光の界分布では、
これら2つの腹が同時に光の伝搬方向に向くか、または
その2つの腹が同時に光の伝搬方向と逆方向に向く。
【0012】そして、0次モードと、偶モード型1次モ
ードと、奇モード型1次モードとの3種類の光が干渉し
合って、中間導波路を伝搬する。これら3種類のモード
を有する干渉光は、中間導波路を進行方向に向かって左
右に蛇行しながら伝搬すると考えられる定在波である。
この干渉光の振幅最大値をつないだ線は、正弦曲線であ
ると考えられる。
【0013】この干渉光は、中間導波路からテーパ導波
路に入射しても、モード界分布の形状は崩れない。これ
は、テーパ導波路がモード界分布の形状を崩さないよう
に設計されているためである。このため、この干渉光
は、同様に進行方向に向かって左右に蛇行しながら、正
弦曲線的にテーパ導波路を伝搬すると考えられる。この
テーパ導波路は、1次導波路であるから、0及び1次モ
ードの光のみを伝搬させて、かつ2次以上のモードの光
を発生させない。そして、このテーパ導波路は、第1及
び第2分岐導波路をそれぞれ接続するために、その幅を
入射端から出射端に向けて拡げる。
【0014】そして、この干渉光、テーパ導波路から第
1及び第2分岐導波路にそれぞれ分岐され出射される。
【0015】そこで、この干渉光の蛇行の性質を利用す
れば、第1及び第2分岐導波路における所望の光量の分
岐比(第1分岐導波路を伝播する光の量と、第2分岐導
波路を伝播する光の量との比)を得ることができる。例
えば、進行方向に向かって左右に蛇行しながら、正弦曲
線的に伝播するこの干渉光のモード界の分布が、第2分
岐導波路の入口と比べて第1分岐導波路の入口の方に偏
っていれば、この干渉光は、第2分岐導波路より第1分
岐導波路の方により多くの量の光が伝搬する。また、例
えば、進行方向に向かって左右に蛇行しながら、正弦曲
線的に伝播するこの干渉光のモード界の分布が、第1分
岐導波路の入口と比べて第2分岐導波路の入口の方に偏
っていれば、この干渉光は、第1分岐導波路より第2分
岐導波路の方により多くの量の光が伝搬する。よって、
この分岐比(第1分岐導波路を伝播する光の量と、第2
分岐導波路を伝播する光の量との比)は、中間導波路の
長さの周期関数(正弦関数)として表される。したがっ
て、中間導波路の長さを変えるだけで、所望の分岐比を
得ることができる。
【0016】この発明の実施に当たり、好ましくは、入
射導波路をある曲率の曲線に沿って形成された曲がり導
波路とし、かつ、中間導波路を直線導波路とするのが良
い。この場合、好ましくは、この曲率の曲線を曲率円の
円弧とするのが良い。
【0017】上述のこの発明の構成によれば、曲がり導
波路を、ある曲率の曲線、例えば、ある曲率円の円弧に
沿って曲げることによって、光の伝搬方向を所望の方向
に変えることができ、かつ、中間導波路を直線導波路に
することによって、中間導波路の方向を、光の伝搬方向
を上述した所望の伝搬方向に保つことができる。
【0018】この発明の実施に当たり、更に、好ましく
は、第1及び第2分岐導波路を、互いに両者間の中心線
に対して対称的な分岐導波路とするのが良い。
【0019】上述のこの発明の構成によれば、多くの光
デバイスで使用されている、互いに両者間の中心線に対
して対称的な分岐導波路をそのまま利用することによっ
て、所望の分岐比(第1分岐導波路を伝搬する光の量
と、第2分岐導波路を伝搬する光の量の比)を得ること
ができる。したがって、所望の分岐比を得るために、特
定の分岐角及び導波路幅を有する非対称な分岐導波路を
使用する必要はない。
【0020】この発明の実施に当たり、好ましくは、多
重波長光導波路と、波長分波フィルタと、透過光導波路
とをこの順に具えて、かつ、この波長分波フィルタに対
して多重波長光導波路と同じ側に、反射光導波路を具え
る反射型波長分波器において、透過光導波路として、こ
の発明のY分岐光導波路を使用すれば良い。この場合、
好ましくは、波長分波フィルタを、誘電体多層膜フィル
タ或いはエタロンフィルタとするのが良い。
【0021】この発明の実施に当たり、好ましくは、1
入力2出力マッハツェンダー型波長分波器の1出射端
に、この発明のY分岐光導波路の入射導波路を接続すれ
ば良い。
【0022】上述のこれらの発明の構成によれば、この
発明のY分岐光導波路の中間導波路の長さを変えるだけ
で、所望の分岐比(第1分岐導波路を伝播する光の量
と、第2分岐導波路を伝播する光の量との比)を得るこ
とができる。
【0023】この発明の実施に当たり、好ましくは、こ
の発明のY分岐光導波路に、1次モード導波路であるY
分岐光導波路をn段(nは自然数)だけカスケード接続
させれば良い。
【0024】上述のこの発明の構成によれば、光の蛇行
伝搬の性質を利用することにより、各Y分岐光導波路の
長さを変えるだけで、この光スターカプラの2n+1 個の
出射端から出射される光の量に所望の差をつけることが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
Y分岐光導波路の実施の形態につき説明する。なお、各
図は、この発明が理解できる程度に、各構成成分の形
状、大きさ、数値及び配置関係を概略的に示してあるに
すぎず、したがって、この発明は、図示例に限定される
ものではない。また、以下の説明において、数値は単な
る一例にすぎず、この発明はこれらの数値のみに限定さ
れるものではない。
【0026】図1及び図2を参照して、この発明のY分
岐光導波路10を具えた光デバイスの一例として、反射
型波長分波器の構成につき説明する。
【0027】図1は、この発明のY分岐光導波路10の
導波路部分のみを取り出して、これを上方から見たとき
の平面図である。このY分岐光導波路10は、入射導波
路12と、入射導波路12の出射端に接続される中間導
波路14と、中間導波路14の出射端に接続されるテー
パ導波路16と、テーパ導波路16の出射端にそれぞれ
接続される第1及び第2分岐導波路18及び20とを具
える。
【0028】次に、図2を参照して、この発明のY分岐
光導波路10を、反射型波長分波器に適用した構成例を
挙げて説明する。図2は、反射型波長分波器の構成を含
む斜視図である。なお、図2で説明する構成例において
は、多重反射光導波路22、反射光導波路24及びこの
発明のY分岐光導波路10は、いずれも上部クラッド層
30の下側に隠れているが、この図2では、これらの導
波路の形状及び配置の様子を、上部クラッド層30の上
面に実線で例に示している。
【0029】まず、図2に示される反射型波長分波器の
作製の工程につき説明する。
【0030】以下に説明する構成例では、基板として、
対向する端面が互いに平行で、厚さ1mmで、しかも平
面形状が長方形のシリコン基板26を用いる。このシリ
コン基板26上に、例えば、プラズマCVD法によっ
て、厚さ20μm及び屈折率1.4514の下部クラッ
ド層28(石英系ガラス)を成膜する。次に、この下部
クラッド層28の表面から、固相拡散法またはイオンプ
レーディング法等によって、Ge等を注入して、注入部
分の屈折率を調整することによって、厚さ8μmのコア
層を形成する。これらの固相拡散法またはイオンプレー
ディング法を用いてコア層の屈折率を調整する方法は公
知の技術なので、その詳細な説明は省略する。このコア
層は、多重波長光導波路22、反射光導波路24及びこ
の発明のY分岐光導波路10のそれぞれの光導波路とし
て利用される。
【0031】この実施の形態では、後述するように、光
信号として、波長1.3μm及び1.55μmの2種類
の光を使用する。
【0032】そこで、多重波長光導波路22及び反射光
導波路24を、波長1.3μm及び1.55μmの光に
対して、0次モードの光のみを伝搬させる単一モード導
波路とするために、多重波長光導波路22及び反射光導
波路24のコアの屈折率を、1.4556と設定した。
【0033】また、入射導波路12を、波長1.3μm
の光に対して、0次モードの光のみを伝搬させる単一モ
ード導波路とするために、入射導波路12のコアの屈折
率を、1.4556と設定した。
【0034】また、中間導波路14、テーパ導波路1
6、第1分岐導波路18及び第2分岐導波路20を、波
長1.3μmの光に対して、0次及び1次モードの光の
みを伝搬させる1次モード導波路とするために、かつ、
入射導波路12から入射された0次モードの光の一部か
ら、1次以上の高次モードの光を、入射導波路12と中
間導波路14との境界面Bで励起させるために、中間導
波路14、テーパ導波路16、第1分岐導波路18及び
第2分岐導波路20の屈折率を、1.4530と設定し
た。なお、第1及び第2分岐導波路18及び20のコア
は、両者間の中心線に対して、互いに対称的な平面形状
となるように形成する。
【0035】なお、これらコアを、反射型波長分波器の
対向する、互いに平行な両端面に対し、好ましくは、光
が垂直に入射或いは出射できるように、形成する。これ
は、反射型波長分波器に対する入射光と出射光とが、互
いに平行となるように導波路を構成するためである。す
なわち、この反射型波長分波器では、多重反射光導波路
22の入射ポートである第1ポートP1に外部から光が
入射する方向と、それぞれ第1及び第2分岐導波路18
及び20の出射ポートである第3ポートP3及び第4ポ
ートP4から光が外部に出射される方向とを一致させ
る。そこで、入射導波路12を曲がり導波路として形成
する。そして、この入射導波路12は、この入射導波路
12の入射端から入射した光を、その他端から中間導波
路14へ導くように形成してある。好ましくは、この入
射導波路12を、その中心線が入射端では入射光と平行
とし、かつ出射端では出射光と平行となるような、曲率
半径を有する曲率の曲線に沿って形成するのが良い。し
たがって、この曲率は、設計に応じた任意の曲線とする
ことができる。換言すれば、この曲率半径は、入射導波
路12中を伝搬する光の放射損失が最小となるような値
にするのが好適である。したがって、この構成例では、
最終的に外部から第1ポートP1に入射してくる光の一
部或いは全部をこの入射導波路12の入射端から、この
曲率の曲線に沿って滑らかに曲げて導いて、この入射導
波路12の出射端から出射させる。この曲率の曲線の好
適例は、曲率円の円弧である。すなわち、入射導波路1
2の中心線が、ある曲率の真円の円弧に一致するよう
に、この入射導波路12を形成するのが良い。
【0036】入射導波路12の出射端には、中間導波路
14を直線導波路として接続させる。したがって、この
出射端からの出射光は、中間導波路12の中心線に平行
に入射する。更に、この中間導波路14の出射端にテー
パ導波路16を経由して、互いに対称的な第1及び第2
分岐導波路18及び20を接続させる。このように、入
射導波路12、中間導波路14、テーパ導波路16、第
1分岐導波路18及び第2分岐導波路20が互いに連結
して結合されるように、それぞれのコアを形成する。ま
た、これらコアのそれぞれの一端は、多重波長光導波路
22からの入射光の一部をY分岐光導波路に導入し、か
つ、残りの光を反射光導波路24へ導入できるように、
互いに接近またはつながった状態に形成する。このよう
な、これらコアの分岐付近を交差部と称する。
【0037】次に、例えば、プラズマCVD法によっ
て、厚さ20μmの上部クラッド層30(石英系ガラ
ス)を、コアを含む下部クラッド層28の全面上に成膜
する。この上部クラッド層30の屈折率は、下部クラッ
ド層28の屈折率と同じ1.4514にする。この上部
クラッド層30を成膜することにより、反射型波長分波
器の基本的構造を具えた構造体が得られる。この構造体
は、埋込み型の導波路を有している。すなわち、この構
造体は、基板26上に、上部クラッド層30の下側であ
って、かつ下部クラッド層28によって挟まれた、この
発明のY分岐光導波路10と、多重波長光導波路22
と、反射光導波路24とを具えている。なお、下部及び
上部クラッド層28及び30として、樹脂(例えば、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA))を用いても良
い。
【0038】最後に、上部クラッド層30が成膜されて
得られた構造体に対し、この上部クラッド層30側の面
からダイシングを行って、幅20μm及び深さ200μ
mの溝32を直線状に形成する。この溝32は、シリコ
ン基板26に至る。更に、この溝32は、上述の交差部
を通り、かつ、光の入射端面及び出射端面と平行となる
ように形成する。そして、この交差部において、溝32
に誘電体多層膜フィルタ34を挿入して、反射型波長分
波器の作製は完了する。
【0039】この構成例では、誘電体多層膜フィルタ3
4を、波長1.55μmの光を反射させて、かつ波長
1.3μmの光を透過させる波長分波フィルタとして形
成してある。この誘電体多層膜フィルタ34は、既存の
フィルタを入手して用いればよい。したがって、多重波
長光導波路22を伝播してきた波長1.55μmの光
は、誘電体多層膜フィルタ34で反射されて、反射光導
波路24を伝播して出射していく。一方、この多重波長
光導波路22を伝播してきた波長1.3μmの光は、こ
の誘電体多層膜フィルタ34を透過してY分岐光導波路
10に入射する。
【0040】なお、既に説明した通り、多重波長光導波
路22、反射光導波路24及び入射導波路12の各コア
の屈折率と、中間導波路14、テーパ導波路16及び第
1及び第2分岐導波路18及び20の各コアの屈折率と
は異なっている。このコアの屈折率の差異から、多重波
長光導波路22、反射光導波路24及び入射導波路12
を、波長1.3μmの光に対して、単一モード導波路、
すなわち0次モードの光のみ伝搬させる導波路としたの
に対して、中間導波路14、テーパ導波路16及び第1
及び第2分岐導波路18及び20を、波長1.3μmの
光に対して、1次モード導波路、すなわち0次及び1次
モードの光のみ伝搬させる導波路としてある。更に、入
射導波路12と中間導波路14との境界面Bで、入射導
波路12から入射された0次モードの光の一部から、1
次以上の高次モードの光を励起させるように、中間導波
路14のコアの屈折率を調整してある。この中間導波路
14のコアの屈折率と、テーパ導波路16及び第1及び
第2分岐導波路18及び20の各コアの屈折率とを同じ
にしてある。
【0041】ところで、誘電体多層膜フィルタ34から
の反射光を、反射光導波路24に伝搬させる必要があ
る。このために、誘電体多層膜フィルタ34からの入射
光が斜め入射するように、この多重波長光導波路22を
斜めに接続する。この構成例では、多重波長光導波路2
2と反射光導波路24との交差角は10°とした。
【0042】誘電体多層膜フィルタ34を透過した光
は、この発明のY分岐光導波路10に入射する。この入
射光は、フィルタ34の出射方向と同じく斜め方向に伝
搬する。したがって、放射損失を小さくするために、誘
電体多層膜フィルタ34に対して、入射導波路12を同
じく斜め方向に接続して、透過光を首尾良くこの入射導
波路12に入射させる。
【0043】なお、多重波長光導波路22、反射光導波
路24、入射導波路12及び第1及び第2分岐導波路1
8及び20の曲がり部分の曲率半径を、いずれも25m
mとした。この曲率半径は、伝搬光の放射損失が小さく
なるように導出されている。この曲率半径の導出に係る
説明は、“光集積回路、オーム社、47−49頁" に記
述されており、その説明を参考にして、この曲率半径を
決定してある。
【0044】なお、第1及び第2分岐導波路18及び2
0の分岐角2θを、1.0°とした(すなわち、θ=
0.5°)。図2では、この分岐部分を見やすくするた
めに、この分岐角2θを1.0°より大きくして、第1
及び第2分岐導波路18及び20を示してある。
【0045】次に、この反射型波長分波器の第1ポート
P1から入射された、波長1.55μm及び1.3μm
が多重された光の伝搬の形態につき説明する。
【0046】第1ポートP1から入射された波長1.5
5μm及び1.3μmの光は、単一モードとして多重波
長光導波路22を伝搬して、誘電体多層膜フィルタ34
に出射される。
【0047】誘電体多層膜フィルタ34は、波長1.5
5μmの光を反射させ、かつ波長1.3μmの光を透過
させる波長分波フィルタである。よって、波長1.55
μmの光は、誘電体多層膜フィルタ34の面で反射さ
れ、反射光導波路24を伝搬して、第2ポートP2から
出射される。また、波長1.3μmの光は、誘電体多層
膜フィルタ34の面を透過して、単一モードとして入射
導波路12に入射する。
【0048】上述の説明から明らかなように、Y分岐光
導波路10を構成する入射導波路12を、既に説明した
通り、波長1.3μmの光に対して、単一モード導波
路、すなわち0次モードのみの光を伝搬させる導波路と
してある。また、中間導波路14を、波長1.3μmの
光に対して、1次モード導波路、すなわち0及び1次モ
ードの光のみを伝搬させる導波路としてある。更に、中
間導波路14は、入射導波路12から入射された0次モ
ードの光の一部から、1次以上の高次モードの光を、入
射導波路12と中間導波路14との境界面Bで励起させ
る。
【0049】したがって、入射導波路12に単一モード
として入射された波長1.3μmの光は、入射導波路1
2と中間導波路14との境界面Bを通過すると、前述し
たように、入射導波路12及び中間導波路14の境界面
Bで、波長1.3μmの0次モードの光の一部から、波
長1.3μmの1次以上の高次モードの光が励起され
る。
【0050】ところが、中間導波路14は1次モード導
波路であるから、0次モードの光及び1次以上の高次モ
ードの光のうち、0次及び1次モードの光のみが中間導
波路14を伝搬することができるが、2次以上の高次モ
ードの光は、即減衰するので、中間導波路14を伝搬す
ることができない。よって、中間導波路14を伝搬する
波長1.3μmの光のモードは、0次及び1次のみであ
る。
【0051】この1次モードの光は偶モード及び奇モー
ドから構成される。そして、0次モードと、偶モード型
1次モードと、奇モード型1次モードとの3種類の波長
1.3μmの光が干渉し合って、中間導波路14を伝搬
する。
【0052】なお、1次モードの光とは、腹が2つある
定在波を形成する光のことである。偶モード型1次モー
ドの光の界分布では、これら2つの腹の一方が光の伝搬
方向を向き、かつ他方は光の伝搬方向と逆方向を向く。
また、奇モード型1次モードの光の界分布では、これら
2つの腹が同時に光の伝搬方向に向くか、またはその2
つの腹が同時に光の伝搬方向と逆方向に向く。
【0053】これら3種類の干渉光は、進行方向に対し
て左右に蛇行しながら、後述するように、正弦曲線的に
伝搬すると考えられる定在波である。この干渉光の振幅
最大値をつないだ線は、正弦曲線となると考えられる。
【0054】この干渉光は、中間導波路14からテーパ
導波路16に入射しても、これらは同じ1次モード導波
路であるので、正弦曲線的に伝搬するモード界分布の形
状は崩れないで、そのまま蛇行しながら正弦曲線的にテ
ーパ導波路16を伝搬すると考えられる。このテーパ導
波路16は、このモード界分布の形状を崩さないように
設計されている。
【0055】このテーパ導波路16は、1次導波路であ
るから、0及び1次モードの光のみを伝搬させて、かつ
2次以上のモードの光を発生させない。また、このテー
パ導波路16は、第1及び第2分岐導波路18及び20
をそれぞれ接続固定する。
【0056】そして、この干渉光は、テーパ導波路16
から第1及び第2分岐導波路18及び20にそれぞれ分
岐されて伝搬される。そして、これら分岐された干渉光
は、第3ポートP3及び第4ポートP4からそれぞれ外
部に出射される。
【0057】そこで、この干渉光の蛇行伝搬の性質を利
用すれば、第1及び第2分岐導波路18及び20におけ
る所望の光量の分岐比(第1分岐導波路18を伝播する
光の量と、第2分岐導波路20を伝播する光の量との
比)を得ることができる。上述した通り、進行方向に向
かって左右に蛇行して伝搬しながら、正弦曲線的に伝播
するこの干渉光のモード界の分布が、第2分岐導波路2
0の入口と比べて第1分岐導波路18の入口の方に偏っ
ていれば、第2分岐導波路20より第1分岐導波路18
の方により多くの量の干渉光が伝搬する。この干渉光の
モード界の分布が、第1分岐導波路18の入口と比べて
第2分岐導波路20の入口の方に偏っていれば、第1分
岐導波路18より第2分岐導波路20の方により多くの
量の干渉光が伝搬する。よって、この分岐比は、中間導
波路14の長さの周期関数(正弦関数)として表され
る。したがって、中間導波路14の長さを変えるだけ
で、所望の分岐比(第1分岐導波路18を伝播する光の
量と、第2分岐導波路20を伝播する光の量との比)を
得ることができる。つまり、この分岐比Rは、中間導波
路14の長さLの関数として表される。
【0058】そこで、第3ポートP3及び第4ポートP
4に受光素子をそれぞれ接続させて、各受光素子がそれ
ぞれ受光した光の量を測定した。その測定結果を図3及
び図4にそれぞれ示す。
【0059】図3は、中間導波路14の長さLを変化さ
せたときの分岐比R(第1分岐導波路18を伝播する光
の量と、第2分岐導波路20を伝播する光の量との比)
の変化を示すグラフである。縦軸及び横軸は、それぞれ
分岐比R及び中間導波路の長さLを表す。中間導波路の
長さLの単位はmmである。ただし、中間導波路14の
長さLの変化に応じて、第1及び第2分岐導波路18及
び20の出射側の直線部分の長さを調節することによっ
て、Y分岐光導波路の全長Dは、15mmと一定として
ある。図3のグラフ中の白丸の記号は、観測された分岐
比Rの値を示す。この白丸の記号をつないだ分岐比Rの
近似曲線の方程式は、 R=0.42021 ×sin (3.2734L−0.39638 )+1.0391 となる。この近似曲線は正弦曲線である。既に説明した
ように、この分岐比Rの式から、この光の振幅の最大値
をつないだ曲線は、正弦曲線を呈することがわかる。し
たがって、0次モードと、偶モード型1次モードと、奇
モード型1次モードとの3種類の波長1.3μmの光が
干渉し合った結果、この干渉波は、左右に蛇行しなが
ら、正弦曲線的に伝搬することがわかる。
【0060】図3のグラフによれば、分岐比Rを最大値
の1.51にしたいときは、例えばLをおよそ2.5m
mにすれば良く、または、分岐比Rを最小値の0.67
にしたいときは、Lをおよそ1.58mmにすれば良
い。
【0061】また、図4は、中間導波路14の長さLを
変化させたときの、第1及び第2分岐導波路18及び2
0におけるそれぞれの伝搬損失L1及びL2の変化、及
び全体損失L3の変化を示すグラフである。縦軸及び横
軸は、損失及び中間導波路の長さLを表す。損失の単位
はdBである。中間導波路14の長さLの単位はmmで
ある。図4のグラフ中の白丸、黒丸及び四角の記号は、
それぞれ観測された伝搬損失L1、伝搬損失L2、及び
全体損失L3の値を示す。
【0062】図3の分岐比Rの近似曲線と同様に、図4
のグラフの、これらの伝搬損失L1及びL2白丸及び黒
丸の記号をつないだ近似曲線は、正弦曲線である。ただ
し、伝搬損失L1及びL2の近似曲線の位相差は、90
°である。すなわち、L1が最大値のとき、L2は最小
値となる。または、L2が最大値のとき、L1は最小値
となる。
【0063】図4のグラフによれば、全体損失L3は、
0.37dB以下で安定しており、従来構成の全体損失
と同じ程度である。
【0064】この発明の実施の形態によれば、この第1
及び第2分岐導波路18及び20として、互いに両者間
の中心線に対して対称的な分岐導波路を使用している。
従来、互いに両者間の中心線に対して対称的な分岐導波
路を使用して、所望の分岐比Rを得ることは困難であっ
た。しかし、この発明の実施の形態では、中間導波路1
4の長さLを変えるだけで、所望の分岐比Rを得ること
ができる。したがって、所望の分岐比(第1分岐導波路
18を伝播する光の量と、第2分岐導波路20を伝播す
る光の量との比)を得るために、特定の非対称な分岐導
波路を使用する必要はなく、多くの光デバイスで使用さ
れている、互いに両者間の中心線に対して対称的な分岐
導波路を転用することができる。更に、全体損失は、従
来構成のものと同程度である。
【0065】最後に、分岐比Rの波長依存性につき説明
する。
【0066】上述の分岐比Rの制御は、境界面Bにおけ
る1次モードの光の励起に依存している。ところが、0
次及び1次モードの光の界分布は、光の波長に応じて変
化する。よって、光の波長によって、分岐比Rを制御す
ることもできる。図5は、中間導波路14の長さL
(a:0.0926mm、b:0.241mm及びc:
1.26mm)に対する、光の波長を変化させたときの
分岐比Rの変化を示すグラフである。縦軸及び横軸は、
それぞれ分岐比R及び波長を表す。波長の単位はμmで
ある。図4のグラフ中の黒丸、菱形及び白丸の記号は、
それぞれ中間導波路14の長さLを0.0926mm、
0.241mm及び1.26mmにしたときの、それぞ
れ観測された分岐比Rを示す。図5のグラフの中の、曲
線a、b及びcは、これらの黒丸、菱形及び白丸をつな
いだ近似曲線である。
【0067】図5のグラフによれば、光の波長が0.0
926mm(曲線a)と0.241mm(曲線b)との
場合、分岐比Rは単調減少するのに対して、光の波長が
1.26mm(曲線c)の場合、分岐比Rは単調増加す
る。
【0068】この発明は、上述の実施の形態にのみ限定
されるものではなく、設計に応じて種々の変更を加える
ことができる。
【0069】例えば、入射導波路12を1入力2出力マ
ッハツェンダー型波長分波器の1出射端に接続させて、
この発明のY分岐光導波路10を使用することができ
る。図6は、この発明のY分岐光導波路10を具えた1
入力2出力マッハツェンダー型波長分波器の導波路部分
のみを取り出して、これを上方から見たときの平面図で
ある。図6では、1入力2出力マッハツェンダー型波長
分波器は、波長λ1の第1波長光S1及び波長λ2の第
2波長光S2を有する多重波長光を分派した後、波長λ
1の第1波長光S1を直進させながら出射させ、波長λ
2の第2波長光S2をこの発明のY分岐光導波路に入射
させている。
【0070】また、例えば、この発明のY分岐光導波路
10に、1次モード導波路であるY分岐光導波路をn段
だけカスケード接続させれば、1入力2n+1 出力型光ス
ターカプラとなる。光の蛇行伝搬の性質を利用すること
により、各Y分岐光導波路の長さを変えるだけで、この
光スターカプラの2n+1 個の出射端から出射される光の
量に所望の差をつけることができる。図7は、この発明
のY分岐光導波路10に、1次モード導波路である1入
力2出力型のY分岐光導波路を2段だけカスケードさせ
た1入力8(すなわち、23 )出力型光スターカプラの
導波路部分のみを取り出して、これを上方から見たとき
の平面図である。
【0071】また、上述の実施の形態では、波長分波フ
ィルタとして誘電体多層膜フィルタを使用したが、例え
ば、エタロンフィルタ等の分波フィルタを使用しても良
い。
【0072】また、上述の実施の形態では、第1及び第
2分岐導波路18及び20は、互いに両者間の中心線に
対して対称的であるとしたが、中間導波路14の長さL
を調整することによって、0次及び1次のモード界の分
布を、光の進行方向に対して、左右に傾けることができ
ることには変わりないから、例えば、第1及び第2分岐
導波路18及び20は、互いに非対称的であっても良
い。なぜならば、非対称的な第1及び第2分岐導波路1
8及び20の形状(分岐角及び導波路幅)に応じて、中
間導波路14の長さLを調整すれば良いからである。
【0073】また、上述の実施の形態では、入射導波路
12を曲がり導波路とし、中間導波路14を直線導波路
としたが、入射導波路12は単一モード導波路で、中間
導波路14が1次モード導波路であり、及び入射導波路
12から入射された前記0次モードの光の一部から、入
射導波路12と中間導波路14の境界面で、1次以上の
高次モードの光を励起させるように、入射導波路12及
び中間導波路14を構成する各コアの屈折率を調整して
いれば、入射導波路12と中間導波路14との形状は、
特に何等限定されるものではない。
【0074】また、上述の実施の形態では、コアの屈折
率を固定しているが、この屈折率に幅をもたせても良
い。たとえば、この実施の形態では、中間導波路14、
テーパ導波路16、第1分岐導波路18及び第2分岐導
波路20を構成するコアの屈折率を1.4530に設定
したが、この屈折率の値を、1.4524〜1.453
3、または、1.4464〜1.4504の範囲の任意
の値に設定すれば良い。なぜならば、コアの屈折率の値
がこの範囲内にあれば、中間導波路14、テーパ導波路
16、第1分岐導波路18及び第2分岐導波路20を、
0次及び1次モードの光のみ伝搬させる1次モード導波
路とし、かつ、入射導波路12から入射された0次モー
ドの光の一部から、1次以上の高次モードの光を、入射
導波路12と中間導波路14との境界面Bで励起させる
ことができるからである。
【0075】また、上述の実施の形態では、固相拡散法
またはイオンプレーティング法等によって、コアを形成
してあるが、コアの形成方法はこれらに限らない。例え
ば、下部クラッド層28の表面上に、厚さ8μmのコア
層(石英系ガラス)を成膜し、次に、例えば、反応性イ
オンエッチング法(RIE法)により、8μmの幅にコ
ア層をエッチングして、各導波路用のコアを形成しても
良い。
【0076】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、この発
明によれば、0次モードの光と、入射導波路と中間導波
路との境界面で励起される1次モードの光とを干渉させ
て伝搬させることにより、中間導波路の長さを変えるだ
けで、両者間の中心線に対して、互いに対称的な第1及
び第2分岐導波路を使用しても、第1及び第2分岐導波
路における所望の分岐比を得ることができ、かつ全体損
失は、従来構成のものと同程度である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のY分岐光導波路を上方から見たとき
の平面図である。
【図2】この発明のY分岐光導波路を具える反射波長分
波器の構成図である。
【図3】中間導波路の長さを変化させたときの分岐比の
変化を示すグラフである。
【図4】第1及び第2分岐導波路における、それぞれの
伝搬損失L1及びL2の変化、及び全体損失L3の変化
を示すグラフである。
【図5】中間導波路の長さに対する、光の波長を変化さ
せたときの分岐比の変化を示すグラフである。
【図6】この発明のY分岐光導波路を具えた1入力2出
力マッハツェンダー型波長分波器である。
【図7】この発明のY分岐光導波路を具えた光スターカ
プラである。
【符号の説明】
10:Y分岐光導波路 12:入射導波路 14:中間導波路 16:テーパ導波路 18:第1分岐導波路 20:第2分岐導波路 22:多重波長光導波路 24:反射光導波路 26:シリコン基板 28:下部クラッド層 30:上部クラッド層 32:溝 34:誘電体多層膜フィルタ 36:2段カスケードY分岐光導波路群 B:入射導波路と中間導波路との境界面 D:Y分岐光導波路の全長 L:中間導波路の長さ P1:第1ポート P2:第2ポート P3:第3ポート P4:第4ポート S1:第1波長光 S2:第2波長光

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射導波路と、該入射導波路の出射端に
    接続される中間導波路と、該中間導波路の出射端に接続
    されるテーパ導波路と、該テーパ導波路の出射端にそれ
    ぞれ接続される第1分岐導波路及び第2分岐導波路とを
    具え、 前記入射導波路を、0次モードの光のみを伝搬させる単
    一モード導波路とし、 前記中間導波路、前記テーパ導波路、前記第1分岐導波
    路及び前記第2分岐導波路を、前記0次モードの光及び
    1次モードの光のみを伝搬させる1次モード導波路と
    し、 前記入射導波路から入射された前記0次モードの光の一
    部から、前記入射導波路と前記中間導波路の境界面で、
    1次以上の高次モードの光を励起させることを特徴とす
    るY分岐光導波路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のY分岐光導波路におい
    て、 前記入射導波路をある曲率の曲線に沿って形成された曲
    がり導波路とし、かつ、 前記中間導波路を直線導波路としたことを特徴とするY
    分岐光導波路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のY分岐光導波路におい
    て、 前記曲線を円弧としたことを特徴とするY分岐光導波
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項に記載のY分
    岐光導波路において、 前記第1分岐導波路及び前記第2分岐導波路を、両者間
    の中心線に対して、互いに対称的な分岐導波路としたこ
    とを特徴とするY分岐光導波路。
  5. 【請求項5】 多重波長光導波路と、波長分波フィルタ
    と、透過光導波路とをこの順に具え、かつ、該波長分波
    フィルタに対して該多重波長光導波路と同じ側に、反射
    光導波路を具える反射型波長分波器において、 前記透過光導波路として、請求項1〜4の何れか一項に
    記載のY分岐光導波路を使用したことを特徴とする反射
    型波長分波器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の反射型波長分波器にお
    いて、 前記波長分波フィルタを誘電体多層膜フィルタとしたこ
    とを特徴とする反射型波長分波器。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の反射型波長分波器にお
    いて、 前記波長分波フィルタをエタロンフィルタとしたことを
    特徴とする反射型波長分波器。
  8. 【請求項8】 1入力2出力マッハツェンダー型波長分
    波器の1出射端に、請求項1〜4の何れか一項に記載の
    Y分岐光導波路の前記入射導波路を接続したことを特徴
    とする波長分波器。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4の何れか一項に記載のY分
    岐光導波路に、前記1次モード導波路であるY分岐光導
    波路をn段(nは自然数)だけカスケード接続させたこ
    とを特徴とする光スターカプラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083536A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Nhk Spring Co., Ltd. Coupleur optique
US6845196B2 (en) 2002-04-01 2005-01-18 Tdk Corporation Optical branching device
US7664353B2 (en) 2003-05-16 2010-02-16 Hitachi Chemical Company, Ltd. Optical waveguide structure including at least first, second and third waveguides and coupling waveguide
US8824836B2 (en) 2010-06-10 2014-09-02 Fujitsu Optical Components Limited Optical waveguide, optical modulator and optical coupler

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