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JP3791830B2 - ドームスイッチにおけるチップ部品収納構造 - Google Patents

ドームスイッチにおけるチップ部品収納構造 Download PDF

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JP3791830B2
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Description

【0001 】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドーム状の突出部を有する表シートとスペーサシートと回路体と粘着シートとを備えたドームスイッチの、上記回路体に実装したチップ部品に対する収納構造に関する。
【0002 】
【従来の技術】
図7は従来例のポリドームスイッチ(ドームスイッチ)の分解斜視図、図8はスイッチ操作前の要部断面図、図9はスイッチ操作時の要部断面図を示している。
図7において、家庭用電化製品に用いられる従来のポリドームスイッチ(ドームスイッチ)1は、表シート2とスペーサシート3とFPC4と粘着シート5とを備えて構成されており、粘着シート5を介して被取り付け部材としてのプレート6に固定されるようになっている。
【0003 】
上記表シート2には、外面側に突出するとともに内面側に反転可能な複数のドーム状の突出部7が形成されている。その突出部7の上記内面には、上記FPC4に対する電極8(図8参照)が設けられている。
【0004 】
上記スペーサシート3は、薄肉のシート部材であって、表シート2の変形を防止するために設けられている。また、スペーサシート3は、その表裏面に接着剤の層が設けられており、表シート2とFPC4とを固定することができるようになっている。スペーサシート3には、複数の貫通孔9が突出部7の位置に対応して形成されている。また、各貫通孔9の間には、スリット状の空気逃がし部10が形成されてる。
【0005 】
上記FPC4は、所望のパターンで配索される回路を複数有する回路体であって、スペーサシート3側には、上記電極8(図8参照)が接触する接点11が複数設けられている。また、FPC4は、上記粘着シート5に接着固定されるようになっている。その粘着シート5は、補強部材としての機能も有している。
【0006 】
上記構成において、ポリドームスイッチ1は、図9に示される如く、突出部7を押下しスイッチ操作をすると、突出部7がFPC4に向けて反転(この時クリック感が生じる)し電極8が接点11に接触して上記回路が導通するように作用する。尚、突出部7がFPC4に向けて反転すると、突出部7の上記内面側に存在していた空気が貫通孔9を介して空気逃がし部10へ逃がされる。
【0007 】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のポリドームスイッチ1にあっては、スペーサシート3とFPC4とが互いに面接触するような構造になっていた。そのため、FPC4にチップ部品を実装して組み立てをしようとすると、そのチップ部品の高さが影響してスペーサシート3がFPC4に対し浮き上がり変形してしまうという問題点があった。尚、スペーサシート3が浮き上がり変形してしまうと、当然のことながら、スイッチの機能に影響を来してしまうことになる。
【0008 】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、回路体にチップ部品を実装することが可能なドームスイッチにおけるチップ部品収納構造を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のドームスイッチにおける空気逃がし構造は、外面側に突出するとともに内面側に反転可能であり且つ前記内面に電極を設けたドーム状の突出部を有する表シートと、前記内面側に反転させた前記突出部の前記電極が接触する接点を有する回路体と、前記表シートと前記回路体との間に介在するとともに前記電極と前記接点との接触を確保するための貫通孔を形成した一又は複数のスペーサシートと、前記回路体に対する回路体取り付け面を一方に有するとともに被取り付け部材に対する接着固定面を他方に有する粘着シートとを備えたドームスイッチにおけるチップ部品収納構造であって、前記スペーサシートに、前記回路体の前記接点側に実装したチップ部品に対するスペーサシート側収納部を形成するとともに、前記粘着シートに、前記回路体の前記接点の反対側に実装したチップ部品に対する粘着シート側収納部を形成したことを特徴としている。
【0010】
上記課題を解決するためなされた請求項2記載の本発明のドームスイッチにおける空気逃がし構造は、請求項1に記載のドームスイッチにおけるチップ部品収納構造において,前記表シートに、前記チップ部品に対する浮き出し部を前記スペーサシート側収納部の位置に合わせて形成したことを特徴としている。
【0011】
上記課題を解決するためなされた請求項3記載の本発明のドームスイッチにおけるチップ部品収納構造は、請求項1又は請求項2に記載のドームスイッチにおけるチップ部品収納構造において,前記被取り付け部材に、前記チップ部品に対する凹部を前記粘着シート側収納部の位置に合わせて形成したことを特徴としている。
【0016】
請求項に記載された本発明によれば、ドームスイッチの組み立てにおいて、回路体の接点側に実装されたチップ部品はスペーサシートのスペーサシート側収納部に収納される。また、回路体の接点の反対側に実装されたチップ部品は粘着シートの粘着シート側収納部に収納される。スペーサシートにスペーサシート側収納部を形成することで、回路体の接点側にチップ部品を実装することが可能になる。また、粘着シートに粘着シート側収納部を形成することで、回路体の接点の反対側にチップ部品を実装することが可能になる。
【0017】
請求項に記載された本発明によれば、回路体の接点側に実装されたチップ部品の高さが高い場合に、そのチップ部品の先端が表シートの浮き出し部に収納される。表シートに浮き出し部を形成することで、回路体の接点側に高さの高いチップ部品も実装することが可能になる。
【0018】
請求項に記載された本発明によれば、回路体の接点の反対側に実装されたチップ部品の高さが高い場合に、そのチップ部品の先端が被取り付け部材の凹部に収納される。被取り付け部材に凹部を形成することで、回路体の接点の反対側に高さの高いチップ部品も実装することが可能になる。
【0019 】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のドームスイッチにおけるチップ部品収納構造の第一の実施の形態を示す分解斜視図である。また、図2は図1のチップ部品収納部分の拡大断面図である。
【0020 】
図1において、引用符号21で示されるポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、表シート22とスペーサシート23とFPC24と粘着シート25とを備えて構成されている。また、ポリドームスイッチ21は、粘着シート25を介して被取り付け部材の一例としてのプレート26に固定されている。本発明の第一の実施の形態にあっては、表シート22及びスペーサシート23にチップ部品収納構造が形成されている。
【0021 】
上記表シート22は、複数の突出部27と、上記チップ部品収納構造を構成する浮き出し部28とを有している。各突出部27は、外面側に突出するとともに内面側に反転可能なドーム状に形成されており、その各突出部27の上記内面には、上記FPC24に対する電極29(図2参照)が設けられている。電極29(図2参照)は、上記内面の頂部に設けられている。
【0022 】
浮き出し部28は、突出部27と同様に、外面側に突出する矩形ドーム状(この形状に限られるものではないものとする)に形成されている。また、浮き出し部28は、後述するチップ部品38の実装位置に応じて形成されている。さらに、浮き出し部28は、後述するチップ部品38の先端を収納することができるように形成されている。尚、浮き出し部28は、突出部27のように反転可能である必要はないものとする。
【0023 】
表シート22についてもう少し詳しく説明すると、その表シート22は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂製のシートであって、熱プレス(上記内面側から上記外面側に圧力をかける)を施すことにより形成された複数のドーム状の突出部27と、矩形ドーム状の浮き出し部28とを有している。また、各突出部27の内面頂部に設けられた電極29は、カーボン等で形成されるようになっている(カーボンから成る電極29の場合には印刷によって設けられる)。
【0024 】
上記スペーサシート23は、上層スペーサシート30と下層スペーサシート31、31とを備えて構成されている。すなわち、スペーサシート23は、三層で構成されている(スペーサシート23は三層で構成する必要性はない。一層、二層、或いは四層以上であってもよいものとする。尚、複数層で構成すると単層よりもフレキシブル性を持たせることができるという利点がある)。また、スペーサシート23は、表シート22の変形を防止するための部材として機能するようになっている。
【0025 】
上層スペーサシート30は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂製のシート部材であって、上層スペーサシート30の方が下層スペーサシート31、31よりも薄肉に形成されている。すなわち、スペーサシート23の厚みを調整するための微調整用のシート部材として機能するようになっている。また、上層スペーサシート30は、表裏面に図示しない接着剤の層を有しており、表シート22と下層スペーサシート31とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。
【0026 】
上層スペーサシート30についてもう少し詳しく説明すると、その上層スペーサシート30は、複数の貫通孔32と、複数の空気逃がし部33と、上記チップ部品収納構造を構成する収納部34(特許請求の範囲に記載したスペーサシート側収納部に相当)とを有している。各貫通孔32は、突出部27の電極29とFPC24の後述する接点37との接触を確保するための部分であって、対応する突出部27の位置に合わせて各々貫通形成されている。また、各貫通孔32は、突出部27の直径よりも大きな直径若しくは等しい直径を有するように形成されている(図2参照。)。
【0027 】
各空気逃がし部33は、各突出部27を反転させた際に、その上記内面側に存在していた空気を適宜逃がすことができるようにした部分であって、上層スペーサシート30の長手方向に並ぶ各貫通孔32の間に形成されている。また、各空気逃がし部33は、スリット状であって対応する貫通孔32に各々連通するように形成されている。
【0028 】
収納部34は、後述するチップ部品38の実装位置に応じて矩形状に貫通形成されている。
【0029 】
下層スペーサシート31、31は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂製のシート部材であって、表裏面に図示しない接着剤の層を有しており、これらを積層した後、上層スペーサシート30とFPC24とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。また、下層スペーサシート31、31は、上層スペーサシート30と同じ数、形状、位置、及び機能の複数の貫通孔32と複数の空気逃がし部33と収納部34とを有している(上層スペーサシート30と同じ引用符号を付すことにする。また、その説明を省略する。尚、下層スペーサシート31、31の各貫通孔32の直径は、上層スペーサシート30の各貫通孔32の直径よりも大きく若しくは等しくなるように形成することができるものとする。下層スペーサシート31、31の各貫通孔32の直径が大きくなれば空気逃がしに係るスペースを大きく取ることができ、スイッチ操作の際のクリック感が向上するのは言うまでもない)。
【0030 】
上記FPC24(FPC:フレキシブル・プリント・サーキット)は、所望のパターンで配索される回路35を複数有する回路体であって、その中央にはスペーサシート23の各層の空気逃がし部33に連通する空気逃がし穴36、36が形成されている。また、FPC24のスペーサシート23側には、上記電極29(図2参照)が接触する複数の接点37が配設されている。さらに、FPC24のスペーサシート23側(接点37側)には、複数個のチップ部品38が実装されている。尚、回路体はFPC(FPC24)に限られるものではないものとする。
【0031 】
上記粘着シート25は、FPC24を接着固定することができるように形成されている。また、粘着シート25は、プレート26に接着固定されるように形成されている。すなわち、粘着シート25は、FPC24に対する回路体取り付け面を一方に有するとともにプレート26に対する接着固定面を他方に有している。さらに、粘着シート25は、補強部材としての機能を有している。粘着シート25には、FPC24の空気逃がし穴36、36に連通する、これと同様の空気逃がし穴39、39が形成されている。
【0032 】
上記プレート26は、粘着シート25の上記接着固定面が密着する被取り付け面40を有している。その被取り付け面40には、例えば断面視凹状の空間部41、41が配置形成されている。空間部41、41は、FPC24の空気逃がし穴36、36及び粘着シート25の空気逃がし穴39、39を介してスペーサシート23の各空気逃がし部33に連通するようになっている(FPC24の空気逃がし穴36、36及び粘着シート25の空気逃がし穴39、39は、スペーサシート23の各空気逃がし部33とプレート26の空間部41、41との連絡通路のように機能する)。尚、プレート26は、その形状が例えばスイッチケースのような筐体状に形成されてもよいものとする。
【0033 】
引用符号42はFPC24のスペーサシート23側(接点37側)に実装されたLEDを示している。また、下層スペーサシート31、31においての引用符号43、43はLED42に対する導光部を示している。その導光部43、43はLED42に対しての収納構造(本発明の応用)を有するようにも形成されている。さらに、上層スペーサシート30においての引用符号44はLED42からの光を拡散させるための拡散手段44を示している。さらにまた、表シート22においての引用符号45はLED42からの光により照明され、その光が通過する発光部を示している。
【0034 】
上記構成において、ポリドームスイッチ21は次のように組み立てられる。先ず、上層スペーサシート30及び下層スペーサシート31、31を接着固定しスペーサシート23を形成する。次に、表シート22をスペーサシート23の表面(実際には上層スペーサシート30)に接着固定するとともに、FPC24をスペーサシート23の裏面(実際には最下層となる下層スペーサシート31)に接着固定する。この時、上層スペーサシート30及び下層スペーサシート31、31の収納部34、34、34にFPC24のスペーサシート23側(接点37側)に実装された複数のチップ部品38が収納される(図2参照)。続いて、これらをFPC24側から粘着シート25の回路取り付け面に接着固定する。以上により組み立てが完了する。尚、組み立てられたポリドームスイッチ21は、粘着シート25の上記接着固定面をプレート26の被取り付け面40に密着させることにより取り付けられる。
【0035 】
以上、第一の実施の形態としてのポリドームスイッチ21は、FPC24のスペーサシート23側(接点37側)に実装された複数のチップ部品38を、上層スペーサシート30及び下層スペーサシート31、31の収納部34、34、34と、表シート22の浮き出し部28とに収納させることが可能なチップ部品収納構造を有している。これにより、FPC24にチップ部品38を実装してもスペーサシート23がFPC24に対して浮き上がり変形してしまうことはない。従って、FPC24にチップ部品38を実装してもスイッチの機能に影響を来すようなことはない。
【0036 】
次に、図3を参照しながら、第二の実施の形態としてのドームスイッチにおけるチップ部品収納構造を説明する。図3はドームスイッチにおけるチップ部品収納構造の第二の実施の形態を示す分解斜視図である。尚、上述の構成部材の各部分と基本的に同じものは同一の符号を付してその説明を省略するものとする。
【0037 】
図3において、引用符号51で示されるポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、表シート52とスペーサシート53とFPC54と粘着シート55とを備えて構成されている。また、ポリドームスイッチ51は、粘着シート55を介して被取り付け部材の一例としてのプレート56に固定されている。本発明の第二の実施の形態にあっては、粘着シート55及びプレート56にチップ部品収納構造が形成されている。
【0038 】
上記表シート52は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂製のシートであって、複数の突出部27を有している。また、その各突出部27の上記内面には、上記FPC54に対する電極29(図4参照)が設けられている。電極29(図2参照)は、上記内面の頂部に設けられている。
【0039 】
上記スペーサシート53は、上層スペーサシート57と下層スペーサシート58、58とを備えて構成されている。すなわち、スペーサシート53は、三層で構成されている(スペーサシート53は上述のスペーサシート23と同様に、三層で構成する必要性はない。一層、二層、或いは四層以上であってもよいものとする)。また、スペーサシート53は、表シート52の変形を防止するための部材として機能するようになっている。
【0040 】
上層スペーサシート57は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂製のシート部材であって、上層スペーサシート57の方が下層スペーサシート58、58よりも薄肉に形成されている。すなわち、スペーサシート53の厚みを調整するための微調整用のシート部材として機能するようになっている。また、上層スペーサシート53は、表裏面に図示しない接着剤の層を有しており、表シート52と下層スペーサシート58とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。さらに、上層スペーサシート53は、複数の貫通孔32と、複数の空気逃がし部33とを有している。
【0041 】
下層スペーサシート58、58は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂製のシート部材であって、表裏面に図示しない接着剤の層を有しており、これらを積層した後、上層スペーサシート57とFPC54とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。また、下層スペーサシート58、58は、上層スペーサシート57と同じ数、形状、位置、及び機能の複数の貫通孔32と複数の空気逃がし部33とを有している(上層スペーサシート57と同じ引用符号を付すことにする。尚、下層スペーサシート58、58の各貫通孔32の直径は、上層スペーサシート57の各貫通孔32の直径よりも大きく若しくは等しくなるように形成することができるものとする。下層スペーサシート58、58の各貫通孔32の直径が大きくなれば空気逃がしに係るスペースを大きく取ることができ、スイッチ操作の際のクリック感が向上するのは言うまでもない)。
【0042 】
上記FPC54(FPC:フレキシブル・プリント・サーキット)は、所望のパターンで配索される回路35を複数有する回路体であって、その中央にはスペーサシート53の各層の空気逃がし部33に連通する空気逃がし穴36、36が形成されている。また、FPC54のスペーサシート53側には、複数の接点37が配設されている。さらに、FPC54の粘着シート55側(接点37の反対側)には、複数個のチップ部品38が実装されている。尚、回路体はFPC(FPC54)に限られるものではないものとする。
【0043 】
上記粘着シート55は、FPC54を接着固定することができるように形成されている。また、粘着シート55は、プレート56に接着固定されるように形成されている。すなわち、粘着シート55は、FPC54に対する回路体取り付け面を一方に有するとともにプレート56に対する接着固定面を他方に有している。さらに、粘着シート55は、補強部材としての機能を有している。粘着シート55には、FPC54の空気逃がし穴36、36に連通する、これと同様の空気逃がし穴39、39と、上記チップ部品収納構造を構成する収納部59(特許請求の範囲に記載した粘着シート側収納部に相当)とが形成されている。その収納部59は、FPC54の粘着シート25側に実装された複数個のチップ部品38の実装位置に応じて矩形状に貫通形成されている。
【0044 】
上記プレート56は、粘着シート55の上記接着固定面が密着する被取り付け面60を有している。その被取り付け面60には、例えば断面視凹状の空間部41、41と、上記チップ部品収納構造を構成する凹部61とが配置形成されている。その凹部61は、チップ部品38の実装位置に応じて形成されている。また、凹部61は、チップ部品38の先端を収納することができるように形成されている。尚、プレート56は、その形状が例えばスイッチケースのような筐体状に形成されてもよいものとする。
【0045 】
上記構成において、ポリドームスイッチ51は次のように組み立てられる。先ず、上層スペーサシート57及び下層スペーサシート58、58を接着固定しスペーサシート53を形成する。次に、表シート52をスペーサシート53の表面(実際には上層スペーサシート57)に接着固定するとともに、FPC54をスペーサシート53の裏面(実際には最下層となる下層スペーサシート58)に接着固定する。続いて、これらをFPC54側から粘着シート55の回路体取り付け面に接着固定する。この時、粘着シート55の収納部59及びプレート56の凹部61にFPC54の粘着シート55側(接点37の反対側)に実装された複数のチップ部品38が収納される(図4参照)。以上により組み立てが完了する。尚、組み立てられたポリドームスイッチ51は、粘着シート55の上記接着固定面をプレート56の被取り付け面60に密着させることにより取り付けられる。
【0046 】
以上、第二の実施の形態としてのポリドームスイッチ51は、FPC54の粘着シート55側(接点37の反対側)に実装された複数のチップ部品38を、粘着シート55の収納部59及びプレート56の凹部61に収納させることが可能なチップ部品収納構造を有している。これにより、FPC54にチップ部品38を実装しても粘着シート55がFPC54に対して浮き上がり変形してしまうことはない。従って、FPC54にチップ部品38を実装してもスイッチの機能に影響を来すようなことはない。
【0047 】
続いて、図5を参照しながら、第三の実施の形態としてのドームスイッチにおけるチップ部品収納構造を説明する。図5はドームスイッチにおけるチップ部品収納構造の第三の実施の形態を示す分解断面図である。尚、上述の構成部材の各部分と基本的に同じものは同一の符号を付してその説明を省略するものとする。
【0048 】
図5において、引用符号65で示されるポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、浮き出し部28を有する表シート22と、収納部34、34、34を有するスペーサシート23(上層スペーサシート30及び下層スペーサシート31、31で構成される)と、両面にチップ部品38を実装した回路体としてのFPC66と、収納部59を有する粘着シート55とを備えて構成されている。また、ポリドームスイッチ65は、粘着シート55を介して凹部61を有するプレート56に固定されている。本発明の第三の実施の形態にあっては、表シート22、スペーサシート23、粘着シート55、及びプレート56にチップ部品収納構造が形成されている。尚、回路体はFPC(FPC66)に限られるものではないものとする。
【0049 】
以上、第三の実施の形態としてのポリドームスイッチ65は、FPC66のスペーサシート23側に実装された複数のチップ部品38、38を、上層スペーサシート30及び下層スペーサシート31、31の収納部34、34、34と、表シート22の浮き出し部28とに収納させることが可能なチップ部品収納構造を有している。また、FPC66の粘着シート55側に実装されたチップ部品38を、粘着シート55の収納部59及びプレート56の凹部61に収納させることが可能なチップ部品収納構造を有している。これにより、FPC66にチップ部品38、38を実装してもスペーサシート23がFPC66に対して浮き上がり変形してしまうことはない。また、FPC66にチップ部品38を実装しても粘着シート55がFPC66に対して浮き上がり変形してしまうことはない。従って、FPC66にチップ部品38を実装してもスイッチの機能に影響を来すようなことはない。
【0050 】
続いてさらに、図6を参照しながらドームスイッチの具体的な取り付け例を説明する。図6はドームスイッチの具体的な取り付け例を示す分解斜視図である。
【0051 】
図6において、引用符号71は複数のノブスイッチとポリドームスイッチを有する自動車等の車両のスイッチユニットを示している。そのスイッチユニット71は、複数のスイッチノブ72を有するベゼル73と、ラバーコンタクト74と、複数の接点75を有する回路体としてのFPC76と、ドーム状の突出部77、77を有する表シート78と、その表シート78に密着するスペーサシート79と、ベゼル73が係合するアンダーケース80とを備えており、運転席側のドアやセンターコンソールの近傍に設けられている。尚、このようなスイッチユニット71において、表シート78とスペーサシート79とFPC76の一部とでポリドームスイッチ81(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)が構成されており(上述したチップ部品収納構造を有しているものとする。引用符号82がチップ部品に相当する。アンダーケース80は特許請求の範囲に記載した被取り付け部材に相当する)、スイッチユニット71の一部のスイッチを担っているが、全体を上記ポリドームスイッチ81のようなポリドームスイッチで構成することも可能であるのは言うまでもない。
【0052 】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。すなわち、第一及び第三の実施の形態において、表シート22に浮き出し部28を形成しているが、チップ部品38の高さが低い場合には、これを省略することができるのは言うまでもない。また、第二及び第三の実施の形態において、プレート56に凹部61を形成しているが、チップ部品38の高さが低い場合には、これを省略することができるのは言うまでもない。
【0053 】
尚、ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)は、上述した自動車等の車両のスイッチユニットや車両に搭載される機器のスイッチに適用されるだけではないものとする。すなわち、家庭用電化製品に用いられるスイッチや製造装置のスイッチ等にも適用することが当然に可能であるものとする。また、突出部やチップ部品数は上述に限られないものとする。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、スペーサシートにスペーサシート側収納部が形成されていることから、ドームスイッチの組み立てにおいて、回路体の接点側に実装されたチップ部品をスペーサシート側収納部に収納することができる。また、粘着シートに粘着シート側収納部が形成されていることから、ドームスイッチの組み立てにおいて、回路体の接点の反対側に実装されたチップ部品を粘着シート側収納部に収納することができる。従って、回路体にチップ部品を実装することが可能なドームスイッチにおけるチップ部品収納構造を提供することができる。
【0057】
請求項に記載された本発明によれば、表シートに浮き出し部が形成されていることから、回路体の接点側に高さの高いチップ部品を実装することができる。
【0058】
請求項に記載された本発明によれば、被取り付け部材に凹部が形成されていることから、回路体の接点の反対側に高さの高いチップ部品を実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドームスイッチにおけるチップ部品収納構造の第一の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1のチップ部品収納部分の拡大断面図である。
【図3】本発明によるドームスイッチにおけるチップ部品収納構造の第二の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図4】図3のチップ部品収納部分の拡大断面図である。
【図5】本発明によるドームスイッチにおけるチップ部品収納構造の第三の実施の形態を示す分解断面図である。
【図6】ドームスイッチの具体的な取り付け例を示す分解斜視図である。
【図7】従来例のポリドームスイッチ(ドームスイッチ)の分解斜視図である。
【図8】スイッチ操作前の要部断面図である。
【図9】スイッチ操作時の要部断面図である。
【符号の説明】
21 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
22 表シート
23 スペーサシート
24 FPC(回路体)
25 粘着シート
26 プレート(被取り付け部材)
27 突出部
28 浮き出し部
29 電極
30 上層スペーサシート
31 下層スペーサシート
32 貫通孔
33 空気逃がし部
34 収納部(スペーサシート側収納部)
35 回路
36 空気逃がし穴
37 接点
38 チップ部品
39 空気逃がし穴
40 被取り付け面
41 空間部
51 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
52 表シート
53 スペーサシート
54 FPC(回路体)
56 プレート(被取り付け部材)
57 上層スペーサシート
58 下層スペーサシート
59 収納部(粘着シート側収納部)
60 被取り付け面
61 凹部
65 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
66 FPC(回路体)

Claims (3)

  1. 外面側に突出するとともに内面側に反転可能であり且つ前記内面に電極を設けたドーム状の突出部を有する表シートと、
    前記内面側に反転させた前記突出部の前記電極が接触する接点を有する回路体と、
    前記表シートと前記回路体との間に介在するとともに前記電極と前記接点との接触を確保するための貫通孔を形成した一又は複数のスペーサシートと、
    前記回路体に対する回路体取り付け面を一方に有するとともに被取り付け部材に対する接着固定面を他方に有する粘着シートと、
    を備えたドームスイッチにおけるチップ部品収納構造であって、
    前記スペーサシートに、前記回路体の前記接点側に実装したチップ部品に対するスペーサシート側収納部を形成するとともに、前記粘着シートに、前記回路体の前記接点の反対側に実装したチップ部品に対する粘着シート側収納部を形成した
    ことを特徴とするドームスイッチにおけるチップ部品収納構造。
  2. 請求項1に記載のドームスイッチにおけるチップ部品収納構造において,
    前記表シートに、前記チップ部品に対する浮き出し部を前記スペーサシート側収納部の位置に合わせて形成した
    ことを特徴とするドームスイッチにおけるチップ部品収納構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のドームスイッチにおけるチップ部品収納構造において,
    前記被取り付け部材に、前記チップ部品に対する凹部を前記粘着シート側収納部の位置に合わせて形成した
    ことを特徴とするドームスイッチにおけるチップ部品収納構造。
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