JP3786164B2 - バルブ駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ等の駆動源により球体等で構成される弁体を駆動し、流路の開閉を行うバルブ駆動装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫や空調機の冷媒の流路等を開閉して、流路に通じる室の温度制御等を行うための装置として、従来より、電磁弁(特開昭62−288780号公報参照)やニードル弁を開閉弁として用いたバルブ駆動装置がある。
【0003】
しかし、電磁弁を用いたバルブ駆動装置は、一般に、開閉動作時の音が大きいという問題がある。さらに、開あるい閉のいずれの状態にあっても、その状態を保持するには電磁弁を通電状態にしておく必要があり、消費電力の面でも問題がある。なお、この電磁弁方式のバルブ駆動装置は、構造上、2つの弁の状態を双方開状態としたり、双方閉状態とすることが出来ないという欠点を有するものとなっている。
【0004】
一方、ニードル弁を用いたバルブ駆動装置は、たとえば、ステッピングモータなどを駆動源として用い、そのステッピングモータの回転力をニードル弁の推力に変えて流路を開閉するものであり、電磁弁によるものに比べると、動作音の問題も少ない。
【0005】
このニードル弁を用いたバルブ駆動装置は、通常、ステッピングモータの回転力をニードル弁の推力に変換するため、モータの回転軸の外周とこの回転軸の外側に配置される筒状部材の内周に、互いに噛み合うネジ部を形成する構造を有している。そして、モータの回転軸が筒状部材に螺合しながら回転することによりモータのロータが筒状部材に沿う方向に直線運動をする。この結果、モータの出力軸の先端部分に取り付けられたニードル弁が、出力軸と一体的に直線運動することとなり、このニードル弁の直線運動を利用して開口を開閉するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなニードル弁を用いたバルブ駆動装置は、通常、モータとニードル弁とは1対1の関係になっているため、複数の弁体を1つのモータで開閉駆動することはできない。すなわち、このようなニードル弁を利用したバルブ駆動装置は、複数の流路(開口)を有する3方弁や4方弁には適用しにくい。また、このようなニードル弁を用いたバルブ駆動装置は、上述した筒状部材と出力軸の各ネジ部の成型が技術的に困難なものとなっている。すなわち、モータの出力軸が筒状部材に対してスムーズに回転するためには、筒状部材側のネジ溝と出力軸側のネジ溝とが、互いに高精度に加工されている必要があるからである。また、モータの回転軸の先端部分に取り付けられるニードル弁の中心位置と、このニードル弁が挿入される流路(開口)の中心位置との位置合わせ作業も微妙なものとなってくる。そのため、高精度な設計技術や組立時における経験的なノウハウが必要となってくるという問題点もある。
【0007】
そこで本発明は、ネジ加工や弁体と開口の中心位置合わせ作業等の複雑でしかも経験的なノウハウが不必要であり、かつ、3方弁や4方弁にも適用可能なバルブ駆動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は、流体を流入するための流入管及び流体を流出するための流出管に連結される本体部と、この本体部の流出管に連結される開口を開閉するため所定の範囲内で動作可能な弁体と、この弁体を駆動するための駆動部とを有するバルブ駆動装置において、駆動部に、弁体を動作させるためのカム面を具備したカム部材と、このカム部材と一体的に形成されるロータ部を有する駆動源となるモータとを備え、カム部材をロータ部と共に一体回転させることにより弁体を動作させて開口の開閉するようにしている。
【0009】
上述したバルブ駆動装置は、ネジ加工や弁体と開口の中心位置合わせ作業等の煩わしい作業を必要とする複雑な構成ではなく、カム面を有するカム部材を駆動源により回転駆動することによって弁体を動作させるという単純な構成により、開口を弁体で開閉することが可能となる。また、弁体を複数設けると共にカム面の形状を若干工夫するだけで、本装置を複数の流出管に対応する3方弁装置や4方弁装置に適用することも可能となる。また、カム部材をロータ部と一体的に形成しているため、本装置の構成が単純となり部品点数を削減できると共に本装置の小型化を図ることが可能となる。
【0010】
また、他の発明は、カム面に、弁体を前記開口を塞ぐ方向に動作させるための突出部と、弁体を開口を開く方向に動作させるための低面部とを設けている。すなわち、突出部及び低面部を駆動源で回転駆動することにより弁体を開閉動作させるという単純な構成となっている。なお、弁体を複数設けると共に、複数の突出部を設ける等の構成とすることで、本装置を複数の流出管に対応する3方弁装置や4方弁装置に適用することも可能となる。
【0011】
また、他の発明は、上述したバルブ駆動装置に加えて、突出部と低面部との間を斜面で連結すると共にそれらをカム部材の回転駆動軸と同方向の凹凸で形成している。そのため、カム部材を回転させ、弁体と対向する部位が突出部から低面部へ移行する際に、弁体は斜面部で軸方向に滑らかに移行することとなり、駆動部の回転トルクを軽減することが可能となる。また、動作も安定したものとなる。
【0012】
また、他の発明は、上述したバルブ駆動装置に加えて、カム面は、開口に対向配置されるものとし、突出部は開口に向かって延出されている。このため、弁体がカム面の突出部に対向した際には、突出部で弁体が開口に向かって押し出され、開口を塞ぐように働くこととなる。また、弁体がカム面の低面部に対向した際には、弁体が開口から離れるため、開口が開放されることとなる。
【0013】
また、他の発明は、上述したバルブ駆動装置に加えて、本体部側に、弁体をカム面側に付勢する付勢部材を設けている。このため、弁体がカム面の低面部に対向した際には、付勢部材の付勢力によりカム面側に押され、弁体が確実に開口から離れることとなる。
【0014】
また、他の発明は、上述したバルブ駆動装置に加えて、ロータ部の端面を開口に対向配置すると共に、そのロータ部の端面をカム面としている。そのため、モータのロータ部とカム部材との間に他の部材が介在することがなくなる。
【0015】
また、他の発明は、上述したバルブ駆動装置に加えて、弁体を球体で構成する一方、開口に該球体と略同一形状の円弧状受け面を形成し、カム面で球体を開口方向に押し付けて開口に球体を当接させることにより開口を閉塞すると共に、カム面で球体を開口から離すことにより開口を開くようにしている。このため、弁体となる球体と開口との中心位置合わせの寸法を、よりラフなものとすることが可能となる。
【0016】
また、他の発明は、上述したバルブ駆動装置に加えて、低面部が球体に対向する際に、開口を開閉するための球体の動作方向と直交する方向に球体を移動させる移動手段を備えている。振動や冷媒の脈動に起因する装置内部の内圧の変化等により球体が開口に密着して開口を閉塞したままの状態となったとしても、移動手段によって球体を移動させ、その閉塞状態を解除することが可能となる。この構成により、本体部を完全密閉する状態のモード(例えば、1つしかない開口の閉塞状態や、2つ以上ある開口を全て閉塞状態とする状態)を閉塞状態が維持されてしまうという不具合発生を考慮することなく実現することが可能となる。
【0017】
また、他の発明は、上述したバルブ駆動装置に加えて、突出部が球体に対向する際に、付勢部材が、移動手段により移動させられた球体を移動前の方向へ戻すように構成されている。このため、開閉動作における球体の移動範囲が、カム面だけでなく付勢部材によっても制約され、しかも確実に元の位置へ戻されるので動作範囲が確実なものとなり、より確実な開閉動作を行うことが可能となる。
【0018】
また、他の発明は、上述したバルブ装置に加えて、流出管及びこの流出管に連結される開口をそれぞれ2つ設け、かつこれら2つの開口に対応する弁体を2つ設けると共に、これら2つの弁体をそれぞれ動作させ、2つの開口を、少なくとも双方開状態、一方を開状態で他方を閉状態、一方を閉状態で他方を開状態の3つの状態を形成させるようにしている。また、他の発明は、同様の構成で、2つの開口を、少なくとも双方閉状態、一方を開状態で他方を閉状態、一方を閉状態で他方を開状態の3つの状態を形成させるようにしている。
【0019】
このため、これらの両発明は、上述したバルブ装置の作用及び効果、すなわちカム面と弁体との組み合わせにより弁体を開口に対して動作させるという単純な構成としたため、部品点数の減少及び組み立てコスト等の諸コストの削減が可能となるとと共に、この装置で2つの開口の開閉を動作を行い、2つの開口を3つのモードで操作することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のバルブ駆動装置の第1の実施の形態の例を、図1から図4に基づき説明する。
【0021】
バルブ駆動装置1は、図1及び図2に示すように、その外観上の構成を大きく分けて説明すると、本体部2と、弁体としての2つの球体3a,3bと、これら2つの球体3a,3bを駆動するための駆動部4から構成されている。本体部2は、流体を流入するための流入管5と、流体を流出するための2つの流出管6a,6bとに、それぞれ連結されている。
【0022】
本体部2は、3つの開口を有している。そのうちの1つは、流入管5に連結されており、流入管5側の流体を本体部2内に取り込むためのものとなっている。残りの2つの開口は、本体部2の内部空間と流出管6a,6bとを各々挿通させるためのものとなっており、本体部2内に取り込んだ流体を各流出管6a,6bに送り込むためのものとなっている。なお、本実施の形態では、これら2つの開口、すなわち本体部2の流出管6a,6bの連結部位に、中心孔を有する筒状のバルブ部材7a,7bがそれぞれ嵌め込まれている。そのため、本実施の形態では、バルブ部材7a,7bの中心孔が、本体部2と両流出管6a,6bとを連通するための開口となっている。
【0023】
そして、これらのバルブ部材7a,7bの一端を球体3a,3bで開閉することによって、本体部2と各流出管6a,6bとの間の開口、すなわち上述の中心孔を開閉するようになっている。本実施の形態では、本体部2のバルブ部材7a,7bが嵌め込まれた開口は、後述する回転軸24を回転中心として180度の離れた位置に配置されており、各バルブ部材7a,7bを開閉動作する球体3a,3bも同様に180度離れた位置に配置されている。なお、本体部2の構成については、後で詳述する。
【0024】
駆動部4は、一側の端面にカム面11aを具備した第1のカム部材11と、周面部にカム面12aを具備した第2のカム部材12と、これら第1及び第2のカム部材11,12を回転駆動することにより球体3a,3bを本体部2内の所定の範囲内で動作させる駆動源となるモータ(この実施の形態ではステッピングモータを用いているので、以下ではステッピングモータという)13と、を有している。
【0025】
ステッピングモータ13は、コイル21が巻装されたステータ部22と、このステータ部22の内側に対向配置されたロータ部23と、このロータ部23の回転中心部分に挿通された回転軸24と、を有した構成となっている。そして、電源供給部25からコイル21に電力が供給されると、これによりロータ部23が回転軸24を回転中心として回転するようになっている。
【0026】
ステータ部22は、ステータ部収納体26に収納され、このステータ部収納体26は後述するホルダー41によって、本体部2に着脱自在に取り付け可能となっている。なお、ステータ部22は、コイル21を樹脂によってステータ部22の極歯等と一体化すると共にコイル21を封止した構造となっている。
【0027】
ロータ部23は、PBT(ポリブチレンテフタレート)で構成された樹脂成形材料にマグネットをインサート成形し、マグネットをステータ部22に対向配置されると共に、中心部分が第1及び第2のカム部材11,12の回転中心軸となる回転軸24に挿通されるものとなっている。このロータ部23は、SUSとよばれる金属製部材で形成されたロータ部収納体27に収納されており、ロータ部収納体27によってステータ部22と空間的に隔絶されている。このロータ部23に挿通された回転軸24は、一端をロータ部収納体27の底面27aの中心位置に形成された軸受け凹部27bに、他端を本体部2の外枠体31の中心位置に形成された軸受け凹部31bにそれぞれ支承されている。
【0028】
なお、本体部2の外枠体31も、ロータ部収納体27と同様、SUSで成形されており、回転軸24は、両端をSUSで成形された両部材で支持されている。これら2つの軸受け凹部27b,31bは、組み立て時における回転軸24の位置決め用の構成となっており、この構成のため、ロータ部23はロータ部収納体27の内壁にぶつからずに回転することが可能となる。
【0029】
ロータ部23の一側の端面23cは、ロータ部収納体27の底面27aに対向しており、この端面23cとロータ部収納体27の底面27aとの間には、ロータ部23を本体部2側へ付勢するための付勢バネ28が設けられている。そのため、ロータ部23は、本体部2側に付勢されながら回転することとなる。なお、本体部2の2つの開口(バルブ部材7a,7b)のいずれかが開放された場合に、本体部2内に流れ込んでくる流体の圧力によってロータ部23がロータ部収納体27の底面27a側に押し込まれるが、付勢バネ28はその時のロータ部23を押し戻すクッションの役割を有している。
【0030】
一方、ロータ部23の他側の端面には、第1のカム部材11及び第2のカム部材12が一体的に形成されている。そのため、第1のカム部材11及び第2のカム部材12は、ステッピングモータ13を駆動源とし、ロータ部23と共に一体回転する。なお、第1のカム部材11の一端側に形成されたカム面11aは、本体部2の開口に嵌め込まれた筒状のバルブ部材7a,7bに対向するように配置されている。そして、この第1のカム部材11のカム面11aとバルブ部材7a,7bとの間には、バルブ部材7a,7bを開閉する弁体となる球体3a,3bが配置されており、カム面11aは、これらの球体3a,3bに当接している。
【0031】
一方、第2のカム部材12の周面に形成されたカム面12aは、回転軸24を回転中心として180度離れた位置に配置された2つの球体3a,3bの間に配置されており、両球体3a,3bに当接している。このような2つのカム部材11,12がロータ部23と一体回転すると、カム面11a,12aの形状に伴って、球体3a,3bが回転軸24の軸方向及び直交方向に動作し、バルブ部材7a,7bを開閉動作する。
【0032】
上述したようにカム面11a,12aによって動作させられる球体3a,3bは、一方で付勢部材としてのコイルバネ33a,33bの一端に、それぞれ当接している。これらのコイルバネ33a,33bは、後述する本体部2のガイド部材32のバルブ部材収納孔35a,35b(図4参照)内で、各々筒状のバルブ部材7a,7bの外周部分に巻装されており、その先端部分がバルブ部材7a,7bの先端部分より突出するようになっている。これによって、その先端部分が、各球体3a,3bにそれぞれ当接するようになっている。
【0033】
この構成により、各球体3a,3bは、各コイルバネ33a,33bの付勢力によって常にカム面11a側に付勢されており、バルブ部材7a,7bを閉から開にする際には、各コイルバネ33a,33bの付勢力を利用してバルブ部材7a,7bから離れる。また、この構成により、球体3a,3bのカム面11aとの当接は常時確実なものとなり、球体3a,3bは、カム面11aの面形状に沿って確実な動作をすることとなる。
【0034】
また、このコイルバネ33a,33bは、第2のカム部材12のカム面12aの突出部12bによって、球体3a,3bが外側に移動させられる(回転軸24を中心とした外側に押し出される)と、これを移動前の方向に戻すように働く。すなわち、コイルバネ33a,33bは、球体3a,3bが外側に移動させられた際にその移動に伴って伸張する。その際、コイルバネ33a,33bは、球体3a,3bとの当接状態は継続し、かつ収縮しようとする。そのため、第2のカム部材12が回転し、カム面12aの突出部12bと球体3a,3bとの当接が外れ、球体3a,3bが外側に押し出されない状況となると、コイルバネ33a,33bの収縮によって球体3a,3bは、移動前の位置へ戻される。
【0035】
ロータ部収納体27は、上述したように、SUS(サス)とよばれる材質で形成され、同じ材質で形成された本体部2の外枠部材31にTIG(タングステンイナートガス)溶接(接合部分をTとする)により固定されている。なお、従来の冷媒用のバルブ駆動装置は、通常、本体部が真鍮で構成され、ロータ部収納体がSUSで構成されている。そのため、両部材を接合するためには、その接合部分にロウ付けを行う必要が生じる。しかしながら、このロウ付け作業は、手作業となるため手間がかかる。また、手作業ではなく水素還元炉内で自動的にロウ付けするようにすると、真鍮部分から亜鉛ガスが発生して他の溶接部分等に割れが発生する等の問題が生じることもある。
【0036】
本実施の形態のバルブ駆動装置1においては、上述したように、ロータ部収納体27及び外枠部材31を共にSUSで成形したため、上述のような問題が発生せず、両者をTIG溶接で容易に一体化することができる。このようにして外枠部材31に接合されたロータ部収納体27は、外枠部材31と協働して流体を封入するためのケース体42を形成する。
【0037】
第1のカム部材11は、図1及び図3に示すように、有底の筒状部材で形成されており、開放端側には、本体部2に形成された開口に嵌め込まれたバルブ部材7a,7bに対向配置されるドーナツ形状のカム面11aを有している。このカム面11aは、球体3a,3bをバルブ部材7a,7b方向へ押し付けて開口(バルブ部材7a,7bの一端側)に球体3a,3bを当接させることにより開口を閉塞すると共に、球体3a,3bを開口から離すことにより開口を開くものとなっている。なお、第1カム部材11の底面(図示省略)の中心部は、上述のロータ部23と同様、回転軸24に挿通されている。
【0038】
カム面11aは、球体3a,3bを開口を塞ぐ方向に動作させるための突出部11cと、球体3a,3bを開口を開く方向に動作させるための低面部11dと、突出部11c及び低面部11dを連結するための2つの斜面11e,11eとを有している。突出部11cと低面部11dは、回転軸24の同方向の凹凸で形成されている。カム面11aの突出部11cは、バルブ部材7a,7bの中心孔(開口)に向かって延出するように形成されており、図3に示すように、360度のカム面11aのうちの約200度程度の範囲で形成されている。なお、この実施の形態では、突出部11cが、低面部11dに対して0.7mmの高さを有するものとなっているが、この高さについては任意のものとして良い。各球体3a,3bは、この突出部11cに対向している際には、バルブ部材7a,7b側に押し付けられ開口を閉塞する。
【0039】
また、低面部11dは、カム面11aの残りの160度のうちの約90度程度の範囲で形成されている。各球体3a,3bは、この低面部11dに対向している際には、バルブ部材7a,7bから離れ、本体部2の開口を開放する。斜面部11e,11eは、それぞれ約35度づつの範囲で形成されている。この斜面部11e,11eは、カム部材11が回転する際、各球体3a,3bとの当接を低面部11dから突出部11cへ滑らかに切り換えるためのものとなっている。
【0040】
また、第1のカム部材11の外周面には、ロータ部23の回転規制を行う、すなわちロータ部23を所定の範囲でのみ回転可能とするための凸部11fが、外側に延出するように形成されている。この凸部11fは、本体部2の第1のカム部材11の外周面と対向する部分に形成された回転止め用突起34と当接可能な位置に形成されている。そして、凸部11fは、第1のカム部材11がロータ部23と一体的に一方へ所定位置まで回転されると、回転止め用突起34と当接する。このため、ロータ部23は、それ以上の回転ができない。なお、本実施の形態では、この動作を本装置の原点位置出しとして利用するようにしており、その原点位置からステッピングモータ13を所定ステップ駆動することによって動作開始点を定め、両バルブ部材7a,7bの開閉状態を制御するようになっている。この原点位置出し動作は、毎動作開始後に行うものとしてもよいし、数時間に1回行うようにしてもよい。
【0041】
また、ロータ部23が逆方向に所定位置まで回転した際も、当然に凸部11fは、回転止め用突起34にぶつかる。この凸部11fは、第1カム部材11の周面において20度形成されている。一方、本体部2側の回転止め用突起34も同様に20度形成されている。そのため、ロータ部23は、320度の範囲で回転可能となる。なお、本実施の形態では、通常時、この逆回転動作によって凸部11fが回転止め用突起34に当接しないようになっている。すなわち、凸部11fが回転止め用突起34に当接する前にステッピングモータ13が停止するようにステップ数が定められている。このため、凸部11fが回転止め用突起34に当接する場合は、制御上の何らかのトラブルが生じてオーバーステップとなった場合であり、このような状態となった場合には、これを仮の原点位置として所定ステップ駆動し、本当の原点位置まで動作させることにより原点位置出しを行う。
【0042】
本実施の形態のバルブ駆動装置1は、この320度の範囲に渡るロータ部23の回転により、両球体3a,3bをそれぞれ動作させる。これによって、両球体3a,3bが、両バルブ部材7a,7bを開閉し、両バルブ部材7a,7bの開閉状態を3つの状態、すなわち、両方閉塞となる第1のモードと、一方が閉で他方が開となる第2,第3のモードとにすることができるものとなっている。
【0043】
図3(A)に示す第1のモードは、上述した第1のカム部材11の200度形成されている突出部11cの両端近傍で両球体3a,3bを両バルブ部材7a,7b側へ押し上げ、両バルブ部材7a,7bを共に閉塞した状態となっている。なお、この図3(A)に示す第1のモードは、凸部11fを回転止め用突起34に当接させ、原点位置出しを行った状態を示しているが、凸部11fが回転止め用突起34にぶつかる寸前にステッピングモータ13を停止させ、その状態を第1のモードとしても良い。
【0044】
図3(B)に示す第2のモードは、第1のカム部材11の突出部11cの中間部分を球体3aに当接させ、低面部11dの中間部分を球体3bに当接させ、球体3aでバルブ部材7aを閉塞し、球体3bをバルブ部材7bから離してバルブ部材7bを開放した状態となっている。なお、この図3(B)に示す第2のモードは、原点位置から第1のカム部材11を矢示α方向へ90度回転させた状態を示しているが、第2のモードは、200度に渡り形成されている突出部11cが球体3aとのみ当接していればよいので、原点位置から見て10度から160度の範囲の回転ならば良い。しかしながら、本実施の形態では、第1のカム部材11の回転角度と後述する第2のカム部材12の回転角度との同期を取り、90度回転した際に第2のカム部材12の突出部12bが球体3bを外側に押しやってバルブ部材7bを開放するようになっているので、90度回転したときを第2のモードとしている。
【0045】
図3(C)に示す第3のモードは、第2のモードから第1のカム部材11を180度回転(原点位置から見ると270度回転)させた状態、すなわち突出部11cの中間部分を球体3bに当接させ、低面部11dの中間部分を球体3aに当接させ、球体3bでバルブ部材7bを閉塞し、球体3aをバルブ部材7aから離してバルブ部材7aを開放した状態となっている。なお、この図3(C)に示す第3のモードは、上述の第2のモードからは180度、原点位置からは第1カム部材11を矢示α方向へ270度回転させた状態を示しているが、この第3のモードは、200度に渡り形成されている突出部11cが球体3bとのみ当接していればよいので、原点位置から見て160度から320度の範囲の回転ならば良い。しかしながら、本実施の形態では、第1のカム部材11の回転角度と後述する第2のカム部材12の回転角度との同期を取り、270度回転した際に第2のカム部材12の突出部12bが球体3aを外側に押しやってバルブ部材7aを開放するようになっているので、270度回転したときを第3のモードとしている。
【0046】
第2のカム部材12は、回転軸24に支承されており、第1のカム部材11と同様にロータ部23と一体回転するものとなっている。第2のカム部材12は、第1のカム部材11と同軸上に配置されており、回転軸24を回転中心として180度離れた位置に配置された両球体3a,3bの間に配置されている。この第2のカム部材12の周面には、外周方向に突出する突出部12bを有するカム面12aが形成されている。このカム面12aの突出部12bは、第1のカム部材11の低面部11dのほぼ中央の部分と一致した角度に向かっている。
【0047】
このように構成された第2のカム部材12は、球体3a,3bが第1のカム部材11のカム面11aの低面部11dに対向している際、その球体3a,3bを外側に押し出すためのものとなっている。この構成により、球体3a,3bが低面部11dに対向しバルブ部材7a,7bから離れているときには、第2のカム部材12のカム面12aによって、球体3a,3bが開口を開閉するための動作方向(図1において左右方向)と直交する方向に移動されることとなる。すなわち、第2のカム部材12は、球体3a,3bの外側方向への移動手段となっている。これによって、球体3a,3bは、確実にバルブ部材7a,7bの開口を開放することができる。
【0048】
このような構成としたのは、以下の理由による。すなわち、球体3a,3bは、常時コイルバネ33a,33bによってカム部材11のカム面11a側に付勢されているため、低面部11dと対向した際にはその付勢力によってバルブ部材7a,7bの開口から離れるようになっている。しかしながら、振動や流体の脈動により本体部2の内部に内圧が発生し、球体3a,3bが低面部11dと対向しているにもかかわらず開口を塞いでしまう状態になるおそれがある。このような状態となると、内部の気圧が球体3a,3bを開口へ押しつけるように働くため、コイルバネ33a,33bの付勢力だけでは球体3a,3bが開口から離れなくなる危険性が生ずる。
【0049】
さらに、このような状態においてコイルバネ33a,33bの付勢力のみで球体3a,3bを開口から離すような構成にする場合は、コイルバネ33a,33bにかなり強い付勢力を持たせる必要が生じる。また、そのような強い付勢力を有するコイルバネ33a,33bを用いるとすると、開から閉にする動作時には、逆にこの付勢力に抗して球体3a,3bをバルブ部材7a,7b側に移動させなければならず、この動作に多大なモータトルクが必要となってしまう。
【0050】
そこで、球体3a,3bが第1カム部材11のカム面11aの低面部11dと対向した際には、第2のカム部材12の突出部12bにより、強制的に球体3a,3bを外側に押し出してバルブ部材7a,7bから離す構成とし、モータトルク及びコイルバネ33a,33bの付勢力をそれ程アップしなくとも、確実に球体3a,3bをバルブ部材7a,7bから離し、開口を開放することができる。
【0051】
本体部2は、この第1の実施の形態では、有底円筒形状のSUS製の外枠体31と、この外枠体31の内側に嵌め込まれたSUS製のガイド部材32と、上述のバルブ部材7a,7bとから構成されている。外枠体31は、絞り加工等により形成された有底の円筒形状となっており、その底面には上述した3つの開口が設けられている。これら3つの開口には、流入管5及び流出管6a,6bが、それぞれニッケルロウ付けにより接合されている(図1及び図2において接合部分をNで示す)。さらに、外枠体31の底面の中心には、後述するステッピングモータ13の回転軸24の一端を回転自在に支承するための軸受け凹部31bが形成されている。
【0052】
また、外枠体31の開放端側には、上述したように、SUSで形成されたロータ部収納体27がTIG(タングステンイナートガス)溶接により接合されている(図1及び図2において接合部分をTで示す)。これにより、ロータ部収納体27と協働してケース体42を形成し、流入管5及び流出管6a,6bに連通された空間を封入するようにしている。このようにして形成されたケース体42内には、ロータ部23、回転軸24、第1及び第2のカム部材11,12及び2つの球体3a,3bが配置されることとなる。
【0053】
ガイド部材32は、2つの球体3a,3bの動作の範囲を所定の範囲内とするためのものとなっている。ガイド部材32は、図4に示すように、円筒状の側壁32aと、底面32bとを備えた略カップ形状となっている。そして、このガイド部材32は、外枠体31の内側に回り止めされた状態で嵌め込まれるようになっている。なお、本実施の形態では、ガイド部材32を外枠体31と同様SUSで形成したが、PBT等の樹脂材料や、PBTにガラス材料を15%程度混入した混合樹脂材料等で形成するようにしても良い。
【0054】
側壁32aの内側には、上述した第1及び第2のカム部材11,12と、カム面11a,12aによって動作させられる弁体としての球体3a,3bが配置されている。また、側壁32aの内側には、ロータ部23の回転規制を行うための回転止め用突起34が設けられている。この回転止め用突起34は、上述したように第1のカム部材11の外周面に形成された凸部11fと当接可能となっている。
【0055】
また、底面32bには、各バルブ部材7a,7bを挿通固定するためのバルブ収納孔35a,35bと、流入管5に挿通する挿通孔36と、回転軸24を挿通するための孔37とが形成されている。これらの各孔35a,35b,36,37は、上述した外枠部材31に形成される各孔と重なる位置に配置されている。
【0056】
バルブ収納孔35a,35bは、各バルブ部材7a,7bを挿通固定するための小径の固定用小孔38a,38bと、これらの固定用小孔38a,38bに連続する大径の大径孔39a,39bから構成されている。そして、バルブ部材7a,7bは、一端がガイド部材32及び外枠体31を挿通して両流出管6a,6b内に突出し、他端が大径孔39a,39bの端部より若干突出するように固定用小孔38a,38bに圧入固定されている。なお、大径孔39a,39b内のバルブ部材7a,7bの外周面と大径孔39a,39bの内壁との間には、僅かな隙間が形成される。この隙間は、バルブ部材7a,7bに巻装されたコイルバネ33a,33bのためのスペースとなっている。
【0057】
さらに、大径孔39a,39bには、各球体3a,3bの動作範囲を規制するためのガイド孔40a,40bが連続して形成されている。各ガイド孔40a,40bは、その中心位置がバルブ部材7a,7bの中心孔の各中心位置より外側に配置された略楕円形状で形成されている。そのため、各球体3a,3bは、上述の第2のカム部材12によって外側に押し出されると、これらの各ガイド孔40a,40b内の外側の位置へ移動する。
【0058】
なお、バルブ部材7a,7bは、それぞれ一端が本体部2の内部空間側へ、他端が本体部2の外側、すなわち流出管6a,6bの流路内側へ突出するように、本体部2の各開口に嵌め込まれている。これらのバルブ部材7a,7bの中心孔は、それぞれ球体3a,3bが当接することによって開口を完全に閉塞できるような形状となっている。すなわち、各バルブ部材7a,7bの球体3a,3bと対向する側の開口は、球体3a,3bと略同一形状の円弧状受け面となっている。
【0059】
ところで、前述のロータ部収納体27の側面外周には、コイル21が巻装されたステータ部22が装着される。このステータ部22は、ステータ部収納体26に収納された状態で本体部2に取り付けられる。なお、ステータ部収納体26を本体部2に取り付ける際、ステータ部収納体26は、弾性力を有するホルダー41によって本体部2に対して着脱自在に保持されるようになっている。ステータ部収納体26には、ホルダー41の先端部に設けられた係止爪41cが引っかかるような段部26aが形成されている。
【0060】
ホルダー41は、本体部2に対してその弾性力により本体部2の外周を締め付けるような状態で保持される。そして、このとき、突起(図示省略)が、本体部2に食い込むような状態となるので、周方向に動いたりすることがなく確実な保持状態が得られる。
【0061】
このように本体部2にホルダー41が取り付けられた状態で、ステータ部22が収納されたステータ部収納体26を、本体部2に取り付ける。このとき、本体部2に既に接合されたロータ部収納体27をステータ部収納体26の中央の空間部に挿入するようにしてステータ部収納体26を本体部2方向にスライドさせて行く。
【0062】
これにより、そのステータ部収納体26に設けられた段部26aに、ホルダー41の係止爪41cがその弾性力によって落ち込み、ステータ部収納体26は本体部2に保持される。なお、このステータ部収納体26を本体部2から取り外す際は、ステータ部収納体26を本体部2から引き離す方向に強く引っ張ることにより外すことができる。
【0063】
このように、ステータ部収納体26は、本体部2に対してワンタッチで着脱できるので、ステータ部22やコイル21部分、さらには、これらに接続された電源供給部25部分などのメンテナンス時には便利なものとなる。
【0064】
次に、上述したように構成された第1の実施の形態のバルブ駆動装置1におけるバルブの開閉動作について説明する。
【0065】
まず、本装置を冷媒流通路等の所定の位置に取り付けた後、ステッピングモータ13を所定ステップ駆動して原点位置出し動作を行う。すなわち、ステッピングモータ13のコイル21を通電状態とし、所定ステップ(320度回動するためのフルステップ)分、ロータ部23を所定の方向に回転する。これにより、第1及び第2のカム部材11,12がロータ部23と一体的に回転する。そして、原点位置まで回転すると、第1カム部材11の周面に形成された凸部11fが本体部2側に形成された回転止め用突起34にぶつかる。これによって、第1カム部材11の回転が阻止され、ロータ部23の回転も阻止される。このように回転阻止された状態で余分なステップを出力した位置を原点位置とする。
【0066】
本実施の形態では、この原点位置では、上述した第1のモード、すなわちバルブ部材7a,7bが共に球体3a,3bによって閉塞された状態となっている(図3(A)参照)。このため、流入管5からケース体42内に流入された流体は、流出管6a,6b側に流出されない。この状態から、流出管6b側のみを開放し流出管6a側はそのまま閉塞状態を維持したい場合は、以下のように駆動する。
【0067】
コイル21に通電してロータ部23を原点位置から90度回転するように駆動する。すると、第1及び第2のカム部材11,12は、ロータ部23と一体的に、図3(A)において矢示α方向へ回転し、図3(B)の状態となる。この間、球体3aは、第1のカム部材11の突出部11cとの当接を維持し、バルブ部材7a側に押し付けられたままの状態となっている。そのため、バルブ部材7aは閉塞状態を維持され、流出管6a側には流体が流れないようになる。
【0068】
一方、球体3bは、ロータ部23の90度の回転のうちの最初の10度の回転で、まず第1のカム部材11の突出部11cとの当接が解除される。そして、球体3bは、この最初の10度の回転の次の35度の回転の際には、斜面部11eと当接し、コイルバネ33bの付勢力によって徐々にバルブ部材7bから離される。そして、このような計45度の回転を経てから低面部11dとの当接が開始される。このとき、球体3bは、コイルバネ33bの付勢力によってさらにバルブ部材7bから離され、バルブ部材7bは開放状態となる。このため、流体は、流出管6b側に流れることとなる。
【0069】
なお、球体3bは、低面部11dとの当接が開始され、さらにロータ部23が45度(原点位置から見て90度)回転されたときには、第1のカム部材11の回転に同期している第2のカム部材12の突出部12bにより外側(図3(B)において右側)に押し出される。このため、コイルバネ33bの付勢力によりバルブ部材7bから離れない場合でも、第2のカム部材12によって確実にバルブ部材7bから離れ、バルブ部材7bは開放状態となる。この結果、原点位置から90度ロータ部23が回転すると、バルブ部材7aは閉塞することにより流出管6aを閉塞状態、バルブ部材7bは開放することにより流出管6bを開放状態の第2のモードとなる。
【0070】
次に、この状態、すなわち第2のモードとなっている状態から、開閉状態が逆となる流出管6aを開放状態、流出管6bを閉塞状態とする第3のモードとする場合は、以下のように駆動する。
【0071】
第2の状態(原点位置からロータ部23が90度回転した状態)からコイル21に通電してロータ部23を、先ほどの原点位置から第2のモードとするときと同様の方向に回転するように駆動する。すると、第1及び第2のカム部材11,12は、ロータ部23と一体的に、図3(B)において矢示α方向へ回転する。
【0072】
球体3aは、ロータ部23の最初の100度(原点位置から見て90度から190度)の回転の間、第1のカム部材11の突出部11cとの当接を維持し、バルブ部材7a側に押し付けられたままの状態となっている。そして、ロータ部23の回転が100度(原点位置から見て190度)を超えると、球体3aは、第1のカム部材11の突出部11cとの当接が解除され、斜面部11eとの当接が開始される。球体3aは、この斜面部11eと当接した状態での35度の回転の際には、コイルバネ33aの付勢力によって徐々にバルブ部材7aから離される。そして、このような計135度(原点位置から見て225度)の回転を経てから低面部11dとの当接が開始される。このとき、球体3aは、コイルバネ33aの付勢力によってさらにバルブ部材7aから離され、バルブ部材7aは開放状態となる。このため、流出管6a側に流体が流れることとなる。
【0073】
なお、球体3aは、低面部11dとの当接が開始され、さらにロータ部23が45度(原点位置から見て270度)回転されたときには、第1のカム部材11の回転に同期している第2のカム部材12の突出部12bにより外側(図3(C)において左側)に押し出される。このため、コイルバネ33aの付勢力によりバルブ部材7aから離れない場合でも、第2のカム部材12によって確実にバルブ部材7aから離れ、バルブ部材7aは開放状態となる。
【0074】
一方、球体3bは、ロータ部23の最初の45度(原点位置から見て90度から135度)の回転の間、第1のカム部材11の低面部11dとの当接を維持し、バルブ部材7bから離れた状態を維持する。この間、球体3bと第2のカム部材12の突出部12bとの当接は解除となる。そのため、球体3bは、コイルバネ33bの付勢力により、内側(図3(B)において左側)方向へ移動し、突出部12bに押し出される前の位置へ戻る。
【0075】
そして、ロータ部23の回転が45度(原点位置から見て135度)を超えると、球体3bは、第1のカム部材11の低面部11dとの当接が解除され、斜面部11eとの当接が開始される。そして、球体3bは、この斜面部11eと当接した状態での35度の回転の際には、コイルバネ33aの付勢力に抗して徐々にバルブ部材7bへ近づく。そして、このような計80度(原点位置から見て170度)の回転を経てから、球体3bは突出部11cとの当接が開始される。これによって、球体3bは、バルブ部材7bに完全に当接してバルブ部材7bを閉塞する。なお、ロータ部23は、この後100度(原点位置から見て170度から270度まで)回転する。この間、球体3bは、この突出部11cとの当接を維持し、バルブ部材7bは閉塞状態を維持する。そのため、流出管6b側には流体が流れない。
【0076】
このように、原点位置から見てロータ部23が270度回転すると、球体3aは低面部11dと当接すると共に第2カム部材12のカム面12bで外側に押し出されてバルブ部材7aが開放し、球体3bは突出部11cと当接しバルブ部材7bが閉塞状態となる。この結果、原点位置から270度ロータ部23が回転すると、バルブ部材7aを開放することにより流出管6aを開放状態、バルブ部材7bを閉塞することにより流出管6bを閉塞状態の第3のモードとなる。
【0077】
このようにして形成した第3のモードから再び第1のモードとする場合は、今までの方向と逆の方向に約270度ロータ部23を回転すれば良い。なお、270度回転すると、第1のカム部材11の凸部11fが本体部2側の回転止め用突起34にぶつかってしまうので、これを避けるため、260度程度回転するようにしてもよい。その場合、その状態から第2のモードとするには、上述の動作より10度少ない回転、すなわち第1のモードから80度回転する。
【0078】
次に、本発明のバルブ駆動装置の第2の実施の形態を、図5を用いて説明する。なお、この第2の実施の形態は、上述の第1の実施の形態のバルブ駆動装置1と減速輪列45を有する構成のみ異なることとなるので、共通する部分の詳細な説明は省略し、異なる部分を主に説明する。また、第1の実施の形態と同様の構成部分には、第1の実施の形態の説明に用いた符号を用いることとする。
【0079】
第2の実施の形態のバルブ駆動装置51は、図1に示したバルブ駆動装置1と同様、図5に示すように、その外観上の構成を大きく分けて説明すると、本体部2と、弁体としての2つの球体3a,3bと、これら2つの球体3a,3bを駆動するための駆動部4から構成されている。本体部2は、3つの開口を有していおり、そのうちの1つは流入管5に、残りの2つの開口は各流出管6a,6bにそれぞれ連結されている。なお、これら2つの開口、すなわち本体部2の流出管6a,6bの連結部位には、中心孔を有する筒状のバルブ部材7a,7bがそれぞれ嵌め込まれている。
【0080】
駆動部4は、一側の端面にカム面11aを具備した第1のカム部材11と、周面部にカム面12aを具備した第2のカム部材12と、これら第1及び第2のカム部材11,12を回転駆動することにより球体3a,3bを本体部2内の所定の範囲内で動作させる駆動源となるステッピングモータ13と、ステッピングモータ13と第1及び第2のカム部材11,12との間に配置される減速輪列45と、を有している。
【0081】
減速輪列45は、ステッピングモータ13のロータ部23の一方の端面23dに一体的に形成された端面歯車部45aと、この端面歯車部45aに噛合する第1減速歯車45bと、この第1減速歯車45bと一体的に形成されたピニオン45cと、このピニオン45cに噛合する第2減速歯車45dとから構成されている。そして、第2減速歯車45dは、上述の第1及び第2のカム部材11,12と一体的に形成されている。なお、この実施の形態では、ロータ部収納体27と本体部2の外枠部材31との間に地板46が挟持された状態となっている。この地板46は、外周端の一部が湾曲した形状となっており、この湾曲した部分を利用して第1減速歯車45b及びピニオン45cを支持する軸の両端を支持するようになっている。
【0082】
このように構成された減速輪列45を有しているため、ロータ部23が回転すると、その回転が端面歯車部45a、第1減速歯車45b、ピニオン45c及び第2減速歯車45dを経て、第1及び第2のカム部材11,12に減速されて伝達される。そのため、第1及び第2のカム部材11,12は、ロータ部23の回転速度に比して遅い速度でかつ強いトルクで回転されることとなる。そのため、上述の第1の実施の形態のバルブ駆動装置1に比して球体3a,3bを移動させる第1及び第2のカム部材11,12の駆動トルクがアップされ、バルブ部材7a,7bの開閉がより確実な動作となる。また、第1の実施の形態のバルブ駆動装置1と同様のトルクでバルブ部材7a,7bの開閉動作を行う場合は、モータトルクを小さくすることが可能となるため、ステッピングモータの小型化が可能となる。
【0083】
次に、本発明のバルブ駆動装置の第3の実施の形態を、図6及び図7を用いて説明する。なお、この第3の実施の形態は、上述の第1の実施の形態のバルブ駆動装置1とステッピングモータの構成に関しては共通するため、この部分の詳細な説明を省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する部材に関しては、同様の符号を使用するものとする。
【0084】
第3の実施の形態のバルブ駆動装置61は、図1に示したバルブ駆動装置1と同様、図6に示すように、その外観上の構成を大きく分けて説明すると、本体部62と、弁体としての2つの球体3a,3bと、これら2つの球体3a,3bを駆動するための駆動部64から構成されている。本体部62は、3つの開口を有しており、そのうちの1つは流入管5に、残りの2つの開口は各流出管6a,6bにそれぞれ連結されている。なお、これら2つの開口、すなわち本体部62の流出管6a,6bの連結部位には、中心孔を有する筒状のバルブ部材7a,7bがそれぞれ嵌め込まれている。
【0085】
駆動部64は、一側の端面にカム面71aを具備したカム部材71と、このカム部材71を回転駆動することにより球体3a,3bを本体部2内の所定の範囲内で動作させる駆動源となるステッピングモータ13と、を有している。なお、カム部材71は、ステッピングモータ13の端面に一体的に形成されている。
【0086】
ステッピングモータ13のステータ部22は、ステータ部収納体26に収納され、このステータ部収納体26は後述するホルダー81によって、本体部62に着脱自在に取り付け可能となっている。ロータ部23は、第1の実施の形態と同様の構成となっており、中心部分が回転軸24に挿通されている。このロータ部23は、SUSとよばれる金属製部材で形成されたロータ部収納体27に収納されている。このロータ部23に挿通された回転軸24は、一端をロータ部収納体27の底面27aの中心位置に形成された軸受け凹部27bに、他端を本体部62の外枠体63の中心位置に形成された軸受け部63bにそれぞれ回転自在に支承されている。
【0087】
カム部材71は、一方の端面に形成されたカム面71aを有しており、このカム面71aによって球体3a,3bをバルブ部材7a,7b方向へ押し付けて開口(バルブ部材7a,7bの一端側)に球体3a,3bを当接させることにより開口を閉塞すると共に、球体3a,3bを開口から離すことにより開口を開くものとなっている。カム面71aは、図7に示すように、球体3a,3bを開口を塞ぐ方向に動作させるための突出部71cと、球体3a,3bを開口を開く方向に動作させるための低面部71dと、突出部71c及び低面部71dを連結するための2つの斜面71e,71eとを有している。カム面71aの突出部71cは、バルブ部材7a,7bの中心孔(開口)に向かって延出するように形成されており、図7に示すように、360度のカム面71aのうちの約60度程度の範囲で形成されている。なお、この実施の形態では、突出部71cが、低面部71dに対して0.7mmの高さを有するものとなっているが、この高さについては任意のものとして良い。各球体3a,3bは、この突出部71cに対向している際には、バルブ部材7a,7b側に押し付けられ開口を閉塞する。
【0088】
また、低面部71dは、カム面71aの残りの300度のうちの約200度程度の範囲で形成されている。各球体3a,3bは、この低面部71dに対向している際には、バルブ部材7a,7bから離れ、本体部62の開口を開放する。斜面部71e,71eは、それぞれ約50度づつの範囲で形成されている。この斜面部71e,71eは、カム部材71が回転する際、各球体3a,3bとの当接を低面部71dから突出部71cへ滑らかに切り換えるためのものとなっている。
【0089】
また、第1のカム部材71の他方の端面の外周には、ロータ部23の回転規制を行う、すなわちロータ部23を所定の範囲でのみ回転可能とするための凸部71fが形成されている。この凸部71fは、本体部62側に形成された回転止め用突起64と当接可能な位置に形成されている。そして、凸部71fは、カム部材71がロータ部23と一体的に一方へ所定位置まで回転されると、回転止め用突起64と当接する。このため、ロータ部23は、それ以上の回転ができない。なお、この第3の実施の形態では、この動作を本装置の原点位置出しとして利用するようにしており、その原点位置からステッピングモータ13を所定ステップ駆動することによって動作開始点を定め、両バルブ部材7a,7bの開閉状態を制御するようになっている。この原点位置出し動作は、毎動作開始後に行うものとしてもよいし、数時間に1回行うようにしてもよい。
【0090】
また、ロータ部23が逆方向に所定位置まで回転した際も、当然に凸部71fは、回転止め用突起64にぶつかる。この凸部71fは、カム部材71の周面において20度形成されている。一方、本体部62側の回転止め用突起64も同様に20度形成されている。そのため、ロータ部23は、320度の範囲で回転可能となる。なお、この第3の実施の形態では、通常時、この逆回転動作によって凸部71fが回転止め用突起64に当接しないようになっている。すなわち、凸部71fが回転止め用突起64に当接する前(通常は上述したように原点位置から見て200度程度回転した際)にステッピングモータ13が停止するようにステップ数が定められている。このため、凸部71fが回転止め用突起64に当接する場合は、制御上の何らかのトラブルが生じてオーバーステップとなった場合であり、このような状態となった場合には、これを仮の原点位置として所定ステップ駆動し、本当の原点位置まで動作させることにより原点位置出しを行う。
【0091】
この第3の実施の形態のバルブ駆動装置61は、この200度の範囲に渡るロータ部23の回転により、両球体3a,3bをそれぞれ動作させる。これによって、両球体3a,3bが、両バルブ部材7a,7bを開閉し、両バルブ部材7a,7bの開閉状態を3つの状態、すなわち、両方閉塞状態となる第1のモードと、一方が閉状態で他方が開状態となる第2,第3のモードとにすることができるものとなっている。
【0092】
図7(A)に示す第1のモードは、上述したカム部材71の突出部71cにより一方の球体3aがバルブ部材7a側へ押し上げられ、他方の球体3bが低面部71dによりバルブ部材7bから離れた状態となっている。すなわち、バルブ部材7aは閉塞状態、バルブ部材7bは開放状態となっている。なお、この図7(A)に示す第1のモードは、凸部71fを回転止め用突起64に当接させ、原点位置出しを行った状態を示しているが、凸部71fが回転止め用突起64にぶつかる寸前にステッピングモータ13を停止させ、その状態を第1のモードとしても良い。
【0093】
図7(B)に示す第2のモードは、上述の第1のモードからカム部材71を110度回転させた状態となっている。この状態は、カム部材71の低面部71dの両端近傍部分を両球体3a,3bに当接させることによって、両バルブ部材7a,7bを共に開放状態としたものとなっている。すなわち、この第3の実施の形態では、第1及び第2の実施の形態と異なり、バルブ部材7a,7bを両方開状態とすることができると共に、両方閉状態とはならない構成となっている。そのため、振動や脈動等により内圧が変化し、バルブ部材7a,7bが両方閉塞状態のまま開放されなくなるという現象が生じない。そのため、この第3の実施の形態では、上述の第1及び第2の実施の形態のように両球体3a,3bを外側に押しやることにより完全密閉状態を解除するための第2のカム部材を用いない構成となっている。
【0094】
図7(C)に示す第3のモードは、第2のモードからカム部材71を90度(原点位置から見ると200度)回転させた状態となっている。この状態は、上述したカム部材71の低面部71dにより一方の球体3aがバルブ部材7aから離れた状態となり、他方の球体3bが突出部71cによりバルブ部材7b側に押し付けられた状態となっている。このため、バルブ部材7aは開放状態、バルブ部材7bは閉塞状態となっている。
【0095】
本体部62は、この第3の実施の形態では、有底円筒形状の真鍮製の外枠部材63と、この外枠部材63の内側に圧入により嵌め込まれたPBT(ポリブチレンテフタレート)製のガイド部材67と、上述のバルブ部材7a,7bとから構成されている。本体部62の底面62aには3つの開口が形成されている。これら3つの開口には、流入管5及び流出管6a,6bが、それぞれ水素還元炉による銀ロウ付けにより接合されている(図6において接合部分をWで示す)。さらに、外枠体63の底面の中心には、後述するステッピングモータ13の回転軸24の一端を回転自在に支承するための軸受け凹部63bが形成されている。
【0096】
また、本体部62の後端部分には、本体部62に対して水素還元炉による銀ロウ付けにより接合されたSUS製の鍔状プレート70が設けられ(接合部分をWとして示す)、その鍔状プレート70にはステッピングモータ13のロータ部23を収納する有底のロータ部収納体27が固定されている。なお、上述したステータ部22は、このロータ部収納体27の外側に配置されている。
【0097】
ガイド部材67は、PBT(ポリブチレンテフタレート)にガラス材料を15%混入した混合樹脂材料で形成されている。すなわち、このガイド部材67の内側には、ロータ部23の端面に形成されたカム部材71と、このカム部材71によって動作させられる弁体としての球体3a,3bが配置されており、このガイド部材67が、外枠体63の内側に圧入等により嵌め込まれるようになっている。なお、このガイド部材67の内側には、ロータ部23の回転規制を行うための回転止め用突起64が設けられており、上述した第1のカム部材71に形成された凸部71fと当接可能となっている。
【0098】
次に、このように構成された第3の実施の形態のバルブ駆動装置1におけるバルブの開閉動作について説明する。
【0099】
まず、本装置を冷媒流通路等の所定の位置に取り付けた後、ステッピングモータ13を所定ステップ駆動して原点位置出し動作を行う。すなわち、ステッピングモータ13のコイル21を通電状態とし、所定ステップ(320度回動するためのフルステップ)分、ロータ部23を所定の方向に回転する。これにより、カム部材71がロータ部23と一体的に回転する。そして、原点位置まで回転すると、カム部材71に形成された凸部71fが本体部62側に形成された回転止め用突起64にぶつかる。これによって、カム部材71の回転が阻止され、ロータ部23の回転も阻止される。このように回転阻止された状態で余分なステップを出力した位置を原点位置とする。
【0100】
この第3の実施の形態では、この原点位置では、上述した第1のモード、すなわち一方のバルブ部材7aが閉塞、他方のバルブ部材7bが開放された状態となっている(図7(A)参照)。このため、流入管5から流入された流体は、流出管6b側にのみ流出する。この状態から、両流出管6a,6bを双方ともに開放したい場合は、以下のように駆動する。
【0101】
まず、コイル21に通電してロータ部23を原点位置から110度回転するように駆動する。すると、カム部材71は、ロータ部23と一体的に、図7(A)において矢示β方向へ110度回転し、図7(B)の状態となる。
【0102】
球体3aは、ロータ部23が最初の50度の回転をするまでの間、カム部材71の突出部71cとの当接を維持し、バルブ部材7a側に押し付けられたままの状態となっている。そして、50度を超えると、カム部材71の突出部71cとの当接が解除される。そして、球体3aは、この50度の回転の次の50度の回転の際には、斜面部71eと当接し、コイルバネ33aの付勢力によって徐々にバルブ部材7aから離される。そして、このような計100度の回転を経てから低面部71dとの当接が開始される。このとき、球体3aは、コイルバネ33aの付勢力によってさらにバルブ部材7aから離され、バルブ部材7aは開放状態となる。このため、流体は、流出管6a側に流れることとなる。
【0103】
一方、球体3bは、上述の110度のロータ部23の回転によっては、カム部材71の低面部71dとの当接が解除されない。そのため、球体3bは、コイルバネ33bの付勢力によってバルブ部材7bから離れた状態を継続する。このため、流体は、流出管6b側にも流れる。この結果、原点位置から110度ロータ部23が回転すると、バルブ部材7a,7b共に開放状態となり、両流出管6a,6bに流体が流れる第2のモードとなる。
【0104】
次に、この状態、すなわち第2のモードとなっている状態から、流出管6aを開放状態、流出管6bを閉塞状態とする第3のモードとする場合は、以下のように駆動する。
【0105】
第2の状態(原点位置からロータ部23が110度回転した状態)からコイル21に通電してロータ部23を、先ほどの原点位置から第2のモードとするときと同様の方向に回転するように駆動する。すると、カム部材71は、ロータ部23と一体的に、図7(B)において矢示β方向へ回転する。
【0106】
球体3aは、この間の110度のロータ部23の回転によっては、カム部材71の低面部71dとの当接が解除されない。そのため、球体3aは、コイルバネ33aの付勢力によってバルブ部材7aから離れた状態を継続する。このため、流体は、流出管6a側に流れる。
【0107】
一方、球体3bは、ロータ部23の最初の10度(原点位置から見て110度から120度の間)の回転の間、カム部材71の低面部71dとの当接を維持し、バルブ部材7bから離れた状態を維持する。そして、ロータ部23の回転が10度(原点位置から見て120度)を超えると、球体3bは、カム部材71の低面部71dとの当接が解除され、斜面部71eとの当接が開始される。そのため、球体3bは、コイルバネ33bの付勢力に抗して徐々にバルブ部材7bへ近づく。そして、このような計60度(原点位置から見て170度)の回転を経てから、球体3bは突出部71cとの当接が開始される。これによって、球体3bは、バルブ部材7bに完全に当接してバルブ部材7bを閉塞する。なお、ロータ部23は、この後30度(原点位置から見て200度)回転する。この間、球体3bは、この突出部71cとの当接を維持し、バルブ部材7bは閉塞状態を維持する。そのため、流出管6b側には流体が流れないこととなる。
【0108】
このように、原点位置から見てロータ部23が200度回転すると、球体3aが低面部71dと当接するためバルブ部材7aが開放し、球体3bは突出部71cと当接するためバルブ部材7bが閉塞状態となる。この結果、原点位置から200度ロータ部23が回転すると、バルブ部材7aを開放することにより流出管6aを開放状態、バルブ部材7bを閉塞することにより流出管6bを閉塞状態の第3のモードとなる。
【0109】
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。たとえば、上述の各実施の形態では、流出管が本体部に対して2つ連結されている、いわゆる3方弁タイプのバルブ駆動装置となっているが、本発明のバルブ駆動装置は、流出管が1つであってこの1つの流出管に挿通する開口が1つだけ形成されているタイプのものにも適用できる。
【0110】
なお、本体部内が完全に密閉状態となると、開口を塞いだ球体が開口から離れなくなってしまい、開口が開放されなくなってしまうおそれがある。そのため、上述の各実施の形態では、以下のような構成により、この問題を回避している。
【0111】
すなわち、第1の実施の形態では、両開口(両バルブ部材7a,7b)が閉塞状態となっても、開放したい場合には、コイルバネ33a,33bの付勢力に加えて第2のカム部材12の突出部12bで球体3a,3bを外側に移動させることによって、球体をバルブ部材7a,7bから離す構成となっている。また、第2の実施の形態では、この第1の実施の形態と同様の構成に加えて、第1及び第2のカム部材11,12の駆動力を減速輪列45によってトルクアップすることにより、さらに確実な動作を行うようにしている。一方、第3の実施の形態では、両開口のいずれかが必ず開放した状態となっているため、完全密閉状態にはならない。したがって、上述のような問題が生じない構成となっている。
【0112】
なお、上述の各実施の形態では、いずれも一方が開状態、他方が閉状態、あるいは双方閉状態の3モードを形成できるようにしているが、これらの3モードに双方開状態とするモードを加え、4モード可能としてもよいし、双方閉状態のモードの代わりに双方開状態とするモードを設けた3モードとしても良い。
【0113】
また、上述の各実施の形態では、カム面11a,71aの突出部11c,71cによって球体3a,3bを動作させて開口を塞ぎ、低面部11d,71dによって球体3a,3bを動作させて開口を開放するようにしているが、その逆、すなわち、突出部11c,71cによって球体3a,3bを動作させて開口を開放し、低面部11d,71dによって球体3a,3bを動作させて開口を塞ぐような構成としても良い。
【0114】
また、上述の各実施の形態では、球体3a,3bを両バルブ部材7a,7bに対して動作させるカム部材(第1及び第2の実施の形態においては、第1のカム部材)に斜面部を設けて、切り換え動作を滑らかにするようにしていたが、ステッピングモータ13のトルクが十分な場合には斜面部は必要ない。
【0115】
また、上述の各実施の形態では、球体3a,3bをカム面側に付勢するコイルバネ33a,33bを設け、このコイルバネ33a,33bの付勢力によって、カム部材の低面部と対向した状態の球体3a,3bを開口から離す構成としているが、球体3a,3bの自重のみで開口から離れる場合はこのコイルバネ33a,33bは不要となる。さらに、上述の第1及び第3の実施の形態では、ロータ部23の端面をカム部材として構成したが、第2の実施の形態のようにカム部材と端面とは別部材で構成してもよい。またさらに、上述の各実施の形態では、開口を塞ぐ弁体を球体3a,3bとしたが、特に球体でなくとも良い。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のバルブ駆動装置は、駆動部にカム面を備えたカム部材を設け、カム部材のカム面によって弁体を動作させて本体部の開口を開閉するようになっている。そのため、従来のバルブ駆動装置で用いられているネジ部が必要ない。その結果、ネジの高精度な加工や弁体と開口の中心位置合わせ作業等の煩わしい作業を必要とせず、単純な構成により開口を弁体で開閉することが可能となる。また、ロータ部とカム部材が一体的に形成されているため、部品点数の減少及び装置の小型化に加えて組み立てコスト等の生産コストをも抑えることが能となり、大量生産に適した安価なバルブ駆動装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるバルブ駆動装置の縦断面図である。
【図2】図1のバルブ駆動装置を矢示II方向から見た側面図である。
【図3】図1のバルブ駆動部材の第1のカム部材を矢示II方向から見た図で、(A)は原点位置となる第1のモード時の、(B)は原点位置から矢示α方向に90度回転した状態となる第2のモード時の、(C)は原点位置から矢示α方向に270度回転した状態となる第3のモード時の第1のカム部材をそれぞれ示した図である。
【図4】図1のバルブ駆動部材のガイド部材を示す図で、(A)は図1と同方向から見た断面図、(B)は(A)を矢示B方向から見た図、(C)は(A)を矢示C方向から見た図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態であるバルブ駆動装置の縦断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態であるバルブ駆動装置の縦断面図である。
【図7】図6のバルブ駆動部材のカム部材を矢示VII方向から見た図で、(A)は原点位置となる第1のモード時の、(B)は原点位置から矢示β方向に110度回転した状態となる第2のモード時の、(C)は原点位置から矢示β方向に200度回転した状態となる第3のモード時のカム部材をそれぞれ示した図である。
【符号の説明】
1 バルブ駆動装置
2 本体部
3 球体(弁体)
4 駆動部
5 流入管
6a,6b 流出管
7a,7b バルブ部材(開口)
11 第1のカム部材
11a カム面
11c 突出部
11d 低面部
11e 斜面部
12 第2のカム部材(移動手段)
12a カム面(移動手段)
12b 突出部(移動手段)
13 ステッピングモータ(駆動源)
23 ロータ部
23d (ロータ部の)端面
Claims (11)
- 流体を流入するための流入管及び流体を流出するための流出管に連結される本体部と、この本体部の上記流出管に連結される開口を開閉するため所定の範囲内で動作可能な弁体と、この弁体を駆動するための駆動部とを有するバルブ駆動装置において、上記駆動部に、上記弁体を動作させるためのカム面を具備したカム部材と、このカム部材と一体的に形成されるロータ部を有する駆動源となるモータとを備え、上記カム部材を上記ロータ部と共に一体回転させることにより上記弁体を動作させて上記開口の開閉するようにしたことを特徴とするバルブ駆動装置。
- 前記カム面に、前記弁体を前記開口を塞ぐ方向に動作させるための突出部と、前記弁体を前記開口を開く方向に動作させるための低面部とを設けたことを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
- 前記突出部と前記低面部との間を斜面で連結すると共にそれらを前記カム部材の回転駆動軸と同方向の凹凸で形成していることを特徴とする請求項2記載のバルブ駆動装置。
- 前記カム面は、前記開口に対向配置されるものとし、前記突出部は前記開口に向かって延出されていることを特徴とする請求項2または3記載のバルブ駆動装置。
- 前記本体部側に、前記弁体を前記カム面側に付勢する付勢部材を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のバルブ駆動装置。
- 前記ロータ部の端面を前記開口に対向配置すると共に、そのロータ部の端面を前記カム面としたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のバルブ駆動装置。
- 前記弁体を球体で構成する一方、前記開口に該球体と略同一形状の円弧状受け面を形成し、前記カム面で上記球体を前記開口方向に押し付けて前記開口に上記球体を当接させることにより前記開口を閉塞すると共に、前記カム面で上記球体を前記開口から離すことにより前記開口を開くようにしたことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項記載のバルブ駆動装置。
- 前記低面部が前記球体に対向する際に、前記開口を開閉するための前記球体の動作方向と直交する方向に前記球体を移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項7記載のバルブ駆動装置。
- 前記突出部が前記球体に対向する際に、前記付勢手段が、前記移動手段により移動させられた前記球体を移動前の方向へ戻すように構成されたことを特徴とする請求項8記載のバルブ駆動装置。
- 前記流出管及びこの流出管に連結される前記開口をそれぞれ2つ設け、かつこれら2つの開口に対応する前記弁体を2つ設けると共に、これら2つの弁体をそれぞれ動作させ、上記2つの開口を、少なくとも双方開状態、一方を開状態で他方を閉状態、一方を閉状態で他方を開状態の3つの状態を形成させることを特徴とする請求項1から9のうちのいずれか1項記載のバルブ駆動装置。
- 前記流出管及びこの流出管に連結される前記開口をそれぞれ2つ設け、かつこれら2つの開口に対応する前記弁体を2つ設けると共に、これら2つの弁体をそれぞれ動作させ、上記2つの開口を、少なくとも双方閉状態、一方を開状態で他方を閉状態、一方を閉状態で他方を開状態の3つの状態を形成させることを特徴とする請求項1から9のうちのいずれか1項記載のバルブ駆動装置。
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