JP3780985B2 - 車輌用操舵制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌の操舵制御装置に係り、更に詳細には操舵伝達比可変手段を有する操舵制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
操舵伝達比可変手段を有する自動車等の車輌の操舵制御装置の一つとして、例えば本願出願人の出願にかかる特開平10−324268号公報に記載されている如く、運転者により操作されるステアリングホイールに連結された入力部と、ステアリングギヤボックスを介して操舵輪に駆動接続された出力部と、ステアリングホイールに連動して回転作動するアクチュエータによって入力部と出力部とを相対回転させることにより操舵伝達比を変更する操舵伝達比可変手段とを有する操舵制御装置が従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、操舵伝達比可変手段のアクチュエータは電動モータであり、電動モータの本体は入力部に支持され、電動モータの回転軸は出力部に連結され、入力部及び出力部が電動モータによって相対回転されることにより操舵伝達比が変更されるようになっており、電動モータの本体には電気接続機構により車体の側より電力が供給される。
【0004】
電動モータの本体は運転者の操舵操作に伴いステアリングホイール及び入力部と共に車体に対し相対的に回転するので、電気接続機構は車体に固定され入力部の周りに環状に延在するアウタ給電部材と、アウタ給電部材の内側にて入力部に固定されたインナ給電部材と、アウタ給電部材とインナ給電部材との間に延在しインナ給電部材の周りに数回に亘り巻回されたスパイラルケーブルとを有し、スパイラルケーブル内の導線により電動モータに対し制御電流が供給されるようになっている。そしてスパイラルケーブル装置により規制される入力部と出力部との間の許容回転角度は操舵機構等により決定される入力部と出力部との間の相対回転角度よりも大きく設定されているが、アクチュエータの状況によってはスパイラルケーブル装置の許容回転角度が不足し、スパイラルケーブルに過剰の張力が作用する虞れがある。
【0005】
例えばセンサの故障やアクチュエータに対する負荷が高いことに起因して操舵伝達比可変手段により正常に操舵伝達比を制御することができなくなると、アクチュエータが停止されると共にロック装置が作動されることにより入力部及び出力部が相対回転しない状態にもたらされる。そのため入力部及び出力部の相対回転角度が比較的大きい状況に於いてセンサの故障等によりアクチュエータの作動が停止されロック装置が作動され、その状態にて運転者によりステアリングホイールが反対方向へ大きく回転操作されると、入力部と出力部との間に生じている相対回転角度に対応する角度分スパイラルケーブル装置の許容回転角度が小さくなったことと等価な状況になるので、スパイラルケーブルに過剰の張力が作用しスパイラルケーブルの巻き返しやスパイラルケーブルが断線する虞れがある。
【0006】
本発明は、電動式のアクチュエータにより操舵伝達比を変更するよう構成された従来の操舵制御装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、アクチュエータの回転角度を制限することによって入力部及び出力部の相対回転角度が過大になることを防止することにより、ロック装置が作動された状況にて運転者によりステアリングホイールが大きく回転操作されてもスパイラルケーブルに過剰の張力が作用することを確実に防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち運転者により操作されるステアリングホイールに連結された入力部と、操舵輪に駆動接続された出力部と、前記ステアリングホイールに連動して回転作動するアクチュエータによって前記入力部と前記出力部とを相対回転させることにより操舵伝達比を変更する操舵伝達比可変手段と、外部より前記アクチュエータに対し電力を供給する電気接続機構と、前記アクチュエータによる目標相対回転角度を演算し、前記アクチュエータによる相対回転角度が前記目標相対回転角度になるよう制御する制御手段とを有する車輌用操舵制御装置に於いて、前記制御手段は前記アクチュエータによる左右一方向への制限相対回転角度を前記電気接続機構により規定される左右他方向への回転許容角度と前記出力部の左右他方向への最大可能回転角度との差以下に設定し、前記アクチュエータによる左右一方向への相対回転角度を前記制限相対回転角度以下に制限する制限手段を有することを特徴とする車輌用操舵制御装置によって達成される。
【0008】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記アクチュエータは前記入力部及び前記出力部の一方に連結されたステータと前記入力部及び前記出力部の他方に連結されたロータとを有するよう構成される(請求項2の構成)。
【0009】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記制限手段は前記目標相対回転角度の大きさを前記制限相対回転角度の大きさ以下に補正し、前記制御手段は前記アクチュエータによる相対回転角度が前記補正後の目標相対回転角度になるよう制御するよう構成される(請求項3の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記制限手段は前記制御手段が前記目標相対回転角度を演算する際に前記目標相対回転角度の大きさを制限相対回転角度の大きさ以下に制限するよう構成される(請求項4の構成)。
【0010】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記制限手段は前記アクチュエータによる相対回転角度の大きさが前記制限相対回転角度の大きさ以上になると前記入力部と前記出力部との間の相対回転角度の大きさの増大を抑制するよう構成される(請求項5の構成)。
【0011】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記制限手段は前記アクチュエータによる相対回転角度の大きさが前記制限相対回転角度の大きさよりも小さい所定値以上になると前記入力部と前記出力部との間の相対回転角度の大きさの増大を抑制するよう構成される(請求項6の構成)。
【0012】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項5又は6の構成に於いて、前記制限手段は前記入力部及び前記出力部が一体的に回転する状態にもたらすことにより前記相対回転角度の大きさの増大を抑制すると共に、前記アクチュエータの回転出力を低下させるよう構成される(請求項7の構成)。
【0013】
【発明の作用及び効果】
上記請求項1の構成によれば、アクチュエータによる左右一方向への制限相対回転角度が電気接続機構により規定される左右他方向への回転許容角度と出力部の左右他方向への最大可能回転角度との差以下に設定され、アクチュエータによる左右一方向への相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさ以下に制限されるので、後に詳細に説明する如く、アクチュエータによる左右一方向への相対回転角度の大きさが電気接続機構により規定される左右他方向への回転許容角度と出力部の左右他方向への最大可能回転角度との差よりも大きくなること及びこれに起因して電気接続機構に過剰の応力が作用することを確実に防止することができる。
【0014】
また上記請求項2の構成によれば、アクチュエータは入力部及び出力部の一方に連結されたステータと入力部及び出力部の他方に連結されたロータとを有するので、入力部と出力部を確実に相対回転させることができると共に、それらの間の相対回転角度を確実に制御することができる。
【0015】
また上記請求項3の構成によれば、アクチュエータによる目標相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさ以下に補正され、アクチュエータによる相対回転角度が補正後の目標相対回転角度になるよう制御されるので、アクチュエータによる相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさよりも大きくなることを効果的に防止することができる。
また上記請求項4の構成によれば、制御手段が目標相対回転角度を演算する際に目標相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさ以下に制限されるので、アクチュエータによる相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさよりも大きくなることを効果的に防止することができる。
【0016】
また上記請求項5の構成によれば、アクチュエータによる相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさ以上になると入力部と出力部との間の相対回転角度の大きさの増大が抑制されるので、アクチュエータによる相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさよりも更に大きくなることを効果的に防止することができる。
【0017】
また上記請求項6の構成によれば、アクチュエータによる相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさよりも小さい所定値以上になると入力部と出力部との間の相対回転角度の大きさの増大が抑制されるので、アクチュエータによる相対回転角度の大きさが所定値の大きさよりも更に大きくなることを一層効果的に防止することができる。
【0018】
また上記請求項7の構成によれば、入力部及び出力部が一体的に回転する状態にもたらされることにより相対回転角度の大きさの増大が抑制されると共に、アクチュエータの回転出力が低下されるので、アクチュエータによる相対回転角度の大きさが更に大きくなることを確実に防止することができると共に、アクチュエータにより無駄にエネルギが消費されること及びそれに伴うアクチュエータの発熱による昇温を効果的に防止することができる。
【0019】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、制限手段は制限相対回転角度を電気接続機構により規定される左右他方向への回転許容角度と出力部の左右他方向への最大可能回転角度との差よりも大きさが小さい角度に設定し、アクチュエータによる左右一方向への相対回転角度の大きさを制限相対回転角度の大きさ以下に制限するよう構成される(好ましい態様1)。
【0020】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、電気接続機構は車体に固定されたアウタ給電部材と、入力部又は出力部に固定されたインナ給電部材と、インナ給電部材の周りに渦巻き状に延在しアウタ給電部材とアクチュエータとを接続する導線を内蔵する可撓性のスパイラルケーブルとを有するよう構成される(好ましい態様2)。
【0021】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様2の構成に於いて、電気接続機構により規定される左右他方向への回転許容角度はスパイラルケーブルの長さ、アウタ給電部材の内径、インナ給電部材の外径により規定される左右他方向への回転許容角度であるよう構成される(好ましい態様3)。
【0022】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、出力部は操舵機構を介して操舵輪に駆動接続されており、出力部の左右他方向への最大可能回転角度は操舵輪の転舵可能範囲又は操舵機構の作動可能範囲により規定される最大可能回転角度であるよう構成される(好ましい態様4)。
【0023】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、アクチュエータは電動モータであるよう構成される(好ましい態様5)。
【0024】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様5の構成に於いて、電動モータはステータにて入力部に連結され、ロータにて出力部に連結されるよう構成される(好ましい態様6)。
【0025】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、制限手段はアクチュエータによる目標相対回転角度を制限相対回転角度よりも大きさが小さい角度に補正するよう構成される(好ましい態様7)。
【0026】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4の構成に於いて、制限手段はアクチュエータによる相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさ以上になると入力部と出力部との間の相対回転を阻止するよう構成される(好ましい態様8)。
【0027】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項5の構成に於いて、制限手段はアクチュエータによる相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさよりも小さい所定値以上になると入力部と出力部との間の相対回転を阻止するよう構成される(好ましい態様9)。
【0028】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項6の構成に於いて、アクチュエータの回転出力を0に低下させるよう構成される(好ましい態様10)。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施の形態(以下単に実施形態という)について詳細に説明する。
【0030】
第一の実施形態
図1は油圧式パワーステアリング装置を備えた車輌に適用された本発明による車輌用操舵制御装置の第一の実施形態を示す概略構成図、図2は図1に示されたステアリングギヤ比可変装置を示す拡大断面図である。
【0031】
図1に於て、10FL及び10FRはそれぞれ車輌12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれぞれ車輌の左右の後輪を示している。操舵輪である左右の前輪10FL及び10FRは運転者によるステアリングホイール14の操作に応答して駆動されるラック・アンド・ピニオン型の油圧式パワーステアリング装置16によりラックバー18及びタイロッド20L及び20Rを介して転舵される。
【0032】
図示の実施形態に於いては、油圧式パワーステアリング装置16はそれ自身周知の構造を有するコントロールバルブ16Aを有し、コントロールバルブ16Aにはリザーバ20より電動モータ22によって駆動されるオイルポンプ24を経て高圧のオイルが供給される。パワーステアリング装置16は運転者によるステアリングホイール14の回転操作に伴い発生する操舵トルクに応じた操舵補助トルクを発生する。
【0033】
ステアリングホイール14はアッパステアリングシャフト26、ステアリングギヤ比可変装置28、ロアステアリングシャフト30、一対のユニバーサルジョイント32を介してパワーステアリング装置16のピニオンシャフト34に駆動接続されている。パワーステアリング装置16はラックバー18及びタイロッド20L及び20Rと共働してロアステアリングシャフト30の回転運動を左右の前輪10FL及び10FRの転舵運動に変換する操舵機構を構成している。
【0034】
図示の実施形態に於いては、図2に示されている如く、ステアリングギヤ比可変装置28は入力部としてのアッパステアリングシャフト26及び出力部としてのロアステアリングシャフト30の軸線36に整合して延在する実質的に円筒状のハウジング38を含み、ハウジング38はその上端の連結部38Aに於いてアッパステアリングシャフト26の下端に連結されている。
【0035】
ハウジング38内には電動モータ40が収容され圧入により固定されており、電動モータ40はモータハウジング42に固定されたステータ44と、モータハウジング42の両端に配置された軸受46及び48により回転可能に支持されたロータ50とを有している。ロータ50は大径の永久磁石部50Aを有し、永久磁石部50Aの周りのステータ44にはコイル52が巻回されている。
【0036】
ロータ50の下部シャフト50Bは軸受48を貫通して軸線36に沿って延在し、減速装置54を介してロアステアリングシャフト30の上端に連結されている。ロータ50の上部シャフト50Cは軸受46を貫通して軸線36に沿って延在し、上部シャフト50Cの上端には外周面に周方向に互いに隔置された複数個のロック溝を有するロックホルダ56が固定されている。
【0037】
ハウジング38の内面にはロックホルダ56に対向してプランジャ式のロック装置58が固定されている。ロック装置58は軸線36に垂直に径方向に延在しハウジング38の内面に固定されたガイド筒60と、ガイド筒60内に往復動可能に配置されたプランジャ62と、プランジャ62をロックホルダ56へ向けて径方向内方へ付勢する圧縮コイルばね64と、ガイド筒60の周りに巻回されたソレノイド66とを有している。
【0038】
ロック装置58はソレノイド66に対する通電が制御されることによりロックオン状態とロックオフ状態とに切り替わり、ソレノイド66が消勢されているときにはプランジャ62がロックホルダ56のロック溝に嵌入して電動モータ40のロータ50の回転を阻止しアッパステアリングシャフト26及びロアステアリングシャフト30の相対回転を阻止するロックオン状態になる。これに対しソレノイド66が付勢されると、プランジャ62が圧縮コイルばね64のばね力に抗して径方向外方へ駆動され、これによりロックホルダ56のロック溝より離脱して電動モータ40のロータ50の回転を許容するロックオフ状態になる。
【0039】
ロータ50の永久磁石部50Aと軸受46との間の上部シャフト50Cには外周面に複数のN極及びS極が交互に配設された永久磁石ディスク68が固定されており、モータハウジング42の内面には永久磁石ディスク68と共働してロータ50の回転角度φ、従ってアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の相対回転角度Δθを検出する回転角度センサ70が永久磁石ディスク68に対向して固定されている。
【0040】
図示の実施形態に於いては、ハウジング38の連結部38Aの周りにはスパイラルケーブル装置72が配置されている。スパイラルケーブル装置72は連結部38Aの周りに環状に延在し車体74に固定されたアウタ給電部材76と、図2には示されていないがアウタ給電部材76の内側にて連結部38Aに固定されたインナ給電部材と、外端にてアウタ給電部材76に固定され内端にてインナ給電部材に固定されインナ給電部材の周りに渦巻き状に数回巻回されたスパイラルケーブル78とを有している。
【0041】
スパイラルケーブル78はゴムや樹脂の如き弾性を有する電気絶縁性の被覆中に複数の導線78A〜78Cを内蔵し、導線78A〜78Cの一端はそれぞれ電動モータ40のコイル52、ロック装置58のソレノイド66、回転角度センサ70に接続され、導線78A〜78Cの他端は電子制御装置80に接続されている。
【0042】
ステアリングホイール14の回転操作に伴いステアリングギヤ比可変装置28はアッパステアリングシャフト26と共に車体74に対し相対的に回転するので、ロック装置58がロックオン状態にあるときにパワーステアリング装置16のラックバー移動可能範囲又は左右前輪10FL、10FRの転舵可能範囲等により決定されるステアリングホイール14の右旋回方向及び左旋回方向の回転可能角度、即ち操舵角の最大値をそれぞれθrmax、θlmaxとすると、スパイラルケーブル装置72の右旋回方向及び左旋回方向の許容回転角度θsrmax、θslmaxは、アウタ給電部材76の内径、インナ給電部材の外径、スパイラルケーブル78の長さにより決定され、θsrmax>θrmax及び|θslmax|>|θlmax|を満たす角度に設定されている。
【0043】
かくしてステアリングギヤ比可変装置28はロック装置58がロックオフ状態にあるときには電動モータ40の回転によってアッパステアリングシャフト26に対しロアステアリングシャフト30を相対的に回転させることにより、操舵伝達比としてのステアリングギヤ比を変更し、ロック装置58がロックオン状態にあるときにはアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30とを一体的に接続する。
【0044】
図示の実施形態に於ては、アッパステアリングシャフト26にはその回転角度を操舵角θとして検出する操舵角センサ82が設けられ、ロアステアリングシャフト30には該ロアステアリングシャフトに発生するトルクを操舵トルクTとして検出するトルクセンサ84が設けられており、操舵角θ及び操舵トルクTを示す信号は電子制御装置80へ入力される。電子制御装置80には車速センサ86により検出された車速Vを示す信号も入力される。
【0045】
後述の如く電子制御装置80は、図3に示されたフローチャートに従い、操舵角θに基づき図4に示されたグラフに対応するマップよりアッパステアリングシャフト26に対するロアステアリングシャフト30の目標相対回転角度Δθtを演算し、車速Vに基づき車速域が低速域、中速域、高速域の何れであるかを判定し、車速域及び目標相対回転角度Δθtに基づき図5に示されたグラフに対応するマップよりステアリングギヤ比可変装置28による補正後の目標相対回転角度Δθtaを演算し、補正後の目標相対回転角度Δθta及び減速装置54のギヤ比に基づき電動モータ40の目標回転角度θmtを演算し、電動モータ40の回転角度が目標回転角度θmtになるよう電動モータ40を制御し、これにより車速域に応じてステアリングギヤ比を制御する。
【0046】
また電子制御装置80はトルクセンサ84により検出された操舵トルクTが過大であることにより又は何れかのセンサの異常によりステアリングギヤ比を適正に制御することができないときには、図3に示されたフローチャートによるステアリングギヤ比の制御を中止すると共に、ロック装置58をロックオン状態に切り替え、これによりアッパステアリングシャフト26及びロアステアリングシャフト30の相対回転を阻止しそれらが一体的に回転する状態にする。
【0047】
尚図1には詳細に示されていないが、電子制御装置80はそれぞれCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続されたマイクロコンピュータ及び駆動回路よりなっていてよい。また回転角度センサ70及び操舵角センサ82はそれぞれ車輌の車輌の直進位置を基準に右旋回方向への操舵の場合を正として相対回転角度Δθ及び操舵角θを検出し、トルクセンサ84は右旋回方向への操舵の場合を正として操舵トルクTを検出する。
【0048】
次に図3に示されたフローチャートを参照して図示の第一の実施形態に於いて電子制御装置80により達成されるステアリングギヤ比制御ルーチンについて説明する。尚図3に示されたフローチャートによるステアリングギヤ比制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。またイグニッションスイッチが閉成されると、ステップ10に先立ちロック装置58がロックオン状態よりロックオフ状態へ切り替えられ、原則としてイグニッションスイッチが開成されるまでロックオフ状態に維持される。これらのことは後述の他の実施形態に於いても同様である。
【0049】
まずステップ10に於いては操舵角θを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いては操舵角θに基づき図4に示されたグラフに対応するマップよりステアリングギヤ比可変装置28によるアッパステアリングシャフト26に対するロアステアリングシャフト30の目標相対回転角度Δθtが演算される。
【0050】
ステップ30に於いては車速Vに基づき車速域が低速域、中速域、高速域の何れであるかが判定されると共に、判定された車速域及び目標相対回転角度Δθtに基づき図5に示されたグラフに対応するマップよりステアリングギヤ比可変装置28の補正後の目標相対回転角度Δθtaが演算される。尚図5に於いて、太い実線は車速域が低速域である場合を示し、太い破線は車速域が中速域である場合を示し、太い一点鎖線は車速域が高速域である場合を示している。
【0051】
ステップ40に於いては補正後の目標相対回転角度Δθta及び減速装置54のギヤ比Rrに基づき電動モータ40の目標回転角度θmt(=Δθta・Rr)が演算され、ステップ50に於いては電動モータ40の回転角度φが目標回転角度θmtになるよう電動モータ40が制御される。
【0052】
図6は本発明に従って目標相対回転角度Δθtが補正されない従来の操舵制御装置に於ける操舵角θとピニオン角θp、即ちパワーステアリング装置16のピニオンシャフト34の回転角度(=ロアステアリングシャフト30の回転角度)との関係を、ロック装置58がロックオン状態にある場合(細い実線)及び車速域が低速域にある場合(太い実線)について示すグラフである。尚図6に於いて、θprmax及びθplmaxは相対回転角度Δθが0である場合に於いてそれぞれ操舵角θがθrmax、θlmaxであるときのピニオン角θpである。
【0053】
図6に示されている如く、車速域が例えば低速域にある状況に於いて操舵角θが右旋回のθ1(車速域が低車速域にあるときの操舵角θの最大値θrmax′に近い値)にあるときに何れかのセンサに異常が生じ、ロック装置58がロックオフ状態よりロックオン状態へ切り替えられ、その状態にて運転者によりステアリングホイール14が左旋回方向へ回転操作されると、ステアリングギヤ比可変装置28の直進位置が左旋回方向へ角度Δθ1ずれた状態になり、操舵角θ及びピニオン角θpは細い実線に平行な太い二点鎖線に沿って変化する。
【0054】
従って目標相対回転角度Δθtが補正されない従来の操舵制御装置に於いては、操舵角θがθrmaxに近い値にあるときにロック装置58がロックオフ状態よりロックオン状態へ切り替えられ、運転者によりステアリングホイール14が回転し得なくなるまで左旋回方向へ回転操作されると、操舵角θの大きさがスパイラルケーブル装置72により規制される左旋回方向の回転可能角度θslmaxの大きさよりも大きくなり、スパイラルケーブル78に過剰な引張り応力が作用し内部の導線が破断することがある。
【0055】
かくしてスパイラルケーブル78に過剰な引張り応力が作用することを防止するためには、ピニオン角θpがθprmaxになるときのアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の右旋回方向への相対回転角度をΔθcrmaxとして、角度θlmax(定数)の大きさと角度Δθcrmaxの大きさとの和がθslmaxの大きさ以下になるようにする、即ち下記の式1が成立するようにする必要がある。
|θlmax|+|Δθcrmax|≦|θslmax| ……(1)
【0056】
同様に左旋回状態にあるときに何れかのセンサに異常が生じ、ロック装置58がロックオフ状態よりロックオン状態へ切り替えられ、運転者によりステアリングホイール14が右旋回方向へ回転操作された場合にスパイラルケーブル78に過剰な引張り応力が作用することを防止するためには、ピニオン角θpがθplmaxになるときのアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の左旋回方向への相対回転角度をΔθclmaxとして、角度θrmax(定数)の大きさと角度Δθclmaxの大きさとの和がθsrmaxの大きさ以下になるようにする、即ち下記の式2が成立するようにする必要がある。
|θrmax|+|Δθclmax|≦|θsrmax| ……(2)
【0057】
よってスパイラルケーブル78に過剰な引張り応力が作用することを防止するためには、アッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の右旋回方向及び左旋回方向への目標相対回転角度Δθtar及びΔθtalの大きさがそれぞれ上記式1及び2に対応する下記の式3及び4を満たすようにする必要があることが解る。
|Δθtar|≦|θslmax|−|θlmax| ……(3)
|Δθtal|≦|θsrmax|−|θrmax| ……(4)
【0058】
図示の第一の実施形態によれば、図5のグラフに於いて、Δθtarmax、Δθtalmaxの大きさはそれぞれΔθcrmax、Δθclmaxの大きさよりも小さい値に設定されており、ステップ30に於いて演算される目標相対回転角度Δθta(右旋回の場合にはΔθtar、左旋回の場合にはΔθtal)は必ず上記式3及び4を充足し、車速域が低速域、中速域、高速域である場合には目標相対回転角度Δθtは操舵角θの変化に対しそれぞれ図7に於いて太い実線、太い破線、太い一点鎖線にて示されている如く変化する。
【0059】
従って車輌が右旋回状態にあるときにロック装置58がロックオン状態へ切り替えられ、運転者によりステアリングホイール14が左旋回方向へ大きく回転操作された場合や、車輌が左旋回状態にあるときにロック装置58がロックオン状態へ切り替えられ、運転者によりステアリングホイール14が右旋回方向へ大きく回転操作された場合にも、スパイラルケーブル78に過剰な引張り応力が作用すること及びこれに起因してスパイラルケーブル78の導線が破断することを確実に防止することができる。
【0060】
特に図示の第一の実施形態によれば、ステップ20に於いて操舵角θに基づき図4に示されたグラフに対応するマップよりステアリングギヤ比可変装置28によるアッパステアリングシャフト26に対するロアステアリングシャフト30の目標相対回転角度Δθtが演算され、ステップ30に於いて車速Vに基づき車速域が低速域、中速域、高速域の何れであるかが判定されると共に、判定された車速域及び目標相対回転角度Δθtに基づき図5に示されたグラフに対応するマップよりステアリングギヤ比可変装置28による補正後の目標相対回転角度Δθtaが演算されるので、車速が低いほどステアリングギヤ比を高くすると共に、スパイラルケーブル78に過剰な引張り応力が作用すること及びこれに起因してスパイラルケーブル78の導線が破断することを確実に防止することができる。
【0061】
また図示の第一の実施形態によれば、スパイラルケーブル装置72はそれにより規制されるステアリングホイール14の右旋回方向及び左旋回方向の回転可能角度をそれぞれθsrmax、θslmaxとして、θsrmax>θrmax及び|θslmax|>|θlmax|を満たすよう構成されており、またΔθtarmax、Δθtalmaxの大きさはそれぞれΔθcrmax、Δθclmaxの大きさよりも小さい値に設定されているので、例えばθsrmax=θrmax及び|θslmax|=|θlmax|であり、Δθtarmax=Δθcrmax及び|Δθtalmax|=|Δθclmax|である場合に比して、確実にスパイラルケーブル78に過剰な引張り応力が作用すること及びこれに起因してスパイラルケーブル78の導線が破断することを防止することができる。
【0062】
また図示の第一の実施形態によれば、ロック装置58がロックオン状態へ切り替えられると、電動モータ40への通電が停止されるので、電動モータ40により無駄に電力が消費されること及び電動モータ40の発熱による過剰昇温を確実に防止することができる。尚このことは後述の他の実施形態についても同様である。
【0063】
第二の実施形態
上述の第一の実施形態は電動モータが例えばステップモータの如く正確に回転角度を制御することができる場合に適したものであるが、この第二の実施形態及び後述の第三の実施形態は電動モータが例えば直流モータの如きモータでありその回転角度がフィードバック制御される場合に適したものである。
【0064】
次に図8に示されたフローチャートを参照して第二の実施形態に於けるステアリングギヤ比制御ルーチンについて説明する。尚図8に於いて図3に示されたステップと同一のステップには図3に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されている。
【0065】
この実施形態に於いては、ステップ10の次にステップ11が実行され、ステップ11に於いては回転角度センサ70により検出されたアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の相対回転角度Δθが右旋回方向の基準値Δθtarmax(図5参照)を越えているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ15へ進み、否定判別が行われたときにはステップ12へ進む。
【0066】
ステップ12に於いては回転角度センサ70により検出されたアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の相対回転角度Δθが左旋回方向の基準値Δθtalmax(図5参照)未満であるか否かの判別、即ち相対回転角度Δθの大きさが左旋回方向の基準値Δθtalmaxの大きさを越えているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ15へ進み、否定判別が行われたときにはステップ13へ進む。
【0067】
ステップ13に於いてはロック装置58がロックオン状態にあるか否かの判別、即ちアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30とが相対回転しない状況にあるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ14に於いてロック装置58がロックオフ状態に切り替えられた後ステップ20へ進み、否定判別が行われたときにはそのままステップ20へ進む。
【0068】
ステップ15に於いてはロック装置58がロックオフ状態にあるか否かの判別、即ちアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30とが相対回転し得る状況にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ16に於いてロック装置58がロックオン状態に切り替えられた後ステップ10へ戻り、否定判別が行われたときにはそのままステップ10へ戻る。
【0069】
かくして図示の第二の実施形態によれば、アッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の相対回転角度Δθが右旋回方向の基準値Δθtarmaxを越えると、或いは相対回転角度Δθの大きさが左旋回方向の基準値Δθtalmaxの大きさを越えると、それぞれステップ11又は12に於いて肯定判別が行われ、ステップ15及び16に於いてロック装置58がロックオン状態に切り替えられ、これによりステップ11及び12に於いて否定判別が行われるまで、アッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の相対回転が阻止される。
【0070】
従って電動モータが直流モータの如きモータでありその回転角度がフィードバック制御される場合にも、相対回転角度Δθの大きさが基準値の大きさを越えた後更に増大することを確実に防止することができ、これによりスパイラルケーブル78に過剰な引張り応力が作用すること及びこれに起因してスパイラルケーブル78の導線が破断することを確実に防止することができる。
【0071】
第三の実施形態
図9は第三の実施形態に於けるステアリングギヤ比制御ルーチンを示すフローチャートであり、図9に於いて図3に示されたステップと同一のステップには図3に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されている。
【0072】
この実施形態に於いては、ステップ20の次にステップ21が実行され、ステップ21に於いてはステップ20に於いて演算されたアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の目標相対回転角度Δθtが右旋回方向の基準値Δθtrs(Δθtarmaxよりも小さく且つこれに近い正の定数)を越えているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ26へ進み、否定判別が行われたときにはステップ22へ進む。
【0073】
ステップ22に於いてはステップ20に於いて演算されたアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の目標相対回転角度Δθtが左旋回方向の基準値Δθtls(Δθtalmaxよりも大きく且つこれに近い負の定数)未満であるか否かの判別、即ち目標相対回転角度Δθtの大きさが左旋回方向の基準値Δθtlsの大きさを越えているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ26へ進み、否定判別が行われたときにはステップ23へ進む。
【0074】
ステップ23に於いてはステップ30に於いて演算される補正後の目標相対回転角度Δθtaの演算により補正後の目標相対回転角度Δθtaが右旋回時の最大値Δθtarmax又は左旋回時の最大値Δθtalmaxにガードされている時間Tgがその基準値Tgs(正の定数)を越えているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ26へ進み、否定判別が行われたときにはステップ24へ進む。
【0075】
ステップ24に於いてはロック装置58がロックオン状態にあるか否かの判別、即ちアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30とが相対回転しない状況にあるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ25に於いてロック装置58がロックオフ状態に切り替えられた後ステップ30へ進み、否定判別が行われたときにはそのままステップ30へ進む。
【0076】
ステップ26に於いてはロック装置58がロックオフ状態にあるか否かの判別、即ちアッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30とが相対回転し得る状況にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ27に於いてロック装置58がロックオン状態に切り替えられた後ステップ10へ戻り、否定判別が行われたときにはそのままステップ10へ戻る。
【0077】
かくして図示の第三の実施形態によれば、アッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の目標相対回転角度Δθtが右旋回方向の基準値Δθtrsを越えると、或いは目標相対回転角度Δθtの大きさが左旋回方向の基準値Δθtlsの大きさを越えると、或いは補正後の目標相対回転角度Δθtaが右旋回時の最大値Δθtarmax又は左旋回時の最大値Δθtalmaxにガードされている時間Tgがその基準値Tgsを越えると、それぞれステップ21又は22又は23に於いて肯定判別が行われ、ステップ26及び27に於いてロック装置58がロックオン状態に切り替えられ、これによりステップ21〜23に於いて否定判別が行われるまで、アッパステアリングシャフト26とロアステアリングシャフト30との間の相対回転が阻止される。
【0078】
従って例えば電動モータが直流モータの如きモータでありその回転角度がフィードバック制御される場合にも、目標相対回転角度Δθtの大きさが基準値Δθtrs又はΔθtlsの大きさを越えた後更に増大することを確実に防止することができ、これにより上述の第二の実施形態の場合と同様スパイラルケーブル78に過剰な引張り応力が作用すること及びこれに起因してスパイラルケーブル78の導線が破断することを確実に防止することができる。
【0079】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0080】
例えば上述の各実施形態に於いては、ステップ20に於いて操舵角θに基づき図4に示されたグラフに対応するマップより目標相対回転角度Δθtが演算され、ステップ30に於いて車速域及び目標相対回転角度Δθtに基づき図5に示されたグラフに対応するマップより補正後の目標相対回転角度Δθtaが演算されるようになっているが、補正後の目標相対回転角度Δθtaが車速域及び操舵角θに基づき図7に示されたグラフに対応するマップより演算されることにより、車速域及び操舵角θに基づいて目標相対回転角度が演算される際に目標相対回転角度の大きさが制限相対回転角度の大きさ以下に制限されるよう修正されてもよい。
【0081】
また上述の各実施形態に於いては、スパイラルケーブル装置72は電動モータ40の上方にてアッパステアリングシャフト26の周りに配置されているが、スパイラルケーブル装置72は電動モータ40の下方にてロアステアリングシャフト30の周りに配置されてもよい。
【0082】
また上述の各実施形態に於いては、アッパステアリングシャフト26及びロアステアリングシャフト30の相対回転はプランジャ式のロック装置58により阻止されるようになっているが、ロック装置は当技術分野に於いて公知の任意の構造のものであってよく、また入力部としてのアッパステアリングシャフト26と出力部としてのロアステアリングシャフト30との間の相対回転の増減を抑制することはそれらの相対回転を阻止することにより達成されるようになっているが、相対回転の頻度が低減されることにより達成されるよう修正されてもよい。
【0083】
また上述の各実施形態に於いては、操舵伝達比可変手段のアクチュエータであるステアリングギヤ比可変装置28の電動モータ40はそのステータ44の側にて入力部としてのアッパステアリングシャフト26に連結され、ロータ50の側にて出力部としてのロアステアリングシャフト30に連結されているが、操舵伝達比可変手段のアクチュエータはステータの側にて出力部に連結され、ロータ50の側にて入力部に連結されてもよい。
【0084】
また上述の各実施形態に於いては、操舵機構のパワーステアリング装置は電動ポンプ24により高圧のオイルが供給されるパワーステアリング装置であるが、パワーステアリング装置は内燃機関により駆動されるオイルポンプより高圧のオイルが供給される通常の油圧式のパワーステアリング装置であってもよく、また電動モータにより補助操舵トルクが発生される電動式のパワーステアリング装置であってもよい。
【0085】
また上述の各実施形態に於いては、車速Vが低いほどステアリングギヤ比が高くなるよう車速域に応じてステアリングギヤ比が可変設定されるようになっているが、ステアリングギヤ比は車速に基づく補正係数により可変設定されるよう修正されてもよく、また本発明の操舵制御装置は車輌の運転状況に応じて操舵輪を補助するアクティブ操舵装置に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧式パワーステアリング装置を備えた車輌に適用された本発明による車輌用操舵制御装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示されたステアリングギヤ比可変装置を示す拡大断面図である。
【図3】第一の実施形態に於けるステアリングギヤ比制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】車速域及び操舵角θとアッパステアリングシャフトに対するロアステアリングシャフトの目標相対回転角度Δθtとの間の関係を示すグラフである。
【図5】車速域及び目標相対回転角度Δθtとステアリングギヤ比可変装置の補正後の目標相対回転角度Δθtaとの間の関係を示すグラフである。
【図6】目標相対回転角度Δθtが制限されない従来の操舵制御装置に於いてスパイラルケーブルに過大な張力が作用することになる場合を示す説明図である。
【図7】第一の実施形態に於ける操舵角θと補正後の目標相対回転角度Δθtaとの間の関係を示すグラフである。
【図8】第二の実施形態に於けるステアリングギヤ比制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】第三の実施形態に於けるステアリングギヤ比制御ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10FR〜10RL…車輪
16…パワーステアリング装置
26…アッパステアリングシャフト
28…ステアリングギヤ比可変装置
30…ロアステアリングシャフト
40…電動モータ
58…ロック装置
70…回転角度センサ
78…スパイラルケーブル
80…電子制御装置
82…操舵角センサ
84…トルクセンサ
86…車速センサ
Claims (7)
- 運転者により操作されるステアリングホイールに連結された入力部と、操舵輪に駆動接続された出力部と、前記ステアリングホイールに連動して回転作動するアクチュエータによって前記入力部と前記出力部とを相対回転させることにより操舵伝達比を変更する操舵伝達比可変手段と、外部より前記アクチュエータに対し電力を供給する電気接続機構と、前記アクチュエータによる目標相対回転角度を演算し、前記アクチュエータによる相対回転角度が前記目標相対回転角度になるよう制御する制御手段とを有する車輌用操舵制御装置に於いて、前記制御手段は前記アクチュエータによる左右一方向への制限相対回転角度を前記電気接続機構により規定される左右他方向への回転許容角度と前記出力部の左右他方向への最大可能回転角度との差以下に設定し、前記アクチュエータによる左右一方向への相対回転角度を前記制限相対回転角度以下に制限する制限手段を有することを特徴とする車輌用操舵制御装置。
- 前記アクチュエータは前記入力部及び前記出力部の一方に連結されたステータと前記入力部及び前記出力部の他方に連結されたロータとを有することを特徴とする請求項1に記載の車輌用操舵制御装置。
- 前記制限手段は前記目標相対回転角度の大きさを前記制限相対回転角度の大きさ以下に補正し、前記制御手段は前記アクチュエータによる相対回転角度が前記補正後の目標相対回転角度になるよう制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌用操舵制御装置。
- 前記制限手段は前記制御手段が前記目標相対回転角度を演算する際に前記目標相対回転角度の大きさを制限相対回転角度の大きさ以下に制限することを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌用操舵制御装置。
- 前記制限手段は前記アクチュエータによる相対回転角度の大きさが前記制限相対回転角度の大きさ以上になると前記入力部と前記出力部との間の相対回転角度の大きさの増大を抑制することを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌用操舵制御装置。
- 前記制限手段は前記アクチュエータによる相対回転角度の大きさが前記制限相対回転角度の大きさよりも小さい所定値以上になると前記入力部と前記出力部との間の相対回転角度の大きさの増大を抑制することを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌用操舵制御装置。
- 前記制限手段は前記入力部及び前記出力部が一体的に回転する状態にもたらすことにより前記相対回転角度の大きさの増大を抑制すると共に、前記アクチュエータの回転出力を低下させることを特徴とする請求項5又は6に記載の車輌用操舵制御装置。
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