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JP6051911B2 - ステアリング制御装置、ステアリング制御方法 - Google Patents

ステアリング制御装置、ステアリング制御方法 Download PDF

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JP6051911B2 JP2013026757A JP2013026757A JP6051911B2 JP 6051911 B2 JP6051911 B2 JP 6051911B2 JP 2013026757 A JP2013026757 A JP 2013026757A JP 2013026757 A JP2013026757 A JP 2013026757A JP 6051911 B2 JP6051911 B2 JP 6051911B2
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Description

本発明は、ステアリング制御装置、及びステアリング制御方法に関するものである。
特許文献1には、転舵モータによって車輪を転舵すると共に、反力モータによって運転者のステアリング操作に対して操舵反力を付与するステアリングバイワイヤについて記載されている。
特開2010−214988号公報
反力モータのインバータ制御では、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のON/OFFを入れ替える際、電源側から接地側への貫通電流を防ぐために、一方をOFFにしてから他方をONにするまでにデッドタイムを設ける必要がある。しかしながら、デッドタイムを設けることで、指令電圧に対する実電圧の立ち上がりに応答差が生じる可能性がある。
本発明の課題は、反力アクチュエータを駆動する際の応答性を向上させることである。
本発明の一態様に係るステアリング制御装置は、運転者のステアリング操作によって入力軸が回転する操舵入力機構と、出力軸の回転によって車輪が転舵される転舵出力機構との間に、入力軸と出力軸とを断続可能に連結するクラッチを介装する。そして、転舵出力機構に転舵力を付与可能な転舵アクチュエータを設け、操舵入力機構に操舵反力を付与可能な反力アクチュエータを設け、クラッチを遮断した状態で、運転者のステアリング操作に応じて、転舵アクチュエータ及び反力アクチュエータを駆動制御する。また、ブリッジ回路のアームとなる高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を有する駆動回路を設け、運転者のステアリング操作に対する目標操舵反力を設定し、目標操舵反力を反力アクチュエータで実現するための指令電圧を設定する。そして、指令電圧に応じて高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のON/OFFを切替えることにより、反力アクチュエータを駆動制御する。また、指令電圧を増加補正すると共に、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のON/OFFを互いに入れ替える際に、一方をOFFにしてから他方をONにするまでに予め定めたデッドタイムを設ける。また、車速が予め定めた閾値よりも高いときに、指令電圧を増加補正する。
本発明によれば、指令電圧を増加補正した状態で、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のON/OFFを入れ替えるときにデッドタイムを設けているので、指令電圧に対する実電圧の立ち上がりに応答差が生じることを抑制できる。したがって、反力アクチュエータを駆動する際の応答性を向上させることができる。
ステアリング装置の概略構成図である。 反力モータのインバータ制御を示す図である。 補正電圧の設定に用いるマップである。 ローパスフィルタとカットオフ周波数fcについて説明した図である。 指令電圧に対する実電圧の応答差を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
《構成》
先ずステアリングバイワイヤの構造について説明する。
図1は、ステアリング装置の概略構成図である。
ステアリングホイール11は、ステアリングシャフト12に連結され、車輪(転舵輪)13L及び13Rは、ナックルアーム14、タイロッド15、ラック軸16、及びピニヨンギヤ17を順に介して第一ピニヨンシャフト18に連結される。ステアリングシャフト12及び第一ピニヨンシャフト18は、クラッチ19を介して接続又は遮断の何れかに切替え可能な状態で連結されている。
ここで、クラッチ19の入力側に存在するステアリングホイール11、及びステアリングシャフト12は、運転者のステアリング操作によってステアリングシャフト12が回転する操舵入力機構StINである。また、クラッチ19の出力側に存在するナックルアーム14、タイロッド15、ラック軸16、ピニヨンギヤ17、及び第一ピニヨンシャフト18は、第一ピニヨンシャフト18の回転によって車輪13L及び13Rが転舵される転舵出力機構StOUTである。
したがって、クラッチ19を接続(締結)した状態では、ステアリングホイール11を回転させると、ステアリングシャフト12、クラッチ19、及び第一ピニヨンシャフト18が回転する。第一ピニヨンシャフト18の回転運動は、ラック軸16及びピニヨンギヤ17によってタイロッド15の進退運動に変換され、ナックルアーム14を介して車輪13L及び13Rが転舵される。
クラッチ19は、無励磁締結形の電磁クラッチからなる。すなわち、電磁コイルが無励磁のときに、例えばカムローラ機構により、入力軸のカム面と出力軸の外輪との間にローラが噛み合い、入力軸と出力軸とが締結される。一方、電磁コイルを励磁するときに、アーマチュアの吸引により、入力軸のカム面と出力軸の外輪との間でローラの噛み合いが解除され、入力軸と出力軸とが遮断される。
ラック軸16は、車体左右方向(車幅方向)に延在し、その一方側(ここでは車体右側)にラックギヤ(歯)31を形成してあり、このラックギヤ31にピニヨンギヤ17を噛合させている。ラックギヤ31とピニヨンギヤ17との噛合状態はリテーナ機構によって調整される。
第一ピニヨンシャフト18は、クラッチ側の入力軸と、ピニヨンギヤ側の出力軸とからなり、その出力軸には、例えばウォームギヤ32を介して第一転舵モータM1を連結してある。第一転舵モータM1には、モータ回転角を検出するレゾルバ33を設けてある。
ウォームギヤ32は、第一ピニヨンシャフト18に連結されたウォームホイールと、第一転舵モータM1に連結されたウォームとからなり、ウォーム軸をウォームホイール軸に対して斜交させている。これは第一ピニヨンシャフト18に対する軸直角方向のモジュールを小さくするためである。
ウォームギヤ32は、ウォームの回転によってウォームホイールが回転し、またウォームホイールの回転によってもウォームが回転するように、つまり逆駆動が可能となるように、ウォームのねじれ角を安息角(摩擦角)よりも大きくしてある。
第一ピニヨンシャフト18における入力軸と出力軸との間には、トルクセンサ34を設けている。
上記のピニヨンギヤ17、第一ピニヨンシャフト18の出力軸、ウォームギヤ32、第一転舵モータM1、レゾルバ34、及びトルクセンサ34は、一体化した複合部品(アッセンブリ)として構成され、これを第一アクチュエータA1とする。第一アクチュエータA1は、電動パワーステアリング装置の構成部品と共通化される。
第一アクチュエータA1によれば、クラッチ19を遮断している状態で、第一転舵モータM1を駆動すると、ウォームギヤ32を介して第一ピニヨンシャフト18が回転するので、第一転舵モータM1の回転角に応じて車輪13L及び13Rの転舵角が変化する。したがって、クラッチ19を遮断しているときに、運転者のステアリング操作に応じて第一転舵モータM1を駆動制御することにより、ステアリングバイワイヤ機能として所望のステアリングコントロール特性が実現される。
さらに、クラッチ19を接続している状態で、第一転舵モータM1を駆動すると、ウォームギヤ32を介して第一ピニヨンシャフト18にモータトルクが伝達される。したがって、クラッチ19を接続しているときに、運転者のステアリング操作に応じて第一転舵モータM1を駆動制御することにより、運転者の操作負担を軽減する所望のアシスト特性が実現される。
ラック軸16の他方側(ここでは車体左側)には、ピニヨンギヤ35を介して第二ピニヨンシャフト36が連結されている。すなわち、ラック軸16の他方側(ここでは車体左側)にラックギヤ(歯)37を形成してあり、このラックギヤ37にピニヨンギヤ35を噛合させている。ラックギヤ37とピニヨンギヤ35との噛合状態はリテーナ機構によって調整される。
第二ピニヨンシャフト36には、例えばウォームギヤ38を介して第二転舵モータM2を連結してある。第二転舵モータM2は、第一転舵モータM1と同一型のモータである。第二転舵モータM2には、モータ回転角を検出するレゾルバ39を設けてある。
ウォームギヤ38は、第二ピニヨンシャフト36に連結されたウォームホイールと、第二転舵モータM2に連結されたウォームとからなり、ウォーム軸をウォームホイール軸に対して斜交させている。これは第二ピニヨンシャフト36に対する軸直角方向のモジュールを小さくするためである。
ウォームギヤ38は、ウォームの回転によってウォームホイールが回転し、またウォームホイールの回転によってもウォームが回転するように、つまり逆駆動が可能となるように、ウォームのねじれ角を安息角(摩擦角)よりも大きくしてある。
上記のピニヨンギヤ35、第二ピニヨンシャフト36の出力軸、ウォームギヤ38、第二転舵モータM2、及びレゾルバ39は、一体化された複合部品(アッセンブリ)として構成され、これを第二アクチュエータA2とする。
第二アクチュエータA2によれば、クラッチ19を遮断している状態で、第二転舵モータM2を駆動すると、ウォームギヤ32を介して第二ピニヨンシャフト36が回転するので、第二転舵モータM2の回転角に応じて車輪13L及び13Rの転舵角が変化する。したがって、クラッチ19を遮断しているときに、運転者のステアリング操作に応じて第二転舵モータM2を駆動制御することにより、ステアリングバイワイヤ機能として所望のステアリングコントロール特性が実現される。
ステアリングシャフト12には、反力モータ51を連結してある。反力モータ51は、ステアリングシャフト12と共に回転するロータと、このロータに対向してハウジングに固定されるステータと、を備える。ロータは、周方向に等間隔に並べたマグネットを、例えばインサートモールドによってロータコアに固定して形成してある。ステータは、コイルを巻装した鉄心を周方向に等間隔に並べ、ハウジングに対して例えば焼き嵌めによって固定して形成してある。反力モータ51には、モータ回転角を検出するレゾルバ52を設けてある。
ステアリングシャフト12には、操舵角センサ53を設けてある。
反力モータ51によれば、クラッチ19を遮断している状態で、反力モータ51を駆動すると、ステアリングシャフト12にモータトルクが伝達される。したがって、クラッチ19を遮断してステアリングバイワイヤを実行しているときに、路面から受ける反力に応じて反力モータ51を駆動制御することにより、運転者のステアリング操作に対して操作反力を付与する所望の反力特性が実現される。
上記がステアリング装置の構造である。
次に、制御系統の構成について説明する。
本実施形態では、第一転舵コントローラ(転舵ECU1)71と、第二転舵コントローラ(転舵ECU2)72と、反力コントローラ(反力ECU)73と、を備える。各コントローラは、例えばマイクロコンピュータからなる。
第一転舵コントローラ71は、レゾルバ33、トルクセンサ34、及び操舵角センサ53からの信号を入力し、駆動回路を介して第一転舵モータM1を駆動制御する。第二転舵コントローラ72は、レゾルバ39、及び操舵角センサ53からの信号を入力し、駆動回路を介して第二転舵モータM2を駆動制御する。反力コントローラ73は、レゾルバ52、及び操舵角センサ53からの信号を入力し、駆動回路を介して反力モータ52を駆動制御する。
レゾルバ33は、第一転舵モータM1のモータ回転角θm1を検出する。このレゾルバ33は、ステータコイルに励磁信号が入力されるときに、ロータの回転角に応じた検出信号をロータコイルから出力する。第一転舵コントローラ71は、信号処理回路により、励磁信号をステータコイルに出力すると共に、ロータコイルから入力される検出信号の振幅変調に基づいて第一転舵モータM1のモータ回転角θm1を判断する。なお、第一転舵コントローラ71は、右旋回を正の値として処理し、左旋回を負の値として処理する。
同様に、第二転舵モータM2のモータ回転角θm2については、レゾルバ39を介して第二転舵コントローラ72で検出し、反力モータ51のモータ回転角θrについては、レゾルバ52を介して反力コントローラ73で検出する。
トルクセンサ34は、第一ピニヨンシャフト18に入力されるトルクTsを検出する。このトルクセンサ34は、第一ピニヨンシャフト18の入力側と出力側との間に介在させたトーションバーの捩れ角を、例えばホール素子で検出し、多極磁石とヨークとの相対角度変位によって生じる磁束密度の変化を電気信号に変換して第一転舵コントローラ71に出力する。第一転舵コントローラ71は、入力された電気信号からトルクTsを判断する。なお、第一転舵コントローラ71は、運転者の右操舵を正の値として処理し、左操舵を負の値として処理する。
操舵角センサ53は、例えばロータリエンコーダからなり、ステアリングシャフト12の操舵角θsを検出する。この操舵角センサ53は、ステアリングシャフト12と共に円板状のスケールが回転するときに、スケールのスリットを透過する光を二つのフォトトランジスタで検出し、ステアリングシャフト12の回転に伴うパルス信号を各コントローラに出力する。各コントローラは、入力されたパルス信号からステアリングシャフト12の操舵角θsを判断する。なお、各コントローラは、右旋回を正の値として処理し、左旋回を負の値として処理する。
なお、各コントローラ同士は、通信線74によって相互通信可能に接続されている。すなわち、例えばCSMA/CA方式の多重通信(CAN:Controller Area Network)やフレックスレイ(Flex Ray)等の車載通信ネットワーク(車載LAN)規格を用いた通信路を構築してある。
各コントローラは、通信線75によってクラッチ19に接続されている。この通信線75は、クラッチ19を接続又は遮断の何れかに切替え可能なクラッチ制御信号を出力する通信路である。クラッチ制御信号は、クラッチ19を遮断するための信号であり、各コントローラがクラッチ制御信号を出力しているときに、クラッチ19が遮断され、何れかのコントローラがクラッチ制御信号の出力を停止すると、クラッチ19が接続される。
上記が制御系統の構成である。
次に、制御モードについて説明する。
本実施形態では、2モータSBWモード(2M‐SBW)と、2モータEPSモード(2M‐EPS)と、1モータSBWモード(1M‐SBW)と、1モータEPSモード(1M‐EPS)と、マニュアルステアリングモード(MS)と、がある。
2モータSBWモードは、二つのモータでステアリングバイワイヤ制御を実行するモードであり、2モータEPSモードは、二つのモータで電動パワーステアリング制御を実行するモードである。また、1モータSBWモードは、一つのモータだけでステアリングバイワイヤ制御を実行するモードであり、1モータEPSモードは、一つのモータだけで電動パワーステアリング制御を実行するモードである。そして、マニュアルステアリングモードは、何れのステアリング制御も中止するモードである。
[2モータSBWモード]
2モータSBWモードでは、クラッチ制御信号を出力してクラッチ19を遮断した状態で、第一転舵コントローラ71で第一転舵モータM1を駆動制御すると共に、第二転舵コントローラ72で第二転舵モータM2を駆動制御し、転舵角制御を実行する。すなわち、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2が協働し、必要とされる転舵力を分担して出力する。一方、反力コントローラ73で反力モータ52を駆動制御し、反力制御を実行する。これにより、ステアリングバイワイヤ機能として、所望のステアリング特性を実現し、且つ良好な操作フィーリングを実現する。
第一転舵コントローラ71及び第二転舵コントローラ72は、操舵角θsに対する目標転舵角θwを設定すると共に、実際の転舵角θwを推定する。そして、モータ回転角θm1及びθm2を入力し、目標転舵角θwに実際の転舵角θwが一致するように、例えばロバストモデルマッチング手法などを用いて第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2を駆動制御する。
目標転舵角θwの設定は、例えば車速Vに応じて行う。すなわち、据え切り時や低速走行時には、運転者の操作負担を軽減するために、小さな操舵角θsで大きな転舵角θwが得られるように目標転舵角θwを設定する。また、高速走行時には、過敏な車両挙動を抑制し、走行安定性を確保するために、操舵角θsの変化に対する転舵角θwの変化が抑制されるように目標転舵角θwを設定する。
実転舵角θwの推定は、操舵角θs、モータ回転角θm1、モータ回転角θm2等に基づいて行う。
反力コントローラ73は、ステアリング操作時に路面から受ける反力に相当する目標反力トルクTrを設定し、この目標反力トルクTrに反力モータ52のトルクが一致するように、反力モータ52を駆動制御する。
目標反力トルクTrの設定は、例えば操舵角θs、第一転舵モータM1に流れる電流Im1、第二転舵モータM2に流れる電流Im2等に基づいて行う。
[2モータEPSモード]
2モータEPSモードでは、クラッチ制御信号の出力を停止してクラッチ19を接続した状態で、第一転舵コントローラ71で第一転舵モータM1を駆動制御すると共に、第二転舵コントローラ72で第二転舵モータM2を駆動制御し、アシスト制御を実行する。これにより、ステアリング系統を機械的に連結し、直接的なステアリング操作性を確保すると共に、さらに電動パワーステアリング機能として、運転者の操作負担を軽減する。
第一転舵コントローラ71及び第二転舵コントローラ72は、目標アシストトルクTaを設定し、この目標アシストトルクTaに第一転舵モータM1のトルクが一致するように、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2を駆動制御する。
目標アシストトルクTaの設定は、例えば車速Vに応じて行う。すなわち、据え切り時や低速走行時には、運転者の操作負担を軽減するために、大きな目標アシストトルクTaを設定する。また、高速走行時には、過敏な車両挙動を抑制し、走行安定性を確保するために、小さな目標アシストトルクTaを設定する。
一方、2モータEPSモードでは、反力モータ52のリレー回路が切断される。すなわち、運転者がステアリング操作を行い、且つ第一転舵コントローラ71で第一転舵モータM1を駆動制御すると共に、第二転舵コントローラ72で第二転舵モータM2を駆動制御するときに、ステアリングシャフト12の回転によって反力モータ52が駆動されることで、反力モータ52自体が負荷とならないようにするためである。
[1モータSBWモード]
1モータSBWモードでは、クラッチ制御信号を出力してクラッチ19を遮断し、且つ第一転舵コントローラ71で第一転舵モータM1の駆動制御をしない(非駆動)状態で、第二転舵コントローラ72で第二転舵モータM2を駆動制御し、転舵角制御を実行する。すなわち、第二転舵モータM2が、必要とされる転舵力を単独で出力する。一方、反力コントローラ73で反力モータ52を駆動制御し、反力制御を実行する。これにより、ステアリングバイワイヤ機能として、所望のステアリング特性を実現し、且つ良好な操作フィーリングを実現する。
目標転舵角θwの設定や第二転舵モータM2の制御手法、及び目標反力トルクTrの設定や反力モータ52の制御手法については、2モータSBWモードと同様である。
一方、1モータSBWモードでは、第一転舵モータM1のリレー回路が切断され、第一転舵モータM1が電路から遮断される。すなわち、第二転舵コントローラ72で第二転舵モータM2を駆動制御するときに、ラック軸16の進退によって第一転舵モータM1が駆動されることで、第一転舵モータM1自体が負荷とならないようにするためである。
[1モータEPSモード]
1モータEPSモードでは、クラッチ制御信号の出力を停止してクラッチ19を接続し、且つ第二転舵コントローラ72で第二転舵モータM2の駆動制御をしない(非駆動)状態で、第一転舵コントローラ71で第一転舵モータM1を駆動制御し、アシスト制御を実行する。これにより、ステアリング系統を機械的に連結し、直接的なステアリング操作性を確保すると共に、さらに電動パワーステアリング機能として、運転者の操作負担を軽減する。
目標アシストトルクTaの設定や第一転舵モータM1の制御手法については、2モータEPSモードと同様である。
一方、1モータEPSモードでは、第二転舵モータM2のリレー回路が切断され、第二転舵モータM2が電路から遮断される。すなわち、運転者がステアリング操作を行い、且つ第一転舵コントローラ71で第一転舵モータM1を駆動制御するときに、ラック軸16の進退によって第二転舵モータM2が駆動されることで、第二転舵モータM2自体が負荷とならないようにするためである。同様の趣旨で、反力モータ52のリレー回路も切断され、反力モータ52が電路から遮断される。すなわち、運転者がステアリング操作を行い、且つ第一転舵コントローラ71で第一転舵モータM1を駆動制御するときに、ステアリングシャフト12の回転によって反力モータ52が駆動されることで、反力モータ52自体が負荷とならないようにするためである。
[マニュアルステアリングモード]
マニュアルステアリングモードでは、クラッチ制御信号の出力を停止してクラッチ19を接続した状態で、第一転舵コントローラ71で第一転舵モータM1の駆動制御をせず(非駆動)、且つ第二転舵コントローラ72で第二転舵モータM2の駆動制御をしない(非駆動)。つまり、各コントローラによる何れのステアリング制御も中止する。これにより、ステアリング系統を機械的に連結し、直接的なステアリング操作性を確保する。
マニュアルステアリングモードでは、第一転舵モータM1のリレー及び第二転舵モータM2のリレー回路が切断され、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2が電路から遮断される。すなわち、運転者がステアリング操作を行うときに、ラック軸16の進退によって第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2が駆動されることで、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2自体が負荷とならないようにするためである。同様の趣旨で、反力モータ52のリレー回路も切断され、反力モータ52が電路から遮断される。すなわち、運転者がステアリング操作を行うときに、ステアリングシャフト12の回転によって反力モータ52が駆動されることで、反力モータ52自体が負荷とならないようにするためである。
上記が制御モードの概要である。
次に、フェイルセーフについて説明する。
各コントローラは、夫々、自らの制御系統に異常があるか否かの自己診断を行い、その診断結果に応じて制御モードを切替える。すなわち、第一転舵コントローラ71は、第一転舵コントローラ71自身や、トルクセンサ34を有する第一アクチュエータA1、また配線系統に異常があるか否かの診断を行う。また、第二転舵コントローラ72は、第二転舵コントローラ72自身や、トルクセンサのない第二アクチュエータA2、また配線系統に異常があるか否かの診断を行う。また、反力コントローラ73は、反力コントローラ73自身や、反力モータ52、また配線系統に異常があるか否かの診断を行う。
先ず、第一転舵コントローラ71の制御系統、第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統の全てが正常である場合には、2モータSBWモードとなる。但し、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2の低電圧時や過熱時、イグニッションをONにした起動時(クラッチ19が遮断されるまで)、転舵角θwが最大転舵角に達している端当て時等には、一時的な措置として2モータEPSモードとなる。
一方、第一転舵コントローラ71の制御系統、第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統のうち、少なくとも一つで異常が発生した場合に、1モータSBWモード、1モータEPSモード、及びマニュアルステアリング(MS)モードの何れかへと切り替わる。
先ず、第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統が正常であり、第一転舵コントローラ71の制御系統に異常が発生した場合である。この場合には、第一アクチュエータA1によるステアリングバイワイヤ機能や電動パワーステアリング機能に異常が生じているだけであり、第二アクチュエータA2によるステアリングバイワイヤ機能や反力モータ52による反力生成機能は維持されているため、1モータSBWモードにする。
また、第一転舵コントローラ71の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統が正常であり、第二転舵コントローラ72の制御系統に異常が発生した場合である。この場合には、第二アクチュエータA2によるステアリングバイワイヤ機能に異常が生じているだけであり、第一アクチュエータA1による電動パワーステアリング機能は維持されているため、1モータEPSモードにする。
また、第一転舵コントローラ71の制御系統、及び第二転舵コントローラ72の制御系統が正常であり、反力コントローラ73の制御系統に異常が発生した場合である。この場合には、反力モータ52による反力生成機能に異常が生じているだけであり、第一アクチュエータA1による電動パワーステアリング機能は維持されているため、1モータEPSモードにする。
また、第一転舵コントローラ71の制御系統が正常であり、第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統に異常が発生した場合である。この場合には、第二アクチュエータA2によるステアリングバイワイヤ機能、及び反力モータ52による反力生成機能に異常が生じているだけであり、第一アクチュエータA1による電動パワーステアリング機能は維持されているため、1モータEPSモードにする。
また、反力コントローラ73の制御系統が正常であり、第一転舵コントローラ71の制御系統、及び第二転舵コントローラ72の制御系統に異常が発生した場合である。この場合には、反力モータ52による反力生成機能は維持されているものの、第一アクチュエータA1によるステアリングバイワイヤ機能や電動パワーステアリング機能、及び第二アクチュエータA2によるステアリングバイワイヤ機能に異常が生じているため、マニュアルステアリングモードにする。
また、第二転舵コントローラ72の制御系統が正常であり、第一転舵コントローラ71の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統に異常が発生した場合である。この場合には、第二アクチュエータA2によるステアリングバイワイヤ機能は維持されているものの、第一アクチュエータA1によるステアリングバイワイヤ機能や電動パワーステアリング機能、及び反力モータ52による反力生成機能に異常が生じているため、マニュアルステアリングモードにする。
そして、第一転舵コントローラ71の制御系統、第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統の全てに異常が発生した場合である。この場合には、第一アクチュエータA1によるステアリングバイワイヤ機能や電動パワーステアリング機能、第二アクチュエータA2によるステアリングバイワイヤ機能、及び反力モータ52による反力生成機能の全てに異常が生じているため、マニュアルステアリングモードにする。
上記がフェイルセーフの概要である。
次に、制御モードの遷移について説明する。
先ず、第一転舵コントローラ71の制御系統、第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統の全てが正常である場合には、基本的には2モータSBWモードとなる。また、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2の低電圧時や過熱時、イグニッションをONにした起動時(クラッチ19が遮断されるまで)、転舵角θwが最大転舵角に達している端当て時等には、一時的な措置として2モータEPSモードとなる。そして、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2の低電圧や過熱が解消されたり、クラッチ19が遮断されたり、転舵角θが小さくなったりしたときには、2モータSBWモードとなる。このように、第一転舵コントローラ71の制御系統、第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統の全てが正常に作動している限り、2モータSBWモードと2モータEPSモードとの間で遷移する。
また、2モータSBWモードの状態から、一次失陥として第一転舵コントローラ71の制御系統に異常が発生した場合には、1モータSBWモードへと遷移する。そして、1モータSBWモードの状態から、二次失陥として第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統の少なくとも一方に異常が発生した場合には、マニュアルステアリングモードへと遷移する。このように、2モータSBWモードから1モータSBWモードを経由せず直にマニュアルステアリングモードへと遷移することはなく、失陥レベルに応じて段階的に制御モードを遷移させて冗長化させている。
また、2モータSBWモードの状態から、一次失陥として第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統の少なくとも一方に異常が発生した場合には、1モータEPSモードへと遷移する。そして、1モータEPSモードの状態から、二次失陥として第一転舵コントローラ71の制御系統に異常が発生した場合には、マニュアルステアリングモードへと遷移する。このように、2モータSBWモードから1モータEPSモードを経由せず直にマニュアルステアリングモードへと遷移することはなく、失陥レベルに応じて段階的に制御モードを遷移させて冗長化させている。
また、一時的な措置として2モータEPSモードにある状態から、一次失陥として第二転舵コントローラ72の制御系統、及び反力コントローラ73の制御系統の少なくとも一方に異常が発生した場合には、1モータEPSモードへと遷移する。そして、1モータEPSモードの状態から、二次失陥として第一転舵コントローラ71の制御系統に異常が発生した場合には、マニュアルステアリングモードへと遷移する。このように、2モータSBWモードから1モータEPSモードを経由せず直にマニュアルステアリングモードへと遷移することはなく、失陥レベルに応じて段階的に制御モードを遷移させて冗長化させている。
なお、一時的な措置として2モータEPSモードにある状態から、第一転舵コントローラ71の制御系統に異常が発生した場合には、1モータEPSモードへの遷移が不可能となるため直にマニュアルステアリングモードへと遷移する。
上記が、制御モードの遷移である。
次に、ステアリングバイワイヤの基本的な制御処理について説明する。
ステアリングバイワイヤ制御処理は、第一転舵コントローラ71、第二転舵コントローラ72、及び反力コントローラ73の夫々で個別に演算され、各コントローラの演算結果が一致するときに駆動制御の実行が許可される。なお、前述したように、第一転舵モータM1の駆動制御を司るのは第一転舵コントローラ71であり、第二転舵モータM2の駆動制御を司るのは第二転舵コントローラ72であり、反力モータ51の駆動制御を司るのは反力コントローラ73である。
先ず、イグニッションスイッチがOFFのときには、クラッチ19を締結しておく。そして、イグニッションスイッチがONのときには、クラッチ19を遮断し、2モータSBWモードを実行する。
ステアリングバイワイヤでは、ステアリング操作に対して路面から受ける反力に相当する目標操舵反力を設定し、この目標操舵反力を実現するための指令電圧に基づいて反力モータ51を駆動制御する。ここで、路面から受ける反力とは、例えば操舵角θs、車速V、転舵角θw、第一転舵モータM1に流れる電流Im1、第二転舵モータM2に流れる電流Im2等に基づいて判断する。また、操舵角θsに対する目標転舵角を設定し、この目標転舵角を実現するための電流指令値に基づいて第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2を駆動制御する。ここで、目標転舵角とは、例えば操舵角θsと、車速Vに応じた舵角比とに基づいて設定する。
上記がステアリングバイワイヤの基本的な制御処理である。
次に、2モータSBWモードにおける反力モータ制御について説明する。
図2は、反力モータのインバータ制御を示す図である。
図中の(a)は、Hブリッジ回路のアームとなるアッパFET及びロアFETを有する駆動回路を示す図であり、図中の(b)は、アッパFET及びロアFETにおけるON/OFFの入れ替えを示すタイムチャートである。
アッパFETは、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)からなり、電源側(高電位側)スイッチング素子として上アームとも呼ばれる。ロアFETは、電界効果トランジスタからなり、接地側(低電位側)スイッチング素子として下アームとも呼ばれる。
反力モータ制御では、目標操舵反力を反力モータ51で実現するための指令電圧を設定し、この指令電圧に応じてアッパFET及びロアFETのON/OFFを切替えることにより、反力モータ51を駆動制御する。
なお、インバータによる例えばパルス幅変調制御(PWM:Pulse Width Modulation)では、アッパFET及びロアFETのON/OFFを互いに入れ替える際に、一方をOFFにして同時に他方をONにすると、瞬間的にアーム短絡を起こし、アッパFETからロアFETに貫通電流が流れる可能性がある。そのため、アッパFET及びロアFETのON/OFFを互いに入れ替える際には、図中の(b)に示すように、一方をOFFにしてから他方をONにするまでに予め定めたデッドタイムΔtを設けている。
また、指令電圧(Q軸指令電圧)には、増加補正を行う。
具体的には、指令電圧を増加補正しない非補正電圧、及び指令電圧を増加補正した補正電圧の何れか一方に切替え可能とする。そして、指令電圧の符号が反転したときの車速Vが予め定めた閾値Vsよりも低いときには、非補正電圧に切替え、指令電圧の符号が反転したときの車速Vが閾値Vsよりも高いときには、補正電圧に切替える。ここで、閾値Vsは、車室空間の静粛性が比較的高いと判断できる程度の値であり、例えば25〜30km/h程度である。すなわち、車室空間の静粛性が比較的高いと判断できる車速領域にあるときには、指令電圧の増加補正を行わない、つまり非補正電圧に切替える。一方、車両走行に伴うノイズ等により、車室空間の静粛性が低下していると判断できる車速領域にあるときには、指令電圧の増加補正を行う、つまり補正電圧に切替える。
ここで、補正電圧について説明する。
図3は、補正電圧の設定に用いるマップである。
図中の破線は、指令電圧と補正電圧とが1:1の関係となる特性線であり、非補正電圧に相当する。また、図中の実線は、指令電圧を増加補正した補正電圧である。
このマップでは、指令電圧については、0<|E1|<|E2|の関係となるE1及びE2を予め定め、補正電圧については、0<|Er1|<|Er2|の関係となるEr1及びEr2を予め定めている。なお、E1は0近傍と見なせる範囲の値に相当し、E2は指令電圧の最大値に相当する。そして、指令電圧の絶対値が0から|E1|の範囲にあるときには、指令電圧の絶対値が大きいほど、補正電圧の絶対値が0から|Er1|の範囲で大きくなる。また、指令電圧の絶対値が|E1|から|E2|の範囲にあるときには、指令電圧の絶対値が大きいほど、補正電圧の絶対値が|Er1|から|Er2|の範囲で大きくなる。なお、指令電圧の増加に対する補正電圧の増加率は、指令電圧の絶対値が|E1|〜|E2|の範囲にあるときよりも、指令電圧の絶対値が0〜|E1|の範囲にあるときの方が大きい。
すなわち、指令電圧の絶対値が0から|E1|の範囲にあるときには、指令電圧の絶対値が大きいほど、指令電圧の補正量を大きくする。また、指令電圧の絶対値がE1からE2の範囲にあるときには、指令電圧の絶対値が大きいほど、指令電圧の補正量を小さくする。また、指令電圧の絶対値がE2に達するときには、指令電圧の補正量を0にする。したがって、指令電圧の絶対値が0から増加するときには、その立ち上げ時となる増加初期に指令電圧を大きく補正し、それ以降は指令電圧の補正を小さくしてゆく。
また、インバータの出力には、カットオフ周波数fcより高い成分を減衰させ、且つカットオフ周波数fcを変更可能なローパスフィルタ(LPF)を設ける。
図4は、ローパスフィルタとカットオフ周波数fcについて説明した図である。
図中の(a)は、三相のうち、例えばU相及びW相に設けたローパスフィルを示しており、図中の(b)は、カットオフ周波数fcの設定に用いるマップである。
このマップでは、車速Vにおいては、0<V1<V2の関係となるV1及びV2を予め定め、カットオフ周波数fcにおいては、0<fc1<fc2の関係となるfc1及びfc2を予め定めている。ここで、V1は車室空間の静粛性が比較的高いと判断できる車速領域の上限値に相当し、例えば25km/h程度であり、V2は車両走行に伴うノイズ等により、車室空間の静粛性が低下していると判断できる車速領域の下限値に相当し、例えば30km/h程度である。一方、fc1は例えば0.5kHz程度であり、fc2は例えば1.0kHz程度である。そして、車速Vが0からV1の範囲にあるときには、カットオフ周波数fcがfc1を維持する。また、車速VがV1からV2の範囲にあるときには、車速Vが高いほどカットオフ周波数がfc1からfc2の範囲で大きくなる。また、車速VがV2より高い範囲にあるときには、カットオフ周波数fc2を維持する。
上記が反力モータ制御である。
《作用》
次に、第1実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、転舵出力機構StOUTに駆動力を付与可能な第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2を設け、これら二つのモータによって車輪13L及び13Rを転舵する2モータSBWモードを実行する。これにより、ステアリングバイワイヤ機能として、所望のステアリング特性を実現することができる。また、二つのモータによって車輪13L及び13Rを転舵する構成とするとすることで、転舵出力機構StOUTに必要とされる駆動力を分担することができる。したがって、一つのモータによって車輪13L及び13Rを転舵する構成と比べて、モータの大型化を抑制でき、レイアウト性にも優れる。
また、二つのモータによって車輪13L及び13Rを転舵する構成では、仮に何れか一方の制御系統に異常が発生したとしても、異常が発生していない他方の制御系統を活用することができる。すなわち、何れか一方の制御系統のみに異常が発生した一次失陥に対するフェイルセーフとして、1モータSBWモードや1モータEPSモードを実行することができる。こうして、何れか一方の制御系統に異常が発生したとしても、異常が発生していない他方の制御系統を活用することで、二つのモータを設けることのメリットを十分に活かしたフェイルセーフを実現することができる。また、一次失陥に対するフェイルセーフから、さらに残りの制御系統にも異常が発生した二次失陥に対するフェイルセーフとして、マニュアルステアリングモードを実行することができる。これにより、ステアリング系統を機械的に連結し、直接的なステアリング操作性を確保することができる。
ところで、反力モータのインバータ制御では、アッパFET及びロアFETのON/OFFを入れ替える際、アッパFETからロアFETへの貫通電流を防ぐために、一方をOFFにしてから他方をONにするまでにデッドタイムΔtを設ける必要がある。しかしながら、デッドタイムΔtを設けることで、指令電圧に対する実電圧の立ち上がりに応答差が生じる可能性がある。
図5は、指令電圧に対する実電圧の応答差を示す図である。
図中の破線は、指令電圧に対する理想の実電圧であり、図中の実線は、指令電圧に対する実際の実電圧である。このように、デッドタイムΔtを設けたことにより、実際の実電圧は、理想の実電圧と比べて、立ち上がりに応答差が生じることがあり、これは操作フィーリングに影響を与える。
そこで、本実施形態では、指令電圧に増加補正を行う。このように、指令電圧を増加補正した状態であれば、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のON/OFFを入れ替えるときにデッドタイムΔtを設けたとしても、指令電圧に対する実電圧の立ち上がりに応答差が生じることを抑制できる。したがって、反力アクチュエータを駆動する際の応答性を向上させることができる。
指令電圧に対する実電圧の立ち上がりを向上させるために、指令電圧が0近傍(−E1〜+E1)の範囲にあるときには増加補正率(補正量)が高く設定してある。そのため、例えば手放しをしているときなど、目標操舵反力が0近傍で符号反転が繰り返されるようなときに、反力モータ51から『カリカリ』というような異音が生じることがある。このような異音は、車室空間の静粛性が高いときほど目立ちやすい。
そこで、車速Vが閾値Vsよりも高いときだけ指令電圧に増加補正を行う。すなわち、車室空間の静粛性が比較的高いと判断できるときには、指令電圧の増加補正を行わず、車両走行に伴うノイズ等により、車室空間の静粛性が低下しているときには、指令電圧の増加補正を行う。具体的には、指令電圧を増加補正しない非補正電圧、及び指令電圧を増加補正した補正電圧の何れか一方に切替え可能とする。そして、指令電圧の符号が反転したときの車速Vが予め定めた閾値Vsよりも低いときには、補正電圧に切替え、指令電圧の符号が反転したときの車速Vが閾値Vsよりも高いときには、非補正電圧に切替える。
このように、異音の発生を招きやすい指令電圧の増加補正を、車室空間の静粛性が低下しているときに限定して行うことで、反力モータ51から生じ得る異音を目立たなくすることができる。
また、非補正電圧と補正電圧を単に車速Vに応じて切替えるのではなく、指令電圧の符号が反転したときに限定して行うことで、不連続な電圧変動を抑制することができる。すなわち、指令電圧の符号が反転するときは、指令電圧が0から増減するので、非補正電圧と補正電圧との一方から他方へ切り替わるとしても、不連続な電圧変動を抑制し、良好な操作フィーリングを維持することができる。
また、前述したような反力モータ51から生じ得る異音は、インバータ出力のノイズにも起因していると考えられる。そこで、インバータ出力には、ローパスフィルタを設けているが、そのカットオフ周波数fcを小さくする。但し、カットオフ周波数fcを小さくすると、操舵フィーリングに影響を与えてしまい、異音発生の抑制と操舵フィーリングの向上とはトレードオフの関係にある。そこで、車室空間の静粛性が比較的高いときには、異音発生の抑制を優先し、カットオフ周波数fcを小さくする。一方、車両走行に伴うノイズ等により、車室空間の静粛性が低下しているときには、カットオフ周波数fcを大きくし、操舵フィーリングの向上を優先する。このように、車速Vの変化に応じてローパスフィルタのカットオフ周波数fcを変化させることで、異音発生の抑制を優先することのメリット、及び操作フィーリングの向上を優先することのメリットを、夫々、活かすことができる。
《変形例》
本実施形態では、転舵出力機構StOUTに駆動力を付与するモータとして、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2の二つのモータを設けているが、これに限定されるものではなく、一つのモータだけを設けてもよい。このように、転舵出力機構StOUTに駆動力を付与するモータの数量を減らせば、部品点数の削減を図ることができる。
《対応関係》
以上、ステアリングシャフト12が「入力軸」に対応し、第一ピニヨンシャフト18が「出力軸」に対応し、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2が「転舵アクチュエータ」に対応し、反力モータ51が「反力アクチュエータ」に対応する。また、アッパFETが「高電位側スイッチング素子」に対応し、ロアFETが「低電位側スイッチング素子」に対応し、インバータのHブリッジ回路が「駆動回路」に対応し、反力コントローラ73が「反力制御部」に対応する。
《効果》
次に、第1実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態のステアリング制御装置は、運転者のステアリング操作によってステアリングシャフト12が回転する操舵入力機構StINと、ピニヨンシャフト18の回転によって車輪が転舵される転舵出力機構StOUTと、ステアリングシャフト12とピニヨンシャフト18とを断続可能に連結するクラッチ19と、を備える。また、転舵出力機構StOUTに転舵力を付与可能な第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2と、操舵入力機構StINに操舵反力を付与可能な反力モータ51と、を備え、クラッチ19を遮断した状態で、運転者のステアリング操作に応じて、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2及び反力モータ51を駆動制御する。また、Hブリッジ回路のアームとなるアッパFET及びロアFETを有する駆動回路を設け、運転者のステアリング操作に対する目標操舵反力を設定し、目標操舵反力を反力モータ51で実現するための指令電圧を設定し、指令電圧に応じてアッパFET及びロアFETのON/OFFを切替えることにより、反力モータ51を駆動制御する。そして、指令電圧を増加補正すると共に、アッパFET及びロアFETのON/OFFを互いに入れ替える際に、一方をOFFにしてから他方をONにするまでに予め定めたデッドタイムΔtを設ける。
このように、指令電圧を増加補正した状態であれば、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のON/OFFを入れ替えるときにデッドタイムΔtを設けたとしても、指令電圧に対する実電圧の立ち上がりに応答差が生じることを抑制できる。したがって、反力アクチュエータを駆動する際の応答性を向上させることができる。
(2)本実施形態のステアリング制御装置は、指令電圧の絶対値が0から|E1|の範囲にあるときには、指令電圧の絶対値が大きいほど、指令電圧の補正量を大きくする。また、指令電圧の絶対値がE1からE2の範囲にあるときには、指令電圧の絶対値が大きいほど、指令電圧の補正量を小さくする。また、指令電圧の絶対値がE2に達するときには、指令電圧の補正量を0にする。
このように、指令電圧の絶対値が0から増加するときには、その立ち上げ時となる増加初期に指令電圧を大きく補正し、それ以降は指令電圧の補正を小さくしてゆくことで、指令電圧に対する実電圧の立ち上がりに応答差が生じることを抑制できる。
(3)本実施形態のステアリング制御装置は、車速Vが予め定めた閾値Vsよりも高いときに、指令電圧を増加補正する。
このように、異音の発生を招きやすい指令電圧の増加補正を、車室空間の静粛性が低下しているときに限定して行うことで、反力モータ51から生じ得る異音を目立たなくすることができる。
(4)本実施形態のステアリング制御装置は、指令電圧を増加補正しない非補正電圧、及び指令電圧を増加補正した補正電圧の何れか一方に切替え可能とし、指令電圧の符号が反転したときの車速Vが閾値Vsよりも高いときには、補正電圧に切替える。一方、指令電圧の符号が反転したときの車速Vが閾値Vsよりも低いときには、非補正電圧に切替える。
このように、非補正電圧と補正電圧を単に車速Vに応じて切替えるのではなく、指令電圧の符号が反転したときに限定して行うことで、不連続な電圧変動を抑制することができる。
(5)本実施形態のステアリング制御装置は、駆動回路の出力におけるカットオフ周波数fcより高い成分を減衰させ、カットオフ周波数fcを変更可能なローパスフィルタを備える。そして、車速Vが低いほど、ローパスフィルタのカットオフ周波数fcを低く設定する。
このように、車室空間の静粛性が比較的高いときには、異音の抑制を優先し、カットオフ周波数fcを小さくすることで、異音発生を抑制することができる。また、車両走行に伴うノイズ等により、車室空間の静粛性が低下しているときには、カットオフ周波数fcを大きくすることで、操舵フィーリングを向上させることができる。したがって、異音発生の抑制を優先することのメリット、及び操作フィーリングの向上を優先することのメリットを、夫々、活かすことができる。
(6)本実施形態のステアリング制御方法は、運転者のステアリング操作によってステアリングシャフト12が回転する操舵入力機構StINと、ピニヨンシャフト18の回転によって車輪が転舵される転舵出力機構StOUTとの間に、ステアリングシャフト12とピニヨンシャフト18とを断続可能に連結するクラッチ19を介装する。また、転舵出力機構StOUTに転舵力を付与可能な第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2を設け、操舵入力機構StINに操舵反力を付与可能な反力モータ51を設け、クラッチ19を遮断した状態で、運転者のステアリング操作に応じて、第一転舵モータM1及び第二転舵モータM2及び反力モータ51を駆動制御する。また、ブリッジ回路のアームとなるアッパFET及びロアFETを有する駆動回路を設け、運転者のステアリング操作に対する目標操舵反力を設定し、目標操舵反力を反力モータ51で実現するための指令電圧を設定し、指令電圧に応じてアッパFET及びロアFETのON/OFFを切替えることにより、反力モータ51を駆動制御する。そして、指令電圧を増加補正すると共に、アッパFET及びロアFETのON/OFFを互いに入れ替える際に、一方をOFFにしてから他方をONにするまでに予め定めたデッドタイムΔtを設ける。
このように、指令電圧を増加補正した状態であれば、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のON/OFFを入れ替えるときにデッドタイムΔtを設けたとしても、指令電圧に対する実電圧の立ち上がりに応答差が生じることを抑制できる。したがって、反力アクチュエータを駆動する際の応答性を向上させることができる。
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
13L及び13R 車輪
14 ナックルアーム
15 タイロッド
16 ラック軸
17 ピニヨンギヤ
18 第一ピニヨンシャフト
19 クラッチ
StIN 操舵入力機構
StOUT 転舵出力機構
31 ラックギヤ
32 ウォームギヤ
M1 第一転舵モータ
33 レゾルバ
34 トルクセンサ
A1 第一アクチュエータ
35 ピニヨンギヤ
36 第二ピニヨンシャフト
37 ラックギヤ
38 ウォームギヤ
M2 第二転舵モータ
39 レゾルバ
A2 第二アクチュエータ
51 反力モータ
52 レゾルバ
53 操舵角センサ
71 第一転舵コントローラ
72 第二転舵コントローラ
73 反力コントローラ
74 通信線
75 通信線

Claims (5)

  1. 運転者のステアリング操作によって入力軸が回転する操舵入力機構と、
    出力軸の回転によって車輪が転舵される転舵出力機構と、
    前記入力軸と前記出力軸とを断続可能に連結するクラッチと、
    前記転舵出力機構に転舵力を付与可能な転舵アクチュエータと、
    前記操舵入力機構に操舵反力を付与可能な反力アクチュエータと、を備え、
    前記クラッチを遮断した状態で、運転者のステアリング操作に応じて、前記転舵アクチュエータ及び前記反力アクチュエータを駆動制御するステアリング制御装置であって、
    ブリッジ回路のアームとなる高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を有する駆動回路と、
    運転者のステアリング操作に対する目標操舵反力を設定する目標操舵反力設定部と、
    前記目標操舵反力設定部で設定した目標操舵反力を前記反力アクチュエータで実現するための指令電圧を設定し、前記指令電圧に応じて前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子のON/OFFを切替えることにより、前記反力アクチュエータを駆動制御する反力制御部と、を備え、
    前記反力制御部は、
    前記指令電圧を増加補正すると共に、前記高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のON/OFFを互いに入れ替える際に、一方をOFFにしてから他方をONにするまでに予め定めたデッドタイムを設け
    車速が予め定めた閾値よりも高いときに、前記指令電圧を増加補正することを特徴とするステアリング制御装置。
  2. 前記反力制御部は、
    前記指令電圧の絶対値に対して、0近傍と見なせる範囲の値に相当する第一閾値、及び前記指令電圧の最大値に相当する第二閾値を予め設定し、
    前記指令電圧の絶対値が0から前記第一閾値の範囲にあるときには、前記指令電圧の絶対値が大きいほど、前記指令電圧の補正量を大きくし、
    前記指令電圧の絶対値が前記第一閾値から前記第二閾値の範囲にあるときには、前記指令電圧の絶対値が大きいほど、前記指令電圧の補正量を小さくし、
    前記指令電圧の絶対値が前記第二閾値に達するときには、前記指令電圧の補正量を0にすることを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  3. 前記反力制御部は、
    前記指令電圧を増加補正しない非補正電圧、及び前記指令電圧を増加補正した補正電圧の何れか一方に切替え可能とし、
    前記指令電圧の符号が反転したときの車速が前記閾値よりも高いときには、前記補正電圧に切替え、前記指令電圧の符号が反転したときの車速が前記閾値よりも低いときには、前記非補正電圧に切替えることを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリング制御装置。
  4. 前記駆動回路の出力におけるカットオフ周波数より高い成分を減衰させ、前記カットオフ周波数を変更可能なローパスフィルタを備え、
    前記反力制御部は、
    車速が低いほど、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を低く設定することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のステアリング制御装置。
  5. 運転者のステアリング操作によって入力軸が回転する操舵入力機構と、出力軸の回転によって車輪が転舵される転舵出力機構との間に、前記入力軸と前記出力軸とを断続可能に連結するクラッチを介装し、
    前記転舵出力機構に転舵力を付与可能な転舵アクチュエータを設け、
    前記操舵入力機構に操舵反力を付与可能な反力アクチュエータを設け、
    前記クラッチを遮断した状態で、運転者のステアリング操作に応じて、前記転舵アクチュエータ及び前記反力アクチュエータを駆動制御するステアリング制御方法であって、
    ブリッジ回路のアームとなる高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を有する駆動回路を設け、
    運転者のステアリング操作に対する目標操舵反力を設定し、
    前記目標操舵反力を前記反力アクチュエータで実現するための指令電圧を設定し、前記指令電圧に応じて前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子のON/OFFを切替えることにより、前記反力アクチュエータを駆動制御するものであり、
    前記指令電圧を増加補正すると共に、前記高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のON/OFFを互いに入れ替える際に、一方をOFFにしてから他方をONにするまでに予め定めたデッドタイムを設け
    車速が予め定めた閾値よりも高いときに、前記指令電圧を増加補正することを特徴とするステアリング制御方法。
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