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JP3780614B2 - ターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関 - Google Patents

ターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気ガスの一部を気筒内へ再循環させることにより、排気ガスの主成分である不活性ガスの有する大きな熱容量によって燃焼温度を低下させ、NOx の発生量を低減する排気再循環が公知である。再循環させる排気ガス量が多いほど、NOx の発生量を大幅に低減することができるが、その一方で新気が気筒内へ流入し難くなって新気量が減少するために、適当な空気過剰率を実現することができなくなる。再循環させる排気ガス量は、通常、再循環排気ガス量/気筒内のガス量(新気及び再循環排気ガス量)で示されるEGR率によって表される。空気過剰率は空燃比/理論空燃比(14.7)であり、空燃比とは新気量/燃料噴射量である。排気再循環を実現するための排気再循環装置は、機関排気系と機関吸気系とを連通する連通路と、この連通路に配置された再循環排気ガス量を制御するためのEGR制御弁とを具備している。
【0003】
特開平2−61347号公報には、各機関運転状態において必要とされる機関出力を得るための必要燃料噴射量を決定し、この機関運転状態における必要燃料噴射量に対する目標空気過剰率を実現するために、EGR制御弁の開度制御により再循環排気ガス量を調整して必要新気量が気筒内へ供給されるようにすることが開示されている。
【0004】
また、実開平3−61127号公報には、タービンへ提供される排気ガス圧力を可変とするための可変ノズルを具備してコンプレッサによる過給圧を制御する可変ノズル式ターボチャージャを備える内燃機関において、機関運転状態毎の目標空気過剰率を実現するために、可変ノズルの開度制御により過給圧を調整して、必要燃料噴射量に対する必要新気量が気筒内へ供給されるようにすることが開示されている。
【0005】
排気再循環装置のEGR制御弁の開度制御及びターボチャージャの可変ノズルの開度制御は、一般的に、早期に目標空気過剰率を実現するために、実際の空気過剰率と目標空気過剰率との偏差が大きいほど開閉速度が大きくされる。内燃機関がこのような排気再循環装置とターボチャージャとを備える場合に、目標空気過剰率を実現するために前述したEGR制御弁及び可変ノズルの開度制御をそのまま実施すると、実際の空気過剰率が目標空気過剰率よりリッチである時には、新気量を増加するために、EGR制御弁は、実際の空気過剰率と目標空気過剰率との偏差に基づく閉速度で閉側に制御されて再循環排気ガス量が減少されると共に、可変ノズルは、実際の空気過剰率と目標空気過剰率との偏差に基づく閉速度で閉側に制御されて過給圧が増加されることになる。また、実際の空気過剰率が目標空気過剰率よりリーンである時には、新気量を減少するために、EGR制御弁は、実際の空気過剰率と目標空気過剰率との偏差に基づく開速度で開側に制御されて再循環排気ガス量が増加されると共に、可変ノズルは、実際の空気過剰率と目標空気過剰率との偏差に基づく開速度で開側に制御されて過給圧が減少されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
可変ノズル式ターボチャージャは、タービン及びコンプレッサの比較的大きな慣性力が存在するために、可変ノズルの開度に応じた過給圧が実現されるまでに比較的大きなタイムラグが発生し、排気再循環装置においてもEGR制御弁の開度に応じた再循環排気ガス量が実現されるまでにある程度のタイムラグが発生する。それにより、前述のように排気再循環装置及び可変ノズル式ターボチャージャの両方を目標空気過剰率に向けて制御すると、実際の空気過剰率は、早期に目標空気過剰率に達するが、その後、ターボチャージャ及び排気再循環装置の応答遅れによって目標空気過剰率を越えて変化し、結果的に空気過剰率がハンチングする。それにより、目標空気過剰率を下回る時にはスモーク及びパティキュレートの発生量が増加し、目標空気過剰率を上回る時には、この時のEGR制御弁開度における再循環排気ガス量が減少するためにNOx の発生量が増加する。
【0007】
従って、本発明の目的は、ターボチャージャ及び排気再循環装置を備え、機関運転状態により定まる必要燃料噴射量に対して目標空気過剰率が実現されるように、過給圧及び再循環排気ガス量を制御する内燃機関において、空気過剰率のハンチングを抑制することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1に記載のターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関は、機関運転状態により定まる必要燃料噴射量に対して機関運転状態毎の目標空気過剰率が実現されるように、過給圧及び再循環排気ガス量を制御する内燃機関において、現在の機関運転状態における理想的な空気過剰率とEGR率との関係式を把握し、前記過給圧は現在の空気過剰率と前記目標空気過剰率との偏差に応じて制御され、前記再循環排気ガス量は現在のEGR率と前記関係式における現在の空気過剰率に対するEGR率との偏差に応じて制御されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明による請求項2に記載のターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関は、請求項1に記載のターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関において、前記ターボチャージャは、コンプレッサの過給圧を制御するためにタービンへ提供される排気ガスの圧力を変化させる可変ノズルを具備し、前記過給圧は、前記可変ノズルによって現在の空気過剰率と前記目標空気過剰率との偏差に応じて制御されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明による請求項3に記載のターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関は、請求項1又は2に記載のターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関において、機関定常運転時に前記目標空気過剰率及び前記関係式における前記目標空気過剰率に対するEGR率が実現された場合には、前記関係式を満足するように空気過剰率及びEGR率を徐々に増加させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による可変ノズル式ターボチャージャ及び排気再循環装置を備えた内燃機関を示す概略図である。同図において、1はディーゼル機関本体、2は機関吸気系、3は機関排気系である。機関吸気系2は、最も下流側に位置するインテークマニホルド2aと、インテークマニホルド2aの直上流側に位置するサージタンク2bと、サージタンク2bに接続された吸気通路2cとを有している。
【0012】
機関排気系3は、最も上流側に位置するエキゾーストマニホルド3aと、エキゾーストマニホルド3aに接続された排気通路3bとを有している。吸気通路2cと排気通路3bとは、排気再循環通路4aによって接続され、この排気再循環通路4aには再循環排気ガス量を制御するためのEGR制御弁4bが設けられている。こうして、排気再循環通路4aとEGR制御弁4bとによって排気再循環装置4が構成される。また、吸気通路2cにおける排気再循環通路4aの接続部より上流側には、可変ノズル式ターボチャージャ5のコンプレッサ5aが配置され、排気通路3bの排気再循環通路4aの接続部より下流側には、可変ノズル式ターボチャージャ5のタービン5bが配置されている。この可変ノズル式ターボチャージャ5は、タービンへ流入する排気ガスの圧力を制御するための可変ノズルを有している。
【0013】
6は各気筒毎の燃焼室内へ燃料を噴射するための燃料噴射弁である。20は、燃料噴射弁6における燃料噴射量制御、排気再循環装置4のEGR制御弁4bの開度制御、及び可変ノズル式ターボチャージャ5の可変ノズルの開度制御を担当する制御装置である。この制御装置20には、機関回転数を検出するための回転センサ21、アクセルペダルの踏み込み量を検出するためのアクセルペダルストロークセンサ22、新気量を検出するためのエアフローメータ23、排気通路3bに配置され排気ガス中の酸素濃度に基づき混合気空燃比を検出するための空燃比センサ24、サージタンク2b内のガス圧力を検出するための圧力センサ25、及びサージタンク2b内のガス温度を検出するための温度センサ26等が接続されている。
【0014】
制御装置20による前述の制御は、図2に示すフローチャートに従って実施される。まず、ステップ101において、回転センサ21及びアクセルペダルストロークセンサ22によって現在の機関回転数NE及び現在の機関負荷としてのアクセルペダルの踏み込み量Lが検出される。次に、ステップ102において、機関回転数NE及び機関負荷Lとに基づき必要燃料噴射量Qが決定される。この決定には図示せぬマップ等が使用され、機関回転数NE及び機関負荷Lが高いほど必要燃料噴射量Qは多く決定される。
【0015】
次に、ステップ103において、エアフローメータ23により検出される新気重量GNと燃料噴射量Qとによって現在の空気過剰率λn(新気重量/必要燃料噴射量/14.7)が算出される。新気重量GN/燃料噴射量Qは現在の空燃比であり、この空燃比は空燃比センサ24によって検出するようにしても良い。
【0016】
次に、ステップ104において、圧力センサ25及び温度センサ26とによってサージタンク2b内、すなわち、機関吸気系2における排気再循環通路4aの接続部より下流側のガス圧力P及びガス温度Tが検出され、次式(1)によって再循環排気ガス重量GEGRが算出され、次式(2)によって現在のEGR率γnが算出される。ここで、圧力及温度が検出されるガスは、新気と再循環排気ガスとの混合ガスである。
GEGR=f(P/T)−GN (1)
γn=GEGR/(GN+GEGR) (2)
【0017】
次に、ステップ105において、今回の機関負荷Lと前回の機関負荷L’とがほぼ等しいか否かが判断される。この判断が否定される時、すなわち、アクセルペダルの踏み込み量が変化した時には、ステップ106において、機関回転数NE及び機関負荷Lに基づく現在の機関運転状態に適した最適空気過剰率λtが決定される。このマップにおいて、最適空気過剰率λtは、全体的に機関負荷Lが高いほど小さく、すなわち、リッチ側となるように設定されている。
【0018】
各機関運転状態毎に、スモーク及びパティキュレートをあまり発生させない最適な空気過剰率と、NOx をあまり発生させない最適なEGR率との組み合わせが存在する。次に、ステップ107に進み、現在の機関運転状態に適したこの最適EGR率γsが図示せぬマップ等を使用して決定される。図3は、最適な空気過剰率とEGR率との関係を示すマップである。同図において、pは特定機関運転状態における最適な空気過剰率λtと最適なEGR率γsとの組み合わせを示す点である。λaは、この特定機関運転状態において、最適な空気過剰率λtと最適なEGR率γsとの組み合わせが実現された場合と同じNOx 発生量となる排気ガス再循環を停止した時の空気過剰率であり、λbは、この特定機関運転状態において、最適な空気過剰率λtと最適なEGR率γsとの組み合わせが実現された場合と同じパティキュレート発生量となる排気ガス再循環を停止した時の空気過剰率である。λcは、λaとλbの中心点であり、すなわち、λc=(λa+λb)/2によって算出される値である。
【0019】
機関過渡状態を介してこの特定機関運転状態となる時には、前述した点pと、空気過剰率λc及びEGR率0%の点qとを通る直線M上に機関過渡運転時における空気過剰率とEGR率を存在させれば、パティキュレート及びNOx の両方の発生量を許容範囲内に抑え、良好な排気エミッションを実現することが可能となる。本フローチャートでは、ステップ108において、現在の機関運転状態に対応する直線Mを算出する。
【0020】
次に、ステップ109において、詳しくは後述される第1フラグF1は0とされ、ステップ110において、現在の空気過剰率λnに対して直線Mの関係を満たすEGR率γtを算出する。次に、ステップ111において、現在の機関運転状態における最適空気過剰率λtを目標値として現在の空気過剰率λnとの偏差Δλを算出し、ステップ112において、この偏差Δλに基づき図示せぬマップ等によって開閉速度が決定され可変ノズル式ターボチャージャ5の可変ノズルの開度制御が実施される。この開閉速度は、例えば、単位時間当たりの開閉度(%/s)である。この開閉速度は、偏差Δλが正値である場合、すなわち、現在の空気過剰率λnが目標空気過剰率λtより小さい(リッチ)場合には、閉速度となり、偏差Δλの絶対値が大きいほど早い閉速度が設定される。また、偏差Δλが負値である場合、すなわち、現在の空気過剰率λnが目標空気過剰率λtより大きい(リーン)場合には、開速度となり、偏差Δλの絶対値が大きいほど早い開速度が設定される。
【0021】
次に、ステップ113において、現在の空気過剰率λnに対して直線Mの関係を満たすEGR率γtを目標値として現在のEGR率γnとの偏差Δγを算出し、ステップ114において、この偏差Δγに基づき図示せぬマップ等によって開閉速度が決定され排気再循環装置4のEGR制御弁4bの開度制御が実施される。この開閉速度は、例えば、単位時間当たりの開閉度(%/s)である。この開閉速度は、偏差Δγが正値である場合、すなわち、現在のEGR率γnが目標EGR率γtより小さい場合には、開速度となり、偏差Δγの絶対値が大きいほど早い開速度が設定される。また、偏差Δγが負値である場合、すなわち、現在のEGR率γnが目標EGR率γtより大きい場合には、閉速度となり、偏差Δγの絶対値が大きいほど早い閉速度が設定される。
【0022】
次に、ステップ115において第1フラグF1が0であるか否かが判断される。機関過渡状態の時には、ステップ106でこの第1フラグF1は0とされているために、この判断は肯定されてステップ116に進み、今回の機関負荷Lを前回の機関負荷L’として記憶して終了する。次回の処理において、アクセルペダルの踏み込み量に変化がない場合には、ステップ105における判断が肯定されてステップ117に進み、現在の空気過剰率λnが前回のステップ106で決定された目標空気過剰率λtとほぼ等しいか否かが判断される。この判断が肯定される時にはステップ118に進み、現在のEGR率γnが前回のステップ110で決定された目標EGR率γtとほぼ等しいか否かが判断される。いずれかの判断が否定される時、すなわち、目標空気過剰率λt及びこの目標空気過剰率λtに対する最適なEGR率γsが実現されていない時には、これらが実現されるまでステップ109以降の処理が実施される。
【0023】
このような可変ノズル及びEGR制御弁の開閉制御に関して、例えば、図3において機関運転状態が変化して最適な空気過剰率とEGR率との組み合わせが点uから点pへ変化する場合について従来と比較して説明する。従来では、このような場合において、空気過剰率だけに注目し、現在の空気過剰率λnが目標空気過剰率λtに達するまで、両者の偏差に応じた閉速度でEGR制御弁を閉側に制御して再循環排気ガス量を減少させると共に、この偏差に応じた閉速度で可変ノズルを閉側に制御して過給圧を高めていた。このような制御では、目標空気過剰率λtが達成された時にEGR制御弁及び可変ノズルの開度変化が中止されるが、二点鎖線で示すように、可変ノズル式ターボチャージャ及び排気再循環装置の応答遅れによって、実際の再循環排気ガス量は減少すると共に実際の新気量は増加するために、空気過剰率が目標空気過剰率λtを越えて増加し、EGR制御弁及び可変ノズルは開側に制御される。
【0024】
しかしながら、両者の応答遅れによって空気過剰率は再び目標値を越えて下回り、このようにして空気過剰率がハンチングする。このようなハンチングが発生すると、空気過剰率が、目標空気過剰率を下回る時にはスモーク及びパティキュレートの発生量が増加し、目標空気過剰率を上回る時には、この時のEGR制御弁開度における再循環排気ガス量が減少するためにNOx の発生量が増加する。
【0025】
しかしながら、本フローチャートの制御によれば、可変ノズルは、目標空気過剰率λtと現在の空気過剰率λnとの偏差に応じた閉速度で閉側に制御されるが、EGR制御弁は、現在の空気過剰率λnに対する最適なEGR率γtを目標値として現在のEGR率γnとの偏差に応じた閉速度で閉側に制御される。このようにして実際の空気過剰率λnが増加すると、それに伴って直線M上の目標EGR率γtも大きくなり、遂には、点線で示すように、目標空気過剰率λtが実現される以前に、目標EGR率γtが実際のEGR率γnを上回り、EGR制御弁は開弁されるようになる。
【0026】
それにより、目標空気過剰率λtが実現された時に、可変ノズル式ターボチャージャの応答遅れによってさらに過給圧が増加するが、この時、再循環排気ガス量は、排気再循環装置の応答遅れによって増加傾向にあり、従来のように、いずれも新気量が増加する方向に応答遅れが発生し、空気過剰率が目標値を大幅に越えてハンチングすることはない。また、このように、目標空気過剰率が実現される直前に再循環排気ガス量が増加されると、同じ過給圧でも気筒内へ新気が入り難くなるために、それによっても可変ノズル式ターボチャージャの応答遅れによる空気過剰率のハンチングが抑制される。本フローチャートは、EGR率が現在の空気過剰率に対する最適なEGR率に向けて制御されるために、従来に比較してNOx 発生量を低減することができる。
【0027】
アクセルペダルの踏み込み量に変化がなく、目標空気過剰率λt及び目標EGR率γt(γs)が実現された際には、ステップ119に進み、詳しくは後述される第2フラグF2が0であるか否かが判断される。当初、この判断は肯定されてステップ120に進み、第1フラグF1は1とされる。次に、ステップ121において、現在の機関運転状態における目標空気過剰率λtには1より大きな係数aが乗算され、さらに大きな(さらにリーン側の)新たな目標空気過剰率λtが算出され、ステップ122において、この新たな目標空気過剰率λtに対して直線Mの関係を満たす目標EGR率γtが算出される。次に、ステップ109及び110における処理を行うことなくステップ111以降の処理が実施され、可変ノズル及びEGR制御弁は、新たな目標空気過剰率λt及び目標EGR率γtに向けて制御される。
【0028】
この時、第1フラグF1は1とされているために、ステップ115における判断が否定されてステップ123に進む。ステップ123では、新たな目標空気過剰率λt及び目標EGR率γtに向けて可変ノズル及びEGR制御弁が制御された後の空気過剰率λn’がステップ103と同様に算出され、ステップ124では、新たな目標空気過剰率λt及び目標EGR率γtに向けて可変ノズル及びEGR制御弁が制御された後のEGR率γn’がステップ104と同様に算出される。次に、ステップ125において、この空気過剰率λn’がステップ103において算出された空気過剰率、すなわち、新たな目標空気過剰率λt及び目標EGR率γtに向けて可変ノズル及びEGR制御弁が制御される以前の空気過剰率λnより大きいか否かが判断される。この判断が肯定される時には、ステップ126において、ステップ124において算出されたEGR率γn’がステップ104において算出されたEGR率、すなわち、新たな目標空気過剰率λt及び目標EGR率γtに向けて可変ノズル及びEGR制御弁が制御される以前のEGR率より大きいか否かが判断される。
【0029】
いずれの判断も肯定される時、すなわち、可変ノズル式ターボチャージャにより空気過剰率を向上させることができると共に排気再循環装置によりEGR率を向上させることができる場合には、ステップ127において第2フラグF2は0とされる。一方、いずれかの判断が否定される時、すなわち、可変ノズルの開度を小さくしても空気過剰率を向上させることができなくなった場合、又は、EGR制御弁の開度を大きくしてもEGR率を向上させることができなくなった場合には、ステップ128において第2フラグF2は1とされる。
【0030】
このようにして第2フラグF2が1とされると、ステップ119における判断が否定され、目標空気過剰率λt及び目標EGR率γtを大きくすることは中止される。このように、本フローチャートでは、アクセルペダルの踏み込み量が変化しない機関定常時に、当初の目標空気過剰率及び目標EGR率が実現された際には、空気過剰率及びEGR率を、可変ノズル式ターボチャージャ及び排気再循環装置によっていずれかの増加限界となるまで、算出された直線Mの関係を満たすように徐々に増加するようになっている。こうして、可能な限り空気過剰率及びEGR率が向上されるために、パティキュレートの発生量及びNOx の発生量を限界まで低減することができる。
【0031】
前述の実施形態は、空気過剰率を増加させる場合について説明したが、空気過剰率を減少させる場合においても、同様に、目標空気過剰率が実現される時において、ターボチャージャの応答遅れによる新気量増減方向と、排気再循環装置の応答遅れにより新気量増減方向とが互いに相反するために、空気過剰率のハンチングを抑制することができる。最後に、本実施形態において、空気過剰率を変化させるための過給圧制御に可変ノズル式ターボチャージャを使用したが、これは本発明を限定するものではなく、一般的なウエストゲート通路を有するターボチャージャを使用して、ウエストゲート通路を通過させる排気ガス量を調節するようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】
このように、本発明によるターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関によれば、機関運転状態により定まる必要燃料噴射量に対して機関運転状態毎の目標空気過剰率が実現されるように、過給圧及び再循環排気ガス量を制御する内燃機関において、現在の機関運転状態における理想的な空気過剰率とEGR率との関係式を把握し、過給圧は現在の空気過剰率と目標空気過剰率との偏差に応じて制御され、再循環排気ガス量は現在のEGR率と把握した関係式における現在の空気過剰率に対するEGR率との偏差に応じて制御されるために、目標空気過剰率が実現される時のターボチャージャの応答遅れに伴う新気量増減方向と、排気再循環装置の応答遅れに伴う新気量増減方向とが互いに相反し、目標空気過剰率に向かいターボチャージャ及び排気再循環装置の両方を制御するために両者の応答遅れが新気量増加又は減少方向で一致する従来と比較して、空気過剰率のハンチングを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可変ノズル式ターボチャージャ及び排気再循環装置を備えた内燃機関の概略図である。
【図2】燃料噴射量制御、排気再循環装置のEGR制御弁の開度制御、及び可変ノズル式ターボチャージャの可変ノズルの開度制御のためのフローチャートである。
【図3】空気過剰率とEGR率との関係を示すマップである。
【符号の説明】
1…ディーゼル機関本体
2…機関吸気系
3…機関排気系
4…排気再循環装置
4a…排気再循環通路
4b…EGR制御弁
5…可変ノズル式ターボチャージャ
5a…コンプレッサ
5b…タービン
5c…可変ノズル
20…制御装置

Claims (3)

  1. 機関運転状態により定まる必要燃料噴射量に対して機関運転状態毎の目標空気過剰率が実現されるように、過給圧及び再循環排気ガス量を制御する内燃機関において、現在の機関運転状態における理想的な空気過剰率とEGR率との関係式を把握し、前記過給圧は現在の空気過剰率と前記目標空気過剰率との偏差に応じて制御され、前記再循環排気ガス量は現在のEGR率と前記関係式における現在の空気過剰率に対するEGR率との偏差に応じて制御されることを特徴とするターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関。
  2. 前記ターボチャージャは、コンプレッサの過給圧を制御するためにタービンへ提供される排気ガスの圧力を変化させる可変ノズルを具備し、前記過給圧は、前記可変ノズルによって現在の空気過剰率と前記目標空気過剰率との偏差に応じて制御されることを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関。
  3. 機関定常運転時に前記目標空気過剰率及び前記関係式における前記目標空気過剰率に対するEGR率が実現された場合には、前記関係式を満足するように空気過剰率及びEGR率を徐々に増加させることを特徴とする請求項1又は2に記載のターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関。
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