JP3779165B2 - 作業函の設置方法およびその止水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は作業函の設置方法およびその止水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、河川などの水中に構築された構造物の保守、点検、補修、補強などが急務となっている。これらの作業は、図10に示すように、作業対象物17を囲むように作業函18が設置され、この作業函18の内側における水を排出して陸上と同じドライな作業空間19を形成していた。このような作業空間19を形成するには、止水チューブ20を作業対象物17に密着させるとともに、切り離された端部21同士を突き合わせや重ね合わせで接合していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の止水チューブの突き合わせ接合および重ね合わせ接合は、突き合わせ部および重ね合わせ部の密着性が劣り、かつ潜水作業による突き合わせ作業および重ね合わせ作業に多大な労力を要していた。
【0004】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、止水チューブの切り離された止水面の連続性を高めるとともに、該端部同士が簡単に接合できる作業函の設置方法およびその止水構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための本願発明の作業函の設置方法は、作業対象物を、一対の中空ユニットがヒンジで接合された作業函で囲むとともに、該作業函の下部内面に沿って突出形成された上板が取外自在なコ字形の固定部に止水チューブが設置され、該止水チューブの切り離された一端部を他端部のスリーブに挿入した後に、止水チューブを膨張させることを特徴とする。
また作業函の止水構造は、一対の中空ユニットがヒンジで接合され、該ヒンジを中心に回転して平面円形の環状に形成される作業函において、該作業函の下部内面に沿って上板が取外自在なコ字形の固定部が突出形成され、該固定部に断面円形の止水チューブが設置され、この止水チューブの一箇所が切り離され、この切り離された一端部が他端部のスリーブに挿入されて環状に接合されたことを特徴とする。
【0006】
止水チューブの切り離された端部同士が簡単に接合できるとともに、その密着性を高めることができる。止水チューブの切り離された一端部が他端部のスリーブに挿入されて接合されたことにより、該接合部の密着性を高めることができる。止水チューブが断面方形で、かつ平面方形の環状であっても切り離された端部同士の密着性を高めることができるとともに、平面方形の作業対象物における角部の止水性を高めることができる。作業函を作業対象物に設置する前または設置した後でも、止水チューブを溝状の固定部に設置することができる。固定部の上板を取外自在としたので、止水チューブが固定部に取り付け易くなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。はじめに作業函の止水構造について説明し、その後に作業函の設置方法について説明する。作業函の止水構造の実施の形態は4つあり、各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成にのみ異なった符号を付して説明する。
【0008】
図1および図2は第1の実施の形態の作業函1を示している。この作業函1は半円形の中空ユニット2同士がヒンジ3で接合され、これを中心に開閉できるようになっている。また作業函1の下部には内面に沿って設けた固定部4に止水チューブ5が設置され、これが作業対象物に密着するようになっている。
【0009】
この止水チューブ5は、図2に示すように、一箇所が切り離され、この切り離された端部5a、5b同士がスリーブ6で接合されて環状になっている。このスリーブ6は止水チューブ5の切り離された一端部5aに突出するように接着され、この突出部7に他端部5bが挿入できるようになっている。したがって、同図の(3)に示すように、止水チューブ5が萎んでいるときに、切り離された他端部5bをスリーブの突出部7に入れて空気で膨らませると、同図の(1)に示すような環状になる。
【0010】
図3は第2の実施の形態の作業函8を示したものである。この作業函8は、下部の内面から溝状の固定部4が突出し、これに止水チューブ5が設置されたものであり、これ以外は第1の実施の形態の作業函1と同じ構成である。このように固定部4を突出させると作業空間を広く形成することができる。
【0011】
図4は第3の実施の形態の作業函9を示したものである。この作業函9は固定部の上板10を取り外せるようにボルト止めしたものであり、これ以外は第2の実施の形態の作業函8と同じ構成である。これにより止水チューブ5を、固定部4に簡単に取り付けることができとともに、作業函9の作業対象物への設置前または設置後にでも簡単に取り付けることができる。
【0012】
図5は第4の実施の形態の作業函11を示したものである。この作業函11は断面方形で、かつ平面方形の環状の止水チューブ12を備えたものである。この止水チューブ12は平面方形の作業対象物にも密着できるように、四枚板12a、12b、12c、12dを貼り合わせて形成している。
【0013】
なお、上記止水チューブ5、12は一箇所で切り離されているが、一箇所以上を切り離して形成することもできる。
【0014】
以下に、第1の実施の形態の作業函1を使用した設置方法について説明する。まず、図6に示すように、作業函1を開いた状態で作業対象物13まで曳航する。このとき止水チューブ5は萎んだ状態で、かつ切り離された状態になっている。
【0015】
次に、図7に示すように、平面円形のフーチング14を作業函1で囲むとともに、止水チューブ5の端部5a、5b同士をスリーブ6で接合する。そして各中空ユニット2に注水して作業函1を沈め、止水チューブ5をフチーング14の周りに位置させる。このとき止水チューブ5は、図8に示すように、萎んだ状態でフーチング14を囲んでいる。
【0016】
次に、図9に示すように、止水チューブ5を空気で膨張させてフーチング14に密着させるとともに、作業函1の内側における水Wをポンプ15で排出すると陸上と同じドライな作業空間16が形成される。この作業空間16は止水チューブ5の端部5a、5b同士がスリーブ6で接合されて形成されているため止水性が高くなっている。
【0017】
なお、第2〜第4の実施の形態の作業函8、9、11を使用した場合であっても、前記と同じ方法で設置し、かつ同じ効果を得ることができる。
【0018】
【発明の効果】
止水チューブの切り離された端部同士が簡単に接合できるとともに、その密着性を高めることができる。
【0019】
止水チューブの切り離された一端部が他端部のスリーブに挿入されることにより、作業空間における止水性を高めることができる。
【0020】
止水チューブが断面方形で、かつ平面方形の環状であっても切り離された端部同士の密着性を高めることができるとともに、平面方形の作業対象物における角部の止水性を高めることができる。
【0021】
作業函を作業対象物に設置する前または設置した後でも、止水チューブを固定部に簡単に設置することができる。
【0022】
固定部の上板を取外自在としたので、止水チューブが固定部に取り付け易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (1)は第1の実施の形態の作業函の横断面図、(2)は同縦断面図である。
【図2】 (1)は止水チューブの断面図、(2)は(1)のA−A線断面図、(3)はスリーブの断面図である。
【図3】 第2の実施の形態の作業函の一部省略断面図である。
【図4】 第3の実施の形態の作業函の一部省略断面図である。
【図5】 (1)は第4の実施の形態の作業函の横断面図、(2)は止水チューブの断面図である。
【図6】 開いた作業函を作業対象物に曳航する断面図である。
【図7】 作業対象物を囲んだ作業函の断面図である。
【図8】 図7の作業函の断面図である。
【図9】(1)および(2)は内側の水を排出した作業函の断面図である。
【図10】(1)および(2)は従来の作業函の断面図、(3)は従来の止水チューブの正面図である。
【符号の説明】
1、8、9、11、18 作業函
2 中空ユニット
3 ヒンジ
4 固定部
5、12、20 止水チューブ
5a、5b、21 端部
6 スリーブ
7 突出部
10 固定部の上板
13、17 作業対象物
14 フーチング
15 ポンプ
16、19 作業空間
W 水
Claims (2)
- 作業対象物を、一対の中空ユニットがヒンジで接合された作業函で囲むとともに、該作業函の下部内面に沿って突出形成された上板が取外自在なコ字形の固定部に止水チューブが設置され、該止水チューブの切り離された一端部を他端部のスリーブに挿入した後に、止水チューブを膨張させることを特徴とする作業函の設置方法。
- 一対の中空ユニットがヒンジで接合され、該ヒンジを中心に回転して平面円形の環状に形成される作業函において、該作業函の下部内面に沿って上板が取外自在なコ字形の固定部が突出形成され、該固定部に断面円形の止水チューブが設置され、この止水チューブの一箇所が切り離され、この切り離された一端部が他端部のスリーブに挿入されて環状に接合されたことを特徴とする作業函の止水構造。
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