JP3778860B2 - アルミニウム合金およびすべり軸受 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム合金およびすべり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
すべり軸受、特に内燃機関用軸受(コンロッドベアリング)等の高速・高面圧の用途においては、高温での疲労強度を確保するために高温強度は高くなければならず、同時に、室温でのなじみ性を確保するために室温強度は低くなければならない。しかし、単一の材料で上記のように高温高強度と室温低強度とを同時に満たすことは実際上できない。
【0003】
そのため従来は、高温強度の高いケルメット(Kelmet Cu−20〜45Pb)で軸受本体を作製して全体の高温強度を確保し、ベアリング部にPbを被覆して室温でのなじみ性を確保することが行なわれていた。
【0004】
一方、本出願人は、特願2001-110347号に開示したように、Sn:2〜20質量%、Cu:0.1〜3質量%、平均粒径0.2μm以下のTiC:0.1〜4.5体積%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物から成るアルミニウム合金を開発した。この合金は、Snにより室温低強度(なじみ性)を確保すると同時に、CuおよびTiC粒子により高温高強度(高温疲労強度)を確保したものであり、すべり軸受用として極めて優れた特性を発揮できる。
【0005】
しかし、上記の合金は高温高強度化の観点から下記の点で限界があった。
(1)車種等の適用対象がごく狭い範囲に限定される。TiC粒子を増量すれば高温強度を高めることができるが、同時に室温強度も高くなるため、なじみ性が低下して焼付きを起こしてしまう。したがって、TiC粒子を増量せずに、室温強度の上昇を抑えつつ高温強度を高めることができる新たな手段を必要とする。
【0006】
(2)TiC粒子が高価なため、コスト上昇が避けられない。高温高強度を得るためには分散強化粒子は平均0.2μm以下と非常に微細にする必要がある。このような微細な粒子の生成は、その場生成(いわゆるin-situ生成(*))によらなければならず、その場合でも上記のように微細な粒子の生成が実現できたのはTiCのみである。したがって、分散強化粒子を上記のように微細化する必要なく、TiC以外の分散強化粒子も適用可能にして高温強度を高める新たな手段を必要とする。(*in-situ生成:例えば、本出願人が日本特許第2734891号に開示した低速昇温・高温保持による方法、本出願人が特開2000-144281号公報に開示した急速昇温・自己発熱による方法等がある。)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高価なTiC粒子に限らず低廉な分散強化粒子も使用可能とし、かつ分散強化粒子を増量する必要なく、高温強度を更に高めたアルミニウム合金およびこの合金を用いたすべり軸受を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のアルミニウム合金は、下記組成:
Sn:2〜20質量%、
Cu:0.1〜3質量%、
Ca:0.02〜1.5質量%、
Mg、Cr、Zr、Mn、V、NiおよびFeから成る群から選択される少なくとも1種:総量2質量%以下、
TiC粒子、ZrC粒子およびAl2O3粒子から成る群から選択される少なくとも1種の強化粒子:総量0.1〜5体積%、および
残部:Alおよび不可避的不純物
から成ることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のすべり軸受は上記本発明のアルミニウム合金から成ることを特徴とする。
本発明者は、上記組成において、特にCaの適量添加を採用したことにより、TiC粒子に限らずZrC粒子またはAl2O3粒子を用いても、強化粒子を増量することなく高強度化することができることを見出した。すなわち、本発明によれば、強化粒子の増量によるなじみ性の劣化を引き起こすことなく、高温強度を高めることができる。
【0010】
更に、本発明は、上記本発明のアルミニウム合金から成る軸受本体の表面に樹脂コーティング層を設けたすべり軸受であって、
上記樹脂コーティング層が、25℃での引張強さが70〜110MPa、伸びが7〜20%であり、しかも200℃での引張強さが15MPa以上、伸びが20%以上である軟質かつ高温での伸びが良い熱硬化性樹脂を70〜30体積%と固体潤滑剤を30〜70体積%(ここで、両者の合計を100体積%とする)の割合で含有しており、上記樹脂コーティング層のビッカース硬さHvが20以下であることを特徴とするすべり軸受を提供する。
【0011】
上記の樹脂コーティング層は、本出願人が特願2000−246354号において開示したものであり、軟質かつ高温で伸びの良い熱硬化性樹脂で固体潤滑剤を結合したことにより、従来のような剥離を生ずることなく、なじみ性および耐熱性を確保したものである。
【0012】
この樹脂コーティング層を本発明のアルミニウム合金から成る軸受本体の表面に設けることにより、更になじみ性を向上させることができ、車種等の適用対象を拡大できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のアルミニウム合金において、各構成成分の限定理由は下記のとおりである。
〔Sn:2〜20質量%〕
SnはAlマトリックス中に軟質相として分散して室温低強度の確保に寄与し、すべり軸受に適用した場合になじみ性を発現する元素である。Sn量が2質量%未満では室温低強度の確保が不十分になり、一方20質量%を越えるとアルミニウム合金の強度が低下する。したがって、Sn量は2〜20質量%とする必要がある。好ましいSn量は2〜12質量%であり、更に好ましいSn量は2〜8質量%である。
【0014】
〔Cu:0.1〜3質量%〕
Cuは固溶強化によりAlマトリックスを強化し、室温および高温での疲労強度を高める。この効果を得るにはCu量を0.1質量%以上とする必要がある。しかしCu量が3質量%を超えると室温強度が高くなり過ぎて、すべり軸受のなじみ性で代表される室温低強度が得られない。好ましいCu量の範囲は0.1〜2質量%である。
【0015】
〔Ca:0.02〜1.5質量%〕
Caは、TiC粒子、ZrC粒子、Al2O3粒子のいずれか1種以上の強化粒子と共存することにより、これら強化粒子の表面を清浄化すると共に強化粒子の表面との反応することにより、強化粒子とアルミニウム合金溶湯との濡れ性を高めて分散性を向上させ、最終的なアルミニウム合金の分散強化を促進する。
【0016】
この効果を得るためには、Caを0.02質量%以上含有する必要がある。ただし、Ca含有量が1.5質量%を超えるとAl4Ca等の化合物が析出してむしろ強度が低下する。したがって、Ca添加による強化作用を得るには、Ca含有量は0.2〜1.5質量%の範囲内とする必要がある。好ましくはCa含有量は0.2〜1質量%の範囲内であり、更に好ましくはCa含有量は0.05〜0.2質量%である。
【0017】
〔Mg、Cr、Zr、Mn、V、NiおよびFeから成る群から選択した少なくとも1種:総量2質量%以下〕
Mgは、Cuと同様に固溶強化によりAlマトリックスを強化する。含有量が2質量%を超えると強度が高くなりすぎて、室温低強度が確保できず、すべり軸受適用時にはなじみ性が低下する。Cr、Zr、Mn、V、NiおよびFeは、高温強度を向上させる。含有量が総量で2質量%を超えると強度が高くなりすぎると同時に粗大析出物が生成して室温低強度の確保が困難になり、すべり軸受適用時にはなじみ性が低下する。上記任意成分の好ましい添加量は総量で0.3〜1.5質量%である。
【0018】
〔TiC粒子、ZrC粒子およびAl2O3粒子から成る群から選択される少なくとも1種の強化粒子:0.1〜5体積%〕
上記強化粒子による分散強化強化作用を得るためには、これら強化粒子の含有量を総量で0.1体積%以上とする必要がある。強化粒子の含有量が総量で5体積%を超えると高温強度の向上に比べて室温強度の向上が大きくなりすぎ、両者を両立させることができない。したがって、強化粒子の含有量は総量で0.1〜5体積%の範囲内とする。
【0019】
なお、強化粒子の粒径は分散強化の作用を発現する粒径であれば特に限定する必要はなく、所要特性等に応じて適宜選択すれば良い。代表的例として、前述のその場生成(in-situ生成)により製造した強化粒子の粒径は、TiC粒子およびZrC粒子はサブミクロンサイズ(1μm以下)であり、Al2O3粒子は数μm程度である。
【0020】
本発明のアルミニウム合金は、合金成分としてPbを添加しないで、室温低強度と高温高強度とを兼備することができる。この点で、Cu−Pb合金であるケルメットにPbを被覆した既存のすべり軸受に対して環境保護の観点からも極めて有利である。したがって、本発明の合金においても不純物成分としてのPb含有レベルを低下させるために、各成分の原料を厳選する等の配慮をすることが好ましい。
【0021】
本発明のアルミニウム合金の典型的な製造を、強化粒子としてTiCを用いた場合を代表として下記に説明する。
先ず、Al−Sn、Al−Cu等のAl合金および純Al等の金属原料(以下「Al母合金」と呼ぶ」と、上記のAl合金あるいは純Al中にTiC粒子を分散させた圧粉成形体(以下「TiC母合金」と呼ぶ)とを、両者を合わせた全体の組成が最終的なアルミニウム合金の組成となるように用意する。アルミニウム母合金については、Mg、Cr、Zn、Mn、V、Ni、Feの含有量も同様に調整しておく。
【0022】
ここでTiC母合金は、Al、Ti、Cを含む粉末成形体内でのその場生成(in situ 生成)により作成する。具体的には、本出願人が日本特許第2734891号に開示した低速昇温・高温保持による方法、本出願人が特開2000−144281号公報に開示した急速昇温・自己発熱による方法等を用いることができる。
【0023】
例えば、前者の低速昇温・高温保持の方法では、高温保持は温度1000℃〜1800℃で一般に保持時間3時間程度で行うが、本発明による平均粒径0.2μm以下という極微細TiC粒子を生成させるためには、高温保持を比較的低温域(1000〜1200℃)で短時間(1分間程度)行う。この場合、目的温度に到達したら直ちに水中に浸漬する等の急冷を行うこともできる。一方、特開2000-144281号公報の方法の場合は、急速昇温により誘発される自己発熱によりTiCを生成させるので、所定の粒径のTiCを生成させるために高度の昇温制御を行う。
【0024】
次に、Al母合金を溶解した溶湯にTiC母合金を添加する方法等により両者を接触させることによって、TiC粒子が分散したAl合金溶湯を作成し、これを鋳造することによってAl合金マトリックス中にTiC粒子が分散したAl基複合材料の鋳造材を得る。鋳造は、連続鋳造でもよいし鋳塊鋳造でもよい。
【0025】
次に、上記鋳造材を冷間圧延して、最終的なすべり軸受用アルミニウム合金とする。本発明による鋳造材は、極微細TiC粒子が細粒化剤としても作用し結晶粒が微細化されているため、冷間圧延性は非常に良好である。冷間圧延は1パス当たりの圧下率(厚さ減少率)20〜50%程度、総圧下率95〜99%程度で行う。圧延後に、溶体化熱処理(T4処理)を行うことができる。
【0026】
強化粒子としてZrC粒子のみまたはAl2O3粒子のみを含む場合についても、上記TiC母合金と同様な方法でZrC母合金あるいはAl2O3母合金を作製し、これらいずれかをAl母合金に添加することにより、上記と同様にして本発明のアルミニウム合金を製造することができる。
【0027】
強化粒子として、TiC粒子、ZrC粒子、Al2O3粒子を2種以上含む場合は、上記TiC母合金と同様な方法で、TiC母合金、ZrC母合金、Al2O3母合金のうち2種以上を作製し、それらをAl母合金に添加することにより、上記と同様にして本発明のアルミニウム合金を製造することができる。
【0028】
本発明のアルミニウム合金は、特にすべり軸受用に適している。ただし、これに用途を限定する必要はなく、本発明のアルミニウム合金の持つなじみ性(室温低強度)および高温疲労強度(高温強度)を有効に利用できる用途であればどのような用途にも用いることができる。
【0029】
本発明によるすべり軸受の好ましい一態様として、本出願人が特願2000−246354号で開示した熱硬化性樹脂と固体潤滑剤とから成る樹脂コーティング層を、本発明のアルミニウム合金から成る軸受本体の表面に設けることにより、更になじみ性を向上させることができ、車種等の適用対象を拡大できる。
【0030】
上記樹脂コーティング層の構成成分である熱硬化性樹脂としては、本発明の規定条件を満たすものであれば特に制限する必要はない。そのような熱硬化性樹脂の代表例としては、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、これら樹脂のジイソシアネート変性樹脂・BPDA変性樹脂・スルホン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。特に、ポリアミドイミド樹脂が好ましい。
【0031】
引張強度および伸びが本発明の規定範囲を満たすポリアミドイミド樹脂は、未硬化時の分子量を2000万以上にして末端架橋点を少なくすると共に、硬化を早めるためにエポキシ基を含むポリマーを添加することにより得ることができる。なお、本発明において規定する上記引張強度および伸びは、ASTM D−1708に準拠して測定した値である。
【0032】
上記樹脂コーティング層の構成成分である固体潤滑剤としては、代表的には、二硫化モリブデン(MoS2)、グラファイト、窒化硼素(BN)、二硫化タングステン(WS2)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素系樹脂、鉛(Pb)等を挙げることができる。これらは1種を単独で用いても良いし、2種以上を複合して用いても良い。また、上記列挙したなかでも、特に二硫化モリブデン、グラファイト、窒化硼素、二硫化タングステンが好ましい。
【0033】
グラファイトは、天然あるいは人造グラファイトのいずれでもよいが、人造グラファイトが耐摩耗性の観点から好ましい。
【0034】
これらの固体潤滑剤は、摩擦係数を低く安定させると共に、なじみ性を確保する作用がある。これらの作用を十分発揮させるために、固体潤滑剤の平均粒径は15μm以下が好ましく、0.2〜10μmが特に好ましい。
【0035】
樹脂コーティング層は、上記の熱硬化性樹脂30〜70体積%、好ましくは50〜70体積%と、固体潤滑剤30〜70体積%、好ましくは30〜50体積%とから成る(ただし両者の合計を100体積%とする)。
この配合割合において、軟質かつ高温で伸びの良い熱硬化性樹脂を含む樹脂コーティング層中に固体潤滑剤が強固に保持され、十分ななじみ性が確保されると同時に、耐久性・耐熱性も確保される。
【0036】
本発明のすべり軸受の樹脂コーティング層は、更に摩擦調整剤および/または極圧剤を含有することが好ましい。摩擦調整剤の添加により耐摩耗性が向上し、極圧剤の添加により潤滑油保持能力の向上を介して耐摩耗性が向上する。両者を併用すると両者の効果が相乗的に作用して更に耐摩耗性が向上する。
【0037】
摩擦調整剤としては、CrO2、Fe3O4、PbO、ZnO、CdO、Al2O3、SiO2、SnO2などの酸化物や、SiC、Si3N4などの化合物等を挙げることができる。摩擦調整剤を添加する場合は、固体潤滑剤30〜70体積%のうち、0.3〜10体積%、特に0.5〜5体積%を摩擦潤滑剤で置き換えることが好ましい。
【0038】
極圧剤としては、ZnS、Ag2S、CuS、FeS、FeS2、Sb3S2、PbS、Bi2S3、CdS等の金属硫化物;チラニウム類、スルフォキサイド類、スルフォン酸類、チオホスフィネート類、チオカーボネート類、ジチオカーボネート類、アルキルチオカルバモイル類、硫化オレフィン等の硫黄含有化合物;塩素化炭化水素等の有機金属系化合物;ジチオリン酸モリブデン、ジチオカルビミン酸モリブデン等の有機モリブデン化合物などを挙げることができる。
【0039】
極圧剤の平均粒径は、好ましくは5μm以下、より好ましくは2μm以下である。極圧剤を添加する場合は、固体潤滑剤の容積割合30〜70体積%のうち、0.5〜10体積%、特に1〜5体積%を極圧剤で置き換えることが好ましい。
【0040】
摩擦調整剤と極圧剤を併用する場合は、両者の添加量が、固体潤滑剤30〜70体積%のうち、0.3〜10体積%、特に0.5〜5体積%を置き換える量であることが好ましい。
【0041】
【実施例】
〔実施例1〕
強化粒子としてTiC粒子を含む本発明のアルミニウム合金の圧延板を下記の手順で作製した。
【0042】
(1)母合金の作成
本出願人の前記日本特許第2734891号に開示された方法により、下記の手順でTiC母合金およびAl母合金を作成した。
【0043】
〔TiC母合金の作成〕
1.1gのTi粉末(住友シチックス製、−325メッシュ)、0.2gの黒鉛粉末(AESAR製、−325メッシュ)、および0.5gの純Al粉末(東洋アルミニウム製、−100メッシュ)を混合した。
【0044】
得られた混合粉末を金型圧縮法にて面圧4トンでφ11.3mm×5mmの円柱状に成形した。
【0045】
得られた圧粉成形体を、純Al溶湯(温度780℃)中に30秒間浸漬した後、取り出して赤熱しないように凝固させ、含浸体を得た。
【0046】
上記含浸体をArガス雰囲気中にて5℃/分の加熱速度で1000℃まで加熱した後、加熱を停止して同雰囲気内で放冷し、Alマトリックス中にTiC粒子が分散したTiC母合金を得た。
【0047】
図1に、TiC母合金の走査電子顕微鏡写真を示す。TiC粒子の平均粒径は0.2μmであった。TiC粒子は極微細であり粒径分布も広いので、粒径を通常の手法で測定することは困難であった。そのため「平均粒径」は次のようにして求めた。
【0048】
すなわち、TiC母合金の金属組織を透過電子顕微鏡(TEM)写真または走査電子顕微鏡(SEM)写真により観察し、視野中のTiC粒子を0.1μm刻みの粒径区分に分けて個数を計測し、最大個数の計測された粒径区分の中央値を平均粒径とした。例えば、粒径0.15μm〜0.24μmの粒径区分のTiC粒子個数が最大であれば、平均粒径0.2μmとした。
【0049】
〔Al母合金の作成〕
4質量%Sn、1.5質量%Cu、0〜2質量%Ca、0.15質量%Cr、残部AlとしてCa含有量を種々に変化させた組成のAl母合金を通常の溶解法により用意した。
【0050】
(2)鋳造材の作成
上記のAl母合金を低周波誘導炉で溶解して溶湯とし、この溶湯中に前記のTiC母合金を投入し溶解した。溶解後、20分保持して、TiC粒子を溶湯中に均一に分散させた。
【0051】
次に、連続鋳造により鋳造温度800℃にて板厚18mmに鋳造して、Al合金マトリックス中にTiC粒子が分散した鋳造材を得た。TiC粒子の体積%は、上記TiC母合金の添加量の調整により1体積%とした。
【0052】
(3)圧延材の作成
上記鋳造材を、総圧下率91%で冷間圧延して、厚さ1.1mmのAl合金圧延板を得た。圧延板に380℃の焼鈍を施した。圧延板の組成は、4質量%Sn、1.5質量%Cu、0〜2質量%Ca、0.15質量%Cr、1体積%TiC、残部Alであった。
【0053】
なお、比較例として、上記組成のうちCa0.1質量%、TiC無しとした圧延板および上記組成のうちCa無し、TiC無しとした圧延板も上記と同様な手順で作製した。
【0054】
(4)硬さ測定
以上により作成したAl合金圧延板について、室温(20℃)で硬さを測定した。図2に、硬さ測定結果をCa含有量に対して示す(●プロット)。比較として、TiC粒子は添加せずCaのみ添加(0.1質量%)した場合(〇プロット)およびTiC粒子もCaも添加しない場合(◇プロット)の硬さもて示した。
【0055】
同図に●プロットを結んだ硬さ変化曲線で示したように、Ca無添加(硬さ曲線左端のプロット)に対して、Ca添加量0.02質量%(硬さ曲線上左から2番目のプロット)で既に明瞭な硬さ増加が認められ、Ca添加量0.1質量%(同左から4番目のプロット)で最高硬さのピークが現れ、それ以上Ca添加量が増加すると硬さは単調に減少し、Ca添加量1.5質量%(同右から2番目のプロット)のときにCa無添加の場合とほぼ同等の硬さレベルになっている。
【0056】
この結果から、Caを0.02〜1.5質量%添加することにより、TiC粒子のみによる硬さを超えて顕著に硬さが増加することが分かる。より顕著な硬さ増加はCa添加量0.02〜1質量%の範囲で認められ、更に顕著な硬さ増加はCa添加量0.05〜0.2質量%の範囲で認められる。
上記の強化機構は次のように考えられる。
【0057】
すなわち、TiC粒子を添加せずCaを単独で添加すると(図2の白丸プロット)では、Ti粒子もCaも無添加の場合(図2の白菱形プロット)よりも合金強度はむしろ低下することから、TiC粒子とCaとが共存することによる相乗作用による強化機構が働いていることが明らかである。その原因として下記の2点が考えられる。
【0058】
まず第1点として、一般にCaには不純物水分に起因する酸素などを粒子表面から分離、溶解させる作用があるため、本発明においてもTiC粒子表面に浄化作用を及ぼし、溶湯への分散性を向上させ、それにより最終的なアルミニウム合金における分散強化を促進する。
【0059】
第2点として、TiC粒子表面において下記の反応により生じたCaC2がTiC粒子と溶湯の濡れ性を高め、溶湯への分散性を向上させ、それにより最終的なアルミニウム合金における分散強化を促進する。
2TiC+Ca→CaC2+2Ti (Tiは溶湯に溶解)
【0060】
このように本発明のアルミニウム合金は、TiC粒子とCaとを共存させることにより、どちらかが単独で含有された場合には得られない顕著な強化作用を得ることができる。
【0061】
ただし、Ca含有量が0.1質量%までは上記の作用により強度向上するが、0.1質量%を超えてCaが含有されると強度は低下する。これは、過剰なCaがアルミニウム合金溶湯に溶解して、Al4Caを析出することにより強度が低下するものと考えられる。
【0062】
〔実施例2〕
強化粒子としてZrC粒子を含む本発明のアルミニウム合金の圧延板を実施例1と同様の手順で作製した。ただし、TiC母合金に代わるZrC母合金の作成とAl母合金の作成については下記のように行なった。
【0063】
〔ZrC母合金の作成〕
1.52gのZr粉末(高純度化学研究所製、−100メッシュ)、0.2gの黒鉛粉末(AESAR製、−325メッシュ)、および0.5gの純Al粉末(東洋アルミニウム製、−100メッシュ)を混合した。
【0064】
得られた混合粉末を用いて、実施例1と同様に成形・含浸・熱処理を行いZrC母合金を得た。
図3に、ZrC母合金の走査電子顕微鏡写真を示す。ZrC粒子の平均粒径は0.4μmであった。
【0065】
〔Al母合金の作成〕
4質量%Sn、1.5質量%Cu、0.1質量%Ca、0.15質量%Cr、残部Alの組成のAl母合金を通常の溶解法により用意した。
以降の工程を実施例1と同様に行い圧延板を得た。圧延板の組成は、4質量%Sn、1.5質量%Cu、0.1質量%Ca、0.15質量%Cr、1体積%ZrC、残部Alであった。
なお、比較例として、上記組成のうちCa無しとした圧延板も同様な手順で作製した。
得られた各圧延板について室温(20℃)で硬さ(HV10)を測定した。
【0066】
〔実施例3〕
強化粒子としてAl2O3粒子を含む本発明のアルミニウム合金の圧延板を実施例1と同様の手順で作製した。ただし、TiC母合金に代わるAl2O3母合金の作成とAl母合金の作成については下記のように行なった。
【0067】
〔Al2O3母合金の作成〕
1.4gのSiO2粉末(高純度化学研究所製、−230メッシュ)および21.9gの純Al粉末(東洋アルミニウム製、−100メッシュ)を混合した。
【0068】
得られた混合粉末を用いて、実施例1と同様に成形・含浸・熱処理を行いAl2O3母合金を得た。
図4に、Al2O3母合金の走査電子顕微鏡写真を示す。Al2O3粒子の平均粒径は3μmであった。
【0069】
〔Al母合金の作成〕
4質量%Sn、1.5質量%Cu、0.1質量%Ca、0.15質量%Cr、残部Alの組成のAl母合金を通常の溶解法により用意した。
以降の工程を実施例1と同様に行い圧延板を得た。圧延板の組成は、4質量%Sn、1.5質量%Cu、0.1質量%Ca、0.15質量%Cr、1体積%Al2O3、残部Alであった。
なお、比較例として、上記組成のうちCa無しとした圧延板も同様な手順で作製した。
得られた各圧延板について室温(20℃)で硬さ(HV10)を測定した。
【0070】
表1に、実施例2、3で作製した圧延板の硬さ測定結果、実施例1で作製した圧延板のうちCa添加量0.1質量%の場合の硬さ測定結果(ピーク硬さ)および比較例として作製した強化粒子無しCa添加無しの場合の硬さ測定結果をまとめて示す。
【0071】
【表1】
【0072】
表1に示すように、強化粒子としてTiC、ZrC、Al2O3のいずれを用いた場合にも、Caを0.1質量%添加することによりCa無しの場合に比べて大幅に硬さが増加している。強化粒子無しの場合に、Ca添加によりCa無しの場合よりも硬さがむしろ低下していることから、強化粒子とCaとが共存することにより前述のような強化機構が働いて相乗的に硬さが増加したものと考えられる。
【0073】
以上各実施例で測定したのは室温硬さであるが、本発明者は既に、実施例1と同等のTiC粒子により分散強化したアルミニウム合金において室温硬さが100℃程度までほぼそのまま維持されることを確認しており、上記各実施例のアルミニウム合金でも室温硬さがそのまま高温100℃程度まで維持されると考えられる。
したがって、上記の結果は、強化粒子を増量することなく高温硬さを高めることができることを示しており、すなわち、強化粒子の増量によるなじみ性の劣化を引き起こすことなく、高温強度を高めることができることを示している。
【0074】
最後に、本発明のアルミニウム合金に、本出願人による前述の特願2000−246354号に開示した樹脂コーティングを施したすべり軸受は、ガソリンエンジンはもとより、これまでTiC、ZrC、Al2O3等の強化粒子で分散強化したアルミニウム合金が適用できなかったディーゼルエンジンにも適用できることを耐久試験により確認した。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、高価なTiC粒子に限らず低廉な分散強化粒子も使用可能とし、かつ分散強化粒子を増量する必要なく、高温強度を更に高めたアルミニウム合金およびこの合金を用いたすべり軸受が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のアルミニウム合金に導入するためのTiC粒子がその場生成(in-situ生成)したTiC母合金の走査電子顕微鏡写真である。
【図2】図2は、TiC粒子により分散強化したアルミニウム合金のCa含有量と硬さとの関係を示すグラフである。
【図3】図3は、本発明のアルミニウム合金に導入するためのZrC粒子がその場生成(in-situ生成)したZrC母合金の走査電子顕微鏡写真である。
【図4】図1は、本発明のアルミニウム合金に導入するためのAl2O3粒子がその場生成(in-situ生成)したAl2O3母合金の走査電子顕微鏡写真である。
Claims (3)
- 下記組成:
Sn:2〜20質量%、
Cu:0.1〜3質量%、
Ca:0.02〜1.5質量%、
Mg、Cr、Zr、Mn、V、NiおよびFeから成る群から選択される少なくとも1種:総量2質量%以下、
TiC粒子、ZrC粒子およびAl2O3粒子から成る群から選択される少なくとも1種の強化粒子:総量0.1〜5体積%、および
残部:Alおよび不可避的不純物
から成ることを特徴とするアルミニウム合金。 - 請求項1記載のアルミニウム合金から成ることを特徴とするすべり軸受。
- 請求項1記載のアルミニウム合金から成る軸受本体の表面に樹脂コーティング層を設けたすべり軸受であって、
上記樹脂コーティング層が、25℃での引張強さが70〜110MPa、伸びが7〜20%であり、しかも200℃での引張強さが15MPa以上、伸びが20%以上である軟質かつ高温での伸びが良い熱硬化性樹脂を70〜30体積%と固体潤滑剤を30〜70体積%(ここで、両者の合計を100体積%とする)の割合で含有しており、上記樹脂コーティング層のビッカース硬さHvが20以下であることを特徴とするすべり軸受。
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