JP3778135B2 - 定形データ放送送出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル放送受信機に対して有用な定形データ放送機能を有する定形データ放送送出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルTV放送が開始され、セットトップボックスと称されるディジタル放送受信機の普及と共に、ディジタル放送受信機に接続可能な記録再生装置が開発されている。
【0003】
以下に、図23及び図24を用いて従来の技術について説明する。
【0004】
図23は従来の記録再生装置における番組タイトル表示を実現するディジタルコンテンツ再生環境例1を示すブロック図である。同図は、番組が格納されているディジタルコンテンツ再生機器4、ディジタルコンテンツ再生機器4から番組タイトルを読み出すディジタル放送受信機3、番組タイトル一覧を表示するTV受像機1から構成される。また、ディジタルコンテンツ再生機器4は、番組タイトル情報格納手段104、コンテンツ再生手段105、コンテンツ選択手段106から構成され、ディジタル放送受信機3は、表示手段101、番組タイトル情報取得手段102、番組タイトル情報解析手段103を備える。
【0005】
表示手段101はディジタル放送受信機3の動作状態や、受信中の番組情報、および接続されているディジタルコンテンツ再生機器4に関する情報をユーザーに通知するためにTV受像機1の画面上に各種情報をグラフィックス表示するための手段である。また、番組タイトル情報取得手段102は、接続されているディジタルコンテンツ再生機器4に対して、番組情報を要求するコマンドを送信し、かつディジタルコンテンツ再生機器4から回答される情報を取得する手段であり、例えばアイ・イー・イー・イー1394(IEEE1394)インタフェース上でのAV/Cコマンドのやり取り等で実現される。番組情報には、番組タイトルや録画日時、番組の内容、ジャンル、放送されたチャンネル等がある。また、番組タイトル情報解析手段103は、番組タイトル情報取得手段102を用いて取得した番組情報を解析し、ユーザーに必要な情報のみを取り出す手段である。また、番組タイトル情報格納手段104はディジタルコンテンツ再生機器4において、取り扱う番組に関する各種情報を格納する手段であり、番組自体を格納する記憶媒体上や、ディジタルコンテンツ再生機器4の持つ記憶装置上に格納することで実現される。また、コンテンツ再生手段105は、ディジタルコンテンツ再生機器4が取り扱う記憶媒体上に記録されている番組のコンテンツデータを出力する手段であり、磁気テープや光ディスク、ハードディスク等に代表される媒体上の信号読み取り部や信号処理回路等から構成される。また、コンテンツ選択手段106は、指定された番組が記憶媒体上のどの場所に格納されているかを示す情報に基づいて、指定された番組を再生する動作を実現する手段であり、ファイルシステムなどにより実現される。
【0006】
次に、ディジタルコンテンツ再生環境での番組タイトル表示と、番組タイトル表示に基づいた番組再生の指定について説明する。
【0007】
ユーザーから番組情報表示の要求を受けると、ディジタル放送受信機3は、番組タイトル情報取得手段102を通じて、ディジタルコンテンツ再生機器4に対して再生コンテンツに関する番組タイトル情報の問い合せを行う。ディジタルコンテンツ再生機器4は、番組タイトル情報格納手段104から番組タイトル情報を取り出し、その情報をディジタル放送受信機3に回答する。ディジタル放送受信機3は、番組タイトル情報取得手段102を通じて受取った番組タイトル情報の中から必要な情報を番組タイトル解析手段103を用いて取りだし、表示手段101を用いてTV受像機1の画面上に表示を行う。その後、ユーザーから再生させたい番組を指定されると、指定された番組をディジタルコンテンツ再生機器4に伝える。ディジタルコンテンツ再生機器4は伝えられた番組の内容をコンテンツ選択手段106を用いて取り出し、コンテンツ再生手段105を用いてユーザーに指定された番組の再生を実現する。
【0008】
図24は従来の記録再生装置等の機器における操作画面表示を実現するディジタルコンテンツ再生環境例2を示すブロック図である。同図は、操作画面を持つ複数の機器2a〜2nと、操作画面を表示するTV受像機1から構成される。それぞれの機器は操作画面を表示するための表示手段101を備える。
【0009】
表示手段101は、機器2a〜2nそれぞれの動作状況や、取り扱う番組の情報をユーザーに通知するためにTV受像機1の画面上に各種情報をグラフィックス表示するための手段である。
【0010】
各機器2a〜2nはそれぞれの機器が表示手段101を備え、ユーザーに通知したい情報を、表示手段101を用いてTV受像機1の画面上に表示する。TV受像機1では機器2a〜2nが出力する映像信号は別々の映像入力端子で受取るため、それぞれの機器の操作を行う際には信号入力の切り替えを行い、操作対象となる機器の映像出力信号がTV受像機1の画面上に表示された状態で操作を行う。
【0011】
図25は従来の蓄積型データ放送サービスの実現方法を示している。同図において、317は衛星放送信号、318は映像信号、319はデータ信号、11は衛星放送信号317を送信する通信衛星、12は通信衛星11から送信されてくる衛星放送信号317を受信する衛星放送用アンテナ、13は蓄積型データ放送専用ディジタル放送受信機、1はTV受像機,124はデータ信号319を記録する記録媒体である。
【0012】
蓄積データ放送サービスでは、衛星放送信号317に映像信号318とデータ信号319を混在させて送信し、蓄積型データ放送専用ディジタル放送受信機13にて映像信号318とデータ信号319を分離し、データ信号319を記録媒体124に記録する。映像信号318はTV受像機1に送られて視聴される。ユーザーがデータ放送を利用したいときには、データ信号319を記録媒体124から取り出すことにより蓄積型データ放送サービスを提供する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述した、従来のデジタルコンテンツ再生環境例1、例2では、次のような問題点がある。
【0014】
図23に示した従来のディジタルコンテンツ再生環境例1から明らかなように、将来に渡り、すべての機器を制御する制御プログラムをディジタル放送受信機3に備えることはできなかった。
【0015】
例えば、D−VHS(登録商標、以下同様)録画再生装置をテープ媒体用のVCRコマンドで操作する機能を備えたディジタル放送受信機3はすでに多く存在しているが、同一の受信機で、その後に開発されたディスクコマンドに対応したハードディスクを用いたレコーダを制御することはできなかった。従って、新しいコマンドで動作する機器を制御するためには新しい制御ソフトを装備したディジタル放送受信機3が必要であった。即ち、ディジタル情報受信機3が最新の機器のコントロール機能を有しない場合には、古い機器しか制御することができないという第1の課題があった。この第1の課題の制御できないという内容をさらに細分化して考えると、ディジタルコンテンツ再生機器4の動作状態を表示する制御ができないという視点と、ディジタルコンテンツ再生機器4の操作をディジタル放送受信機3の側から指令する制御ができないという2つの視点がある。
【0016】
また、従来のD−VHS録画再生装置等の録画再生機器はデータ放送を録画再生することはできても録画再生機器側から再生されているデータ放送の画面を操作することはできないという第2の課題があった。
【0017】
次に、従来のディジタルコンテンツ再生環境例2から明らかなように、複数の機器が個別に操作画面表示機能を持つことで、TV受像機1との接続において機器2の台数に対応した映像信号を切り替える手段が必要となる。また、機器それぞれにリモコン及び操作画面が存在することとなり視聴者の操作が複雑になるという第3の課題があった。
【0018】
さらに、従来の録画再生装置は、番組タイトル情報をディジタル放送受信機側から別途取得する方法しか存在しなかったため、番組タイトルを録画再生装置に通知する手段を持たないディジタル放送受信機3から録画された番組はタイトル表示ができないという第4の課題があった。
【0019】
また、従来の蓄積放送サービスでは、専用の受信機以外の受信機では蓄積放送サービスを視聴できないという第5の課題があった。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、データ放送の画面を表示させるための定形データを保存する定形データ保存手段と、前記定形データの書き換え対象データ部分に所定のデータを挿入するデータ挿入手段と、前記所定のデータが挿入された定形データをカルーセル方式にてMPEGトランスポートストリーム化し、デジタルインターフェースを介して定形データ放送の再生データとしてディジタル放送受信機に送出するMPEG - TS化手段とを有する定形データ放送送出手段と、前記送出した定形データ放送画面の表示内容を制御する状態遷移制御手段とを備えたことを特徴とする定形データ放送送出装置である。
【0021】
また第2の本発明は、データ放送の画面を表示させるための定形データを保存する定形データ保存手段と、前記定形データの書き換え対象データ部分に所定のデータを挿入するデータ挿入手段と、前記所定のデータが挿入された定形データをカルーセル方式にてMPEGトランスポートストリーム化し、デジタルインターフェースを介して定形データ放送の再生データとしてディジタル放送受信機に送出するMPEG - TS化手段とを有する定形データ放送送出手段と、MPEG−TS信号で伝送される番組を録画する記録媒体と、前記MPEG−TS信号から番組情報を抽出する番組情報取得手段と、前記送出した定形データ放送画面の表示内容を制御する状態遷移制御手段とを備え、前記番組情報を挿入データとして使用することを特徴とする定形データ放送送出装置である。
【0022】
また第3の本発明は、前記定形データ保存手段は、書き換え可能な媒体である。
【0023】
また第4の本発明は、前記挿入データは写真、絵、または音楽データである。
【0024】
また第5の本発明は、前記挿入データは定形データ放送送出装置に接続されたメモリーカードまたは光ディスクに記録されているデータである。
【0025】
また第6の本発明は、前記状態遷移制御手段は、遷移要求を受け付ける要求受付手段と、定形データ放送の動作状態を管理する状態制御管理手段と、状態の変化を通知する状態変化通知手段とによって構成される。
【0026】
また第7の本発明は、前記要求受付手段は、ディジタル放送受信機用のリモコン信号を受光するリモコン受光手段と、リモコン信号を解析する解析手段とによって構成される。
【0027】
また第8の本発明は、前記状態変化通知手段は、データ放送のイベントメッセージ伝送方式を使用する。
【0028】
また第9の本発明は、前記定形データ放送送出手段は、状態遷移制御手段の指令に基づき、定形データの中から所定のデータを選択的にMPEGトランスポートストリーム化する。
【0029】
また第10の本発明は、前記定形データまたは定形データに挿入する所定のデータは、受信したMPEGトランスポートストリーム中に含まれるダウンロードデータを抽出して得られるデータである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0031】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1では、定形データ放送再生装置(定形データ放送送出装置)の内部状態を定形データ放送として再生する方法について説明する。
【0032】
図1は、定形データ放送を再生し定形データ放送再生装置の内部状態をディジタル放送受信機3を介して表示するための定形データ放送再生装置の構成ならびに受信機との接続環境を示すブロック図である。定形データ放送再生装置5は、定形データ保存手段111、データ挿入手段110、MPEG−TS化手段109から構成される。また、ディジタル放送受信機3は、表示手段101、データ放送実行手段107を備える。
【0033】
ディジタル放送受信機3に備えられているデータ放送実行手段107は、BS(Broadcasting Satellite:放送衛星)デジタル放送のデジタル放送受信機には一般的に搭載されている機能であり、その内容は、たとえば、特開平10−304325号公報の「デジタル放送システム、デジタル放送装置及びデジタル放送における受信装置」等に記述されている。このデータ放送は、BML(Broadcast Markup Language)という言語で記述されたプログラムや表示用の画像データ等が放送波を介してデジタル放送受信機3に送付されるものである。ユーザは、デジタル放送受信機3を操作することでデータ放送にて実現される様々なサービスを受けることが可能になる。
【0034】
データ放送実行手段107は、デジタル放送受信機3が放送波からデータ放送を受信したときだけではなく、たとえばIEEE1394インタフェースと呼ばれるデジタル接続を介して取得した時も動作するものとする。即ち、データ放送実行手段107は、デジタル放送受信機3に接続された再生装置の再生動作によっても動作するものとする。
【0035】
以下、図1に示した本実施の形態の各構成要素の説明を行う。
【0036】
図1において、5は、本発明における第1の発明の定形データ放送再生装置を示したものである。300は、定形データ放送再生装置が送出するデータ放送の雛形となる定形データである。301は、定形データ放送再生装置5の機器状態等を表す挿入データである。111は、定形データ300を、機器内の保存手段(図示せず)に保存する手段である。110は、定形データ300に挿入データ301を挿入するデータ挿入手段である。109は、データ挿入手段110によって得られたデータをMPEGトランスポートストリーム(以下、MPEG−TSと略す)として送出するものである。320は,定形データ放送再生装置5とデジタル放送受信機3の間でのデジタル信号のやり取りを行うデジタルインターフェースである。
【0037】
以下、図面に従って、本構成の定形データ放送再生装置5の動作について説明する。
【0038】
定形データ放送再生装置5は、再生動作開始要求を受け付けると、定形データ保存手段111から、データ放送の雛形データである定形データ300を定形データ放送再生手段(定形データ放送送出手段)108に送出する。定形データ放送再生手段108の有するデータ挿入手段110は、定形データ放送再生装置5内部の状態を示す挿入データ301を取得し、定形データ300にそのデータを書き込む。MPEG−TS化手段109は、その定形データを、MPEG−TSの送出ストリームの形態である小単位のデータのかたまり(パケット)にして、デジタル放送受信機3に送出する。定形データ放送再生装置5から送出された定形データ放送は、デジタルインターフェース320を介してデジタル放送受信機3に送信され、データ放送実行手段107によって解釈、実行される。データ放送実行手段107は、定形データ放送再生装置5の内部状態を表示手段101、TV受像機1によって表示することとなる。この結果、デジタル放送受信機3が、定形データ放送再生装置5を制御する制御手段を備えていなくとも、ユーザは、定形データ放送再生装置5の内部状態をデジタル放送受信機3の表示画面を通じて知ることができる。
【0039】
尚、上記の説明における、定形データ放送再生装置5に再生動作を促す方法は、定形データ放送再生装置の内部状態を表示する機能を持たない機器用のコマンドで可能でもあり、それは、たとえば、IEEE1394インタフェース上にてやりとりされるテープ用VCRコマンドなどが例としてあげられる。または、定形データ放送再生装置5の本体のボタン、定形データ放送再生装置5の専用リモコンなどを使用しても、同様の効果をユーザに提供することができる。
【0040】
本実施の形態1の構成を用いる事で、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、第1の課題である「デジタル放送受信機3が最新の機器のコントロール機能を有しない場合には、古い機器しか制御することができない」という課題のうち、ディジタルコンテンツ再生機器4の動作状態を表示する制御ができないという視点の課題を解決することができる。
【0041】
次に、本実施の形態1における、定形データ放送再生手段108の有する機能について詳細に説明する。
【0042】
図2は、データ挿入手段110が行う処理の一例を示したものであり、特に、BSデジタル放送で用いられているデータ放送のデータ構造を一例にしてその動作内容を説明する。
【0043】
図2において、200は、送出するデータの一塊を機器内のメモリ上に配置した様子を示したものである。このデータは、データカルーセルと呼ばれる方式により、デジタル放送受信機に繰り返し転送される。このデータカルーセルという方式は、ISO/IEC13818−6規格で定義された方式である。尚、データカルーセル方式は方式名称であるため、これを区別し、データの実体を指す場合はカルーセルデータと呼ぶこととする。カルーセルデータ200は、主にデータの配置情報が記述されているDIIと呼ばれる部分と、実際のデータ本体が書かれているDDBとよばれる部分に分かれている。DII及びDDBは、ISO/IEC13818−6規格で定められたUser-to-NetworkダウンロードプロトコルのなかのDownloadInfoIndicationメッセージ及びDownloadDataBlockメッセージを意味する。201は、データカルーセルのペイロード部分に相当するDDBの構造を示したものである。DDBは複数のセクション(Section)に分割され、さらにそれぞれのセクション構造202は、先頭の固定領域に続いて、いくつかの書き換え対象データ部分が存在し、データ最後には、データの信頼性を保証するCRC(Cyclic redundancy check)32の部分が配置されている。定形データ300は、図2に示すデータカルーセルの構造をしており、セクション構造202の書き換え対象データ部分が未定義になっているものである。データ挿入手段110は、セクション構造202の書き換え対象データ部分を検索し、機器内部で取得した挿入データ301で、書き換え対象データ部分を更新する。
【0044】
このデータ更新を行う書き換え対象データ部分のメモリ上の位置情報は、あらかじめテーブルで保存していてもよいし、検索して調べる事もありえる。また、それぞれの書き換え対象データ部分に書きこむ挿入データ301は、固定長の場合処理が単純になるが、データの持たせ方を工夫することで、様々なサイズのデータを挿入することもできる。いずれの場合でも、各書き換え対象データを更新したあと、転送時のデータとしての整合性保障を目的に、CRC32を再計算する。
【0045】
データ放送はディジタル放送において実施されており、上記データ放送を形成するカルーセル構造の構築及びMPEGトランスポート化は放送局の設備でも同様の規格に従って実施されている。本発明が放送局設備と異なる点は、本装置を使用するのが一般ユーザーである点、またディジタル放送受信機3における処理が放送波としての受信ではなく外部機器からの再生データとしてデータ放送を取得する点である。このような使用環境では、価格的にも処理速度的にも従来の放送局設備とは異なる構成の装置が必要となる。上記に説明した本実施の形態1では、再生するデータ放送を定形化して扱うことで必要な処理を最小化し、価格的にも処理速度的にも実用性のある定形データ放送再生を実現することができるという特徴を持つ。
【0046】
また、本実施の形態の、定形データ放送再生装置5の内部状態を表す挿入データ301は、文字データに限定する必要はなく、音楽データやJPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画のデータであってもよい。また、機器内部の値でなくともよく、たとえば、定形データ放送再生装置5に接続されたメモリーカードのデータ、定形データ放送再生装置5に接続された光ディスクドライブに挿入された光ディスクに記録されている音楽データ、あるいは、その音楽データのタイトル情報などであってもよい。
【0047】
次に、データ挿入手段110によって作成したカルーセルデータ200をMPEG−TSとして送出するMPEG−TS化手段109についてその動作を説明する。
【0048】
図3は、作成したカルーセルデータをMPEG−TSデータとして送出する処理方法の一例を示したものである。
【0049】
130は、カルーセルデータ200を分割し、MPEG−TS規格で定めるパケットを生成するカルーセルデータ分割パケット化手段である。131は、MPEG−TS規格でさだめるPAT(Program Association Table)やPMT(Program Map Table)などのパケットを生成する制御用パケット生成手段である。132は、これらによって生成したパケットデータの連続性指標を更新する連続性指標更新手段である。133は、パケットデータをバス上に送信する「パケット送信手段」である。これらの構成により、データ挿入手段110の生成したデータカルーセルのデータを送信することが可能である。
【0050】
尚、一般的には所定の書式にデータを代入する時などは、「定型データにデータを挿入する」と明記するが、本発明においてはディジタル放送受信機3により再生されるデータ放送の画面がユーザーに対して所定の形で視覚的に形状化されるため、すべての表記に定形という漢字を使用した。以下、意味がそぐわない部分については定形を定型と読み直しされたい。もちろん、この事は、本発明が表示画面を画一化することを目的としているものではない。例えば、図1における挿入データ301として、表示画面の形状を変更する値を挿入することもできる。
【0051】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、実施の形態1で説明した構成に加えて、定形データ300の書き換え機能を有する例について説明する。
【0052】
図4は、本発明の実施の形態2による定形データ放送再生装置の構成を示したブロック図であり、本発明の第3の発明における機器構成を示したものである。図4において、図1と同じ構成要素には同一番号を付与し、説明を省略する。
【0053】
図4の定形データ保存手段111は、転送要求処理手段127と、記録媒体制御手段123と、記録媒体124から構成される。同図の定形データ転送手段126には、例えばパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)を用いることができる。PCと定形データ放送再生装置5をケーブルで接続し、PCから定形データ再生装置5に対して定形データ書き込み要求と書き込みデータを送信する。
【0054】
転送要求処理手段127は、定形データ転送手段126から発行された定形データ書き込み要求を解釈し、処理を行う転送要求処理手段である。124は、書き換え可能な記録媒体であり、定形データ転送手段126から転送されたデータを書き込み、保存する場所である。123は、記録媒体124を制御し、記録媒体124への読み出し(Read)処理、書き込み(Write)処理を行う、記録媒体制御手段である。
【0055】
次に、本実施の形態2における定形データ放送再生装置5の動作を説明する。
【0056】
定形データ転送手段126は、定形データ放送再生装置5に対して定形データ転送要求を発行し、定形データの転送を開始する。要求を受けた転送要求処理手段127は、その要求の意味を理解して定形データの受信を開始する。転送要求処理手段127は、受信完了後、記録媒体制御手段123に対して、受信した定形データの保存要求を出す。記録媒体制御手段123は、書き換え可能な記録媒体124を制御し、受信した定形データを保存する。
【0057】
また、本実施の形態に示す構成の定形データ放送再生装置5は、定形データ放送の再生を行う場合には、次のように動作する。
【0058】
すなわち、定形データ放送の再生をおこなう場合は、記録媒体制御手段123は、記録媒体124から定形データ300を読み出し、その定形データ300を定形データ放送再生手段108に転送する。定形データ放送再生手段108は、この定形データに、挿入データ301を挿入し、定形データ放送の再生動作を行う。
【0059】
以上のような構成をとることにより、定形データ放送再生装置5は、その定形データを、機器外から書き換えることが可能になる。
【0060】
図4では、その一例として、磁気記録媒体であるハードディスクを示しているが、光記録媒体やデータ保存機能付きメモリ(フラッシュメモリ)という構成であってもよい。
【0061】
この結果、例えば、定形データ放送再生装置の製造過程において、定形データの表示内容を、納入先毎に変更することが容易になるという利点がある。また、定形データ放送再生装置5の最終利用者である一般ユーザが、定形データを、自分の好みの配色やデザイン等に変更することも可能になる。
【0062】
本実施の形態2では、定形データ転送手段126としてPCを用いたが、PCの代わりにディジタル放送受信機3を用いて書きこんでも良い。また、光ディスクやメモリーカードなどの交換媒体を用いて書きこんでもよい。
【0063】
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、ディジタル放送受信機3において動作しているデータ放送アプリケーションに対して動作状態の変更を指令する構成について、説明する。
【0064】
図5は、実施の形態3による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図であり、本発明の第2の発明に係る機器構成を示したものである。また、同図において、図1と同じ構成要素には同一番号を付与し説明を省略する。また、図6は、第8の発明における方法を示したものである。
【0065】
図5に示す状態遷移制御手段112は、要求受付手段115と、状態遷移管理手段114と、状態変化通知手段113から構成される。
【0066】
同図において、要求受付手段115は、リモコンや押しボタン等による指令を受信し、要求を受け付ける手段である。状態管理遷移手段114は、ディジタル放送受信機3のデータ放送実行手段107により動作するデータ放送プログラムの状態を制御するための情報収集と管理を行う。状態変化通知手段113は状態の変化をディジタル放送受信機3に通知するための制御を行う。
【0067】
以上のように構成された本実施の形態3における動作を説明する。
【0068】
リモコンや押しボタン等によって指令された要求は、要求受付手段115でこれを解釈され、その内容は状態遷移管理手段114に通知される。通知された情報は状態遷移管理手段114によって、あらかじめ記述された状態遷移管理方法に従って処理され、該当する制御コードが生成される。このあらかじめ記述された状態遷移管理方法とは、定形データ放送を受信することによって起動された、ディジタル放送受信機3で動作しているデータ放送アプリケーションに対し、どのように状態遷移すれば良いかを記述したものである。即ち、本発明の構成によれば、データ放送アプリケーションと状態遷移管理手段114は協調して動作するものである。次に、状態制御管理手段114により生成された制御コードは、状態変化通知手段113によってイベントメッセージ伝送方式のフォーマットに変更され、その結果はMPEG−TS化手段109に送付される。送付された情報はMPEG−TS化手段109によって加工され定形データと共にMPEG−TS信号として再生される。MPEG−TS化手段109によって再生されたMPEG−TS信号はディジタル放送受信機3によって再生され、データ放送実行手段107によりこれが処理される。
【0069】
上記イベントメッセージ伝送方式とは、放送局からディジタル放送受信機3で動作しているアプリケーションに対して、即座に、あるいは指定した時刻に、メッセージ情報を送る手段を提供するものである。例えば、電波産業会、標準規格STD−B24、3.2版、第7章を参照。日本のBSディジタル放送用に定められた規格では、汎用イベントメッセージ記述子が定義されており、汎用イベントメッセージ記述子をイベントメッセージ伝送方式に則り伝送することでディジタル放送受信機3側にて動作するアプリケーションの状態を変更することができる。
【0070】
次に、定形データ放送再生装置5からディジタル放送受信機に対して、状態変化を通知する方法について図6を用いて説明する。
【0071】
図6は状態変化通知手段113によって生成されたイベントメッセージを用いて、MPEG−TS化手段109において、どのようにMPEG−TSを構成して再生を行うかを視覚的に時間軸上に表現したものである。図6では2つのケースを示す。ケース1(Case1)は定形データから成る1カルーセルのサイズが小さい場合の処理方法を示すものである。カルーセルのサイズが小さい場合は、カルーセルの送出周期は短くなるので同図に示す通り、カルーセルの繰り返し単位の隙間にイベントメッセージを挿入することができる。ケース2(Case2)は1カルーセルのサイズが大きい場合の処理方法を示すものである。カルーセルのサイズが大きい場合は、カルーセルの送出周期は長くなる。このような場合は同図のように1カルーセルを所定の個数に分割して送信し、これらの分割送信単位の隙間にイベントメッセージを挿入することができる。このようにイベントメッセージを挿入することで早い応答速度にてイベントメッセージをディジタル放送受信機3に送出することができる。イベントメッセージを取得したディジタル放送受信機3はその内容を動作中の定形データ放送アプリケーションに通知する。その結果、定形データ放送アプリケーションはあらかじめ記述された動作仕様に従って状態遷移を行うこととなる。
【0072】
以上のように、本実施の形態3の構成を用いる事で、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、第1の課題である「デジタル放送受信機3が最新の機器のコントロール機能を有せず、古い機器しか制御することができない」という課題のうち、ディジタルコンテンツ機器4の操作をディジタル放送受信機3の側から指令する制御ができないという視点の課題を、定形データ放送再生装置5の側から逆に制御することで解決することができる。
【0073】
尚、本実施の形態3の構成から明らかなように、本発明の状態遷移管理手段114において処理時間のかかる複雑な演算を伴う処理を分担させることも可能である。即ち、本発明の構成によれば、従来の既存のディジタル放送受信機3が備えているデータ放送実行手段では実現し得なかった処理負荷の重いアプリケーションを実行することもできる。
【0074】
(実施の形態4)
第4の実施の形態では、実施の形態3で説明したところの状態変化通知手段113及びMPEG−TS化手段109において、その処理を高速化する方法について、図7〜図11を用いて説明する。
【0075】
図7は、従来のデータ放送でのデータ送出方式を説明するための概念図である。図8及び図11は、本発明の第9の発明に記載の方法を示したものである。
【0076】
図7は従来の放送波として送出されるデータ放送のデータ送出方式を示す図である。同図の定形データ501には、DDIにBML文書が記述され、DDB−0に第1の静止画1、DDB−1に第2の静止画2、DDB−3に第3の静止画3、DDB−4に第4の静止画4、DDB−5に第5の静止画5が入っているものとする。この1カルーセル単位のデータを再生信号502に示すように繰り返し再生することでデータ放送が再現される。このように放送波と同様なデータ構造で定形データ放送を再生する場合、1カルーセルの中に画面表示対象となるすべての静止画を含む必要があった。図7に示す通り、データ放送の場合この1カルーセルを繰り返し再生することで、どの時点から再生を開始しても比較的短時間でデータ放送を視聴できるという特徴を有する。しかしながら、従来のデータ放送の場合、図7から明らかなように、選択対象となる静止画の数が多い場合あるいは静止画のサイズが大きい場合は、送出するカルーセルデータの周期が長くなり、表示したい静止画の取得に時間がかかるという問題があった。図7において、例えば、3番目の塊であるDDB−0を再生中に、操作画面により静止画5が選択されたとする。この場合、従来の方式では、最短でも4〜6の塊を経過しなければ目標の画像データを取得することはできない。即ち、例えば、静止画データのサイズが大きく、4〜5の塊を再生する時間が長い場合は表示に時間を要することとなる。
【0077】
図8及び図9は上記問題を解決する2種類の方法を提供するものである。
【0078】
以下、ディジタル放送受信機3における画像取得を高速化する第1の種類のデータ送出方式について図8及び図9を用いて動作を説明する。
【0079】
図8はディジタル情報受信機3の画像取得を高速化する第1のデータ送出方式を示す図である。
【0080】
図11は図5に記載した定形データ放送再生装置5の状態変化通知手段113の出力信号を拡張したものである。図11と図5の異なる点は状態変化通知手段113から送出される信号に、新規に画像選択指令321を加えた点である。図5と同様の部分は番号を同一とし説明を省略する。
【0081】
図8では、図7と同様なカルーセルが繰り返し再生されるものとする。同図において、例えば再生信号が3番目の塊、即ち静止画1を定形データ放送再生処理中に、ユーザーにより静止画5が選択された場合、図11に示す状態変化通知手段113は画像選択指令321をMPEG−TS化手段に送信することで、MPEG−TS化手段109でのカルーセルパケット内の並び替えを指令する。並び替えの方法としては、同図に示すような順番に割り込ませる方法や、割り込ませた後は継続する元のカルーセルの並び通りに再生する方法(図示せず)がある。
【0082】
以上のように、選択されたデータに対応するDDBを即座に並び替えて再生することで、ディジタル放送受信機3側は従来の放送波で送信されるデータ放送に比べて早い応答で描画を開始することができる。
【0083】
次に、ディジタル放送受信機3における画像取得を高速化する第2の種類のデータ送出方式について図9、図10及び同じく図11を用いて動作を説明する。
【0084】
図9は新たに定義した定形データの例を示す図、図10はディジタル情報受信機3の画像取得を高速化する第2のデータ送出方式を示す図である。
【0085】
まず、図9に示すように、DII及びDDBから構成されるカルーセルをトランスポートパケットIDの100番に割り当てる。この時、DDBには第1の種類のデータ送出方式とは異なり、選択対象となる画像データはDDBには含まない。選択対象となる画像データは、同図に示すように、カルーセルとは異なるトランスポートパケットIDの101番〜105番を割り当てる。
【0086】
以上のように定義された定形データをMPEG−TS化手段109によって再生する場合の動作につて図10を用いて説明する。
【0087】
まず、画像が選択されていない場合はトランスポートパケットIDの100番のみを再生する。次にユーザーの操作によって静止画2が選択されるとする。この時、図11に示す状態変化通知手段113は画像選択指令321をMPEG−TS化手段109に対して発行する。この指令を受けたMPEG−TS化手段109は図10に示すように、今まで送信していたトランスポートパケットIDの100番に加えてトランスポートパケットIDの102番をマルチプレクスして再生する。以上のように、選択されたデータに対応するトランスポートパケットIDのデータを、即座にマルチプレクスして再生することでディジタル放送受信機3は、従来の放送波で送信されるデータ放送に比べて早い応答で描画を開始することができる。
【0088】
以上のように、本実施の形態4に示すように要求されたデータを即座に並び替えあるいはマルチプレクスすることで、従来のデータ放送に比べて早い応答を実現することができる。
【0089】
尚、図9で示した定形データの例において、静止画データに相当するトランスポートパケットは実施の形態1で説明した挿入データ301を挿入する部分として定義することもできる。この部分には、前述同様、動画、音声、アニメーション、ゲーム等を割り当ても良い。さらに、録画済みの番組を用いて、通常再生、早送り再生、巻き戻し再生等を割り当てても良い。
【0090】
(実施の形態5)
本発明による実施の形態5では、実施の形態3で説明したところの構成を基本に、リモコンを使用した例について、図12〜図15を用いて説明する。
【0091】
図12は、従来のリモコン操作を示す概念図、図13は、従来のディジタル放送受信機を経由した機器操作の例を示す概念図である。また、図14は、本実施の形態5による定形データ放送再生装置でのリモコン受光方式を示す概念図であり、本発明の第7の発明に係る記載の構成を示したものである。
【0092】
図15は、本発明の実施の形態5における定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図である。同図において図5と同じ構成要素には同一番号を付与し、説明を省略する。
【0093】
まず図12及び図13を用いて、従来のリモコンでの操作の例を説明する。
【0094】
図12は従来のリモコン操作を示す図である。同図は、TV受像機1、及びこれに接続された従来のAV機器A6、従来のAV機器B7、及びそれぞれを操作するための従来のAV機器A6のリモコン8、従来のAV機器B7のリモコン9で構成される。図13は従来のディジタル放送受信機を経由した機器操作の例である。同図は、TV受像機1、ディジタル放送受信機3、ディジタルコンテンツ再生機4で構成される。
【0095】
図12に示すように、従来のAV機器は個々にリモコンを持ち、視聴する画面は1つであるにも関わらず複数のリモコンが存在するという課題があった。また、図13に示すように、1つのリモコンでディジタルコンテンツ再生機器4を操作するためには、ディジタル放送受信機を経由して制御を行う必要があった。即ち、1つのリモコンでリモコン操作を伴う新しい機能をディジタルコンテンツ再生機4に追加するためには、ディジタル放送受信機3にこれをサポートする新規プログラムを搭載するか、あるいはディジタルコンテンツ再生機4に専用のリモコンを準備するしか方法はなかった。即ち、従来のディジタル放送受信機を用いながら1つのリモコンだけでディジタルコンテンツ再生機4にリモコン操作を伴う新しい機能を追加することはできないという課題があった。
【0096】
本実施の形態5は上記課題を解決する構成を図14及び図15を用いて説明する。
【0097】
図14は、TV受信機1、ディジタル放送受信機3、本発明の実施の形態5で構成される定形データ放送再生装置5、ディジタル放送受信機3のリモコン10、リモコン10の信号を受光するリモコン受光手段117から構成される。
【0098】
図15において、要求受付手段115は、リモコン受光手段117と、解析手段116とから構成される。リモコン受光手段117は、リモコン10から発信されるリモコン信号を受光する受光手段である。解析手段116は、受光されたリモコン信号の意味を解析する解析手段である。
【0099】
図14に示すように、ディジタル放送受信機用3のリモコン10から発信されるリモコン信号を定形データ放送再生装置側で受信、処理することで単一リモコンによる処理が可能となる。また、図15に示すように、実施の形態3における要求受付手段115の構成を、リモコン受光手段117と解析手段116により構成することで、TV受像機1に表示される定形データ放送アプリケーション画面の状態をユーザーの手で制御することができる。
【0100】
次に図15に示す本実施の形態の動作についてその詳細を説明する
リモコン10によって下向き矢印が押下されると、リモコン受光手段117はリモコン信号310を受光し、受信したリモコンコード310を解析手段116に送出する。解析手段116は受光されたリモコン信号の意味を解読する。但し、図13に示す受信方法の場合、ディジタル受信機3は特定の受信機とは限らない。この場合、リモコンの制御コードは機器メーカ毎に異なる。これに対応する場合は、解析手段116において機器メーカ毎の識別を行う。解析手段116によって解析されたリモコンコード312は状態遷移管理手段114に送出される。状態遷移管理手段114では下向き矢印が押されたことをリモコンコード312で判別し、操作画面のカーソル位置を1つ下に進めるための状態変化を指令する画面操作用制御コード311を生成する。画面操作用制御コード311は、定形データ放送に組み込まれた静止画データを一意に指定する制御コードを割り当てる。画面操作制御コード311として、状態の変化を示す制御コードを定義する方法もあるが、この方法の場合、ディジタル放送受信機3側での受信に失敗が発生した場合にディジタル放送受信機3と定形データ放送再生装置5の状態管理に食い違いを起こす。即ち、この食い違いは以降の操作に継続することとなる。この問題を避けるために、本発明の状態遷移管理手段114は、上記のように表示したい画面情報に一対一に対応する画面制御コード311を生成し状態変化通知手段113に送付する。状態遷移管理手段114はリモコン10からの指令に基づきデータ放送実行手段107により動作しているアプリケーションの状態を変化させるものであるが、このアプリケーション動作を管理する情報はリモコン10の操作のみに基づくとは限らない。例えば、状態遷移管理手段114は、表示対象となる静止画の総数、1ページ中に表示させる画像ファイル情報401の数等も管理しても良い。
【0101】
尚、BSディジタル放送の場合はリモコンに使用されるボタンが定められているため、異なる機器メーカのディジタル放送受信機3を使用した場合でも同様の操作環境を提供することができるという利点がある。
【0102】
以上のように、本実施の形態5の構成を用いる事で、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、第3の課題である「機器それぞれに専用のリモコンを備えると視聴者の操作が複雑になる」という課題を解決することができる。
【0103】
また、従来のディジタル放送受信機を用いながら1つのリモコンだけでディジタルコンテンツ再生機4にリモコン操作を伴う新しい機能を追加することはできないという課題を解決することができる。
【0104】
次に、図16を用いて、本実施の形態5を用いて実現できるアルバム機能の画面構成例における動作例について概略を説明する。
【0105】
図16において、画面右側半面に表示された5個の枠は選択対象となる静止画ファイルの内容を示す画像ファイル情報401の表示枠である。このタイトル表示枠には画像の名称を示す名前が表示される。受信機のリモコンに装備された下向き矢印ボタン、上向き矢印ボタンにより画面選択マーク402を移動させる。この時、画像選択マーク402が示す静止画を選択しプレビュー領域403に縮小表示する。さらに、決定ボタンを押すことで選択された静止画の全画面表示を行う。
【0106】
前述の本実施の形態3〜5の構成を用いることにより、上記のような操作環境を提供することができる。
【0107】
尚、本実施の形態5では、ディジタル放送受信機3のリモコン10を用いて制御する方法を示したが、異なるリモコンコードを持つ専用リモコンを使用しても良い。また、図15では要求受付手段115の構成要素としてリモコンを用いたが、従来の録画再生装置で使用されるような押しボタンを用いても良い、またIEEE1394インタフェース等を介して外部からコマンドを発行される構成であっても良い。また、図16のアルバム機能の画面構成では静止画を表示する例を用いたが、扱うデータは動画、音声、アニメーション、ゲーム等であってもよい。即ち、静止画をアルバム化するだけでなく動画や音声のアルバム化もできる。
【0108】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6による定形データ放送記録再生装置として、録画機能を持つ場合の例を説明する。
【0109】
図17は、本実施の形態による定形データ放送記録再生装置の構成を示すブロック図であり、本発明の第2の発明に係る記載の構成を示したものである。
【0110】
以下の説明では、新しい構成要素に番号を付与し説明を行うものとし、既出の構成要素については、既出と同一の番号を付与し説明を省略する。
【0111】
図17は、図1に記載の実施の形態1において説明した、挿入データ301に該当する部分に新しい機能を付加する内容を示したものである。
【0112】
図17は、番組情報取得手段120と、記録媒体制御手段123と、記録媒体124とから構成される。また、番組情報取得手段120は、番組情報取得手段121と、番組情報解析手段122を備えている。また、記録媒体制御手段は、付属情報管理手段125を備えている。
【0113】
以下、図17の動作を説明する。
【0114】
図17は、定形データ放送再生装置に記録するMPEG−TSデータから番組の付属情報を抽出し、図1で示した挿入データを作成する構成を示したものである。
【0115】
図中、302は、定形データ放送再生装置に記録するMPEG−TS信号を示している。120は、このMPEG−TS信号から、番組に関する情報を取得する手段であり、121は、MPEG−TS信号302から番組情報の書き込まれたパケットを抽出する手段である。122は、抽出したパケットデータの意味を解釈し、記録番組の放送日時やタイトル情報、さらに、映画やスポーツ番組といった番組のジャンル情報を抽出する手段である。
【0116】
303は、番組情報取得手段120が取り出した番組情報である。
【0117】
以下、上記構成による本実施の形態6の動作について説明を行う。
【0118】
コントローラや本体ボタン(図示せず)等から、MPEG−TSの記録要求があると、定形データ放送再生装置5は、MPEG−TS信号302で伝送される映像・音声信号を、記録媒体制御手段123経由で、記録媒体124に記録を開始する。また、同時に、番組情報取得手段120は、MPEG−TS信号からとりだした番組情報303を、記録媒体制御手段123に引渡し、記録媒体制御手段123は、その情報を記録媒体124に書き込み保存する。番組情報の取得は、大きくは2つのステップで行われる。まず第1のステップにて、番組情報抽出手段121はMPEG−TS信号302から、番組情報が含まれるSIT(Selection Information Table)パケットを抽出し番組情報解析手段に送信する。SITパケットとは、ストリームの情報、及びストリームに含まれるサービスの情報を提供するのに必要な情報の要約が記述されたパケットである。ディジタル放送受信機3は、外部機器に対してディジタル映像を送出する際にこのSITパケットを生成付与する。次に、第2のステップにて、番組情報解析手段122はSITパケットから現在時刻、番組開始時刻、番組放映時間、番組タイトル、ジャンルコード等を抽出する。このように抽出された付属情報303は付属情報管理手段に送付される。付属情報管理手段125は、前記付属情報303に加えて、録画した番組の総数(図中ではTotal Object数と記載)、録画済み番組の日時を基準とした順序(図中ではPosition番号と記載)、記録媒体124の残量等を管理する。
【0119】
このような構成をとることで、本実施の形態6で示すところの構成を含む定形データ放送録画再生装置は、記録した番組に関する情報を定形データ放送の挿入データ301として使用できることとなる。その結果、本定形データ放送録画再生装置は、記録した番組に関する情報をデータ放送として、デジタル放送受信機3を介して表示することができる。
【0120】
本実施の形態6の構成を用いることで、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、第4の課題である、「従来の録画再生装置は番組タイトル情報をディジタル放送受信機側から別途取得する方法しか存在しなかったため、番組タイトルを録画再生装置に通知する手段を持たないディジタル放送受信機から録画された番組はタイトル表示ができない」という第4の課題を解決することができる。
【0121】
また、記録媒体制御手段123が管理する情報として、番組情報だけではなく、付随する情報(たとえば記録媒体の残量等)も同様に表示することができる。さらに、番組情報の中に含まれる現在時刻を利用することで、定形データ放送記録再生装置側に専用の時刻管理タイマーを備えることなく録画開始時刻を管理することができるという効果もある。また、専用の時刻管理タイマーを備えている場合は、この時刻を合わせることができるという効果もある。
【0122】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7では、ディジタル放送受信機3からMPEG−TS形式で送出される番組を録画再生する機能を有し、録画した番組のタイトルを定形データに挿入する挿入データ301として保存し、さらに定形データ放送において、録画した番組をリモコンにて選択再生することが可能な装置の構成について説明する。
【0123】
図18は、本実施の形態7による定形データ放送記録再生装置の構成を示すブロック図であり、本発明の第2の発明に係る記載のものである。本実施の形態は、番組タイトルを抽出し、これを操作画面に表示し選択再生を実現するものである。
【0124】
同構成は、実施の形態5における図15(リモコン等による、定形データ放送による、記録番組再生の方式)及び実施の形態6における図17(記録動作における、定形データ放送への番組情報の書き込み)の構成要素を足し合わせた構成となっている。個々の構成要素について、すでに前述と同一の構成要素には、同一の番号を付与するものとし、説明を省略する。
【0125】
図18において、1は、TV受像機である。3は、データ放送実行手段107を備えるデジタル放送受信機である。10は、リモコンである。15は、定形データ放送録画再生装置である。
【0126】
また、定形データ放送録画再生装置15は、番組情報取得手段120、記録媒体制御手段123、記録媒体124、定形データ放送再生手段108と状態遷移制御手段112を備えている。それぞれの構成要素の働きは、前述したものと同一であるため、説明を省略する。また、313は、記録媒体制御手段123の状態変化を、状態遷移制御手段112の一部である、状態遷移管理手段114に通知するための内部状態通知信号である。
【0127】
以下図面に従って、図18に示す構成の、定形データ放送録画再生装置の動作を説明する。
【0128】
まず、ディジタル放送受信機3の機器操作機能を用いて番組を録画する。録画動作は、デジタル放送受信機3から定形データ放送録画再生装置15へのコマンド発行、あるいは、定形データ放送録画再生装置15の本体操作等を録画開始要求として、デジタル放送受信機3の出力するMPEG−TS信号302を受信した記録媒体制御手段123が、記録媒体124にMPEG−TS信号302を記録することで行われる。
【0129】
その際、MPEG−TS信号302の一部は、番組情報取得手段120によって抽出解析される。さらに、得られた録画番組にかかわる付属情報303を記録媒体制御手段123を経由して、記録媒体124に記録する。図18では、MPEG−TS信号302を記録する蓄積媒体と同一の蓄積媒体124に付属情報303を記録保存する構成を示しているが、別の記録媒体に蓄積をしても同一の動作形態とすることができる。
【0130】
次に、図18の定形データ録画再生装置15において、定形データを生成するときの動作について説明する。
【0131】
上述したように、定形データ放送録画再生装置15が録画動作を行った結果、新たに録画した番組のタイトル情報等を新たに挿入データにして、定形データ300に挿入する必要がある。
【0132】
この記録動作に伴う、定形データへのデータ挿入動作は、記録動作中に、番組情報を取得した時点で行っても良いが、記録動作中は、ディスク残量やオブジェクトサイズ等の情報は、随時変化しているので、記録動作が停止した後に再度、定形データ300へのデータ挿入動作を行う必要がある。また、このデータの挿入動作は、番組の記録動作を停止させた時点で、行ってもよい。また、定形データ放送のオブジェクトの再生が指示された時点で行うこともありえる。
【0133】
次に、図18の定形データ録画再生装置15において、定形データを再生するときの動作について説明する。
【0134】
定形データ放送を、デジタル放送受信機15に、再生データとして送出するために、定形データは、定形データ録画再生装置15の中の記録データの一部として操作可能とすることができる。本実施の形態では、たとえば、定形データ録画再生装置15をテープ機器として動作させる場合には、テープ先頭に記録されているものが、定形データ放送部分であるとして、テープを先頭まで巻き戻して、再生動作を行ったときに、定形データ放送を再生、送出されるようにすることができる。
【0135】
また、別の方法として、デジタル放送受信機3のリモコン10の特定のボタンを押下したときに、定形データ放送が、再生、送出するようにすることもできる。ただし、その場合、通常のデジタル放送受信機3の動作と輻輳しないボタンを選ぶ必要がある。
【0136】
また、定形データ放送録画再生装置15の本体のボタンが押下されたことを検出するか、専用のリモコンからのリモコン信号310を受信することによって、状態遷移制御手段112から、定形データ放送再生手段108に動作開始要求がつたわり、定形データ放送の再生、送出を開始することができる。
【0137】
また、通常の録画された録画番組は、再生時には、記録媒体制御手段123が、記録媒体124から録画番組のデータを読み出して再生動作を開始する。一方の定形データ放送は、かならずしも、その手順に沿わなくともよい。すなわち、定形データ放送の再生動作を要求されてから、定形データの読み出し、データ挿入をおこなっても良いし、または、再生動作を要求される前にあらかじめ、データ挿入手段110において、定形データ300に挿入データ301を挿入しておき、メモリや、磁気記録媒体等の一時記憶場所に保持しておくこともできる。
【0138】
定形データ放送は、定形データ放送再生手段108によって送信される。
【0139】
リモコン10の操作により、定形データ放送を操作することができる。
【0140】
リモコン信号310は、要求受付手段115により、その内容が状態遷移管理手段114に伝えられる。一方、313は、記録媒体制御手段123の内部状態を意味する信号であり、記録媒体制御手段123の管理情報(たとえば、記録媒体124の残容量や、ファイルシステムの生成・消去にかかわる情報など)が、内部状態通知信号313によって通知される。このような、記録媒体制御手段側からの内部状態を、状態遷移管理手段114に通知する手段を用意しておくことで、録画再生動作側の状態によって、状態変化通知を変化させるアプリケーションを用意することができる。たとえば、記録容量にあきのないとき、ユーザにその旨の注意を促すための通知を表示させるなど、である。
【0141】
本構成に示す、定形データ放送録画再生装置15のような構成によって、ディジタル情報受信機3が最新の機器のコントロール機能さない場合には、古い機器しか制御することができないという第1の課題、従来のD−VHS録画再生装置等の録画再生機器はデータ放送を録画再生することはできても録画再生機器側から再生されているデータ放送の画面を操作することはできないという第2の課題、機器それぞれにリモコン及び操作画面が存在することとなり視聴者の操作が複雑になるという第3の課題、さらに、番組タイトルを録画再生装置に通知する手段を持たないディジタル放送受信機から録画された番組はタイトル表示ができないという第4の課題を解決することができる。
【0142】
図19は番組タイトル情報表示の画面構成の一例を示す概念図である。
【0143】
以降、図19にそって、より具体的に、実施の形態7に示す、定形データ放送録画再生装置15の動作について説明する。
【0144】
図19において、404は、定形データ放送の表示画面毎の情報を表する領域であり、ここでは、表示しているページの番号を表示する領域である。
【0145】
405は、番組のタイトルや放送局、放送時間等の、記録されている番組に関する情報を表示する欄である。
【0146】
406は、405同様の番組の記録されている番組に関する情報を表示する欄であるが、ユーザーが、操作可能な情報をあらわしている。図の削除禁止情報はその一例であり、番組ごとに、削除可能・不可能を選択指定した結果を表示する領域である。
【0147】
409は、各ページに共通な情報を表示する領域であり、図19の例では、操作方法に関する情報を表示する領域としている。
【0148】
407、408、413,414は、ユーザがリモコンで押下可能なボタンである。図19の例では、再生動作開始ボタン407、番組削除禁止指定ボタン408、ページ送りボタン413、ページ戻しボタン414として定義している。
【0149】
410、411は、機器内部情報を表示する領域である。図19の例では、記録可能領域の残量を表示する領域としている。
【0150】
これらの領域は、定形データ放送の表示中に変化することもありえる。たとえば、残量表示410や、残量表示グラフ411の指し示す内容を、削除禁止情報406の指定によって変化する値と定義すると、ユーザが本定形データ放送画面を表示操作する中で、この410、411の領域は変化する。412は、番組選択マークの例であり、ユーザのリモコン操作によって、リアルタイムに変化するものである。このマークは、ユーザによるリモコンの上下矢印の操作によって移動するものである。
【0151】
本実施の形態7の構造での方式では、410や、404等の、ユーザのボタン操作により表示内容の変化するものは、図18の中の、状態遷移制御手段112によって制御されており、状態変化通知手段113の発行するイベントメッセージを、MPEG−TS化手段109が、デジタル放送受信機3に対して送信することで、画面が切り替わる。
【0152】
さらに、本実施の形態7に示す、定形データ放送録画再生機器15におけるリモコン操作について説明する。
【0153】
図19に示す、407、408、413、414、といったボタンは、デジタル放送受信機3のリモコンに付属する、カーソル移動のための矢印キーで選択することができる。しかしながら、その選択方法がデジタル放送受信機の機器操作機能における操作方法と輻輳した場合には、ユーザの意図とは異なる反応をすることがありえる。
【0154】
そのような場合には、リモコンの別のボタンに407、408、413、414のそれぞれの機能を割り付けることも可能である。たとえば、日本のBSディジタル放送受信機の場合、そのリモコンには、4つの色分けされたボタンが用意されており、そのそれぞれを、407、408、413、414に割り当てることが可能である。
【0155】
また、それ以外のボタンを割り当てることも可能である。たとえば、定形データ放送の選択画面から再生番組を選択、再生しているときに、もとの定形データ放送画面に戻る場合、元来のデータ放送操作で使用される「戻る」ボタンではなく、「番組表」といった、データ放送視聴時には、通常使用しないボタンを、定形データ放送の操作にわりつけることができる。
【0156】
このことにより、デジタル放送受信機3に付属のリモコンを使用できるようにすることで、「ディジタル情報受信機3が最新の機器のコントロール機能を有しない場合には、古い機器しか制御することができない」という課題をさらに踏み込んで解決することができるようになる。
【0157】
(実施の形態8)
次に本発明の実施の形態8について説明する。図20は、本発明の第10の発明に係る記載の、本発明第8の実施の形態による定形データ放送録画再生装置の構成を示すブロック図である。以下の説明では、新しい構成要素に番号を付与し説明を行うものとし、既出の構成要素については、既出と同一の番号を付与し説明を省略する。
【0158】
図20及び図21において、128はMPEGトランスポートストリームのプライベートパケットに挿入されて送信されたダウンロードデータを抽出するダウンロードデータ抽出手段、314はダウンロードデータ抽出手段128により抽出されたダウンロード信号である。ダウンロード信号314は、定形データ300を更新するためのダウンロード用定形データ322や、挿入データ301を更新するためのダウンロード用挿入データ323、さらには状態遷移管理手段114の管理方法を指令する状態遷移管理方式信号315や、状態変化通知手段113の通知方法を指令する状態変化通知方式信号316を含んでいる。また、129はダウンロード信号314に含まれるダウンロード用定形データ322やダウンロード用挿入データ323や状態遷移管理方式信号315や状態変化通知方式信号316を分類して、それぞれ、記録媒体制御手段123、データ挿入手段110、状態遷移管理手段114、状態変化通知手段113に伝える分配手段である。
【0159】
以下、本発明の実施の形態8における動作について説明を行う。
【0160】
ダウンロードデータ抽出手段128は、ディジタル放送受信機3から送出され、記録媒体制御手段123を通じて記録媒体124に蓄積されるMPEG−TS信号302を同時に取得し、MPEG−TS信号302のプライベートパケットに挿入されて送信されるダウンロード信号314を抽出する。ダウンロードデータ抽出手段128で抽出されたダウンロード信号314は分配手段129に送出される。分配手段129はダウンロード信号314の内容を確認して、ダウンロード信号314が定形データであるならば、記録媒体制御手段123にダウンロード信号314から抽出したダウンロード用定形データ322を送出する。記録媒体制御手段123は分配手段129から送られたダウンロード用定形データ322を定形データとして、記録媒体124に既に記録されている定形データ300と置換えることにより定形データ300のダウンロードを実施する。また、分配手段129がダウンロード信号314の内容を確認して、ダウンロード信号314からダウンロード用挿入データ323を抽出した場合は、この抽出したデータを記録媒体制御手段123に送出する。記録媒体制御手段123は前記分配手段129から送られたデータを挿入データとして、記録媒体124に既に記録されている挿入データ301と置換えることにより挿入データ301のダウンロードを実施する。また、分配手段129はダウンロード用挿入データを直接データ挿入手段110に送ることにより、リアルタイムに挿入データ301として定形データ放送に挿入してディジタル放送受信機に送ることも可能である。また、分配手段129がダウンロード信号314の内容を確認して、ダウンロード信号314から状態遷移管理方式信号315を抽出した場合は、状態遷移管理手段114に状態遷移管理方式信号315を送出する。状態遷移管理手段114は状態遷移管理方式信号315を受取ると、管理方法をそれに従い変更する。これにより、状態遷移管理手段の管理方法を更新して、操作画面上での動作制御を変更することができる。また,分配手段129がダウンロード信号314の内容を確認して、状態変化通知方式信号316を抽出した場合は、状態変化通知手段113に状態変化通知方式信号316を送る。状態変化通知手段113は状態変化通知方式信号316を受取ると、状態変化通知方法をそれに従い変更する。状態変化通知方法を変更することによりイベントメッセージの持つ意味を変更することが出来、前述の状態遷移管理方法の変更と併用することにより、定形データ放送で実現できる画面操作等のアプリケーションの機能拡張が可能となる。
【0161】
以上のような構成をとることで、定形データ放送録画再生装置15は、記録媒体124に記録されている定形データ、挿入データのダウンロードを実現できる。また、状態遷移管理手段114の状態遷移管理方法、ならびに状態変化通知手段の通知方法を変更し、定形データ放送により実現できるアプリケーションの機能拡張を実現できる。
【0162】
図22は、本発明の実施の形態8による定形データ放送録画再生装置を用いた蓄積型データ放送サービスの実現方法を示している。
【0163】
図22において、317は衛星放送信号、318は映像信号、319はデータ信号、11は衛星放送信号317を送信する通信衛星、12は通信衛星11から送信されてくる衛星放送信号317を受信する衛星放送用アンテナ、14は従来のディジタル放送受信機、1はTV受像機、15は本発明の定形データ放送録画再生装置である。
【0164】
図22では、従来のディジタル放送受信機14は受信した衛星放送信号317をそのままMPEG−TS信号302として、定形データ放送録画再生装置15に送るものとする。定形データ放送録画再生装置15では、上述したように定形データおよび挿入データのダウンロードを行うことが出来るので、蓄積型データ放送サービスとして提供するアプリケーションおよび情報データをプライベートパケットとしてMPEG−TSに挿入して衛星放送信号317として放送することにより、 定形データ放送録画再生装置15に蓄積することができる。ユーザーはデータ放送を利用したいときには、定形データ放送を再生することにより、定形データ放送録画再生装置15に蓄積されているデータを取り出すことが出来る。
【0165】
このような構成により、新たに蓄積データ放送専用ディジタル放送受信機13を導入することなく、従来のディジタル放送受信機を用いて既存の蓄積型データ放送サービスと同等のサービスを新規に実現することが出来る。また、定形データ放送録画再生装置15を増設することにより、容易に記憶媒体の容量拡張を実現できる。
【0166】
以上、実施の形態1〜8を用いて本発明について説明をしたが、それぞれの実施の形態で説明した定形データ放送再生装置及び定形データ放送録画再生装置は、実施の形態で使用した映像の録画機器以外にも音響機器、洗濯機等の白物家電、ドアホン等の広く一般の機器に適用しても良い。
【0167】
また、本発明において実現される効果の特に著しい点は旧来のディジタル放送受信機を利用できる点にあるが、新規に開発したディジタル放送受信機との併用により新規な機能・サービスを実現しても良い。
【0168】
また、ディジタル放送の用語は日本国内で実施されているBSディジタルで使用されている用語を基本に使用したが、これは本発明の効果を国内に限定するものではない。本発明と技術的に同一条件が成立する場合は、海外で検討、あるいは実施されているディジタル放送に適用しても良い。
【0169】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は新しい制御ソフトを装備しない、即ち古い外部機器しか制御できないディジタル放送受信機であっても、本発明の装置を用いることで画面表示あるいは操作を行うことができる定形データ放送再生装置又は定形データ放送録画再生装置を提供することができる。
【0170】
また、ディジタル放送受信機と同一のリモコンを用いて簡便に操作を行うことができる定形データ放送再生装置又は定形データ放送録画再生装置を提供することができる。
【0171】
また、番組タイトルを録画再生装置に通知をする手段を持たないディジタル放送受信機であっても番組タイトルを取得し、さらに表示選択する機能を実現した定形データ放送録画再生装置を提供することができる。
【0172】
また、蓄積放送に非対応の受信機であっても既存の蓄積型データ放送サービスと同等な内容の蓄積放送サービスを新規に提供することができる。
【0173】
また、操作画面、リモコン操作環境が一元化され操作が簡便になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図2】 同定形データ放送再生装置におけるデータ挿入手段の動作を説明するための概念図
【図3】 同定形データ放送再生装置におけるMPEG−TS化手段の動作を示すフローチャート
【図4】 本発明の実施の形態2による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図5】 本発明の実施の形態3による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図6】 同定形データ放送再生装置におけるカルーセルの構成および状態変化通知手段による状態通知の方法を示す図
【図7】 従来のデータ放送でのデータ送出方式を説明するための概念図
【図8】 本発明の実施の形態4による定形データ放送再生装置における画像データ取得を高速化する第1のデータ送出方式を説明するための概念図
【図9】 同定形データ放送再生装置における定型データの種類を示す図
【図10】 同定形データ放送再生装置における画像データ取得を高速化する第2のデータ送出方式を説明するための概念図
【図11】 同定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図12】 従来のリモコン操作を示す概念図
【図13】 従来のディジタル放送受信機を経由した機器操作の例を示す概念図
【図14】 本発明の実施の形態5による定形データ放送再生装置でのリモコン受光方式を示す概念図
【図15】 同定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図16】 同定形データ放送再生装置におけるアルバム機能の画面構成を示す概念図
【図17】 本発明の実施の形態6による定形データ放送録画再生装置での挿入データ抽出を示すブロック図
【図18】 本発明の実施の形態7による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図19】 同定形データ放送録画再生装置における番組タイトル情報表示の画面構成を示す概念図
【図20】 本発明の実施の形態8による定形データ放送録画再生装置の構成を示すブロック図
【図21】 同定形データ放送録画再生装置におけるダウンロードデータから各種データを抽出・分配する説明図
【図22】 同定形データ放送録画再生装置を用いた蓄積型データ放送の実現方法を示した概念図
【図23】 従来の記録再生装置におけるディジタルコンテンツ再生環境1を示すブロック図
【図24】 従来の記録再生装置におけるディジタルコンテンツ再生環境2を示すブロック図
【図25】 従来の蓄積型データ放送サービスの実現方法を示す概念図
【符号の説明】
1 TV受像機
3 ディジタル放送受信機
5 定形データ放送再生装置
101 表示手段
107 データ放送実行手段
108 定形データ放送再生手段
109 MPEG−TS化手段
110 データ挿入手段
111 定形データ保持手段
300 定形データ
301 挿入データ
320 ディジタルインターフェース
Claims (11)
- データ放送の画面を表示させるための定形データを保存する定形データ保存手段と、
前記定形データの書き換え対象データ部分に所定のデータを挿入するデータ挿入手段と、前記所定のデータが挿入された定形データをカルーセル方式にてMPEGトランスポートストリーム化し、デジタルインターフェースを介して定形データ放送の再生データとしてディジタル放送受信機に送出するMPEG - TS化手段とを有する定形データ放送送出手段と、
前記送出した定形データ放送画面の表示内容を制御する状態遷移制御手段と
を備えたことを特徴とする定形データ放送送出装置。 - データ放送の画面を表示させるための定形データを保存する定形データ保存手段と、
前記定形データの書き換え対象データ部分に所定のデータを挿入するデータ挿入手段と、前記所定のデータが挿入された定形データをカルーセル方式にてMPEGトランスポートストリーム化し、デジタルインターフェースを介して定形データ放送の再生データとしてディジタル放送受信機に送出するMPEG - TS化手段とを有する定形データ放送送出手段と、
MPEG−TS信号で伝送される番組を録画する記録媒体と、
前記MPEG−TS信号から番組情報を抽出する番組情報取得手段と、
前記送出した定形データ放送画面の表示内容を制御する状態遷移制御手段とを備え、
前記番組情報を挿入データとして使用することを特徴とする定形データ放送送出装置。 - 前記定形データ保存手段は、書き換え可能な媒体であることを特徴とする請求項1又は2記載の定形データ放送送出装置。
- 挿入データは写真、絵、または音楽データであることを特徴とする請求項1又は2記載の定形データ放送送出装置。
- 挿入データは定形データ放送送出装置に接続されたメモリーカードまたは光ディスクに記録されているデータであることを特徴とする請求項1又は2記載の定形データ放送送出装置。
- 状態遷移制御手段は、遷移要求を受け付ける要求受付手段と、定形データ放送の動作状態を管理する状態制御管理手段と、状態の変化を通知する状態変化通知手段とによって構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の定形データ放送送出装置。
- 要求受付手段は、ディジタル放送受信機用のリモコン信号を受光するリモコン受光手段と、リモコン信号を解析する解析手段とによって構成されることを特徴とする請求項6記載の定形データ放送送出装置。
- 状態変化通知手段は、データ放送のイベントメッセージ伝送方式を使用することを特徴とする請求項6記載の定形データ放送送出装置。
- 定形データ放送送出手段は、状態遷移制御手段の指令に基づき、定形データの中から所定のデータを選択的にMPEGトランスポートストリーム化することを特徴とする請求項1又は2記載の定形データ放送送出装置。
- 定形データまたは定形データに挿入する所定のデータは、受信したMPEGトランスポートストリーム中に含まれるダウンロードデータを抽出して得られるデータである請求項2記載の定形データ放送送出装置。
- デジタルインターフェースはIEEE1394インターフェースである請求項1又は2記載の定形データ放送送出装置。
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