JP3777460B2 - 窓用ロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓用ロック装置に関する。特に垂直軸回りに回転して開閉する窓用のロック装置に関する。なお、本明細書において垂直軸周りに回転する窓とは回転軸が固定されている窓だけでなく、例えば、一方の縦かまちの上下両端部がそれぞれ上下の窓枠部材に沿ってスライドすることによりすべり出して開く障子を備えたすべり出し窓等も含むものとする。
【0002】
【従来の技術】
従来の窓用のロック装置として、例えば、特開平7−208015号に記載のものがある。
【0003】
このロック装置は、窓枠と、窓枠に取り付けられ、かつ一方の縦かまちの上下両端部がそれぞれ上下両窓枠部材に沿ってスライドすることによりすべり出して開く障子と、窓枠の上下両窓枠部材と障子の上下両かまちとの間にそれぞれ設けられ、かつ障子を開状態に保持する開位置および障子を閉状態に保持する閉位置の間で切り換えられる窓ステーとよりなり、窓枠の上下両窓枠部材に沿って左右方向に移動自在に設けられており、かつその左右方向への移動により窓ステーを開位置と閉位置との間で切り換えて障子を開閉させる上下の窓開閉操作バーと、窓枠に設けられている窓開閉操作ハンドルと、操作ハンドルの回転を上下両開閉操作バーの移動に変換する伝動手段とを備えた窓に用いられるものである。
【0004】
ロック装置は、障子の上下縁部に設けられた係合部材と、窓枠の下窓枠部材および上窓枠部材にそれぞれ設けられて係合部材に係合しうるフックと、上下窓枠部材とフックとの間に設けられて、開閉操作バーの左右いずれか一方への移動によりフックを揺動させて係合部材に係合させ、かつ同じく開閉操作バーの逆方向への移動によりフックを揺動させて係合部材への係合を解除させるカムおよびカムフォロワとを備えたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のロック装置は、窓枠における上下窓枠部材に設けられたフックと障子の上下縁部に設けられた係合部材とを係合するものであるため、窓の高さが高いとき等窓がたわんでしまった場合、窓の高さ方向中央部における密閉性が悪くなることがあるという問題がある。
【0006】
また、フックは、窓開閉操作バーの移動によって揺動して係合部材と係合するものである。一方、窓の高さが高くなると上下の操作バーを動かすために必要な力が大きくなるため、操作ハンドルを回転させるのに要する力も大きくなる。このため、窓の高さが高くなるとフックを係合部材に係合させるために必要な力も大きくなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、窓の高さに関わらず閉状態の窓の密閉性に優れ、かつ、窓の高さに関わらず操作力の小さい窓用ロック装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するために本発明の窓用ロック装置は、垂直軸周りに回転して開く障子を窓枠にロックする窓用ロック装置であって、障子の開放側縁部に設けられた係合部材と、閉状態にある障子の開放側縁部と向かい合う一方の側部窓枠部材(左窓枠部材)に設けられた、係合部材と対応するカムと、一方の側部窓枠部材と閉状態にある障子の開放側縁部との間に上下に移動自在に設けられた移動部材と、移動部材を上下動させるために所定の方向に操作される屋内側に設けられた操作部材と、操作部材の操作を移動部材に伝達して移動部材を上下動させる伝動部材と、移動部材に揺動自在に取り付けられて係合部材およびカムと組をなすフックと、フックに固定されたカムフォロワとを備え、カムにカムフォロワが嵌まる切り欠きが形成され、フックが上下いずれか一方に移動することによりフックが揺動してフックと係合部材とが係合してロック状態となり、フックが上下いずれか他方に移動することによりフックが揺動してフックと係合部材との係合が解除されてロック解除状態となるようになされ、カムに揺動自在にストッパが取り付けられ、ストッパに誤ロック防止手段が設けられ、移動部材におけるこのストッパと対応する部分に誤ロック防止手段が設けられ、障子が開いた状態にあるときに、両誤ロック防止手段が互いに係合して移動部材の上下動を阻止するようになされているとともに、障子を閉じるさいに、ストッパが障子または係合部材によって揺動させられてストッパおよび移動部材の誤ロック防止手段の係合が解除されるようになされていることを特徴とするものである。
【0009】
このロック装置においては、係合部材が障子の側縁に設けられ、窓枠における係合部材に対応する位置にフックが設けられているので、障子をこれの開放側のかまちにおいて窓の側窓枠部材にロックすることができる。従って例えば、窓の高さ方向中央部にこのロック装置を設ければ、窓の高さに関わらず窓の密閉性を高くすることができる。
【0010】
また、フックを上下に移動させるロック用の操作部材が障子を開閉するための操作部材と別個に設けられているのでフックを上下に移動させるために必要な力を障子の高さに関わらず小さくすることができる。
【0011】
さらに、障子が開いた状態で装置が誤ってロック状態になるのを防止できるとともに、障子を閉めるさいには容易に誤ロック防止手段の係合を解除できる。
【0012】
上記の装置において、係合部材、カムおよびフックの組が上下に間隔をおいて複数設けられているとともに、複数のフックが一つの移動部材に取り付けられ、ストッパが少なくともいずれか1つのカムに取り付けられていることがある。
【0013】
この装置においては、さらに、窓の高さが高くなっても窓の密閉性が低下することがない。また、複数のフックが同一の移動部材により上下動するので、窓のロックに手間がかかることもない。また、複数のフックが一つの移動部材により上下動するようになされているので、操作部材を任意の位置に設けることができる。従って、窓の高さが高いさいでも、操作部材を窓下部に設けることができ、このロック装置は、窓のロックに対する操作性が優れたものとなる。
【0014】
上記ロック装置の、フックに係合部材を屋内側に引き寄せて障子を閉状態にする傾斜部が設けられていることがある。
【0015】
このロック装置においては、フックが揺動しつつ傾斜部によって障子を引き込むので、開いた状態にある障子を閉状態にまで引き寄せる引き寄せ距離が大きくなる。特に、窓の高さが高いさいには障子にねじれが生じ、障子下部と窓枠との間隔に比し、障子上部と窓枠との間隔が大きくなる傾向にあるが、このロック装置においては、障子の引き寄せ距離が大きいので、ねじれの差を吸収することができ、窓枠との間隔が大きくなる障子上部をも確実に閉状態にまで引き込める。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の1実施形態について説明する。
【0017】
なお、以下の説明において前後左右は図1を基準とするものとし、図1の左を左、右を右といい、上を前、下を後というものとする。なお、図1の上が屋外側であり、下が屋内側である。また、各部品の説明における前後左右は障子の閉位置を基準にいうものとする。
【0018】
すべり出し窓は、壁(W)の開口縁に取り付けられた窓枠(1)と、窓枠(1)に取り付けられ、かつ右側の縦かまちの上下両端部がそれぞれ窓枠の上下両窓枠部材(1a)(1b)にそってスライドすることによりすべり出して開く障子(2)と、窓枠(1)の上下窓枠部材(1a)(1b)と障子(2)との間にそれぞれ設けられ、かつ障子(2)を開状態に保持する開位置および障子(2)を閉状態に保持する閉位置の間で切り換えられる窓ステー(3)と、窓枠(1)における屋内側端部に配された網戸(S)とを備えている。
【0019】
また、すべり出し窓は、障子(2)を開閉するための開閉操作ハンドル(4)、第1開閉アーム(5)および第2開閉アーム(6)とを備えた障子開閉機構をも備えているが、これらの機構は公知のものであり詳細な説明は省略する。
【0020】
つぎに、ロック装置(8)について説明する。ロック装置(8)は、障子(2)をロックしたロック状態および障子(2)のロックを解除したロック解除状態をとるものであり、障子(2)の左かまちに上下に間隔をおいて取り付けられた2つ係合部材(9)と、左窓枠部材(1c)に上下に間隔をおいて設けられた2つのカム(14)と、左窓枠部材(1c)と閉状態にある障子(2)の左かまちとの間に上下動自在に設けられた複数のアーム状部材を連結してなる移動部材(12)と、移動部材(12)を上下動させるために窓枠(1)左下部における屋内側に揺動自在に設けられたレバー状のロック操作部材(13)と、操作部材(13)の揺動を移動部材(12)の上下動に変換して伝達するアーム状の伝動部材(16)と、移動部材(12)に上下に間隔をおいて揺動自在に取り付けられた2つのフック(10)と、カム(14)に取り付けられたストッパ(15)とを備えている。
【0021】
本実施形態では図2に示すようにカム(14)およびフック(10)等は上下に間隔をおいて2つずつ設けられている。
【0022】
移動部材(12)には前方に開口した切り欠き(誤ロック防止手段)(12b)が形成されている。この切り欠き(12b)はロック解除状態において後に詳しく述べるストッパ(15)の誤ロック防止手段と係合しうる位置に形成されている。切り欠き(12b)の下縁部前端には突部(誤ロック防止手段)(12c)が形成されている。
【0023】
操作部材(13)は、窓の左下部に取り付けられたレバー支持部材(20)の凹部(20a)に取り付けられて、図3に示す操作部材(13)が上下にのびるロック状態と、図4に示す前後にのびるロック解除状態との間を揺動するようになっている。
【0024】
伝動部材(16)の前端部には長孔(16a)が形成され、この長孔(16a)に移動部材(12)の下端部に設けられたピン(12a)が嵌め入れられている。また伝動部材(16)の後端部は、操作部材(13)の枢支部に回転自在に取り付けられている。このようにして、操作部材(13)の揺動によって伝動部材(16)の前端が上下動して移動部材(12)が上下に動くようになっている。なお、操作部材(13)は、ばね(19)によって図3に示す障子ロック状態となるように付勢されている。
【0025】
つぎにカム(14)およびフック(10)等について説明するが、上下のカム(14)、フック(10)等の構成は同一のものであるので以下、下側のカム(14)、フック(10)等について説明する。
【0026】
係合部材(9)は、障子(2)の左かまちに取り付けられた基板部(9b)と、基板部(9b)から左方向に突出した突部(9a)とからなる。
【0027】
フック(10)は、左右方向から見て略U状をなし、前垂直部(10a)と、後垂直部(10b)と、両垂直部(10a)(10b)を下端部で連結する連結部(10c)とよりなり、後垂直部(10b)下端部においてピン(11)によって移動部材(12)に枢着されている。フック(10)の後垂直部(10b)の上端には、後に述べるカム(14)の切り欠き(14c)に嵌るカムフォロワ(10d)が右方突出状に設けられている。フック(10)の前垂直部(10a)の後縁部は、上方に向かって前方に傾斜している。以下、この傾斜部分を符号(10e)で、傾斜部分(10e)の下方のまっすぐな部分を符号(10f)で示す。
【0028】
左窓枠部材(1c)にはカム(14)が固定されている。カム(14)は、左窓枠部材(1c)に密着させられた基板部(14a)と、基板部(14a)から右方に突出したカム本体部分(14b)とを備えている。本体部分(14b)には、これの下縁から上方にのびた切り欠き(14c)が形成されている。
【0029】
切り欠き(14c)の上部はまっすぐ上方にのびている。以下この部分を符号(14f)で示す。切り欠き(14c)の下部は下方に向かって前方に傾斜している。以下、この傾斜部分を(14g)で示す。また、傾斜部分の後縁には下方に向かって後方に傾斜したカムフォロア案内面(14h)が形成されている。
【0030】
カム(14)の基板部(14a)における本体部分(14b)の前上側に右方突出円柱部が形成され、この部分の右端にストッパ(15)の上端部がピン(18)によって揺動自在に取り付けられている。ストッパ(15)は、後に述べるように、移動部材(12)と協動して障子(2)が開状態にあるさいにフック(10)の上下動を防止し、ロック装置(8)がロック状態になるのを防止するためのものである。ストッパ(15)の下端は側面から見て下方に向かって前方に傾斜している。以下、この傾斜部分を符号(15a)で示す。そして、この傾斜部分(15a)の上側における前縁部に左方に折れ曲がった左方突出前板状部(15b)が形成されている。さらに、ストッパ(15)の後縁上部には左方突出後板状部(誤ロック防止手段)(15c)が形成されている。
【0031】
カム(14)の本体部分(14b)には前方開口溝(14d)が形成され、この溝(14d)にばね(17)の後部が嵌め入れられてカム(14)とストッパ(15)の前板状部(15b)との間にばね(17)が位置するようになされ、このばね(17)によってストッパ(15)が反時計回りに揺動するように付勢されている。
【0032】
上記のようなロック装置において、障子(2)がロックされた状態を図3に、障子(2)のロックが解除された状態を図4に示す。
【0033】
障子(2)がロックされて閉状態にある場合は、カムフォロワ(10d)がカム(14)の切り欠き(14c)の最上部に位置し、フック(10)の前垂直部(10a)とカム本体部分(14b)の前面とにより挟まれた状態でフック(10)と係合部材(9)の突部(9a)とが係合している。このさい、ストッパ(15)は下方に向かって後方に傾斜した状態をとっている。このとき、操作部材(13)は、上下にのびた状態をとっている。また、フック(10)の傾斜部(10e)とストッパ(15)の前板状部(15b)とが当接している。
【0034】
そして図3に示すロック状態から以下の様にしてロックが解除されて図4に示す状態となる。
【0035】
ロックを解除するために、操作部材(13)が図3および図4における時計回り方向に揺動させられる。操作部材(13)の揺動にともない、伝動部材(16)の先端が下降し、移動部材(12)が下降させられてフック(10)も一体に下降する。
【0036】
フック(10)の下降にともないカムフォロワ(10d)は切り欠き(14c)内を下降する。切り欠き(14c)内における上部のまっすぐな部分(14f)をカムフォロワ(10d)が下降しているさい、フック(10)はまっすぐ下方に下降していく。このときストッパ(15)はフック(10)の下降に伴い反時計回りに回転していくが係合部材(9)の位置はロック状態のときと変わらず障子(2)は閉状態を保ったままである。
【0037】
カムフォロワ(10d)が、切り欠き(14c)内におけるまっすぐな部分(14f)から傾斜部分(14g)へと移動すると、ストッパ(15)の前板状部(15b)はフック(10)の傾斜部分(10e)から離れ、ストッパ(15)の傾斜部分(15a)がフック(10)の傾斜部分(10e)にあたる。
【0038】
そして、カムフォロワ(10d)が切り欠き(14c)における傾斜部分(14g)内を下降するにつれてフック(10)は、図3および図4に示す時計回りに揺動しつつ下降する。一方、ストッパ(15)は、フック(10)の傾斜部分(10e)に案内されて反時計回りに揺動する。係合部材(9)は、フック(10)とストッパ(15)の揺動によってフック(10)の傾斜部分(10e)に案内されて徐々に前方へと移動し、障子(2)が、閉状態を脱して少しずつ開いていく。
【0039】
カムフォロワ(10d)が切り欠き(14c)内における傾斜部分(14g)から離れるまたはカムフォロワ(10d)が傾斜部分(14g)の下部にまで達すると、ストッパ(15)とフック(10)とが離れ、係合部材(9)が、フック(10)およびストッパ(15)によって挟まれた状態から脱するので障子(2)が自由に動くようになる。このときストッパ(15)の後板状部(15c)が移動部材(12)における切り欠き(12b)の後壁と突部(12c)との間に嵌っている。
【0040】
この状態では、ストッパ(15)の後板状部(15c)によって移動部材(12)の上方への移動が阻止される。従って、この状態では、フック(10)が上方に移動することがないので、障子(2)が開いた状態で誤って操作部材(13)を操作してロック装置(8)がロック状態になるのが防止される。なお、このとき操作部材(13)は、左右にのびたロック解除状態にあり、これ以上時計回りに揺動できない位置にあるため移動部材(12)を下方に移動させることもできない。
【0041】
障子(2)をロック解除状態からロック状態にする手順は上記の逆であるが、以下にこのさいの装置(8)の動作について簡単に述べる。
【0042】
全開状態にある障子(2)を閉じるさいに、障子(2)が所定量回転すると、障子(2)の係合部材(9)がストッパ(15)に当接してストッパ(15)をわずかに時計回りに揺動させ、後板状部(15c)が切り欠き(12b)と突部(12c)との間から離れる。このようにして、ストッパ(15)の後板状部(15c)と、移動部材(12)の切り欠き(12b)および突部(12c)との係合が解除されて移動部材(12)が上方へ移動できるようになる。従って操作部材(13)を操作して障子(2)をロックすることができるようになる。なお、ストッパ(15)と移動部材(12)との係合が解除されたさい、障子(2)はまだわずかに開いた状態である。つぎに操作部材(13)を反時計回りに揺動させてフック(10)を上方へと移動させる。このさいフック(10)のカムフォロワ(10d)がカム(14)のカムフォロア案内面(14h)に案内されて滑らかに切り欠き(14c)に導かれる。そして、カムフォロア(10d)が切り欠き(14c)の傾斜部分(14g)内を上昇している間は、係合部材(9)がストッパ(15)とフック(10)とで挟まれてフック(10)によって徐々に後方へと引き込まれて障子(2)がわずかに開いた状態から徐々に閉じられる。そして、カムフォロア(10d)が、切り欠き(14c)における傾斜部分(14g)からまっすぐな部分(14f)に達した時点で障子(2)は閉状態となる。そしてカムフォロア(10d)は、切り欠き(14c)におけるまっすぐな部分(14f)内を上昇し、図3に示すロック状態となる。
【0043】
このロック装置(8)においては、フック(10)およびストッパ(15)が揺動することにより閉状態にある障子(2)が押し出されてわずかに開いた状態となる、一方、わずかに開いた状態にある障子(2)は閉状態まで引き込まれる。また、障子(2)を引き込むフック(10)は揺動するとともにその前垂直部(10a)に傾斜部(10e)が設けられているので、障子(2)を引き込む距離が傾斜部(10e)を設けない場合に比して長くなる。
【0044】
また、このロック装置(8)においては、ロックが解除された状態では、障子(2)をわずかに開いた状態として障子(2)の係合部材(9)をストッパ(15)に当接させてストッパ(15)を揺動させることによりストッパ(15)と移動部材(12)との係合を解除しない限り移動部材(12)の移動が阻止されて操作部材(13)は動かない。従って、障子(2)が全開しているさい等に操作部材(13)を誤って動かしていまいロック装置(8)がロック状態になることがなく、安全である。移動部材(12)の移動の阻止は、障子(2)を閉じて障子(2)の係合部材(9)によってストッパ(15)を揺動させることにより解除されるので、特別な操作は必要でない。
【0045】
さらに、このロック装置(8)においては、操作部材(13)が窓枠(1)に屋内突出状に設けられているので、障子(2)をロックおよび障子(2)のロックの解除を行うさいに操作部材(13)が網戸(S)の邪魔になることがない。
【0046】
なお、本発明は上記実施形態のものに限られず、各部構成は適宜変更自在である。例えば、上記実施形態のロック装置(8)においてはストッパ(15)が上下両方のカム(14)に設けられているが、少なくともいずれか一方のカム(14)にストッパ(15)が設けられていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のロック装置が適用されたすべり出し窓の平面図である。
【図2】 同すべり出し窓の側面図である。
【図3】 本発明における1実施形態のすべり出し窓用ロック装置の障子ロック状態における側面図である。
【図4】 同ロック装置の障子ロック解除状態の側面図である。
【図5】 同ロック装置の要部の分解斜視図である。
【図6】 同ロック装置の要部の斜視図である。
【符号の説明】
(1) 窓枠
(1a)(1b) 上下窓枠部材
(1c) 左窓枠部材
(2) 障子
(2a) 縦かまち
(9) 係合部材
(10) フック
(10d) カムフォロワ
(12) 移動部材
(13) 操作部材
(14) カム
(16) 伝動部材
Claims (3)
- 垂直軸周りに回転して開く障子を窓枠にロックする窓用ロック装置であって、
障子の開放側縁部に設けられた係合部材と、
閉状態にある障子の開放側縁部と向かい合う一方の側部窓枠部材に設けられた、係合部材と対応するカムと、
一方の側部窓枠部材と閉状態にある障子の開放側縁部との間に上下に移動自在に設けられた移動部材と、
移動部材を上下動させるために所定の方向に操作される屋内側に設けられた操作部材と、
操作部材の操作を移動部材に伝達して移動部材を上下動させる伝動部材と、
移動部材に揺動自在に取り付けられて係合部材およびカムと組をなすフックと、
フックに固定されたカムフォロワとを備え、
カムにカムフォロワが嵌まる切り欠きが形成され、
フックが上下いずれか一方に移動することによりフックが揺動してフックと係合部材とが係合してロック状態となり、フックが上下いずれか他方に移動することによりフックが揺動してフックと係合部材との係合が解除されてロック解除状態となるようになされ、
カムに揺動自在にストッパが取り付けられ、ストッパに誤ロック防止手段が設けられ、移動部材におけるこのストッパと対応する部分に誤ロック防止手段が設けられ、障子が開いた状態にあるときに、両誤ロック防止手段が互いに係合して移動部材の上下動を阻止するようになされているとともに、障子を閉じるさいに、ストッパが障子または係合部材によって揺動させられてストッパおよび移動部材の誤ロック防止手段の係合が解除されるようになされていることを特徴とする窓用ロック装置。 - 係合部材、カムおよびフックの組が上下に間隔をおいて複数設けられているとともに、複数のフックが一つの移動部材に取り付けられ、ストッパが少なくともいずれか1つのカムに取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の窓用ロック装置。
- フックに、係合部材を屋内側に引き寄せて障子を閉状態にする傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の窓用ロック装置。
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