JP3773887B2 - トランシーバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばウェアラブルコンピュータ間のデータ通信のために使用されるトランシーバに関し、更に詳しくは、生体等の電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衣服のように人体に着けて、操作及び使用することができるという新しい概念のコンピュータが注目されている。このコンピュータは、ウェアラブルコンピュータ(Wearable Computer)と呼ばれ、携帯端末の小型化および高性能化により実現が可能となった。
【0003】
また、複数のウェアラブルコンピュータ間のデータ通信を人間の腕、肩、胴体等の人体(生体)を介して行う技術の研究も進んでおり、この技術は既に特許文献等で提案されている(例えば、特許文献1参照)。図7は、このような人体を介して複数のウェアラブルコンピュータ間通信を行う場合のイメージ図を示している。同図に示すように、ウェアラブルコンピュータ1は、これに当接されたトランシーバ3’とにより一組を構成しており、他のウェアラブルコンピュータ1とトランシーバ3’の組に対して、人体を介することによりデータ通信を行うことができる。また、ウェアラブルコンピュータ1は、人体に装着しているウェアラブルコンピュータ1以外のPC(パーソナルコンピュータ)5と壁等に設置されているトランシーバ3’aの組や、このPC5と床等に設置されているトランシーバ3’bの組とのデータ通信もそれぞれ可能である。但し、この場合のPC5は、ウェアラブルコンピュータ1とトランシーバ3’のように互いに当接されておらず、ケーブル4を介してトランシーバ3’a,3’bと接続されている。
【0004】
また、人体を介して行うデータ通信に関しては、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法による信号検出技術を利用し、送信すべき情報(データ)に基づく電界を電界伝達媒体である人体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行っている。この人体を介したデータ通信の技術については、図8及び図9を用いて、更に詳しく説明する。
【0005】
図8は、人体(生体100)を介したデータ通信を行うために用いるトランシーバ3’の全体構成図である。また、図9は、トランシーバ3’内の電界検出光学部110の詳細な構成を示した構成図である。
【0006】
図8に示すように、トランシーバ3’は、送信電極105および受信電極111がそれぞれ絶縁膜107,109を介して生体100に接触した状態で使用される。そして、トランシーバ3’は、図8に示すように、ウェアラブルコンピュータ1から供給されたデータをI/O(入出力)回路101を介して受信し、送信部103に送信する。送信部103では、送信電極105から絶縁膜107を介して電界伝達媒体である生体100に電界を誘起させ、この電界を生体100を介して生体100の他の部位に装着されている別のトランシーバ3’に伝達させる。
【0007】
また、トランシーバ3’は、生体100の他の部位に装着された別のトランシーバ3’から生体100に誘起して伝達されてくる電界を絶縁膜109を介して受信電極111で受信し、この受信した電界を電界検出光学部110で電気光学結晶に結合(印加)して電気信号に変換してから信号処理回路115に送信する。信号処理回路115では、送信されてきた電気信号の増幅及び雑音除去等の信号処理を行った後、波形整形回路117に送信する。波形整形回路117では、送信されてきた電気信号の波形整形を施し、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する。
【0008】
例えば、図7に示すように、右腕に装着したウェアラブルコンピュータ1は、トランシーバ3’により送信データに係る電気信号を電界として電界伝達媒体である生体100に誘起させ、波線で示すように電界として生体100の他の部位に伝達する。一方、左腕に装着したウェアラブルコンピュータ1では、生体100から伝達されてくる電界をトランシーバ3’により電気信号に戻してから、受信データとして受信することができる。
【0009】
また、トランシーバ3’により電気信号に戻す処理は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により電界を検出する電界検出光学部110によって行う。この電界検出光学部110は、図9に示すように、電流源119、レーザダイオード121、電気光学素子(電気光学結晶)123、第一及び第二波長板135,137、偏向ビームスプリッタ139、複数のレンズ133,141a,b、フォトダイオード143a,b、並びにグランド電極131により構成されている。尚、信号電極129は、図5に示すような形態のトランシーバ3’においては、受信電極111に相当するものである。
【0010】
このうち、電気光学素子123は、レーザダイオード121からのレーザ光の進行方向に対して直角方向に結合される電界にのみ感度を有し、この電界強度によって光学特性、すなわち複屈折率が変化し、この複屈折率の変化によりレーザ光の偏光を変化させるように構成されている。電気光学素子123の図上で上下方向に対向する両側面には、第1電極125と第2電極127が設けられている。この第1電極125および第2電極127は、レーザダイオード121からのレーザ光の電気光学素子123内における進行方向を両側から挟み、レーザ光に対して電界を直角に結合させることができる。
【0011】
また、電界検出光学部110は、第1電極125を介して信号電極129(受信電極111)に接続されている。第1電極125に対向する第2電極127は、グランド電極131に接続されており、第1電極125に対してグランド電極として機能するように構成されている。そして、信号電極129は、生体100に誘起されて伝達されてくる電界を検出すると、この電界を第1電極125に伝達し、第1電極125を介して電気光学素子123に結合することができる。
【0012】
一方、電流源119の電流制御によりレーザダイオード121から出力されるレーザ光は、コリメートレンズ133を介して平行光にされ、平行光となったレーザ光は第1波長板135で偏光状態を調整されて、電気光学素子123に入射する。電気光学素子123に入射されたレーザ光は、電気光学素子123内で第1、第2電極125,127の間を伝播するが、このレーザ光の伝播中において上述したように信号電極129が生体100に誘起されて伝達されてくる電界を検出し、この電界を第1電極125を介して電気光学素子123に結合すると、この電界は第1電極125からグランド電極131に接続されている第2の電極127に向かって形成される。この電界は、レーザダイオード121から電気光学素子123に入射したレーザ光の進行方向に直角であるため、電気光学素子123の光学特性である複屈折率が変化し、これによりレーザ光の偏光が変化する。
【0013】
次に、電気光学素子123において第1電極125からの電界によって偏光が変化したレーザ光は、第2波長板137で偏光状態を調整されて偏光ビームスプリッタ139に入射する。偏光ビームスプリッタ139は、第2波長板137から入射されたレーザ光をP波およびS波に分離して、光の強度変化に変換する。この偏光ビームスプリッタ139でP波成分およびS波成分に分離されたレーザ光は、それぞれ第1、第2の集光レンズ141a,141bで集光されてから、光電気変換手段を構成する第1、第2のフォトダイオード143a,143bで受光され、第1、第2のフォトダイオード143a,143bにおいてP波光信号とS波光信号をそれぞれの電気信号に変換して出力することができる。尚、上述したように第1、第2のフォトダイオード143a,143bから出力される電流信号は、抵抗を用いて電圧信号に変換されてから、図8に示す信号処理回路115で増幅及び雑音除去の信号処理を施され、波形整形回路117で波形整形の信号処理を施されてから、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給されることになる。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−352298号公報(第4−5頁、第1−5図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、人体に誘起された電界の強度は、人体の置かれている場所の違いや、電力供給源がAC電源かバッテリーかによっても異なるため、受信感度を状況に応じて調整する必要がある。例えば、ウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3’を装着した人間同士が握手した場合と、ウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3’を装着した人間がAC電源につながったPC5と接続されているトランシーバ3’a,bの電極を直接触れた場合とを比べると、人間に誘起される電界強度差は極端に異なるため、両者を満たす最適な通信状態を確保できない。
【0016】
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、どのような状況下においても、最適な通信状態を保つようにすることを目的としたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバであって、前記電界伝達媒体に絶縁体を挟んで当接された受信電極に接続可能な複数の電極から成る第1の電極群と、当該第1の電極群に対してグランド電極として機能する複数の電極から成る第2の電極群とが設けられ、前記電界伝達媒体に電界が誘起して伝達されてくることにより、前記第1及び第2の電極群の間に入射されたレーザ光の偏光を変化させることが可能な電気光学手段と、前記第1の電極群のうちの一部又は全部の電極と前記受信電極とを接続する受信側接続手段と、前記第2の電極群のうちの一部又は全部の電極と前記グランド電極とを接続するグランド側接続手段と、前記電気光学手段によって変化させたレーザ光の偏光に基づいて電界を検出し、当該電界を受信情報として電気信号に変換する電界検出手段と、前記電界検出手段により変換した電気信号を信号処理して出力する信号処理手段と、前記信号処理手段により信号処理した電気信号の振幅を測定する振幅測定手段と、前記振幅測定手段による測定結果に基づいて、前記受信側接続手段及びグランド側接続手段の接続を制御する接続制御手段と、を有することを特徴とするトランシーバである。
【0018】
請求項2に係る発明は、電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバであって、前記電界伝達媒体に絶縁体を挟んで当接された受信電極に接続可能な単一の第1の電極と、当該第1の電極に対してグランド電極として機能する複数の電極から成る第2の電極群とが設けられ、前記電界伝達媒体に電界が誘起して伝達されてくることにより、前記第1の電極及び第2の電極群の間に入射されたレーザ光の偏光を変化させることが可能な電気光学手段と、前記第2の電極群のうちの一部又は全部の電極と前記グランド電極とを接続するグランド側接続手段と、前記電気光学手段によって変化させたレーザ光の偏光に基づいて電界を検出し、当該電界を受信情報として電気信号に変換する電界検出手段と、前記電界検出手段により変換した電気信号を信号処理して出力する信号処理手段と、前記信号処理手段により信号処理した電気信号の振幅を測定する振幅測定手段と、前記振幅測定手段による測定結果に基づいて、前記グランド側接続手段の接続を制御する接続制御手段と、を有することを特徴とするトランシーバである。
【0019】
請求項3に係る発明は、電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバであって、前記電界伝達媒体に絶縁体を挟んで当接された受信電極に接続可能な複数の電極から成る第1の電極群と、当該第1の電極群に対してグランド電極として機能する単一の第2の電極とが設けられ、前記電界伝達媒体に電界が誘起して伝達されてくることにより、前記第1の電極群及び第2の電極の間に入射されたレーザ光の偏光を変化させることが可能な電気光学手段と、前記第1の電極群のうちの一部又は全部の電極と前記受信電極とを接続する受信側接続手段と、前記電気光学手段によって変化させたレーザ光の偏光に基づいて電界を検出し、当該電界を受信情報として電気信号に変換する電界検出手段と、前記電界検出手段により変換した電気信号を信号処理して出力する信号処理手段と、前記信号処理手段により信号処理した電気信号の振幅を測定する振幅測定手段と、前記振幅測定手段による測定結果に基づいて、前記受信側接続手段の接続を制御する接続制御手段と、を有することを特徴とするトランシーバである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係るトランシーバは、送信すべき情報に基づいた電界を電界伝達媒体(生体100等)に誘起させる一方で、電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、電界伝達媒体を介した情報の送受信が可能なトランシーバである。以下、第1乃至第4の実施形態に係るトランシーバ31〜4について説明する。
【0021】
〔第1の実施形態〕
以下、図1乃至図3を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。尚、図1は、第1の実施形態に係るトランシーバ31の全体構成図である。図2は、電気光学素子1231の拡大斜視図である。図3は、電気光学素子1231の感度(電界の様子)と受信側接続部11及びグランド側接続部13の接続態様との関係を示した図である。
【0022】
図1に示すように、トランシーバ31は、大きく分けると、従来のトランシーバ3’と同様に、I/O(入出力)回路101、送信部103、送信電極105、絶縁膜107,109、受信電極111、電界検出光学部10、信号処理回路20、及び波形整形回路117によって構成されている。尚、従来と同じ機能、構成要素に関しては、同一符号を付しているが、ここで改めて説明する。
【0023】
まず、I/O回路101は、トランシーバ31がコンピュータ等の外部処理装置とのデータの入出力を行う回路である。送信部103は、I/O回路101から出力されるデータ(情報)に基づき、このデータに係る電界を生体に誘起させる機能を有している。送信電極105は、絶縁膜107を挟んで生体100に当接することができ、送信部103により生体100に対して電界を誘起するために使用する電極であり、送信用アンテナとして使用される。絶縁膜107は、トランシーバ31を生体100に装着する際に、送信電極105が直接生体100に接触することを防ぐためのものであり、送信電極105と生体100との間に配置される絶縁体の膜である。
【0024】
また、受信電極111は、絶縁膜109を挟んで生体100に当接することができ、生体100の他の部分に装着されているウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ31から生体100に誘起されて伝達されてくる電界を受信するために使用する電極であり、受信用アンテナとして使用される。絶縁膜109は、上記絶縁膜107と同じように、受信電極111と生体100との間に配置される絶縁体の膜である。
【0025】
更に、電界検出光学部10は、従来の電界検出光学部110と同様に、受信電極111で受信した電界を検出し、この電界を受信情報として電気信号に変換する機能を有しているが、従来の電界検出光学部110とは異なる構成要素を含んでいるため、後ほど詳述する。また、信号処理回路20についても、従来の信号処理回路115と同様に、電界検出光学部10から送信されてきた電気信号の増幅及び雑音除去等の信号処理を行って波形整形回路117(I/O回路101側)に出力する機能を有しているが、従来の信号処理回路115とは異なる構成要素を含んでいるため、これについても後ほど詳述する。また、波形整形回路117は、信号処理回路20から送信されてきた電気信号の波形整形を施し、I/O回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する機能を有している。
【0026】
次に、電界検出光学部10の構成要素について詳細に説明する。
【0027】
電界検出光学部10は、電流源119、レーザダイオード121、電気光学素子1231、電極A,Bから成る第1の電極群、電極C,Dから成る第2の電極群、受信側接続部11、グランド側接続部13、グランド電極131、偏向検出光学系140、第1及び第2フォトダイオード143a,b、並びに第1及び第2の固定抵抗145a,145bを有している。
【0028】
このうち、電流源119は、レーザダイオード121を駆動するための電流を供給するものである。レーザダイオード121は、電流を流すとレーザ光を発光させて、電気光学素子1231に入射させる半導体素子である。電気光学素子1231は、上述のように、受信電極111を介して生体100に誘起された電界を結合し、レーザ光の偏光を変化させる素子であり、レーザ光と電気光学素子を用いた電気光学的手法により電界を検出することができる。図1においては、紙面の大きさの関係上、図9に示すコリメートレンズ133及び第1及び第2波長板135、137を省略しているが、実際には存在している。また、グランド電極131は、電気光学素子1231に結合した電界を引き抜きやすくするための電極である。
【0029】
更に、本実施形態における電気光学素子1231には、図1上で上下左右方向に対向する四面に、それぞれ電極A、電極B、電極C、及び電極Dが設けられている。これら4つの電極A,B,C,Dは、図2に示すように、レーザダイオード121からのレーザ光の電気光学素子1231内における進行方向を4方向から挟み、レーザ光に対して電界を直角に結合させるために使用する電極である。また、第2の電極群としての電極C,Dは、第1の電極群としての電極A,Bに対してグランド電極として機能するものである。
【0030】
また、受信側接続部11は、4つの電極A,B,C,Dのうち、第1の電極群としての電極A,Bを選択的に切り替えて又は同時に受信電極111(信号電極129)と接続させるためのスイッチであり、後述の制御部23により接続態様が制御される。即ち、制御部23による制御により、第1の電極群のうちの一部(電極A若しくは電極B)又は全部(電極A及び電極B)と受信電極111とを接続することができる。
【0031】
同様に、グランド側接続部13は、4つの電極A,B,C,Dのうち、第2の電極群としての電極C,Dを選択的に切り替えて又は同時にグランド電極131と接続させるためのスイッチであり、後述の制御部23により接続態様が制御される。即ち、制御部23による制御により、第2の電極群のうちの一部(電極C若しくは電極D)又は全部(電極C及び電極D)とグランド電極131とを接続することができる。
【0032】
また、偏向検出光学系140は、図9における偏向ビームスプリッタ139、及び第1及び第2の集光レンズ141a,bから成る。偏向ビームスプリッタ139は、第2波長板137から入射されたレーザ光をP波成分およびS波成分に分離すると共に、電気光学素子1231で偏光が変化したレーザ光の偏光変化量をレーザ光の強度変化に変換する光学系である。また、第1及び第2の集光レンズ141a,bは、P波成分およびS波成分に分離されたレーザ光をそれぞれ集光してから、それぞれフォトダイオード143a,bに入射させるためのレンズである。尚、電気光学素子1231からレーザ光のP波及びS波成分が2つに分離されて出てくるときには、これら2つの成分は強度変化が逆相になっている。即ち、一方の強度が増加すれば他方の強度が減少するという関係にある。
【0033】
更に、第1及び第2のフォトダイオード143a,bは、レーザ光(P波成分およびS波成分)を、このレーザ光の強度に応じてそれぞれ電流信号に変換する受光素子である。また、第1及び第2の固定抵抗145a,bは、第1及び第2のフォトダイオード143a,bによって変換された電流信号を電圧信号に変換するための抵抗であり、抵抗値は固定されている。
【0034】
次に、信号処理回路20の構成要素について詳細に説明する。
【0035】
信号処理回路20は、差動アンプ112、雑音除去フィルタ114、固定ゲインアンプ116、振幅測定部21、及び制御部23を有している。
【0036】
このうち、差動アンプ112は、第1及び第2固定抵抗145a,bからの電圧信号を差動増幅するアンプである。雑音除去フィルタ114は、差動アンプ112から出力される信号の帯域を制限して不要な雑音を除去するフイルタである。固定ゲインアンプ116は、雑音除去フイルタ114から出力された信号を増幅する増幅器であり、ゲインが固定されているものである。振幅測定部21は、固定ゲインアンプ116から出力された電圧信号の振幅を測定する装置である。
【0037】
また、制御部23は、振幅測定部21からの測定値をもとに、受信側接続部11及びグランド側接続部13に切替制御信号又は同時接続制御信号を出力するコンピュータである。例えば、固定ゲインアンプ116から出力された電圧信号(電気信号)が所定値よりも小さければ、電気光学素子1231の感度を高くするように受信側接続部11及びグランド側接続部13の接続態様の制御を行う。これにより、偏光検出光学系140で変換させるレーザ光の強度が高くなるため、第1及び第2のフォトダイオード143a,bからの電流信号及び第1及び第2の固定抵抗からの電圧信号の振幅が高くなる。逆に、固定ゲインアンプ116から出力された電圧信号(電気信号)が所定値よりも大きければ、電気光学素子1231の感度を低く(鈍く)するように受信側接続部11及びグランド側接続部13の接続態様の制御を行う。これにより、偏光検出光学系140で変換させるレーザ光の強度が低くなるため、第1及び第2のフォトダイオード143a,bからの電流信号及び第1及び第2の固定抵抗からの電圧信号の振幅が低くなる。これは、信号処理回路20から波形整形回路117に出力される電圧信号(電気信号)の振幅を一定に安定させる制御である。
【0038】
図3には、電気光学素子1231の感度と受信側接続部11及びグランド側接続部13の接続態様との関係を示している。図3は、図3(a)が一番感度が高く、図3(a)から図3(e)に行くに従って感度が低くなるように表している。これは、電気光学素子は電界をかける方向によって感度が変わり、面方位で感度が決まるという性質を利用したものである。例えば、図3(a)は、受信側接続部11を電極Aに切り替え、グランド側接続部13を電極Cに切り替えた場合の電界の様子(電気力線)を示している。また、図3(b)は、受信側接続部11を電極Aに切り替え(一部接続)、グランド側接続部13を電極C及び電極Dの同時接続(全部接続)とした場合の電界の様子を示している。この場合、電極Aと電極Dの成す角側が最も電界が強く(電気力線が密)、レーザ光方向に行くに従って電界が弱くなる(電気力線が疎)。
【0039】
続いて、第1の実施形態に係るトランシーバ31の動作について説明する。
【0040】
まず、トランシーバ31は、ウェアラブルコンピュータ1から供給されたデータをI/O回路を介して送信部103で受信する。これにより、送信部103では、送信電極105から絶縁膜107を介して電界伝達媒体である生体100に電界を誘起させ、この電界を生体100を介して他の部位に装着されている別のトランシーバやPC等に伝達させる。
【0041】
また、トランシーバ31は、生体100の他の部位に装着された別のトランシーバやPCから生体100に誘起して伝達されてくる電界を絶縁膜109を介して受信電極111で受信する。ここで、受信側接続部11及びグランド側接続部13では、制御部23の接続制御により予め定められた接続態様になっている。即ち、受信側接続部11により、第1の電極群である電極Aと電極Bの一方又は両方(一部又は全部)を受信電極111と接続させると共に、グランド側接続部13により、第2の電極群である電極Cと電極Dの一方又は両方(一部又は全部)をグランド電極131と接続させている。そのため、上記受信した電界は、電気光学素子1231において図3に示すような状態でレーザ光を結合させて、レーザ光の偏光を変化させる。そして、この変化させたレーザ光を偏光検出光学系140によってP波成分およびS波成分に分離すると共に、電気光学素子123で偏光が変化したレーザ光の偏光変化量をレーザ光の強度変化に変換する。
【0042】
次に、レーザ光の強度変化量のP波成分を第1のフォトダイオード143aで電流信号に変換すると共に、S波成分を第2のフォトダイオード143bで電流信号に変換する。そして、これらの電流信号をそれぞれ第1及び第2の固定抵抗145a,bで電圧信号に変換して差動アンプ112に送信する。
【0043】
次に、第1及び第2固定抵抗145a,bからの電圧信号を差動アンプ112で差動増幅し、雑音除去フィルタ114で電圧信号の帯域を制限して不要な雑音を除去し、固定ゲインアンプ116で信号増幅して、波形整形回路117に送信する。そして、波形整形回路117で、電圧信号の波形整形を施し、I/O回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する。
【0044】
一方、上記固定ゲインアンプ116で増幅された電圧信号は、振幅測定部21にも送信される。振幅測定部21では、受信した電圧信号の振幅を測定し、制御部23に送信する。制御部23では、振幅測定部21からの測定値をもとに、受信側接続部11及びグランド側接続部13の接続態様を制御して、最適な通信状態を保つように変化させる。
【0045】
以上説明したように本実施形態によれば、振幅測定部21及び制御部23により、受信側接続部11及びグランド側接続部13の接続態様をフィードバック制御することで、信号処理回路20から出力される電気信号の強度を一定値に安定することができ、常に最適な通信状態を保つことができるという効果を奏する。
【0046】
〔第2の実施形態〕
以下、図4を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は、第2の実施形態に係るトランシーバ32の電気光学素子1232部分の拡大図である。本実施形態は、上記第1の実施形態に比べて電気光学素子1232の構成、並びに受信側接続部31及びグランド側接続部33の構成が異なり、制御部23の制御方法が異なるのみで、それ以外は同じであるため、この相違部分のみを説明する。
【0047】
図1においては、電気光学素子1231の断面が長方形(又は正方形)であるのに対し、本実施形態の電気光学素子1232は、図4に示すように、断面が八角形に形成されている。更に、各辺には合計8つの電極A’,B’,C’,D’,E’,F’,G’,H’がそれぞれ設けられている。受信側接続部31は、上記受信側接続部11と同様に制御部23によって第1の電極群と受信電極111を接続するスイッチであるが、第1の電極群として4つの電極A’,B’,C’,D’の一部又は全部を接続制御する点が異なる。また、グランド側接続部33は、上記グランド側接続部13と同様に制御部23によって第2の電極群とグランド電極131を接続するスイッチであるが、第2の電極群として4つの電極E’,F’,G’,H’の一部又は全部を接続制御する点が異なる。
【0048】
このような構成により、例えば、第1の電極群の電極A’及び電極B’を受信電極111と接続させ、第2の電極群の電極F’をグランド電極131と接続させるといった接続態様を取ったり、第1の電極群の電極C’を受信電極111と接続させ、第2の電極群の電極E’をグランド電極131と接続させるといった接続態様を取ることができる。
【0049】
以上説明したように本実施形態によれば、第1の実施形態よりも多くの電極を設けた電気光学素子1232を使用することにより、電気光学素子の感度を更に細かく制御することができるという効果を奏する。
【0050】
尚、本実施形態では8つの電極を設け、上記第1の実施形態では4つの電極を設けたが、これに限るものではなく、これ以上の数の電極を設けてもよく、これ以下の数の電極を設けてもよい。但し、感度の制御を行うには、最低3つの電極が必要である。
【0051】
〔第3の実施形態〕
以下、図5を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。図5は、第3の実施形態に係るトランシーバ33の電気光学素子1233部分の拡大図である。本実施形態は、上記第1の実施形態に比べて電気光学素子1233の構成及び受信側接続部41の構成が異なり、また、グランド側接続部33に相当する接続部がなく、更に、制御部23の制御方法が異なるのみで、それ以外は同じであるため、この相違部分のみを説明する。
【0052】
図1においては、電気光学素子1231の4辺に一つずつ電極を設けたのに対し、本実施形態の電気光学素子1233は、図5に示すように、受信電極111側の一辺に7つの電極a,b,c,d,e,f,gを分割して並列に設け、グランド電極131側の一辺に1つの電極αを設けている。受信側接続部41は、上記受信側接続部11と同様に制御部23によって第1の電極群と受信電極111を接続するスイッチであるが、第1の電極群として、7つの電極a,b,c,d,e,f,gの一部又は全部を接続制御する点が異なる。
【0053】
また、レーザ光は電界が存在する所だけ偏向の変化を受けるため、電極aのみを接続した場合には、電極aと電極αにより生じる電界の部分だけ偏光の変化を受け、そこから先の電極b,c,d,e,f,gと電極αの間では素通りするだけである。よって、信号処理回路20から波形整形回路117に出力される電圧信号(電気信号)の振幅が大きいときには、電気光学素子1233の感度を低く(鈍く)するために、電極a,b,c,d,e,f,gのうちで電極aのみを受信電極111と接続させるといった制御を行う。逆に、電圧信号の振幅が小さいときには、電気光学素子1233の感度を高くするために、電極a,b,c,d,e,f,gのうちで電極a,b,c等の多くの電極と受信電極111を接続させるといった制御を行う。
【0054】
以上説明したように本実施形態によれば、電気光学素子1233の2辺に電極を設けるにも拘わらず、複数の電極を使用することにより、電気光学素子の感度を更に細かく制御することができるという効果を奏する。
【0055】
尚、本実施形態では7つの電極を設けたが、これに限るものではなく、これ以上の数の電極を設けてもよく、これ以下の数の電極を設けてもよい。但し、感度の制御を行うには、最低2つの電極(例えば、電極a,b)が必要である。
【0056】
〔第4の実施形態〕
以下、図6を用いて、本発明の第4の実施形態について説明する。図6は、第4の実施形態に係るトランシーバ34の電気光学素子1234部分の拡大図である。本実施形態は、上記第1の実施形態に比べて電気光学素子1234の構成、並びに受信側接続部51及びグランド側接続部53の構成が異なり、制御部23の制御方法が異なるのみで、それ以外は同じである。また、本実施形態は、上記第3の実施形態の変形例であるため、第3の実施形態と比較して説明する。
【0057】
本実施形態の電気光学素子1234には、図6に示すように、受信電極111側の一辺に第1の電極群としての7つの電極a1,b1,c1,d1,e1,f1,g1を並列に設けている点は第3の実施形態と同様であるが、グランド電極131側の一辺にも第2の電極群としての7つの電極a2,b2,c2,d2,e2,f2,g2を設けている点が相違している。また、第1の電極群の一部又は全部と受信電極111を接続させる受信側接続部51を有している点は第3の実施形態と同様であるが、第2の電極群の一部又は全部とグランド電極131を接続させるためのグランド側接続部53も有している点が相違している。
【0058】
このような構成により、例えば、第1の電極群の電極a1を受信電極111と接続させ、第2の電極群の電極g2をグランド電極131と接続させるといった接続態様を取ったり、第1の電極群の全ての電極を受信電極111と接続させ、第2の電極群の電極a2,f2をグランド電極131と接続させるといった接続態様を取ることができる。
【0059】
以上説明したように本実施形態によれば、電気光学素子1233の2辺に電極を設けるにも拘わらず、両辺に複数の電極を使用することにより、第3の実施形態に比べて更に電気光学素子の感度を細かく制御することができるという効果を奏する。
【0060】
尚、本実施形態では各辺に7つの電極を設けたが、これに限るものではなく、これ以上の数の電極を設けてもよく、これ以下の数の電極を設けてもよい。また、各辺の電極数は異なっていてもよい。例えば、受信電極111側(受信側接続部51側)には、3つの電極a1、b2、c3を設け、グランド電極131側(グランド側接続部53側)には、2つの電極a2,b2を設けるような場合である。但し、感度の制御を行うには、一辺に最低2つの電極を設けると共に、他辺に最低1つの電極を設ける必要がある。例えば、受信電極111側には、1つの電極a1を設け、グランド電極131側には、2つの電極a2,b2を設けるような場合である。
【0061】
尚、上記各実施形態では、信号処理回路20と波形整形回路117を別個の回路として説明したが、これに限るものではなく、信号処理回路20の中に波形整形回路117を含めるようにしてもよい。この場合、固定ゲインアンプ111からの出力をフィードバック制御に使用せず、波形整形回路117からの出力を使用するようにしてもよい。
【0062】
また、上記実施形態では、送信電極105と受信電極111を別個の電極としたが、これに限るものではなく、一つの電極として形成し、送受信電極としてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、振幅測定手段による測定結果に基づいて受信側接続手段及びグランド側接続手段の接続を制御することにより、信号処理手段から出力される電気信号の強度を一定値に安定することができ、常に最適な通信状態を保つことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトランシーバ31の全体構成図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る電気光学素子1231の拡大斜視図。
【図3】電気光学素子1231の感度(電界の様子)と受信側接続部11及びグランド側接続部13の接続態様との関係を示した図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る電気光学素子1232の拡大図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る電気光学素子1233の拡大図。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る電気光学素子1234の拡大図。
【図7】人体(生体100)を介して複数のウェアラブルコンピュータ間通信を行う場合のイメージ図。
【図8】人体(生体100)を介したデータ通信を行うために用いる従来のトランシーバ3’の全体構成図。
【図9】従来のトランシーバ3’内の電界検出光学部110の詳細な構成を示した構成図。
【符号の説明】
1 ウェアラブルコンピュータ
31 (第1の実施形態に係る)トランシーバ
32 (第2の実施形態に係る)トランシーバ
33 (第3の実施形態に係る)トランシーバ
34 (第4の実施形態に係る)トランシーバ
3’ (従来の)トランシーバ
10 電界検出光学部〔電界検出手段の一例〕
11 (第1の実施形態に係る)受信側接続部〔受信側接続手段の一例〕
13 (第1の実施形態に係る)グランド側接続部〔グランド側接続手段の一例〕
20 信号処理回路〔信号処理手段の一例〕
21 振幅測定部〔振幅測定手段の一例〕
23 制御部〔接続制御手段の一例〕
31 (第2の実施形態に係る)受信側接続部〔受信側接続手段の一例〕
33 (第2の実施形態に係る)グランド側接続部〔グランド側接続手段の一例〕
41 (第3の実施形態に係る)受信側接続部〔受信側接続手段の一例〕
51 (第4の実施形態に係る)受信側接続部〔受信側接続手段の一例〕
53 (第4の実施形態に係る)グランド側接続部〔グランド側接続手段の一例〕
1231 (第1の実施形態に係る)電気光学素子〔電気光学手段の一例〕
1232 (第2の実施形態に係る)電気光学素子〔電気光学手段の一例〕
1233 (第3の実施形態に係る)電気光学素子〔電気光学手段の一例〕
1234 (第4の実施形態に係る)電気光学素子〔電気光学手段の一例〕
Claims (3)
- 電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバであって、
前記電界伝達媒体に絶縁体を挟んで当接された受信電極に接続可能な複数の電極から成る第1の電極群と、当該第1の電極群に対してグランド電極として機能する複数の電極から成る第2の電極群とが設けられ、前記電界伝達媒体に電界が誘起して伝達されてくることにより、前記第1及び第2の電極群の間に入射されたレーザ光の偏光を変化させることが可能な電気光学手段と、
前記第1の電極群のうちの一部又は全部の電極と前記受信電極とを接続する受信側接続手段と、
前記第2の電極群のうちの一部又は全部の電極と前記グランド電極とを接続するグランド側接続手段と、
前記電気光学手段によって変化させたレーザ光の偏光に基づいて電界を検出し、当該電界を受信情報として電気信号に変換する電界検出手段と、
前記電界検出手段により変換した電気信号を信号処理して出力する信号処理手段と、
前記信号処理手段により信号処理した電気信号の振幅を測定する振幅測定手段と、
前記振幅測定手段による測定結果に基づいて、前記受信側接続手段及びグランド側接続手段の接続を制御する接続制御手段と、
を有することを特徴とするトランシーバ。 - 電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバであって、
前記電界伝達媒体に絶縁体を挟んで当接された受信電極に接続可能な単一の第1の電極と、当該第1の電極に対してグランド電極として機能する複数の電極から成る第2の電極群とが設けられ、前記電界伝達媒体に電界が誘起して伝達されてくることにより、前記第1の電極及び第2の電極群の間に入射されたレーザ光の偏光を変化させることが可能な電気光学手段と、
前記第2の電極群のうちの一部又は全部の電極と前記グランド電極とを接続するグランド側接続手段と、
前記電気光学手段によって変化させたレーザ光の偏光に基づいて電界を検出し、当該電界を受信情報として電気信号に変換する電界検出手段と、
前記電界検出手段により変換した電気信号を信号処理して出力する信号処理手段と、
前記信号処理手段により信号処理した電気信号の振幅を測定する振幅測定手段と、
前記振幅測定手段による測定結果に基づいて、前記グランド側接続手段の接続を制御する接続制御手段と、
を有することを特徴とするトランシーバ。 - 電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバであって、
前記電界伝達媒体に絶縁体を挟んで当接された受信電極に接続可能な複数の電極から成る第1の電極群と、当該第1の電極群に対してグランド電極として機能する単一の第2の電極とが設けられ、前記電界伝達媒体に電界が誘起して伝達されてくることにより、前記第1の電極群及び第2の電極の間に入射されたレーザ光の偏光を変化させることが可能な電気光学手段と、
前記第1の電極群のうちの一部又は全部の電極と前記受信電極とを接続する受信側接続手段と、
前記電気光学手段によって変化させたレーザ光の偏光に基づいて電界を検出し、当該電界を受信情報として電気信号に変換する電界検出手段と、
前記電界検出手段により変換した電気信号を信号処理して出力する信号処理手段と、
前記信号処理手段により信号処理した電気信号の振幅を測定する振幅測定手段と、
前記振幅測定手段による測定結果に基づいて、前記受信側接続手段の接続を制御する接続制御手段と、
を有することを特徴とするトランシーバ。
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