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JP3766764B2 - バルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法およびその装置 - Google Patents

バルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法およびその装置 Download PDF

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実 高根沢
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等のエンジンに使用されるバルブステムの軸部を研削加工するための研削加工砥石のドレッシング方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンに使用されるバルブステムは、例えば、耐熱合金を用いて鍛造成形された傘部と、普通鋼材からなる軸部とを摩擦圧接法により接合して形成される。このバルブステムはバリ等を除去した後に熱処理が施され、軸部に粗研、中研、精研からなる3工程研削、あるいは粗研、精研からなる2工程研削が施される。
【0003】
このような研削加工に使用される研削加工砥石は、研削加工を繰り返し行うと表面に目づまり、すり減りが生じるため、ドレッサによりドレッシングを施して目直しや形直しを施す必要がある。
【0004】
この場合、従来、研削加工砥石によって所定の数(例えば、30〜40本)のバルブステムの軸部に対して研削加工を施した後、研削加工を一旦停止して、研削加工砥石をドレッシング時間xだけかけて切込量yだけドレッシングし、再び軸部の研削加工が行われる。このドレッシング時間xと切込量yは条件によって変化するが、例えば、xは30秒、yは20μmである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この方法では、研削加工を停止してドレッシングしているため、バルブステムの生産効率が低下してしまうという欠点がある。
【0006】
そこで、研削加工砥石によって研削加工をしながらドレッシングを行う方法が提案されるに至っている(例えば、特開平8−108364号公報に開示された「研削加工方法」参照)。
【0007】
しかしながら、この方法では、研削加工砥石と同一、あるいはそれ以上の幅を有するドレッサによってドレッシングする場合、バルブステムの傘部と軸部とで材料の違いにより硬度が異なるため、両者の接合部近傍で研削加工砥石の表面に凹凸が生じ、この研削加工砥石をドレッシングするドレッサに前記凹凸が転写されてしまう懸念がある。そして、凹凸が生じたドレッサでは研削加工砥石の凹凸を除去することができず、該凹凸の生じたままの研削加工砥石を用いると、バルブステムの加工精度が低下してしまうという不具合がある。
【0008】
一方、研削加工砥石に対して幅の狭いドレッサを使用し、研削加工砥石の幅方向に変位させながらドレッシングを行うと、ドレッシングの最中に研削加工砥石に段差が形成され、この段差がバルブステムに転写されてしまい、バルブステムの加工精度が低下する懸念がある。
【0009】
また、ドレッシングによって発生した硬質の砥石粒が研削加工砥石の回転に巻き込まれてバルブステムの表面が損傷したり、バルブステムを研削加工砥石に押しつけている硬質ゴムからなる調整車が損傷してしまい、該調整車の寿命が短くなるという欠点がある。
【0010】
本発明は前記の課題を解決すべくなされたものであって、バルブステムの生産効率を向上させるとともに、加工精度を向上させることが可能で、バルブステムや調整車の表面が損傷する懸念のないバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、バルブステムの軸部に研削加工を施すための研削加工砥石にドレッサを当接させてドレッシングする方法であって、
前記ドレッサの切込量を、研削加工された前記バルブステムの軸部が所定の加工精度となるように設定し、
前記研削加工砥石を1回ドレッシングする間に研削加工する前記バルブステムの軸部の数を、1回のドレッシングに要する時間から1つの前記バルブステムの軸部を研削加工するのに要する時間を割った値より大きく、且つ、前記研削加工砥石の磨耗量が前記切込量より小さくなるように設定し、
前記ドレッサの送り速度を、ドレッシングされた研削加工砥石の仕上げ面の面粗度が前記バルブステムの軸部を所定の数だけ研削可能なまでに仕上げられる速度に設定し、
前記ドレッシングの際に生じる砥石粒を吸引しながらドレッシングを行うことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、バルブステムの軸部に研削加工を施しながら研削加工砥石をドレッシングするため、ドレッシングの際に研削加工を停止する必要がなく、生産効率が向上する。
【0013】
この場合、前記切込量を1〜7μm、前記研削加工砥石を1回ドレッシングする間に研削加工するバルブステムの数を5〜10本、前記ドレッサの送り速度を0.1〜0.5mm/revに設定すると、加工精度のよいバルブステムを得ることができ、好適である。
【0014】
また、前記ドレッシングの際に生じる砥石粒を吸引しながらドレッシングを行うと、砥石粒によってバルブステムや調整車が損傷することが防止され、好ましい。
【0015】
さらに、前記ドレッシングの工程で、前記研削加工砥石よりも幅狭に形成された前記ドレッサを前記研削加工砥石に切り込ませた状態で軸線方向に変位させてドレッシングを行うと、ドレッサに凹凸が生じることを阻止することができ、この凹凸が研削加工砥石に転写されてしまうことがなく、好ましい。
【0016】
また、本発明は、略円柱状に形成され、回転しながらバルブステムの軸部に当接して研削加工を施す研削加工砥石と、
略円盤状に形成され、回転しながら前記研削加工砥石に切り込むとともにその軸線方向に変位して該研削加工砥石にドレッシングするドレッサと、
前記研削加工砥石をドレッシングする際に生じる砥石粒を吸引する吸引機構と、
を備えることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、バルブステムの軸部を研削加工砥石で研削加工しながらドレッサにより研削加工砥石をドレッシングするようにしたため、研削加工を停止する必要がない。また、ドレッシングにより生じる砥石粒を吸引機構で吸引するため、砥石粒によりバルブステムや調整車の表面が損傷する懸念を払拭することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法について、それを実施する装置との関係において、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0019】
図1において、参照符号10は、本実施の形態に係るドレッシング装置を示す。
【0020】
このドレッシング装置10は略円柱状に形成された研削加工砥石12を備え、該研削加工砥石12はその軸線を中心に回転する。ドレッシング装置10には研削加工砥石12と平行に硬質ゴム製の調整車18が設けられ、調整車18はワークであるバルブステム14の軸部16に回転力を付与する作用を営む。
【0021】
研削加工砥石12の上部には幅狭な円盤状に形成され、該研削加工砥石12に当接可能なドレッサ20が設けられる。該ドレッサ20は図示しないアクチュエータの作用下に、矢印に示すように、その軸線方向に変位可能である。
【0022】
ドレッサ20の近傍には研削加工砥石12の幅方向に沿って長尺に形成された吸引用ノズル(吸引機構)22が配設され、吸引用ノズル22は管路24を介して図示しない真空吸引源に接続される。吸引用ノズル22は研削加工砥石12およびドレッサ20に面して開口する開口部(図示せず)を有する。
【0023】
吸引用ノズル22の近傍には該吸引用ノズル22と平行に研削冷却液吐出用ノズル26が配設され、該研削冷却液吐出用ノズル26は管路28を介して図示しない研削冷却液供給源に接続される。研削冷却液吐出用ノズル26は研削加工砥石12に面して開口する開口部(図示せず)を有する。
【0024】
吸引用ノズル22の近傍には研削加工砥石12に接近離間可能に支持部材30a、30bが設けられ、これらの支持部材30a、30bは図示しないリニアアクチュエータによって研削加工砥石12に対して進退自在である。支持部材30a、30bはバルブステム14の軸部16を支持する。
【0025】
ドレッシング装置10は略L字状に形成された一対の板状部材36a、36bを有し、板状部材36aと36bとの間にはシリンダ38が設けられる。該シリンダ38のシリンダロッド40には板状部材36aと36bとの間を変位可能な押圧部材42が設けられる。押圧部材42には断面長円形状の孔部43a、43bが互いに平行に画成され、孔部43a、43bには板状部材36aと36bとの間に橋架された棒部材45a、45bが挿通し、従って、板状部材36a、36bに対する押圧部材42の変位範囲が規制される。板状部材36a、36b、シリンダ38および押圧部材42は一体的に研削加工砥石12の周方向に変位可能である。板状部材36a、36bの屈曲する端部間に形成された離間部位にはバルブステム14の傘部48が嵌合し、押圧部材42の一端部46が該傘部48を押圧することによって傘部48が板状部材36a、36bと該押圧部材42とによって挟持される。
【0026】
ドレッシング装置10はシリンダ50を有し、シリンダ50のシリンダロッド52は研削加工砥石12と調整車18との間に配置されたバルブステム14をその軸線方向に変位させる作用を営む。ドレッシング装置10には通路54が設けられ、通路54にはバルブステム14が搬送される。通路54の上方には通過確認検出板56が矢印方向に回動可能に設けられ、通過確認検出板56の回動運動は回動検出センサ58によって検出される(図1参照)。
【0027】
本実施の形態に係るドレッシング装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、前記ドレッシング装置10の使用方法について、本実施の形態に係るバルブステム14の研削加工砥石12のドレッシング方法との関連で、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
【0028】
研削加工砥石12は、例えば、1400rpmで、一方、調整車18は、例えば、20rpmで互いに同一方向に回転している。また、吸引用ノズル22に接続された真空吸引源(図示せず)が駆動され、吸引用ノズル22から研削中に前記研削加工砥石12から発生する砥石粒等が吸引される。さらに、研削冷却液供給源(図示せず)の駆動作用下に研削冷却液吐出用ノズル26から研削冷却液が吐出される。
【0029】
さらにまた、バルブステム14がドレッシング装置10に搬送され、軸部16が支持部材30a、30bによって支持されるとともに、傘部48がシリンダ38の駆動作用下に板状部材36a、36bと押圧部材42とによって挟持される。
【0030】
以上のような準備段階を経て、ドレッサ20を回転させながら研削加工砥石12の一端側に所定の切込量(この場合、3μm)で切り込み、さらに、該ドレッサ20を研削加工砥石12の他端側に向かって所定の送り速度(この場合、0.3mm/rev)で変位させてドレッシングを開始する(ステップS1)。従って、研削加工砥石12の表面が目直し、形直しされる。このとき、研削加工砥石12からドレッシングにより砥石粒が発生するが、この砥石粒は吸引用ノズル22によって吸引される(図3参照)。このため、砥石粒によってバルブステム14や調整車18の表面が損傷してしまうことが防止される。
【0031】
次いで、支持部材30a、30bを研削加工砥石12から離間する方向に変位させ、一方、板状部材36a、36bおよび押圧部材42を研削加工砥石12の周方向に変位させてバルブステム14を研削加工砥石12と調整車18との間に供給し(ステップS2)、さらに、シリンダ38を駆動して押圧部材42を傘部48から離間する方向に変位させて該傘部48の挟持状態を解除する。このため、バルブステム14が調整車18から回転力を受けて回転するとともに、軸部16が研削加工砥石12によって研削加工される(ステップS3)。このとき、研削冷却液吐出用ノズル26から吐出される研削冷却液によってバルブステム14が冷却され、該バルブステム14が加熱されることが防止される。
【0032】
バルブステム14の軸部16が所定時間研削加工されると、シリンダ50が駆動されてバルブステム14はシリンダロッド52によって通路54に押し出されて搬送される(ステップS4)。通路54に押し出されたバルブステム14は通路54に向かって突き出された通過確認検出板56を回動させる。このため、回動検出センサ58はバルブステム14が通路54の通過確認検出板56を通過したことを検出する。そして、バルブステム14は通路54から次の工程に移動する。
【0033】
以上のような工程中に、所定の数、この場合、7つのバルブステム14が研削加工されたか否かを判断し(ステップS5)、所定の数に達していなければ、ステップS2〜S4を繰り返し、次のバルブステム14に研削加工を施す。
【0034】
ステップS5で、所定の数のバルブステム14が研削加工されたら、ステップS1に戻り、再びドレッサ20によって研削加工砥石12のドレッシングが開始される。
【0035】
以上のように、バルブステム14の軸部16に研削加工を施しながらドレッシングを行うため、ドレッシングのために研削加工を停止する必要がなく、製造時間を短縮することができ、生産効率が向上する。
【0036】
ドレッシングの際、研削加工砥石12のドレッシングされた箇所は該研削加工砥石12の直径が僅かに小さくなり、ドレッシングの最中は研削加工砥石12に段差が生じることになる(図4参照)。このため、この段差がバルブステム14の軸部16に転写されてしまい、寸法誤差が発生して研削加工精度が低下してしまう懸念がある。そこで、切込量Aを小さく設定して研削加工精度を向上させる必要がある。
【0037】
図5に、ドレッサ20による切込量Aを変化させたときの、バルブステム14の軸部16の研削加工精度を表すうねりの大きさBと円筒度(軸部16の一端側と他端側との直径の差)Cのグラフを示す。これらのグラフから、切込量Aが1〜10μmの範囲内であれば、従来技術におけるうねりの大きさ(0.003mm)および円筒度(0.010mm)と同等以上の加工精度が得られることがわかる。
【0038】
また、研削加工砥石12をドレッシングするのに要する時間T1と一つのバルブステム14の軸部16を研削加工するのに要する時間T2は、ドレッシング装置10の加工精度および設備能力から決定されるが、本実施の形態では、T1、T2をそれぞれ28秒、5.8秒に設定すると、
T1/T2=28/5.8=4.82
より、研削加工砥石12をドレッシングする間に4本のバルブステム14の軸部16に対して研削加工を施すことができ、5本目のバルブステム14の軸部16に研削加工を施している間にドレッシングが終了することがわかる。ドレッシングしている間に研削加工を施していない時間があると生産効率が低下してしまうので、1回のドレッシングによって研削するバルブステム14の軸部16の数nは、
n>T1/T2
とする。すなわち、本実施の形態では、
n>T1/T2=4.82 …(1)
から5本以上に設定する。
【0039】
また、研削加工砥石12の摩耗量が前記切込量Aよりも大きいと、研削加工砥石12の表面のうねり等をドレッシングにより十分に除去することができず、この研削加工砥石12により研削加工されたバルブステム14の軸部16にもうねり等が生じてしまう。そこで、1回のドレッシングの間の研削加工砥石12の摩耗量が切込量Aよりも小さくなるように、研削加工するバルブステム14の数nを少なく設定する。
【0040】
ここで、研削加工砥石12が摩耗するとバルブステム14の直径が変化するので、この直径を測定することにより研削加工砥石12の摩耗量を求めることができる。そこで、1回のドレッシングによって研削するバルブステム14の軸部16の数nに対するバルブステム14の直径Dの変化を示すグラフを図6に示す。
【0041】
このグラフより、1回のドレッシングによって研削するバルブステム14の軸部16の数nが10のとき、バルブステム14の軸部16の直径Dの変化は前述のようにして設定された切込量Aの最大値(10μm)よりも小さくなるので、研削加工砥石12を1回ドレッシングする間に研削加工するバルブステム14の軸部16の数nは10本以下である必要がある。
【0042】
すなわち、前記(1)式を考慮して、研削加工砥石12が1回ドレッシングされる間に研削加工するバルブステム14の軸部16の数nを、5〜10本とすると好適である。
【0043】
ドレッサ20の送り速度Eを変化させたときの、ドレッシング可能なバルブステム14の軸部16の数のグラフを図7に示す。ドレッサ20の送り速度Eが遅いと、研削加工砥石12の仕上げ面の面粗度がよく、この研削加工砥石12によりドレッシング可能なバルブステム14の軸部16の数が多いが、ドレッサ20の送り速度Eが速くなると、研削加工砥石12の仕上げ面の面粗度が粗くなり、この研削加工砥石12によりバルブステム14の軸部16を数多くドレッシングすると、バルブステム14の軸部16の加工精度が低下してしまう。このため、ドレッシング可能なバルブステム14の軸部16の数が低下する。図7に示すように、ドレッサ20の送り速度Eを0.1〜0.5mm/revの範囲内に設定すると、ドレッシング可能なバルブステム14の軸部16の数が43本と多い、すなわち、研削加工砥石12の仕上げ面の面粗度がよく、この研削加工砥石12の研削能力が向上する。
【0044】
本実施の形態によれば、バルブステム14の軸部16に対して研削加工砥石12により研削加工を施しながら該研削加工砥石12をドレッシングするため、ドレッシングの際に研削加工を停止する必要がなく、製造時間を短縮することができ、生産効率が向上する。
【0045】
また、研削加工砥石12に対するドレッサ20の切込量を適切な値に設定することにより、研削加工されたバルブステム14の軸部16のうねりの大きさBおよび円筒度Cを従来技術と同等以上の加工精度とすることができる。
【0046】
さらに、ドレッサ20の送り速度Eを適切な値に設定することにより、ドレッシングされる研削加工砥石12の仕上げ面の面粗度が向上し、この研削加工砥石12により研削加工されたバルブステム14の軸部16の加工精度が一層向上する。
【0047】
さらにまた、研削加工砥石12をドレッシングする際、砥石粒が発生するが、この砥石粒は吸引用ノズル22によって吸引される。このため、砥石粒が研削加工砥石12の回転に巻き込まれることがなく、バルブステム14の軸部16や調整車18の表面が損傷してしまうことが防止される。
【0048】
【発明の効果】
本発明に係るバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法およびその装置によれば、以下のような効果ならびに利点が得られる。
【0049】
バルブステムの軸部に研削加工を施しながらドレッシングを行うため、ドレッシングの際に研削加工を停止する必要がなく、製造時間を短縮することができ、生産効率が向上する。
【0050】
また、研削加工砥石に対するドレッサの切込量を適切な値に設定することにより、研削加工されたバルブステムの軸部の加工精度を向上させることができる。
【0051】
さらに、ドレッサの送り速度を適切な値に設定することにより、ドレッシングされた研削加工砥石の仕上げ面の面粗度がバルブステムの軸部を所定の数だけ研削可能なまでに仕上げることが可能となり、この研削加工砥石により研削加工されるバルブステムの軸部の加工精度が一層向上する。
【0052】
さらにまた、研削加工砥石からドレッシングにより砥石粒が発生するが、この砥石粒は吸引機構によって吸引される。このため、砥石粒が研削加工砥石の回転に巻き込まれることがなく、バルブステムや調整車の表面が損傷してしまうことが防止され、調整車の寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバルブステム用研削加工砥石のドレッシング装置を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1のドレッシング装置の動作を示す概略一部断面側面図である。
【図4】図1のドレッシング装置によってバルブステムが研削されている状態を示す一部断面拡大図である。
【図5】本実施の形態に係るバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法において、切込量を変化させたときのうねりの大きさと円筒度を示すグラフである。
【図6】本実施の形態に係るバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法において、研削加工砥石のドレッシング後に研削する際にバルブステムの軸部の数を変化させたときの該軸部の直径の変化を示すグラフである。
【図7】本実施の形態に係るバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法において、ドレッサの送り速度を変化させたときに研削可能なバルブステムの軸部の数を示すグラフである。
【符号の説明】
10…ドレッシング装置 12…研削加工砥石
14…バルブステム 16…軸部
18…調整車 20…ドレッサ
22…吸引用ノズル 38、50…シリンダ
48…傘部 54…通路

Claims (4)

  1. バルブステムの軸部に研削加工を施すための研削加工砥石にドレッサを当接させてドレッシングする方法であって、
    前記ドレッサの切込量を、研削加工された前記バルブステムの軸部が所定の加工精度となるように設定し、
    前記研削加工砥石を1回ドレッシングする間に研削加工する前記バルブステムの軸部の数を、1回のドレッシングに要する時間から1つの前記バルブステムの軸部を研削加工するのに要する時間を割った値より大きく、且つ、前記研削加工砥石の磨耗量が前記切込量より小さくなるように設定し、
    前記ドレッサの送り速度を、ドレッシングされた研削加工砥石の仕上げ面の面粗度が前記バルブステムの軸部を所定の数だけ研削可能なまでに仕上げられる速度に設定し、
    前記ドレッシングの際に生じる砥石粒を吸引しながらドレッシングを行うことを特徴とするバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    前記切込量を1〜7μm、前記研削加工砥石を1回ドレッシングする間に研削加工するバルブステムの数を5〜10本、前記ドレッサの送り速度を0.1〜0.5mm/revに設定することを特徴とするバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法。
  3. 請求項1または2記載の方法において、
    前記ドレッシングの工程では、前記研削加工砥石よりも幅狭に形成された前記ドレッサを前記研削加工砥石に切り込ませた状態で軸線方向に変位させてドレッシングを行うことを特徴とするバルブステム用研削加工砥石のドレッシング方法。
  4. 略円柱状に形成され、回転しながらバルブステムの軸部に当接して研削加工を施す研削加工砥石と、
    略円盤状に形成され、回転しながら前記研削加工砥石に切り込むとともにその軸線方向に変位して該研削加工砥石をドレッシングするドレッサと、
    前記研削加工砥石をドレッシングする際に生じる砥石粒を吸引する吸引機構と、
    を備えることを特徴とするバルブステム用研削加工砥石のドレッシング装置。
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