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JP3757653B2 - 車両のシャシフレーム衝突安全構造 - Google Patents

車両のシャシフレーム衝突安全構造 Download PDF

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JP3757653B2
JP3757653B2 JP37504398A JP37504398A JP3757653B2 JP 3757653 B2 JP3757653 B2 JP 3757653B2 JP 37504398 A JP37504398 A JP 37504398A JP 37504398 A JP37504398 A JP 37504398A JP 3757653 B2 JP3757653 B2 JP 3757653B2
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steering bracket
chassis frame
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哲也 山口
浩一 津山
達也 富沢
和良 神尾
龍児 小黒
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝突時等における外力作用時におけるシャシフレームの変形を低減すると共に衝撃エネルギーの吸収効率を向上し車両の安全性を確保する車両のシャシフレーム衝突安全構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のシャシフレームの前方側の構造としては図6,図7に示すものが一般に用いられている。すなわち、略コ字形状断面のサイドメンバ1の前端にはこれを覆う略コ字形状断面のステアリングブラケット4′が固着される。また、左右のステアリングブラケット4′,4′間にはバンパクロスメンバ3が架設され、サイドメンバ1,1間の前端側にはファーストクロスメンバ2が架設されている。ステアリングブラケット4′は図略のステアリングユニットを取り付けるためのブラケットであるが、これを配設することによりシャシフレームの前端部における強度が向上し、外力作用時におけるシャシフレームの変形を低減すべく機能する。
【0003】
従来技術におけるステアリングブラケット4′とこれに固着されるサイドメンバ1との位置関係としては図7に示すものが一般である。すなわち、ステアリングブラケット4′の断面形状における図心6とサイドメンバ1の断面形状における図心7とは車幅方向においてずれた状態にある。一方、シャシフレームのサイドメンバを補強する公知技術としては各種のものがあり、例えば、フランジを用いてサイドメンバを補強するものとして特開平2−164676号公報や実開平2−83168号公報が挙げられる。しかしながら、これ等の公知技術はサイドメンバとクロスメンバとの間に設けられる補強構造であり、発明の目的としてはサイドメンバとクロスメンバとのリベット結合におけるリベット配置に主眼点を置くものであり、本発明のようにサイドメンバの強度に直接的に影響のあるステアリングブラケットにおける補強構造とは構成,目的において相違する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図6,図7に示した従来技術におけるシャシフレームでは、前記のようにステアリングブラケット4′とサイドメンバ1の図心がずれている。そのため、外力作用時においてはステアリングブラケット4′とサイドメンバ1との変形形態にずれが生じ、サイドメンバ1に直接外力が伝達されず外力に対する抵抗力が低減すると共に横折れの変形モードとなり、衝撃エネルギーの吸収効率が低下する可能性がある。この可能性を解消するためにステアリングブラケット4′やサイドメンバ1の肉厚を厚くすると、その分だけ重量増及びコスト高となる可能性が生ずる。
【0005】
本発明は以上の可能性を解消するもので、部材の肉厚を変えることなく外力作用時において荷重の伝達が円滑に行われて抵抗力が増大し、変形モードが横折れから縦折れに移行でき、かつ衝撃エネルギーの吸収効率を向上し得る車両のシャシフレーム衝突安全構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の目的を達成するために、上面とこれと相対向して配置される下面と前記上面と下面間に略垂直に架設されるウエブとからなる略コ字形状断面からなり車幅方向に所定間隔で配置される左右のサイドメンバ1,1と、サイドメンバ1の前記上面及び下面と当接する上面4a及び下面4bと上面4aと下面4b間に略垂直に架設され前記サイドメンバ1の前記ウエブからやや離れた位置に配置されるウエブ4cを有し、前記サイドメンバ1の前端を覆って固定されるステアリングブラケット4と、ステアリングブラケット4で覆われている左右のサイドメンバ1,1間に架設されるファーストクロスメンバ2と、左右のステアリングブラケット4,4間に架設されるバンパクロスメンバ3とを有し、シャシフレームの外力作用時における安全性を確保するための衝突安全構造であって、ステアリングブラケット4の上面4aの端縁を車幅方向に沿って内側に延設してフランジ40を形成し、ステアリングブラケット4とサイドメンバ1の車幅方向の図心を合致させることを特徴とする。また、ステアリングブラケット4の上面4aの全面積が、下面4bの全面積よりもフランジ40の分だけ広面積に形成されることを特徴とするものである。
【0007】
それぞれ略コ字形状断面のサイドメンバとこれを覆うステアリングブラケットとの車幅方向の図心を合致させることにより外力作用時における荷重が直接サイドメンバに円滑に伝達される。これにより外力に対する抗力が大となり最大抗力も増加する。また、その後の抗力の落ち込みも鈍る。また、ステアリングブラケットの上面を下面に対して延設してフランジを形成することによりステアリングブラケットの図心とサイドメンバの図心を合致せしめることができると共に上面と下面の剛性に差を与えて外力作用時において下面を上面より早めに座屈させる。これにより変形モードが横折れモードから縦折れモードに変り、変形量も低減する。以上により、衝撃エネルギー吸収量を全体として増加でき、車両の安全性の向上が図れる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両のシャシフレーム衝突安全構造の実施の形態を図面を参照して詳述する。図1は車両のシャシフレームの右前方側の概要構造を示すものである。サイドメンバ1は略コ字形状の断面形状を有するものからなる。このサイドメンバ1の前端にはこれを覆って略コ字形状断面のステアリングブラケット4が固着される。また、図1,図3に示すように、左右のステアリングブラケット4,4間にはバンパクロスメンバ3が両端をステアリングブラケット4に固着した状態で架設される。また、ステアリングブラケット4に固着されているサイドメンバ1の前端側にはその両端をサイドメンバ1に固着した状態で左右のサイドメンバ1,1間にファーストクロスメンバ2が架設される。なお、ファーストクロスメンバ2はステアリングブラケット4にも固着される。
【0009】
図2及び図4に示すように、ステアリングブラケット4は上面4aと、これに相対向して配設される下面4bと、上面4aと下面4bの基端部に一体的に架設されるウエブ4cとからなる略コ字形状断面の部材からなる。従来技術では上面4aと下面4bとは同一長さのものからなるが、本発明では上面4aはその端縁を内側に延設したフランジ40を形成するものからなる。すなわち、上面4aは下面4bよりもフランジ40の分だけ内側方向に長く形成され、フランジ40はステアリングブラケット4の全長にわたって形成されるため上面4aは下面4bに対しフランジ40の形成される面積だけ広く形成される。
【0010】
図4に示すように、ステアリングブラケット4の上面4aが下面4bに較べてフランジ40の分だけ長く形成されることにより、その断面の車幅方向の図心の位置は図7に示した図心6から図心5の位置に移動する。フランジ40の寸法a(図4)を所定値にすることによりステアリングブラケット4の図心5を図7に示したサイドメンバ1の図心7と合致させることができる。なお、この合致した図心を図心5で表示する。
【0011】
ステアリングブラケット4とサイドメンバ1の図心5を合致させると外力作用時においてステアリングブラケット4に作用する力がそのまま直接サイドメンバ1に伝達され抗力が増加する。一方、フランジ40を上面4aに形成することにより、ステアリングブラケット4の上面4aと下面4bとの間に剛性差が生じ、座屈発生時には、まず、下面4bからの座屈が誘発される。そのため、シャシフレームの変形モードが横折れから縦折れに変り変形量も低減する。その結果、衝撃エネルギーの吸収量の増加が図れる。図5は以上の状態を模式的に図示したものである。すなわち、図の横軸には外力作用時のシャシフレームの撓み(δ)が表示され、縦軸には外力作用時におけるシャシフレームの抗力すなわち荷重(F)が示されている。なお、図中Aは本発明の効果であり、Bは従来技術である。図において撓み(δ)を一定とするとその時のシャシフレームの抗力である荷重(F)が本発明の方が高く、この状態はシャシフレームの外力作用時におけるすべての変形状態においてほぼ成立する。そのため、図示のハッチングで示すように、本発明では衝撃エネルギー吸収量(EA量)が増加することがわかる。また、本発明における最大抗力は図示のbの値だけ従来技術における最大抗力よりも高く、その後の抗力の落ち込みも緩やかである。以上のように、単にステアリングブラケット4の上面4aを下面4bに対し延設させるだけの極めて簡便な方法により、前記の効果を上げることができる。なお、フランジ40の分だけ重量増やコスト高となるが、ステアリングブラケット4やサイドメンバ1の全体の肉厚を厚くすることに較べてその増加分は極めて小さく問題にならない。
【0012】
【発明の効果】
1)本発明の請求項1及び2に記載の車両のシャシフレーム衝突安全構造によれば、ステアリングブラケットの上面にフランジを形成するだけの簡便な手段により最大抗力を増大し外力に対する抗力の増大が図れ、変形モードが横折れから縦折れになって変形量も低減し、衝撃エネルギーの吸収効率が大幅に向上し、車両の安全性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されるシャシフレームの前端部の部分構造を示す斜視図。
【図2】本発明におけるステアリングブラケットの構造を示す斜視図。
【図3】本発明のシャシフレームの左前端側の部分構造を示す平面図。
【図4】図3におけるA−A線拡大断面図。
【図5】本発明の効果を示す荷重(F)−撓み(δ)線図。
【図6】従来のシャシフレーム左前端側の部分構造を示す平面図。
【図7】図6のB−B線拡大断面図。
【符号の説明】
1 サイドメンバ
2 ファーストクロスメンバ
3 バンパクロスメンバ
4 ステアリングブラケット
4a 上面
4b 下面
4c ウエブ
5 図心
40 フランジ

Claims (2)

  1. 上面とこれと相対向して配置される下面と前記上面と下面間に略垂直に架設されるウエブとからなる略コ字形状断面からなり車幅方向に所定間隔で配置される左右のサイドメンバ1,1と、サイドメンバ1の前記上面及び下面と当接する上面4a及び下面4bと上面4aと下面4b間に略垂直に架設され前記サイドメンバ1の前記ウエブからやや離れた位置に配置されるウエブ4cを有し、前記サイドメンバ1の前端を覆って固定されるステアリングブラケット4と、ステアリングブラケット4で覆われている左右のサイドメンバ1,1間に架設されるファーストクロスメンバと、左右のステアリングブラケット4,4間に架設されるバンパクロスメンバとを有し、シャシフレームの外力作用時における安全性を確保するための衝突安全構造であって、ステアリングブラケットの上面4aの端縁を車幅方向に沿って内側に延設してフランジ40を形成し、ステアリングブラケットとサイドメンバの車幅方向の図心を合致させることを特徴とする車両のシャシフレーム衝突安全構造。
  2. ステアリングブラケットの上面4aの全面積が、下面4bの全面積よりもフランジ40の分だけ広面積に形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両のシャシフレーム衝突安全構造。
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