JP3754641B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタの小型化に伴う端子係止部材の強度低下を防ぎ、改良された端子係止部材を備えるコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来のコネクタに関する一形態(特開2000−252000号)を示す縦断面図である。
符号111は、コネクタハウジング110のハウジング本体を指し、符号112は、コネクタハウジング110のフード部を指す。また、符号113は、シールリングいわゆる防水パッキンを示し、符号130は、端子金具いわゆる端子を示す。また、符号134は、端子金具130を仮係止するランスを示す。
【0003】
リテーナ120いわゆるサイドスペーサ120は、合成樹脂から形成されたものであり、抜止め部121と、この抜止め部121の周囲に形成され、且つ、連結部128を介して抜止め部121と一体に形成された一対の保持片122とからなるものである。
【0004】
また、このリテーナ120は、コネクタハウジング110のリテーナ挿入孔118から、コネクタハウジング110内へ装着されるものである。リテーナ120の抜止め部121は、端子挿入方向に沿って幅広に形成され、且つ、比較的剛性の高い方形板状をなし、コネクタハウジング110に設けられたリテーナ取付孔115に、緊密且つ抜き挿し可能に嵌合されるように形成されたものである。
【0005】
この抜止め部121には、端子金具130の貫通を可能とする逃がし孔123がキャビティ114と同じ配列で形成されている。そして、この逃がし孔123の孔縁の一部は、キャビティ114に完全に挿入された端子金具130の受け面131に係止可能な係止部124として形成されたものである。
【0006】
このコネクタは、リテーナ120がコネクタハウジング110へ組付けられる際に、コネクタハウジング110に対してリテーナ120が位置決めされることにより、リテーナ120を形成する保持片122の破損が防止される。詳しく説明すると、リテーナ120がコネクタハウジング110に組付けられる際に、抜止め部121に設けられたガイド部121Aが、一対の保持片122の先端部よりも先にコネクタハウジング110に嵌合されて、リテーナ120の位置決めが行われつつ、リテーナ120がコネクタハウジング110へ組付けられるというものである。
【0007】
図12の如く、リテーナ120がコネクタハウジング110に仮係止された状態においては、逃がし孔123がキャビティ114に整合されて、キャビティ114内に端子金具130が挿入可能とされている。コネクタハウジング110に対してリテーナ120が本係止されると、逃がし孔123内に設けられた係止部124がコネクタハウジング110のキャビティ114内に突出されて、係止部124と、端子金具130の受け面131とが係止された状態となる。これにより、コネクタハウジング110に対して端子金具130が抜止めされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコネクタにあっては、コネクタハウジング110やリテーナ120などの各部品の強度が極端に損なわれることのないようにしつつ、コネクタの小型化を図ることは、困難なことであるとされていた。近年、コネクタの一層の小型化が望まれるようになってきたが、これに応じてコネクタの小型化を図るためには、コネクタハウジング110もしくはリテーナ120などを形成する各部の肉厚を薄くして、コネクタを小さくしてゆくといった手法が考えられる。
【0009】
例えば、ハウジング本体111の隔壁や周壁の厚さを薄くしてコネクタの小型化を図ろうとした場合、これに伴って、リテーナ120に形成された突出部125を含む係止部124の肉厚も少なく設定されることとなる。誘導面126が形成された突出部125を含む係止部124は、コネクタハウジング110のキャビティ114に端子金具130が挿着される際に、リテーナ120が端子金具130と干渉されることのない厚さに形成されたものである。
【0010】
しかしながら、リテーナ120に形成された突出部125を含む係止部124の厚さが薄肉化されてコネクタが小型化されようとした場合、この係止部124には、コネクタハウジング110に対して、端子金具130が後抜けされることを防ぐ係止力が働くことがあるため、この係止力によって、薄肉化されたリテーナ120の係止部124に、強度不足による変形や破損などといった不具合が発生されることが心配されていた。
【0011】
本発明は、上記した点に鑑み、コネクタの小型化に伴う端子係止部材の強度低下を防ぎ、変形や破損に対して改良された端子係止部材を備えるコネクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係るコネクタは、コネクタハウジングと、該コネクタハウジングに水平方向に並べて装着される複数の端子と、前記コネクタハウジングに対し前記複数の端子の装着方向と直交する前記水平方向に挿着され、前記複数の端子を前記コネクタハウジングに係止させる端子係止部材とを備え、前記端子係止部材は、前記水平方向及び前記装着方向と直交する垂直方向の厚さに比べ大きな幅を有し、かつ、該幅の範囲内に前記水平方向の長手方向に沿って肉厚部が形成されるとともに、該肉厚部上に、前記複数の端子の各々に当接して端子の抜けを防止する複数の端子係止突部が前記水平方向の長手方向に沿って形成された、前記厚み方向に可撓性をもった端子係止板を有し、前記端子係止突部の前記幅方向の寸法を前記端子係止板の長手方向寸法よりも大きくなし、前記コネクタハウジングに前記端子が挿着される際に、該端子の押接による前記端子係止板の撓みを吸収可能な空間部を前記コネクタハウジングに形成したことを特徴とする。
上記構成により、端子係止部材の強度が低下されることなく、コネクタハウジングの小型化が図られる。これにより、コネクタの強度が極端に低下されずに、コネクタの小型化、コンパクト化を図ることが可能となる。近年、コネクタの一層の小型化が望まれているが、コネクタの小型化を図るためには、コネクタハウジングもしくは端子係止部材などを形成する各部の肉厚を薄くして、コネクタを小さくしてゆくといった手法が採られていた。このようにして、コネクタハウジングもしくは端子係止部材などを形成する各部の肉厚が薄くされてゆくと、強度低下による変形や破損の発生が心配されていた。しかしながら、本発明が採用されることにより、端子係止部材の強度低下を抑えつつ、コネクタの小型化が可能となった。また、コネクタハウジングに取付けられた端子が、コネクタハウジングから不用意に後抜けされようとすることがあったとしても、端子係止板の端子係止突部は、端子係止部材の強度を確保する端子係止板の厚肉部上に形成されてあるから、端子係止部材を形成する端子係止板の強度は維持され、コネクタの小型化が図られると共に、強度不足による端子係止部材の変形や破損などといった不具合の発生は、未然に防止されることとなる。
【0013】
さらに、端子がコネクタハウジングに挿着される際に、端子と端子係止部材とが干渉し合い、このことから、端子挿入作業が阻害されるという不具合の発生は未然に防止されるものとなる。コネクタハウジングに端子が挿着される際に、端子係止部材の端子係止板に端子が干渉しつつ摺接されることがあっても、端子に押接された端子係止部材は適度に撓まされて、コネクタハウジングのハウジング主体部の隔壁に形成された空間部に収容されることとなる。従って、端子挿入作業に支障を来すことなく、端子はコネクタハウジングにスムーズに挿着されることとなる。
【0014】
請求項2に係るコネクタは、請求項1記載のコネクタにおいて、前記端子係止部材は、前記コネクタハウジングに取付けられるための一対の可撓性の保持板を有し、該保持板に係止部が形成され、該係止部に対応して、該ハウジング主体部に、仮係止用の係合部と、本係止用の係合部とが形成されたことを特徴とする。
【0015】
上記構成により、端子係止部材を形成する一対の可撓性の保持板が適度に撓まされて、端子係止部材は、コネクタハウジングに容易で確実に仮係止される。これにより、コネクタハウジングと端子係止部材とが分離されることなく、両者の仮組付けが可能な状態となる。従って、端子係止部材がコネクタハウジングから分離されてしまい、このことから、コネクタハウジングに対して、端子係止部材が見失われてしまうといった不具合の発生は未然に防止されることとなる。また、コネクタハウジングに端子係止部材が仮係止された状態において、端子はコネクタハウジングにスムーズに挿着されることとなる。
また、コネクタハウジングに端子係止部材が仮係止された状態において、再度、一対の可撓性の保持板が適度に撓まされて、端子係止部材は、ハウジング主体部に容易で確実に本係止される。これにより、端子はコネクタハウジングに容易で迅速に二重係止されることとなる。従って、コネクタハウジングに対して不用意に端子が後抜けされることなく、端子はコネクタハウジングに確実に挿着された状態となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係るコネクタの一実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るコネクタの一実施形態を示す分解斜視図、図2は、同じくコネクタを示す縦断面図、図3は、同じくコネクタの要部を示す縦断面図、図4(a)は、端子がコネクタハウジングに仮係止された状態を示す図3のA−A断面図、図4(b)は、端子がコネクタハウジングに本係止された状態を示す図3のA−A断面図である。
【0017】
また、図5は、端子係止部材がコネクタハウジングに挿着される状態を示す説明図、図6は、同じく端子係止部材がコネクタハウジングに仮係止された状態を示す説明図、図7は、同じく端子係止部材がコネクタハウジングに本係止された状態を示す説明図である。
【0018】
また、図8は、端子係止部材を示す斜視図、図9は、同じく端子係止部材を示す平面図、図10は、同じく端子係止部材を示す正面図、図11は、同じく端子係止部材を示す側面図である。
【0019】
図1,図2,図5〜図7を基にコネクタの各方向について説明する。
まず「上下」の定義については、コネクタハウジング41のロック部66が設けられてある側を上側とし、その反対側を下側とする。この明細書中の「上下」とは、水平に配置されたコネクタCの高さ方向を意味する。
【0020】
また「前後」の定義は、コネクタCの嵌合面側を前側とし、これと反対側の電線接続側を後側と定義する。ここで表面視および裏面視について説明すると、表面視はコネクタを嵌合面側から見る状態をいい、裏面視はコネクタを端子挿入側すなわち電線接続側から見る状態をいう。すなわち、雄コネクタもしくは雌コネクタの嵌合が開始される側を前側と定義する。
【0021】
また「左右」の定義は、前記「上下」および前記「前後」の定義に従い自ずと決定される。図5〜図7の如く、サイドスペーサ1装着用の開口部48がコネクタハウジング41の一側壁47に設けられているが、開口部48が設けられた側を右側と定義し、これと反対側を左側とする。この明細書中の「左右」とは、水平に配置されたコネクタCの左右幅方向を意味する。
【0022】
なお、この明細書における「上下」、「前後」、「左右」の定義は便宜上のものであり、必ずしもコネクタの実使用時における方向と一致するものではない。本発明のコネクタは、例えば図示された状態に対して上下逆さまの状態で使用されてもよく、本発明の目的が損なわれないのであれば、本発明のコネクタは、いかなる姿勢で使用されても何ら支障はない。
【0023】
また、この明細書でいうコネクタとは、コネクタハウジングに、スペーサ、端子すなわちターミナルなどの電気接続用部品を備え、電気的接続を目的とした部品をいう。また、本発明に関するコネクタは、前記の電気接続用部品に加えて、シール、ゴム栓、防水栓、防水パッキンなどの密封部材が備えられて防水性などが向上されたものでもよく、また、リアホルダなどの付加部品が組付けられたものであってもよい。また、端子に電線が接続されたものや溶接可能なコネクタなどが用いられてもよい。
【0024】
雄・雌両コネクタを嵌合させてワイヤハーネス同士やワイヤハーネスと機器等とを電気的に接続させる構造においては、コネクタ内の端子の抜け出しを確実に防止するために、端子二重係止用のスペーサや、リテーナや、ホルダといった係止部材が用いられている。
【0025】
図1,図5〜図7は、合成樹脂製のコネクタハウジング41に合成樹脂製のサイドスペーサ1が挿着される状態を示すものである。
コネクタハウジング41は、外側のフード部43と内側のハウジング主体部44とを有し、ハウジング主体部44は、上下二段に複数の端子収容室45,46を並列に備えるものである。フード部43の一側壁47にスペーサ挿入用の開口部48(図5〜図7)が設けられ、ハウジング主体部44の上下両壁部49にスペーサ案内部50(図5〜図7)が設けられ、スペーサ案内部50にスペーサ仮係止用の凹部51と、スペーサ本係止用の凹部52とが設けられている。
【0026】
ハウジング主体部44の高さ方向中央には、上下の端子収容室45,46の間で水平方向の略スリット状のスペーサ挿入空間53が設けられている(図2,図3)。また、図1および図2の如く、コネクタハウジング41の後側に合成樹脂製のリアホルダ31が取付けられる。
【0027】
図1,図8〜図11の如く、端子係止部材1すなわちサイドスペーサ1は、上下一対の保持板2と、両保持板2を結ぶ連結壁3と、連結壁3の高さ方向中央に設けられた端子係止板4と、端子係止板4の上下に突設された複数の端子係止突部11,12とで形成されている。詳しく説明すると、このサイドスペーサ1は、可撓性の合成樹脂を基材として、上下一対の保持板2と、一対の保持板2を結ぶ連結壁3と、連結壁3の高さ方向中央に突設され、保持板2と平行に且つ保持板2よりも長く突出した端子係止板4とで構成されたものである。
【0028】
また、図1,図8,図10の如く、一対の保持板2の連結壁3寄りの部分に、それぞれ係止部6すなわち係止突起6が内向きに突出形成されている。係止突起6は、保持板2の基端すなわち根本寄りに位置している。詳しく説明すると、係止突起6は、保持板2の全長のほぼ1/4程度の長さの位置に形成され、保持板2の前後の幅方向すなわち端子横断方向に延長され、図8および図10の如く、係止突起6は、自由端寄りの摺接用の傾斜面6aないし湾曲面と、その反対側の係止面6bとを備えるものである。
【0029】
また、上下一対の保持板2に副板8が形成されている。図10の如く、副板8は、先端側半部8bが幅広で、基端側半部8aが幅狭に形成されており、副板8の先端部に係止解除用の傾斜面8cが設けられ、治具棒(図示せず)を傾斜面8cに押接させて一対の保持板2を外側に撓ませ、図5〜図7に示される内向きの係止突起6と、コネクタハウジング41との係合を解除可能とするものである。図10の如く、副板8の基端は、連結壁3に交差されるようにして形成されている。また、副板が設けられた保持板2は、コネクタC内の防水パッキン71(図2)に当接され、これにより、面接触の状態となって防水パッキン71の抜け出しを防止するものである。
【0030】
また、図8,図10,図11の如く、連結壁3の上下両側には、スペーサ取外しの際に用いられる一対の傾斜状凹部10が形成されている。この一対の傾斜状凹部10が他の治具棒(図示せず)によって、こじられることにより、サイドスペーサ1は、コネクタハウジング41のハウジング主体部44(図1,図5〜図7)から抜出し可能とされるものである。
【0031】
コネクタに装着される端子の大きさや種類に対応して、図8および図10の如く、サイドスペーサ1を形成する中央の端子係止板4には、基端側半部4aに大きな端子係止突部11が、また、先端側半部4bに小さな端子係止突部12が、それぞれ上下対称に配列されている。各端子係止突部11,12の正面11a,12aにより、図3および図4の如く、雌端子91の矩形箱状に形成された電気接触部94の後側の係合部93と、サイドスペーサ1の端子係止突部12とが当接されて、コネクタハウジング41と、雌端子91とが、サイドスペーサ1により二重係止される。
【0032】
図1、図3および図8の如く、端子係止板4はコネクタハウジング41に対し複数の端子91の装着方向と直交する水平方向に挿着され、複数の雌端子91の並び方向すなわち水平方向と装着方向とに直交する垂直方向の厚さに比べ大きな幅を有し、かつ、幅方向に段付き(13)に形成され、幅の範囲内に前記水平方向の長手方向に沿って肉厚部が形成される端子係止突部12が立設された部分が、厚肉部4dとして形成されている。このようにして、端子係止板4の一部分が肉厚に形成されることで、サイドスペーサ1の端子係止板4の強度が確保され、端子係止突部12のない部分が肉薄に形成されて薄肉部4cとされることで、省スペース化が図られることとなる。なお、図示の如く、厚肉部4dの厚さは、端子係止板4本来の厚さである薄肉部4cの厚さに比べて極めて小さな厚み分しか厚くされておらず、また、端子係止突部12の幅方向の寸法は端子係止板4の長手方向での寸法よりも大きくされている。
【0033】
図1および図2の如く、本発明に係るコネクタの一実施形態は、コネクタハウジング41と、コネクタハウジング41に装着される雌端子91と、雌端子91をコネクタハウジング41に二重係止させるサイドスペーサ1とを備えるものである。そして、サイドスペーサ1を形成する端子係止板4に、端子係止板4の強度を確保する厚肉部4dが形成されている。
【0034】
このようにすれば、サイドスペーサ1の強度が低下されることなく、コネクタハウジング41の小型化が図られる。これにより、コネクタCの強度が極端に低下されずに、コネクタCの小型化、コンパクト化を図ることが可能となる。近年、コネクタCの一層の小型化が望まれているが、コネクタCの小型化を図るためには、コネクタハウジング41もしくはサイドスペーサ1などを形成する各部の肉厚を薄くして、コネクタCを小さくしてゆくといった手法が採られていた。
【0035】
このようにして、コネクタハウジング41もしくはサイドスペーサ1などを形成する各部の肉厚が薄くされてゆくと、強度低下による変形や歪み、破損の発生が心配されていた。しかしながら、本発明が採用されることにより、サイドスペーサ1の強度低下を抑えつつ、コネクタCの小型化が可能となった。端子係止板4の厚肉部4dに比べて、端子係止板4に薄肉部4cが設けられることで、サイドスペーサ1を含むコネクタCがコンパクト化される。
【0036】
図1および図2の如く、サイドスペーサ1は、複数の端子係止突部12が形成された可撓性の端子係止板4を備えるものである。厚肉部4dは、端子係止板4の長手方向すなわちサイドスペーサ1の左右幅方向に沿って形成され、且つ、複数の端子係止突部12が、複数の雌端子91の並び方向すなわちコネクタCもしくはサイドスペーサ1の左右幅方向に沿って厚肉部4d上に形成されている。
【0037】
このようにすれば、コネクタハウジング41に取付けられた雌端子91が、コネクタハウジング41から不用意に後抜けされようとすることがあったとしても、端子係止板4の端子係止突部12は、サイドスペーサ1の強度を確保する端子係止板4の厚肉部4d上に形成されてあるから、サイドスペーサ1を形成する端子係止板4の強度は維持され、コネクタCの小型化が図られると共に、強度不足によるサイドスペーサ1の変形や破損などといった不具合の発生は、未然に防止されることとなる。
【0038】
図2および図3の如く、雌端子91がコネクタハウジング41のハウジング主体部44に挿着される際に、雌端子91の押接による端子係止板4の撓みを吸収可能な空間部45cが、ハウジング主体部44の隔壁45a,45bに形成されている。
【0039】
このようにすれば、雌端子91がコネクタハウジング41に挿着される際に、雌端子91とサイドスペーサ1とが干渉し合い、このことから、端子挿入作業が阻害されるという不具合の発生は未然に防止されるものとなる。コネクタハウジング41に雌端子91が挿着される際に、サイドスペーサ1の端子係止板4と、雌端子91とが、互いに干渉されつつ摺接されることがあっても、雌端子91に押接されたサイドスペーサ1の端子係止板4は適度に撓まされて、コネクタハウジング41のハウジング主体部44の水平隔壁45aもしくは垂直隔壁45bに形成された空間部45cに収容されることとなる。従って、端子挿入作業に支障を来すことなく、雌端子91はコネクタハウジング41にスムーズに挿着されることとなる。
【0040】
図5〜図7の如く、サイドスペーサ1は、このサイドスペーサ1がコネクタハウジング41のハウジング主体部44に取付けられるための一対の可撓性の保持板2を備えるものである。そして、保持板2に係止突起6が形成され、この係止突起6に対応して、ハウジング主体部44に、仮係止用の係合凹部51と、本係止用の係合凹部52とが形成されている。
【0041】
このようにすれば、図5の如く、サイドスペーサ1を形成する一対の可撓性の保持板2が適度に撓まされて、図6の如く、サイドスペーサ1は、コネクタハウジング41のハウジング主体部44に容易で確実に仮係止される。これにより、コネクタハウジング41とサイドスペーサ1とが分離されることなく、両者の仮組付けが可能な状態となる。従って、サイドスペーサ1がコネクタハウジング41から分離されてしまい、このことから、コネクタハウジング41に対して、サイドスペーサ1が見失われてしまうといった不具合の発生は未然に防止されることとなる。また、コネクタハウジング41にサイドスペーサ1が仮係止された状態において、図4(a)の如く、雌端子91はコネクタハウジング41にスムーズに挿着されることとなる。
【0042】
また、コネクタハウジング41にサイドスペーサ1が仮係止された状態において、再度、一対の可撓性の保持板2が適度に撓まされて、図7の如く、サイドスペーサ1は、ハウジング主体部44に容易で確実に本係止される。これにより、雌端子91はコネクタハウジング41に容易で迅速に二重係止されることとなる。従って、図4(b)の如く、コネクタハウジング41に対して不用意に雌端子91が後抜けされることなく、雌端子91はコネクタハウジング41に確実に挿着された状態となる。
【0043】
図6の如く、コネクタハウジング41のハウジング主体部44に、サイドスペーサ1が仮係止の状態で取付けられている。図5の如く、ハウジング主体部44の上下の壁部49に沿ってサイドスペーサ1の一対の保持板2が挿入され、中央の挿入空間53に沿って端子係止板4が挿入される。その後、図6の如く、各保持板2の係止突起6がハウジング主体部44の凹部51に係合して、サイドスペーサ1は、コネクタハウジング41に仮係止すなわち仮保持された状態となる。
【0044】
その後、図7の如く、コネクタハウジング41のハウジング主体部44に、サイドスペーサ1が本係止の状態で取付けられる。コネクタハウジング41にサイドスペーサ1が完全に挿着された状態が、図7に示されている。サイドスペーサ1がコネクタハウジング41内に向けて押圧されることで、各保持板2の係止突起6がハウジング主体部44の凹部52に係合され、これにより、サイドスペーサ1が抜出されることなくコネクタハウジング41に本係止される。このようにして、サイドスペーサ1は、コネクタハウジング41に確実に保持された状態となる。
【0045】
図3および図4の如く、端子係止板4の端子係止突部12は、コネクタハウジング41内の雌端子91の矩形箱状の電気接触部94の後側に当接されて、端子の後抜けが防止されるものである。端子は左側と右側の各端子収容室45,46(図1,図5〜図7)に大小二種類のものが挿入される。
【0046】
端子の挿入は、サイドスペーサ1が仮係止の状態である時に行われる。仮係止状態は、係止突起6がハウジング主体部44の右側の凹部51(図6)に係合された状態である。図2および図3の如く、雌端子91は、ハウジング主体部44内の可撓性の係止ランス45dで一次係止される。サイドスペーサ1を仮係止(図4(a),図6)から本係止(図4(b),図7)に移行させることで、雌端子91が二重に係止(二次係止)される(図2,図3)。
【0047】
図3の如く、雌端子91は、主に、電線81と固定される電線接続部92と、相手コネクタの雄端子(図示せず)が挿入される端子収容室95周辺を含む電気接触部94と、サイドスペーサ1の端子係止突部12と当接される係合部93と、コネクタハウジング41の端子収容室45に形成された係止ランス45dに引っ掛る係止ランス収容部98とを備えるものである。相手コネクタの雄端子(図示せず)は、コネクタハウジング41のハウジング主体部44の端子挿入口45eを通り抜けて、雌端子91と通電可能に接続される。
【0048】
図2〜図4に示される矩形の箱型形状をした雌端子91の他に、タブタイプ、角ピンタイプ、丸ピンタイプなどの各種形状をした雄端子に対応して、略矩形筒状もしくは略円筒形状をした雌端子などが挙げられ、また、各種端子に係止ランスが設けられてあってもよい。本発明のコネクタに用いられる端子として、雌端子もしくは雄端子など、いかなる形態の端子が用いられても何ら支障はない。雌端子91は、まず、金属製板材に打抜き加工が施されて端子金具素材が形成され、次に、この端子金具素材に折曲げ加工が施されることにより、所定の形状をした雌端子91が形成される。
【0049】
雌端子91または雄端子などの端子類の材質として、例えば、青銅、黄銅、ベリリウム銅、銅合金などの銅系材料、アルミニウム合金などが挙げられる。本発明に用いられる雌端子91もしくは雄端子などの端子類として、通電機能を有する金属材料、その他に電気を良好に通すことのできる導体であればいかなる材質であってもよい。
【0050】
図3に示される雌端子91の電線接続部92に圧着接続された電線81について説明する。
この明細書でいう電線とは、絶縁被覆体やエナメル材などで保護された導体や、導体だけで他に被覆されていない状態のものを含め、これらを総称して指す。ケーブルについて簡単に説明すると、ケーブルは芯線とも呼ばれ、図3の如く、ケーブルは絶縁被覆体83やエナメル材などで保護された1本の導体82、又は、絶縁被覆体83やエナメル材などで保護された複数の導体82からなる。
【0051】
ケーブルなどの絶縁被覆体83の材質として、例えば軟質樹脂、ゴムなどが挙げられる。ワイヤハーネスなどの組電線もしくは組配線は、主に、導体82と絶縁被覆体83とから構成されるケーブルと、これを束ねるテープと、コネクタと、グロメットなどを備え、自動車などに取付けられる際に必要な部位が折曲げられて使用されるものである。
【0052】
そのため導体82の材質は、通電性が良好であるばかりでなく繰返しの折曲げにも耐えうるように可撓性を有するものが好ましく、そのような金属線として軟銅線などの銅系電線などが挙げられる。また、ケーブルは複数の導体82が束ねられると共に適度にねじられて、強度などに優れた芯線の状態となっている。さらに、細いサイズが維持されつつ銅線などの金属線からなる導体の表面の絶縁性をより高くするために、エナメル材の被覆された導体がケーブルなどの電線に用いられてもよい。
【0053】
そして、導体82を保護する絶縁被覆体83もまた、前記で説明したように繰返しの折曲げに耐えうる性質を有する絶縁材料で形成されることが好ましく、例えば可撓性の絶縁材料であることが望ましい。そのような材質として、例えば、塩化ビニル系ポリマー、ポリエチレン系ポリマーなどの熱可塑性樹脂材もしくは軟質樹脂材、ゴム材、又はこれらの混合材などが挙げられる。また必要に応じて絶縁材料に各種の充填材が添加されてあってもよい。
【0054】
これらの絶縁被覆材が例えば押出成形される際に、これと共にダイの押出孔の部分に銅線などの前記導体が通されることにより、絶縁被覆体83と導体82とが複合化されてケーブルなどの電線81が構成される。
【0055】
図2〜図4の如く、雌端子91は電線81に圧着接続されており、図2の如く、電線81の外周部分に防水栓76すなわち防水ゴム栓76が外挿されると共に、防水ゴム栓76は、コネクタハウジング41の端子収容室45の後部に圧入される。そして、少なくとも、コネクタハウジング41と、サイドスペーサ1と、端子91とで、コネクタCが構成される。
【0056】
フード部43とハウジング主体部44ないしサイドスペーサ1との間の略矩形環状の隙間60(図1,図2,図7)に相手コネクタハウジング(図示せず)が挿入される。また、図2の如く、隙間60の奥側すなわち後部に、略矩形環状の防水パッキン71が嵌着される。詳しく説明すると、図2の如く、コネクタハウジング41のハウジング主体部44の後部側に、外周部に1山のリップが形成され、且つ、内部に挿通孔を備えるシリコーンゴム製の防水パッキン71が嵌着されている。相手コネクタハウジング(図示せず)の前端部が防水パッキン71に押接し、これにより、ハウジング主体部44とコネクタ内の防水が行われる。
【0057】
また、図2の如く、雌端子91の後部側に電線81が圧着接続されている。さらに、内外周部に2山のリップが形成され、且つ、内部に電線挿通孔を備えるシリコーンゴム製の防水栓76が、前記電線81と共に前記雌端子91の後部側に備えられている。サイドスペーサ1に設けられた一対の保持板2は、防水パッキン71の正面に当接し、雄雌コネクタが分離される際に、コネクタハウジング41のハウジング主体部44から、防水パッキン71が抜け出されることを防止する役目も果すものである。
【0058】
このようにして、前記防水パッキン71と、前記防水栓76とが備えられて、前記電線81に接続された雌端子91が、コネクタハウジング41内に取付けられることで、コネクタCとして防水コネクタCが構成されることとなる。コネクタCのコネクタハウジング41内に、防水パッキン71と、防水栓76と、電線81に接続された雌端子91とが備えられて、防水コネクタCが構成されてあれば、相手コネクタ(図示せず)と接続されたコネクタCが、雨水などの水に曝されたり水中で使用されたりすることがあっても、コネクタCに備えられた雌端子91は水分から保護される。これにより、雌端子91に電気的な接触不良が生じてしまうことや、水を伝わった漏電などといった不具合の発生は、未然に防止されることとなる。
【0059】
防水パッキン71や防水栓76などの密封部材は、これに対応する相手部材のシール面と確実に密着されてコネクタの内部に水が浸入されないようにするために、シール部位に押し潰し可能な単独または複数のリップを備える形状となっている。防水パッキン71または防水栓76の内周部および外周部ともに「つぶし代」が設けられている。この「つぶし代」が押し潰されることにより、密封部材に適度な緊迫力が発生されて対象物の密封が良好に行われる。
【0060】
防水パッキン71もしくは防水栓76などの密封部材は、例えば、シリコーンゴム、ニトリルゴムなどのゴム材もしくはエラストマー材に代表されるような潜在的に復元弾性力を備えた材質からなり、このような材質が選択されることによって確実に封止可能な密封部材が形成されることとなる。
【0061】
このように本発明のコネクタは、防水コネクタとして用いられてもよく、また、非防水コネクタとして用いられてもよく、コネクタの小型化が要求されるあらゆる用途に展開可能とされるものである。
【0062】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、端子係止部材の強度が低下されることなく、コネクタハウジングの小型化が図られる。これにより、コネクタの強度が極端に低下されずに、コネクタの小型化、コンパクト化を図ることが可能となる。近年、コネクタの一層の小型化が望まれているが、コネクタの小型化を図るためには、コネクタハウジングもしくは端子係止部材などを形成する各部の肉厚を薄くして、コネクタを小さくしてゆくといった手法が採られていた。このようにして、コネクタハウジングもしくは端子係止部材などを形成する各部の肉厚が薄くされてゆくと、強度低下による変形や破損の発生が心配されていた。しかしながら、本発明が採用されることにより、端子係止部材の強度低下を抑えつつ、コネクタの小型化を図ることが可能となった。
【0063】
また、コネクタハウジングに取付けられた端子が、コネクタハウジングから不用意に後抜けされようとすることがあったとしても、端子係止板の端子係止突部は、端子係止部材の強度を確保する端子係止板の厚肉部上に形成されてあるから、端子係止部材を形成する端子係止板の強度は維持され、コネクタの小型化が図られると共に、強度不足による端子係止部材の変形や破損などといった不具合の発生は、未然に防止することができる。
【0064】
さらに、端子がコネクタハウジングに挿着される際に、端子と端子係止部材とが干渉し合い、このことから、端子挿入作業が阻害されるという不具合の発生は未然に防止されるものとなる。コネクタハウジングに端子が挿着される際に、端子係止部材の端子係止板に端子が干渉しつつ摺接されることがあっても、端子に押接された端子係止部材は適度に撓まされて、コネクタハウジングのハウジング主体部の隔壁に形成された空間部に収容されることとなる。従って、端子挿入作業に支障を来すことなく、端子をコネクタハウジングにスムーズに挿着させることができる。
【0065】
請求項2記載の発明によれば、端子係止部材を形成する一対の可撓性の保持板が適度に撓まされて、端子係止部材は、コネクタハウジングのハウジング主体部に容易で確実に仮係止される。これにより、コネクタハウジングと端子係止部材とが分離されることなく、両者の仮組付けが可能な状態となる。従って、端子係止部材がコネクタハウジングから分離されてしまい、このことから、コネクタハウジングに対して、端子係止部材が見失われてしまうといった不具合の発生は未然に防止されることとなる。また、コネクタハウジングに端子係止部材が仮係止された状態において、端子をコネクタハウジングにスムーズに挿着させることができる。
【0066】
また、コネクタハウジングに端子係止部材が仮係止された状態において、再度、一対の可撓性の保持板が適度に撓まされて、端子係止部材は、ハウジング主体部に容易で確実に本係止される。これにより、端子はコネクタハウジングに容易で迅速に二重係止されることとなる。従って、コネクタハウジングに対して不用意に端子が後抜けされることなく、端子をコネクタハウジングに確実に挿着させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同じくコネクタを示す縦断面図である。
【図3】同じくコネクタの要部を示す縦断面図である。
【図4】(a)は端子がコネクタハウジングに仮係止された状態を示す図3のA−A断面図、(b)は端子がコネクタハウジングに本係止された状態を示す図3のA−A断面図である。
【図5】端子係止部材がコネクタハウジングに挿着される状態を示す説明図である。
【図6】同じく端子係止部材がコネクタハウジングに仮係止された状態を示す説明図である。
【図7】同じく端子係止部材がコネクタハウジングに本係止された状態を示す説明図である。
【図8】端子係止部材を示す斜視図である。
【図9】同じく端子係止部材を示す平面図である。
【図10】同じく端子係止部材を示す正面図である。
【図11】同じく端子係止部材を示す側面図である。
【図12】従来のコネクタの一形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 サイドスペーサ(端子係止部材)
2 保持板
4 端子係止板
4c 薄肉部
4d 厚肉部
6 係止突起(係止部)
11,12 端子係止突部
31 リアホルダ
41 コネクタハウジング
44 ハウジング主体部
45a 水平隔壁(隔壁)
45b 垂直隔壁(隔壁)
45c 空間部
45d 係止ランス
51,52 凹部(係合凹部,係合部)
71 防水パッキン
76 防水ゴム栓(防水栓)
81 電線
91 雌端子(端子)
93 係合部
C コネクタ
Claims (2)
- コネクタハウジングと、該コネクタハウジングの水平方向に並べて装着される複数の端子と、前記コネクタハウジングに対し前記複数の端子の装着方向と直交する前記水平方向に挿着され、前記複数の端子を前記コネクタハウジングに係止させる端子係止部材とを備え、
前記端子係止部材は、前記水平方向及び前記装着方向と直交する垂直方向の厚さに比べ大きな幅を有し、かつ、該幅の範囲内に前記水平方向の長手方向に沿って肉厚部が形成されるとともに、該肉厚部上に、前記複数の端子の各々に当接して端子の抜けを防止する複数の端子係止突部が前記水平方向の長手方向に沿って形成された、前記厚み方向に可撓性をもった端子係止板を有し、
前記端子係止突部の前記幅方向の寸法を前記端子係止板の長手方向寸法よりも大きくなし、
前記コネクタハウジングに前記端子が挿着される際に、該端子の押接による前記端子係止板の厚さ方向の撓みを吸収可能な空間部を前記コネクタハウジングに形成した
ことを特徴とするコネクタ。 - 前記端子係止部材は、前記コネクタハウジングに取付けられるための一対の可撓性の保持板を有し、該保持板に係止部が形成され、該係止部に対応して、該ハウジング主体部に、仮係止用の係合部と、本係止用の係合部とが形成された
ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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