JP3752404B2 - トルクコンバータ用ロックアップ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トルクコンバータ用ロックアップ装置、特に、フロントカバーに直接連結されるピストンを有するトルクコンバータ用ロックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トルクコンバータは、3種の羽根車(インペラー、タービン、ステータ)を内部に有し、内部の作動油の循環によってトルクを伝達する装置である。インペラーは入力側回転体に連結されたフロントカバーに固定されている。タービンはトランスミッション入力シャフトに連結されている。インペラーが回転すると、インペラーからタービンに向かって作動油が流れ、タービンが回転させられる。この結果、タービンから入力シャフトにトルクが出力される。
【0003】
ロックアップ装置は、タービンとフロントカバーとの間に配置されており、フロントカバーとタービンを機械的に連結することで直接トルクを伝達するための装置である。通常、ロックアップ装置は、フロントカバーに摩擦連結可能なピストンと、ピストンに固定されるリティーニングプレートと、リティーニングプレートに支持されるトーションスプリングと、トーションスプリングによってピストンに回転方向に弾性的に連結されるドリブンプレートとを有している。ドリブンプレートはタービンに固定されている。
【0004】
ピストンは、フロントカバーとタービンとの間の空間を軸方向に分割しており、軸方向両側の油圧差によって軸方向に移動可能である。そして、ピストンの外周部に環状に張られた摩擦フェーシングがフロントカバーの平坦な摩擦面に押し付けられると、フロントカバーのトルクがロックアップ装置に伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のロックアップ装置では、トーションスプリングとしては円周方向に複数並べられたコイルスプリングが用いられている。これらコイルスプリングは、フロントカバーの最外周部分においてリティーニングプレートによって支持されており、その結果フロントカバーとタービンとの最外周部分間のスペースを有効に利用することができる。
【0006】
ロックアップ連結時にエンジンから入力されるトルク変動を吸収・減衰するためには、トーションスプリングの低剛性化・広捩じり角化が必要である。しかし、従来のロックアップ装置では、コイルスプリングがピストンの最外周部分に対応して配置されているため、捩り角度を広くするためにはコイルスプリングを円周方向に長くする必要がある。その一方でコイルスプリングを円周方向に長くすると、圧縮時にコイルスプリングがリティーニングプレートに摺動しやすくなり、高ヒステリシストルクが発生してしまう。このような問題があるため、従来のロックアップ装置において捩り特性の広角化を実現できない。
【0007】
本発明の目的は、トルクコンバータ用ロックアップ装置において特別な不具合を生じさせることなく、捩り特性を広角化することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のトルクコンバータ用ロックアップ装置は、トルクコンバータのフロントカバーとタービンとの間の空間に配置され、両者を機械的に接続するためのものであり、第1アッセンブリーと第2アッセンブリーとを備えている。第1アッセンブリーは、軸方向に移動可能で前記フロントカバーに連結可能な摩擦面を有するピストンと、ピストンの摩擦面と反対側に固定されたリティーニングプレートと、リティーニングプレートに保持され円周方向に配置された複数の第1弾性部材とを有する。第2アッセンブリーは第1アッセンブリーとタービンとの間の空間に配置されている。第2アッセンブリーは、タービンに固定されたドリブン部材と、第1弾性部材の円周方向両端間に軸方向から挿入されて当接可能な係合部を有する中間部材と、ドリブン部材と中間部材とを回転方向に弾性的に連結するための第2弾性部材とを有する。
【0011】
請求項1に記載のトルクコンバータ用ロックアップ装置では、第1アッセンブリーと第2アッセンブリーとは互いに軸方向に移動させることで、組み付け及び分解が可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の一実施形態としてのロックアップ装置5が採用されたトルクコンバータ1の部分縦断面概略図を示す。図1の左側にはエンジン(図示せず)が配置され、図の右側にトランスミッション(図示せず)が配置されている。図2にロックアップ装置5の平面図を示し、図3にその断面図を示す。図2における矢印R1側がトルクコンバータ1やロックアップ装置5の回転方向駆動側であり、矢印R2側がその反対側である。また、図1に示すO−Oがトルクコンバータ1及びロックアップ装置5の回転軸線である。
【0013】
トルクコンバータ1は、エンジン側のクランクシャフト(図示せず)からトランスミッションの入力シャフトにトルクを伝達するための装置であり、入力側の部材に固定されるフロントカバー2と、3種の羽根車(インペラー9、タービン10、ステータ11)からなるトルクコンバータ本体3と、ロックアップ装置5とから構成されている。
【0014】
フロントカバー2は、円板状の部材であり、その外周部には軸方向トランスミッション側に突出する外周筒状部8が形成されている。外周筒状部8はインペラー9のインペラーシェル12に溶接によって固定されている。インペラー9は、インペラーシェル12と、その内側に固定された複数のインペラーブレード13と、インペラーシェル12の内周側に設けられた筒状のインペラーハブ21とから構成されている。タービン10は流体室内でインペラー9に対向して配置されている。タービン10は、タービンシェル14と、タービンシェル14に固定された複数のタービンブレード15と、タービンシェル14の内周側に固定されたタービンハブ16とから構成されている。タービンハブ16は外周側に延びるフランジ16aを有しており、このフランジ16aにタービンシェル14の内周部が複数のリベット17によって固定されている。また、タービンハブ16の内周部には、図示しないトランスミッションの入力シャフトがスプライン係合している。
【0015】
ステータ11は、インペラー9とタービン10の内周部間に配置され、タービン10からインペラー9へと戻る作動油を整流するための機構である。ステータ11は環状のステータキャリア18と、その外周面に設けられた複数のステータブレード19とから主に構成されている。ステータキャリア18は、ワンウエイクラッチ20を介して図示しない固定シャフトに支持されている。なお、フロントカバー2とタービンハブ16との軸方向間には第1スラストベアリング31が設けられ、タービンハブ16とステータ11との間には第2スラストベアリング32が設けられ、ステータ11とインペラーハブ21との間には第3スラストベアリング33が設けられている。各スラストベアリング31〜33においては、半径方向に作動油が流通可能なポートが形成されている。
【0016】
ロックアップ装置5は、フロントカバー2とタービン10との間の環状の空間に配置されている。ロックアップ装置5は、主に、入力部材41と、ドリブンプレート42と、中間部材43と、第1弾性部材44と、第2弾性部材45とから構成されている。
入力部材41はピストン48とリティーニングプレート49とから構成されている。ピストン48は主に円板形状のピストン本体50から構成されている。ピストン本体50はフロントカバー2とタービン10との間の空間を軸方向に2分割するように半径方向に延びる円板状かつ環状の部材である。ピストン本体50の外周部は環状平坦な摩擦連結部51となっている。摩擦連結部51の軸方向エンジン側には摩擦フェーシング52が設けられている。この摩擦フェーシング52に対向して、フロントカバー2には平坦な摩擦面が形成されている。さらに、摩擦連結部51の外周側すなわちピストン本体50の外周縁には、軸方向トランスミッション側に延びる筒状部53が設けられている。また、ピストン本体50の内周縁には軸方向トランスミッション側に延びる内周筒状部54が設けられている。内周筒状部54の内周面はタービンハブ16の外周面に対して軸方向及び回転方向に移動可能に支持されている。なお、内周筒状部54の先端がタービンハブ16の一部に当接した状態でピストン48がそれ以上軸方向トランスミッション側に移動するのは規制される。内周筒状部54とタービンハブ16の外周面との間にはシールリングが設けられている。
【0017】
このようにして、フロントカバー2とピストン48との間には、空間Aが形成されている。空間Aの外周部は摩擦フェーシング52がフロントカバー2に当接した状態で遮断され、空間Aの内周部は第1スラストベアリング31において形成されたポートを介して図示しない入力シャフトに形成された油路に連通している。
【0018】
リティーニングプレート49は、摩擦連結部51の軸方向トランスミッション側すなわち筒状部53の内周側に配置されている。リティーニングプレート49は板金製の環状の部材である。リティーニングプレート49の役割は第1弾性部材44の保持を行うことにある。リティーニングプレート49の環状本体部56は、内周部が複数のリベット61によってピストン本体50に固定されている。本体部56の外周縁には、軸方向トランスミッション側に延びる筒部57が形成されている。筒部57は筒状部53に沿って延び筒状部53の内周面に近接又は当接している。また、筒部57は先端部分が半径方向内側に僅かに曲げられ、後述の第1弾性部材44の軸方向トランスミッション側を支持するようになっている。筒部57においては円周方向に等間隔で外周側切り曲げ部59が形成されている。外周側切り曲げ部59は、筒部57の先端を切って半径方向内側に曲げた部分である。さらに、外周側切り曲げ部59に対応して、本体部56には第1内周側切り起こし部60が形成されている。第1内周側切り起こし部60は、本体部56から切り起こされた部分であり、軸方向トランスミッション側へ延びている。さらに、本体部56には、各第1内周側切り起こし部60の円周方向方向間に対応する位置に第2内周側切り起こし部58が形成されている。第2内周側切り起こし部58は本体部56から切り起こされ軸方向トランスミッション側に延びている。
【0019】
各第1弾性部材44は大コイルスプリングと小コイルスプリングとの組合せからなる。各第1弾性部材44は、リティーニングプレート49の第1内周側切り起こし部60と外周側切り曲げ部59からなる各対の円周方向間に配置されている。この結果、第1弾性部材44の円周方向両端は外周側切り曲げ部59と第1内周側切り起こし部60とに当接し支持されている。また、第1弾性部材44の半径方向外側は筒部57によって支持され、半径方向内側は第2内周側切り起こし部58によって支持されている。このようにして、第1弾性部材44は、半径方向両側及び軸方向エンジン側、さらには円周方向両端がリティーニングプレート49によって支持されている。
【0020】
中間部材43について説明する。中間部材43は、ピストン本体50とタービンシェル14との間に配置された環状かつ円板状のプレート部材である。中間部材43は主に第1プレート64と第2プレート65とから構成されている。
第1プレート64と第2プレート65は軸方向に間隔を開けて配置されている。第1プレート64が軸方向エンジン側であり、第2プレート65が軸方向トランスミッション側である。第1プレート64は外周部がその内周側部分に比べて軸方向トランスミッション側に配置されており、第2プレート65の外周部85に当接している。外周部84,85は円周方向に配置された複数のリベット66によって互いに固定されている。第1プレート64の外周部には軸方向エンジン側に延びる複数の係合部69が設けられている。係合部69は、筒状部53と第1内周側切り起こし部60の半径方向間に延び、その円周方向両端は各第1弾性部材44の円周方向両端に当接している。
【0021】
第1及び第2プレート64,65の半径方向中間部にはそれぞれ角窓67,68が形成されている。角窓67,68は、図2から明らかなように、比較的円周方向に長く弧状に延びる窓孔であり、その半径方向両側には軸方向に起こされた起こし部が形成されている。
ドリブンプレート42は、環状かつ円板状の部材であり、円板状本体75とその内周側の取り付け部76とから構成されている。取り付け部76は本体75に比較して軸方向トランスミッション側に位置している。取り付け部76は前述の複数のリベット17によってタービンハブ16のフランジ16aに固定されている。本体75は第1プレート64と第2プレート65との間に配置されている。本体75には、角窓67,68に対応して窓孔77が形成されている。窓孔77は軸方向に貫通する孔であり、この実施形態においては比較的円周方向に長い弧状となっている。
【0022】
第2弾性部材45は窓孔77及び角窓67,68にそれぞれ配置されている。第2弾性部材45は、1対のコイルスプリング70,71と、その間に配置された中間フロート体72とから構成されている。このように1対のコイルスプリング70,71が直列に作用することで捩り角度が広くなっている。各第2弾性部材45は、窓孔77及び角窓67,68によって円周方向両端及び半径方向両側を支持されている。さらに、第2弾性部材45は角窓67,68の起こし部によって軸方向への飛び出しを制限されている。
【0023】
第1プレート64とドリブンプレート42との間には第1スペーサ81が配置され、第2プレート65とドリブンプレート42との間には第2スペーサ82が配置されている。第1及び第2スペーサ81,82は、それぞれ環状かつ円板状の部材であり、窓孔77に対応した孔が形成されている。これらスペーサ81,82によって第1プレート64、第2プレート65、ドリブンプレート42の軸方向位置が定められている。なお、第2プレート65の内周面はドリブンプレート42の取り付け部76の外周面によって半径方向に支持されている。これにより、中間部材43はドリブンプレート42に対してセンタリングされている。
【0024】
以上の述べたロックアップ装置5についてさらに別の観点から説明する。ロックアップ装置5は主に第1アッセンブリー61と第2アッセンブリー62とから構成されている。各アッセンブリー61,62はそれぞれ別の組立体であり、トルクコンバータに組み込まれた状態では全体として1つのロックアップ装置5を構成するが、製造及び搬送の段階ではそれぞれ別個独立の組立体として取り扱うことが可能である。第1アッセンブリー61は前述のピストン48とリティーニングプレート49と第1弾性部材44とから構成されている。第2アッセンブリー62はドリブンプレート42と中間部材43と第2弾性部材45とから構成されている。第1アッセンブリー61と第2アッセンブリー62との連結は、第1弾性部材44の円周方向間に第1プレート64の係合部69を軸方向から挿入することで行われる。このように第1及び第2アッセンブリー61,62の連結は両部材の軸方向移動のみで行われ、その離脱も軸方向の移動で行われる。このようにして両アッセンブリー61,62の組み付け性及び分解性が良い。
【0025】
以上の構造により、第1アッセンブリー61は、この実施形態に示すように従来のドリブンプレートの代わりに第2アッセンブリー62用いた本機構に用いることもできるし、従来の構造に使用することができる。すなわち、2種類のトルクコンバータに対して第1アッセンブリーは同一のものを使用することができ、全体のコストが低下する。
【0026】
次に、第2アッセンブリー62の第1アッセンブリー61に対する位置関係を詳細に説明する。
第2弾性部材45は第1弾性部材44に比べて内周側に配置されている。すなわち、第2弾性部材45はピストン48の半径方向中間部の軸方向トランスミッション側に配置されており、リティーニングプレート49より内周側に配置されているため、第2弾性部材45はピストン本体50が露出した部分に近接している。このようにして、第2弾性部材45の半径方向寸法を十分に大きくできる。
【0027】
第1及び第2プレート64,65の外周部84,85は、第1内周側切り起こし部60及び第2内周側切り起こし部58の軸方向トランスミッション側まで延びて配置されている。また、外周部84,85の外周縁は第1弾性部材44の半径方向中心付近に位置している。以上に述べた構造によって、第1アッセンブリー61と第2アッセンブリー62とが互いに干渉しないようにコンパクトに配置され、半径方向及び軸方向の寸法を従来に比べて大幅に増加させることはない。
【0028】
また、第2アッセンブリー62の中間部材43は2枚のプレート64,65からなるが、両者は外周部が複数のリベット66によって固定されその外周側から複数の係合部69が延びている。この結果、図3に示すようにリベット66は第1弾性部材44に対して軸方向に離れて配置されている。すなわち、複数のリベット66は第1弾性部材44に干渉する位置になく、第1弾性部材44のためのスペースを制限することはない。このようにして、第1弾性部材45の捩じり角度を十分に広く維持できる。
【0029】
次に、動作について説明する。
エンジン側のクランクシャフトからのトルクは、図示しないフレキシブルプレートを介してフロントカバー2に入力される。これにより、インペラー9が回転し、作動油がインペラー9からタービン10へと流れる。この作動油の流れによりタービン10は回転し、タービン10のトルクは図示しない入力シャフトに出力される。
【0030】
トルクコンバータ1の速度比があがり、入力シャフトが一定の回転速度になると、空間Aの作動油が入力シャフト内部の油路を通ってドレンされる。この結果、ピストン48すなわち第1アッセンブリー61がフロントカバー2側に移動させられる。この結果、摩擦フェーシング52がフロントカバー2の摩擦面に押し付けられ、フロントカバー2のトルクはロックアップ装置5に出力される。ロックアップ装置5において、トルクは、ピストン48、リティーニングプレート49、第1弾性部材44、中間部材43、第2弾性部材45、ドリブンプレート42の順番で伝達され、タービンハブ16に出力される。
【0031】
ロックアップ装置5は、トルクを伝達すると共にフロントカバー2から入力されるトルク変動を吸収・減衰する。具体的には、ロックアップ装置5において捩り振動が発生すると、第1弾性部材44と第2弾性部材45とが入力部材41とドリブンプレート42との間で直列に圧縮される。ここでは、第1弾性部材44と第2弾性部材45とが直列に作用するため、従来より捩り角度を広くできる。このことは、全体を低剛性化することが可能であり、振動吸収・減衰性能を向上させていることを意味する。
【0032】
【発明の効果】
本発明に係るトルクコンバータ用ロックアップ装置では、第1弾性部材と第2弾性部材は間に中間部材を介して直列に機能するようになっている。このため、ロックアップ装置のダンパー捩り角度は従来に比べて広くなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバータの部分縦断面概略図。
【図2】ロックアップ装置の平面図。
【図3】図2のII−II断面図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ
2 フロントカバー
3 トルクコンバータ本体
5 ロックアップ装置
41 入力部材
42 ドリブンプレート
43 中間部材
44 第1弾性部材
45 第2弾性部材
61 第1アッセンブリー
62 第2アッセンブリー
Claims (1)
- トルクコンバータのフロントカバーとタービンとの間の空間に配置され、両者を機械的に接続するためのロックアップ装置であって、
軸方向に移動可能で前記フロントカバーに連結可能な摩擦面を有するピストンと、前記ピストンの摩擦面と反対側に固定されたリティーニングプレートと、前記リティーニングプレートに保持され円周方向に配置された複数の第1弾性部材とを有する第1アッセンブリーと、
前記第1アッセンブリーと前記タービンとの間の空間に配置され、前記タービンに固定されたドリブン部材と、前記第1弾性部材の円周方向両端間に軸方向から挿入されて当接可能な係合部を有する中間部材と、前記ドリブン部材と中間部材とを回転方向に弾性的に連結するための第2弾性部材とを有する第2アッセンブリーと、
を備えたトルクコンバータ用ロックアップ装置。
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