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JP3749265B2 - 抗皮脂および抗酸化組成物 - Google Patents

抗皮脂および抗酸化組成物 Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は、皮脂細胞からの皮脂分泌を抑制または予防するためと、脂性肌状態を抑制または予防するためと、およびフリーラジカル活性から皮膚を保護するための方法および組成物に関する。
発明の背景
皮脂は、皮脂細胞(sebacyte)(皮膚の皮脂腺の細胞)によって産生され、次いで、皮表に分泌される皮膚油である。皮表上の過剰量の皮脂は、「脂性肌」として知られる状態をもたらす。脂性肌には、てらてらとして、望ましくない外観および不快な触覚を伴う。過剰な皮脂分泌の抑制を試みる多くの方法および組成物があるが、いずれも全体的に満足な結果は得られていない。
皮膚中のフリーラジカルの生成は、皮脂分泌と関連していないように思われる。自然の代謝経路の一部として、皮膚で低濃度のフリーラジカルが生成される。フリーラジカルの濃度は、UV照射およびその他の環境オキシダント、例えば汚染およびたばこの煙に応じて増加する。フリーラジカル濃度の増加は、皮膚細胞中の脂質の過酸化反応および細胞傷害を引き起こし、堅さおよび弾性の喪失、しわ、褪色、加齢斑および乾燥を伴う皮膚の早発性老化をもたらす。ビタミンE(アルファ−トコフェロール)などの抗酸化剤は、皮膚中のフリーラジカル濃度を低下させる。
2つ以上の利益をもたらす化粧用活性成分は、製造者および消費者のいずれから見ても極めて望ましい。
グガル(guggal)は、Commiphora mukulまたはCommiphora Wightiiという植物のゴム/樹脂から得られる。グガルは、テルペン類、ステロール類、エステル類および高級アルコール類の複雑な混合物を含有する。樹脂の酢酸エチル抽出物は、「ググリピド(gugulipid)」または「グガル脂質」として知られる油性の樹脂状物質である。ググリピドは、肥満および上昇したコレステロール値の治療に医薬として用いられてきた。ググリピドの医薬活性は、2種類の既知ケトン性ステロイド(ググルステロン(guggulsterone))によるものである。
Bombardelli他(米国特許5,273,747)は、ググリピドおよびそのググルステロンを豊富に含む画分の抗炎症活性、および良性前立腺肥大および座瘡の治療におけるそれらの使用を開示している。これに関して、皮脂産生の増加は座瘡の形成をもたらす多くの要因の1つであるが、抗座瘡剤は必ずしも抗皮脂活性を有しないことに注意をすることが重要である。例えば、過酸化ベンゾイルおよびサリチル酸は確立された抗座瘡剤であるが、皮脂産生を低下させない。Cunliffe、他「Topical Benzoyl Peroxide Increases The Sebum Excretion Rate In Patients With Acne」、British Journal of Dermatology、109巻、577〜579ページ、1983年;William J.Cunliffe、「Acne」、256ページ、Martin Dunitz Ltd.、1989年を参照されたい。下記の比較実施例3も参照されたい。さらに、Bombardelliによって記述されているググルステロンを豊富に含む画分は、酢酸エチルによって得られたが、分子量によって化合物を分離していない。対照的に、本発明では、アルコール性画分および/または低分子量画分を用いるのが好ましい。
Bissett他(米国特許4,847,071および4,847,069)およびPiazza他(米国特許5,521,223)は、天然の抗炎症剤としてグガルを含有する光防護およびしわ防止の組成物を開示している。抗酸化経路によって抗炎症性を示す化合物もあるが、抗炎症機構のすべてが抗酸化媒介ではなく、抗酸化機構のすべてが抗炎症媒介でもない。言い換えれば、抗炎症および抗酸化作用はかならずしも互いに随伴するものではない。
上述の技術分野は、抗皮脂および抗酸化活性双方を含む作用物質の必要性に対処していない。この技術分野はグガルまたはググリピドまたはその画分の抗皮脂または抗酸化活性のいずれも開示していない。さらに、ググリピドの画分に関する限り、当技術分野はググルステロンを豊富に含む(酢酸エチル)画分の調製および使用しか開示していない。アルコール性画分または低分子量画分の調製、使用および活性は開示されていない。
発明の概要
第1の態様において、本発明には、化粧用として許容可能な賦形剤中にググリピドおよび/またはそのアルコール性画分および/またはその低分子量画分を含む組成物を皮膚に塗布することによって、脂性肌状態、特に顔面領域の抑制または予防する化粧方法が含まれる。
本発明の第2の態様には、化粧用として許容可能な賦形剤中にググリピドおよび/またはそのアルコール性画分および/またはその低分子量画分を含む組成物を皮膚に塗布することによって、皮脂細胞からの皮脂分泌を減少させる、予防するまたは抑制する化粧方法が含まれる。
本発明の別の態様は、化粧用として許容可能な賦形剤中にググリピドおよび/またはそのアルコール性画分および/またはその低分子量画分を含む組成物を皮膚に塗布することによって、フリーラジカル活性から皮膚を保護する(すなわち、皮膚中の酸化ストレスを軽減する)化粧方法である。
さらに、本発明の別の態様は、ググリピドおよび/またはそのアルコール性画分および/またはその低分子量画分の単一活性作用物質を用い、皮脂分泌を抑制または予防すると同時に、フリーラジカル損傷から皮膚を保護する化粧方法である。
さらに本発明は、ググリピドおよび/またはそのアルコール性画分および/またはその低分子量画分の使用を提供し、脂性肌状態の抑制または予防、皮膚中の皮脂細胞からの皮脂分泌の減少、予防または抑制、および/またはフリーラジカル活性からの皮膚の保護(すなわち、皮膚中の酸化ストレスの軽減)において、これらの作用物質を含む化粧用組成物の使用も提供する。
さらに本発明は、ググリピドおよび/またはそのアルコール性画分および/またはその低分子量画分の使用を提供し、脂性肌状態の抑制または予防と同時にフリーラジカル傷害からの皮膚の保護における、これらの作用物質を含む化粧用組成物の使用も提供する。
さらに、本発明の別の態様は、ググリピドのアルコール性画分の製造方法である。
さらに、本発明の別の態様は、スキンケアのための化粧用組成物、すなわち、化粧用として許容可能な賦形剤中にググリピドのアルコール性画分または低分子量画分を含む組成物である。
本発明の方法および組成物は、皮脂細胞からの皮脂分泌の抑制、皮脂抑制の改善および皮膚の手ざわりの改善をもたらし、てらてらおよびねばねばを予防すると同時に、皮膚がフリーラジカル活性で損傷するのを予防し、それによってしわおよび老化した皮膚の外観を軽減し、皮膚色の改善、光老化皮膚の外観の改善、皮膚の輝きおよび透明感および仕上げの改善、および全体に健康で若々しい皮膚の外観をもたらす。
発明の詳細な説明
本明細書中で用いるように、「皮膚」という用語には、顔面、頸、胸、背中、および頭の皮膚が含まれる。
ググリピドおよびその非ググルステロン画分:
本明細書中で用いる「ググリピド」という用語は、C.mukulまたはC.wightiiという木から得られるゴム/樹脂グガルの酢酸エチル抽出物を意味する。本明細書中で用いる「アルコール性画分」という用語は、ググリピドの高極性、非水性画分を意味する。アルコール性画分は、ググリピドの非石油エーテル画分であることが好ましい。
皮質分泌を抑制し、脂性肌を抑制し、および/またはフリーラジカルから皮膚を保護する発明の方法は、ググリピドおよび/またはそのアルコール性画分および/またはその低分子量画分を用いる。本発明の一部として、ググリピドおよび/またはそのアルコール性画分および/またはその低分子量画分は、スキンケアに二重の恩恵、すなわち抗皮脂および抗酸化活性双方をもたらすまれな性質を有することが分かった。C.mukulのグガルの水性抽出物は、C.mukulのグガルの酢酸エチル抽出物で観察される抗皮脂および/または抗酸化活性をほとんどまたはまったく有していないことが分かった。ググリピドの抗皮脂および/または抗酸化活性は、Bombardelliによって記述されたググルステロン豊富な酢酸エチル画分ではなく、ググリピドのアルコール性画分または低分子量画分に濃縮されていることも分かった。
さらに、ググリピドの低分子量画分は、ググリピドのいずれの画分、アルコール性画分または高分子量画分よりも粘性が低く、色調もよいことから、製剤化が容易であることが分かった。低分子量画分は、アルコール性画分に比べて高収率で得ることができる。
ググリピドは、下記の供給元から入手することができる;
C.mukul抽出物;
Indena(80 E Route 4、Paramus、NJ、07652)
Pt.Cosmetique Java、Bogar(Campo R&D、Singapore)(C.wightii抽出物も入手可能)。
本発明の方法および組成物は、0.0001から10重量%、好ましくは0.001から3重量%、最も好ましくは0.01から2重量%のググリピドまたはググリピドのアルコール性画分および/または低分子量画分を用いることができる。
アルコール性画分を用いるときに有利なのは、ググリピドより少ない量で、より多量のググリピド自体によって得られるのと同様の活性を得ることができることである。
アルコール性画分は、ググリピドまたは、好ましくは、ググリピドの非石油エーテル画分を分離する(例えば、高極性、非水性溶媒による抽出または溶離)ことにより得ることができる。代表的な適当な溶媒は、アルコール類、好ましくは短鎖(すなわち、6炭素原子未満)アルコール類、すなわち、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、1−ヘキサノールである。得られた画分は、例えば、蒸発または凍結乾燥で乾燥し、活性量を濃縮することが好ましい。本発明または組成物に用いるアルコール性画分は、通常、画分の99重量%未満のアルコールを含むが、25%未満が好ましく、5%未満が最も好ましい。
アルコール性画分は、Bombardelliによって記述されたシスググルステロン(ググルステロンEとしても知られている)をほとんど、あるいは全く含まない。本発明の一部として、予想と違い、シス−ググルステロンは、抗酸化または抗皮脂活性のいずれももたらさないことが分かった。したがって、ググリピドの抗皮脂および/または抗酸化活性は、シス−ググルステロン以外の活性化合物によるもので、ググリピドのアルコール性画分に濃縮されていることが分かる。本発明によるアルコール性画分は、画分に対して0.1重量%未満のシス−ググルステロンを含み、0.05重量%未満のシス−ググルステロンであることが好ましい。画分中のググルステロン量は、HPLC、質量分析法またはTLCでチェックすることができる。
低分子量画分は、ググリピドを極性溶媒中に分散または溶解することによって得られる。代表的な適当な溶媒は、アルコール類、好ましくは短鎖(すなわち、6炭素原子未満)アルコール類、すなわち、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、1−ヘキサノールである。次いで、これを限外ろ過により分離し、1,000Da以下の画分、好ましくは800Da以下および最適には500Da以下の画分を得ることができる。次いで、例えば、緩やかな加熱/蒸気浴により、窒素中で溶媒を蒸発させることができる。
本発明の好ましい実施形態において、ググリピドの低分子量画分を用い、製剤化が非常に容易になる(色の改善および低粘度)。低分子量画分は、アルコール性画分よりも高収率で得られる。
化粧用として許容可能な賦形剤:
本発明による組成物は、組成物が皮膚に塗布されたとき容易に分布するように、ググリピドおよび/またはアルコール性画分および/またはその低分子量画分の希釈剤、分散剤または担体として組成物中で働く化粧用として許容可能な賦形剤も含む。
賦形剤は、水性、無水またはエマルジョンとすることができる。組成物は、水性またはエマルジョン、特に油中水型または水中油型エマルジョンであることが好ましい。水が存在するとき、その量は5から99重量%の範囲にあり、20から70重量%が好ましく、35から60重量%が最も望ましい。
水とともに、比較的揮発性の溶媒も、本発明の組成物中で担体として機能することができる。1価C1〜C3アルカノール類が最も好ましい。このようなアルカノール類には、エチルアルコール、メチルアルコールおよびイソプロピルアルコールが含まれる。1価アルカノールの量は、1から70重量%の範囲にあり、10から50重量%が好ましく、15から40重量%が最も望ましい。ググリピドのアルコール性画分のアルコール含有量は、これらの量には含まれない。
皮膚軟化剤も化粧用として許容可能な担体として機能することができる。これらはシリコーン油および合成エステル類の形とすることができる。皮膚軟化剤の量は、0.1から50重量%の範囲とすることができ、1および20重量%の間が好ましい。
シリコーン油は、揮発性および非揮発性の種類に分けることができる。本明細書中で用いる「揮発性」という用語は、常温で測定可能な蒸気圧を有する物質を意味する。揮発性シリコーン油は、3から9個、好ましくは4から5個のケイ素原子を含む環状または直鎖ポリジメチルシロキサン類から選択するのが好ましい。直鎖揮発性シリコーン材料は通常、25℃で5センチストーク未満の粘度を有し、一方、環状材料は通常、10センチストーク未満の粘度を有する。皮膚軟化剤材料として有用な非揮発性シリコーン油には、ポリアルキルシロキサン類、ポリアルキルアリールシロキサン類およびポリエーテルシロキサン共重合体が含まれる。本明細書中で有用な本質的に非揮発性のポリアルキルシロキサン類には、例えば、25℃で5から100,000センチストークの粘度を有するポリジメチルシロキサン類が含まれる。本組成物に有用な好ましい非揮発性皮膚軟化剤には、10から400センチストークの粘度を有するポリジメチルシロキサン類がある。
エステル皮膚軟化剤としては、
(1)10から20個の炭素原子を有する脂肪酸のアルケニルまたはアルキルエステル類。その例には、ネオペンタン酸イソアラキジル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、およびオレイン酸オレイルが含まれる。
(2)エトキシル化脂肪アルコール類の脂肪酸エステルなどのエーテル−エステル類。
(3)多価アルコールエステル類。エチレングリコールモノおよびジ脂肪酸エステル類、ジエチレングリコールモノおよびジ脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール(200〜6000)モノおよびジ脂肪酸エステル類、プロピレングリコールモノおよびジ脂肪酸エステル類、ポリプロピレングリコール2000モノオレイン酸エステル、ポリプロピレングリコール2000モノステアリン酸エステル、エトキシル化プロピレングリコールモノステアリン酸エステル、グリセリルモノおよびジ脂肪酸エステル類、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル類、エトキシル化グリセリルモノステアリン酸エステル、1,3−ブチレングリコールモノステアリン酸エステル、1,3−ブチレングリコールジステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル類、およびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類が、満足のいく多価アルコールエステル類である。
(4)蜜ろう、鯨ろう、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリルおよびベヘン酸アラキジル。
(5)コレステロール脂肪酸エステル類を例とするステロールエステル類。
10から30個の炭素原子を有する脂肪酸も、本発明の組成物の化粧用として許容可能な担体として含むことができる。この範疇の例には、ペラルゴン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノレイン酸、アラキドン酸、ベヘン酸およびエルカ酸がある。
多価アルコールタイプの湿潤剤も、本発明の組成物中の化粧用として許容可能な担体またはその一部として用いることができる。皮膚軟化剤の有効性を増す湿潤助剤は、鱗屑化を減少し、厚くなった鱗屑の除去を促進し、皮膚感触を改善する。代表的な多価アルコール類には、グリセロール、ポリアルキレングリコール類およびより好ましくは、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびその誘導体類、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロールおよびその混合物を含むアルキレンポリオール類およびそれらの誘導体類が含まれる。最良の結果を得るためには、湿潤剤はプロピレングリコールであることが好ましい。湿潤剤の量は、組成物の0.5から30重量%の間のどこかの範囲にあり、1および15重量%の間であることが好ましい。
増粘剤も、本発明による組成物の化粧用として許容可能な担体の一部として用いることができる。代表的な増粘剤には、架橋アクリル酸エステル類(例えば、Carbopol 982)、疎水性修飾アクリル酸エステル類(例えば、Carbopol 1382)、セルロース性誘導体類および天然ゴム類が含まれる。有用なセルロース性誘導体類には、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロースおよびヒドロキシメチルセルロースがある。本発明に適当な天然ゴム類には、グアー、キサンタン、菌核、カラゲナン、ペクチンおよびこれらのゴム類の組合せが含まれる。増粘剤の量は、0.0001から5重量%の範囲とすることができ、通常0.001から1重量%であり、0.01から0.5重量%が最も望ましい。
水、溶媒類、シリコーン類、エステル類、脂肪酸類、湿潤剤および/または増粘剤全体で、1から99.9重量%、好ましくは80から99重量%の量で、化粧用として許容可能な担体を構成する。
任意選択の皮膚に有益な材料および化粧用助剤:
油および油状材料が、エマルジョンとともに存在し、用いる乳化剤の平均親水−親油バランス(HLB)に大きく左右されて油中水型または水中油型エマルジョンを与えることができる。
界面活性剤も、本発明の化粧用組成物中に存在することができる。界面活性剤の全濃度は、組成物の0.1から40重量%の範囲にあり、1から20重量%が好ましく、1から5重量%が最も望ましい。界面活性剤は、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性および両性活性剤からなる群から選択することができる。特に好ましい非イオン性界面活性剤は、疎水物質1モル当たり2から100モルのエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドと縮合したC10〜C20脂肪アルコールまたは脂肪酸疎水物質を有する界面活性剤;2から20モルのアルキレンオキシドと縮合したC2〜C10アルキルフェノール類;エチレングリコールのモノおよびジ脂肪酸エステル類;脂肪酸モノグリセリド;ソルビタン、モノおよびジC8〜C20脂肪酸類;ブロック共重合体(エチレンオキシド/プロピレンオキシド);およびポリオキシエチレンソルビタンならびにその組合せである。アルキルポリグリコシド類および糖類脂肪酸アミド類(例えば、メチルグルコンアミド類)も適当な非イオン性界面活性剤である。好ましい陰イオン性界面活性剤には、セッケン、アルキルエーテル硫酸塩およびスルホン酸塩類、アルキル硫酸塩類およびスルホン酸塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルおよびジアルキルスルホコハク酸塩、C8〜C20アシルイセチオン酸塩、アシルグルタミン酸塩、C8〜C20アルキルエーテルリン酸塩およびその組合せが含まれる。
様々なタイプの他の活性成分が本発明の化粧用組成物中に存在してもよい。活性成分は、皮膚軟化剤以外、および単に組成物の物理的特性を改善する成分以外の皮膚に有益な作用物質と定義される。この範疇に限定されないが、一般的例には、抗座瘡剤、追加の抗皮脂剤、および日焼け止めが含まれる。
抗座瘡剤には、過酸化ベンゾイル(20重量%まで含むことができる)、レチノイド類(通常、0.025%〜0.05%)、サリチル酸(通常2重量%まで)、およびイオウ(8重量%まで)含まれるが、これらに限定されるものではない。
他の抗皮脂活性成分を含むことができるが、10重量%までの量のサリチル酸トリデシル(または亜鉛ピリフィオン(pyriphione))が最も好ましい。
レチノールまたはそのエステル類が含まれ、様々な恩恵を皮膚にもたらすことができる。適当なレチノールエステル類には、レチノールパルミチン酸エステル、レチノール酢酸エステル、およびレチノールリノール酸エステルが含まれる。特にレチノールリノール酸エステルが好ましく、追加の抗皮脂活性および老化防止の恩恵をもたらす。レチノールおよび/またはレチノールエステル類の量は、組成物の0.001から3重量%の範囲にあり、0.001から0.5重量%が好ましい。
最高の抗皮脂活性、老化防止および/または最も望ましい健康に見える皮膚をもたらすためには、活性成分(ググリピドおよび/またはアルコール性画分および/またはその低分子量画分)と、トリデシルサリチル酸エステル、リノール酸レチニルおよびその混合物の組合せが特に好ましい。
日焼け止めには、紫外光線を阻止するために用いられる通常の材料が含まれる。化合物の例には、PABA、ケイ皮酸エステルおよびサリチル酸エステルの誘導体類がある。例えば、メトキシケイ皮酸オクチルおよび2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(オキシベンゾンとして知られている)を用いることができる。メトキシケイ皮酸オクチルおよび2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンは、それぞれ、Parsol MCXおよびベンゾフェノン−3の登録商標で市販されている。組成物に用いる日焼け止めの正確な量は、太陽のUV照射からどの程度保護するのが望ましいかによって異なる。
組成物を潜在的に有害な微生物の増殖から守るため、保存剤を本発明の組成物中に含むこともできる。適当な保存剤には、p−ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステル類、ヒダントイン誘導体類、プロピオン酸塩、および種々の4級アンモニウム化合物類が含まれる。本発明の特に好ましい保存剤は、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノールおよびベンジルアルコールである。保存剤は通常、組成物の0.1から2重量%の範囲の量で用いる。
散剤を本発明の化粧用組成物に組み込むこともできる。これらの散剤には、チョーク、タルク、カオリン、デンプン、スメクタイト粘土、化学修飾したケイ酸アルミニウムマグネシウム、有機修飾したモンモリロナイト粘土、水和ケイ酸アルミニウム、ヒュームドシリカ、アルミニウムデンプンオクテニルコハク酸エステルおよびその混合物が含まれる。
他の付加少量成分も化粧用組成物に組み入れることができる。これらの成分には、着色剤、乳白剤および香料が含まれてもよい。これらの他の付加少量成分の量は、組成物の0.001から20重量%の間のどこかの範囲にあってよい。
組成物の用途:
本発明による組成物は、主にヒトの皮膚への局所塗布のための製品を意図しており、特に、脂性肌の抑制または予防、皮膚の輝きおよび透明感および仕上げの改善、およびしわがより、乾燥し、老化または光老化した皮膚の外観を予防または軽減するための作用物質を意図している。
使用に際しては、一定量の組成物、例えば1から100mlを、適当な容器またはアプリケータから皮膚の露出部に塗布し、必要ならば、次いで、手または指または適当な器具を用いて皮膚に広げおよび/または擦り込む。
製品の形および包装:
本発明の局所皮膚組成物は、任意の形、例えば、化粧水、流動性クリーム、またはクリームとして処方することができる。組成物は、その粘性および消費者の意図する用途に合った適当な容器に包装することができる。例えば、化粧水および流動性クリームは、ビンまたはロールボールアプリケータまたは噴射剤発射エーロゾル器具または指先の操作に適したポンプを備えた容器に包装することができる。組成物がクリームのときには、変形不可能なビン、またはチューブなどの絞り出し容器、または蓋つきビンに簡便に保存することができる。したがって、本発明は、本明細書中で定義する化粧用として許容可能な組成物を含む密閉容器も提供する。
組成物は、参照により本明細書中で援用する米国特許No.5,063,057に記載のようにカプセル剤中に含まれてもよい。
下記の具体的実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明がこれに限定されるものではない。
本明細書中および付録の請求の範囲で指示されるすべての部、百分率および割合は別に記載のない限り組成物の重量に対するものである。
実施例1
この実施例は、ググリピドを極性の高さの順で各画分に分別する手順(手順A)およびググリピドの低分子量画分を得る手順(手順B)を示す。
手順A
材料:
ググリピド(Lot No.42941、Lipo Chemicals Inc.Paterson NJ)
中圧カラム(内径5cm×長さ62cm)。
シリカ(ゲル、Merck)、Aldrich、Cat no.22,719−6、Grade 9385,230,400、メッシュ60A。
TLC プレート、LHP−kk 20×10cc Lot#004966、Cat# 4805−711 Whatman。
ヘキサン、HPLC用(Fisher)
酢酸エチル、HPLC用(Fisher)
メタノール、HPLC用(Fisher)
クロロホルム、HPLC用(Fisher)
リン酸(Fisher)
硫酸銅 CuSO4(Fisher)
石油エーテル(Fisher)
ビーカー(400ml)24個
シンチレーションバイアル
毛細管(5μl)
メスシリンダ(2000ml)2個
展開皿1個
オーブン(Napco 420型)1個
加熱/撹拌プレート1枚
丸底フラスコ(500ml)2個
ロータリエバポレータ
水(Milli−Q水)
方法:
1.ググリピド5.0672gを500mlの丸底フラスコに量りとる。
(A)ググリピドを酢酸エチル100mlに溶かす(スラリとする)。
(B)ロータリエバポレータを用いて酢酸エチルを留去した。
(C)フラスコに石油エーテル350mlを加えた。
(D)混合物を一昼夜撹拌した。
2.中圧カラムにシリカ(Merck)を75%充填し、ヘキサン/酢酸エチル(10:1比)700mlで洗浄することによりカラムを調製した。
3.撹拌プレートからフラスコを取り去り、石油エーテルを500mlの丸底フラスコにデカントした。
(A)ロータリエバポレータを用い、約3mlが残るまで石油エーテルを留去した。
(B)残りの3mlを、風袋重量を予め記録したシンチレーションバイアルに定量的に移した。
(C)試料をフード中で蒸発乾固した。
(D)最終重量を記録し、試料にラベルを貼った(石油エーテル非極性画分#1)。
4.石油エーテル抽出物から残った残渣を酢酸エチル50mlに溶かし、これをガラス製パスツールピペットを用いて中圧カラムに移した。
5.7:1比のヘキサン/酢酸エチル800mlにより、画分2をカラムから溶離した。
6.5:1比のヘキサン/酢酸エチルにより画分3〜5を溶離した。各画分は、約200mlである。
7.2:1比のヘキサン/酢酸エチル1500mlにより画分6〜12を溶離した。
8.1:1比のヘキサン/酢酸エチル2000mlにより、カラムから画分13〜19を溶離した。
9.1:2比のヘキサン/酢酸エチル3000mlにより画分20〜29を溶離した。
10.1:3比のヘキサン/酢酸エチル2000mlにより画分30〜37を溶離した。
11.100%酢酸エチルにより画分38〜41を溶離した。
12.100%メタノールにより画分42を溶離した(1000ml)。
13.100%メタノールにより画分43および44を溶離した(1000ml)。
14.すべての画分を、蒸気浴を用いて約10ml以下に蒸発させ、シンチレーションバイアルに移した。
15.画分1〜44を薄層クロマトグラフィ(TLC)で分析した。
(A)TLCプレートは、9:1比のクロロホルム/メタノールを用いて展開した。
(B)TLCプレートは、8%リン酸中の10%硫酸銅で染色した。
16.TLC結果が不十分なため、画分26〜39を濃縮し、再分析した。
17.TLCプロフィルが類似する画分を合わせた。下記の画分を合わせた。
画分9、10、および11
画分13、および14
画分16、17、および18
画分19、および20
画分22、23、および24
画分40、41、および42(しかし、画分40および41の体積は極めて少ないため、画分42が99%を占める)
18.画分26〜39、および合わせた画分を、TLCにより再分析した。
19.TLCプロフィルが類似する画分を合わせた。
画分26、および27
画分30、31、および32
画分34、および35
20.残りの画分をフード中で蒸発乾固した。合計18個の試料画分が得られた。
21.TLCによりなんらスポットの見られない画分は廃棄した。
結果:
ググリピド5.06g(350ml石油エーテル)から出発し、石油エーテル可溶画分として画分1(1.7469g)が得られた。石油エーテルに不溶の画分は、酢酸エチル50mlに溶かし、シリカカラム(内径5cm×長さ62cm)に移し、極性を高めるような溶媒割合で溶離した。その結果、さらに43個の画分が得られた。TLCの類似性に基づき、いくつかの画分を合わせた。画分26〜29は、極めてわずかな物質しか含んでいなかったため、TLC結果を得るために濃縮しなければならなかった。TLCプレート上に多数のバンドが見られ、大部分の画分が数種類の化合物を含むことが明らかであった。いくつかの画分は、他よりもさらに濃縮し、TLCプレート上に強いバンドが見えるようにした。18の画分が得られた。
画分43および44は、メタノール抽出液のみを含む唯一の画分であった。画分42はメタノールにより溶離したが、画分40および41(酢酸エチルにより溶離したが、極めて少量であった)と混合した。画分42は実際、99%の画分42および約1%の画分40および41を含んでいた。画分44は、アルコール性画分の最後の部分であるため、画分42および43に比べて活性成分の含有量はかなり少なかった。
手順B
ググリピドの低分子量画分の調製に際しては、全ググリピドを50,000MWフィルターに通した。ろ液を集め、10,000MWフィルターに通した。続いて、5000MWおよび500MWフィルターに通した。高速薄層クロマトグラフィによる各画分の分析から、各画分の持ち越しは明らかであた。言い換えると、500MWろ液に存在する化合物は、他の画分に認められた。しかし、50,000MWろ液中に存在する成分は、以下のMWろ液中には認められなかった。より大きな、おそらく重合性の成分の捕捉がろ過効率を妨げたと考えられる。
第2の実験においては、全ググリピドを500MWフィルタのみに通した。第2の実験を以下より詳細に説明する。第2の実験から得られた低分子量画分を以下の実施例で用いた。
材料
10%全ググルステロンに規格化されたググリピド(Lot #42941−38285)はIndena(商標)(Seattle、WA)より、HPLC用メタノールはFischer Scientific(Fair Lawn、NJ)より入手した。限外ろ過ユニットは、50mLのAmicon 8050とした。限外ろ過セルおよび膜は、YC05 500Daカットオフフィルタ(Cat.No.13022)であり、いずれもMillipore(Bedford、MA)より入手した。ろ過セルに圧力を供給するために使用する空気タンクは、Fischer Scientific FS−700窒素圧力ゲージを備えたT(トール)サイズ窒素タンクとした。圧力ゲージは、最高圧力35psiが得られるように常に予め設定し、次いで、必要に応じて増加させた。ろ過ユニット自体は、75psi以上の圧力で安全に操作することはできない。
500Daカットオフフィルタは潜在的に誤差、すなわち+300Daを有していることに注意しなければならない。したがって、用いたフィルタは、約800Daまでの分子を通過させることになる。
フィルタ調製:
YC05フィルタは、Milli−Q水1.0Lを含む1.0Lのビーカー中に30分間(最終的に試料と接する光沢面を下にして)浮遊させることによって調製した。次いで、フィルタをろ過ユニットのフィルタ支持体に取り付け(光沢面を上にして)、密閉用ゴム製「O」リングをきちんとはめた。ろ過ユニットの溶媒保持容器をフィルタ保持体の上方に置き、次いでロック用プレートを指で一杯に締めて取り付けた。
ググリピド試料をろ過する前に、HPLC用メタノール25から30mLで膜を洗浄した。目盛り付き50mLトランスファピペットによりアルコールを加え、磁気撹拌器具を溶媒保持領域の内部に設置した。次いで、ろ過ユニットの上部を付けて撹拌器具が適度に動くようにし、ユニット全体を金属製保持ブラケット内に置いた。次いで装置全体を磁気撹拌プレート上に置き、窒素タンクからのラインを接続した。
窒素タンクに通ずる主バルブを開け(35psiを送るように予め設定)、磁気撹拌プレートを4に設定して(設定スケールは1[遅]から6[速]まで)動作させた。メタノールが膜を通して流れ、溶出ラインに流出し始めたら、圧力を徐々に最大55psiまで上げ、3から4mL/minの最終流量を維持した。膜を完全に乾固してはならないとされているので、フィルタ膜上に1から2mLの溶媒が残っている時点でメタノール洗浄を終了した。所望のところまで溶媒が減少した時点でタンクに通ずるバルブを閉め、次いで、放出バルブによってろ過セルから圧力を抜いた。
ググリピドのろ過:
ググリピド抽出物は、指定のHPLC用メタノールを用い、ググリピドの最終濃度が6.5%(W/V)となるように溶かした。10〜15分後、ググリピドは溶媒に溶け、透明で、(アイスティーに似た)やや褐色の溶液が得られた。放置すると、細かいタルク様の白色沈殿が容器の底に薄い皮膜を形成しているのが観察された。溶液を緩やかに旋回させると、沈殿によって溶液がわずかに不透明になったが、溶液を数分かき混ぜずにおくと溶液は再び透明になった。
フィルタを調製するために用いたのと同一の方法を、ググリピドのろ過にも用いた。試料を取り出す際に溶液を激しく撹拌し、溶液および沈殿の代表的なアリコートが取り出せるようにした。目盛り付きトランスファピペットにより、合わせて50mLを溶媒保持容器に送り、前に略述したようにユニットを組み立て直した。ググリピドをろ過するために用いた最高圧は、55psiを超えなかった。試料が1〜2mLまで減少したところでシステムの圧力を抜き、純粋メタノール25mLを溶媒保持容器に導入した。次いで、同一時点でフィルタに通し、メタノール15mLで再び繰り返した。
すべての溶出液を同じ容器に集め(約90mL)低分子量画分とした。保持された物質(溶媒保持室内またはフィルタ自体の上に残っている)は、フィルタおよび保持容器をメタノールで完全に洗浄して集めた。次いで、これらの物質を一緒にして、高分子量画分物質とした。
両画分を含む容器を、Reacti−vapIII窒素乾燥室を備えたPierce Reacti−thermIII加熱モジュール上に置いた。2psiの一定した窒素流中で徐々に熱をかけて、20分で最高4〜5に設定した(設定範囲は、1[低]から10[高])。試料が完全に乾固するまでこの条件を維持した。容器を室温まで冷却させた後、試料を少量のメタノールに再溶解し、質量測定用の予め風袋を測定した試験管に定量的に移した。
ググリピドの84%が低分子量画分に回収された。
回収された画分の異なる特性:
アルコール性の高分子量および低分子量画分の物理的特性は、まったく異なることが分かった。高分子量画分は、出発材料のググリピドに似ており、黒いタール様の色で、室温では固体である。アルコール性画分は、濃褐色で、室温で固体である。低分子量画分は、黄金色/黄褐色で、粘性は高いが、室温で一定の流動的性質を持っている。
実施例2
この実施例は、ググリピドおよびその様々な画分の皮脂抑制のin vitro分析を報告する。
in vitro 皮脂細胞脂肪生成分析:
ヒト皮脂腺を男性(60歳)の鼻から分離し、液内組織培養手法(Bajor他、J.Invest.Dermatol.、102巻、564ページ、1994年)を用いて培養した。これらの皮脂細胞には、成熟したヒトの皮脂に特徴的な細胞内脂質小滴が蓄積されている。
採取し継代した皮脂細胞を、48ウエル組織培養プレートの各ウエルに加え、7.5%CO2の存在下、37℃で10日間インキュベートした。実験日に増殖培地を除去し、皮脂細胞をリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で3回洗浄した。0.5mlの新たなPBSを各ウエルに加え、さらに表1に示すような様々の濃度で被験作用物質10μlを加えた。各試料について、3つのウエルを用いた。対照は、PBS、親油性化合物を可溶化するために用いたジメチルスルホキシド(DMSO)、およびエストロゲン様活性を有する化合物であるフェノールレッド(フェノールレッドは皮脂分泌を減少させるので、皮脂細胞分析の完全さを立証するために対照として用いた)で構成した。培養液を37℃/7.5%CO2で30分間インキュベートした。14C標識酢酸(Amersham、ナトリウム塩、比活性56mCi/mmol)を50mM酢酸ナトリウム緩衝液に加えて放射活性標識を調製した。次いで、50μlを、皮脂細胞および被験作用物質を含む各ウエルに加えた。培養液を4時間インキュベーターに戻した。その後で、皮脂細胞を新たなPBSで3回洗浄し、結合していない活性成分または放射活性標識を除去した。培養した皮脂細胞に残存する放射活性標識は、Beckmanシンチレーションカウンタを用いてカウントした。結果は、対象(DMSO)と比較した減少%として表した。
画分がシス−ググルステロンを含んでいたかどうかを測定するため、各画分の試料を、各10×10cmの高速シリカゲルプレートの下方左隅に塗布した。試料をまず、ヘキサン:酢酸エチル(50:50)の移動相中で9cmまで展開し、風乾して90度回転し、次いでクロロホルム:メタノール(95:5)中で9cm展開した。プレートを乾燥し、10%硫酸銅/8%リン酸溶液に浸し、185℃で10分間加熱した。シス−ググルステロンの標準品(Steraloids、Inc.)を対照として用いた。
得られた結果を表1に要約する。
Figure 0003749265
*p<0.01で、対照(DMSO)と比較して統計学的に有意な結果(スチューデント式テストを用いて計算)
1「?」は、クロマトグラムで類似の領域に移動するがシス−ググルステロンかどうか明らかではない(異なる色に着色した)ことを示す。存在量は極めて少なかった。
表1における結果の分析は、試験した最低濃度で行うのが最も意味がある。なぜならば、高濃度では、in vitroにおける皮脂細胞の生存能が損なわれることもあるからである。また、高濃度では、非アルコール性画分中に存在するわずかな高皮脂活性さえ比較的高活性をもたらすことも考えられる。表1の結果から、試験した最低濃度(0.005%)において、画分42および43(アルコール性画分)が皮脂産生の抑制において最も活性な画分であることは明らかである。これらの画分は、シス−ググルステロンを含まないように思われる。画分42および43と比較して画分44の活性が低下しているのは、おそらく、画分44がアルコール画分の最後の部分であることから活性物質の濃度が低下したためと思われる。
in vitro皮脂細胞分析を、C.wightiiの油可溶抽出物について繰り返した。得られた結果は、表1Aに要約する。
Figure 0003749265
表1Aから、油溶性のC.wightii抽出物も皮脂分泌を減少させたことを見てとることができる。
低分子量画分(「低MW画分」)による次の実験では、in vitro皮脂細胞プロトコルに次の変更を行った。低分子量画分は、皮脂細胞を含む各ウエルに1μlおよび5μl加えた。各試験試料に対して4つウエルを用いた。対照は、DMSOおよび内部陽性対照として全ググリピドで構成した。得られた結果を、表1Bに要約する。
Figure 0003749265
低分子量画分が優れた抗皮脂活性を有していることは明らかである。高分子量画分を試験したときに、皮脂分泌に同様な減少が得られた。しかし、低分子量画分の使用は、ググリピドまたはアルコール性画分または高分子量画分のいずれよりも容易に製剤化できるという点で有利である。低分子量画分は、粘性が低く、濃褐色/黒色ではなく黄金色/黄褐色を有する。アルコール性画分に比べさらに有利なことは、この低分子量画分が、アルコール性画分より高収率で得られることである。
比較実施例3
実施例2に記載した皮脂細胞分析を、表2に示す様々な化合物で繰り返した。表2の化合物はすべて、本発明の範囲外にある。
得られた結果を表2に要約する。負の値は皮脂産生の増加を示す。
Figure 0003749265
表2の結果は、皮脂細胞分析が皮脂抑制を測定するための妥当で信頼できる試験であることを証明している。なぜならば、エストラジオール(エストロジェン様化合物)は、他の典拠から予想されるように皮脂抑制をもたらし、他方、ジヒドロテストステロン(アンドロジェン)は、他の典拠から予想されるように実際皮脂産生を増加させたからである。既知の抗座瘡剤であるサリチル酸は、皮脂産生を阻害しないことから、抗座瘡剤が必ずしも抗皮脂活性を有しないことを示している。シス−ググルステロンは皮脂分泌を減少させず、これは、ググリピドおよびそのアルコール性または低分子量画分中の抗皮脂活性をもたらす活性成分がシス−ググルステロンではないことを示している。
実施例4
この実施例では、ググリピドおよびその様々な画分の抗酸化活性の化学分析およびin vitro分析を報告する。
化学分析:
化学分析では、表3に示す様々な被験化合物の抗酸化活性を測定する(低MW画分を1.67%および0.17%で試験した以外、0.08%の濃度で試験した)。2,2′アジノ−ジ[3−エチルベンズチアロインスルホン酸塩](6.1μmol/l)およびメトミオグロビン(610μmol/l)は、リン酸緩衝生理食塩水(5mmol/l、pH7.4)中に可溶化した。次いで、被験物質を加え、基質である過酸化水素(250μmol/l)の添加前および添加後に734nmにおける吸光度を測定した。吸光度のある基質からは、初期の吸光度を差し引いた。これは、被験化合物自体に起因する吸光度のずれを防ぐためである。吸光度の経時変化を多数の時点で調べた。結果は、試験試薬の代わりに脱イオン水を用いた以外はすべての分析成分を含む対照(100%酸化)と比較した%酸化として表した。大きな数は、酸化を防ぐことはなく、抗酸化が不十分であることを意味する。ビタミンEの水溶性形であるTrolox(Hoffman−LaRocheの登録商標)の抗酸化活性を測定し、この試験の妥当性を確立した。TroloxはAldrichから購入した(2.5mmol/l)。C.wightii(親油性抽出物)はCampoから入手した。
得られた結果を表3に要約する。
Figure 0003749265
*p<0.05(水対照と比較して統計学的に有意):p値は、ロータス1−2−3スチューデントのt検定を用いて決定した。
表3の結果は、全ググリピドおよび画分42〜44が最も良好な抗酸化活性を有し、画分43は最高の活性を有していることを示している。シス−ググルステロンの抗酸化活性は極めて低く、ググリピドまたはググリピドのアルコール性画分に抗酸化活性をもたらすのはシス−ググルステロンではなく、他の活性成分であることを示している。C.wightiiおよびC.mukulの水性抽出物はいずれも、有意な抗酸化活性を持たない。上述の化学分析では、抗炎症経路ではなく直接フリーラジカルクエンチングを介して得られる抗酸化活性を測定している。この分析は、ググリピドおよびそのアルコール性画分が、直接フリーラジカルクエンチングにより抗酸化として作用することを立証している。
上記の化学分析を別の実験で繰り返し、低分子量画分を試験した。得られた結果を表3Aに要約する。
Figure 0003749265
表3Aの結果から、低分子量画分が、試験したいずれの濃度においても優れた抗酸化活性を有することは明らかである。
一般に、化学的に測定した抗酸化能力は、in vitroのケラチン生成細胞結果と相関する(下記表4を参照)。
in vitro抗酸化分析:
脂質過酸化反応は、植物および動物類のいずれにも起きる細胞損傷の確立された機構である。膜脂質を含む不飽和脂肪酸類の開裂は、アルデヒド類などの副生成物の生成をもたらす。アルデヒド性副生成物であるマロンジアルデヒド(MDA)および4−ヒドロキシアルケナール類は、脂質過酸化反応の便利なマーカーとして役立つ。
細胞培養:
新生児の包皮から単離したヒトケラチン生成細胞は、0.09mMカルシウム存在下、完全培地(DME+f−12、1M Hepes、アデニン、ヒドロコルチゾン、コレラ毒素、インスリン、EGF、FBS、およびPenn−Strep)中で、マイトマイシン処理T3Tマウス線維芽細胞の培養層上で増殖させた。トリプシンで処理した後、ケラチン生成細胞は、0.09mMカルシウムを含む完全KSFM(Life Technologiesから入手したケラチン生成細胞無血清培地)1000μL中、12ウエル組織培養プレート(Costar)にウエル当たり15×103個の細胞で播種した。
96時間のインキュベーション後、培地を除去し、表4に示すKSFM中0.01%の被験作用物質とともに新たな培地を加えた。被験作用物質とともに48時間のインキュベーションを行った後、培地を再び除去し、1mM過酸化水素を含むリン酸緩衝生理食塩水1mlを各ウエルに加えた。次いで、硫酸第一鉄1mMを加えて酸化反応を開始させた。この酸化混合物を90分インキュベーション後、BHTを添加することにより酸化反応を停止した。次いで、プレートを−70℃に保存して次の分析を待った。
脂質過酸化反応生成物は、酸化ストレスのマーカーとして測定し、増殖の原因となる細胞DNAの量に対し正規化した。
DNA分析:
プレートを冷凍庫から取り出し、培地を吸引した。プレートを3回凍結破断した。Hoechst染料(最終濃度10g/mL)を各ウエルに加え、プレートを暗所でインキュベートした。15分のインキュベーション後、プレートを蛍光光度計(励起360nmおよび放射460nm)で読みとった。
脂質過酸化反応:
PBS中で酸化された細胞を含む培養ウエルの表面をかきとり、200Lの試料を得た。色原体のN−メチル−2−フェニルインドールは、45℃の酸の中で試験試料と反応する。与えられた条件で、MDAあるいは4−ヒドロキシアルケナール1分子は、2分子の試薬と反応し、586nmに最大吸光度を持つ安定な発色団を生成する。結果は、(未処理細胞の吸光度=100%脂質酸化反応)/DNA吸光度として表した。未処理の細胞(抗酸化なし)は100%+/−10.1の過酸化反応を有していた。アルファ−トコフェロールを陽性対照として用いた。
得られた結果を表4に要約する。
Figure 0003749265
p値はロータス1−2−3スチューデントのt検定を用いて決定した。
*p<0.05(未処理細胞と比較して統計学的に有意)
表4の結果は、ググリピドおよび画分42〜44(アルコール性画分)が、化学分析から予想されるような抗酸化活性を有していたことを示している。アルコール性画分42〜44が、アルファ−トコフェロールの抗酸化活性に近い、最も高い抗酸化活性を有した。C.wightiiは、抗酸化活性も有していなかった。化学分析ではわずかな活性を有するに過ぎなかった他の画分にも、良好な抗酸化活性を有するものがあった。in vitro過酸化反応分析で試験した濃度は、比較的高く、すなわち、皮脂細胞分析で試験した最低濃度の2倍に相当することに注意すべきである。低濃度では、様々な画分の活性の違いがよりはっきりと観察されたものと考えられる。画分42および43と比較して画分44の活性が低下した原因は、画分44がアルコール性画分の最後の部分であるため、各活性成分の濃度が低いためである。前述のように、いずれの場合も、ググリピドおよびそのアルコール性画分が抗酸化活性を示した。
表4の結果は、抗酸化活性をもたらすためには、C.wightiiから得られるグガルではなくC.mukulから得られるググリピドを用いることが重要であることを示している。
実施例1〜4において、ググリピドの画分を試験した場合、アルコール性および低分子量画分が最高の抗皮脂および抗酸化活性を有していた。C.mukulから得られるググリピドおよびC.mukulから得られるググリピドのアルコール性および低分子量画分は、最も望ましい二重の抗皮脂および抗酸化活性を有していた。
実施例5
試験製品:
ググリピドを含有するトナーを以下のように処方した:
Figure 0003749265
対象者:脂性肌であると自己申告したパネリストを、皮脂計(sebumeter)を用いて参加のためのスクリーニングを行った。女性の年齢は18および55歳の範囲であった。この群から、部位スコア平均(3回の皮脂計読みとり値)が150以上と定義される脂性肌の必要条件を満たす11名の女性が選ばれ、5週間の製品評価に参加した。
試験の前1週間から試験期間中、局所用座瘡医療(例えば、Retin A、アルファヒドロキシ/果実酸製品、アルコール性トナー類、およびパック類/剥脱剤)の使用を禁止した。
試験条件:試験環境は、73±1EFの室温、および45±10%の相対湿度を維持するように設定した。
手順:5週間にわたり、週1回、毎日2回(第1週を除く)パネリストを評価した。基準値の結果を得るために用いた初回の評価の後、合計3週間顔の半面に試験製品を用い、続く1週間は復帰(処置なし)とするようにパネリストを指導した。評価日には、パネリストは洗顔し、AM評価時間前少なくとも3時間は試験トナーを用いないこととした。また、評価期間中は一日中前額部のメークアップをしないこととした。パネリストは、すべての評価時間中手をあけておき、試験日の期間を通していかなる場合にも試験部位に触れたり、こすったり、または乱すことをしないことに同意することとした。
各評価期間(8:30から11:30)が始まる少なくとも3時間前に、パネリストはいつも使用している洗顔剤/セッケンで額を洗った。眉の線の直上の前額部に、約18cm2の試験部位領域を定めた。分割前額部デザインを用い、各試験部位領域内で皮脂計(Courage and Kahazaka製、Koln、Germany、#SM810型)による読み取りを3回行い、各パネリストの朝値とした。10Nの一定圧力をかけながら、皮脂計カセットを皮膚と接触させて30秒間保持した。30秒経過すると器具が信号音を発し、カセットを読み取りのため装置に戻す。1秒たって測定値が装置に表示される。部位あたりさらに2回の読み取りを行い、その平均をパネリストのAMスコアとして用いる。次いで、パネリストの脂性の程度に基づき、左/右部位塗布のバランスをとって製品を塗布した。使用説明書のコード426、881または502で試験部位領域を処置した。追加の皮脂計読み取りを処置後5時間に得た。
処置:試験製品の塗布は、毎日1から2回行った。無作為化された半顔デザインで綿ボールを用いて適当量の製品を塗布するものであった。
分析:解読および分類されたデータは、ロータス123およびSASソフトウエアを用いて分析した。各評価時間に各処置群から得られたデータセットについて対応のあるt検定(処置−未処置)を行った。
得られた結果を表5に要約する。
Figure 0003749265
Figure 0003749265
結果:ググリピドで処置した部位は、すべての時間で未処置の部位よりも低い値を示した。ググリピドで処置した部位の平均スコアは183および242の間の範囲にあり(基準値=227)、未処置部位の平均スコアは197および263の間の範囲にあった(基準値=225)。各評価時間の処置から未処置を減じた対のある比較によれば、ググリピドを含むトナーを用いた群における2週目のPM値だけが、ゼロに比べて統計学的(p<0.05)有意差があり、1週目のPM値がかろうじて(p<0.10)有意を示した。統計学的有意の欠如は、データの大きな変動およびパネリスト数が少ないことによるものと思われる。
結論:ググリピドを含むトナーを皮脂産生が増加している女性の皮膚に塗布すると、未処置の対象部位に比べ、処置部位の皮脂レベルに一様な低下がもたらされる。
実施例6〜9は、本発明による局所用組成物を例示する。組成物は、従来の方法で製造することができる。組成物は、化粧用途に適している。組成物は、特に、脂性、しわのある、老化および/または光老化の皮膚への塗布に適しており、外観(輝き、透明感、仕上がり)およびその感触を改善し、ならびに脂性またはその悪化を予防または遅らせるために健康な皮膚に塗布することにも適している。
実施例6
以下は、本発明を規定する請求の範囲にある代表的な抗皮脂および抗酸化組成物である。
皮脂コントロール化粧水
Figure 0003749265
実施例7
つけたままにしておく美顔エマルジョン組成物は、従来の混合技術を用い、下記の成分を混合することにより調製する。
Figure 0003749265
このエマルジョンは、皮脂分泌の抑制をもたらし、フリーラジカル傷害から皮膚を保護するのに適している。
実施例8
リーブオン美顔エマルジョン組成物は、従来の混合技術を用い、下記の成分を混合することにより調製する。
Figure 0003749265
実施例9
以下は、本発明を規定する請求の範囲にある代表的な抗皮脂および抗酸化組成物の追加実施例である:
実施例9A:スキンクリーム(水中油型)
Figure 0003749265
実施例9B:スキンクリーム(水中油型)
Figure 0003749265
実施例9C:スキンクリーム(水中油型)
Figure 0003749265
実施例9D:マイクロエマルジョン
Figure 0003749265
実施例9E:スキンクリーム(油中水型)
Figure 0003749265
実施例9F:無水乳漿
Figure 0003749265
実施例9G:日焼け止めローション(水中油型)
Figure 0003749265
本明細書中に例示および記載された本発明の具体的な形は、代表的なものだけを意図していることを理解されたい。本開示による明確な教示を逸脱することなく、本明細書中で示唆されているがそれらに限定されない変更を例示の実施形態中で行うことができる。したがって、本発明の全範囲を決める際には、以下に付属する請求の範囲を参照されたい。

Claims (6)

  1. スキンケアのための化粧用組成物であって、
    (a)1000Da以下のググリピドの低分子量画分の抗皮脂剤0.0001重量%から10重量%、および
    (b)化粧用として許容可能な賦形剤を含む化粧用組成物。
  2. 脂性肌状態を軽減または予防する化粧方法であって、
    (a)1000Da以下のググリピドの低分子量画分の抗皮脂剤0.0001重量%から10重量%、および
    (b)化粧用として許容可能な賦形剤を含む組成物を皮膚に塗布することを含む方法。
  3. 皮脂細胞からの皮脂分泌を減少または予防する化粧方法であって、
    (a)1000Da以下のググリピドの低分子量画分の抗皮脂剤0.0001重量%から10重量%、および
    (b)化粧用として許容可能な賦形剤を含む組成物を皮膚に塗布することを含む方法。
  4. フリーラジカル活性から皮膚を保護する化粧方法であって、
    (a)1000Da以下のググリピドの低分子量画分の抗皮脂剤0.0001重量%から10重量%、および
    (b)化粧用として許容可能な賦形剤を含む組成物を皮膚に塗布することを含む方法。
  5. ググリピドをコミフォーラ・ムクル(Commiphora.mukul)から得る、請求の範囲第2、3または4項の方法。
  6. 脂性肌状態の軽減または予防、およびフリーラジカルからの皮膚保護を同時に行うための化粧用組成物であって、ググリピド、ググリピドのアルコール性画分、ググリピドの低分子量画分およびその混合物からなる群から選択される抗酸化/抗皮脂剤を含む化粧用組成物
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