JP3747730B2 - マゼンタトナーの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電荷記録、静電印刷等において、静電荷像を現像するためのトナーの製造方法に関し、特にシアン・マゼンタ・イエローの3原色トナーと黒色トナーにより多色画像を現像してフルカラー画像を形成するために適したマゼンタトナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラーの多色像を得るためのフルカラー電子写真方法としては米国特許第2962374号等に記載されているように、少なくとも画像をシアン・マゼンタ・イエローの3原色の色信号に分解して露光し、シアン・マゼンタ・イエロー等のカラートナーを用いて複数回繰り返して現像し、像を重ね合わせるものである。
現像方式に関しては、近年開発が盛んになっている小型化タイプのデジタル方式フルカラープリンタには、米国特許第2895847号、同第3152012号の明細書、特公昭41−9475号公報、同45−2877号公報、同54−3624号公報などに記載されている非磁性1成分現像方法が多く用いられている。
【0003】
この様なフルカラー用途のマゼンタ着色剤としては、従来、C.I.ピグメント・レッド48、同48:1、同49:1、同53:1、同57、同57:1、同81、同122、同146、同149、同177、同184、及びピグメント・バイオレット19などのマゼンタ系顔料、並びにキサンテン系染料などのマゼンタ系染料などのマゼンタ有色彩を示す公知の各種染料・顔料が使用されている。
また、下記一般式(I)に含まれるマゼンタ顔料もトナーに使用することは公知であり、特開平11−272014には、C.I.ピグメント・レッド238、同147が開示されている。
【0004】
【化4】
【0005】
(式Iにおいて、A、B、Cは置換基を有していても良い芳香環である。)
フルカラー画像を再現させるトナーでは、オリジナル画像が有する色彩を再現する為に、各色トナーの分光反射特性が理想曲線に近いことが重要である。更に、オーバヘッドプロジェクター(以下、OHPと云う)用シート上の画像は透明性及び分光透過性が良好であることが重要である。一方、画像特性として適度な画像濃度と印字色相があり、感光体上のかぶりや白地かぶりが少なく、及びベタ画像等でムラ、スジ、白点、色点などの画像欠陥がないことが重要である。更に、耐久特性としてプリンタ等で連続印字した際の画像特性の変化が少なく安定しており、トナー消費量も適度な範囲内にあることが重要である。従来のマゼンタトナーではこれらの点全てに十分に満足するものはなかった。
【0006】
一般式(I)以外の構造を有するマゼンタ顔料、すなわちC.I.ピグメント・レッド48、同48:1、同49:1、同53:1、同57、同57:1、同81、同122、同146、同149、同177、同184、及びピグメント・バイオレット19などでは、分光反射特性、分光透過特性が理想的なマゼンタ色調からずれていたり、OHP用シート上の画像透明性が劣っていたり、帯電量を適当な値にできずに結果として、かぶりがでたり、画像濃度の調整ができないものもあった。また、顔料の合成が煩雑であったり、合成する際の原料が高価だったりして、商業的に有用でないものもあった。
一般式(I)で示される構造を持った顔料には、上記欠点が比較的なく、バランスがとれたものがあったが、一般的には解像性などが不十分であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記カラートナーに要求される条件のすべてをバランス良く満足したマゼンタトナーの製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記事情に鑑み鋭意検討した結果、マゼンタトナーに使用されるマゼンタ着色粒子に特定のマゼンタ顔料を使用し、顔料およびトナーの粒子径を限定することで従来からのマゼンタトナーの問題点を解決し、解像性などに優れた性能を見出し本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明の要旨は、少なくとも乳化された結着樹脂粒子と、水を主体とする分散媒に分散されたマゼンタ顔料を凝集させる工程を有するマゼンタトナーの製造方法において、マゼンタ顔料が下記一般式(I)で表される化合物を含み、マゼンタ顔料分散媒中でのマゼンタ顔料の体積平均粒径を0.02μm〜0.2μmの範囲とすると共に、トナーの体積平均粒径(Dt)を2.5μm≦Dt≦6.5μmとすることを特徴とするマゼンタトナーの製造方法に存する。
【0010】
【化5】
【0011】
(式Iにおいて、A、B、Cは置換基を有していても良い芳香環である。)
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のマゼンタトナーは、マゼンタ顔料として下記一般式(I)で表される化合物を含有するが、色調あるいは帯電性等の調節のため、他の分散性良好な着色剤と組み合わせて用いることも出来る。一般式(I)で表される化合物と、他の化合物との混合比率は100:0〜5:95の範囲で選択できるが、色再現性と、高精細画像を達成するためには、一般式(I)で表される化合物の比率が、30%以上が好ましく、50%以上が更に好ましい。
【0013】
【化6】
【0014】
(式Iにおいて、A、B、Cは置換基を有していても良い芳香環である。)
【0015】
マゼンタ顔料の添加量は、結着樹脂に対して2〜25重量部の範囲が好ましい。
一般式(I)において、A、B、Cは夫々、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環等の芳香環を表すが、これらの内、ベンゼン環又はナフタレン環が好ましく、更にAがベンゼン環であり、Bがナフタレン環である、Cがベンゼン環であるのが好ましい。
また、一般式(I)において、置換基を有していても良い芳香環(A、B、C)における置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭化水素基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アミノ基、窒素原子上が置換されていても良いアミノ基、窒素原子上が置換されていても良いアミノカルボニル基、窒素原子上が置換されていても良いアミノスルホニル基、アルキルスルホニル基、アルコキシスルホニル基等、通常の安定な置換基が挙げられるが、好ましくは、置換基の式量が12〜300のものが好ましい。
これらの置換基の内、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数5以下の炭化水素基、炭素数5以下のアルコキシ基、窒素原子上が置換されていても良いアミノスルホニル基、又は窒素原子上が置換されていても良いアミノカルボニル基が更に好ましい。
より具体的には、下記一般式(II)で表される化合物を好ましく用いることが出来る。これらの化合物は製造上有利である。
【0016】
【化7】
【0017】
(式IIにおいて、R1、R4、R5、及びR6は各独立して、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数5以下の炭化水素基、又は炭素数5以下のアルコキシ基を表し、R2及びR3は各独立して、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数5以下の炭化水素基、炭素数5以下のアルコキシ基、窒素原子上が置換されていても良いアミノスルホニル基、又は窒素原子上が置換されていても良いアミノカルボニル基を表す。但し、窒素原子上が置換されていても良いアミノスルホニル基又は窒素原子上が置換されていても良いアミノカルボニル基を分子内に少なくとも1つ有する。)
【0018】
ここで、窒素原子上が置換されていても良いアミノスルホニル基、又は窒素原子上が置換されていても良いアミノカルボニル基における窒素上の置換基としては、フェニル基、トリル基等のアリール基、メチル基、エチル基、1−プロピル基、1−ブチル基等のアルキル基、ベンジル基等のアラルキル基、ハロゲン原子あるいはアルコキシ基で置換されたアリール基、ハロゲン原子あるいはアルコキシ基で置換されたアルキル基等が挙げられる。
さらには一般式(II)において、R1がメトキシ基であり、R2が水素原子であり、R3がフェニルアミノカルボニル基であり、R4がメトキシ基でありR5が水素原子であり、R6が塩素原子である化合物、即ち下記式(III)で表される化合物を用いることが、分光反射特性、重合性単量体中への分散性、着色剤分散液への加工性の点で好ましい。
【0019】
【化8】
【0020】
トナー中の顔料の粒子径は、体積平均粒子径(Dp)として、0.05μm≦Dp≦0.3μmである。粒子径が小さすぎると発色性が低下したり、分散工程が不必要に煩雑になるなど問題が生じ、また大きすぎると色再現性が損なわれたり、OHPシート上の画像に透明性がなくなる。トナー中の顔料の粒子径は好ましくは、0.07μm≦Dp≦0.2μmであり、更に好ましくは0.1μm≦Dp≦0.15μmである。
【0021】
トナーの粒子径は、体積平均粒径(Dt)として、2.5μm≦Dt≦6.5μmである。小さすぎるとトナーの流動性が劣化し画質が悪くなり、また肺に吸入された場合人体に悪影響がある。また大きすぎる場合には解像性が悪くなる。なお、トナー粒径は、例えばベックマン・コールター社製コールターカウンター、マルチサイザーなどで測定することができる。トナーの粒子径は好ましくは、3.0μm≦Dt≦6.0μmであり、更に好ましくは4.0μm≦Dt≦6.0μmである。
【0022】
顔料の粒子径およびトナー粒子径を上記問題が起きない範囲でできるだけ小さくすることによって、解像性のよい画像を得ることができた。好ましい顔料粒子径に容易にすることができ、さらに分光特性が良好な一般式(I)で表される化合物を含むマゼンタ顔料と限定されたトナー粒子径により始めてカラートナーの諸条件を満たしつつ解像性のよい画像を得ることができた。
【0023】
顔料の含有量に関しては、結着樹脂100重量部に対して、6重量部以上、20重量部以下であることが好ましい。更に好ましくは、6.3重量部以上、9重量部以下である。顔料の含有量が上記範囲より著しく少ない場合には、画像濃度が出にくくなる傾向にあり、また、著しく多い場合には、トナーの製造が困難となる傾向にある。 本発明は、特定の顔料を用い、顔料粒径、トナー粒径を小さくすることによって、高解像の画像を得るものであるから、小粒径トナーでも十分な画像濃度がでるだけの顔料を添加する必要がある。小粒径トナーでも十分な画像濃度がでて、分光特性、透明性が満たされるためには、一般式(I)で表される化合物が特異的に有効である。中でも好ましくは一般式(II)で表される化合物であり、さらに好ましくは一般式(III)で表される化合物である。
【0024】
本発明のトナーは、粉砕法、重合法のいずれでも製造できる。
粉砕法の場合は公知の製造方法すべてに該マゼンタ顔料は適用できる。一般式(I)で表される化合物を含むマゼンタ顔料のトナーへの添加法としては、バインダー樹脂中に予じめ高濃度で分散してマスターバッチを作り、それを混練時に添加してもよいし、またバイダー樹脂と共に混練する際に直接添加してもよい。
本発明のトナーの製造方法は、好ましくは重合法であり、特に好ましくは乳化重合凝集法である。粉砕法より重合法の方が好ましいのは、小粒径トナーが得られやすいからであり、また懸濁重合法より乳化重合凝集法が特に好ましいのは、一般式(I)で表される化合物を含むマゼンタ顔料が乳化分散しやすく、透明性の良好なトナーが得られやすいからである。
【0025】
懸濁重合法にて本発明の静電荷像現像用トナーを得る場合は、重合性単量体中に該マゼンタ顔料、重合開始剤、必要ならばさらに帯電制御剤、ワックス、分散剤等を均一に分散混合し、得られた混合物を懸濁安定剤を含む水中に分散し加熱して懸濁重合することでトナーを得る。懸濁安定剤としては、ポリビニルアルコール、リン酸カルシウムなどが挙げられる。
【0026】
乳化重合凝集法は、ポリマー乳化液(乳化された結着樹脂粒子)に該マゼンタ顔料分散液、必要ならば帯電制御剤分散液、ワックス分散液等を混合し、温度、塩濃度、pH等を適宜制御することによってこれらを凝集しトナーを製造する。得られたトナーは、表面に界面活性剤等が残存するので、これらを除去するため適宜酸洗浄、アルカリ洗浄、水洗浄等を実施し、濾過乾燥する事により本発明の静電荷像現像用トナーが得られる。
ポリマー乳化液は、重合性単量体の乳化重合で直接製造することができる。また、下記に挙げた樹脂をあらかじめ合成し、それを水中に乳化分散して得ることもできる。乳化液中の結着樹脂粒子の体積粒径としては、50〜400μmが好ましく、80〜300μmが更に好ましく、100〜200μmが特に好ましい。
【0027】
乳化重合凝集法にて本発明の静電荷像現像用トナーを得る場合は、該マゼンタ顔料、帯電制御剤、ワックスは水を主体とする分散媒に分散された状態(水分散液)で用いられる。これらは例えば以下の様にして得る事ができる。それぞれの物質をポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等で代表されるノニオン系の界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩で代表されるアニオン系の界面活性剤、4級アンモニウム塩で代表されるカチオン系の界面活性剤等と水中に添加し、メディア等を入れた機械的粉砕法を使用する事により容易に作製できる。又、必要に応じて水溶性の有機溶剤を添加しても良い。この時の該マゼンタ顔料の水分散径は0.005〜0.5μm、好ましくは0.05〜0.3μm、特にましくは0.07〜0.2μmである。この範囲に水分散されていることが、上記したトナー中での該マゼンタ顔料の好ましい分散径を得るために必要である。帯電制御剤、ワックスの分散径は、0.001〜2μm、好ましくは0.01〜1μmの範囲である。
【0028】
以下にその他の好適に併用できるトナー材料とトナー製造に関して記す。
本発明に用いられる結着樹脂(バインダーポリマー)としては、トナーに適した公知の各種スチレン(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂が使用できるが、特にスチレンとアルキル(メタ)アクリレートとを共重合成分として含有するポリマーが好ましいものとして例示できる。
トナーの結着樹脂の最大ピーク分子量は、GPCによるポリスチレン換算で通常7000〜15万であり、好ましくは、2万〜10万であり、さらに好ましくは3万〜7万である。分子量ピークは2つ以上あってもよいが、好ましくは単一ピークである。その際、分子量分布に肩があったり、高分子量側にテーリングしていても良い。バインダー樹脂の合成に使用されるアルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられ、特に好ましくはn−ブチル(メタ)アクリレートである。
【0029】
また、さらに3番目のビニル化合物を共重合させることもできる。例えば、(メタ)アクリル酸、アクリロニトリル、アクリルアミド、酢酸ビニル、無水マレイン酸、N−ビニルピロリドン、ブタジエン等を挙げられる。これら単量体の共重合比は該ポリマーのガラス転移点温度が80℃以下になるように選ぶことが好ましい。特に好ましくは該ポリマーのガラス転移点が30℃以上70℃以下であり、さらに好ましくは40℃以上60℃以下である。
第3のモノマー成分を含有する場合には、スチレンとアルキル(メタ)アクリレートが共重合モノマー全体の80重量%以上含有されていることが好ましく、特に好ましくは90重量%以上である。
スチレンとアルキル(メタ)アクリレートの比は、通常、20/80〜90/10の重量比の範囲から選択され、例えばスチレンとn−ブチルアクリレートの場合、重量比で40/60〜90/10が好ましく、特に好ましくは60/40〜80/20の範囲で使用される。
【0030】
さらに共重合成分として多官能ビニル化合物を含有していてもよく、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等の2級アルコールのジ(メタ)アクリレート;ジビニルベンゼン;ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等の3級以上のアルコールのジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。多官能ビニル化合物の好ましい添加量は0.001〜5重量%の範囲、特に好ましくは0.003〜2重量%の範囲、さらに好ましくは0.01〜1重量%である。多すぎると定着性が悪くなったり、OHP上の画像の透明性が悪くなるので好ましくない。多官能ビニル化合物の共重合によりテトラヒドロフランに不溶のゲル分が生成するが、ゲル分のポリマー全体に占める量は好ましくは60重量%以下、特に好ましくは30重量%以下である。GPCは上記ゲル分を除去した後に測定される。
【0031】
ポリエステル樹脂も好ましい樹脂として挙げられる。ポリエステル樹脂としては多価アルコールと多塩基酸とより成り、必要に応じてこれら多価アルコールおよび多塩基酸の少なくとも一方が3価以上の多官能成分(架橋成分)を含有するモノマー組成物を重合することにより得られる。以上において、ポリエステル樹脂の合成に用いられる2価のアルコールとしては、たとえばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどのジオール類、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールAなどのビスフェノールAアルキレンオキシド付加物、その他を挙げることができる。これらのモノマーのうち、特にビスフェノールAアルキレンオキシド付加物を主成分モノマーとして用いるのが好ましく、中でも1分子当たりのアルキレンオキシド平均付加数2〜7の付加物が好ましい。
【0032】
ポリエステルの架橋化に関与する3価以上の多価アルコールとしては、たとえばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、蔗糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン、その他を挙げることができる。
一方、多塩基酸としては、たとえばマレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸、これらの酸の無水物、低級アルキルエステル、またはn−ドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸などのアルケニルコハク酸類もしくはアルキルコハク酸類、その他の2価の有機酸を挙げることができる。
【0033】
ポリエステルの架橋化に関与する3価以上の多塩基酸としては、たとえば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、およびこれらの無水物、その他を挙げることができる。
これらのポリエステル樹脂においては、その軟化温度(Sp)は80〜160℃であり、その中でも90〜150℃のものがより好適である。また、そのガラス転移温度(Tg)は、50〜75℃であり、その中でも55〜70℃のものがより好適である。この場合、Spが前記範囲より低い場合は定着時のオフセット現象が発生し易く、前記範囲より高い場合は定着エネルギーが増大し、カラートナーでは光沢性や透明性が悪化する傾向にあるので好ましくない。また、Tgが前記範囲より低い場合はトナーの凝集塊や固着を生じ易く、前記範囲より高い場合は熱定着時の定着強度が低下する傾向にあるため好ましくない。Spは主として樹脂の分子量で調節できる。
【0034】
ポリエステル樹脂の分子量としては、数平均分子量(Mn)が2,000〜20,000、好ましくは3,000〜12,000で、重量平均分子量(Mw)が5,000〜300,000、好ましくは6,000〜250,000で、且つ、Mw/Mnが2.0〜200、好ましくは2.0〜150がよい。この条件を満足しない範囲では十分な定着温度幅が得られず、透明性と光沢性などのカラーバランスが崩れたりするので好ましくない。
また、ポリエステル樹脂の最大分子量ピーク(Mp)が3,000〜30,000、好ましくは4,000〜25,000にあり、テトラヒドロフラン(THF)可溶分(Ws)は70〜100重量%、好ましくは80〜100重量%、更に好ましくは90〜100重量%がよい。この条件を満足しない範囲では十分な定着温度幅やカラー特性が得られず、下方の条件では連続プリント時などにトナーの微細化が起こり、耐久性能を悪化させたり、上方の条件ではトナー生産時に粉砕性が悪化し、生産性を悪くしたりするので好ましくない。
ポリエステル樹脂の分子量およびTHF可溶分の調整は、架橋成分の量、重合条件などを調整すればよい。
【0035】
結着樹脂のTHF可溶分は、以下のように測定される。
すなわち、サンプル1.0gを秤量し(W1)、円筒濾紙(例えば徴用濾紙製No.86R)に入れてソックスレー抽出器にかけ、溶媒(テトラヒドロフラン)100〜200mlを用いて6時間抽出し、溶媒によって抽出された可溶成分をエバポレートした後、100℃で数時間真空乾燥し、可溶樹脂成分量を秤量する(W2)。
THF可溶分(%)= (W2/W1)×100
【0036】
バインダーポリマーの分子量は、ソックスレー抽出成分をゲルパーミッションクロマトグラフィー(GPC)により次の条件で測定することができる。
すなわち温度40℃において溶媒(テトラヒドロフラン)を毎分0.5ml又は1mlの流速で流し濃度0.1重量%のテトラヒドロフラン試料溶液を試料重量として100μl注入して測定する。また、試料の分子量測定に当たっては、該試料の有する分子量分布が、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作製された検量線の分子量の対数とカウント数が直線になる範囲内に包含される測定条件を選択する。また、本測定に当たり、測定の信頼性は上述の測定条件で行ったNBS706ポリスチレン標準試料(Mw=28.8×104、Mn=13.7×104、Mw/Mn=2.11)のMw/Mnが2.11±0.10となることにより確認し得る。測定用カラム例:PL社製GPCカラム PLgel 10μ Mixed type(内径7.5mm×長さ30cm、二本連結)。トナー中のバインダー樹脂の分子量も同様に測定できる。
【0037】
結着樹脂の軟化点(Sp)はJIS K7210およびK6719に記載されるフローテスターを用いて測定した。フローテスター(CFT−500、島津製作所製)を用いて約1gの試料を昇温速度3℃/min.で加熱しながら、面積1cm2のプランジャーにより30kg/cm2の荷重を与え、孔径1mm、高さ10mmのダイから押し出し、プランジャーの降下開始温度と降下終了温度の中間点に対応する温度を軟化温度(Sp)としたものである。
また、Tgの測定は示差走査熱量計(DSC)を用い、昇温速度10℃/minで行い、変曲点(ショルダー)に接線を引いた交点に対応する温度(Tg)としたものである。
【0038】
トナーの帯電制御は、バインダー樹脂、着色剤自体で行っても良いが、必要に応じて帯電制御剤を併用しても良い。正帯電制御剤として、4級アンモニウム塩、塩基性・電子供与性の有機物質、負帯電制御剤として、金属キレート類、含金属染料、酸性もしくは電子求引性の有機物質等を用いることができる。カラートナーの場合、カラートナー適応性(帯電制御剤が無色ないし淡色でトナーへの色調障害がないこと)を勘案すると、正帯電性としては4級アンモウム塩化化合物が、負帯電性としてはサリチル酸もしくはアルキルサリチル酸のクロム、亜鉛、アルミニウムなどとの金属塩、金属錯体、アミド化合物、フェノール化合物、ナフトール化合物が望ましい。この他、金属化合物等の無機粒子や前記有機物質で表面処理した無機物質を用いても良い。
帯電制御剤の添加量はバインダー樹脂の帯電性、該マゼンタ顔料の添加量、分散方法を含めた製造方法、その他の添加剤の帯電性等への条件を考慮した上で決めることができるが、バインダー樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部が適当である。
【0039】
本発明に使用されるワックス類としては、オレフィン系ワックス、特に好ましくは低分子量ポリプロピレン、ポリエチレン、パラフィンワックス、高級脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、(変性)シリコーン、長鎖アルキル基含有ケトン等がである。さらに具体的には、カルナバワックス、ライスワックス等の植物系ワックス、アルキル変成シリコン等の固形シリコン系ワックス、ステアリン酸アミド等のアミド系ワックス、高級脂肪酸アルコール系ワックス、高級脂肪酸エステル系ワックス、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成炭化水素系ワックス及びこれらの混合物が挙げられる。好ましくは、長鎖脂肪族基を有するエステル系ワックス、更に好ましくはベヘン酸ベヘニル、ステアリン酸ステアリルが挙げられる。
その使用量はバインダー樹脂100重量部に対し、0.1〜30重量部、好ましくは0.5〜20部、特に好ましくは2〜15部が好ましい。ただしカラートナーの場合バインダー樹脂との組み合わせによっては、ワックス類の結晶性のために多量に用いると透過性を悪化させる場合もある。
【0040】
上記以外の成分としては、微粉末のシリカ、アルミナ、チタニア等の流動性向上剤、マグネタイト、フェライト、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、導電性チタニア等の無機微粉末やスチレン樹脂、アクリル樹脂等の抵抗調節剤や滑剤などが内添剤又は外添剤として用いられる。これらの添加剤の使用量は所望する性能により適宜選定すればよく、通常バインダー樹脂100重量部に対し0.05〜10重量部程度が好適である。
【0041】
本発明トナーは、非磁性1成分現像剤及び2成分現像剤のいずれにも使用できるが、キャリアーの汚染性、現像システムの簡便性等を考慮すると、特に非磁性1成分現像剤として好適である。
本発明のトナーを2成分系現像剤として用いる場合、キャリアとしては鉄粉、マグネタイト粉、フェライト粉等の磁性物質またはそれらの表面に樹脂コーティングを施したものや磁性キャリア等公知のものを用いることができる。樹脂コーティングキャリアの被覆樹脂としては一般的に知られているスチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン(メタ)アクリル共重合系樹脂、シリコーン系樹脂、変性シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、またはこれらの樹脂の混合物等が利用できる。
【0042】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り下記の実施例により限定されるものではない。なお、各実施例および比較例中、単に「部」とあるのはいずれも「重量部」を表すものとする。
[実施例1]
(着色剤分散液の作製)
前記式(III)で表される化合物40gに脱塩水160g、アルキルベンゼンスルホン酸塩5gを添加しサンドグラインダーミルで分散処理して体積平均粒径0.18ミクロンの着色剤分散液を得た。
(結着樹脂乳化液の作製)
反応器に固形分30%のエステルワックスエマルジョン2.2kg、脱塩水26kgを入れ90℃に昇温し、ドデシルベンゼンスルホン酸塩6g、スチレン5kg、n−ブチルアクリレート1.3kg、アクリル酸186g、ジビニルベンゼン25g、トリクロロブロロメタン31g、8%過酸化水素水溶液656g、8%アスコルビン酸水溶液656gを添加した。90℃7時間反応を継続しポリマー乳化液を得た。
(帯電制御剤分散液の作製)
4−4’メチレンビス〔2−〔N−(4−クロロフェニル)アミド〕−3−ヒドロキシナフタレン〕40gに脱塩水160g、分散剤としてアルキルナフタレンスルフォン酸塩8gを添加しサンドグラインダーミルで分散処理して帯電制御剤分散液を得た。
【0043】
(凝集工程)
ポリマー乳化液300gに着色剤分散液19g、帯電制御剤分散液1.8gを混合攪拌した。攪拌を継続しながらこの中に0.5%Al2(SO4)3 79.4gを加え60℃に昇温し2hr攪拌を継続した。得られた粒子をコールターカウンターを用いて粒径を測定したところ、体積平均粒径は5.9ミクロンであった。得られた粒子を吸引濾過、水洗を繰り返し送風乾燥する事によりマゼンタトナー60gを得た。
【0044】
[実施例2]
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物とテレフタル酸を主体としてなるポリエステル樹脂(Tg=63℃、THF不溶分70%、Mn=7200、Mw=8.1万)95部、エチレンプロピレン共重合ワックス2部、ピグメントレッド238を顔料単身換算で6.5部(予め該マゼンタ顔料40部と上記ポリエステル樹脂60部を用いて混練し粗粉砕してマスターバッチとして添加)を混練後、粉砕分級を行い体積平均粒径6.4μmのトナーを得た。
[比較例1]
実施例1において、アルキルベンゼンスルホン酸の量を4gに変え、実施例1と同様の操作を行い、体積平均粒径が0.35μmの着色剤分散液を得た。これ以外は実施例1と同様にして乳化凝集法でマゼンタトナーを作製した。
【0045】
[比較例2]
ピグメントレッド48:2 50gに脱塩水150g、アルキルベンゼンスルホン酸塩7.6gを添加しサンドグラインダーミルで分散処理して平均粒径0.20ミクロンの比較着色剤分散液を得た。これ以外は、実施例1と同様にして乳化凝集法でマゼンタトナーを作製した。
[比較例3]
実施例1において、マゼンタ顔料を、式(III)で表される化合物に代えてピグメントレッド57:1を用い、水分散液を作成しようとしたが、ゲル化して分散液として得られなかったため、トナーを作成することができなかった。
[比較例4]
実施例1の凝集工程において、Al2(SO4)3 の添加量を113g、加熱温度を62°に代えた以外は、実施例1と同様にマゼンタトナーを作製した。
【0046】
上記各実施例及び比較例で得られたトナー50gに疎水性シリカ0.3gを外添し、非磁性1成分電子写真プリンターで画出しを行い、以下の評価を行った。
[分散液安定性]
○:良好な分散液が得られ、48時間経過後も分散状態に変化が無かった。
×:ゲル化して分散液が得られなかった。
[OHP透明性]
OHPモードでベタ画像をOHPシート上にプリントし、プロジェクターで投影しベタ画像の透明性を観察した。
○:透明性に問題なし
△:やや透明性が悪い
×:かなり濁っている
【0047】
[解像性]
解像度チャートを出力し、1200dpiの細線が解像できるかどうかで判断した。
○:細線が完全に分離している
△:分離が不完全である
×:分離していない
[分光反射率]
日本平版機材社製分光測色濃度計X−Rite938にて測定した。
○:目視により色相良好と判定した
×:目視により色相不良と判定した
各実施例、比較例の製造条件、製造結果等を第1表に、また、各評価項目の評価結果を第2表に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】
本発明により、分光反射特性、色再現性が良好でかつ鮮明な色調のフルカラー画像を与えるトナーを得ることができる。また、OHP透明性、解像性に優れたトナーを提供することができる。
Claims (3)
- 前記一般式(I)で表される化合物が、下記一般式(II)で表される化合物である請求項1に記載のマゼンタトナーの製造方法。
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