JP3747054B2 - ボンディング装置及びボンディング方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエーハが切断されて形成されたチップ状の電子部品を基板に装着する、ボンディング装置及びボンディング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウエーハが切断されて形成されたチップ状の電子部品(以下、チップという。)を、回路用の基板(以下、基板という。)に装着する際には、次のようにしていた。まず、切断された状態のウエーハから、ボンディングヘッドを使用して吸着によりチップをピックアップする。次に、基板の上までボンディングヘッドを移動させて、チップと基板とを位置合わせする。次に、ボンディングヘッドを下降させて基板にチップを装着した後に、吸着を解除してボンディングヘッドを上昇させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のボンディングによれば、1個のボンディングヘッドが、チップのピックアップから基板への装着までを行っていた。したがって、1回のボンディングに要するサイクルタイムを短縮させるには、限界があった。
また、近年ボンディングの形態が多様化して、チップの電極形成面を上向きにするフェイスアップボンディングだけでなく、チップの電極形成面を下向きにするフェイスダウンボンディングが採用されている。ところが、従来のボンディングによれば、フェイスダウンボンディングを行う場合には、1個のボンディングヘッドからチップを移載し、そのチップを反転させ、再びそのボンディングヘッドがチップをピックアップする必要がある。したがって、チップを移載し、反転させる時間が必要になるので、サイクルタイムの短縮が困難になる。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、フェイスアップボンディング及びフェイスダウンボンディングのいずれにも対応してサイクルタイムを短縮し、ボンディングの作業効率を向上させることができる、ボンディング装置及びボンディング方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の技術的課題を解決すべく、本発明に係るボンディング装置は、電子部品からなるチップを基板に装着するボンディング装置であって、チップをピックアップするピックアップ部と、進退するスライダによって、ピックアップ部とピックアップされたチップとを搬送する搬送部と、ピックアップ部によってピックアップされたチップが仮置きされる受渡用テーブルと、少なくとも2個のヘッドを有し搬送された又は仮置きされたチップを受け取るヘッド部とを備えるとともに、搬送部は、チップを搬送して受渡用テーブルの上に仮置きする機能を更に有し、ヘッドの各々は、所定の軸を中心として一定角度だけ回転移動して基板の上方にチップを移動させ、かつ、互いに別個独立に下降してチップを基板に装着するとともに、ヘッド部のうち1個のヘッドが基板にチップを装着する間にヘッド部のうち他のヘッドが1個のヘッドとは別個独立に下降して新たに搬送された又は仮置きされたチップを受け取り、ピックアップ部は、ピックアップされたチップを反転させる機能を有し、ヘッド部は、反転されたチップを受け取るとともに基板に装着することによってフェイスダウンボンディングを行う機能と、搬送され仮置きされたチップを受け取るとともに基板に装着することによってフェイスアップボンディングを行う機能とを有し、ヘッドの各々が下降する距離は、反転されたチップをピックアップ部から受け取る動作と、搬送され仮置きされたチップを受渡用テーブルから受け取る動作との双方を可能にすることを特徴とする。
【0006】
これによれば、ピックアップ部がチップをピックアップして反転させ、ヘッド部がその反転されたチップを受け取って基板に装着する。また、1個のヘッドが基板にチップを装着する間に、他のヘッドが新たに搬送されたチップを受け取る。したがって、フェイスダウンボンディングを行う場合において、1回のボンディングに要するサイクルタイムが短縮される。
【0007】
また、搬送部は、ピックアップされたチップを搬送して受渡用テーブルの上に仮置きする機能を更に有する。また、ヘッド部は、仮置きされたチップを受け取るとともに基板に装着することによってフェイスアップボンディングを行う機能を更に有する。したがって、本発明に係るボンディング装置によれば、第1に、フェイスダウンボンディングだけでなくフェイスアップボンディングも可能になる。第2に、フェイスダウンボンディングとフェイスアップボンディングとのいずれを行う場合においても、作業効率が向上する。
【0008】
また、本発明に係るボンディング方法は、電子部品からなるチップを基板に装着するボンディング方法であって、チップをピックアップする工程と、進退するスライダによって、ピックアップされたチップを搬送する工程と、フェイスダウンボンディングを行う場合にはピックアップされたチップを反転させる工程とを備え、又は、フェイスアップボンディングを行う場合には搬送されたチップを仮置きする工程とを備えるとともに、反転された又は仮置きされたチップを少なくとも2個のヘッドを有するヘッド部のうち1個のヘッドに受け渡す工程と、ヘッド部が所定の軸を中心として一定角度だけ回転移動して基板の上方にチップを移動させる工程と、1個のヘッドがヘッド部のうち他のヘッドとは別個独立に下降して基板にチップを装着することによってフェイスダウンボンディングとフェイスアップボンディングとのうちいずれかのボンディングを行う工程とを備え、ボンディングを行う工程においては、ヘッド部のうち1個のヘッド以外の他のヘッドが該他のヘッド以外のヘッドとは別個独立に下降して新たに反転された又は仮置きされたチップを受け取るとともに、ヘッドの各々が下降する距離は、反転されたチップをピックアップ部から受け取る動作と、搬送され仮置きされたチップを受渡用テーブルから受け取る動作との双方を可能にすることを特徴とする。
【0009】
これによれば、ピックアップ部がチップをピックアップして反転させ、ヘッド部がその反転されたチップを受け取って基板に装着する。また、1個のヘッドが基板にチップを装着する間に、他のヘッドが新たに反転されたチップを受け取る。したがって、フェイスダウンボンディングを行う場合において、1回のボンディングに要するサイクルタイムを短縮させることができる。
【0010】
また、フェイスダウンボンディングを行う場合にはピックアップされたチップを反転させ、又は、フェイスアップボンディングを行う場合には搬送されたチップを仮置きする。また、ボンディングを行う工程においては、ヘッド部のうち他のヘッドが、新たに反転された又は仮置きされたチップを受け取る。これらにより、本発明に係るボンディング方法によれば、第1に、フェイスダウンボンディングとフェイスアップボンディングとの双方を行うことができる。第2に、フェイスダウンボンディングとフェイスアップボンディングとのいずれを行う場合においても、作業効率を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るボンディング装置及びボンディング方法について、図1〜図3を参照して説明する。本実施形態は、フェイスダウンボンディングに適用され、ボンディングの作業効率を向上させるボンディング装置及びボンディング方法に関するものである。
図1(A),(B)は、本実施形態に係るボンディング装置が動作する際に、チップをピックアップする工程とチップを反転させる工程とを、それぞれ示す正面図である。図2(A),(B)は、図1のボンディング装置が動作する際に、チップを受け渡す工程と基板に対してチップを位置合わせする工程とを、それぞれ示す正面図である。図3(A),(B)は、図1のボンディング装置が動作する際に、基板にチップをボンディングするとともに次のチップをピックアップして反転させる工程と、ボンディングを終了するとともに次のチップを受け渡す工程とを、それぞれ示す正面図である。
【0012】
図1において、ボンディング装置のベース1には、X方向(図の左右方向)及びY方向(図の手前・奥手方向)に移動自在に、ウエーハ用テーブル2が設けられている。ウエーハ用テーブル2上には、切断された半導体基板、例えばシリコン基板からなるウエーハ3が載置されている。ウエーハ3は切断後の個片、すなわちチップ4A,4B,4C,・・から構成され、各チップ4A,4B,4C,・・の電極形成面(図では太い線で示されている)が上面になるようにして、ウエーハ用テーブル2に載置されている。
【0013】
ベース1にはスライダ取付部5が固定され、そのスライダ取付部5には、スライダ6がX方向及びZ方向(図の上下方向)に摺動自在に取り付けられている。スライダ6の先端には、ピックアップヘッド7が、Y方向に沿って設けられた軸を中心に回動又は回転自在に取り付けられている。更に、ピックアップヘッド7におけるウエーハ3に対向する面には、ピックアップツール8が取り付けられている。
【0014】
また、ベース1には軸9が固定され、その軸9には、アーム10が回動又は回転自在に取り付けられている。アーム10の両端部には、ボンディングヘッド11,12が、それぞれZ方向に摺動自在に取り付けられている。そして、ボンディングヘッド11,12における下面には、それぞれ、チップを予熱するヒータ(図示なし)を有するボンディングツール13,14が取り付けられている。ここで、アーム10,ボンディングヘッド11,12,ボンディングツール13,14は、併せてヘッド部15を構成する。
【0015】
また、ベース1には、X方向及びY方向に移動自在に、かつ、θ方向に回動自在に、基板用テーブル16が設けられている。基板用テーブル16上には、チップ4A,4B,4C,・・がボンディングされる例えばプリント基板からなる基板17が載置されている。基板17においてチップ4A,4B,4C,・・がボンディングされる部分には、例えばエポキシ樹脂からなるボンディングペースト(図示なし)が、予め塗布されている。
【0016】
本実施形態に係るボンディング装置の動作について、図1〜図3を参照して説明する。まず、図1(A)に示すように、ピックアップツール8が、切断された状態のウエーハ3から1個のチップ4Aを吸着によってピックアップし、ピックアップヘッド7とスライダ6とがチップ4Aを上昇させる。
【0017】
次に、図1(B)に示すように、ピックアップヘッド7がY方向に沿って設けられた軸を中心に180°回動又は回転して、チップ4Aを反転させる。これにより、チップ4Aの電極形成面が下側に位置する。
【0018】
次に、図2(A)に示すように、チップ4Aがボンディングツール13の真下に位置するまで、スライダ6が左に移動する。そして、ボンディングヘッド11が下降して、ボンディングツール13がチップ4Aに接触し、ピックアップツール8が吸着を解除するとともにボンディングツール13がチップ4Aを吸着した後に、ボンディングヘッド11が上昇する。ここで、ボンディングツール13に取り付けられたヒータ(図示なし)により、チップ4Aが予熱される。
【0019】
次に、図2(B)に示すように、アーム10が180°回動又は回転し、基板用テーブル16が必要に応じてX方向,Y方向,θ方向にそれぞれ移動して、基板17に対してチップ4Aを位置合わせする。ここでは、例えば、カメラ(図示なし)によって得られた画像データを使用して、チップ4Aと基板17との位置合わせ用マークを認識して位置合わせを行う。その後に、基板17にチップ4Aが接触して、更にチップ4Aが所定の荷重で加圧されるまで、ボンディングヘッド11が下降する。
その一方で、スライダ6が右に移動するとともに、ピックアップヘッド7が180°回動又は回転してピックアップツール8を下側に位置させる。また、次のチップ4Bが所定の位置になるまで、ウエーハ用テーブル2が左に移動する。
【0020】
次に、図3(A)に示すように、ボンディングヘッド11が、所定の荷重で所定の時間だけ、基板17に対してチップ4Aを加圧する。この状態で基板17上のボンディングペーストが硬化した後に、ボンディングツール13が吸着を解除する。ここまでの工程により、チップ4Aは基板17の所定の位置にフェイスダウンボンディングされる。
その一方で、ピックアップツール8が次のチップ4Bを吸着し、ピックアップヘッド7が180°回動又は回転して次のチップ4Bを反転させる。このことにより、チップ4Bの電極形成面が下側に位置する。
【0021】
次に、図3(B)に示すように、チップ4Aのボンディングを終了したボンディングヘッド11が上昇する。また、基板17において次のチップ4Bがボンディングされる領域が所定の位置になるまで、基板用テーブル16がY方向に移動する。
その一方で、次のチップ4Bがボンディングツール14の真下に位置するまでスライダ6が左に移動し、ボンディングヘッド12が下降してボンディングツール14がチップ4Bに接触し、ピックアップツール8が吸着を解除するとともにボンディングツール14がチップ4Bを吸着した後に、ボンディングヘッド12が上昇する。ここで、図2(A)の場合と同様に、ボンディングツール14に取り付けられたヒータ(図示なし)により、チップ4Bが予熱される。
【0022】
その後に、図2(B)以降に示された動作を行い、基板17にチップ4Bをボンディングする。以下、上述の動作を繰り返して、基板17にチップ4C,・・をフェイスダウンボンディングする。
【0023】
以上説明したように、本実施形態によれば、1個のボンディングヘッド11が基板17にチップ4Aを装着する間に、他のボンディングヘッド12が新たにピックアップされたチップ4Bを受け取るので、1回のボンディングに要するサイクルタイムを短縮させることができる。したがって、フェイスダウンボンディングの作業効率を向上させることができる。
【0024】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るボンディング装置及びボンディング方法について、図4を参照して説明する。本実施形態は、フェイスダウンボンディングだけでなくフェイスアップボンディングにも適用され、ボンディングの作業効率を向上させるボンディング装置及びボンディング方法に関するものである。
図4(A),(B)は、本実施形態に係るボンディング装置が動作する際に、チップをピックアップする工程と、チップを反転させない状態で受け渡す工程とを、それぞれ示す正面図である。図4において、第1の実施形態と同一の構成要素には、図1〜図3における符号と同一の符号を付している。
【0025】
図4に示すように、本実施形態では、ベース1に受渡用テーブル18が設けられている。ここで、スライダ6は、ボンディングヘッド11,12が下降する際の妨げにならない位置に、設けられている(図5参照)。また、受渡テーブル18の高さと、ボンディングヘッド11,12の高さ方向の位置及びストロークとは、次の動作の双方が可能になるように定められている。
第1の動作は、ボンディングヘッド11,12が下降した際に、ボンディングツール13,14が、受渡テーブル18上のチップ4A,4B,・・を吸着する動作である。第2の動作は、ボンディングヘッド11,12が下降した際に、ボンディングツール13,14が、ピックアップヘッド7により反転されたチップ4A,4B,・・を吸着する動作である。
【0026】
本実施形態に係るボンディング装置は、次のようにして動作する。まず、第1の実施形態と同様、図4(A)に示すように、ピックアップツール8が、切断された状態のウエーハ3から1個のチップ4Aを吸着によってピックアップし、ピックアップヘッド7とスライダ6とがチップ4Aを上昇させる。
【0027】
次に、図4(B)に示すように、チップ4Aがボンディングツール13の真下であって受渡テーブル18の上方に位置するまで、スライダ6が左に移動する。その後に、ピックアップヘッド7が下降し、ピックアップツール8が吸着を解除するとともにピックアップヘッド7が上昇する。これにより、受渡テーブル18上には、チップ4Aが、電極形成面が上側に位置した状態で仮置きされる。
【0028】
次に、ピックアップヘッド7がボンディングヘッド11の下降を妨げないように、スライダ6が右に移動する。そして、ボンディングヘッド11が下降して、ボンディングツール13がチップ4Aに接触して吸着した後に、ボンディングヘッド11が上昇する。ここで、第1の実施形態と同様に、ボンディングツール13に取り付けられたヒータ(図示なし)により、チップ4Aが予熱される。
【0029】
以下、第1の実施形態と同様に、アーム10が180°回動し、基板17に対してチップ4Aを位置合わせし、基板17にチップ4Aが所定の荷重で加圧されるまで、ボンディングヘッド11が下降する。
その一方で、次のチップ4Bが所定の位置になるまでウエーハ用テーブル2が左に移動する。
【0030】
次に、第1の実施形態と同様に、ボンディングヘッド11が基板17に対してチップ4Aを加圧し、基板17上のボンディングペーストが硬化した後に、ボンディングツール13が吸着を解除して上昇する。ここまでの工程により、チップ4Aは基板17の所定の位置にフェイスアップボンディングされる。
その一方で、ピックアップツール8,ピックアップヘッド7,スライダ6が、次のチップ4Bを、ピックアップして上昇させ、受渡テーブル18の上方まで移動させ、受渡テーブル18上に仮置きする。
【0031】
以上説明したように、本実施形態によれば、1個のボンディングヘッド11が基板17にチップ4Aを装着する間に、他のボンディングヘッド12が新たにピックアップされたチップ4Bを受け取るので、1回のボンディングに要するサイクルタイムを短縮させることができる。また、フェイスダウンボンディングだけでなくフェイスアップボンディングにおいても、作業効率を向上させることができる。
【0032】
なお、1台のボンディング装置を、フェイスアップボンディングとフェイスダウンボンディングとに共用する必要がなければ、フェイスアップボンディング専用にすることもできる。この場合には、受渡テーブル18の高さと、ボンディングヘッド11,12の高さ方向の位置及びストロークとを、フェイスアップボンディングのみを考慮して決定すればよい。
【0033】
(第3の実施形態)
ところで、近年、チップの電極形成面と基板の電極形成面とを対向させて、高い位置決め精度でそれらの電極同士を接続させる、いわゆるフリップチップボンディングが広く行われるようになっている。ところが、従来のボンディングによれば、フリップチップボンディングを行う場合には1個のボンディングヘッドが位置合わせ動作をも行うので、サイクルタイムの短縮がいっそう困難になる。本発明の第3の実施形態は、フリップチップボンディングにおけるサイクルタイムの短縮を図るものである。
【0034】
以下、本発明の第3の実施形態について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係るボンディング装置が動作する際に、チップをボンディングするとともに次のチップの位置情報を検出する工程を示す平面図である。図5において、第1の実施形態と同一の構成要素には、図1〜図3における符号と同一の符号を付している。
【0035】
図5に示すように、ベース1には、チップ4Bがボンディングされている工程において待機している次のチップ4Cの位置情報を検出する、位置検出ユニット23が設けられている。この位置検出ユニット23は、例えばCCDカメラを有しており、検出した画像情報を画像処理して、チップ4CのX方向,Y方向,θ方向の位置をそれぞれ検出する。
また、複数(図では3個)のウエーハカセット24が、Y方向に移動してウエーハカセット24内のウエーハがウエーハ用テーブル2に供給されるように、設けられている。なお、図5では、各ウエーハカセット24の天板を仮想的に取り除いた状態を示している。
【0036】
本実施形態に係るボンディング装置は、次のようにして動作する。まず、図5に示すように、チップ4Bがボンディングされている工程において、位置検出ユニット23が次のチップ4CのX方向,Y方向,θ方向について位置情報を検出する。更に、一定の演算処理を行って、アーム10が−90°、すなわち反時計回り方向に90°回転した状態におけるチップ4Cの予定位置情報を算出する。
【0037】
次に、チップ4Bのボンディングが終了した後に、基板用テーブル16は、基板17において次のチップ4Cがボンディングされる領域が所定の位置になるまで、Y方向に移動する。更に、基板用テーブル16は、チップ4Cの予定位置情報に基づいて、X方向,Y方向,θ方向に移動する。これにより、待機しているチップ4Cが基板17における所定の位置の上まで移動する間に、基板17に対するチップ4Cの位置合わせが完了する。
【0038】
以上説明したように、本実施形態によれば、従来のボンディングではチップ4Cが基板17における所定の位置の上まで移動した後に行っていた位置合わせの時間を、大幅に短縮することができる。したがって、ボンディングの作業効率をいっそう向上させることができる。
【0039】
なお、上述の各実施形態では、シリコン基板からなるウエーハ3を使用する場合を説明した。これに限らず、すでにチップ4A,4B,4C,・・が装着され樹脂封止された多数個取りのプリント基板を使用してもよい。この場合には、チップ4A,4B,4C,・・に代えて、その樹脂封止されたプリント基板が切断された個片のそれぞれ、すなわち各パッケージを、別の基板にボンディングすることになる。
また、シリコン基板に代えて、SOI(Silicon On Insulator)基板、化合物半導体基板等を使用することもできる。
【0040】
また、切断された状態のウエーハ3からチップ4A,4B,4C,・・をピックアップした。これに限らず、チップ4A,4B,4C,・・として、例えばトレイに収容された状態の電子部品からなるチップを、ピックアップすることもできる。
【0041】
また、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に変更・選択して採用できるものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、1個のヘッドが基板にチップを装着する間に、他のヘッドが新たにピックアップされたチップを受け取るので、ボンディングのサイクルタイムを短縮させることができる。加えて、ピックアップ部がチップをピックアップして反転させ、ヘッド部がその反転されたチップを受け取って基板に装着するので、フェイスダウンボンディングを行う場合においても、ボンディングのサイクルタイムを短縮させることができる。
したがって、本発明は、フェイスアップボンディング及びフェイスダウンボンディングのいずれにも対応してサイクルタイムを短縮し、ボンディングの作業効率を向上させることができる、ボンディング装置及びボンディング方法を提供するという、優れた実用的な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A),(B)は、本発明の第1の実施形態に係るボンディング装置が動作する際に、チップをピックアップする工程とチップを反転させる工程とを、それぞれ示す正面図である。
【図2】 (A),(B)は、図1のボンディング装置が動作する際に、チップを受け渡す工程と基板に対してチップを位置合わせする工程とを、それぞれ示す正面図である。
【図3】 (A),(B)は、図1のボンディング装置が動作する際に、基板にチップをボンディングするとともに次のチップをピックアップして反転させる工程と、ボンディングを終了するとともに次のチップを受け渡す工程とを、それぞれ示す正面図である。
【図4】 (A),(B)は、本発明の第2の実施形態に係るボンディング装置が動作する際に、チップをピックアップする工程と、チップを反転させない状態で受け渡す工程とを、それぞれ示す正面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態に係るボンディング装置が動作する際に、チップをボンディングするとともに次のチップの位置情報を検出する工程を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 ウエーハ用テーブル
3 ウエーハ
4 チップ
5 スライダ取付部
6 スライダ
7 ピックアップヘッド
8 ピックアップツール
9 軸
10 アーム
11,12 ボンディングヘッド(ヘッド)
13,14 ボンディングツール
15 ヘッド部
16 基板用テーブル
17 基板
18 受渡用テーブル
19〜22 ボンディングヘッド
23 位置検出ユニット
24 ウエーハカセット
Claims (2)
- 電子部品からなるチップを基板に装着するボンディング装置であって、
前記チップをピックアップするピックアップ部と、
進退するスライダによって、前記ピックアップ部とピックアップされた前記チップとを搬送する搬送部と、
前記ピックアップ部によってピックアップされた前記チップが仮置きされる受渡用テーブルと、
少なくとも2個のヘッドを有し搬送された又は仮置きされた前記チップを受け取るヘッド部とを備えるとともに、
前記搬送部は、前記チップを搬送して前記受渡用テーブルの上に仮置きする機能を更に有し、
前記ヘッドの各々は、所定の軸を中心として一定角度だけ回転移動して前記基板の上方に前記チップを移動させ、かつ、互いに別個独立に下降して前記チップを前記基板に装着するとともに、前記ヘッド部のうち1個のヘッドが前記基板に前記チップを装着する間に前記ヘッド部のうち他のヘッドが前記1個のヘッドとは別個独立に下降して新たに搬送された又は仮置きされた前記チップを受け取り、
前記ピックアップ部は、ピックアップされた前記チップを反転させる機能を有し、
前記ヘッド部は、反転された前記チップを受け取るとともに前記基板に装着することによってフェイスダウンボンディングを行う機能と、搬送され仮置きされた前記チップを受け取るとともに前記基板に装着することによってフェイスアップボンディングを行う機能とを有し、
前記ヘッドの各々が下降する距離は、反転された前記チップを前記ピックアップ部から受け取る動作と、搬送され仮置きされた前記チップを前記受渡用テーブルから受け取る動作との双方を可能にすることを特徴とするボンディング装置。 - 電子部品からなるチップを基板に装着するボンディング方法であって、
前記チップをピックアップする工程と、
進退するスライダによって、ピックアップされた前記チップを搬送する工程と、
フェイスダウンボンディングを行う場合にはピックアップされた前記チップを反転させる工程とを備え、又は、フェイスアップボンディングを行う場合には搬送された前記チップを仮置きする工程とを備えるとともに、
反転された又は仮置きされた前記チップを少なくとも2個のヘッドを有するヘッド部のうち1個のヘッドに受け渡す工程と、
前記ヘッド部が所定の軸を中心として一定角度だけ回転移動して前記基板の上方に前記チップを移動させる工程と、
前記1個のヘッドが前記ヘッド部のうち他のヘッドとは別個独立に下降して前記基板に前記チップを装着することによってフェイスダウンボンディングとフェイスアップボンディングとのうちいずれかのボンディングを行う工程とを備え、
前記ボンディングを行う工程においては、前記ヘッド部のうち前記1個のヘッド以外の他のヘッドが該他のヘッド以外のヘッドとは別個独立に下降して新たに反転された又は仮置きされたチップを受け取るとともに、
前記ヘッドの各々が下降する距離は、反転された前記チップを前記ピックアップ部から受け取る動作と、搬送され仮置きされた前記チップを前記受渡用テーブルから受け取る動作との双方を可能にすることを特徴とするボンディング方法。
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