JP3746959B2 - 車載メータ及び車載メータの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字板照明装置を有する車載メータ及びその製造方法に関し、特に、文字板の裏側に拡散板を配置して、効率的に文字板を照明する車載メータ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くの車両にはスピードメータ部やタコメータ部の他、方向指示部、各種ウォーニング表示部等が一体化されたコンビネーションメータが搭載されている。そして、各部はそれぞれの表示内容に対応した薄板状の文字板及びそれらの裏側に離間して配置された光源を有している。ところが、これらの光源は、スペース上の制約や文字板に形成された表示意匠の位置等を考慮して配置されるので、文字板の照明にばらつきが発生する場合があった。この問題を以下に図5〜7を用いて説明する。
【0003】
図5は、スピードメータ部における照明のばらつきを示すための説明図である。図6は、図5に示す照明のばらつきの原理を示す説明図である。
図5に示す説明図において、このスピードメータ部は、上記コンビネーションメータに含まれる。文字板601は、例えば、ポリカーボネイトシートからなる透明生地の円板状の一枚のシート板である。この文字板601は、その表示意匠を中抜きにして例えば黒系統色のインクが塗布されている。この表示意匠は、円板状の文字板601の外周付近に形成された複数の異なる走行速度を示す複数の数字、20、40、…等である。そしてこれらの数字のいずれかは、この図には示していない指針により指示される。この文字板601の上記各数字のやや外側に対応する裏面には、この裏面から離間してこの裏面に光を放射する光源91〜94が配置されている。このうち一対の光源91、92は文字板601のほぼ中心線上に対応する位置に配置されている。また、他の一対の光源93、94は上記一対の光源91、92を結ぶ線とほぼ平行にかつ離間して配置されている。
このような構成において、上記各光源91〜94は上記走行速度を示す数字を対応させて、文字板601の上半部に偏って配置されているため、文字板601の照明には、S1で示す明るい部分と、W1で示す暗い部分とが発生する。
【0004】
この理由を図6を用いて説明する。例えば、一つの光源91だけを考えると、この光源91から離れるほど、光源91による照明は弱くなる。すなわち、図中、R1、R2、R3の順で弱くなる。同様なことが光源92、93及び94に対しても言えるので、光源91〜94の近傍やならび方向の照明は相対的に強くなる。例えば、図中、「km/h」の位置は、各光源91〜94からの距離は遠くなっているが、各光源91〜94からの光が加算されるので、この「km/h」の位置の照明は明るくなる。一方、「0」の位置は各光源91〜94から共に離れている上、各光源91〜94からの光が加算される量も少ないので、暗くなる。
【0005】
また、上記コンビネーションメータに含まれるオドメータ部等の横長の文字板においても、照明のばらつきが発生する。これを図7を用いて説明する。図7は、オドメータ部における照明のばらつきを示すための説明図である。
この文字板701は長方形板状であり、車載されるマイコンに指令されて所定の記憶手段に積算されている累積走行距離を数字により表示する。この文字板701の累積走行距離が表示されるほぼ中央部の裏面には、この裏面から離間してこの裏面に光を放射する光源95が配置されている。
このような構成において、上記光源95は上記累積走行距離の表示位置に対応させて、文字板701の中央部裏面に配置されているため、文字板701の照明には、光源95の近傍のS2で示す明るい部分と、光源95から離れた場所のW2で示す暗い部分とが発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、各光源は、スペース上の制約や文字板に形成された表示意匠の位置等を考慮して配置されるので、文字板の照明にばらつきが発生しがちであった。このため、視認性が低下したり、見栄えが悪くなったりするという問題があった。バランスよく文字板を照明するためには、多くの光源を分散的に配置させることも考えられるが、そうすると電力消費をいたずらに増大させたり、或いはスペース上の制約により困難な場合もある。
【0007】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、光源の数を増やすことなく、文字板の照明バランスを向上させた車載メータ及びこの車載メータの製造方法を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の車載メータは、図2に示すように、所定の表示意匠が形成された文字板601と、前記文字板601の外縁付近から、この文字板601と垂直方向に、文字板601の裏面から離間して配置され、この裏面に光を放射する一対の光源91、92と、所定の前記表示意匠を指示する意匠指示機構603〜607と、一定の押し出し方向に押し出し成形されて製作され、この押し出し方向が前記一対の光源91、92を結ぶ線に対して平行になるようにして、前記文字板601の裏面と前記光源91、92との間に配置された拡散板602とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、一対の光源91、92が文字板601の外縁付近から、この文字板601と垂直方向に、文字板601の裏面から離間して配置され、この裏面に光を放射する。そして、この文字板601の裏面と光源91、92との間には拡散板602が配置されている。この拡散板602は、一定の押し出し方向に押し出し成形されて製作され、この押し出し方向が一対の光源91、92を結ぶ線に対して平行になるように配置されている。このように、一対の光源91、92を文字板601の外縁付近から、この文字板601と垂直方向に、文字板601の裏面から離間して配置し、かつ拡散板602の押し出し方向が一対の光源91、92を結ぶ線に対して平行になるようにして、拡散板602を配置することにより、光源91、92からの光は、効果的に拡散されるようになる。すなわち、拡散板602は光を押し出し方向に対して垂直に拡散させる性質があるので、文字板601の外縁付近の裏面に配置された一対の光源91、92からの光は、これらを結ぶ線と垂直方向に拡散され、この結果、文字板601がバランス良く照明される。
【0010】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の車載メータは、図2に示すように、請求項1記載の車載メータにおいて、前記文字板601及び拡散板602は共に円板状であり、前記一対の光源91、92は前記文字板601のほぼ中心線上の前記外縁付近に配置されており、前記一対の光源91、92を結ぶ線とほぼ平行にかつ離間して配置された他の一対の光源93、94を更に有することを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、文字板601及び拡散板602は共に円板状である。そして、一対の光源91、92は文字板601のほぼ中心線上の文字板601外縁付近に配置されている。更に、これら一対の光源91、92を結ぶ線とほぼ平行にかつ離間して他の一対の光源93、94が配置されている。このような配置により、各光源91〜94からの光は、図2のA1で示すように、光源91〜94が配置されていない部分(図2の文字板601の下半分)にも拡散される。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の車載メータは、図2及び図3に示すように、請求項2記載の車載メータにおいて、前記表示意匠は円板状の前記文字板601の外縁付近の内側に形成された複数の異なる走行速度を示す複数の数字であり、前記意匠指示機構は前記文字板601及び拡散板602の中心部を貫通する指針軸606及び指針604によって前記複数の数字のうちのいずれかを指示する指針駆動機構605を含み、前記一対の光源91、92及び他の一対の光源93、94は共に、前記複数の数字のやや外側に対応する位置にそれぞれ配置されているスピードメータであることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、本車載メータはスピードメータであり、表示意匠は文字板601の外縁付近の内側に形成された複数の異なる走行速度を示す複数の数字であり、意匠指示機構は文字板601及び拡散板602の中心部を貫通する指針軸606及び指針604によって複数の数字のうちのいずれかを指示する指針駆動機構605を含む。そして一対の光源91、92及び他の一対の光源93、94は共に、複数の数字のやや外側に対応する位置にそれぞれ配置されている。このように、各光源91〜94を、複数の数字のやや外側に対応する位置にそれぞれ配置することによって、文字板601がバランスよく照明されつつ、走行速度を示す複数の数字もより明確に照明される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず図1を用いて、本発明に関わる車載メータについて説明する。図1は、本発明に関わる車載メータの一例を示す平面図である。
【0021】
図1に示すように、本発明に関わる車載メータは、例えばコンビネーションメータ1である。このコンビネーションメータ1は、燃料計部2、タコメータ部3、ウォーニング表示部4、方向指示部5、スピードメータ部6、オドメータ部7、及び水温計部8等を含んで構成される。各部2〜8はそれぞれの表示内容に対応する表示意匠や所定の意匠パターンを表示する透光性を有する文字板を有する。更に、これらを覆う透光性のある表硝子が取り付けられている。
【0022】
各文字板の裏側には、燃料計部2、タコメータ部3、スピードメータ部6及び水温計部8の各指針をここでは図示しない制御機構に指令されて所定角度回動させるモータ装置を含む指針駆動機構605が配備されている。また、制御機構に指令されてオドメータ部7に所定の累積走行距離をの表示するLCD等の表示装置も配備されている。更に、この裏側には、上記各文字板に光を供給する複数の光源、及びこれらの文字板と光源の間に拡散板が配備されている。これらの拡散板は、押し出し成形されたものが用いられており、文字板を効率的に照明するために、押し出し方向と光源とが所定の位置関係になるようにして配置されている。これら拡散板、各文字板及び光源の関係については、次の図2〜6において再度説明する。
【0023】
上記燃料計部2は燃料の残量を指示するものである。タコメータ部3はエンジン回転数を表示するものである。ウォーニング表示部4はオイル不足、シートベルト不着用等の警報を表示するものである。方向指示部5は走行方向の変更をするものである。
【0024】
スピードメータ部6は走行スピードを表示するものである。これに関する駆動機構を簡単に説明すると、スピードメータ指針がこの文字板上の該当する走行速度を指示することにより、走行速度が表示される。この指針は、ここでは図示しない速度センサによって検出された走行速度に対応する値に基づいて、制御機構及び指針駆動機構605により、所定角度だけ回動制御される。オドメータ部7は累積走行距離を表示するものである。このオドメータ部7は車載されるマイコンに指令されて、所定の記憶手段に積算されている累積走行距離を表示する。水温計部8はエンジン冷却水の温度を表示するものである。これら各部2〜8の駆動機構は公知のものであり、本発明の要旨を理解するには、必要ないのでここでは説明を省略する。
【0025】
上記各部2〜8のそれぞれの文字板は、イグニッションスイッチの切り替えタイミングや、ヘッドライトスイッチの切り替えタイミングをトリガーとして、各文字板に対応する光源から供給される光により照明される。
【0026】
次に、図2及び図3においてスピードメータ部を例にして、本発明の車載メータの第1実施形態について説明する。
図2及び図3はそれぞれ、本発明の車載メータの第1実施形態を説明するための、スピードメータ部の要部平面図及び要部断面図である。
【0027】
図2に示す要部平面図において、文字板601は、例えば、ポリカーボネイトシートからなる透明生地の円板状の一枚のシート板である。この文字板601は、その表示意匠を中抜きにして例えば黒系統色のインクが塗布されている。この表示意匠は、円板状の文字板601の外周付近に形成された複数の異なる走行速度を示す複数の数字、20、40、…等である。そしてこれらの数字のいずれかは、この図には示していない指針により指示される。
この文字板601の上記各数字のやや外側に対応する裏面には、この裏面から離間してこの裏面に光を放射する光源91〜94が配置されている。このうち一対の光源91、92は文字板601のほぼ中心線上に対応する位置に配置されている。また、他の一対の光源93、94は上記一対の光源91、92を結ぶ線とほぼ平行にかつ離間して配置されている。
そして、上記文字板601の裏面には拡散板602が重着されている。この拡散板602は、文字板601よりやや大きい円板状の、例えばポリカーボネイトシートからなる一枚のシート板である。その厚さは0.5mm程度である。この拡散板602は所定の光透過率及び光拡散率を有している。また、この拡散板602は、図に示す一定の押し出し方向(矢印Xで示す)に押し出し成形されて製作され、この押し出し方向が一対の光源91、92を結ぶ線及び他の一対の光源93、94を結ぶ線に共に平行になるようにして、文字板601に重着されている。
【0028】
上述のような文字板601、拡散板602及び光源91〜94の位置関係は図3を参照することにより、より明確になる。
図3の要部断面図に示すように、文字板601の裏面には、上記拡散板602が重着されている。上記光源91〜94は既成のバルブであり、それらはベースプレート603に固定されている。これらの光源91〜94と拡散板602とは、所定距離、離間している。このベースプレート603には、指針604を回転駆動させる指針駆動機構605としてのモータ装置も固定されている。モータ装置の指針軸606は上記文字板601及び拡散板602の中心部を貫通して、指針604の指針袴に取り付けられている。また、指針604のねもとには指針キャップ607が被せられている。なお、指針604は、導光性を有する透明材料からなり、裏面がホットスタンプ処理等により着色されており、ここでは図示しない所定の光源から光が供給されて光輝するようになっている。
指針駆動機構605は、ここでは図示しない速度センサによって検出された走行速度に対応する値に基づく制御機構及び指針駆動機構605の制御により、指針604を所定角度だけ回動制御させて、文字板601に形成された上記走行速度を示す数字を指示させて、走行速度を知らせる。
なお、ここでは本発明の趣旨を理解するのに必要でないベースプレート603上に配置される他の回路類や構造は省略している。
【0029】
このような構成において、所定のトリガーによって各光源91〜94が点灯すると、これら光源91〜94からの光は、拡散板602の押し出し方向と垂直方向に光を拡散する特性、並びに各光源91〜94からの光の合成により、図2のA1に示すように、対応する光源が配置されていない文字板601の下方部も含めて、文字板601の全体を均一の明るさでバランスよく照明する。
すなわち、一対の光源91、92を文字板601の外縁付近から、この文字板601と垂直方向に、文字板601の裏面から離間して配置し、かつ拡散板602の押し出し方向が一対の光源91、92を結ぶ線に対して平行になるようにして、拡散板602を配置しているので、光源91、92からの光は、光源91、92を結ぶ線に垂直方向に拡散される。またこれらの光源91、92を結ぶ線とほぼ平行にかつ離間して他の一対の光源93、94が配置されているので、これらの光源93、94からの光も、光源93、94を結ぶ線に垂直方向に拡散される。そして、これらが合成された光が、図2のA1に示すように、光源91〜94が配置されていない部分(図2の文字板601の下半分)にも拡散される。この結果、文字板601の全体が均一の明るさでバランスよく照明される。文字板全体に均等に光が行き渡るように多くの光源を配置することなしに、少ない数の光源91〜94により文字板601が非常にバランス良く照明されるので、省ペース及び省エネルギーの効果があるとも言える。
【0030】
また、各光源91〜94は、走行速度を示す複数の数字のやや外側に対応する位置にそれぞれ配置することによって、上述のようなバランスのよい文字板照明効果に加えて、走行速度を示す複数の数字がより明確に照明されるという効果が得られる。更に、光源が割り当てられていない文字板601の下半分に近い光源91、92は、文字板601の外縁からやや離間させて配置し、これに遠い光源93、94は、文字板601の外縁上に配置するようにしているので、照明バランスが更に向上する。
なお、上述のような本実施形態は、上記スピードメータ部6の他、円板状の文字板を有するタコメータ部3、燃料計部2、水温計部8にも有効である。またなお、拡散板602は、文字板601に重着すると、製造時の容易さ及び拡散効果の面で有利であるが、必ずしも重着されていなくても、本発明の効果は得られる。
【0031】
更に、図4においてオドメータ部を例にして、本発明の車載メータの第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の車載メータの第2実施形態を説明するための、オドメータ部7の要部平面図である。文字板701は長方形板状であり、車載されるマイコンに指令されて所定の記憶手段に積算されている累積走行距離を数字により表示する。この文字板701のほぼ中央部の裏面には、この裏面から離間してこの裏面に光を放射する光源95が配置されている。
そして、上記文字板701の裏面には拡散板702が重着されている。この拡散板702は、文字板701よりやや大きい長方形板状の、例えばポリカーボネイトシートからなる一枚のシート板である。その厚さは0.5mm程度である。この拡散板702は所定の光透過率及び光拡散率を有している。また、この拡散板702は、図に示す一定の押し出し方向(矢印Yで示す)に押し出し成形されて製作され、この押し出し方向が文字板701の長辺にほぼ直角になるようにして、文字板701に重着されている。
【0032】
このような構成において、所定のトリガーによって光源95が点灯すると、この光源95からの光は、拡散板702の押し出し方向と垂直方向に光を拡散する特性により、図4のA2に示すように、光源が配置されていない文字板701の左右端部も含めて、文字板701の全体を均一の明るさでバランスよく照明する。
すなわち、文字板701が横長形状である場合には、押し出し方向が文字板701の長手方向にほぼ直角になるようにして、拡散板702を配置することにより、光源95からの光は、文字板701の長手方向と平行な光源が割り当てれていない左右方向に拡散され、この結果、文字板701がバランス良く照明されるようになる。
なお、上述のような本実施形態は、上記オドメータ部7の他にも同様の文字板形状及び光源配置の表示部であれば、適用可能である。
【0033】
また、文字板を所定のバランスで照明するようにそれぞれ配置された複数の光源を有する車載メータに対しては、押し出し方向と光源の配置とが常に一定の位置関係になるようにして車載メータを製造するようにすると、各車載メータごとの照明バランスの違いが少なくなる。すなわち、押し出し方向に対する光の拡散の特性を利用することによって、製品間での照明バランスの違いを少なくすることができるようになる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、一対の光源91、92を文字板601の外縁付近から、この文字板601と垂直方向に、文字板601の裏面から離間して配置し、かつ拡散板602の押し出し方向が一対の光源91、92を結ぶ線に対して平行になるようにして、拡散板602を配置することにより、光源91、92からの光は、効果的に拡散されるようになる。すなわち、拡散板602は光を押し出し方向に対して垂直に拡散させる性質があるので、文字板601の外縁付近の裏面に配置された一対の光源91、92からの光は、これらを結ぶ線と垂直方向に拡散され、この結果、文字板601がバランス良く照明されるようになる。
【0035】
請求項2記載の発明によれば、一対の光源91、92は文字板601のほぼ中心線上の文字板601外縁付近に配置し、更に、これら一対の光源91、92を結ぶ線とほぼ平行にかつ離間して他の一対の光源93、94を配置することにより、各光源91〜94からの光は、図2のA1で示すように、光源91〜94が配置されていない部分(図2の文字板601の下半分)にも拡散される。この結果、照明バランスのための多くの光源を配置することなしに、少ない数の光源91〜94により文字板601が非常にバランス良く照明されるようになる。
【0036】
請求項3記載の発明によれば、各光源91〜94を、複数の数字のやや外側に対応する位置にそれぞれ配置することによって、請求項1及び2の発明で得られるバランスのよい文字板照明効果に加えて、走行速度を示す複数の数字がより明確に照明される効果を有する車載メータ、特にスピードメータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる車載メータの一例を示す平面図である。
【図2】本発明の車載メータの第1実施形態を説明するための、スピードメータ部の要部平面図である。
【図3】本発明の車載メータの第1実施形態を説明するための、スピードメータ部の要部断面図である。
【図4】本発明の車載メータの第2実施形態を説明するための、オドメータ部の要部平面図である。
【図5】スピードメータ部における照明のばらつきを示すための説明図である。
【図6】図5に示す照明のばらつきの原理を示す説明図である。
【図7】オドメータ部における照明のばらつきを示すための説明図である。
【符号の説明】
1 コンビネーションメータ
2 燃料計部
3 タコメータ部
4 ウォーニング表示部
5 方向指示部
6 スピードメータ部
7 オドメータ部
8 水温計部
91〜95 光源
601、701 文字板
602、702 拡散板
603 ベースプレート(意匠指示機構)
604 指針(意匠指示機構)
605 指針駆動機構(意匠指示機構)
606 指針軸(意匠指示機構)
607 指針キャップ(意匠指示機構)
Claims (3)
- 所定の表示意匠が形成された文字板と、
前記文字板の外縁付近から、この文字板と垂直方向に、文字板の裏面から離間して配置され、この裏面に光を放射する一対の光源と、
所定の前記表示意匠を指示する意匠指示機構と、
一定の押し出し方向に押し出し成形されて製作され、この押し出し方向が前記一対の光源を結ぶ線に対して平行になるようにして、前記文字板の裏面と前記光源との間に配置された拡散板と、
を有することを特徴とする車載メータ。 - 請求項1記載の車載メータにおいて、
前記文字板及び拡散板は共に円板状であり、
前記一対の光源は前記文字板のほぼ中心線上の前記外縁付近に配置されており、
前記一対の光源を結ぶ線とほぼ平行にかつ離間して配置された他の一対の光源
を更に有することを特徴とする車載メータ。 - 請求項2記載の車載メータにおいて、
前記表示意匠は円板状の前記文字板の外縁付近の内側に形成された複数の異なる走行速度を示す複数の数字であり、前記意匠指示機構は前記文字板及び拡散板の中心部を貫通する指針軸及び指針によって前記複数の数字のうちのいずれかを指示する指針駆動機構を含み、前記一対の光源及び他の一対の光源は共に、前記複数の数字のやや外側に対応する位置にそれぞれ配置されているスピードメータである
ことを特徴とする車載メータ。
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