JP3742852B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、この発明の空気調和機の冷媒回路図であるが、この冷媒回路図を用いて従来例の空気調和機について説明する。まずインバータによって圧縮能力可変に制御される圧縮機3の吐出側と吸入側との間に四路切換弁5の1次ポートが接続されている。そしてこの四路切換弁5の2次ポートの間に、第1ガス管6、室外熱交換器2、第1液管7、キャピラリチューブ4、第2液管8、室内熱交換器1、第2ガス管9が順次に接続され、冷媒回路が構成されている。そして上記四路切換弁5を実線方向に接続することにより、上記室外熱交換器2を凝縮器として機能させるとともに室内熱交換器1を蒸発器として機能させ、冷房運転を行うことができる。一方、上記四路切換弁5を破線方向に接続することにより、上記室外熱交換器2を蒸発器として機能させるとともに室内熱交換器1を凝縮器として機能させ、暖房運転を行うことができる。そして上記インバータの圧縮能力制御によって冷媒循環量を変化させ、外気温度等に対応した適切な空調を行う省エネルギー運転が可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記のような空気調和機に用いられる熱交換器は、その内部を往復するよう設けられた冷媒経路に冷媒を流通させるものである。この場合、冷媒経路の流通抵抗が高すぎると、圧力損失が大きくなって空気−冷媒間の温度差が減少し、熱交換能力が低下することになる。その一方、冷媒経路の流通抵抗が低すぎると、冷媒経路を流通する冷媒の流速が減少し、熱伝達率が減少してやはり熱交換能力が低下することになる。そのため上記熱交換器内に複数の冷媒経路を形成し、適度な流通抵抗を持たせて高い熱交換能力が発揮できるよう設定されている。
【0004】
ところが同じ熱交換器でも、凝縮器として機能する場合と蒸発器として機能する場合とでは、熱交換能力がピークとなる上記冷媒経路数は一致しない。図9は、冷媒経路数(パス数)と能力率(発揮能力/最大能力)との関係を示すグラフである。このグラフでは、凝縮器として機能する場合の能力率が曲線Cで表され、蒸発器として機能する場合の能力率が曲線Eで表されている。このグラフから明らかなように、凝縮器として機能する場合は蒸発器として機能する場合よりも少ない冷媒経路数で能力率がピークとなる。そしてそのような冷媒経路数では、蒸発器として機能させた場合に圧力損失が増大し、ほとんど有効に能力を発揮できない。そこで上記空気調和機では、熱交換器の冷媒経路数を、双方の能力率がある程度のものとなる折衷的な図示のA点に設定している。
【0005】
また図10は、インバータの制御によって冷媒循環量を変化させた場合の冷媒経路数と能力率との関係を示すグラフである。曲線Dが冷媒量が少ない中間運転時の特性を示し、曲線Fが定格運転時の特性を示している。このグラフから明らかなように、B点で中間運転時の能力率がピークになるのに対し、冷媒経路を流通する冷媒の圧力が高い定格運転時には、上記B点では圧力損失の増大によって能力率が低下する結果となっている。つまり従来の空気調和機では、その最大の熱交換能力を発揮させずに運転を行わざるを得なかったのである。勿論、熱交換器自体の容積を大きくすれば、熱交換能力を高くすることは可能である。しかしながら、このような手法はシステムとしての性能向上につながるものではない。
【0006】
この発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、熱交換器容積を増大等を伴うことなく、熱交換能力を向上させることが可能な空気調和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の空気調和機は、冷媒回路の蒸発器として機能する熱交換器1、2を備えた空気調和機において、上記熱交換器1、2に流入する冷媒からガス成分を分離する第 1 分流器11と、熱交換器1、2内の冷媒経路21、22、23、24の中間部において上記第 1 分流器11からガス成分が分離されて流入してくる冷媒からさらにガス成分を分離する第2分流器12と、上記第1分流器11と第2分流器12とにおいて分離したガス成分に上記熱交換器1、2内の冷媒経路21、22、23、24をバイパスさせるガス路16、18と、このガス路16、18を流通したガス成分と上記熱交換器1、2内の冷媒経路21、22、23、24を流通した冷媒とを合流させる第2合流器14とを備え、上記ガス路16、18は、上記熱交換器1、2が凝縮器として機能する際に流通する冷媒流を阻止する逆止弁25を備え、上記逆止弁25は、上記ガス成分の流圧が基準値以上であるときにこのガス成分を流通させる一方、ガス成分の流圧が基準値以下であるときにはその流通を阻止するものであることを特徴としている。
【0008】
上記請求項1の空気調和機では、凝縮器としても機能する熱交換器1、2について、蒸発器として機能する際に、冷媒中のガス成分を、熱交換器1、2内の冷媒経路21、22、23、24をバイパスさせることができる。従って、蒸発器として機能する熱交換器1、2の冷媒経路21、22、23、24内において、その圧力損失を低下させることが可能となる。また、ガス成分の流圧が高いときにガス成分をバイパスさせることができる。従って冷媒流量が制御等によって変化しても、冷媒経路21、22、23、24内における圧力損失を、低い値で安定させることが可能となる。
【0009】
請求項2の空気調和機は、上記熱交換器1、2の冷媒経路21、22、23、24数を、凝縮器として機能する場合に能力率が最も高くなるようにすることを特徴としている。
【0010】
上記請求項2の空気調和機では、凝縮能力を最大としつつ、蒸発能力を向上させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の空気調和機の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
(参考例1)
図4は、参考例1の空気調和機の冷媒回路図である。この冷媒回路では、圧縮機3の吐出側と吸入側との間に四路切換弁5の1次ポートが接続されている。そしてこの四路切換弁5の2次ポートの間に、第1ガス管6、室外熱交換器2、第1液管7、キャピラリチューブ4、第2液管8、室内熱交換器1、第2ガス管9が順次に接続されている。そして上記四路切換弁5を実線方向に接続することにより、上記室外熱交換器2を凝縮器として機能させるとともに室内熱交換器1を蒸発器として機能させ、冷房運転を行うことができる。一方、上記四路切換弁5を破線方向に接続することにより、上記室外熱交換器2を蒸発器として機能させるとともに室内熱交換器1を凝縮器として機能させ、暖房運転を行うことができる。
【0013】
図2は、上記室内熱交換器1の側面図である。この室内熱交換器1は、前面側熱交換器10と背面側熱交換器20とを逆V字状に連結して構成されている。そして上記第2液管8の端部に第1分流器11が接続され、この第1分流器11から液路15とガス路16とが分岐している。そして上記液路15はさらに二手に分岐し、背面側熱交換器20内で第1冷媒経路21と第2冷媒経路22との2つの冷媒経路を形成している。これらの冷媒経路21、22は、上記背面側熱交換器20を出て、第1合流器13で合流する。そして再び第2分流器12で液路17とガス路18とに分岐している。液路17は上記と同様さらに二手に分岐し、前面側熱交換器10内で第3冷媒経路23と第4冷媒経路24との2つの冷媒経路を形成している。これらの冷媒経路23、24は、上記前面側熱交換器10を出て、第2合流器14で合流する。一方、第1分流器11及び第2分流器12から分岐したガス路16、18も、上記第2合流器14で合流している。そしてさらに上記ガス路16、18には、それぞれ分流器11、12から第2合流器14に向かう方向のガス流のみを流通させる逆止弁19、19が介設されている。つまり、この室内熱交換器1では、前面側熱交換器10と背面側熱交換器20とに、それぞれ2つの冷媒経路が形成されているということである。
【0014】
図1は、上記室内熱交換器1における冷媒の流れを説明する模式図である。図2を用いて説明した部材には、同一の符号を付している。実線矢印Eは、この室内熱交換器1が蒸発器として機能する場合の冷媒流を示している。キャピラリチューブ4で減圧され気液混合状態となった冷媒は、まず第1分流器11へ流入する。図3は、この第1分流器11の構造を説明するための透過側面図である。第2液管8を流通してきた冷媒は、第1分流器11の入口手前で流通方向を約90°変更される。このとき遠心力が冷媒に働き、そのうちの液成分は実線矢印Lで示すように外側に流れ、ガス成分は破線矢印Gで示すように内側に流れる。したがって冷媒中の液成分とガス成分とが分離され、液成分は液路15へ流入する一方、ガス成分はガス路16に流入することになる。
【0015】
ガス路16に流入したガス成分は、逆止弁19を通過し、第2合流器14に至る。一方、液路15に流入した液成分は、上記第1冷媒経路21及び第2冷媒経路22を流通する。そしてこの流通過程で蒸発を生じ、再び気液混合状態となる。気液混合状態となった冷媒は、第1合流器13から第2分流器12へ流入する。この第2分流器12も上記第1分流器11と同様の構成であり、冷媒のうち液成分が液路17へ流入する一方、ガス成分がガス路18に流入する。ガス路18に流入したガス成分は、逆止弁19を通過し、第2合流器14に至る。一方、液路17に流入した液成分は、上記第3冷媒経路23及び第4冷媒経路24を流通する。そしてこの流通過程で蒸発を生じ、ほとんどガス状態となった冷媒が第2ガス管9から圧縮機3へ返流される。すなわち、第1分流器11、ガス路16、及び第2合流器14でガスバイパスが構成され、また第2分流器12、ガス路18、及び第2合流器14でもガスバイパスが構成されているということである。
【0016】
一方、図1における破線矢印Cは、室内熱交換器1が凝縮器として機能する場合の冷媒流を示している。圧縮機3から吐出された冷媒は、上記とは逆に第2合流器14に流入する。逆止弁19は破線矢印C方向の冷媒流を阻止するから、上記第2合流器14から流出した冷媒がガス路16、18を流通することはなく、第3冷媒経路23及び第4冷媒経路24を流通する。そしてこの流通で凝縮された冷媒は、第2分流器12及び第1合流器13を介して第1冷媒経路21及び第2冷媒経路22を流通し、さらに凝縮される。そして第1分流器11を流出した冷媒は、キャピラリチューブ4へ向かって流れる。
【0017】
上記空気調和機では、室内熱交換器1の冷媒経路数を、凝縮器として機能する場合に能力率が最も高くなるようなものとしている。従って室内熱交換器1が凝縮器として機能する暖房運転時に、その熱交換効率が良好なものとなるのは勿論である。そして上記室内熱交換器1が蒸発器として機能する場合には、気液混合状態の冷媒からガス成分を分離し、冷媒経路21、22、23、24をバイパスさせている。従って冷媒経路21、22、23、24を流通する冷媒の圧力損失は低減され、図9に示す能力率曲線Eのピークは左側に移動する。従ってこの場合にも、その熱交換能力を向上させることができることになる。特に上記では、蒸発によって気液混合状態となった冷媒経路21、22、23、24の中間部において、ガス成分を分離しバイパスさせている。このような中間部では冷媒の乾き度が高く、そのままでは管内摩擦による圧力損失が大きくなる。従ってこのような中間部でガス成分を分離しバイパスさせると、冷媒経路23、24中での冷媒圧損低減効果は顕著なものとなる。そしてこれにより、蒸発器として機能する上記室内熱交換器1の熱交換能力を、その最大値の近くまで向上させることができる。
【0018】
(実施形態)
実施形態の空気調和機が上記参考例1の空気調和機と異なる第1の点は、上記圧縮機3がインバータによって能力制御される点である。そしてこの能力制御によって、高能力の定格運転と、これよりも低能力の中間運転とを切り替えて行うことができるようになっている。定格運転時は中間運転時よりも冷媒回路を循環する冷媒量が多い。またこの空気調和機が参考例1の空気調和機と異なる第2の点は、室内熱交換器1における冷媒流通構造である。図5は、この冷媒流通構造を説明する模式図である。この空気調和機では、ガス路16、18に圧力対応型の逆止弁25を設けている。この逆止弁25は、第2液管8から第2ガス管9へ向かう冷媒流に対しても、その流圧が基準値よりも低いときには流通を阻止し、上記流圧が基準値以上であるときにのみ流通を許容するものである。第2ガス管9から第2液管8へ向かう冷媒流を阻止するのは勿論である。
【0019】
上記空気調和機では、室内熱交換器1の冷媒経路数を、中間運転時に能力率が最も高くなるようなものとしている。従って上記中間運転時に、その熱交換効率が良好となるのは勿論である。そして冷媒循環量が多く、その流圧が基準値以上となる定格運転時には、ガス路16、18を通じてガス成分をバイパスさせている。従って定格運転時に冷媒経路21、22、23、24を流通する冷媒の圧力損失は低減され、これによって図10に示す能力率曲線Fのピークは左側に移動する。従ってこの場合にも、その熱交換能力を向上させることができる。
【0020】
(参考例2)
参考例2空気調和機は、図6の模式図にその冷媒流通構造を示すように、背面側熱交換器20での冷媒経路数を1としている点で、上記参考例1の空気調和機と異なっている。このように背面側熱交換器20で冷媒経路数を少なくするのは、室内熱交換器1が凝縮器として機能する暖房運転時に、その能力率を向上させるためである。このようにすると、上記室内熱交換器1が蒸発器として機能する場合に、その圧力損失が過大となって能力率がきわめて低くなるのが従来の問題点であった。しかしながらこの空気調和機では、ガスバイパスによって背面側熱交換器20に流入する冷媒からガス成分を分離している。従って蒸発性能と凝縮性能との双方の向上を図ることができる。
【0021】
(参考例3)
参考例3の空気調和機は、冷房専用機として構成されている。従って図4の冷媒回路図における四路切換弁5を備えず、室内熱交換器1は常に蒸発器として機能する一方、室外熱交換器2は常に凝縮器として機能する。また圧縮機3はインバータによって能力制御されるものであって、上記実施形態の空気調和機と同様に、高能力の定格運転と、これよりも低能力の中間運転とを切り替えて行うことができるようになっている。この場合にも勿論、定格運転時は中間運転時よりも冷媒回路を循環する冷媒量が多い。そして図7の模式図に示すように、この空気調和機の室内熱交換器1では、前面側熱交換器10の第3冷媒経路23及び第4冷媒経路24にのみ、分流器12、ガス路18、合流器14から成るガスバイパスを設けている。なお、この室内熱交換器1が凝縮器として機能することはないので、上記ガス路18に参考例1の逆止弁19のようなものは介設していない。
【0022】
この参考例3の空気調和機においても、上記実施形態の空気調和機と同様に、室内熱交換器1の冷媒経路数を、中間運転時に能力率が最も高くなるようなものとしている。従って上記中間運転時に、その熱交換効率が良好なものとなるのは勿論である。そしてガス路18を通じてガス成分をバイパスさせ、特に圧力損失が過大となりがちな第3冷媒経路23及び第4冷媒経路24を流通する冷媒からガス成分を分離するようにしている。従って定格運転時にも冷媒経路23、24を流通する冷媒の圧力損失は低減され、図10に示す能力率曲線Fのピークは左側に移動する。従ってこの場合にも、室内熱交換器1の熱交換能力を向上させることができる。
【0023】
(参考例4)
参考例4の空気調和機も、上記参考例3の空気調和機と同様、冷房専用機として構成されている。従ってこの場合にも図4の冷媒回路図における四路切換弁5を備えず、室内熱交換器1は常に蒸発器として機能する一方、室外熱交換器2は常に凝縮器として機能する。また圧縮機3はインバータによって能力制御されるものであって、上記実施形態4の空気調和機と同様に、高能力の定格運転と、これよりも低能力の中間運転とを切り替えて行うことができるようになっている。この場合にも勿論、定格運転時は中間運転時よりも冷媒回路を循環する冷媒量が多い。そして図8の模式図に示すように、この空気調和機の室内熱交換器1における冷媒流通構造は、第2液管8と第2ガス管9との間に第1冷媒経路21と第2冷媒経路22との2つの冷媒経路のみを設ける簡素なものとなっている。そして分流器11によって第2液管8からガス路16を分岐させ、これを合流器14で第2ガス管9に合流させている。この室内熱交換器1も凝縮器として機能することはないので、上記ガス路18に参考例1の逆止弁19のようなものは介設していない。
【0024】
この参考例4空気調和機における上記冷媒流通構造は、きわめて簡素なものである。しかしながら、ガス路18を通じてガス成分をバイパスさせ、第1冷媒経路21及び第2冷媒経路22を流通する冷媒からガス成分を分離している。従って定格運転時にも冷媒経路23、24を流通する冷媒の圧力損失は低減され、図10に示す能力率曲線Fのピークは左側に移動する。従ってこの場合にも、室内熱交換器1の冷媒経路数を中間運転時にもっとも能力率が高くなるようなものとしながら、室内熱交換器1の熱交換能力を向上させることができる。
【0025】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。上記では室内熱交換器1にガスバイパスを設ける場合を説明したが、上記のようなガスバイパスは、蒸発器として機能する室外熱交換器2に設けてもよい。特に空気調和機を暖房専用機として構成した場合には、室外熱交換器2が蒸発器として機能するから、上記ガスバイパスは室外熱交換器2に設けることになる。一方、空気調和機を冷房専用機として構成した場合に上記ガスバイパスは室内熱交換器1に設けることになるが、冷暖両用機として空気調和機を構成する場合には、室内熱交換器1と室外熱交換器2とのうちいずれに設けてもよいし、両方に設けてもよい。
【0026】
【発明の効果】
上記請求項1の空気調和機では、凝縮器及び蒸発器として機能する熱交換器について、蒸発器として機能する熱交換器の冷媒経路内において、圧力損失が低減される。従って熱交換器容積を増大等を伴うことなく、熱交換能力を向上させることが可能となる。また、冷媒流量が制御等によって変化しても、冷媒経路内における圧力損失を、低い値で安定させることができる。従って、その熱交換能力を、常に良好なものに維持することが可能となる。
【0027】
請求項2の空気調和機では、凝縮能力と蒸発能力との双方をきわめて良好なものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考例1の空気調和機に備えられた室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図2】 上記室内熱交換器の側面図である。
【図3】 上記室内熱交換器に付設される分流器を示す透過側面図である。
【図4】 上記空気調和機の冷媒回路図である。
【図5】 この発明の実施形態の空気調和機に備えられた室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図6】 この発明の参考例2の空気調和機に備えられた室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図7】 この発明の参考例3の空気調和機に備えられた室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図8】 この発明の参考例4の空気調和機に備えられた室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図9】 熱交換器における冷媒経路数と能力率との関係を示すグラフである。
【図10】 熱交換器における冷媒経路数と能力率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 室内熱交換器
2 室外熱交換器
11 第1分流器
12 第2分流器
13 第1合流器
14 第2合流器
16 ガス路
18 ガス路
19 逆止弁
21 第1冷媒経路
22 第2冷媒経路
23 第3冷媒経路
24 第4冷媒経路
25 逆止弁
Claims (2)
- 冷媒回路の蒸発器として機能する熱交換器(1、2)を備えた空気調和機において、上記熱交換器(1、2)に流入する冷媒からガス成分を分離する第 1 分流器(11)と、熱交換器(1、2)内の冷媒経路(21、22、23、24)の中間部において上記第 1 分流器(11)からガス成分が分離されて流入してくる冷媒からさらにガス成分を分離する第2分流器(12)と、上記第1分流器(11)と第2分流器(12)とにおいて分離したガス成分に上記熱交換器(1、2)内の冷媒経路(21、22、23、24)をバイパスさせるガス路(16、18)と、このガス路(16、18)を流通したガス成分と上記熱交換器(1、2)内の冷媒経路(21、22、23、24)を流通した冷媒とを合流させる第2合流器(14)とを備え、上記ガス路(16、18)は、上記熱交換器(1、2)が凝縮器として機能する際に流通する冷媒流を阻止する逆止弁(25)を備え、上記逆止弁(25)は、上記ガス成分の流圧が基準値以上であるときにこのガス成分を流通させる一方、ガス成分の流圧が基準値以下であるときにはその流通を阻止するものであることを特徴とする空気調和機。
- 上記熱交換器(1、2)の冷媒経路(21、22、23、24)数を、凝縮器として機能する場合に能力率が最も高くなるようにすることを特徴とする請求項1の空気調和機。
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