JP3738003B2 - 冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷間加工性に優れ、かつ浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯車、シャフト、CVJ部品は、通常、例えばJIS G 4052、JISG 4104、JIS G 4105、JIS G 4106などに規定されている中炭素の機械構造用合金鋼を使用し、冷間鍛造(転造も含む)−切削により所定の形状に加工された後、浸炭焼入れを行う工程で製造されている。冷間鍛造は、製品の表面肌、寸法精度が良く、熱間鍛造に比べて製造コストが低く、歩留まりも良好であるため、従来は熱間鍛造で製造されていた部品を、冷間鍛造へ切り替える傾向が強くなっており、冷鍛−浸炭工程で製造される浸炭部品の対象は近年顕著に増加している。ここで、熱間鍛造から冷間鍛造への切り替えに際しては、鋼材の冷間変形抵抗の低減と限界圧縮率の向上が重要な課題である。これは、前者は、鍛造工具の寿命を確保するためであり、後者は冷間鍛造時の鋼材の割れを防止するためである。このような冷間鍛造に適した鋼材として、ボロン鋼の適用が検討されている。しかしながら、ボロン鋼は浸炭加熱時に一部のオーステナイト結晶粒が粗大化する現象を起こしやすい。このような粗大粒が発生した部品では、浸炭焼入れ後に熱処理歪みを発生し、例えば、歯車やCVJ部品ではこの浸炭歪みが大きければ、騒音や振動の原因となる。こうした経緯から、冷間加工性に優れ、かつ低浸炭歪み特性に優れた、つまり浸炭時に粗大粒を生じないボロン鋼が強く求められている。
【0003】
本出願人は、先に冷間加工性に優れ、かつ浸炭時に粗大粒の発生を防止できて低浸炭歪み特性に優れた肌焼ボロン鋼とその製造方法の発明を提供した(特許文献1)。
【0004】
この発明では、鋼の化学成分を制限するのみでは、粗大粒を防止できないので、熱間加工後の鋼材のAlNの固溶状態や、Nb(CN)、Ti(CN)等の微細析出物の析出量を制御して、NbC、TiC析出物をピン止め粒子として活用する手段等を採用している。
【0005】
即ち、圧延加熱温度を1150℃以上の高温にして、熱間加工後の鋼材の状態でAlNの析出量を制限し、また、圧延加熱温度を1150℃以上の高温とすることによりNbの析出物、Tiの析出物を一旦溶体化し、熱間圧延後にこれらの析出物の析出温度域を徐冷することにより、熱間圧延後の鋼材に一定量以上のNbの析出物、Tiの析出物を多量微細分散させるものである。
【0006】
また、本出願人は、冷間鍛造時には冷間加工性に優れ、浸炭時に粗大粒の発生と表面から深さ0.2〜0.7mmに生成する不完全焼入れ組織の生成を防止することができる肌焼ボロン鋼とその製造方法の発明を提供した(特許文献2)。
【0007】
この発明は、化学組成を制限した鋼を加熱温度を高温の1150℃以上とし、熱間圧延の仕上温度を840〜1000℃、熱間圧延に引き続いて800〜500℃の温度範囲を1℃/秒以下の冷却速度で徐冷することを特徴としている。
【0008】
上記いずれの発明も、圧延加熱温度を1150℃以上の高温としてTiの析出物、Nbの析出物を一旦溶体化し、熱間圧延後に析出温度域を徐冷することにより、これらの析出物を多量微細分散させているものである。しかしながら、これらの方法でも浸炭時の粗大粒の防止が必ずしも十分でない場合があり、さらに、圧延加熱温度を1150℃以上の高温にすると、圧延ままで硬くなり、冷間加工性が不十分となり、また、全脱炭が顕著になるといった問題点を有している。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−335777号公報
【特許文献2】
特開2001−303172号公報
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、冷間加工性を向上させ、かつ浸炭時の粗大粒の発生を防止することができる肌焼用鋼材及びその製造方法を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決しようとする手段】
本発明者は、肌焼用ボロン鋼の冷間加工性の向上及び浸炭時の粗大粒防止特性の向上を図るべく鋭意研究を進めた。その結果、従来のように圧延加熱温度を1150℃以上の高温として、全脱炭が顕著になると、その後の浸炭時に脱炭部から粗大粒が発生するため、粗大粒防止特性が不十分となることを見出した。さらに、従来のように圧延加熱温度を1150℃以上の高温として、Tiの析出物、Nbの析出物を一旦溶体化しなくても、鋳造後、A3点温度以下に冷却することなくHCRで分塊圧延をした鋼片を低温加熱圧延すれば、全脱炭の低減をすることができ、これにより粗大粒の生成を防止でき、かつ、析出強化量の低減による軟質化により冷間加工性が向上できることを見出して、本発明を完成した。
【0011】
本発明の要旨は、次のとおりである。
【0012】
(1) 質量%で、
C:0.1〜0.3%、
Si:0.01〜0.15%、
Mn:0.2〜0.65%、
S:0.005〜0.15%、
Cr:0.4〜1.25%、
B:0.0005〜0.005%、
Al:0.015〜0.05%、
Ti:0.03〜0.15%、
N:0.005%未満(0%を含む)、
P:0.025%以下(0%を含む)、
O:0.0025%以下(0%を含む)
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、熱間圧延後の組織のマトリックス中に直径0.2μm以下のTiの析出物を10個/μm2以上を有し、硬さ指数Hを下記式で定義すると、硬さがHVでH+30以下であり、JISG0558で規定する脱炭深さ:DM−T0.2mm以下であることを特徴とする冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材。
H=273.5C%+39.1Si%+54.7Mn%+30.4Cr%+136.7Mo%+18.2Ni%
【0013】
(2) 質量%で、
C:0.1〜0.3%、
Si:0.01〜0.15%、
Mn:0.2〜0.65%、
S:0.005〜0.15%、
Cr:0.4〜1.25%、
B:0.0005〜0.005%、
Al:0.015〜0.05%、
Ti:0.03〜0.15%、
Nb:0.002〜0.05%、
N:0.005%未満(0%を含む)、
P:0.025%以下(0%を含む)、
O:0.0025%以下(0%を含む)
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、熱間圧延後の組織のマトリックス中に直径0.2μm以下のNbの析出物、Tiの析出物、またはNbとTiの複合組成からなる析出物のその合計で10個/μm2以上を有し、硬さ指数Hを下記式で定義すると、硬さがHVでH+30以下であり、JISG0558で規定する脱炭深さ:DM−T0.2mm以下であることを特徴とする冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材。
H=273.5C%+39.1Si%+54.7Mn%+30.4Cr%+136.7Mo%+18.2Ni%
【0014】
(3) さらに、質量%で、
Mo:0.3%以下、
Ni:2.5%以下
のうちの1種または2種を含有することを特徴とする上記(1)または(2)記載の冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材。
【0015】
(4) 質量%で、
C:0.1〜0.3%、
Si:0.01〜0.15%、
Mn:0.2〜0.65%、
S:0.005〜0.15%、
Cr:0.4〜1.25%、
B:0.0005〜0.005%、
Al:0.015〜0.05%、
Ti:0.03〜0.15%、
N:0.005%未満(0%を含む)、
P:0.025%以下(0%を含む)、
O:0.0025%以下(0%を含む)
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼を鋳造後A3点温度以下に冷却することなく分塊圧延を行う工程により製造された鋼片を用い、加熱温度を900〜1070℃、熱間圧延の仕上温度を800〜970℃、熱間圧延に引き続いて800〜500℃の温度範囲を1℃/秒以下の冷却速度で徐冷する条件により線材または棒鋼に熱間圧延し、熱間圧延後の組織のマトリックス中に直径0.2μm以下のTiの析出物を10個/μm2以上とし、硬さ指数Hを下記式で定義すると、硬さがHVでH+30以下であり、JISG0558で規定する脱炭深さ:DM−T0.2mm以下であることを特徴とする冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材の製造方法。
H=273.5C%+39.1Si%+54.7Mn%+30.4Cr%+136.7Mo%+18.2Ni%
【0016】
(5) 質量%で、
C:0.1〜0.3%、
Si:0.01〜0.15%、
Mn:0.2〜0.65%、
S:0.005〜0.15%、
Cr:0.4〜1.25%、
B:0.0005〜0.005%、
Al:0.015〜0.05%、
Ti:0.03〜0.15%、
Nb:0.002〜0.05%、
N:0.005%未満(0%を含む)、
P:0.025%以下(0%を含む)、
O:0.0025%以下(0%を含む)
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼を鋳造後A3点温度以下に冷却することなく分塊圧延を行う工程により製造された鋼片を用い、加熱温度を900〜1070℃、熱間圧延の仕上温度を800〜970℃、熱間圧延に引き続いて800〜500℃の温度範囲を1℃/秒以下の冷却速度で徐冷する条件により線材または棒鋼に熱間圧延し、熱間圧延後の組織のマトリックス中に直径0.2μm以下のNbの析出物、Tiの析出物、またはNbとTiの複合組成からなる析出物のその合計で10個/μm2以上を有し、硬さ指数Hを下記式で定義すると、硬さがHVでH+30以下であり、JISG0558で規定する脱炭深さ:DM−T0.2mm以下であることを特徴とする冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材の製造方法。
H=273.5C%+39.1Si%+54.7Mn%+30.4Cr%+136.7Mo%+18.2Ni%
【0017】
(6) さらに、質量%で、
Mo:0.3%以下、
Ni:2.5%以下
のうちの1種または2種を含有することを特徴とする上記(4)または(5)記載の冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材の製造方法。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0019】
本発明では、HCR(Hot Charge Rolling)により鋼を鋳造後A3点温度以下に冷却することなく分塊圧延を行って製造した鋼片を用い、棒鋼線材圧延に際して低温加熱圧延すると、TiCの微細析出物がそのまま析出した状態で保持される。析出強化量は、高温で固溶体から析出された析出強化量よりも低減する。また、全脱炭量も低減し、JIS G 0558で規定する脱炭深さ:DM−T0.2mm以下とすることができる。これによって粗大粒の発生を防止できると共に軟質化により冷間加工性が向上できる。
【0020】
まず、成分の限定理由について説明する。
【0021】
Cは鋼に必要な強度を与えるのに有効な元素であるが、0.1%未満では必要な引張強さを確保することができず、0.3%を超えると硬くなって冷間加工性が劣化するとともに、浸炭後の芯部靭性が劣化するので、0.1〜0.3%の範囲内にする必要がある。
【0022】
Siは鋼の脱酸に有効な元素であるとともに、鋼に必要な強度、焼入れ性を与え、焼戻し軟化抵抗を向上するのに有効な元素であるが、0.01%未満ではその効果は不十分である。一方、0.15%を超えると、硬さの上昇を招き冷間鍛造性が劣化する。以上の理由から、その含有量を0.01〜0.15%の範囲内にする必要がある。好適範囲は0.02〜0.1%である。
【0023】
Mnは鋼の脱酸に有効な元素であるとともに、鋼に必要な強度、焼入れ性を与えるのに有効な元素であるが、0.2%未満では効果は不十分であり、0.65%を超えるとその効果は飽和するのみならず、硬さの上昇を招き冷間鍛造性が劣化するので、0.2〜0.65%の範囲内にする必要がある。好適範囲は0.3〜0.6%である。
【0024】
Sは鋼中でMnSを形成し、これによる被削性の向上を目的として添加するが、0.005%未満ではその効果は不十分である。一方、0.15%を超えるとその効果は飽和し、むしろ粒界偏析を起こし粒界脆化を招く。以上の理由から、Sの含有量を0.005〜0.15%の範囲内にする必要がある。好適範囲は0.005〜0.04%である。
【0025】
Crは鋼に強度、焼入れ性を与えるのに有効な元素であるが、0.4%未満ではその効果は不十分であり、1.25%を超えて添加すると硬さの上昇を招き冷間鍛造性が劣化する。以上の理由から、その含有量を0.4〜1.25%の範囲内にする必要がある。好適範囲は0.6〜1.0%である。
【0026】
Bは次の3点を狙いとして添加する。▲1▼棒鋼・線材圧延において、圧延後の冷却過程でボロン鉄炭化物を生成することにより、フェライトの成長速度を増加させ、圧延ままでの軟質化を促進する。▲2▼浸炭焼入れに際して、鋼に焼入れ性を付与する。▲3▼浸炭材の粒界強度を向上させることにより、浸炭部品としての疲労強度・衝撃強度を向上させる。0.0005%未満の添加では、上記の効果は不十分であり、0.005%を超えるとその効果は飽和するので、その含有量を0.0005〜0.005%の範囲内にする必要がある。好適範囲は0.001〜0.003%である。
【0027】
Alは脱酸剤として添加する。0.015%未満ではその効果は不十分である。一方、0.05%を超えると、AlNが圧延加熱時に溶体化しないで残存し、NbやTiの析出物の析出サイトとなり、これらの析出物の微細分散を阻害し、結晶粒の粗大化を助長する。以上の理由から、その含有量を0.015〜0.05%の範囲内にする必要がある。好適範囲は0.025〜0.04%である。
【0028】
Tiは鋼中でNと結合してTiNを生成するが、これによる固溶Nの固定によるBNの析出防止、つまり固溶Bの確保を目的として添加する。しかしながら、0.03%未満ではその効果は不十分である。一方、Tiを0.15%を超えて添加すると、TiCによる析出硬化が顕著になり、冷間加工性が顕著に劣化する。好適範囲は、0.03〜0.13%である。
【0029】
Nbは浸炭加熱の際に鋼中のC、Nと結びついてNb(CN)を形成し、結晶粒の粗大化抑制に有効な元素である。0.002%未満ではその効果は不十分である。一方、0.05%を超えると、素材の硬さが硬くなって冷間鍛造性が劣化するとともに、棒鋼・線材圧延加熱時の溶体化が困難になる。以上の理由から、その含有量を0.002〜0.05%の範囲内にする必要がある。好適範囲は、0.005〜0.03%である。
【0030】
Nは以下の2点の理由から極力制限することが望ましい。▲1▼Bは上記のように焼入れ性向上、粒界強化等を目的として添加するが、これらのBの効果は鋼中で固溶Bの状態で初めて効果を発現するため、N量を低減してBNの生成を抑制することが必須である。▲2▼また、Nは鋼中のTiと結びつくと粒制御にほとんど寄与しない粗大なTiNを生成し、これがNbC、NbC主体のNb(CN)とTiC、TiC主体のTi(CN)の析出サイトとなり、これらのTiの炭窒化物、Nbの炭窒化物の微細析出を阻害し粗大粒の生成を促進する。上記の悪影響はN量が0.005%以上の場合特に顕著である。以上の理由から、その含有量を0.005%未満にする必要がある。
【0031】
次に、本発明では必要に応じて、Mo、Niの1種または2種を含有する。
【0032】
Moは鋼に強度、焼入れ性を与えるのに有効な元素であるが、0.3%を超えて添加すると硬さの上昇を招き冷間加工性が劣化する。以上の理由から、Moは0.3%以下としたが、その含有量を0.02〜0.3%の範囲内にすることが好ましい。
【0033】
Niも鋼に強度、焼入れ性を与えるのに有効な元素であるが、2.5%を超えて添加すると硬さの上昇を招き冷間鍛造性が劣化する。したがって、Niは2.5%以下としたが、その含有量を0.1〜2.5%の範囲内にすることが好ましい。
【0034】
Pは冷間鍛造時の変形抵抗を高め、靭性を劣化させる元素であるため、冷間鍛造性が劣化する。また、焼入れ、焼戻し後の部品の結晶粒界を脆化させることによって、疲労強度を劣化させるのでできるだけ低減することが望ましい。従ってその含有量を0.025%以下(0%を含む)に制限する必要がある。好適範囲は0.015%以下である。
【0035】
また、Oは鋼中でAl2O3のような酸化物系介在物を形成する。酸化物系介在物が鋼中に多量に存在すると、Nbの析出物、Tiの析出物の析出サイトとなり、熱間加工時にNbの析出物、Tiの析出物が粗大に析出し、浸炭時に結晶粒の粗大化を抑制できなくなる。そのため、O量はできるだけ低減することが望ましい。図1にO量と結晶粒粗大化温度との関係を示す。圧下率50%の据え込みを行った後、各温度で5時間保定して浸炭シミュレーションを行った結果である。O含有量が0.0025%を超えると粗大粒発生温度が950℃以下になり、実用的には粗大粒の発生が懸念される。以上の理由から、その含有量を0.0025%以下(0%を含む)に制限する必要がある。好適範囲は0.002%以下である。
【0036】
次に本発明では、熱間圧延後のマトリックス中に直径0.2μm以下のTiの析出物を10個/μm2以上を有するが、このように限定した理由を以下に述べる。
【0037】
結晶粒の粗大化を抑制するためには、結晶粒界をピン止めする粒子を多量、微細に分散させることが有効であり、粒子の直径が小さいほど、また量が多いほどピン止め粒子の数が増加するため好ましい。本発明でいうTiの析出物はTiC、TiN、Ti(CN)をさす。熱間加工後の直径0.2μm以下のTiの析出物の個数と結晶粒粗大化温度との関係を図2に示す。圧下率50%の据え込みを行った後、各温度で5時間浸炭シミュレーションを行った結果である。図2からあきらかなように、直径0.2μm以下のTiの微細析出物をその合計で10個/μm2以上分散させると実用上の浸炭加熱温度域において結晶粒の粗大化が生じず、優れた結晶粒粗大防止特性が得られる。以上から、マトリックス中に直径0.2μm以下のTiの析出物を10個/μm2以上分散していることが必要である。好適範囲は20個/μm2以上である。
【0038】
次に本発明では、熱間加工材の硬さHVを下記式で定義する硬さ指数HでH+30以下の範囲に制限するが、このように限定した理由を以下に述べる。
H=273.5C%+39.1Si%+54.7Mn%+30.4Cr%+136.7Mo%+18.2Ni%
【0039】
本発明の請求項1または2では、浸炭時の粗大粒を防止するために、TiC主体のTiの炭窒化物またはさらにNbC主体のNbの炭窒化物を浸炭時に微細分散させることを特徴としている。これらのTi、Nbの炭窒化物の大部分は鋼片圧延の冷却過程で析出し、その後の棒鋼線材圧延の加熱時に一部が固溶し、析出物がオストワルド成長する。析出物がオストワルド成長すると浸炭時の粗大粒防止特性は劣化する。また、棒鋼線材圧延の加熱時にTi、Nbが一部固溶すると、棒鋼線材圧延後の冷却過程で、オーステナイトからフェライト変態時に、Ti、Nbの炭窒化物が相界面析出し、これによる析出硬化により硬さが増加する。逆に言うと、棒鋼線材圧延材の硬さは、棒鋼線材圧延の加熱時に固溶するTi、Nbの炭窒化物の量の程度を反映しており、棒鋼線材圧延材の硬さが硬いほど、棒鋼線材圧延の加熱時に固溶するTi、Nbの炭窒化物の量が多く、析出物のオストワルド成長が顕著になり、その後の浸炭時の粗大粒防止特性は劣化する。上記の理由から合金元素(Ti、Nbを除く)に応じて棒鋼線材圧延材の硬さの上限値を制限することにより、棒鋼線材圧延時の冷却過程でのTi、Nbによる析出硬化を小さくすることができ、これにより、浸炭時のTi、Nbの析出物の微細分散が可能になり、浸炭時の粗大粒の防止が可能になる。さらに、鋼材の硬さの上限値を制限することにより、圧延ままでの冷間加工性は向上する。以上の技術思想から、Ti、Nbを除く成分系によって決まる硬さ指数を導入し、熱間加工材の硬さの上限値を規定した。硬さ指数Hは、熱間加工材の硬さに及ぼす合金成分の影響を定式化した指数であり、単位はHVである。硬さ指数HにはTi、Nbは含まれていない。つまり、繰り返しになるが、本願発明の規定を満たす鋼材においては、棒鋼線材圧延による冷却過程でのTi、Nbによる析出硬化量が実質的に小さいことを意味している。また、硬さ指数Hを定義した前提条件として、熱間加工材にベイナイト組織が実質的に含まれないことを前提としている。
【0040】
熱間加工材の硬さがHVでH+30を超えると熱間加工材の硬さが硬くなり冷間加工性が劣化するとともに浸炭時の粗大粒防止特性も劣化するので、熱間加工材の硬さをHVでH+30以下の範囲に制限した。好適範囲は、H−20〜H+25の範囲である。
【0041】
なお、本発明で規定する硬さ(HV)は、熱間加工材の表面脱炭層を除く最表層の硬さである。
【0042】
次に本願発明では、粗大粒防止の目的で、脱炭深さの上限を規定している。本要件は、本発明の技術の最も重要な特徴である。表1に脱炭深さと浸炭粗大粒発生温度の関係を示す。粗大粒発生温度は、圧下率50%の据え込みを行った後、各温度で5時間浸炭シミュレーションを行って求めた。本出願人は、脱炭深さが、DM−T0.2mmを超えると、浸炭時に粗大粒が発生しやすくなることを初めて発見した。これは、浸炭加熱の昇温時に表層の脱炭部から混粒が生じ、これが粗大粒成長のきっかけになるためである。以上の理由から、脱炭深さ:DM−T0.2mm以下に制限する。このような脱炭深さは後述する低温加熱圧延を行うことによって達成できる。
【0043】
【表1】
【0044】
次に熱間圧延条件について説明する。
【0045】
本発明成分からなる鋼を、転炉、電気炉等の通常の方法によって溶製し、成分調整を行い、鋳造後、A3点以下に冷却することなく分塊圧延工程を経て、線材または棒鋼に以下の低温加熱圧延を行う。
【0046】
即ち、加熱温度は900〜1070℃のAr3点直上の温度として、熱間圧延の仕上げ温度を800〜970℃の熱間圧延を行う。熱間圧延に引き続いて800〜500℃の温度範囲を1℃/秒以下の冷却速度で徐冷する条件で線材または棒鋼に熱間加工する。
【0047】
加熱温度を900〜1070℃のAr3点直上の温度とするのは、鋳造後にA3点温度以下に冷却することなしに分塊圧延することによって生成した微細TiC析出物をマトリックスに固溶させないようにするためであり、900℃未満では圧延温度がフェライト域圧延となるので好ましくなく、また1070℃を超えると析出物がマトリックスに固溶し、微細TiC析出物の数が減るので好ましくない。また、加熱温度が1070℃を超えると全脱炭が顕著になり、この点からも粗大粒防止特性は劣化する。以上のように、微細TiC析出物を微細なままの状態で保持することにより、浸炭時に粗大粒の発生を抑制することができるようにするため、加熱温度を900〜1070℃とした。
【0048】
次に、熱間圧延の仕上げ温度を800〜970℃とするのは次の理由による。仕上げ温度が800℃未満では、圧延材のフェライト脱炭が進行するために、結果的に全脱炭も顕著になり、浸炭時に粗大粒が発生しやすくなる。一方、仕上げ温度が970℃を超えると、圧延材の硬さが硬くなって冷間鍛造性が劣化する。以上の理由から、熱間圧延の仕上げ温度を800〜970℃とする。好適温度は850〜960℃である。
【0049】
次に、熱間圧延に引き続いて800〜500℃の温度範囲を1℃/秒以下の冷却速度で徐冷するのは次の理由による。冷却速度が1℃/秒を超えると、ベイナイトの組織分率が大きくなり、浸炭時に粗大粒が発生しやすくなる。さらに、ベイナイトの組織分率が大きくなると、圧延材の硬さが上昇し冷間鍛造性が劣化する。そのため、冷却速度1℃/秒以下に制限する。好適範囲は0.7℃/秒以下である。なお、冷却速度を小さくする方法としては、圧延ラインの後方に保温カバーまたは熱源付き保温カバーを設置し、これにより、徐冷を行う方法が挙げられる。
【0050】
本発明では、鋳片のサイズ、凝固時の冷却速度については特に限定するものではなく、本発明の要件を満足すればいずれの条件でも良い。また、本発明鋼は、圧延ままの棒鋼を冷間鍛造で部品に成形する工程だけでなく、冷間鍛造の前に焼鈍工程や温・熱間鍛造を経由する場合、温・熱間鍛造工程で部品に成形される場合、切削工程で部品に成形される場合にも適用できる。
【0051】
【実施例】
以下に、本発明の効果を実施例により、さらに具体的に示す。
【0052】
表2に示す組成を有する転炉溶製鋼を連続鋳造し、鋳造後、鋼をA3点温度以下に冷却することなく分塊圧延を行い、162mm角の鋼片(圧延素材)とした(分塊圧延条件I)。比較鋼a、bについては、連続鋳造後、鋼を一旦常温まで冷却した後、再度A3点以上に加熱して分塊圧延を行い、162mm角の鋼片(圧延素材)とした(分塊圧延条件II)。
【0053】
続いて、熱間加工により、直径34mmの棒鋼を製造した。熱間加工条件を表3に示す。熱間加工後の冷却速度は冷却床に設置した徐冷カバーを用いて調整した。比較鋼Y、ZはJISのSCr420およびSCM420である。
【0054】
熱間加工後の棒鋼のTiの析出物、Nbの析出物の分散状態を調べるために、棒鋼のマトリックス中に存在する析出物を抽出レプリカ法によって採取し、透過型電子顕微鏡で観察した。観察方法は30000倍で20視野程度観察し、1視野中の直径0.2μm以下のTiの析出物、Nbの析出物、TiとNbの複合組成からなる析出物の数を数え、1平方μm当たりの数に換算した。
【0055】
圧延後の棒鋼のビッカース硬さを測定した。また、ミクロ観察、全脱炭深さの調査も行った。さらに、圧延ままの棒鋼から、据え込み試験片を作成し、冷間加工性の指標として、冷間変形抵抗と限界圧縮率を求めた。冷間変形抵抗は相当歪み1.0における変形抵抗で代表させた。
【0056】
次に、圧延ままの棒鋼から据え込み試験片を作成し、圧下率50%の据え込みを行った後、浸炭シミュレーションを行った。浸炭シミュレーションの条件は、910℃〜1010℃に5時間加熱−水冷である。その後、切断面に研磨−腐食を行い、旧オーステナイト粒径を観察して粗大粒発生温度(結晶粒粗大化温度)を求めた。浸炭処理は通常930〜950℃の温度域で行われるため、粗大粒発生温度が950℃以下のものは、結晶粒粗大化特性に劣ると判定した。なお、旧オーステナイト粒度の測定はJIS G 0551に準じて行い、400倍で10視野程度観察し、粒度番号5番以下の粗粒が1つでも存在すれば粗大粒発生と判定した。
【0057】
さらに、直径30mmの棒鋼を削り出し、直径22mmへ引き抜きを行った後、940℃×4時間の条件で浸炭焼き入れを行い、γ粒度を測定した。
【0058】
これらの調査結果を熱間加工条件とあわせて表3に示す。
【0059】
比較例25、26はJISのSCr420およびSCM420の特性であるが、本発明例の冷間変形抵抗は、比較例25、26に比較して顕著に小さく、また限界据え込み率も優れている。また、本発明例の結晶粒粗大化温度は970℃以上であり、通常の上限の浸炭条件である950℃では、粗大粒の発生を防止できることが明らかである。
【0060】
次に、表3において、比較例19はSiの含有量が本願規定の範囲を上回った場合であり、本発明例に比較して、冷間加工性は劣る。
【0061】
比較例20はTiの含有量が本願規定の範囲を下回った場合であり、比較例21はNの含有量が本願規定の範囲を上回った場合であり、比較例22はOの含有量が本願規定の範囲を上回った場合であり、いずれも粗大粒防止特性は劣っている。
【0062】
比較例23はTiの含有量が本願規定の範囲を上回った場合であり、比較例24はNbの含有量が本願規定の範囲を上回った場合であり、いずれも本発明例に比較して、冷間加工性は劣る。
【0063】
比較例27,28は鋼片の製造方法が本願発明と異なり、鋳造後、鋼をA3点温度以下に一旦冷却した後分塊圧延を行う方法で製造した場合であり、いずれも粗大粒防止特性は劣っている。
【0064】
比較例29は熱間加工の加熱温度が本願規定の範囲を上回った場合であり、析出物個数は本願発明の範囲を下回り、圧延後の硬さは本願規定の範囲を上回り、全脱炭深さも本願発明の範囲を上回り、粗大粒防止特性は劣っている。
【0065】
比較例30は熱間加工の仕上げ温度が本願規定の範囲を上回った場合であり、本発明例4に比較して冷間加工性は劣る。比較例31は熱間加工の仕上げ温度が本願規定の範囲を下回った場合であり、全脱炭深さは本願発明の範囲を上回り、粗大粒防止特性は劣っている。比較例32は熱間加工後の冷却速度が本願規定の範囲を上回った場合であり、粗大粒防止特性が劣るとともに、冷間加工性も劣る。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【発明の効果】
本発明の冷間加工性と低浸炭歪み特性に優れた肌焼鋼とその製造方法を用いれば、冷間鍛造時には冷間加工性に優れ、同時に冷間鍛造工程で製造しても、浸炭時に粗大粒の発生を安定的に抑制することができ、これにより、歪みや曲がりの発生を防止することができる。そのため、これまで、粗大粒の問題から冷鍛化が困難であった部品の冷鍛化が可能になり、さらに冷鍛後の焼鈍を省略することも可能になり、本発明による産業上の効果は極めて顕著なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】O量と結晶粒粗大化温度との関係を示す図である。
【図2】熱間加工後の直径0.2μm以下のTiの析出物の個数と結晶粒粗大化温度との関係を示す図である。
Claims (6)
- 質量%で、
C:0.1〜0.3%、
Si:0.01〜0.15%、
Mn:0.2〜0.65%、
S:0.005〜0.15%、
Cr:0.4〜1.25%、
B:0.0005〜0.005%、
Al:0.015〜0.05%、
Ti:0.03〜0.15%、
N:0.005%未満(0%を含む)、
P:0.025%以下(0%を含む)、
O:0.0025%以下(0%を含む)
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、熱間圧延後の組織のマトリックス中に直径0.2μm以下のTiの析出物を10個/μm2以上を有し、硬さ指数Hを下記式で定義すると、硬さがHVでH+30以下であり、JISG0558で規定する脱炭深さ:DM−T0.2mm以下であることを特徴とする冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材。
H=273.5C%+39.1Si%+54.7Mn%+30.4Cr%+136.7Mo%+18.2Ni% - 質量%で、
C:0.1〜0.3%、
Si:0.01〜0.15%、
Mn:0.2〜0.65%、
S:0.005〜0.15%、
Cr:0.4〜1.25%、
B:0.0005〜0.005%、
Al:0.015〜0.05%、
Ti:0.03〜0.15%、
Nb:0.002〜0.05%、
N:0.005%未満(0%を含む)、
P:0.025%以下(0%を含む)、
O:0.0025%以下(0%を含む)
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、熱間圧延後の組織のマトリックス中に直径0.2μm以下のNbの析出物、Tiの析出物、またはNbとTiの複合組成からなる析出物のその合計で10個/μm2以上を有し、硬さ指数Hを下記式で定義すると、硬さがHVでH+30以下であり、JISG0558で規定する脱炭深さ:DM−T0.2mm以下であることを特徴とする冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材。
H=273.5C%+39.1Si%+54.7Mn%+30.4Cr%+136.7Mo%+18.2Ni% - さらに、質量%で、
Mo:0.3%以下、
Ni:2.5%以下
のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項1または2記載の冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材。 - 質量%で、
C:0.1〜0.3%、
Si:0.01〜0.15%、
Mn:0.2〜0.65%、
S:0.005〜0.15%、
Cr:0.4〜1.25%、
B:0.0005〜0.005%、
Al:0.015〜0.05%、
Ti:0.03〜0.15%、
N:0.005%未満(0%を含む)、
P:0.025%以下(0%を含む)、
O:0.0025%以下(0%を含む)
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼を鋳造後A3点温度以下に冷却することなく分塊圧延を行う工程により製造された鋼片を用い、加熱温度を900〜1070℃、熱間圧延の仕上温度を800〜970℃、熱間圧延に引き続いて800〜500℃の温度範囲を1℃/秒以下の冷却速度で徐冷する条件により線材または棒鋼に熱間圧延し、熱間圧延後の組織のマトリックス中に直径0.2μm以下のTiの析出物を10個/μm2以上とし、硬さ指数Hを下記式で定義すると、硬さがHVでH+30以下であり、JISG0558で規定する脱炭深さ:DM−T0.2mm以下であることを特徴とする冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材の製造方法。
H=273.5C%+39.1Si%+54.7Mn%+30.4Cr%+136.7Mo%+18.2Ni% - 質量%で、
C:0.1〜0.3%、
Si:0.01〜0.15%、
Mn:0.2〜0.65%、
S:0.005〜0.15%、
Cr:0.4〜1.25%、
B:0.0005〜0.005%、
Al:0.015〜0.05%、
Ti:0.03〜0.15%、
Nb:0.002〜0.05%、
N:0.005%未満(0%を含む)、
P:0.025%以下(0%を含む)、
O:0.0025%以下(0%を含む)
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼を鋳造後A3点温度以下に冷却することなく分塊圧延を行う工程により製造された鋼片を用い、加熱温度を900〜1070℃、熱間圧延の仕上温度を800〜970℃、熱間圧延に引き続いて800〜500℃の温度範囲を1℃/秒以下の冷却速度で徐冷する条件により線材または棒鋼に熱間圧延し、熱間圧延後の組織のマトリックス中に直径0.2μm以下のNbの析出物、Tiの析出物、またはNbとTiの複合組成からなる析出物のその合計で10個/μm2以上を有し、硬さ指数Hを下記式で定義すると、硬さがHVでH+30以下であり、JISG0558で規定する脱炭深さ:DM−T0.2mm以下であることを特徴とする冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材の製造方法。
H=273.5C%+39.1Si%+54.7Mn%+30.4Cr%+136.7Mo%+18.2Ni% - さらに、質量%で、
Mo:0.3%以下、
Ni:2.5%以下
のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項4または5記載の冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材の製造方法。
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