JP3736832B2 - Overhead console - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の天井に取り付けられ、携帯電話やCD、サングラス等の小物を収容するオーバーヘッドコンソールに関する。
【0002】
【従来の技術】
オーバーヘッドコンソールは、図1、図2に示すように、小物を収容するための開閉可能なホルダー5、6を備える。ホルダーを閉じた状態で係止する機構には、図のホルダー6のようにホルダーの前端にロック部材7を形成し、ロック部材7がハウジングボデイ2に係合するようにしたものがある。また、ホルダー5のように係止のための機構が外部から全く見えないハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構により開閉するものがある。この開閉構造ではホルダー5が開いている状態から手指でホルダー5を閉じるように押し込むことにより自動的に閉じた状態で係止されてロックされ、閉じた状態のホルダー5を再度手指で押し込むことにより係止を解いてホルダー5を開くことができる。
【0003】
ハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構とは、図3に示すように、ハウジングボデイ2と一体になった部分23に回動自在に複雑な形状をしたハートカム22を軸支し、ホルダー5の側壁に水平方向に突出してピン21を植設し、そのピン21がハートカム22に係合離脱することにより、軸11を回転中心として開閉するホルダー5を閉じた状態で係止したり開いた状態にしたりするようにしたものである。この機構はホルダー5を閉じた状態でロックする構造が外部から見えないため外観がすっきりし意匠上優れたものになるという特徴がある。また、ホルダー5の表面の一端を押すだけでホルダー5を開閉できるので開閉の操作感がとても心地よいものになるという特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構は、ホルダー5を閉じて係止した状態でのホルダー5の角度姿勢が狂い、ホルダー5の端部と隣接するホルダー6やハウジングボデイ2の表面との間に段差が生じることがあるという問題点があった。これは、ピン21及びハートカム22はホルダー5が開いたときに外部から見えない位置に配置する必要から必然的に軸11の近くに配置されることになるためである。このため、ホルダー5を閉じた状態で、つまりピン21がハートカム22に係止された状態でのピン21の位置が僅かでも狂うとピン21の角度位置が狂い、ホルダー5の角度姿勢が大きく狂うことになる。すると、ホルダー5の先端部5Aが隣接するホルダー6やハウジングボデイ2の表面と面一にならず、図3に想像線で示すように、段差が生じる。段差は0.5mm〜2mm程度のものであるが、オーバーヘッドコンソール1は乗員の頭上に配置され乗員の目線に近いから、段差が生じると非常に見苦しい。そのため、各部品に高い精度が要求され組立にも細心の注意が要求されるという問題点があった。
【0005】
さらに、オーバーヘッドコンソールは自動車に搭載される部材である。自動車では砂漠の炎天下にウインドウを閉じたまま放置されるといった事態も想定しなければならず、車室内の温度は80℃まで上昇することを想定しなければならない。このような高温下では、各部品の材質の相違や形状の相違から熱膨張係数が異なることから、室温での組立時にホルダー5とハウジングボデイ2との間に少しでも段差があるとその段差が拡大し、非常に見苦しくなるという問題点があった。このため従来は、各部品の寸法のばらつきをできるだけ抑えて寸法精度を非常に高くすると共に、各部品の組み合わせを選択して組立時の段差を無くすことを行っていた。
【0006】
そこで、本発明のうち請求項1記載の発明は、組立時に閉じた状態でのホルダーの角度姿勢を調整することができ、通常の寸法精度の部品の組み合わせによりホルダーとハウジングボデイとの段差を無くして見栄えを良くしたオーバーヘッドコンソールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のうち請求項1記載の発明は、ハウジングボデイに回動可能に軸支されたハートカムとホルダーに植設固定されたピンとの係合離脱により、ハウジングボデイに回動自在に軸支され開閉自在なホルダーを、ホルダーが閉じた状態で係止することとホルダーが開いた状態となることとを可能とするハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構によるホルダー開閉構造を備えたオーバーヘッドコンソールにおいて、前記ハートカムは、ハウジングボデイに締着される段付きねじの円柱段部に軸支されていることと、前記段付きねじは、ねじの中心線に対して円柱段部の中心線が偏心するように円柱段部が形成されていることと、を特徴とする。
【0008】
このように形成すると、オーバーヘッドコンソールを組み立てた後で段付きねじを僅かに回転させると、円柱段部が偏心しているため円柱段部の中心位置が微調整される。円柱段部の中心位置が僅かに変わるとハートカムの回動中心が僅かに変わり、ハートカムに係止されたピンの位置を僅かに変化させ微調整することができる。ホルダーを閉じてロックされピンがハートカムに係止された状態でのピンの位置を微調整することができるから、ホルダーが閉じた状態でのホルダーの角度姿勢を微調整することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照し説明する。
図1は下から見たオーバーヘッドコンソール1を示す斜視図である。オーバーヘッドコンソール1は主としてポリプロピレンからなる合成樹脂により形成され、そのハウジングボデイ2は車両の天井に沿うように滑らかな曲線で形成されている。オーバーヘッドコンソール1の前方(車両の進行方向)には2つのマップランプ3、3と、その押しボタンスイッチ4、4が配設されている。押しボタンスイッチ4、4の後方にはハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構により開閉するホルダー5が配設され、その後方には第2のホルダー6が配設されている。第2のホルダー6はそのホルダー6と一体に形成されたロック部材7により、閉じた状態でハウジングボデイ2にロックできるようになっている。
【0010】
図2はホルダー5及び第2のホルダー6を開いた状態を示す下から見た斜視図である。ハウジングボデイ2にはホルダー5及び第2のホルダー6をそれぞれ収容する部屋が設けてある。前方のホルダー5には内歯の歯車部分8が一体に形成されており、この歯車部分8がハウジングボデイ2に設置された図示しないダンパー歯車と噛合している。ダンパー歯車によりホルダー5の開閉速度を一定に抑え、開閉の節度感を実現している。
【0011】
図3は図1のA−A線断面を示す要部縦断面図である。ホルダー5は軸11により、第2のホルダー6は軸12によりハウジングボデイ2に回転自在に取り付けられている。前方のホルダー5にはサングラス13等の比較的軽い小物が収容され、第2のホルダー6には携帯電話14やCD、MD等が収容される。第2のホルダー6はホルダー6の前端に形成されたロック部材7がハウジングボデイ2と係合することにより閉じられるようになっており、ロック部材7を手指で押圧しハウジングボデイ2との係合を外すことにより、想像線に示すように第2のホルダー6を開くことができる。第2のホルダー6では閉じている際にその先端部のロック部材7で係止するため、本発明で問題としているホルダーを閉じているときのホルダー6の角度姿勢が問題となることはない。
【0012】
一方、前方のホルダー5は、ホルダー5の側壁図面左上部に水平方向に突出して植設され固定されたピン21が、複雑な形状をしたハートカム22に係合して係止されるようになっている。図中に一点鎖線で示した円弧状の曲線101はホルダー5の開閉に伴うピン21の軌跡である。ハートカム22は、ハウジングボデイ2と一体に立設して形成された柱状部23に段付きねじ24により軸支され、垂直面内で回動可能である。いわゆるハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構であり、ホルダー5の一端を手指で押し込むことによりホルダー5を閉じた位置に係止することができ、係止した位置から再度手指でホルダー5の一端を押し込むことによりピン21とハートカム22との係合を外し、ホルダー5を開くことができる。
【0013】
このとき、ピン21及びハートカム22は必然的に軸11の近くに配置されることになる。このため、ホルダー5を閉じた状態で、つまりピン21がハートカム22に係止された状態でのピン21の位置が僅かでも狂うとホルダー5の角度姿勢が大きく狂う。すると、ホルダー5の先端部5Aが隣接するホルダー6やハウジングボデイ2の表面と面一にならず、図3に想像線で示すように、段差が生じる。段差は0.5mm〜2mm程度のものであるが、オーバーヘッドコンソール1は乗員の頭上に配置され乗員の目線に近いから、段差が生じると非常に見苦しい。そのため、各部材2、5、21、22、23に高い精度が要求され組立にも細心の注意が要求されてきた。これが本発明が解決しようとする課題である。
【0014】
図4はハートカム機構を示す分解斜視図である。ホルダー5には側方に突出して軸11が一体に成形されている。軸11はハウジングボデイ2の孔に嵌挿されてホルダー5が回転自在に支承される。このとき、軸11の基底部のボス部11Aにねじりコイルバネ25が嵌挿されており、そのフックの一端がホルダー5に係止され、他端がハウジングボデイ2に係止されてホルダー5を図面反時計回転方向に、すなわち、開く方向に付勢している。また、ホルダー5の側壁の図面右肩上部にピン21が植設され水平方向に突出して固定されている。ピン21はハートカム22と係合するための部材である。
【0015】
一方、ハウジングボデイ2と一体に形成された柱状部23にはねじ孔23Aが形成され、ハートカム22、コイルバネ26が段付きねじ24により取り付けられる。コイルバネ26はねじりコイルバネとしての作用と圧縮コイルバネとしての作用の両者を兼ね備えるものである。コイルバネ26はそのフックの一端がハートカム22に係止され、他端が柱状部23に係止される。コイルバネ26はハートカム22を図面時計回転方向に付勢するとともに、ハートカム22を弾性的に柱状部23に押し付ける作用をする。
【0016】
図5は段付きねじ24を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は正面図である。段付きねじ24は柱状部23のねじ孔23Aに螺合されるねじ部24Aと、ねじ部24Aより径が大きく円柱形状をした円柱段部24Bと、基底部24Cからなる。円柱段部24Bは、ねじ部24A及び基底部24Cに対して偏心して形成されており、ねじ部24Aの中心線102と円柱段部24Bの中心線103の距離ΔXすなわち偏心量ΔXは0.5mm程度に設定される。ここで、ねじ部24Aは柱状部23のねじ孔23Aに略完全にねじ込まれ、円柱段部24Bにハートカム22及びコイルバネ26が嵌挿されて支持される。ハートカム22の孔22Aの内周面は円筒形状ではなく傾斜を付けたテーパー形状に形成してある。このため、ハートカム22は円柱段部24Bを中心として回動可能であるとともに、回転軸線と垂直な平面からハートカム22がハートカム22の厚さ方向に僅かに傾斜するように振ることが可能である。
【0017】
図6はハートカム22とホルダー5に立設したピン21との係合の様子を説明する斜視図である。ホルダー5を手指で閉じる方向にハウジングボデイ2の中に押し込んでいくと、図6(A)に示すように、ピン21はその円弧状の軌跡101に従って移動し、ピン21がハートカム22の曲面受部22Bに当接するようになる。さらにホルダー5を閉じる方向に押し込んでいくと、ピン21はハートカム22を押圧し、ハートカム22はコイルバネ26の付勢力に抗して矢印104の方向すなわち図面時計回転方向に回転を始める。このとき、ピン21はハートカム22の曲面受部22Bに摺接して滑走し、曲面先端22Cに至る。曲面先端22Cを乗り超えるとハートカム22はコイルバネ26の付勢力により図面反時計方向に急激に逆転し、ピン21はハートカム22の二股部の狭まった係止点22D近傍の壁部に衝突する。図6(B)に示す状態である。このとき、ピン21とハートカム22が衝突する「カチ」という小気味よい音がする。
【0018】
その状態でホルダー5から手指を離すと、ホルダー5を回転付勢しているねじりコイルバネ25(図4参照)の付勢力により、ホルダー5が開く方向に少し戻りピン21は円弧状軌跡101に沿って矢印105の方向に少し戻る。それに従ってハートカム22も図面反時計回転方向に少し回転する。そして、段付きねじ24の円柱段部24Bの中心を回転中心とするハートカム22の係止点22Dの回転軌跡と、ピン21の円弧状回転軌跡101とが交差する位置で静止する。つまり、ピン21がハートカム22を引っ張っている状態である。この状態がホルダー5が閉じてロックされ係止された状態である。(図6(B)参照)。
【0019】
ホルダー5が閉じてロックされた状態から再度ホルダー5の端部を手指で押圧すると、ピン21は円弧状回転軌跡101を矢印105と逆の方向に移動する。このとき、ピン21はハートカム22の係止点22D近傍の壁部を押圧しハートカム22を図面時計回転方向に回転させる。そして、ピン21が壁部先端22Eを乗り超えるとハートカム22はコイルバネ26の付勢力により図面反時計方向に急激に逆転し、ピン21は斜面溝部22Fに入り込む。図6(C)に示す状態である。このとき、ピン21とハートカム22が衝突する「カチ」という小気味よい音がする。
【0020】
そして、手指をホルダー5から離すと、ピン21は斜面溝部22Fを通過し矢印106のようにハートカム22から離脱する。勿論、ピン21は円弧状回転軌跡101に沿って移動するからハートカム22が若干反時計回転方向に回転することになる。このとき、ピン21の先端が斜面溝部22Fの底の傾斜面に摺接するから、ピン21の先端がハートカム22を押圧し、ハートカム22は僅かに厚さ方向に振られることになる。このような運動はコイルバネ26が圧縮バネとしても作用すること、ハートカム22の孔22Aがテーパー形状にしてあることから可能になる。
【0021】
ピン21がハートカム22から離脱すると、ハートカム22及びホルダー5は共に自由になり、ハートカム22はコイルバネ26の付勢力により反時計回転方向に回転して待機位置に戻り、ホルダー5及びピン21はねじりコイルバネ25の付勢力で時計回転方向に回転してホルダー5が開いた状態になる。このように、ホルダー5の一端を手指で押圧することによりホルダー5を閉じたロック状態にすることができ、また、閉じた状態のホルダー5はその一端を手指で押圧することによりホルダー5を開いた状態にすることができる。ハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構と称する所以である。この開閉機構は手指でホルダー5の一端を押圧するだけで開閉できるから、ホルダー開閉の操作感がとても良いという特徴がある。
【0022】
以上の構成に基づき、作動について説明する。
図7はホルダー5とハートカム22との位置関係を示す縦断面図である。軸11を中心にして回転し開閉するホルダー5の閉じた状態のロック位置は、ホルダー5に立設されたピン21がハートカム22に係止され、ピン21がハートカム22を引っ張った状態の位置である。ロック位置でのピン21の位置が僅かでも狂うと閉じた状態でのホルダー5の角度姿勢が狂い、図7に想像線で示すように、ホルダー5の先端部5Aが隣接するホルダー6やハウジングボデイ2の表面と面一にならず段差が生じてしまう。しかしながら、本実施の形態では、ハートカム22を支承する段付きねじ24がその円柱段部24Bを偏心して形成してある。したがって、段付きねじ24を柱状部23にねじ止めし、ねじを締め切ってハートカム22等を組み付けた状態から、段付きねじ24を僅かに(最大180°)、巻き戻すことにより、ハートカム22の回転中心位置を微調整することができる。ハートカム22の回転中心位置を微調整すればロック位置でのピン21の位置を微調整することができる。
【0023】
円柱段部24Bの偏心量ΔXは0.5mmであったから、最大180°の巻き戻しにより最大1mmハートカム22の位置を微調整することができる。ハートカム22の位置すなわちピン21の位置を最大1mm微調整できれば、ホルダー5の先端部5Aの回転半径はピン21の位置の回転半径の約2倍であるから、ホルダー5が閉じた状態での先端部5Aの位置を最大約2mmまで調整することができる。したがって、段付きねじ24を僅かに回転し調整することにより、ホルダー5の先端部5Aが隣接するホルダー6やハウジングボデイ2の表面と面一になり段差が無くなった状態に調整することができる。
【0024】
図8は偏心した段付きねじ24の回転とホルダー5の角度姿勢との関係を示す説明図である。ホルダー5は軸11を回転中心として回動し、ホルダー5に植設固定されたピン21は円弧状の軌跡101上を移動する。一方、段付きねじ24の円柱段部24Bに回動自在に支承されたハートカム22の係止点22Dは円柱段部24Bを回転中心として回動し、円弧軌跡205上を移動する。したがって、円弧軌跡101と円弧軌跡205が交わった点が、ハートカム22がピン21を係止しホルダー5を閉じた位置でロックするピン21の位置である。
【0025】
ここで、円柱段部24Bの中心線103はねじ部24Aの中心線102に対してΔXだけ偏心しているから、段付きねじ24を±90°回転させると円柱段部24Bの中心線103は半円状の軌跡201上を移動する。したがって、±90°の回転により円柱段部24Bの外周円は円202から円203まで移動する。それに従い、ハートカム22の係止点22Dの円弧軌跡205も、円弧軌跡206から円弧軌跡207まで移動する。それ故、段付きねじ24の±90°の回転によりピン21の係止位置は、円弧軌跡206と円弧軌跡101が交わる点から円弧軌跡207と円弧軌跡101が交わる点まで角度Δθだけ移動する。この角度Δθのピン21の移動によりホルダー5はホルダー5−206の角度姿勢からホルダー5−207の角度姿勢まで微調整することができる。これがホルダー5を閉じた状態での角度姿勢を微調整する原理である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、偏心した段付きねじによりハートカムを支承するようにしたものであるから、オーバーヘッドコンソールを組み立てる際にホルダーの閉位置での角度姿勢を微調整することができるという優れた効果がある。このため、オーバーヘッドコンソールを構成する各部品に特別に高い寸法精度を要求しなくても、閉位置でのホルダーをハウジングボデイの表面と面一となるように組み立てることができ、使用時に車室内の温度が高温になったとしてもホルダーが開いてきて段差が生じるといった見栄えの悪くなることを防止することができるという効果を奏する。しかも、構造としては段付きねじに偏心した部分を設けたのみであるから、ホルダーの閉位置での角度調整をするために特別の部品の追加を必要としない。このため、コストの上昇が殆ど無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】下から見たオーバーヘッドコンソールを示す斜視図である。
【図2】ホルダー及び第2のホルダーを開いた状態を示す下から見た斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面を示す要部縦断面図である。
【図4】ハートカム機構を示す分解斜視図である。
【図5】段付きねじを示す図であり、(A)は斜視図、(B)は正面図である。
【図6】ハートカムとホルダーに立設したピンとの係合の様子を説明する斜視図である。
【図7】ホルダーとハートカムとの位置関係を示す縦断面図である。
【図8】偏心した段付きねじの回転とホルダーの角度姿勢との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 オーバーヘッドコンソール
2 ハウジングボデイ
11 軸
21 ピン
22 ハートカム
23 柱状部
24 段付きねじ
24B 円柱段部
26 コイルバネ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an overhead console that is attached to a ceiling of a vehicle and accommodates small items such as a mobile phone, a CD, and sunglasses.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIGS. 1 and 2, the overhead console includes
[0003]
As shown in FIG. 3, the push-push mechanism using the heart cam mechanism is configured such that a
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the push-push mechanism using the above-described conventional heart cam mechanism, the angle orientation of the
[0005]
Furthermore, the overhead console is a member mounted on the automobile. In a car, it must be assumed that the vehicle is left under a desert heat, with the window closed, and the temperature in the passenger compartment must rise to 80 ° C. Under such a high temperature, the coefficient of thermal expansion differs due to the difference in material and shape of each component. Therefore, if there is even a slight difference between the
[0006]
Therefore, the invention according to
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to
[0008]
When formed in this way, when the stepped screw is slightly rotated after the overhead console is assembled, the center position of the columnar step portion is finely adjusted because the columnar step portion is eccentric. If the center position of the cylindrical step changes slightly, the center of rotation of the heart cam changes slightly, and the position of the pin locked to the heart cam can be changed slightly to make fine adjustment. Since the position of the pin when the holder is closed and locked and the pin is locked to the heart cam can be finely adjusted, the angular posture of the holder when the holder is closed can be finely adjusted.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a perspective view showing the
[0010]
FIG. 2 is a perspective view seen from below showing a state in which the
[0011]
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a main part showing a cross section taken along line AA of FIG. The
[0012]
On the other hand, the
[0013]
At this time, the
[0014]
FIG. 4 is an exploded perspective view showing the heart cam mechanism. A
[0015]
On the other hand, a
[0016]
5A and 5B are views showing the stepped
[0017]
FIG. 6 is a perspective view for explaining a state of engagement between the
[0018]
When the finger is released from the
[0019]
When the end of the
[0020]
When the finger is released from the
[0021]
When the
[0022]
Based on the above configuration, the operation will be described.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing the positional relationship between the
[0023]
Since the eccentric amount ΔX of the cylindrical stepped
[0024]
FIG. 8 is an explanatory view showing the relationship between the rotation of the eccentric stepped
[0025]
Here, since the
[0026]
【The invention's effect】
As described above, the invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an overhead console viewed from below.
FIG. 2 is a perspective view seen from below showing a state in which a holder and a second holder are opened.
3 is a longitudinal sectional view of a main part showing a cross section taken along line AA in FIG. 1; FIG.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a heart cam mechanism.
5A is a perspective view, and FIG. 5B is a front view of a stepped screw.
FIG. 6 is a perspective view for explaining a state of engagement between a heart cam and a pin standing on a holder.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing a positional relationship between a holder and a heart cam.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing the relationship between the rotation of the eccentric stepped screw and the angular posture of the holder.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記ハートカムは、ハウジングボデイに締着される段付きねじの円柱段部に軸支されていることと、
前記段付きねじは、ねじの中心線に対して円柱段部の中心線が偏心するように円柱段部が形成されていることと、
を特徴とするオーバーヘッドコンソール。Engagement and disengagement of the heart cam pivotally supported by the housing body and the pin that is implanted and fixed to the holder allows the holder to be pivotally supported by the housing body so that the holder can be opened and closed. In an overhead console equipped with a holder opening and closing structure with a push-push mechanism that applies a heart cam mechanism that enables stopping and the holder to be in an open state,
The heart cam is pivotally supported by a cylindrical step portion of a stepped screw fastened to the housing body;
The stepped screw has a cylindrical step portion formed such that the center line of the columnar step portion is decentered with respect to the center line of the screw;
An overhead console characterized by
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