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JP3733930B2 - 記録装置、コンピュータプログラム及び記録システム - Google Patents

記録装置、コンピュータプログラム及び記録システム Download PDF

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JP3733930B2
JP3733930B2 JP2002204860A JP2002204860A JP3733930B2 JP 3733930 B2 JP3733930 B2 JP 3733930B2 JP 2002204860 A JP2002204860 A JP 2002204860A JP 2002204860 A JP2002204860 A JP 2002204860A JP 3733930 B2 JP3733930 B2 JP 3733930B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer,以下、PCという)などの情報作成装置で作成された親展データを通信網を介して受信して記録する記録装置、前記親展データの出力の制御をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム、及び、前記記録装置を有する記録システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
本来のコピー機能,ファクシミリ機能に加えて、LAN(Local Area Network)などの通信網を介してPCと接続されており、PCから送られるデータを他のファクシミリ装置へ送信する送信機能、及び、そのデータをプリントアウトするプリンタ機能を備えた機能複合型のファクシミリ装置(ファクシミリ複合装置)が開発されている。
【0003】
このようなファクシミリ複合装置にあって、通信網を介したデータの記録を実行する際に、PCからファクシミリ複合装置までの距離が遠い場合、PCから送信されたデータをファクシミリ複合装置にて即時に記録すると、その記録結果が他人に自由に見られることになる。よって、親展データである場合でも、PC側のユーザが記録結果を取得する前に他人に見られるような事態が生じて、セキュリティ上の問題があり、記録結果が他人に見られないような親展記録機能が求められている。
【0004】
そこで、親展データを送信・記録する場合、送信されたデータを直ちに記録するのではなくて、一旦メモリに格納しておき、ユーザが所定のパスワードを入力した時点で、データをメモリから読み出して記録するという親展記録機能が知られている。この親展記録機能では、ユーザが到着した後に、パスワードの入力によって記録処理が開始されるので、記録結果が他人に見られる虞はなく、高いセキュリティを実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、通信網の高密度化に伴って、1つのLANに接続されるPCの台数も多くなり、この結果、これらの複数のPCからのデータを記録する記録装置(例えばファクシミリ複合装置)に割りあてられるPCの台数も多くなってきている。しかしながら、上述した従来の親展記録機能の方式では、記録装置側にて親展データの全てを格納しておくようにしており、この記録装置のデータの格納容量には限界があるため、親展データの記録が可能であるPCの台数が限られるという問題がある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、格納容量の限界の影響を受けることなく、高いセキュリティにて親展データの記録を行える記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の他の目的は、記録装置における親展データの格納を不要とできるコンピュータプログラムを提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、1台の記録装置にて多数の他装置からの親展データの記録処理を高いセキュリティにて実行できる記録システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る記録装置は、通信網を介して他装置から受信した親展データを記録する記録装置において、所定のパスワードを含むロックファイルを、前記親展データの受信に先立って前記他装置から前記通信網を介して受信する手段と、受信したロックファイルを格納する格納手段と、該格納手段におけるロックファイルの存在の有無に基づき前記他装置からの前記親展データの受信を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項1にあっては、親展データを受信する前に、記録依頼元の装置から所定のパスワードを含むロックファイルを受信し、そのロックファイルの存在の有無に基づいて、親展データの受信が制御される。よって、親展データの受信と同時にその記録処理を行うため、従来例のように長期間にわたって親展データをメモリに格納しておく必要がなく、格納容量の限界の制約を受けにくい。
【0011】
請求項2に係る記録装置は、請求項1において、前記制御手段は、パスワードの入力を受け付ける受付手段と、該受付手段にて受け付けたパスワードが前記所定のパスワードに一致するか否かを判断する手段と、受け付けたパスワードが前記所定のパスワードに一致する場合に、前記格納手段に格納されているロックファイルを削除する手段とを有し、ロックファイルが削除された時点で前記親展データの受信を行えるように構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項2にあっては、ロックファイルを受信した後に、パスワードの入力を受け付け、受け付けたパスワードがロックファイルに含まれる所定のパスワードに一致する場合に、親展データの受信を行える。よって、パスワード入力に伴うロックファイルの存在の有無に基づいてセキュリティを維持するため、親展データの受信と同時にその記録処理を行っても、高いセキュリティを実現できる。
【0013】
請求項3に係るコンピュータプログラムは、通信網を介して記録装置に接続されたコンピュータに、親展データを前記記録装置へ出力させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、所定のパスワードを含むロックファイルを前記記録装置へ出力させるステップと、コンピュータに、前記記録装置での前記ロックファイルの存在の有無に応じて前記親展データの出力を制御させるステップとを有することを特徴とする。
【0014】
請求項3にあっては、親展データより前に、所定のパスワードを含むロックファイルが記録装置へ送信され、記録装置でのロックファイルの存在の有無に基づいて親展データの送信が制御される。よって、記録装置でのセキュリティ記録が可能となるまで、親展データを送信元で格納しており、記録装置での長期間にわたる親展データの格納は不要となる。
【0015】
請求項4に係るコンピュータプログラムは、請求項3において、コンピュータに、前記記録装置に前記ロックファイルが存在するか否かを検知させるステップと、前記記録装置に前記ロックファイルが存在する場合には、前記記録装置への前記親展データの出力を停止させ、前記記録装置に前記ロックファイルが存在しない時点で、前記記録装置への前記親展データの出力を開始させるステップとを有することを特徴とする。
【0016】
請求項4にあっては、記録装置にロックファイルが存在するか否かが検知され、ロックファイルが存在している間は記録装置への親展データの出力を停止させ、ロックファイルが存在しなくなった時点で記録装置への親展データの出力を開始させる。よって、セキュリティ性が確立された後に親展データを送信するようにしているため、親展データの受信と同時にその記録処理を行っても、高いセキュリティを実現できる。
【0017】
請求項5に係る記録システムは、通信網を介して第1装置から第2装置へ親展データを送信して記録する記録システムにおいて、所定のパスワードを含むロックファイルを、前記親展データの送信に先立って前記第1装置から前記第2装置へ送信する手段と、前記第2装置での前記ロックファイルの存在の有無に基づき前記親展データの送信を前記第1装置側にて制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項5にあっては、所定のパスワードを含むロックファイルを、親展データの送信に先立って第1装置(例えばPC)から第2装置(記録装置)へ送信しておき、第2装置(記録装置)でのロックファイルの存在の有無に基づき親展データの送信を第1装置側(例えばPC)にて制御する。よって、第2装置(記録装置)でのセキュリティ記録が可能となるまで、親展データを送信元の第1装置(例えばPC)で格納しており、第2装置(記録装置)での長期間にわたる親展データの格納は不要となる。
【0019】
請求項6に係る記録システムは、請求項5において、前記制御手段は、前記第2装置に前記ロックファイルが存在するか否かを判断する手段と、前記第2装置に前記ロックファイルが存在する場合には、前記第2装置への前記親展データの出力を停止させ、前記第2装置に前記ロックファイルが存在しない時点で、前記第1装置から前記第2装置へ前記親展データを送信する手段とを有することを特徴とする。
【0020】
請求項6にあっては、第2装置(記録装置)にロックファイルが存在する期間では、第2装置(記録装置)への親展データの出力を停止させ、第2装置(記録装置)にロックファイルが存在しなくなった時点で第1装置(例えばPC)から第2装置(記録装置)へ親展データを送信する。よって、セキュリティ性が確立された後に親展データを送信するようにしているため、親展データの受信と同時にその記録処理を行っても、高いセキュリティを実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明における記録システムの全体構成を示す模式図である。図1において、10は通信網としてのLANを示し、LAN10には、原稿を読み取って画データを得る読取機能、読み取った画データまたは受信したデータに応じた画像を記録する記録機能、及び、読み取った画データまたは受信したデータをファクシミリ送信する送信機能を併せ持った本発明の記録装置としてのファクシミリ複合装置1が接続されている。また、LAN10には、親展データを含む各種のデータを作成する複数のPC2,2,…が接続されている。そして、各PC2で作成された親展データを含む各種のデータがLAN10を介してファクシミリ複合装置1へ送信され、送信されたデータがファクシミリ複合装置1にてプリントアウトされるようになっている。また、ファクシミリ複合装置1は、公衆電話回線網(PSTN:Public Switched Telephone Network)によって複数のファクシミリ装置3,3,…と接続される。
【0022】
図2は、本発明のファクシミリ複合装置1の構成を示すブロック図であり、ファクシミリ複合装置1は、主制御部11,読取部12,記録部13,表示部14,操作部15,符号化・復号化部16,ROM17,RAM18,画像メモリ19,ロックファイル格納部20,モデム21,NCU(Network Control Unit)22,PCインタフェース部23などを備えている。ファクシミリ複合装置1は、本来のファクシミリ機能,コピー機能に加えて、LAN10を介して各PC2から送られるデータを、記録したり、所望の相手先のファクシミリ装置3へ送信したりする。
【0023】
主制御部11は、具体的にはCPUで構成されており、バス24を介してファクシミリ複合装置1の上述したようなハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、ROM17に格納された制御プログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。読取部12は、例えばCCDを利用したスキャナで原稿を読み取り、読み取った画データを出力する。記録部13は、電子写真方式のプリンタ装置であって、PC2から送られてきたデータ、ファクシミリ通信により受信した画データ、読取部12にて読み取った原稿の画データなどをプリントアウトする。
【0024】
表示部14は、液晶表示装置またはCRTディスプレイ等の表示装置であり、ファクシミリ複合装置1の動作状態を表示したり、ユーザへ操作入力を促す画面を表示したり、PC2から送られてきたデータ、送信すべく読み取った原稿の画データ、ファクシミリ装置3から受信した画データなどの表示を行う。操作部15は、ファクシミリ複合装置1を操作するために必要な文字キー,テンキー,短縮ダイヤルキー,ワンタッチダイヤルキー,各種のファンクションキーなどを備えている。なお、表示部14をタッチパネル方式とすることにより、操作部15の各種のキーの内の一部または全部を代用することも可能である。符号化・復号化部16は、画信号を符号化圧縮すると共に、符号化圧縮されている画データを元の画信号に復号化する。
【0025】
ROM17は、ファクシミリ複合装置1の動作に必要な種々のソフトウェアのプログラムを予め格納している。RAM18は、SRAMまたはフラッシュメモリ等で構成され、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。画像メモリ19は、DRAM等で構成され、送信すべく読み取った画データ、ファクシミリ装置3から受信した画データなどを蓄積する。
【0026】
ロックファイル格納部20は、各PC2からの親展データの記録処理の制御に用いる制御子としてのロックファイルを格納する。このロックファイルは、親展データの記録依頼を行う際にPC2で作成され、親展データの送信に先立ってPC2からLAN10を介してファクシミリ複合装置1へ送信される。ファクシミリ複合装置1は、PC2からロックファイルを受信した場合、そのロックファイルをロックファイル格納部20に格納する。ロックファイルには依頼元のPC2を特定する所定のパスワードが書き込まれている。ロックファイルがロックファイル格納部20に格納されている間は、PC2からファクシミリ複合装置1への親展データの送信が停止されている。操作部15を介して所定のパスワードがユーザ入力された場合に、格納されたロックファイルは削除され、その削除後に、PC2からLAN10を介してファクシミリ複合装置1へ親展データが送信され始める。このように、ロックファイルがファクシミリ複合装置1内に存在するか否か(ロックファイル格納部20に格納されているか否か)に応じて、PC2からファクシミリ複合装置1への親展データの送信処理が制御されている。
【0027】
モデム21は、バス24に接続されており、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムから構成されている。また、モデム21は、同様にバス24に接続されたNCU22と直接的に接続されている。NCU22は、PSTNとの回線Lの閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム21をPSTNと接続する。PCインタフェース部23は、LAN10を介してPC2(後述するファクシミリインタフェース部37)に接続されており、PC2との間でデータのやりとりを行う。
【0028】
図3は、PC2の機能ブロック図であり、PC2は、CPU31,ROM32,RAM33,操作部34,プリンタドライバ35,スプーラ36,ファクシミリインタフェース部37,記憶部38,補助記憶部39などを備えている。
【0029】
CPU31は、バス40を介してPC2の上述したようなハードウェア各部と接続されていて、ROM32に格納された制御プログラムに従って、それらを制御する。ROM32は、PC2の制御動作に必要な種々のソフトウェアのプログラムを予め格納している。RAM33は、SRAMまたはフラッシュメモリ等で構成され、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。操作部34は、キーボード,マウスに加えて、親展記録を選択するための親展選択キー34aを有する。
【0030】
プリンタドライバ35は、所定のパスワードを書き込んだロックファイルを作成すると共に、ファクシミリ複合装置1に応じた記録データを作成する。スプーラ36は、プリンタドライバ35にて作成された記録データを格納する。ファクシミリ複合装置1にロックファイルが存在している限り、親展用の記録データはスプーラ36に格納され続け、そのロックファイルがファクシミリ複合装置1で削除された時点で、スプーラ36から親展用の記録データが読み出されてファクシミリ複合装置1へ送信される。
【0031】
ファクシミリインタフェース部37は、LAN10を介してファクシミリ複合装置1(PCインタフェース部23)に接続されており、ファクシミリ複合装置1との間でデータのやりとりを行う。
【0032】
ハードディスクのような記憶装置からなる記憶部38は、本発明のコンピュータプログラムがインストールされており、そのコンピュータプログラムが起動された場合に、所定のコンピュータプログラム部分がRAM33上に展開され、所定の処理が実行される。補助記憶部39は、本発明のコンピュータプログラムを記録したCD−ROMなどの記録媒体4からコンピュータプログラムを読み取るCD−ROMドライブからなり、読み取られたコンピュータプログラムは、記憶部38に記憶される。
【0033】
次に、このような構成をなす記録システム(ファクシミリ複合装置1及びPC2)の動作処理について説明する。
【0034】
本発明では、次のようにして、ロックファイルによる制御に基づき、PC2で作成した親展用のデータを含む各種の記録データをファクシミリ複合装置1へ送信してプリントアウトする。
【0035】
PC2のプリンタドライバ35で作成した記録データをスプーラ36に格納した後、その記録データをファクシミリ複合装置1へ送信する前に、自身のPC2を特定するパスワードが書き込まれたロックファイルがファクシミリ複合装置1(ロックファイル格納部20)に格納されているか否かを確認する。ロックファイルが格納されていない場合には、LAN10を介して、記録データをファクシミリ複合装置1へ送信する。そして、受信された記録データがファクシミリ複合装置1(記録部13)で印字記録される。一方、ロックファイルが格納されている場合には、PC2(スプーラ36)からLAN10への記録データの送信が一時停止される。
【0036】
このようなロックファイルは、操作部34の親展選択キー34aにより親展記録が選択された際に、プリンタドライバ35にて作成され、親展用の記録データの送信に先立って、LAN10を介してファクシミリ複合装置1へ送られる。このロックファイルの中には、プリンタドライバ35にて書き込まれたPC2を特定する所定のパスワードが含まれている。
【0037】
このロックファイルを受信したファクシミリ複合装置1は、受信したロックファイルをロックファイル格納部20に格納し、親展受信待ちである旨を、依頼元のPC2のホスト名と共に、表示部14に表示する。そして、親展記録を実行するユーザが、ファクシミリ複合装置1の操作部15により、所定のパスワードを入力した場合、ロックファイル格納部20に格納されているロックファイルは削除される。その結果、一時停止状態にあった親展用の記録データは、ロックファイルがなくなったことにより、LAN10を介してファクシミリ複合装置1へ送られる。そして、受信された記録データがファクシミリ複合装置1(記録部13)で印字記録される。
【0038】
本発明ではこのように、親展用の記録データをファクシミリ複合装置1へ送信するのに先立って、所定のパスワードを含むロックファイルをPC2からファクシミリ複合装置1へ送っておき、ロックファイルがファクシミリ複合装置1に格納されている期間は、親展用の記録データの送信処理を停止させてPC2側(スプーラ36)でその記録データを保存しておき、ファクシミリ複合装置1側でその所定のパスワードが入力されてロックファイルが削除されたことを確認した後に、親展用の記録データをファクシミリ複合装置1へ送信する。よって、ファクシミリ複合装置1で受信された親展用の記録データは、受信後直ちに印字される。従って、親展用の記録データの受信と同時にその記録処理を行うため、ファクシミリ複合装置1側で従来例のように長期間にわたって親展用の記録データをメモリに格納しておく必要がなく、格納容量の限界の制約をほとんど受けない。この結果、1台のファクシミリ複合装置1にて、多数のPC2からの親展用の記録データの記録処理を行える。この際、所定のパスワードの入力タイミング、つまり親展記録を依頼したユーザがファクシミリ複合装置1の近傍にいるタイミングで、親展用の記録データの記録が開始されるため、記録されたものが他人に見られる虞はなく、高いセキュリティを達成できる。
【0039】
図4は、PC2における記録データの送信処理の動作手順を示すフローチャートである。
【0040】
CPU31は、親展選択キー34aによって親展記録が選択されたか否かを判断し(ステップS1)、親展記録が選択されていない場合には(S1:NO)動作がステップS4へ進む。親展記録が選択された場合(S1:YES)、CPU31は、プリンタドライバ35にて、所定のパスワードを書き込ませたロックファイルを作成する(ステップS2)。そして、CPU31は、作成したロックファイルを、LAN10を介してファクシミリ複合装置1へ送信する(ステップS3)。
【0041】
次いで、ファクシミリ複合装置1に応じた親展用の記録データまたは親展でない一般的な記録データをプリンタドライバ35にて作成し(S4)、作成した記録データをスプーラ36に格納する(ステップS5)。CPU31は、ファクシミリ複合装置1にロックファイルが格納されているか否かを判断する(ステップS6)。
【0042】
ロックファイルが格納されていない場合(S6:NO)、即ち、親展用の記録処理でない場合、CPU31は、スプーラ36に格納されている記録データ(親展でない一般的な記録データ)をLAN10を介してファクシミリ複合装置1へ送信する(ステップS7)。CPU31は、記録データのスプール処理を完了したか否かを判断し(ステップS8)、完了していない場合には(S8:NO)動作がS4に戻る。スプール処理が完了している場合に(S8:YES)、CPU31は、スプーラ36からの記録データの送出処理を完了したか否かを判断し(ステップS9)、完了していない場合には(S9:NO)動作がS7に戻る。記録データの送出処理を完了した場合には(S9:YES)、動作が終了する。
【0043】
ロックファイルがファクシミリ複合装置1に格納されている場合(S6:YES)、即ち、親展用の記録処理である場合、CPU31は、記録データ(親展用の記録データ)のスプール処理を完了したか否かを判断し(ステップS10)、完了していない場合には(S10:NO)動作がS4に戻る。スプール処理が完了している場合に(S10:YES)、CPU31は、ファクシミリ複合装置1内に格納されたロックファイルが削除されたか否かを判断する(ステップS11)。
【0044】
そして、ファクシミリ複合装置1内のロックファイルが削除されたことを確認した場合(S11:YES)、CPU31は、スプーラ36に格納されている記録データ(親展用の記録データ)をLAN10を介してファクシミリ複合装置1へ送信する(ステップS12)。CPU31は、スプーラ36からの記録データの送出処理を完了したか否かを判断し(ステップS13)、完了していない場合には(S13:NO)動作がS12に戻る。記録データの送出処理を完了した場合には(S13:YES)、動作が終了する。
【0045】
図5は、ファクシミリ複合装置1におけるPC2からの記録データの記録処理の動作手順を示すフローチャートである。
【0046】
PC2からのパケット受信を検知した場合(ステップS21:YES)、主制御部11は、受信したものがロックファイルであるか否かを判断する(ステップS22)。ロックファイルでない場合(S22:NO)、つまり記録データ(親展でない一般的な記録データ)を受信した場合に、主制御部11は、受信した記録データを記録部13で印字記録する(ステップS29)。そして、全ページの記録データの記録を完了したか否かを判断し(ステップS30)、完了していない場合には(S30:NO)動作がS29に戻り、完了している場合には(S30:YES)動作が終了する。
【0047】
PC2からロックファイルを受信した場合(S22:YES)、主制御部11は、受信したロックファイルをロックファイル格納部20に格納する(ステップS23)。そして、主制御部11は、親展受信待ちである旨のメッセージと依頼元のPC2のホスト名とを表示部14に表示する(ステップS24)。
【0048】
主制御部11は、操作部14の文字キー,テンキーによるユーザ操作によってパスワードが入力されたことを検知した場合(ステップS25:YES)、入力されたパスワードが、ロックファイルに書き込まれている所定のパスワード(依頼元のPC2を特定する所定のパスワード)に一致するか否かを判断する(ステップS26)。
【0049】
所定のパスワードが入力された場合(S26:YES)、主制御部11は、ロックファイル格納部20に格納されているロックファイルを削除する(ステップS27)。このロックファイルを削除した時点で、親展用の記録データの受信が行えるようになる。
【0050】
主制御部11は、PC2から記録データ(親展用の記録データ)を受信し(ステップS28)、受信した記録データを記録部13で印字記録する(S29)。そして、全ページの記録データの記録を完了したか否かを判断し(S30)、完了していない場合には(S30:NO)動作がS29に戻り、完了している場合には(S30:YES)動作が終了する。
【0051】
なお、上述した例では、ファクシミリ複合装置1にロックファイルが格納されているか否かをPC2側から確認するようにしたが、所定のパスワードが入力されてロックファイルが削除された時点で、その旨を示す情報をファクシミリ複合装置1からPC2へ送信して、PC2からの親展用の記録データの送信を促すようにしても良い。
【0052】
また、上述した例では、ファクシミリ複合装置1にロックファイルが格納されている期間はPC2から親展用の記録データの送信を停止し、そのロックファイルが削除された後に親展用の記録データの送信を開始するようにしたが、これとは異なり、ロックファイルが格納されている期間はファクシミリ複合装置1がPC2からの親展用の記録データの受信を拒否し、そのロックファイルが削除された後に親展用の記録データの受信を受け入れるように構成しても良い。
【0053】
また、上述した例では、所定のパスワードの入力によって、ロックファイルの削除を行うようにしたが、所定のパスワード及び依頼元のホスト名の正しい入力によって、ロックファイルを削除するように構成しても良い。
【0054】
なお、ファクシミリ複合装置1の処理において、ロックファイルを削除した後からそのロックファイルに対応する親展用の記録データを受信するまでの間、他の記録データを受け付けないようにした場合、記録処理の割り込みが生じず、親展用の記録データの印字のためにセットした所望の用紙が他のデータの印字記録に使用されることがなく、セットした所望の用紙に親展データを印字記録できる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明では、親展データを受信する前に、記録依頼元の装置から所定のパスワードを含むロックファイルを受信し、そのロックファイルの存在の有無に基づいて、親展データの記録処理を制御するようにしたので、親展データの受信と同時にその記録処理を行っても高いセキュリティを達成できる。また、記録装置でのロックファイルの存在の有無に基づいて、記録装置への親展データの送信を制御するようにしたので、従来例のように長期間にわたって親展データを記録装置側で格納しておく必要がなく、記録装置の格納容量の限界の制約を殆ど受けない。よって、1台の記録装置にて多数の他装置からの親展データの記録処理を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における記録システムの全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明のファクシミリ複合装置(記録装置)の構成を示すブロック図である。
【図3】PCの機能ブロック図である。
【図4】PCにおける記録データの送信処理の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】ファクシミリ複合装置におけるPCからの記録データの記録処理の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ複合装置(記録装置)
2 PC
4 記録媒体
10 LAN
11 主制御部
13 記録部
15 操作部
17 ROM
20 ロックファイル格納部
31 CPU
32 ROM
34 操作部
34a 親展選択キー
35 プリンタドライバ
36 スプーラ
38 記憶部
39 補助記憶部

Claims (6)

  1. 通信網を介して他装置から受信した親展データを記録する記録装置において、所定のパスワードを含むロックファイルを、前記親展データの受信に先立って前記他装置から前記通信網を介して受信する手段と、受信したロックファイルを格納する格納手段と、該格納手段におけるロックファイルの存在の有無に基づき前記他装置からの前記親展データの受信を制御する制御手段とを備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、パスワードの入力を受け付ける受付手段と、該受付手段にて受け付けたパスワードが前記所定のパスワードに一致するか否かを判断する手段と、受け付けたパスワードが前記所定のパスワードに一致する場合に、前記格納手段に格納されているロックファイルを削除する手段とを有し、ロックファイルが削除された時点で前記親展データの受信を行えるように構成したことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 通信網を介して記録装置に接続されたコンピュータに、親展データを前記記録装置へ出力させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、所定のパスワードを含むロックファイルを前記記録装置へ出力させるステップと、コンピュータに、前記記録装置での前記ロックファイルの存在の有無に応じて前記親展データの出力を制御させるステップとを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  4. コンピュータに、前記記録装置に前記ロックファイルが存在するか否かを検知させるステップと、前記記録装置に前記ロックファイルが存在する場合には、前記記録装置への前記親展データの出力を停止させ、前記記録装置に前記ロックファイルが存在しない時点で、前記記録装置への前記親展データの出力を開始させるステップとを有することを特徴とする請求項3記載のコンピュータプログラム。
  5. 通信網を介して第1装置から第2装置へ親展データを送信して記録する記録システムにおいて、所定のパスワードを含むロックファイルを、前記親展データの送信に先立って前記第1装置から前記第2装置へ送信する手段と、前記第2装置での前記ロックファイルの存在の有無に基づき前記親展データの送信を前記第1装置側にて制御する制御手段とを備えることを特徴とする記録システム。
  6. 前記制御手段は、前記第2装置に前記ロックファイルが存在するか否かを判断する手段と、前記第2装置に前記ロックファイルが存在する場合には、前記第2装置への前記親展データの出力を停止させ、前記第2装置に前記ロックファイルが存在しない時点で、前記第1装置から前記第2装置へ前記親展データを送信する手段とを有することを特徴とする請求項5記載の記録システム。
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