JP3730508B2 - 半導体記憶装置およびその動作方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体記憶装置およびその動作方法に関するもので、特に、カラム(列)方向のメモリセルを複数個直列に接続してメモリセルユニット(NANDセル)を構成してなるNAND型EEPROMに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体記憶装置の一つとして、データの電気的な書き換えを可能としたEEPROMが知られている。なかでも、複数のNANDセルの、ロウ(行)方向における各メモリセルの制御ゲートを共通に接続してNANDセル・ブロックを構成してなるNAND型EEPROMは、高集積化が可能であるとして注目されている。
【0003】
すなわち、NAND型EEPROMの1つのメモリセルは、半導体基板上に絶縁膜を介して浮遊ゲート(電荷蓄積層)と制御ゲートとが積層されたMOSFET構造を有してなる構成とされている。そして、隣接するメモリセルが互いにソース・ドレインを共有する形で直列に接続されて、NANDセルが構成されている。また、このようなNANDセルがロウ方向に配列されて、1つのNANDセル・ブロックが構成されている。さらに、そのNANDセル・ブロックがカラム(列)方向に配列されて、メモリセルアレイが構成されている。
【0004】
メモリセルアレイのカラム方向に並ぶNANDセルの、一端側のドレインは、選択ゲートトランジスタをそれぞれに介して、ビット線に共通に接続されている。また、他端側のソースは、選択ゲートトランジスタをそれぞれに介して、共通ソース線に接続されている。メモリセルを構成するトランジスタの制御ゲートは、それぞれ、ロウ方向に接続されて、ワード線(制御ゲート線)を形成している。また、選択ゲートトランジスタの各ゲート電極は、共通に接続されて、選択ゲート線を形成している。
【0005】
このような構成の、従来のNAND型EEPROMは、たとえば、次のような文献(1)および(2)により開示されている。
【0006】
(1) K.-D.Suh et al.,゛A 3.3V 32Mb NAND Flash Memory with Incremental Step Pulse Programming Scheme,"IEEE J.Solid-State Circuits,vol.30,pp.1149-1156,Nov.1995.
(2) Y.Iwata et al.,゛A 35ns Cycle Time 3.3V Only 32Mb NAND Flash EEPROM,"IEEE J.Solid-State Circuits,vol.30,pp.1157-1164,Nov.1995.
ここで、図面を参照して、従来のNAND型EEPROMの具体的構成について説明する。
【0007】
図12は、上記した従来のNAND型EEPROMのメモリセルアレイにおける、一つのNANDセル・ブロックの構成例を示すものである。
【0008】
スタックゲート構造を有するMOSトランジスタからなる複数個のメモリセルMが、それぞれのソース・ドレインを隣接するもの同士で共有する形で直列に接続されて、NANDセルが形成される。各NANDセルの一端(ドレイン)は、選択ゲートトランジスタS1をそれぞれに介して、ビット線BLi(i=0,1,2,〜)に接続される。他端(ソース)は、選択ゲートトランジスタS2をそれぞれに介して、共通ソース(接地)線SLに接続される。
【0009】
各NANDセルの、ロウ方向に並ぶメモリセルMの各制御ゲートは、それぞれのワード線WLj(j=0,1,2,〜)に共通に接続される。また、選択ゲートトランジスタS1の各ゲート電極は、選択ゲート線SSLに共通に接続される。同様に、選択ゲートトランジスタS2の各ゲート電極は、選択ゲート線GSLに共通に接続される。
【0010】
通常、このようなNANDセル・ユニットがロウ方向に配列されて、NANDセル・ブロックが構成されている。また、複数のNANDセル・ブロックがビット線(カラム)方向に配置されて、メモリセルアレイが構成される。各NANDセル・ブロックはデータ消去の最小単位となって、いわゆる一括消去が行われる。また、NANDセル・ブロック内の一つの選択されたワード線WLjに沿うメモリセル列はページと呼ばれ、この1ページがデータ読出しおよび書込みの単位となる。
【0011】
メモリセルMが、たとえばnチャネルMOSトランジスタの場合、データ記憶は、浮遊ゲートに電子が注入された際のしきい値が正の状態(Eタイプ状態)と、浮遊ゲートの電子が放出された際のしきい値が負の状態(Dタイプ状態)とを二値に対応させることによって行われる。たとえば、Dタイプ状態が“1”データの保持状態(消去状態)、Eタイプ状態が“0”データの保持状態(書込み状態)というように定義される。また、“1”データを保持しているメモリセルMのしきい値を正方向にシフトさせて、“0”データを保持した状態に移行させる動作が「書込み動作」、“0”データを保持しているメモリセルMのしきい値を負方向にシフトさせて、“1”データを保持した状態に移行させる動作が「消去動作」というように定義される。本明細書では、以下の説明をこの定義にしたがって行う。
【0012】
図13は、メモリセルアレイの選択されたNANDセル・ブロックでの、データ消去、読出しおよび書込み動作における各部のバイアス電圧を示すものである。ここでは、メモリセルMがnチャネルMOSトランジスタからなる場合を例に説明する。
【0013】
データ消去動作では、選択されたNANDセル・ブロック(以下、単に選択ブロックと略称する)の全ワード線WLjに0Vが、選択ゲート線SSL,GSLおよびビット線BLiがフローティング(F)状態とされ、セル領域のPウェル(基板)に高い正の消去電圧Vera(たとえば、3ms、21Vの消去パルス)が、それぞれ与えられる。その結果、選択ブロックでは、Pウェルとワード線WLjとの間に消去電圧がかかり、浮遊ゲートの電子がFNトンネル電流によってPウェルに放出される。これにより、その選択ブロック内の各メモリセルMは“1”データを保持した消去状態になる。
【0014】
一方、選択されなかった非選択のNANDセル・ブロック(非選択ブロック)では、この時、フローティング状態のワード線WLjとPウェルとの容量カップリングにより、ワード線電位が昇圧される。カップリング比は、フローティング状態のワード線WLjに接続される容量から計算される。実際には、ポリシリコン製のワード線とセル領域のPウェルとの容量が、全容量に対して比較的に大きい。これにより、FNトンネル電流の流れが妨げられる。なお、消去ベリファイ(検証)は、選択ブロック内のすべてのメモリセルMのしきい値電圧が、たとえば−1V以下になったかどうかによって判定される。
【0015】
データ読出し動作時には、選択された選択ワード線WLjに0V、選択されなかった非選択ワード線WLjおよび選択ゲート線SSL,GSLに一定の中間電圧Vread(しきい値によらず、チャネル領域を導通させるに必要な電圧)が与えられる。そして、選択された選択メモリセルMの導通の有無によるビット線BLiの電位の変化を読むことにより、データの読出しが行われる。
【0016】
データ書込み動作では、選択された選択ワード線WLjに正の高い書込み電圧Vpgmが、選択されなかった非選択ワード線WLjに中間電圧Vpassが、ビット線BLi側の選択ゲート線SSLにVccが、共通ソース線SL側の選択ゲート線GSLにVss(=0V)が、それぞれ与えられる。また、“0”データを書込むべきビット線BLiにはVssが、“1”データが書込まれた消去状態に保つべき、書込み禁止のビット線BLiにはVccが与えられる。この時、Vssが与えられたビット線BLiにつながる選択メモリセルMでは、チャネル電位がVssに保持され、制御ゲートとチャネル領域との間に大きな電界がかかって、チャネル領域から浮遊ゲートにトンネル電流による電子の注入現象が生じる。ただし、同じビット線BLiにつながるVpassが与えられた他の非選択メモリセルMでは、十分な電界がかからず、データの書込みは行われない。
【0017】
一方、Vccが与えられたビット線BLiに沿うメモリセルMは、NANDセルのチャネル領域がVccまたはVcc−Vth(Vthは選択メモリセルMのしきい値電圧)に予備充電されることにより、カットオフする。そして、制御ゲートに書込み電圧Vpgmおよび中間電圧Vpassが与えられると、フローティング状態となっているNANDセルのチャネル領域とVpgmまたはVpassが与えられた制御ゲートとの容量結合によりチャネル電位が上昇されて、電子の注入現象が妨げられる。
【0018】
以上のようにして、Vssが与えられたビット線BLiとVpgmが与えられた選択ワード線WLjとの交差部のメモリセルMでのみ、浮遊ゲートに対する電子の注入が行われることにより、“0”データの書込みがなされる。これに対し、選択ブロック内の書込み禁止のメモリセルMにおいては、上述のように、チャネル電位がワード線WLjとNANDセルのチャネル領域との容量結合によって決定される。よって、書込み禁止電圧を十分に高くするためには、チャネル領域の予備充電を十分に行うこと、また、ワード線WLjとチャネル領域との間の容量カップリング比を大きくすることが重要となる。
【0019】
ワード線WLjとチャネル領域との間のカップリング比Bは、下式により算出される。
【0020】
B=Cox/(Cox+Cj)
ここで、Coxはワード線WLjとチャネル領域との間のゲート容量の総和であり、CjはメモリセルMのソースおよびドレインの接合容量の総和である。また、これらゲート容量の総和Coxと接合容量の総和Cjとの合計が、NANDセルのチャネル容量となる。さらに、その他の容量である選択ゲート線SSL,GSLとソースとのオーバラップ容量や、ビット線BLiとソースおよびドレインとの容量などは、全チャネル容量に比べて非常に小さいため、ここでは無視している。
【0021】
このようなNAND型EEPROMでのスケーリングに対する問題点について、以下に説明する。従来のNAND型EEPROMにおいては、全容量に対する、ポリシリコン製のワード線とセル領域のPウェルとの容量が比較的に大きかった。そこで、従来は、非選択ブロック(消去を行わないブロック)のワード線の電位を、ワード線とセル領域のPウェルとの容量カップリングにより昇圧させることによって、データ消去時の消去禁止電圧を得ていた。
【0022】
しかしながら、メモリセルのスケーリングにともない、容量バランスが異なってきている。すなわち、メモリセルの構造によっては、全容量に対する、ポリシリコン製のワード線とセル領域のPウェルとの容量が、従来よりも小さくなる場合がある。このような場合において、非選択ブロックのワード線の消去禁止電圧を、ワード線とセル領域のPウェルとの容量結合により生成しようとすると、非選択ブロックのワード線の電位を十分に昇圧できなくなる。その結果、誤消去につながるという問題があった。
【0023】
また、セル領域のPウェルの容量は非常に大きい。このため、非選択ブロックのワード線を昇圧回路で昇圧するのには時間がかかる。すなわち、所望の消去電圧に昇圧されるまでの遷移時間中にも、実際にはデータの消去が行われる。そのため、消去時間を確定するのが困難であった。
【0024】
なお、データ書込み時においては、ワード線とNANDセルのチャネル領域との容量カップリングによって、書込み禁止電圧を生成するようにしていた。この場合も、セルのスケーリングにともない、チャネル領域を満足に昇圧することができずに、誤書込みの原因となる場合がある。誤書込みを防ぐために、ビット線から書込み禁止電圧を選択的に供給する方法もある。ただし、この方法の場合、センスアンプ回路などのカラム系のトランジスタに高耐圧設計が必要となり、チップ面積の増加およびプロセスの複雑化を招くという問題がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来においては、ワード線とセル領域のPウェルとの容量カップリングにより、データ消去時の消去禁止電圧を得るようにしていたため、メモリセルのスケーリングにともなって、全容量に対する、ポリシリコン製のワード線とセル領域のPウェルとの容量が小さくなると、非選択ブロックのワード線の電位を十分に昇圧できなくなり、誤消去につながるなどの問題があった。
【0026】
そこで、この発明は、メモリセルのスケーリングにともなって、全容量に対する、ポリシリコン製のワード線とセル領域のPウェルとの容量が小さくなったとしても、非選択ブロックのワード線の電位を十分に昇圧でき、誤消去の問題を改善することが可能になるとともに、実効的な消去時間の確定が容易に可能となる半導体記憶装置およびその動作方法を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明の半導体記憶装置にあっては、半導体基板上に設けられ、ワード線にそれぞれ接続された書き換え可能なメモリセルを複数個接続したメモリセルユニットがアレイ状に配列されたメモリセルアレイと、前記ワード線を選択するワード線選択手段と、前記半導体基板および前記ワード線の電位を昇圧する昇圧回路と、前記メモリセルのデータを消去する際、前記昇圧回路により前記半導体基板および前記ワード線のすべての電位を消去電圧に昇圧させた後に、前記ワード線選択手段によって選択されたワード線の電位のみを低下させる制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0028】
また、この発明の半導体記憶装置にあっては、半導体基板上に設けられ、複数のワード線にそれぞれ接続された書き換え可能な不揮発性メモリセルが複数個直列に接続され、かつ、その一端が複数のビット線にそれぞれ接続されるとともに、他端が共通のソース線にそれぞれ接続されたNAND型メモリセルユニットがアレイ状に配列されたメモリセルアレイと、前記ワード線を選択するワード線選択手段と、前記ビット線を選択するビット線選択手段と、前記ビット線にそれぞれビット線トランスファゲートを介して接続された、ラッチ機能を有するセンスアンプ回路と、前記半導体基板および前記ワード線の電位を昇圧する昇圧回路と、前記不揮発性メモリセルのデータを消去する際、前記昇圧回路により前記半導体基板および前記ワード線のすべての電位を消去電圧に昇圧させた後に、前記ワード線選択手段によって選択されたワード線の電位のみを低下させる制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0029】
また、この発明の半導体記憶装置の動作方法にあっては、半導体基板上に設けられ、ワード線にそれぞれ接続された書き換え可能なメモリセルを複数個接続したメモリセルユニットがアレイ状に配列されたメモリセルアレイと、前記ワード線を選択するワード線選択手段と、前記半導体基板および前記ワード線の電位を昇圧する昇圧回路とを具備し、前記メモリセルのデータを消去する際、前記昇圧回路により前記半導体基板および前記ワード線のすべての電位を消去電圧に昇圧させた後に、前記ワード線選択手段によって選択されたワード線の電位のみを低下させることを特徴とする。
【0030】
さらに、この発明の半導体記憶装置の動作方法にあっては、半導体基板上に設けられ、複数のワード線にそれぞれ接続された書き換え可能な不揮発性メモリセルが複数個直列に接続され、かつ、その一端が複数のビット線にそれぞれ接続されるとともに、他端が共通のソース線にそれぞれ接続されたNAND型メモリセルユニットがアレイ状に配列されたメモリセルアレイと、前記ワード線を選択するワード線選択手段と、前記ビット線を選択するビット線選択手段と、前記ビット線にそれぞれビット線トランスファゲートを介して接続された、ラッチ機能を有するセンスアンプ回路と、前記半導体基板および前記ワード線の電位を昇圧する昇圧回路とを具備し、前記不揮発性メモリセルのデータを消去する際、前記昇圧回路により前記半導体基板および前記ワード線のすべての電位を消去電圧に昇圧させた後に、前記ワード線選択手段によって選択されたワード線の電位のみを低下させることを特徴とする。
【0031】
この発明の半導体記憶装置およびその動作方法によれば、データを消去すべきメモリセルのワード線の電位を選択的に低下できるようになる。これにより、データの消去を行わないメモリセルのワード線の電位を、ワード線とセル領域のPウェルとの容量カップリングにより昇圧せずとも、半導体基板と同一レベルにすることが容易に可能となるものである。
【0032】
また、一旦は半導体基板および全ワード線の電位を昇圧させた後に、データを消去すべきメモリセルのワード線の電位のみを放電するようにしているため、昇圧する時間よりも短い時間で制御できるようになるものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態にかかる、ページ書込み/読出し機能を有するNAND型フラッシュメモリ(EEPROM)のチップ構成(全体ブロック構成)を示すものである。
【0035】
図示のように、メモリセルアレイ(NANDセルアレイ)51には、外部から入力されたアドレスにもとづいて、メモリセルアレイ51のワード線WLjを選択駆動するロウデコーダ(ワード線選択手段)52が接続されている。また、メモリセルアレイ51のビット線BLiには、入出力データのラッチ機能を備えるセンスアンプ回路(センスアンプ/データラッチ)53が接続されている。センスアンプ回路53には、カラムゲート55が接続されている。カラムゲート55には、カラムデコーダ(ビット線選択手段)54が接続されている。このカラムデコーダ54によって、外部から入力されたアドレスをもとにカラムゲート55が制御されることにより、センスアンプ回路53内の対応するセンスアンプが選択される。
【0036】
上記ロウデコーダ52、上記カラムデコーダ54および上記カラムゲート55には、データ入出力(I/O)バッファ58が接続されている。また、このデータ入出力バッファ58には、制御手段としての制御回路57を介して、書込み動作や消去動作に必要な高電圧を供給するための昇圧回路56が接続されている。
【0037】
制御回路57は、メモリセルアレイ51へのデータ書込み、消去および読出しのための制御信号をそれぞれ生成してチップの内部を制御するとともに、外部とのインターフェースのために設けられるものである。また、この制御回路57には、NANDセルに対する消去/消去ベリファイ、書込み/書込みベリファイおよび読出し動作を制御するためのシーケンス制御手段(たとえば、プログラマブルロジックアレイ)が含まれている。
【0038】
ロウデコーダ52は、データ書込み時、消去時および読出し時に、それぞれ、アドレスにもとづいて複数のワード線WLjを選択駆動するものであり、そのワード線ドライバ(図示していない)には所要の電圧が供給される。
【0039】
センスアンプ回路53は、データ読出し時にビット線データをセンスする機能、書込み時に外部からロードされるデータを保持するデータラッチ機能、および、書込み動作や消去動作の際にビット線BLiに対して所要の電圧をそれぞれ選択的に供給する機能を有して構成されている。
【0040】
図2は、上記メモリセルアレイ51における、一つのNANDセル・ブロック1の構成例を示すものである。ここでは、ビット線BLiの本数として、容量が528バイト((512+16)×8=4224本(i=0〜4223))の場合を例に示している。
【0041】
この実施形態の場合、ビット線BLiとソース線SLとの間に、32個のメモリセルトランジスタMC0〜MC31が直列に接続されて、NANDセル(メモリセル列)が構成されている。ビット線BLiとメモリセルトランジスタMC0との間には、選択トランジスタSSTが設けられている。同様に、ソース線SLとメモリセルトランジスタMC31との間には、選択トランジスタGSTが設けられている。これら選択トランジスタSST,GSTを含んで、NAND型メモリセルユニットが構成されている。
【0042】
図3は、上記NANDセル・ブロック1のレイアウトを示すものである。また、図4は図3のA−A′線に沿う断面図であり、図5は図3のB−B′線に沿う断面である。
【0043】
図3〜図5において、たとえば、半導体基板としてのp型シリコン基板(第1導電型の半導体不純物層)10のメモリセルアレイ領域には、n型ウェル(第2導電型の半導体不純物層)11が形成されている。このn型ウェル11内には、p型ウェル(第1導電型の半導体不純物層)12が形成されている。このp型ウェル12には、素子分離絶縁膜13により素子領域が区画されている。素子領域には、トンネル酸化膜(ゲート酸化膜)14を介して、浮遊ゲート15がメモリセルトランジスタMC0〜MC31ごとに形成されている。各浮遊ゲート15上には、層間ゲート絶縁膜16を介して、それぞれ、制御ゲート17が形成されている。
【0044】
制御ゲート17は、図3および図5に示すように、行(ロウ)方向に連続的に配設され、これにより、ワード線WLj(WL0,WL1,…,WL31)がそれぞれ形成されている。
【0045】
制御ゲート17の相互間に対応する上記p型ウェル12には、図4に示すように、ソース/ドレイン拡散層21が形成されている。ソース/ドレイン拡散層21は、制御ゲート17をマスクとするイオン注入によって形成される。
【0046】
制御ゲート17の上方には、層間絶縁膜18を介して、金属配線層19が列(カラム)方向に沿って配設されている。金属配線層19は、図4に示すように、選択トランジスタ(ビット線側選択ゲート)SSTのソース/ドレイン拡散層21aとコンタクト接続され、これにより、ビット線BLi(BL0,BL1,…,BL4223)がそれぞれ形成されている。
【0047】
また、選択トランジスタ(ソース線側選択ゲート)GSTのソース/ドレイン拡散層21bは相互に接続され、これにより、共通のソース線SLが形成されている。
【0048】
図4には、選択トランジスタSST,GSTを、メモリセルトランジスタMC0〜MC31と同様の構造として示している。実際には、図5に対応する断面において、それぞれ、浮遊ゲート15に対応する層と制御ゲート17に対応する層とが所定の箇所で共通に接続され、かつ、連続的に配設されて、選択ゲート線SSL,GSLが形成されている。なお、選択トランジスタSST,GSTとメモリセルトランジスタMC0〜MC31とにおいて、ゲート酸化膜の膜厚を異ならせてもよい。
【0049】
図6は、上記センスアンプ回路53における、一つのセンスアンプの回路構成を示すものである。
【0050】
センスアンプは、インバータI1,I2を逆並列に接続してなるデータラッチ回路61を主体に構成されている。このラッチ回路61のノードQ,Qbは、それぞれ、NMOSトランジスタM5,M6を介して、センス用NMOSトランジスタM7のドレインに接続されている。センス用NMOSトランジスタM7のソースは接地され、ゲートがセンスノードNsenseとなっている。
【0051】
センスノードNsenseには、これをプリチャージするためのNMOSトランジスタM4が設けられている。また、センスノードNsenseは、トランスファゲートNMOSトランジスタ(ビット線トランスファゲート)M3,M1を介して、ビット線BLiに接続されている。NMOSトランジスタM1は、データ消去時のバッファ用高耐圧トランジスタである。
【0052】
ラッチ回路61のノードQは、書込みデータをビット線BLiに転送するためのNMOSトランジスタM2を介して、上記NMOSトランジスタM1に接続されている。
【0053】
また、ラッチ回路61のノードQ,Qbは、それぞれ、カラム選択NMOSトランジスタM8,M9を介して、上記データ入出力バッファ58に接続されている。
【0054】
次に、この実施の形態にかかる、NAND型フラッシュメモリのデータ消去、書込みおよび読出しの動作について説明する。
【0055】
図7は、データ消去動作での各部のバイアス電圧を示すものである。この実施の形態のNAND型フラッシュメモリの場合、1NANDセル・ブロックが消去の単位となる。
【0056】
消去動作が開始されると、まず、制御回路57により、データ入出力バッファ58を介して外部から入力されたアドレスにもとづいて、ロウデコーダ52が制御される。これにより、データの消去を行う選択ブロックを含む、全ブロックに対応する、メモリセルアレイ51の全ワード線WL0〜WL31が選択状態となる。
【0057】
次いで、制御回路57の制御により、上記メモリセルアレイ51の全ワード線WL0〜WL31、選択ゲート線SSL,GSLおよびメモリセルアレイ51のp型ウェル12に、それぞれ、昇圧回路56からの消去電圧Vera(=20V)が印加される。
【0058】
続いて、制御回路57の制御により、ロウデコーダ52を介して、選択ブロックの各ワード線WL0〜WL31が接地(Vss)される。
【0059】
この時、p型ウェル12とビット線BL0,BL1,…,BL4223のコンタクト部であるソース/ドレイン拡散層(n+ 型拡散層)21aとのPN接合、および、p型ウェル12とソース線SLとなるソース/ドレイン拡散層21bとのPN接合がともに順バイアス状態となり、ビット線BL0,BL1,…,BL4223およびソース線SLの電位が消去禁止のための電圧Vera−Vfまで上昇する。VfはPN接合のビルトイン・ポテンシャル(たとえば、0.7V程度)であり、ビット線BL0,BL1,…,BL4223およびソース線SLの電位は約19.3Vとなる。したがって、非選択ブロックの各ワード線WL0〜WL31につながるメモリセルトランジスタMC0〜MC31では、消去動作は起こらない。
【0060】
一方、選択ブロックの各ワード線WL0〜WL31につながるメモリセルトランジスタMC0〜MC31では、基板領域(p型ウェル12)に消去電圧Veraが、制御ゲート17に接地電位Vssが、それぞれ印加されている。このため、浮遊ゲート15の電子はトンネル電流により基板領域へと放出され、メモリセルトランジスタMC0〜MC31に記憶されたデータは一括して消去される。
【0061】
このように、データ消去の際には、非選択ブロック(データ消去を行わないセル・ブロック)の各ワード線WL0〜WL31の電位を、ワード線WL0〜WL31と基板領域であるセル領域のp型ウェル12との容量カップリングにより昇圧せずに、直接、昇圧回路56を用いて全ワード線WL0〜WL31の電位を昇圧させる。そして、全ワード線WL0〜WL31の電位を、p型ウェル12と同時に消去電圧Veraに昇圧した後に、選択ブロック(データ消去を行うセル・ブロック)の各ワード線WL0〜WL31の電位のみを接地させるようにしている。これにより、非選択ブロックの各ワード線WL0〜WL31の電位は、p型ウェル12のそれと同一レベルになるため、非選択ブロック内のデータが誤消去される問題を解決できる。
【0062】
また、一旦は、全ワード線WL0〜WL31およびp型ウェル12を昇圧させた後に、選択ブロックの各ワード線WL0〜WL31のみを放電するようにしている。通常、放電時間は、昇圧に要する時間よりも短くてすむために、実効的な消去時間の確定が容易となる。
【0063】
図8は、データ書込み動作での各部のバイアス電圧を示すものである。ここでは、上記の説明で一括消去された選択ブロック内のワード線WL17に関する動作について説明する。また、ビット線BL0に関しては“0”データ書込みを行い、ビット線BL1に関しては“1”データ書込み(すなわち、“1”データの消去状態を保つ書込み禁止)を行う場合を想定している。なお、図9は、図2における二つのビット線BL0,BL1に対する電圧関係を示したものである。
【0064】
図8において、データ書込み動作では、まず、制御回路57により、データ入出力バッファ58を介して外部から入力されたアドレスにもとづいて、ロウデコーダ52が制御される。これにより、データの書込みを行う選択ブロックの各ワード線WL0〜WL31が選択状態となる。
【0065】
次いで、制御回路57の制御により、ソース線SLの電位が昇圧回路56によってVM(8〜10V程度)に充電される。
【0066】
続いて、制御回路57の制御により、データ書込みを行う選択ブロックのソース側の選択ゲート線GSLおよび各ワード線WL0〜WL31に、昇圧回路56からの電圧Vpass(8〜10V程度)が印加される。これにより、選択ブロックのチャネル電位がソース線SLによって充電され、電圧Vpass−Vth(選択トランジスタもしくはメモリセルトランジスタのしきい値電圧のうち、高いしきい値電圧の分だけ低下した値)まで上昇される。
【0067】
これと同時に(あるいは、この動作と前後して)、制御回路57の制御により、ビット線BL0には書込み用の接地電位Vssが、ビット線BL1には書込み禁止用の電源電圧Vcc(=3.3V)が、それぞれ昇圧回路56から与えられる。この際、ビット線側の選択ゲート線SSLは接地電位Vssに保たれている。
【0068】
その後、制御回路57の制御により、ソース線側の選択ゲート線GSLの電位が接地電位Vssにまで低下される。また、ビット線側の選択ゲート線SSLが、選択トランジスタGSTのしきい値電圧Vth以上、電源電圧Vcc以下に上昇される。これにより、ビット線BL0につながるNANDセルのチャネル電位が、書込みのための接地電位Vssに制御される。なお、ビット線BL1につながるNANDセルのチャネル電位は、書込み禁止のための電圧Vpass−Vthに保たれる。
【0069】
この状態において、選択ブロックのワード線WL0〜WL31のうち、書込みを行わない非選択ワード線WL0〜WL16,WL18〜WL31の電位は、電圧Vpassに保たれる。これに対し、書込みを行う選択ワード線WL17には、制御回路57の制御により、昇圧回路56からのさらに高い書込み電圧Vpgm(約16V)が印加される。
【0070】
この時、選択ブロック内のビット線BL1側のチャネル領域は、電圧Vpass−Vthにほぼ保たれる。書込みを行う1本のワード線WL17に対しては、VpassからVpgmへの印加電圧の上昇がある。しかし、電圧Vpassが与えられている31本のワード線WL0〜WL16,WL18〜WL31は、電圧Vpassに保たれている。そのため、ビット線BL1側のNANDセルのチャネル領域は、書込み禁止の電圧Vpass−Vthをほぼ保つ。したがって、書込み電圧Vpgmが与えられた選択ワード線WL17により駆動されるメモリセルトランジスタMC171であっても、データ“1”の書込み動作は起こらない。
【0071】
一方、接地電位Vssが与えられたビット線BL0側では、ビット線BL0から伝達される接地電位Vssが、選択されたメモリセルトランジスタMC170のチャネル領域にまで供給されている(図9参照)。この結果、書込み電圧Vpgmが与えられた選択ワード線WL17により駆動されるメモリセルトランジスタMC170では、トンネル電流の注入現象によるデータ“0”の書込み動作が起こる。
【0072】
ただし、同じビット線BL0につながる他のメモリセルトランジスタでは、チャネル領域と制御ゲート17との間に大きな電界がかからず、データ書込みのためのトンネル電流の注入現象は生じないため、データ“0”の書込み動作は起こらない。
【0073】
このように、データ書込み動作においては、ワード線WL0〜WL31とNANDセルのチャネル領域との容量カップリングによって書込み禁止の電圧Vpass−Vthを生成せずに、ソース線SLからチャネル領域に書込み禁止の電圧Vpass−Vthを供給するようにしている。これにより、誤書込みの問題を低減できる。なお、このようなソース線から電圧を供給し、NANDセルのチャネル領域の電位を充電することによって、“1”データ書込みを防止する方式については、たとえば特開平10‐275481号公報に詳細に開示されている。
【0074】
また、この方式の場合、従来のビット線から書込み禁止電圧を選択的に供給する方法に比べて、カラム系の高耐圧設計が不必要となり、チップ面積の増加も殆ど無視できるほどに小さく、かつ、プロセスも簡略化できる。
【0075】
なお、実際のデータ書込み動作では、図1に示した制御回路57によるシーケンス制御により、書込み電圧パルス印加と書込み後のしきい値をチェックするベリファイ(検証)動作とを繰り返して、1ページ分のデータを所定しきい値範囲に追い込むという制御が行われる。1ページは、たとえば、1ワード線につながるビット線の総数に相当するが、ページ入バッファ(図示していない)などとの関係によっては、1ワード線当たりのビット線の総数を2ページとする場合もある。
【0076】
ここで、このようなページ単位でのデータの書込みサイクルについて、さらに説明する。
【0077】
まず、図1のセンスアンプ回路53内のデータラッチに、連続的に、書込みデータがロードされる。この時、“0”が書込み動作を行うセルデータであり、“1”は書込み禁止のセルデータである。書込みサイクルは、次のステップ(1)〜(9)により構成される。
【0078】
ステップ(1) ソース線SLをVM(8〜10V程度)に充電する。
【0079】
ステップ(2) データ書込みを行う選択ブロックの、ソース側の選択ゲート線GSLおよびワード線WL0〜WL31に、電圧Vpass(8〜10V程度)を印加する。
【0080】
ステップ(3) 選択ブロックのNANDセルのチャネル電位が、書込み禁止の電圧Vpass−Vthにまで上昇するように、ソース線SLより充電させる。
【0081】
ステップ(4) 上記ステップ(3)と同時に(あるいは、ステップ(3)の動作と前後して)、ビット線BL0,BL1のそれぞれの電位を、上記書込みデータにしたがって、接地電位Vss,電源電圧Vccに設定する。この際、ビット線側の選択ゲート線SSLの電位は接地電位Vssに保つ。
【0082】
ステップ(5) ソース線側の選択ゲート線GSLの電位を接地電位Vssに低下させ、ビット線側の選択ゲート線SSLを選択トランジスタSSTのしきい値電圧Vth以上、電源電圧Vcc以上に上昇させる。
【0083】
ステップ(6) ビット線BL0につながるNANDセルのチャネル領域に、書込みのための接地電位Vssを供給する。ただし、ビット線BL1につながるNANDセルのチャネル領域の電位は、書込み禁止のための電圧Vpass−Vthに保つ。
【0084】
ステップ(7) 選択ブロックの選択ワード線(WL17)に書込み電圧Vpgmを印加する。この際、選択ブロックの非選択ワード線(WL0〜WL16,WL18〜WL31)の電位は、電圧Vpassを維持させる。
【0085】
ステップ(8) 選択ブロックのワード線WL0〜WL31を放電し、その後、ビット線BL0およびビット線BL1につながるNANDセルのチャネル領域の電位を放電する。
【0086】
ステップ(9) 書込みベリファイ動作のためのデータ読出しを行う。
【0087】
図10は、上記のベリファイ動作にかかる、二つのビット線BL0,BL1に対する電圧関係を示したものである。
【0088】
ベリファイ動作では、十分な書込みが行われたセルに対応するデータラッチの書込みデータが“0”から“1”に変えられて、それ以上のデータ書込み動作が行われないようにする。また、データ読出し動作が開始されると、ビット線BL0,BL1は初期状態の電圧Vb1(約1.5V)に予備充電される。そして、選択ブロックの書込みを行った選択ワード線WL17に、ベリファイ読出し電圧Vref(約0.7V)を与える。
【0089】
また、それ以外の、選択ブロック内の他の非選択ワード線WL0〜WL16,WL18〜WL31および選択ゲート線SSL,GSLには、メモリセルトランジスタおよび選択トランジスタSST,GSTを導通させるための電圧Vread2を与える。この電圧Vread2は、後に説明する、通常のデータ読出し動作時に選択ブロックの非選択ワード線WL0〜WL16,WL18〜WL31に与える電圧Vread1(約3.5V)と同一か、あるいは、それ以上の電圧(たとえば、Vread2=8V)とする。
【0090】
これにより、“0”データ(そのしきい値がVrefを超えて、書込み状態となったメモリセルトランジスタのデータ)を読出すビット線BL0は電圧Vb1を保ち、“1”データ(消去状態のメモリセルトランジスタのデータ)を読出すビット線BL1は電圧Vb1から接地電位Vssになる。このビット線BL1の電位の変化を、通常のデータ読出し動作時の場合と同様に、センスアンプにより検出して、“0”データ,“1”データを判別する。
【0091】
以上の書込みベリファイ動作のためのデータ読出しにおいて、データ書込みが不十分と判定されたメモリセルトランジスタについてのみ、次のサイクルで、再度、データ書込み動作が繰り返される。
【0092】
図11は、通常のデータ読出し動作での各部のバイアス電圧を示すものである。
【0093】
読出し動作が開始されると、まず、ビット線BL0,BL1は初期状態の電圧Vb1(約1.5V)に予備充電される。そして、選択ブロックの選択ワード線(図9および図10の例では、WL17)に、読出し電圧である接地電位Vssを与える。
【0094】
また、それ以外の、選択ブロック内のすべての選択ゲート線SSL,GSLおよび非選択ワード線WL0〜WL16,WL18〜WL31には、電圧Vread1を与える。
【0095】
これにより、“0”データ(書込み状態のメモリセルトランジスタ)を読出すビット線BL0は電圧Vb1を保ち、“1”データ(消去状態のメモリセルトランジスタ)を読出すビット線BL1は電圧Vb1から接地電位Vssになる。このビット線BL1の電位の変化を、従来と同様に、センスアンプにより検出して、“0”データ,“1”データを判別する。
【0096】
上記したように、データを消去すべきメモリセルトランジスタがつながるワード線の電位を選択的に低下できるようにしている。
【0097】
すなわち、データ消去時には、メモリセルアレイの全ワード線の電位を消去禁止電圧まで昇圧させた後に、消去するメモリセルトランジスタを含む選択ブロックの各ワード線の電位だけを接地するようにしている。これにより、データの消去を行わない非選択ブロックの各ワード線の電位を、ワード線とセル領域のp型ウェルとの容量カップリングにより昇圧せずとも、p型ウェルと同一レベルにすることが容易に可能となる。したがって、非選択ブロックのワード線につながるメモリセルトランジスタでのデータ消去を確実に防止できるようになるものである。
【0098】
また、一旦は昇圧させたワード線の電位を接地するための放電は、ワード線を昇圧する時間よりも時間が短くてすむため、実効的な消去時間の確定が容易に可能となる。
【0099】
なお、本発明は、上記したNAND型フラッシュメモリに限らず、たとえばAND型やDINOR型のフラッシュメモリにも同様に適用できる。
【0100】
その他、本願発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記(各)実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、(各)実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、その構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0101】
【発明の効果】
以上、詳述したようにこの発明によれば、メモリセルのスケーリングにともなって、全容量に対する、ポリシリコン製のワード線とセル領域のPウェルとの容量が小さくなったとしても、非選択ブロックのワード線の電位を十分に昇圧でき、誤消去の問題を改善することが可能になるとともに、実効的な消去時間の確定が容易に可能となる半導体記憶装置およびその動作方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるNAND型フラッシュメモリの全体構成を示すブロック図。
【図2】同じく、図1におけるメモリセルアレイの、一つのNANDセル・ブロックを等価的に示す回路構成図。
【図3】同じく、NANDセル・ブロックのレイアウト例を示す概略平面図。
【図4】同じく、図3のA−A′線に沿って示すNANDセル・ブロックの断面図。
【図5】同じく、図3のB−B′線に沿って示すNANDセル・ブロックの断面図。
【図6】同じく、図1におけるセンスアンプ回路の、一つのセンスアンプの構成例を示す回路図。
【図7】同じく、データ消去動作での各部のバイアス電圧の関係を示すタイミングチャート。
【図8】同じく、データ書込み動作での各部のバイアス電圧の関係を示すタイミングチャート。
【図9】同じく、データ書込み動作での電圧関係を説明するために、二つのビット線を取り出して示すNANDセル・ブロックの概略構成図。
【図10】同じく、書込みベリファイ動作での電圧関係を説明するために、二つのビット線を取り出して示すNANDセル・ブロックの概略構成図。
【図11】同じく、通常のデータ読出し動作における各部のバイアス電圧の関係を説明するために示す概略図。
【図12】従来技術とその問題点を説明するために、メモリセルアレイにおける一つのNANDセル・ブロックを等価的に示す回路構成図。
【図13】同じく、従来のデータ消去、読出し、書込み動作における各部のバイアス電圧の関係を説明するために示す概略図。
【符号の説明】
1…NANDセル・ブロック
10…p型シリコン基板
11…n型ウェル
12…p型ウェル
13…素子分離絶縁膜
14…トンネル酸化膜
15…浮遊ゲート
16…層間ゲート絶縁膜
17…制御ゲート
18…層間絶縁膜
19…金属配線層
21,21a,21b…ソース/ドレイン拡散層
51…メモリセルアレイ(NANDセルアレイ)
52…ロウデコーダ
53…センスアンプ回路(センスアンプ/データラッチ)
54…カラムデコーダ
55…カラムゲート
56…昇圧回路
57…制御回路
58…データ入出力(I/O)バッファ
61…データラッチ回路
WLj(WL0,WL1,…,WL31)…ワード線
BLi(BL0,BL1,…,BL4223)…ビット線
MC0〜MC31,MC170,MC171…メモリセルトランジスタ
SST…選択トランジスタ(ビット線側)
GST…選択トランジスタ(ソース線側)
SSL,GSL…選択ゲート線
SL…ソース線
I1,I2…インバータ
Q,Qb…ノード
M1,M3…トランスファゲートNMOSトランジスタ
M2,M4,M5,M6…NMOSトランジスタ
M7…センス用NMOSトランジスタ
M8,M9…カラム選択NMOSトランジスタ
Claims (13)
- 半導体基板上に設けられ、ワード線にそれぞれ接続された書き換え可能なメモリセルを複数個接続したメモリセルユニットがアレイ状に配列されたメモリセルアレイと、
前記ワード線を選択するワード線選択手段と、
前記半導体基板および前記ワード線の電位を昇圧する昇圧回路と、
前記メモリセルのデータを消去する際、前記昇圧回路により前記半導体基板および前記ワード線のすべての電位を消去電圧に昇圧させた後に、前記ワード線選択手段によって選択されたワード線の電位のみを低下させる制御手段と
を具備したことを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記メモリセルアレイは、所定個の前記メモリセルユニットからなる、複数のセル・ブロックにより構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 前記ワード線選択手段は、前記メモリセルのデータを消去する際、前記ワード線を、前記セル・ブロック単位で選択することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 半導体基板上に設けられ、複数のワード線にそれぞれ接続された書き換え可能な不揮発性メモリセルが複数個直列に接続され、かつ、その一端が複数のビット線にそれぞれ接続されるとともに、他端が共通のソース線にそれぞれ接続されたNAND型メモリセルユニットがアレイ状に配列されたメモリセルアレイと、
前記ワード線を選択するワード線選択手段と、
前記ビット線を選択するビット線選択手段と、
前記ビット線にそれぞれビット線トランスファゲートを介して接続された、ラッチ機能を有するセンスアンプ回路と、
前記半導体基板および前記ワード線の電位を昇圧する昇圧回路と、
前記不揮発性メモリセルのデータを消去する際、前記昇圧回路により前記半導体基板および前記ワード線のすべての電位を消去電圧に昇圧させた後に、前記ワード線選択手段によって選択されたワード線の電位のみを低下させる制御手段と
を具備したことを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記NAND型メモリセルユニットは、前記不揮発性メモリセルを直列に接続したメモリセル列と、このメモリセル列と前記ビット線との間に直列に接続されたビット線側選択ゲートと、前記メモリセル列と前記ソース線との間に直列に接続されたソース線側選択ゲートとを備えて構成されることを特徴とする請求項4に記載の半導体記憶装置。
- 前記不揮発性メモリセルのデータを消去する際、前記ワード線選択手段により選択状態とされた全ワード線と、全ビット線側選択ゲートと、全ソース線側選択ゲートと、前記メモリセルアレイが形成されている前記半導体基板内のウェルとに対して、前記昇圧回路からの消去電圧が印加され、その後、前記ワード線選択手段によってセル・ブロック単位で選択された、データを消去すべき前記不揮発性メモリセルが接続されたワード線の電位のみを接地させることを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
- 前記不揮発性メモリセルにデータを書込む際、前記ワード線選択手段によって選択されたセル・ブロック内の全ソース線側選択ゲートが導通状態となり、前記セル・ブロック内のメモリセル列の全チャネル電位が、前記ソース線からの書込み禁止電圧により充電され、その後、前記セル・ブロック内の全ソース線側選択ゲートが非導通状態となり、かつ、前記センスアンプ回路でラッチされた、データを書込むべき前記不揮発性メモリセルが接続されたワード線に関するページデータにもとづいて、前記セル・ブロック内の前記ビット線側選択ゲートが導通状態となって、データ書込みを行うメモリセル列のチャネル電位のみを前記センスアンプ回路を介して接地させることを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
- 前記半導体基板は第1導電型の半導体不純物層であり、この半導体基板内には第2導電型の半導体不純物層からなる第1のウェルが形成され、この第1のウェル内には第1導電型の半導体不純物層からなる第2のウェルが形成され、この第2のウェル上に前記メモリセルアレイが形成されていることを特徴とする請求項4、5、6、7に記載の半導体記憶装置。
- 前記メモリセルアレイは、所定個の前記NAND型メモリセルユニットからなる、複数のセル・ブロックにより構成されてなることを特徴とする請求項4、5、6、7に記載の半導体記憶装置。
- 前記ワード線選択手段は、前記メモリセルのデータを消去する際、前記ワード線を、前記セル・ブロック単位で選択することを特徴とする請求項4、5、6、7に記載の半導体記憶装置。
- 半導体基板上に設けられ、ワード線にそれぞれ接続された書き換え可能なメモリセルを複数個接続したメモリセルユニットがアレイ状に配列されたメモリセルアレイと、
前記ワード線を選択するワード線選択手段と、
前記半導体基板および前記ワード線の電位を昇圧する昇圧回路と
を具備し、
前記メモリセルのデータを消去する際、前記昇圧回路により前記半導体基板および前記ワード線のすべての電位を消去電圧に昇圧させた後に、前記ワード線選択手段によって選択されたワード線の電位のみを低下させることを特徴とする半導体記憶装置の動作方法。 - 半導体基板上に設けられ、複数のワード線にそれぞれ接続された書き換え可能な不揮発性メモリセルが複数個直列に接続され、かつ、その一端が複数のビット線にそれぞれ接続されるとともに、他端が共通のソース線にそれぞれ接続されたNAND型メモリセルユニットがアレイ状に配列されたメモリセルアレイと、
前記ワード線を選択するワード線選択手段と、
前記ビット線を選択するビット線選択手段と、
前記ビット線にそれぞれビット線トランスファゲートを介して接続された、ラッチ機能を有するセンスアンプ回路と、
前記半導体基板および前記ワード線の電位を昇圧する昇圧回路と
を具備し、
前記不揮発性メモリセルのデータを消去する際、前記昇圧回路により前記半導体基板および前記ワード線のすべての電位を消去電圧に昇圧させた後に、前記ワード線選択手段によって選択されたワード線の電位のみを低下させることを特徴とする半導体記憶装置の動作方法。 - 前記不揮発性メモリセルにデータを書込む際、前記ワード線選択手段によって選択されたセル・ブロック内のメモリセル列の全チャネル電位が、前記ソース線からの書込み禁止電圧により充電され、その後、前記センスアンプ回路でラッチされた、データを書込むべき前記不揮発性メモリセルが接続されたワード線に関するページデータにもとづいて、データ書込みを行うメモリセル列のチャネル電位のみを前記センスアンプ回路を介して接地させることを特徴とする請求項12に記載の半導体記憶装置の動作方法。
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