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JP3729080B2 - ロック検出器 - Google Patents

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JP3729080B2
JP3729080B2 JP2001102886A JP2001102886A JP3729080B2 JP 3729080 B2 JP3729080 B2 JP 3729080B2 JP 2001102886 A JP2001102886 A JP 2001102886A JP 2001102886 A JP2001102886 A JP 2001102886A JP 3729080 B2 JP3729080 B2 JP 3729080B2
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秀之 野坂
清 石井
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信や無線通信で広く利用される位相同期回路(PLL)の同期状態(ロック/アンロック)を判別するロック検出器に関し、特にクロック再生回路など入力信号がランダムデータである場合のPLLの同期状態を正確に判別するロック検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12はクロック再生回路(参考文献:C.R.Hogge,JR.,"A Self Correcting Clock Recovery Circuit",Journal of Lightwave Tech.,vol.LT-3,No.6,1985, p1323)と、これに付加された従来のロック検出器(参考文献:R.C.Den Dulk, "Digital PLL Lock-Detection Circuit",IEEE Electronics Letters, Vol.24,No.14,1988,p880)を示す図である。
【0003】
クロック再生回路36は、位相比較回路11、差動増幅器5、ループフィルタ6、電圧制御発振器(以下、VCOと略記する)7から構成される。このうち位相比較回路11は、D型フリップフロップ(以下、DFFと略記する)1、EXORゲート2、遅延回路3、EXORゲート4から構成される。また、従来のロック検出器18は、遅延回路12、DFF13、直流検波器14、電圧比較器15から構成される。
【0004】
クロック再生回路36は、データ入力端子8から入力データ信号Dinを入力し、このデータ信号Dinからクロック信号CLKを再生してクロック出力端子10に出力し、さらにDFF1による識別器においてデータ信号Dinを再生したデータ信号Qをデータ出力端子9に出力する。
【0005】
次にこのクロック再生回路36の動作を説明する。図13はクロック再生回路と従来のロック検出器の動作を表す波形である。図13において、(a)は入力データ信号Din、(b)は再生クロック信号CLK、(c)は再生データ信号Q、(d)は遅延回路3の出力信号(遅延信号)Delay、(e)はEXORゲート2の出力信号(位相比較信号)PC、(f)はEXORゲート4の出力信号(エッジ密度信号)ED、(g)は遅延回路12の出力信号CD、(h)はDFF13の出力信号LD、(i)はロック検出器18の出力信号LDETである。
【0006】
DFF1は、入力データ信号Dinを再生クロック信号CLKで打ち抜くことにより、入力データ信号Dinの再生データである再生データ信号Qをデータ出力端子9に出力する。
【0007】
ここで、DFF1が正常に動作を行うのに最も余裕がある入力データ信号Dinと再生クロック信号CLKとの位相関係は、再生クロック信号CLKの立ち上がりが入力データ信号Dinのエッジの中間に位置する場合である。この位相関係の場合を図13(II)に示す。
【0008】
また、(II)の状態と比較して再生クロック信号CLKの位相が進んでいる場合を図13(I)に、(II)の状態と比較して再生クロック信号CLKの位相が遅れている場合を図13(III)に、それぞれ記載した。一方、遅延回路3の遅延時間を入力データの1/2シンボルに設定すると、図13(II)の位相関係では遅延回路3の出力信号Delayは再生データ信号Qと一致する。
【0009】
EXORゲート2は入力データ信号Dinと再生データ信号Qとの排他的論理和を演算して位相比較信号PCを出力し、EXOR4は入力データ信号Dinと遅延信号Delayとの排他的論理和を演算してエッジ密度信号EDを出力する。差動増幅器5は位相比較信号PCからエッジ密度信号EDを減算演算し、ループフィルタ6はその減算結果の高周波成分を制限してVCO7に制御電圧として送出する。
【0010】
図13(II)の位相関係では、再生データ信号Qと遅延信号Delayは一致するため、位相比較信号PCとエッジ密度信号EDも一致する。従つて差動増幅器5の出力はゼロとなりループフィルタ6の出力(VCO7の制御電圧)は一定であり、位相同期が維持される。
【0011】
図13(I)の位相関係(CLK位相が進んでいる場合)では、遅延信号Delayに対して再生データ信号Qの位相が進むため、位相比較信号PCのパルス幅が位相の進み分に比例して狭くなる。この結果、差動増幅器5の出力は負の値をとり、ループフィルタ6の出力(VCO7の制御電圧)は電圧を下げる方向に変化し、VCO7の位相を遅らせる制御となることにより位相同期が維持される。
【0012】
反対に、図13(III)の位相関係(CLK位相が遅れている場合)では、遅延信号Delayに対して再生データ信号Qの位相が遅れるため、位相比較信号PCのパルス幅が位相の進み分に比例して広くなる。この結果、差動増幅器5の出力は正の値をとり、ループフィルタ6出力(VCO7の制御電圧)は電圧を上げる方向に変化し、VCO7の位相を進める制御となることにより位相同期が維持される。
【0013】
なお、ループフィルタ6にチャージポンプなどの理想的な完全積分器を使用する場合には、VCO7の自走周波数にかかわらず図13(II)に示す位相関係が実現されるが、ループフィルタ6にパッシブフィルタなどの不完全積分器を使用する場合には、VCO7の自走周波数次第で(I)〜(III)を含む様々な位相関係で位相同期が実現される可能性がある。以降、ループフィルタ6として不完全積分器を使用した場合を例に説明する。
【0014】
次に、従来のロック検出器18の動作を説明する。遅延回路12の出力信号CDは再生クロック信号CLKを90度または270度遅延させる。図13(g)には270度遅延の場合の遅延回路12の出力信CDを記載した。DFF13はこの遅延信号CDを入力データ信号Dinで打ち抜き信号LD(b)を出力する。図13(a)(g)より、図13に示す3種の位相関係((I)〜(III))では、(h)の信号LDは常にローとなる。
【0015】
一方、クロック再生回路36がアンロック状態の場合には、入力データ信号Dinと遅延信号CDの位相関係が絶えず変化するため、信号LDにはハイとローとが交互に現れることになる。従って、この信号LDが一定であるか、ハイとローとが交互に現れるか、を判別すれば、ロックとアンロックの判別が可能である。直流検波器14と電圧比較器15はこの判別を行うために挿入されている。
【0016】
図14(a)〜(c)は従来のロック検出器18の動作を示す図である。図14(a)に入力データ信号Dinのビットレートに対するDFF13の出力信号LDの特性を表す。ビットレートを変化させた場合にロック状態が維持されるビットレートの範囲はロックレンジと呼ばれる。ロックレンジ内ではビットレートと、Din−CLKの位相関係が1対1に対応する。すなわち、ロックレンジの中央でロックが実現している場合には、位相関係は図13(II)の状態であり、ロックレンジ下側でロックが実現している場合には、(II)の場合よりもVCO7の制御電圧を下げる制御が実現しており、図13(I)のようにCLK位相が進んだ状態となる。反対に、ロックレンジ上側でロックが実現している場合には、(II)の場合よりもVCO7の制御電圧を上げる制御が実現しており、図13(III)のようにCLK位相が進んだ状態となる。
【0017】
図14(a)に示すように、(II)の状態よりもさらにCLK位相が進んでもロックを維持することができ、また、(III)の状態よりもさらにCLK位相が遅れてもロックを維持することができる。
【0018】
一方、図13における位相関係(I)(II)(III)のすべてにおいて、DFF13の出力信号LDはローとなるが、(II)の状態よりもさらにCLK位相が進んだ場合や、(III)の状態よりもさらにCLK位相が遅れた場合にはDFF13の出力信号LDはハイとなる。そのハイとローの境目はビットレートの変化に対してはっきり分かれるのではなく、位相同期回路特有の位相の揺らぎによりハイとローが交互に現れる境界領域が存在する。
【0019】
直流検波器14は信号LDの振幅を直流レベルに変換する。図15(a)は直流検波器14の実現例である。図において、25は容量、26、27はダイオード、28は容量、29は抵抗、30は入力端子、31は出力端子である。入力端子30にハイとローが交互に現れる信号が入力された場合には、出力端子31に高い電圧が現れ、ハイ叉はローの一定電圧が入力される場合には接地電圧が出力される。
【0020】
図14(b)に入力データ信号Dinのビットレートに対する直流検波器14の出力信号DDの特性を表す。図に示すように、信号LDにハイとローが交互に現れる領域において、信号DDが高いレベルになる。電圧比較器15の基準電圧VRを適当な値に設定することにより、ロック時には電圧比較器15の出力信号(すなわちロック検出器18の出力信号)LDETがロー、アンロック時には出力信号LDETがハイとなり(図14(c))、ロック/アンロックの判別を行うことができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、従来のロック検出器18はロック/アンロックの判別が可能であるものの、図14(c)に示すように、ロック状態であるにも関わらずアンロックと誤判別してしまう領域が2ケ所存在する。この誤検出部分がビットレートのどの位置に現れるかは、遅延回路12の遅延量により決定されるが、ジッタ耐性を考慮すると、この誤検出部分が実際に運用する入力データ信号Dinのビットレートからできるだけ離れるように遅延量を設計する必要がある。
【0022】
VCO7の調整によりロックレンジの中心と運用する入力データ信号Dinのビットレートとを一致させた場合を仮定すると、遅延回路12の遅延量が90度または270度(図14(c))の場合に、誤検出部分が実際に運用する入力データ信号Dinのビットレート(=ロックレンジの中心)から最も離れた位置に現れることになる。このように、従来のロック検出器18では、遅延回路12の遅延量の高い精度での調整が必要となるという問題がある。
【0023】
さらに、従来のロック検出器18における直流検波器14は、図15(a)に示すダイオード26、27の電圧降下分の振幅をロスするため、その出力振幅が小さくなり電圧比較器15における弁別の精度を高くとれないことに加え、ダイオード26、27の電圧降下は一般的に温度依存性が高く安定的なロック検出には温度補償を施す必要がある。このように、従来のロック検出器18では、精度を高くとることが難しい直流検波器14を使用しなければならない問題がある。
【0024】
そこで、直流検波器14の代わりに図15(b)に示す積分器を使用することもできる(同図において、32は抵抗、33は容量、34は入力端子、35は出力端子である。)が、直流検波器14が所定の周波数領域成分の電圧振幅を直流電圧に変換するのに対して、積分器は直流成分を含む全周波数領域を直流に変換してしまう。
【0025】
このため、DFF13の出力信号LDがハイの場合は(それが一定に保たれる場合でも)積分器出力には高い電圧が現れることになり、図14(c)において2ケ所の誤検出部分外側のすべての領域で、ロック状態であるのにも関わらずアンロックと誤って判別することになる。すなわち、従来のロック検出器18において直流検波器14を単に積分器に置き換えた場合には、ロックレンジの約半分の領域が誤検出領域となることになる。
【0026】
したがって、本発明の第1の目的は、遅延回路12のような高い精度での調整が必要な回路を取り除き、無調整でロック/アンロックの判別を行うことができるロック検出器を提供することにある。
【0027】
本発明の第2の目的は、精度を高くとることが難しい直流検波器を取り除き、積分器などの簡単な回路でロック/アンロックの判別を行うことができるロック検出器を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
このため請求項1の発明は、電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、入力データ信号に対する前記電圧制御発振器の出力信号の位相差を検出しこの位相差に比例した直流電圧成分を含む位相比較信号PC及び前記入力データ信号のエッジ密度を検出しこのエッジ密度に比例した直流電圧成分を含むエッジ密度信号EDを出力する位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取り出し前記電圧制御発振器に制御電圧として送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、前記位相比較信号PCと前記エッジ密度信号EDとの減算を行う差動増幅器と、該差動増幅器の出力信号の所定の周波数領域成分の電圧振幅を直流電圧に変換する直流検波器と、該直流検波器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器とした。
【0029】
請求項2の発明は、電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、入力データ信号に対する前記電圧制御発振器の出力信号の位相差を検出しこの位相差に比例した直流電圧成分を含む位相比較信号PC及び前記入力データ信号のエッジ密度を検出しこのエッジ密度に比例した直流電圧成分を含むエッジ密度信号EDを出力する位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取り出し前記電圧制御発振器に制御電圧として送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、前記位相比較信号PCと前記エッジ密度信号EDとの排他的論理和を演算するEXORゲートと、該EXORゲートの出力信号の所定の周波数領域成分の電圧振幅を直流電圧に変換する直流検波器と、該直流検波器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器とした。
【0030】
請求項3の発明は、電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、入力データ信号に対する前記電圧制御発振器の出力信号の位相差を検出しこの位相差に比例した直流電圧成分を含む位相比較信号PC及び前記入力データ信号のエッジ密度を検出しこのエッジ密度に比例した直流電圧成分を含むエッジ密度信号EDを出力する位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取り出し前記電圧制御発振器に制御電圧として送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、前記位相比較信号PCと前記エッジ密度信号EDとの排他的論理和を演算するEXORゲートと、該EXORゲートの出力信号の直流成分を取り出す積分器と、該積分器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器とした。
【0031】
請求項4の発明は、電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の出力をクロックとして入力して入力データ信号を識別する識別器と、前記入力データ信号と前記識別器の出力信号との排他的論理和演算を行い位相比較信号PCを出力する第1のEXORゲート、前記入力データ信号を遅延させる遅延回路及び該遅延回路の出力信号と前記入力データ信号との排他的論理和演算を行いエッジ密度信号EDを出力する第2のEXORゲートを備える位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取出し前記電圧制御発振器に送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、前記識別器の出力信号と前記遅延回路の出力との排他的論理和演算を行う第3のEXORゲートと、該第3のEXORゲートの出力信号の所定の周波数領域成分の電圧振幅を直流電圧に変換する直流検波器と、該直流検波器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器とした。
【0032】
請求項5の発明は、電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の出力をクロックとして入力して入力データ信号を識別する識別器と、前記入力データ信号と前記識別器の出力信号との排他的論理和演算を行い位相比較信号PCを出力する第1のEXORゲート、前記入力データ信号を遅延させる遅延回路及び該遅延回路の出力信号と前記入力データ信号との排他的論理和演算を行いエッジ密度信号EDを出力する第2のEXORゲートを備える位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取出し前記電圧制御発振器に送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、前記識別器の出力信号と前記遅延回路の出力信号との排他的論理和演算を行う第3のEXORゲートと、該第3のEXORゲートの出力信号の直流成分を取り出す積分器と、該積分器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器とした。
【0033】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1はクロック再生回路とそれに接続された本発明の第1の実施形態のロック検出器を示す回路図である。クロック再生回路36は、位相比較回路11と差動増幅器5とループフィルタ6とVCO7とから構成され、位相比較回路11は、DFF1とEXORゲート2と遅延回路3とEXORゲート4とから構成されている。また、本実施形態のロック検出器20は、差動増幅器19と直流検波器14と電圧比較器15とから構成されている。
【0034】
図2は、クロック再生回路および本発明の第1の実施形態のロック検出器の動作を表すタイミングチャートである。図において(a)は入力データ信号Din、(b)は再生クロック信号CLK、(c)は再生データ信号Q、(d)は遅延回路3の出力信号(遅延信号)Delay、(e)はEXORゲート2の出力信号(位相比較信号)PC、(f)はEXORゲート4出力信号(エッジ密度信号)ED、(g)は差動増幅器19の出力信号LD、(h)は電圧比較器15の出力信号すなわちロック検出器20の出力信号LDETである。
【0035】
すでに説明したように、クロック再生回路36は入力データ信号Dinを入力し、再生クロック信号CLKおよびその入力データ信号Dinの再生データである再生データ信号Qを出力する。
【0036】
識別器であるDFF1が正常に動作を行うのに最も余裕がある入力データ信号Dinと再生クロック信号CLKとの位相関係の場合を図2(II)に示す。また、(II)の状態と比較してCLK位相が進んでいる場合を図2(I)に、(II)の状態と比較してCLK位相が遅れている場合を図2(III)に、それぞれ記載した。
【0037】
図2(I)の位相関係(CLK位相が進んでいる場合)では、遅延信号Delayに対して再生データ信号Qの位相が進むため、位相比較信号PCのパルス幅が位相の進み分に比例して狭くなる。この結果、差動増幅器5の出力信号は負の値をとり、ループフィルタ6の出力信号(VCO7の制御電圧)は電圧を下げる方向に変化し、VCO7の位相を遅らせる制御となることにより、位相同期が維持される。
【0038】
反対に、図2(III)の位相関係(CLK位相が遅れている場合)では遅延信号Delayに対して再生データ信号Qの位相が遅れるため、位相比較信号PCのパルス幅が位相の進み分に比例して広くなる。この結果、差動増幅器5の出力信号は正の値をとり、ループフィルタ6の出力信号(VCO7の制御電圧)は電圧を上げる方向に変化し、VCO7の位相を進める制御となることにより、位相同期が維持される。
【0039】
なお、ここで例示するクロック再生回路36では、ループフィルタ6にパッシブフィルタなどの不完全積分器を使用するものとして説明する。この場合、VCO7の自走周波数次第で(I)〜(III)を含む様々な位相関係で位相同期が実現される可能性がある。
【0040】
次に、本実施形態のロック検出器20の動作を説明する。差動増幅器19は、EXORゲート2の位相比較信号PCとEXORゲート4のエッジ密度信号EDとを入力し、減算演算を行い出力信号LDを出力する。
【0041】
最適な位相関係の場合(図2(II))には、位相比較信号PCとエッジ密度信号EDとが一致するので、出力信号LDは所定の値(中間的な電位)となる。
【0042】
一方、CLK位相が進んでいる場合(図2(I))には、位相比較信号PCのパルスがエッジ密度信号EDと比較して細くなるため、出力信号LDは低電位方向のパルスを含むことになる。反対に、CLK位相が遅れている場合(図2(III))には、位相比較信号PCのパルスがエッジ密度信号EDと比較して太くなるため、出力信号LDは高電位方向のパルスを含むことになる。
【0043】
図3は本実施形態のロック検出器20の動作を示す図である。図3(a)に入力データ信号Dinのビットレートに対する直流検波器14の出力信号DDの特性を表す。最適な位相関係の場合(図3(II))には、出力信号LDがほぼ一定電圧となるため、直流検波器14の出力信号DDは接地電位に近い電圧となる。
【0044】
一方、CLK位相が進んでいる場合(図3(I))には、出力信号LDがパルスを含むため、出力信号DDは(II)よりも高い電位となる。ここで、CLK位相が進めば進むほど出力信号LDのパルス幅が広がり、出力信号DDはより高い電圧として観測される。
【0045】
同様に、CLK位相が遅れている場合(図3(III))にも、出力信号LDがパルスを含むため、出力信号DDは(II)よりも高い電位となる。ここで、CLK位相が遅れれば遅れるほど出力信号LDのパルス幅が広がり、出力信号DDはより高い電圧として観測される。
【0046】
一方、クロック再生回路36がアンロック状態の場合には、入力データ信号Dinと再生クロック信号CLKの位相関係が絶えず変化するため、出力信号LDのパルス幅は周期的に変化し、出力信号DDは高い電位となる。
【0047】
図3(b)に入力データ信号Dinのビットレートに対するロック検出器20の出力信号LDETの特性を表す。電圧比較器15の基準電圧VRを適当な値に設定することにより、ロック時には電圧比較器15の出力信号(すなわちロック検出器20の出力信号)LDETがロー、アンロック時にはLDETがハイとなり、ロック/アンロックの判別を行うことができる。
【0048】
本実施形態のロック検出器20は、従来のロック検出器18(図12)で高い精度の調整を必要とした遅延回路が不要であるため、無調整でロック/アンロックを検出することが可能である。また、図3(b)に示すように、本実施形態のロック検出器20は、従来のロック検出器で問題となっていた、ロック状態をアンロックと誤検出する領域を消滅させることができる。
【0049】
なお、図3(a)に示す基準電圧VRを低く設定し過ぎるとロックレンジの両端部分に、ロック状態をアンロックと誤検出する領域が発生してしまうが、通常ロックレンジの中心付近で同期するようにVCO7の自走周波数を調整するため、このような誤検出領域が存在しても運用上問題が発生することがない。
【0050】
[第2の実施形態]
図4はクロック再生回路とそれに接続された本発明の第2の実施形態のロック検出器を示す回路図である。本実施形態のロック検出器22は、EXORゲート21と直流検波器14と電圧比較器15とから構成されている。
【0051】
図5は、クロック再生回路および本発明の第2の実施形態のロック検出器22の動作を表すタイミングチャートである。図において(a)は入力データ信号Din、(b)は再生クロック信号CLK、(c)は再生データ信号Q、(d)は遅延回路3の出力信号(遅延信号)Delay、(e)はEXORゲート2の出力信号(位相比較信号)PC、(f)はEXORゲート4の出力信号(エッジ密度信号)ED、(g)はEXORゲート21の出力信号LD、(h)は電圧比較器15の出力信号すなわちロック検出器22の出力信号LDETである。
【0052】
すでに説明したように、クロック再生回路36は入力データ信号Dinを入力し、再生クロック信号CLKおよび再生データ信号Qを出力する。識別器であるDFF1が正常に動作を行うのに最も余裕がある入力データ信号Dinと再生クロック信号CLKとの位相関係の場合を図5(II)に示す。また、(II)の状態と比較してCLK位相が進んでいる場合を図5(I)に、(II)の状態と比較してCLK位相が遅れている場合を図5(III)に、それぞれ記載した。
【0053】
次に本実施形態のロック検出器22の動作を説明する。EXORゲート21は、EXORゲート2の位相比較信号PCとEXORゲート4のエッジ密度信号EDとを入力し、排他的論理和演算を行い出力信号LDを出力する。最適な位相関係の場合(図5(II))には、位相比較信号PCとエッジ密度信号EDとが一致するので、出力信号LDは常にローとなる。
【0054】
一方、CLK位相が進んでいる場合(図5(I))、あるいはCLK位相が遅れている場合(図5(III))には位相比較信号PCのパルスとエッジ密度信号EDのパルスとでパルス幅に差が発生するため、位相比較信号PCとエッジ密度信号EDとで不一致が発生する。EXORゲート21はこの不一致を検出した場合にその出力信号LDをハイにする。
【0055】
図6は本実施形態のロック検出器22の動作を示す図である。図6(a)に入力データ信号Dinのビットレートに対する直流検波器14の出力信号DDの特性を表す。最適な位相関係の場合(図6(II))には、出力信号LDが常にローであるので、直流検波器14の出力信号DDは接地電位に近い電圧となる。
【0056】
一方、CLK位相が進んでいる場合(図6(I))には、出力信号LDがパルスを含むため、出力信号DDは(II)よりも高い電位となる。ここで、CLK位相が進めば進むほど出力信号LDのパルス幅が広がり、出力信号DDはより高い電圧として観測される。
【0057】
同様に、CLK位相が遅れている場合(図6(III))にも、出力信号LDがパルスを含むため、出力信号DDは(II)よりも高い電位となる。ここで、CLK位相が遅れれば遅れるほど出力信号LDのパルス幅が広がり、出力信号DDはより高い電圧として観測される。
【0058】
図6(b)に入力データDinのビットレートに対するロック検出器22の出力信号LDETの特性を表す。電圧比較器15の基準電圧VRを適当な値に設定することにより、ロック時には電圧比較器15の出力信号(すなわちロック検出器22の出力信号)LDETがロー、アンロック時にはLDETがハイとなり、ロック/アンロックの判別を行うことができる。
【0059】
本実施形態のロック検出器22は、従来のロック検出器18で高い精度の調整を必要とした遅延回路12が不要であるため、無調整でロック/アンロックを検出することが可能である。また、図6(b)に示すように、本実施形態のロック検出器22は、従来のロック検出器で問題となっていた、ロック状態をアンロックと誤検出する領域を消滅させることができる。
【0060】
なお、図6(a)に示す基準電圧VRを低く設定し過ぎると、ロックレンジの両端部分に、ロック状態をアンロックと誤検出する領域が発生してしまうが、通常ロックレンジの中心付近で同期するようにVCO7の自走周波数を調整するため、このような誤検出領域が存在しても運用上問題が発生することがない。
【0061】
[第3の実施形態]
図7はクロック再生回路とそれに接続された本発明第3の実施形態のロック検出器を示す回路図である。本実施形態のロック検出器24は、EXORゲート21と積分器23と電圧比較器15とから構成されている。
【0062】
本実施形態は、第2の実施形態のロック検出器における直流検波器14を積分器23に置き換えた構成である。従って、クロック再生回路36の動作及びロック検出器24内のEXORゲート21の出力信号LDまでの動作は、第2の実施形態の動作(図5(a)〜(g))と同一であるので説明を省略する。
【0063】
本実施形態の積分器23は、例えば図15(b)に示す回路で実現できる。図において、入力端子34に与えられた電圧は抵抗器32及び容量33により積分され出力端子35に与えられる。
【0064】
図5に示したように、EXORゲート21の出力信号LDは、最適な位相関係(図5(II))では常にローであり、CLK位相が進んでいる場合(図5(I))またはCLK位相が遅れている場合(図5(III))には短いハイのパルスが現れる。ここでこのパルス幅は、CLK位相が進めば進むほど、または遅れれば遅れるほど広くなる。すなわち、CLK位相が進めば進むほど出力信号LDのパルス幅が太り、積分器23の出力信号DDはより高い電圧として観測され、CLK位相が遅れれば遅れるほど出力信号LDのパルス幅が太り、出力信号DDはより高い電圧として観測される。
【0065】
従って、本実施形態の積分器23の出力信号DDの入力データ信号Dinのビットレート依存性は、第2の実施形態のロック検出器における直流検波器14の出力信号DDの入力データ信号Dinのビットレート依存性(図6(a))と同一の形状となる。
【0066】
本実施形態のロック検出器24は、第2の実施形態の特長であった、無調整、誤検出領域の消滅、の利点が維持されるのに加え、本発明の別の目的である、ロック検出器内にける直流検波器の削除をも実現するものである。すなわち、本実施形態によれば、精度を高くとることが難しい直流検波器を用いることなく、高い精度の調整が必要であった遅延回路(ロック検出器内)を用いることなく、誤検出領域が存在しないロック検出器を実現することができる。
【0067】
[第4の実施形態]
図8は、クロック再生回路とそれに接続された本発明の第4の実施形態のロック検出器を示す回路図である。本実施形態のロック検出器22Aは、EXORゲート21と直流検波器14と電圧比較器15とから構成されている。
【0068】
図9は、クロック再生回路および本発明の第4の実施形態のロック検出器22Aの動作を表すタイミングチャートである。図において(a)は入力データ信号Din、(b)は再生クロック信号CLK、(c)は再生データ信号Q、(d)は遅延回路3の出力信号(遅延信号)Delay、(e)はEXORゲート2の出力信号(位相比較信号)PC、(f)はEXORゲート4の出力信号(エッジ密度信号)ED、(g)はEXORゲート21の出力信号LD、(h)は電圧比較器15の出力信号すなわちロック検出器22Aの出力信号LDETである。
【0069】
すでに説明したように、クロック再生回路36は入力データ信号Dinを入力し、再生クロック信号CLKおよび入力データ信号Dinの再生データ信号Qを出力する。
【0070】
識別器であるDFF1が正常に動作を行うのに最も余裕がある入力データ信号Dinと再生クロック信号CLKとの位相関係の場合を図9(II)に示す。また、(II)の状態と比較してCLK位相が進んでいる場合を図9(I)に、(II)の状態と比較してCLK位相が遅れている場合を図9(III)に、それぞれ記載した。
【0071】
次に、本実施形態のロック検出器22Aの動作を説明する。EXORゲート21は、DFF1の出力である再生データ信号Qと遅延回路3の出力である遅延信号Delayとを入力し、排他的論理和演算を行い出力信号LDを出力する。最適な位相関係の場合(図9(II))には、入力データ信号Qと遅延信号Delayとが一致するので、出力信号LDは常にローとなる。
【0072】
一方、CLK位相が進んでいる場合(図9(I))、あるいはCLK位相が遅れている場合(図9(III))には、入力データ信号Qと遅延信号Delayとの間で立ち上がり位置及び立ち下がり位置に差が発生するため、入力データ信号Qと遅延信号Delayとで不一致が発生する。EXORゲート21はこの不一致を検出した場合にその出力信号LDをハイにする。
【0073】
図10は本実施形態のロック検出器22Aの動作を示す説明図である。図10(a)に入力データ信号Dinのビットレートに対する直流検波器14の出力信号DDの特性を表す。最適な位相関係の場合(図9(II))には、出力信号LDが常にローであるので、直流検波器14の出力信号DDは接地電位に近い電圧となる。
【0074】
一方、CLK位相が進んでいる場合(図9(I))には、出力信号LDがパルスを含むため、出力信号DDは(II)よりも高い電位となる。ここで、CLK位相が進めば進むほど出力信号LDのパルス幅が広がり、出力信号DDはより高い電圧として観測される。
【0075】
同様に、CLK位相が遅れている場合(図9(III))にも、出力信号LDがパルスを含むため、出力信号DDは(II)よりも高い電位となる。ここで、CLK位相が遅れれば遅れるほど出力信号LDのパルス幅が広がり、出力信号DDはより高い電圧として観測される。
【0076】
図10(b)に入力データ信号Dinのビットレートに対するロック検出器22の出力信号LDETの特性を表す。電圧比較器15の基準電圧VRを適当な値に設定することにより、ロック時には電圧比較器15の出力信号(すなわちロック検出器22の出力信号)LDETがロー、アンロック時にはLDETがハイとなり、ロック/アンロックの判別を行うことができる。
【0077】
本実施形態のロック検出器22Aは、従来のロック検出器18で高い精度の調整を必要とした遅延回路12が不要であるため、無調整でロック/アンロックを検出することが可能である。また、図10(b)に示すように、本実施形態のロック検出器22Aは、従来のロック検出器で問題となっていた、ロック状態をアンロックと誤検出する領域を消滅させることができる。また、本実施形態のロック検出器22Aは、EXORゲート2の出力信号PCとEXORゲート4の出力信号EDとをEXORゲート21に入力するタイプのロック検出器(第2の実施形態、第3の実施形態)と比較して、EXORゲート21に入力される信号の周波数成分を半分に抑えることができるため、信号処理周波数の狭帯域化が可能となり低電力での動作が可能である。よって、同じ性能のデバイスを使用した場合に高いビットレートでの動作が可能である。
【0078】
[第5の実施形態]
図11は、クロック再生回路とそれに接続された本発明の第5の実施形態のロック検出器を示す回路図である。本実施形態のロック検出器24Aは、EXORゲート21と積分器23と電圧比較器15とから構成されている。
【0079】
本実施形態は、第4の実施形態のロック検出器22Aにおける直流検波器14を積分器23に置き換えた構成である。従って、クロック再生回路36の動作及び、ロック検出器24A内のEXORゲート21の出力信号LDまでの動作は、第4の実施形態の動作(図9(a)〜(g))と同一であるので説明を省略する。
【0080】
本実施形態の積分器23は、例えば図15(b)に示す回路で実現できる。図において、入力端子34に与えられた電圧は抵抗器32及び容量33により積分され出力端子35に与えられる。
【0081】
図9に示したように、EXORゲート21の出力信号LDは最適な位相関係(図9(II))では常にローであり、CLK位相が進んでいる場合(図9(I))またはCLK位相が遅れている場合(図9(III))には短いハイのパルスが現れる。
【0082】
ここでこのパルス幅は、CLK位相が進めば進むほど、または遅れれば遅れるほど広くなる。すなわち、CLK位相が進めば進むほど出力信号LDのパルス幅が太り、積分器23の出力信号DDはより高い電圧として観測され、CLK位相が遅れれば遅れるほど出力信号LDのパルス幅が太り、出力信号DDはより高い電圧として観測される。従って、本実施形態の積分器23の出力信号の入力データ信号Dinのビットレート依存性は、第4の実施形態のロック検出器における直流検波器14の入力データ信号Dinビットレート依存性(図10(a))と同一の形状となる。
【0083】
本実施形態のロック検出器24Aは、第4の実施形態の特長であった、無調整、誤検出領域の消滅、信号処理周波数の狭帯域化、の利点が維持されるのに加え、本発明の別の目的である、ロック検出器内にける直流検波器の削除をも実現するものである。すなわち、本実施形態によれば、精度を高くとることが難しい直流検波器を用いることなく、高い精度の調整が必要であった遅延回路(ロック検出器内)を用いることなく、誤検出領域が存在しないロック検出器を実現することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように、本発明のロック検出器は、無調整でロック/アンロックの判別を行うことができる。また、積分器を備える本発明のロック検出器では、直流検波器なしにロック/アンロックの判別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クロック再生回路とそれに接続された本発明の第1の実施形態のロック検出器の回路図である。
【図2】 図1の回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図3】 図1のロック検出器20の動作を示す説明図である。
【図4】 クロック再生回路とそれに接続された本発明の第2の実施形態のロック検出器の回路図である。
【図5】 図4の回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図6】 図4のロック検出器22の動作を示す説明図である。
【図7】 クロック再生回路とそれに接続された本発明の第3の実施形態のロック検出器の回路図である。
【図8】 クロック再生回路とそれに接続された本発明の第4の実施形態のロック検出器の回路図である。
【図9】 図8の回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図10】 図8のロック検出器22Aの動作を示す説明図である。
【図11】 クロック再生回路とそれに接続された本発明の第5の実施形態のロック検出器の回路図である。
【図12】 クロック再生回路とそれに接続された従来のロック検出器の回路図である。
【図13】 図12の回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図14】 図12のクロック検出器18の動作を示す特性図である。
【図15】 (a)は直流検波器の具体的回路図、(b)は積分器の具体的回路図である。
【符号の説明】
1:DFF、2:EXORゲート、3:遅延回路、4:EXORゲート、5:差動増幅器、6:ループフィルタ、7:電圧制御発振器(VCO)、8:データ入力端子、9:データ出力端子、10:クロック出力端子、11:位相比較回路、12:遅延回路、13:DFF、14:直流検波器、15:電圧比較器、16:基準電圧入力端子、17:ロック検出出力端子、18:従来のロック検出器、19:差動増幅器、20:ロック検出器、21:EXORゲート、22,22A:ロック検出器、23:積分器、24,24A:ロック検出器、25,28,33:容量、26,27:ダイオード、29,32:抵抗、30、34:入力端子、31,35:出力端子、36:クロック再生回路。

Claims (5)

  1. 電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、入力データ信号に対する前記電圧制御発振器の出力信号の位相差を検出しこの位相差に比例した直流電圧成分を含む位相比較信号PC及び前記入力データ信号のエッジ密度を検出しこのエッジ密度に比例した直流電圧成分を含むエッジ密度信号EDを出力する位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取り出し前記電圧制御発振器に制御電圧として送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、
    前記位相比較信号PCと前記エッジ密度信号EDとの減算を行う差動増幅器と、該差動増幅器の出力信号の所定の周波数領域成分の電圧振幅を直流電圧に変換する直流検波器と、該直流検波器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器。
  2. 電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、入力データ信号に対する前記電圧制御発振器の出力信号の位相差を検出しこの位相差に比例した直流電圧成分を含む位相比較信号PC及び前記入力データ信号のエッジ密度を検出しこのエッジ密度に比例した直流電圧成分を含むエッジ密度信号EDを出力する位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取り出し前記電圧制御発振器に制御電圧として送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、
    前記位相比較信号PCと前記エッジ密度信号EDとの排他的論理和を演算するEXORゲートと、該EXORゲートの出力信号の所定の周波数領域成分の電圧振幅を直流電圧に変換する直流検波器と、該直流検波器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器。
  3. 電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、入力データ信号に対する前記電圧制御発振器の出力信号の位相差を検出しこの位相差に比例した直流電圧成分を含む位相比較信号PC及び前記入力データ信号のエッジ密度を検出しこのエッジ密度に比例した直流電圧成分を含むエッジ密度信号EDを出力する位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取り出し前記電圧制御発振器に制御電圧として送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、
    前記位相比較信号PCと前記エッジ密度信号EDとの排他的論理和を演算するEXORゲートと、該EXORゲートの出力信号の直流成分を取り出す積分器と、該積分器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器。
  4. 電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の出力をクロックとして入力して入力データ信号を識別する識別器と、前記入力データ信号と前記識別器の出力信号との排他的論理和演算を行い位相比較信号PCを出力する第1のEXORゲート、前記入力データ信号を遅延させる遅延回路及び該遅延回路の出力信号と前記入力データ信号との排他的論理和演算を行いエッジ密度信号EDを出力する第2のEXORゲートを備える位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取出し前記電圧制御発振器に送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、
    前記識別器の出力信号と前記遅延回路の出力との排他的論理和演算を行う第3のEXORゲートと、該第3のEXORゲートの出力信号の所定の周波数領域成分の電圧振幅を直流電圧に変換する直流検波器と、該直流検波器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器。
  5. 電圧によって発振周波数を制御される電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の出力をクロックとして入力して入力データ信号を識別する識別器と、前記入力データ信号と前記識別器の出力信号との排他的論理和演算を行い位相比較信号PCを出力する第1のEXORゲート、前記入力データ信号を遅延させる遅延回路及び該遅延回路の出力信号と前記入力データ信号との排他的論理和演算を行いエッジ密度信号EDを出力する第2のEXORゲートを備える位相比較回路と、該位相比較回路の出力信号から所定の帯域以下の成分を取出し前記電圧制御発振器に送出するループフィルタとを備えるクロック再生回路における、同期状態を判別するロック検出器であって、
    前記識別器の出力信号と前記遅延回路の出力信号との排他的論理和演算を行う第3のEXORゲートと、該第3のEXORゲートの出力信号の直流成分を取り出す積分器と、該積分器の出力信号と所定の電圧とを比較する電圧比較器とを備えることを特徴とするロック検出器。
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