JP3728561B2 - アク分離除去装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は調理器具に属し、煮物の際にスープの液面に浮上したアクを分離して除去する方法、および、上記の方法を実施するに好適なように創作した装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、アク取りに関する従来技術を説明するために示したもので、(A)は鍋1の中のスープ2にアク3が浮いている状態の断面図、(B)は上記のアクをお玉じゃくし4で掬い取っている状態の断面図、(C)はアク取り装置に係る公知の発明(特開平9−252970号公報)において、アクを金網7aで濾別している状態の断面図である。
【0003】
上記図9(A)は、しゃぶしゃぶ料理の例であって、煮物鍋1の中にスープ2を入れ、この中に野菜や肉を入れて煮る。
本発明において煮物鍋とは、食品材料を入れて加熱する容器を総称する意である(以下、単に鍋と略称する)。
本発明において、スープとは、水,湯、だし汁を総称する意である。
本図においては前記の野菜や肉の図示を省略してあるが、これらの煮物からアク3が出て液面に浮かぶ。
上記のアク3をそのままにしておくと、料理の見た目が悪くなるばかりでなく、料理の味が落ちるので、これをスープ2から分離して除去しなければならない。本図1(A),(B)の例では、お玉じゃくし4によって、スープ2と一緒にアク3を掬い取って廃液容器5に移すとともに、スープ容器6に用意してあったスープを注ぎ足して、鍋1内のスープ量を維持する。
【0004】
上述のように、アク3をスープ2と一緒に掬い取って廃液容器に捨ててしまうと、せっかく旨味が出ているスープの一部を捨ててしまうので不経済であるばかりでなく、補給用のスープを予めスープ容器に準備しておかねばならないので手数がかかる。
お玉じゃくし4の中に掬い込むスープの量をなるべく少なくして、アク3を残らず掬い取ろうとすると、高度の熟練と多大の時間とを要する。この操作を手早くやろうとすると、液面にアクを取り残して料理の品質を落としたり、多量のスープを掬い取って捨ててしまったりするといった不具合が有った。
【0005】
図示を省略するが、アクが浮いているスープの液面を覆うように柔軟な濾紙を接触せしめて、上記のアクを濾紙に吸い取らせる方法も公知であり、アク吸取用の紙が市販されている。
しかし、アクを吸い取った濾紙は捨てなければならず、再使用ができない。このため、吸取り用濾紙の費用が消耗品費に加算されて不経済であるばかりでなく、パルプ資源を浪費して地球緑化を妨げ、間接的に地球温暖化を助長して反社会的である。
【0006】
上述の不具合を解消するために提案された図9(C)の公知発明は、アク取り装置7を備えていて、お玉じゃくし4で掬い取ったスープ2(アク3が浮いている)を金網7aで濾過する。アク3は金網によって濾別,捕捉され、スープ2は金網を通り抜けて鍋1の中に還る。このようにして、パルプ資源を浪費することなく、しかもスープ2を無駄にしないで、アク3を濾別,除去することができて経済的であり、先行技術の中では最も進歩した、実用価値の高い、優れた発明である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記の公知発明(図9(C)参照)によると、「肉や野菜のエキスを逃がして旨味を損なうようなことが無く、アクだけを取り除くことができる」という所期の目的が達成されている。
しかし、さらに望むべくは次に述べるような改良の余地が有る。
a.金網7aの目が細かくないと、総べてのアクを取り除くことができず、微粒状のアクは金網を通り抜けてしまう。
b.金網7aの目が細かいと濾過に長時間を要し、アクの浮いたスープを多量に手荒くアク取り装置7に注ぎ込めば、アクと一緒に溢れて鍋1の中へ混りこんでしまう。
c.目の細かい金網にアクが詰まると清掃に手間が掛かる。特に、アカが乾固してコビリ付いてしまうと容易に除去できない。
【0008】
本発明は上述の事情に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、前記公知発明に係るアク取り装置を更に改良し、
「パルプ資源を浪費すること無く、スープを無駄に捨てないで、アクだけを取り除く」という前記公知発明の効果を妨げることなく、
アクの浮いたスープを大量に掬い取ってアク取り機構部分に注ぎ込んでも溢れてしまう虞れが無く、または人手を要しないで自動的にアクおよび油を分離し得る、健康的な調理に好適な技術を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために創作した本発明の基本的な原理について、その実施形態に対応する図5を参照して略述すると次のとおりである。すなわち、
鍋23の中で煮物(図示省略)しているとき、該鍋23内のスープ2の液面に浮いているアク3を迅速,容易に分離して除去するため、
外カップ24aの中に内カップ24bを入れる。該内カップ24bは有底でも無底でも良い(本例では無底)。その下端部付近に下端部連通孔24dを設けて、内カップ24bの側壁の内側と外側とを連通させておく。鍋内のスープ2に浮いているアク3′を、図示しないお玉じゃくしにより、スープ2と一緒に掬い取って内カップ24b内に注ぎ込む。該内カップ24b内のアク3は液面に浮かび、該内カップ24b内の下半部は「アクを含まないスープ」で満たされる。このスープは、下端部連通孔24dを流通して、矢印g,g′のように外カップ24aの上縁からオーバーフローして、アク3だけが内カップ24bの中に捕集される。
【0014】
請求項1に係る発明装置の構成は(図1参照)、外カップ(9)と内カップ(10)とから成り、
上記外カップの中へ内カップを嵌め入れた状態において、外カップの底部付近と内カップの底部付近とが相互に連通しており、
外カップの上縁付近にオーバーフローノズル(9a)が設けられているとともに、
前記内カップの上縁が、上記オーバーフローノズルよりも上方に位置し、望ましくは上方に向かって漏斗状に拡開されており、
かつ、前記オーバーフローノズルが、下方に向かって凹なるフック状をなしており、または、該オーバーフローノズルと別体の下方に向かって凹なるフック(9b)が、外カップの上部付近から外周側に向けて突設されていることを特徴とする。
【0015】
以上に説明した請求項1に係る発明装置によると、鍋の中のスープ液面に浮かんだアクを、迅速,容易に分離して除去することができる。
すなわち、鍋の中の液面に浮かんだアクを、お玉じゃくし等で掬い取って内カップの中へ入れると、アクと一緒に多量のスープが掬い取られて内カップに注ぎ込まれても、アクはカップ内の液面に浮上し、スープは内カップの底部に溜まって、両者は比重によって分離される。
このようにして、濾過手段を用いることなく、アクが内カップ内において分離される。この操作を繰り返せば、内カップ内の液面にアクが捕集され、アクと一緒に内カップの中へ注ぎ込まれたスープは底部付近を通って「内カップの外、外カップの中」に流動する。
この状態において「外カップと内カップとの間隙に入っているスープの液面」と「内カップの中でアクを浮かべているスープの液面」とは、ほぼ等しく保たれている。このため、余分に注ぎ込まれたスープは外カップのオーバーフローノズルから溢流して鍋の中へ還流する。
このような作用を果たすためには、概要的に言って「内カップの上縁が、オーバーフローノズルよりも上方に位置していること」が必要条件である。その理由は、「内カップ上縁が低ければ、内カップ内でアクを浮かべているスープが、内カップ上縁からオーバーフローして鍋の中へ還流してしまうから」である。
上記オーバーフローノズルがフック状をなしているときは、これを鍋の縁に掛けて、外カップを鍋の外側に位置せしめておけば良く、上記オーバーフローノズル以外のフックが設けられているときは、該フックを鍋の縁に掛けて、外カップを鍋の中に位置せしめておく。いずれにしても、オーバーフローノズルからオーバーフローしたスープが鍋の中へ流れ込むようにしておけば良い。
本請求項1の発明装置においては、以上に述べたようにして、アクとスープとの比重の差によってアクの分離を行ない、アクは内カップの中に捕集されるから、「濾過」という操作を必要としない。従って、濾過操作に伴う各種の不具合を伴うことが無い。
すなわち、目の粗い金網で濾過する場合のように、アクの一部が金網を通り抜けてしまって、アク除去が不完全になる虞れが無く、内カップの中へ注ぎ入れられたアクの全量が完全に分離,捕集される。
また、目の細かい金網で濾過する場合のように、濾過に多大の時間を要することが無く、手早く濾過しようとして「アクが浮いているスープ」を金網の上方から溢流させてしまうといった失敗をする虞れが無い。
また、金網による濾過を行なわない構造であるから、使用後に金網を洗浄する手間が掛からない。
さらに、濾紙で濾別したり濾紙で吸い取ったりする公知技術におけるがごとく濾紙を消耗品として浪費することが無いので、消耗品費が節約される。その上、使用済みの濾紙を取り片付ける手数を要しない。さらに、ゴミ減量という社会的要請に沿うことになる。しかも、パルプ資源を浪費しないので、間接的にではあるが地球緑化に協力することができる。
【0016】
請求項2に係る発明装置の構成は、前記請求項1の発明装置の構成要件に加えて(図2(A)〜(C)参照)、前記の外カップの底面に台座(11)が装着されていて、
前記フック状のオーバーフローノズルまたはフック部材を鍋の上縁に掛けたとき、該台座が鍋の外周面に当接して、外カップをほぼ垂直姿勢に保持するようになっており、
かつ、前記の台座が外カップの底部から鍋に向かって突出する寸法を増減調節できるようになっていることを特徴とする。
【0017】
以上に説明した請求項2の発明装置によると、各種形状の鍋に対して外カップを適応せしめて保持することができる。
先に説明した請求項1に係る発明装置は、外カップのフックもしくはフック状オーバーフローノズルを鍋の縁に掛けて使用するようになっているが、該外カップからスープを都合良くオーバーフローさせるため、この外カップがほぼ垂直姿勢で保持されていなければならない。
ところが、鍋には各種形状のものが使われていて、その上方開口部付近が垂直円筒に近いものも有れば、上向きに朝顔状に開いた形の円錐に近いものも有り、また、その反対に、上向きにつぼんだ形の円錐に近いものも有る。
そこで、本請求項4の発明装置を前記請求項3の発明に併用すると、フックもしくはフック状オーバーフローノズルが当該アク分離除去装置の重力荷重を吊持形に支承するとともに、台座が鍋に当接して吊持姿勢を決めることができる。
そして、上記台座が鍋に向かって張り出している寸法を調節することができるようになっているので、各種形状の鍋に適応することができる。
また、鍋が浅形であって、その縁から外カップを吊持するに足るだけの背が無い場合、前記の台座を利用して該外カップを鍋の傍のテーブル上に置いて使用することもできる、というように汎用性が大きく、例えば家庭用の場合、当該家庭に1個の本発明装置が有れば、総べての鍋に適用させることができる。
【0018】
請求項3に係る発明装置の構成は(図4(A)参照)カップ本体(20a)と、該カップ本体の外周壁に沿って設けられた垂直管(20b)とから成り、
上記カップ本体の底部付近と、垂直管の下端部とが相互に連通しており、
かつ、上記垂直管の上端部はカップ本体から離れる方向に屈曲してオーバーフローノズル(20c)を形成しており、
上記オーバーフローノズルが下向きに凹なるフック状をなしており、または、該オーバーフローノズルと別体のフック部材(20f)がカップ本体の上部付近から外側に突設されていることを特徴とする。
【0019】
以上に説明した請求項3の発明装置によると、カップ本体と垂直管とが、底部において相互に連通し、底部以外では隔壁で仕切られているので、カップ本体の上部は垂直管から隔離されている。このような構造であるから、カップ本体の中へ「スープとアクとの混合物」が注入されると、該カップ本体の中でアクが液面に浮き、垂直管から隔離される。
上記カップ本体の底部に溜まった「アクを含まないスープ」は、垂直管内に連通しているので、カップ本体内の液面上昇に伴って該垂直管内を上昇してゆく。
垂直管内のスープ液面上昇がオーバーフローノズルに達すると、前記の「アクを含まないスープ」がオーバーフローして鍋の中に還流する。
本請求項3によると、上述のようにして「濾過」という操作をしないでも、アクとスープとの比重差を利用してアクを捕集する構造であるから、濾紙でアクを吸い取ったり、濾紙でアクを濾し取ったり、金網でアクを濾し取ったりすること無く、迅速,容易,かつ確実にアクだけを分離,捕集することができ、アク除去後の器具洗浄が容易である。
上述のように比重差を利用してアクを分離することが本発明の基本的な原理であり、特徴である。その結果としての派生的な特徴は、濾過という機構を全く備えておらず、従って、濾過に伴う弊害が一切発生しないという実用的な優れた効果を奏する。
本請求項3に係る発明装置の機能と特長とは、これを比較考察する相手により異なって見える。すなわち本請求項3の効果は多面的である。
お玉じゃくしによって別容器にアクを掬い取る従来技術に比べると、掬い取りに熟練と注意力の集中とを要せず、「アクと一緒に多量のスープを掬い取る」という操作を繰り返しても、多量のスープを捨ててしまうに至らない。
濾紙を被せてアクを吸い取る従来技術に比べると、濾紙を消耗品として浪費しないので経済的であるのみでなく、パルプ資源を消費せず、間接的ながら地球緑化に協力することができる。
金網で濾過するという公知発明に比して、濾過操作後に金網を洗浄する時間や労力を要しない。特に、金網の目が粗くてアクの1部が通り抜けるとか、金網の目が細かくて濾過の所要時間が長いとかいった、金網に伴う一切の不具合を招く虞れが無い。
本請求項3の発明装置は前記請求項1の装置に比して、構成部品点数が1個のみであって取扱いが容易である。
【0020】
請求項4に係る発明は、前記請求項1もしくは請求項3の発明装置と併用され、(図4(B)参照)内カップの底部付近をほぼ水平に仕切って、もしくはカップ本体の底部付近をほぼ水平に仕切って、網が設けられており、
上記の網は、アクが容易に通り抜け得る程度に、目の粗いものであることを特徴とする。
【0021】
以上に説明した請求項4の発明装置を請求項1の発明装置、もしくは請求項3の発明装置に併用すると、アクを含まないスープが溜まる内カップ底部、もしくはカップ本体底部を横切って、アクを濾別する能力を有しない程度に目の粗い網が、ほぼ水平に設けられているので、野菜などの煮物の屑が捕捉される。
このため、オーバーフローされて鍋に戻るスープの流れに乗って煮物屑が鍋の中へ入ることが無い。
こうした煮物の屑は、アクと違って味を落とすことはないが、料理の見た目を悪くするので、本請求項の発明装置によって自動的に捕捉されることは非常に望ましい。
前記の網は必ずしも金属製であることを要しないので、調味料によって発錆したり変色したりする虞れの無い材質を任意に選定して用いることができる。
その上、該網は比較的粗い目のものであるから、スープをドンドン注ぎ込んでも、その流れを阻害する虞れが無い。しかも、長時間使用しても異物によって目詰まりする虞れが無い。
さらに、目の粗い網であるから、使用後の洗浄に手間が掛からないし、誤って破損させる危険性が少ない。
前記の網に捕捉された煮物の屑は、カップ内の液面に捕集されたアクと一緒に、たやすく取り捨てることができる。
【0022】
請求項5に係る発明装置の構成は(図5(B)参照)鍋(23)と別体に構成された有底無頂筒状の外カップ(24a)と、
無底もしくは有底であって、その外径寸法が上記外カップの内径寸法よりも小さい内カップ(24b)とから成り、
上記内カップを外カップの中へ入れた状態において、内カップの上縁が外カップの上縁よりも上方に位置しており、
かつ、上記内カップの下端部付近で、内カップ(24b)の側壁の内側と外側とが連通していることを特徴とする。
【0023】
以上に説明した請求項5の発明装置は、鍋の内に入れ、鍋の底の上に載置して用いられる。
このため、特殊な形状の縁を持った鍋で煮物をする際、鍋の縁にカップのフック(またはフック状のオーバーフローノズル)を掛けることができない場合であっても不都合無く適応し、アクを捕捉して除去することができる。
本請求項5の発明装置においても、内カップに注ぎ込まれた「アク混りのスープ」が比重の差によってアクとスープとに分離される、という原理は前記請求項1や請求項3の発明装置と同様であるが、外カップを鍋の外側に引っ掛けることが無く、該外カップが鍋の中に置かれるようになっているので、特にオーバーフローノズルを設けて溢流スープの流路を規制する必要が無く、外カップの上縁からスープを自由にオーバーフローさせても、該オーバーフローしたスープの全量が鍋の中へ還流する。
上述のようにして、スープを鍋の中に還流させた後に、アクが内カップ内の液面に残る。このようにしてアクが捕集される作用は、内カップの上縁を外カップの下縁よりも上方に位置せしめることによって達成される。ただし、内カップの上縁および/または外カップの上縁が水平でないときは、内カップの上縁の最低高さを下縁の最低高さよりも高くすることによって、前記のアク捕集作用が達成される。
上述のようにして、アクとスープとの比重差によるアク分離が行われるので、濾過操作を必要としない。このため、濾過に伴う各種の不具合は一切発生する虞れが無い。
すなわち、濾紙で濾過したり吸い取ったりした場合は濾紙を消耗するので、経済的に不利であるのみでなく、パルプ資源を消費するが、本請求項の発明装置は濾紙を消費しないのでランニングコストが低廉であり、間接的に地球緑化に協力できることになる。
また、金網でアクを濾過した後は、金網の洗浄に少なからぬ時間と労力とを要するが、本請求項5の発明装置は濾網を備えていないので、アクを分離除去した後の洗浄操作を迅速,容易に行なうことができる。
さらに、濾網の目が粗いとアクの1部が通り抜けてしまうという不具合が有り、濾網の目が細かいと濾過所要時間が長いという不具合が有るが、本請求項5の発明装置においては濾過でなく比重差分離を行なうので、別段の習熟を要しないで迅速かつ確実にアクを捕集することができる。
【0024】
請求項6に係る発明装置の構成は、前記請求項1もしくは請求項3の発明装置の構成要件に加えて(図1(A)および図4(B)参照)、前記内カップ(10)またはカップ本体(21a)の上端の縁に、くちばし状のアク捨て部(9c,21f)が形成されていて、カップ内のスープ面に捕集したアク(3)をスープと一緒に注し捨て得るようになっていることを特徴とする。
【0025】
以上に説明した請求項6の発明装置によると、外カップもしくはカップ本体を手で持って、くちばし状のアク捨て部を下げる方向に傾けると、内カップもしくはカップ本体の中に入っているスープの上に浮いているアクを、スープと共に流して捨てることができて便利である。
【0028】
請求項7に係る発明装置は、(図7参照)煮物鍋の内部が、少なくとも3個の部分、望ましくは約10個の部分に区画されておでん鍋(27)を形成しており、
上述のように区画された部分の内の少なくとも1個の部分は加熱ユニットとして機能する加熱槽(27a)として用いられるとともに、区画された部分の内で加熱槽を除く各部分は第1槽(27b),第2槽(27c)…終着槽(27h)を形成していて、
第1槽と第2槽との仕切壁、第2槽と第3槽との仕切壁…終着槽と加熱槽との仕切壁のそれぞれには、スープが溢流して次段の槽に流入し得る水門(27k)が設けられており、
かつ、前記加熱槽の中には気泡ポンプ(27i)が設けられるとともに、該気泡ポンプから送出されたスープを第1槽に導く給湯管27jが設けられて、
上記給湯管によってスープを供給された第1槽から溢れたスープが、前記の水門を流通して第2槽に流入し、同様にして順次に次段の槽に流入し、終着槽を経由して加熱槽に還流して循環するようになっていることを特徴とする。
【0029】
【0029】
以上に説明した請求項7の発明装置を使用して、複数個の部分に区画されたおでん鍋のそれぞれの部分に各種のおでん材料(例えば竹輪,卵,こんにゃく等)を入れておくと、
加熱ユニットで沸騰したスープがおでん鍋の第1槽に注入され、水門を通って順次に第2槽,第3槽と流動して終着槽に至るまで、総べての槽を巡回して、その間に各槽内のおでん材料を加熱する。この場合、各槽の全部もしくは1部に補助加熱手段を併用することを妨げない。
このようにして、各槽のおでん材料は比較的長時間、スープに浸されて加熱されるので、スープに入っているダシがおでん材料に滲み込んで味が良くなる。
上述のようにして長時間をかけて加熱されるおでん材料からアクが出てスープの液面に浮かぶが、該スープが循環流動しているので、スープに浮かんだ各槽のアクは、互いに合流しつつ下段の槽へと流れて行き、全槽のアクが終着槽に集まり、さらに加熱槽に流入する。この加熱槽では、その底部のスープが気泡ポンプで上昇せしめられて循環するが、該加熱槽内の液面に集められたアクは行き止まりになり、この加熱槽の液面付近に捕集される。
【0030】
請求項8に係る発明装置は(図8参照)、気泡ポンプを備えた煮物鍋の底部が球面に形成されて球形鍋(28)をなしており、かつ、該球形鍋と別体に、上方に向かって凹なる形状の鍋置台が設けられていて、
上記球形鍋の上縁を少なくとも約30度以内の任意の角度に傾斜させた状態で安定して支持し得るようになっていることを特徴とする。
【0031】
以上に説明した請求項8の発明を適用すると、球形の鍋の角度を変えることによってオーバーフローノズルの高低が変化し、これに伴って「オーバーフロー状態における鍋内のスープ量」が増減する。
煮物およびスープの量が多いときは、鍋の上縁をほぼ水平にすることによって内容量を増加させた状態に、該鍋を支承し、
煮物およびスープの量が少ないときは、鍋の上縁を傾けることによって内容量を実質的に減少させた状態に、該鍋を支承して、煮物量やスープ量の変化に対して迅速,容易に順応することができる。
そして、上記の最大容量と最少容量との間で、任意に無段階に実質的な内容量を変化させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の1実施形態を示し、請求項1に対応していて、(A)はアク分離除去装置全体の外観斜視図であり、(B)は模式的な垂直縦断面を実線で描くとともに鍋を仮想線で付記し、液体の流動方向を表す矢印を付記した説明図である。
符号9を付して示した外カップの上縁にはフック状のオーバーフローノズル9aが形成されていて、これを鍋8aの縁に引っ掛けて支承できるようになっている。および/または、該外カップ9の上端に、外周側に向けてフック9bが1体に形成されていて、鍋8bの縁に引っ掛けて支承できるようになっている。
【0033】
符号10を付して示した内カップ10は、その上端部が拡開されて漏斗状開口10aが形成されている。このような漏斗状開口を形成しておくと、この内カップ10の中に「アク混りのスープ」を注ぎ込む操作が容易である。しかし、この漏斗状開口を設けることは、アクを分離除去するために欠くことのできない構成ではない。
上記内カップ10の底部付近に連通孔10bが穿たれている。このため、内カップ10を外カップ9の中に嵌め入れた状態(図示の状態)において、内カップ10内の空間と「内カップ10と外カップ9との間に形成されている空間」とは、該連通穴10bによって相互に連通されている。
【0034】
前記内カップ10の上縁は、オーバーフローノズル9aよりも上方に位置するように構成されている。該内カップ10の上縁が水平でない場合は、その最低の箇所がオーバーフローノズル9aよりも上方に位置するように構成される。
オーバーフローノズルよりも上方に位置するとは、該オーバーフローノズルによって自動的に制限される液面よりも上方という意である。
前記オーバーフローノズル9aを鍋8aの縁に引っ掛けた状態では、外カップ9が該鍋8aの外に位置しており、前記フック9bを鍋8bの縁に引っ掛けた状態では外カップ9が該鍋8bの内側に位置している。しかし、何れの場合においてもオーバーフローノズル9aからの溢流(矢印b)は鍋の中へ流入するようになっている。
【0035】
従来技術を示した図9(A)におけると同様にして、スープの上に浮いたアクをお玉じゃくしで掬い取り、「アクが混ったスープ」を本実施形態(図1(B)参照)の内カップ10の中へ注ぎ込む。
該内カップ10の中で、スープは底部に溜まり、アクはその液面に浮上する。
最初のうちは、内カップ10の中のスープ液面は、例えばレベルL1のように低いが、注入を繰り返すにつれてレベルL2,レベルL3のように、次第に上昇してゆく。このような液面上昇の間、アクは内カップ内の液面に浮いており、該内カップ底部のスープは矢印aのように流動する。このため、液面上昇期間中、外カップ9内において、内カップ10内の液面と内カップ10外の液面とは、常に同レベルに保たれる。
【0036】
外カップ9内の液面が上昇して、オーバーフローレベルL4に達すると、アクを含まないスープが矢印a,矢印bのように流動して鍋の中へ還流し、アク3は内カップ内の液面付近に捕捉され、集積されてゆく。
アクは液面を覆って広がるので、見た目には多く見えるが、液面に浮かんだアク3の層の厚さ寸法Tは、たかだか数ミリメートルであって、業務用に用いた場合でも一日の調理によってアク3が連通孔10bに達する虞れは無い。すなわち、アク3が矢印aのように内カップ10bの外に出て矢印bのように鍋の中へ戻ってしまう虞れは無い。
以上のようにして、「濾過」という操作を用いることなく、アクとスープとの比重差を利用して、迅速に、かつ容易に、別段の習熟や注意の集中を要しないでアク3が捕集される。捕集されたアク3は、カップ内のスープと一緒に流しへ捨てれば良い。
【0037】
前述のごとく濾過操作を必要としないので、濾過に伴う各種の不具合は総べて未然に、かつ完全に防止される。すなわち、
図9(C)に示した公知発明におけるがごとく、アク混りのスープ3を掬い取って金網7aで濾過する場合
上記金網7aの目が粗ければ、アク3がスープ2と一緒に金網を通り抜けてしまうので、該金網7aは、かなり細かい目のものでなければならない。
細かい目の金網を用いると、濾過に長時間を要する。このため、お玉じゃくし4で「アク混りスープ」を掬い取って金網7aの上に注ぐという操作を、長いインターバルで、何度も繰り返さねばならない。これは甚だ煩わしく、根気の要る仕事である。
【0038】
前記の掬い取り・注ぎ込み操作のインターバルを短縮しようとすると、掬い取り操作の際に「なるべく多くのアク3と、なるべく少ないスープ2とを、お玉じゃくし4で掬い取ること」が必要であり、高度の熟練と、注意力の集中とを必要とする。
気が焦るあまり、適正なインターバルよりも短い時間的間隔で注ぎ込むと、アク混りのスープが金網7aの上方から溢れて鍋1の中へ混入してしまうことになってしまう。
【0039】
さらに、適度な目の粗さの金網を用いても、濾し取られたアクが該金網に付着して次第に堆積すると目詰まりを起こして、濾過速度が著しく低下してしまう。
調理の途中で、金網7aの上に溜まっているアクを取り除くことは煩わしいばかりでなく、網の目に詰まっているアクを除去することは容易でない。
よほど慎重に清掃しないと、金網から剥がし取られたアクが鍋の中のスープに落ちこんでしまう。
清浄作業は、調理を終えた後にも忘れずに、しかも遅れずに実行しなければならない。調理に際してアクを濾し取った金網を放置しておくと、網目の中に入っているアクが固化してコビリ付き、なかなか剥れなくなってしまい、手荒く掃除すると金網を傷つけてしまう。
【0040】
これに比して本図1に示した実施形態のアク除去装置は、単純な形状の外カップ9と内カップ10とから成り、内,外カップを容易に分離させて洗うことができ、双方のカップを組み合わせることも容易である。
その上、アクとスープとの比重差を利用して分離させるので、アク除去操作が迅速に行なわれ、別段の習熟を必要としない。
以上に述べた構造,機能から容易に理解されるように、内カップ10は有底であっても無底であっても良い(無底の場合はカップでなく筒であるが、本図1の実施形態においては便宜上、内カップ10と呼ぶ)。
また、本図1に示した内,外カップの外周面は直円筒状であるが、角筒状に形成することも可能であり、若干のテーパを付して円錐状または角錐状に形成することもできる。
【0041】
本実施形態(図1)に示す請求項1の発明装置を適用すると、アクとスープとの比重差を利用して両者を分離させるので、濾紙で濾し取ったり濾紙で吸い取ったりする必要が無い。
アク吸い取り用の濾紙類は、例えば商標名シートとして株式会社ライオンから市販されているが、このような濾紙類は使い捨てであり、木材パルプ製品もしくは石油化学製品であるから、これらの資源を消費するといった面でも望ましくなく、また、ユーザーは消耗資材費の経済的負担を受ける。これに比して本実施形態は濾紙を消費しないので好都合である。
【0042】
本実施形態(図1)の応用例として、図示のように内カップ10内の液面に多量のアク3が捕集されたとき、このアク3をスプーン等で掬って捨てることも可能である。大きい鍋の中の液面に散在しているアクを掬い取ることは厄介であるが、小さい内カップに捕集されて密集しているアク3を掬い取ることは容易であり、このような応用例によると、スープをほとんど捨てることなく、アク3のみを捨てることができる。
図1(A)に示したように、内カップ10の上縁付近に、くちばし状のアク捨て部9cを形成しておくと、捕集したアクをスープに浮かべた状態で流し捨てるのに便利である。くちばし状とは、水差し,醤油差しなどの注ぎ口の形状,もしくはこれに類似する形状を総称する意であって、必ずしも鳥の嘴に似ていなくても良い。
【0043】
図10は、前掲の図1に示した実施形態に係るアク分離除去装置の応用例を描いた斜視図である。
符号35を付して示したのは、先に図9(A),(B)に示した従来例における鍋1と類似のシャブシャブ鍋であって、中央筒状部35aを備えている。
本図10において符号9Tを付して示した外カップは、図1の実施形態における外カップ9の変形例であって、前例の外カップ9に比して異なるところは、
a.その外径寸法を、鍋の中央筒状部35aの内径寸法よりも小さくし、
b.外カップ9Tの上縁に複数個のオーバーフローノズル9aを設けたこと、である。
【0044】
この図10のように構成して、中央筒状部35aの上端部に外カップ9Tを嵌め入れ、複数個のオーバーフローノズル9aのそれぞれを中央筒状部35aの上端の縁に掛けて用いると、当該アク分離除去装置が邪魔にならない。
外カップ9Tと中央筒状部35aとの間に間隙を設けておくと、該中央筒状部の煙突効果をほとんど妨げない。
【0045】
図2は、前掲の図1に示した実施形態における外カップを、各種形状の鍋に適応させて垂直姿勢に保つ手段を説明するための図であって、(A)は上縁が朝顔形に拡開された鍋に適応させた状態の模式的な断面図、(B)は上縁がつぼんだ形の鍋に適合させた状態の模式的な断面図、(C)は外カップを垂直に支承するための回転台座の平面図、(D)は折畳み形カップの下端部に台座を固着した状態の外観正面図、(E)は上記の折畳み形カップを折り畳んだ状態の正面図、(F)は鍋の縁の「テーブル面からの高さ寸法」が小さい場合に適用される方式の模式的な正面図である。
【0046】
(図2(A),(B)参照)外カップ9の底壁の下側に回転台座11が、台座取付軸12によって回動可能に装着されている。該回転台座11の形状は本図2(C)に示すごとく多角形状をなし、台座取付軸12は多角形の中心点から偏心させてある。
(A)図に示した鍋1のように、その上縁が朝顔形ないしラッパ状に拡開されている場合、フック状のオーバーフローノズル9aを該上縁に引っ掛けて外カップ9を吊持しても、振り子状に揺れて、その姿勢が定まらない。
そこで、偏心軸支されている回転台座11を指先で回して「回転台座が外カップの外周面から、オーバーフローノズル方向に突出している寸法Pr」を大きくして、該回転台座11を鍋1に当接させ、外カップ9を垂直姿勢に安定させて支持する。(前記の値Prは変数である)。
【0047】
図2(B)に示した鍋13のように、その上縁がつぼんでいる場合は、回転台座11を回して突出寸法Prを減少させ、外カップ9が垂直姿勢となるように調節して順応させる。
このようにして、鍋の上縁部近傍が上方に拡開する形の円錐状であっても、下方に拡開する形の円錐状であっても、適宜に回転台座11を調節して外カップ9を垂直姿勢に支持することができる。
上述のように回転台座11を設けておくと、1個のアク除去分離装置を各種形状,寸法の鍋に適応させることができるので、家庭用の調理器具として非常に便利である。
【0048】
本図2(D)は折畳み形外カップ14であって、その構造を概要的に述べれば公知のハイキング用テレスコピック形の折畳み式コップの上半無底筒部14aにオーバーフローノズル14dを設けるとともに、その下半有底筒部14bの底壁を側方に延出せしめて固定台座14eを形成したものである。
このように構成すると、固定台座14eが下半有底筒部14bに対して回転できなくても、該下半有底筒部14bが固定台座14eと一緒に、上半無底筒部14aに対して回動できるので、突出寸法Prを増減調節して各種形状寸法の鍋に適合せしめることができる。
本図2(E)の下半部は、前記折畳み形外カップ14が折り畳まれている状態であり、同図(E)の上半部は、その中へ入れるように構成された折畳み形の内カップ15である。この折畳み形内カップは、引き伸ばしたとき「底部付近に連通孔を設けた有底筒状」となるが、これと異なる実施形態として、折畳み形内カップ15が無底筒状であっても良い。内カップが無底の場合の作用については、図5(B)を参照して後に詳しく述べる。
【0049】
例えばすきやき鍋のように、鍋の縁の高さが低い場合、図2(F)に示すように、外カップ9をテーブル17の上に置いて用いることもできる。この場合、前記の回転台座11が有れば、外カップ9の姿勢が安定して好都合である。しかし、回転台座11が設けられていないアク分離除去装置(例えば図1の実施形態)をテーブルの上に置いて用いることもできる(ただし、鍋の縁の位置が低い場合に限る)。
本発明に係るアク分離除去装置を業務用として用いる場合、図2(F)に示したように把手18を設けた「テーブルに載置して用いる専用の外カップ」を構成すれば便利である。
【0050】
図3は、前掲の図1,図2と異なる実施形態に係るアク除去分離装置の使用状態を模式的に描いた垂直断面図である。ただし模式化して描いてあるので写実的な投影図ではない。
本図3における外カップ9は、図1における外カップ9と同様ないし類似の構成部材である。
内カップ32は有底筒状をなし、その上端は拡開されて漏斗状開口32aを形成している。
この内カップ32の底部には短い脚32bが設けられていて、該内カップ32の底壁が、外カップ9の底面に対して離間している。
上記内カップ32の底壁のほぼ中央部に開口32cが設けられ、該開口の周囲をバルブシート32dとしてバルブ32eが上下摺動可能に、かつ抜け止めされて装着されている。
【0051】
内カップ32を、図3に示すように外カップ9の中に入れて着底させると、該内カップ32の自重によって脚32bが外カップ9の底面に押しつけられ、バルブ32eは外カップ9の底面に当接して下降を阻止される。
このようにして、バルブ32eは内カップ32の本体部分に対して相対的に押し上げられ、バルブシート32dから離間して開弁状態に保持される。
前記のバルブ32eが開弁していると、内カップ32の底部に溜まっているスープ2が、該内カップ32の側壁の外側に連通するので、先に述べた図1の実施形態におけると同様の作用でアク3を捕集することができる。
【0052】
捕集されたアク3を捨てるために、内カップ32を持ち上げると、バルブ32eが外カップ9の底面から離れ、該バルブ32eの自重と液圧とによって自動的に閉弁するのでスープが漏れない。
捕集されたアクを、スープに浮かべた状態で流し捨てる際、図1の実施形態においては外カップ9を持ち上げて、該外カップの中に入っているスープを一緒に流し捨てたが、本図3の実施形態においては内カップ32の中に入っているスープだけを、アク3と一緒に流し捨てることができるので、スープを無駄にする量が少なくて済む。
【0053】
スープの流し捨て量をさらに節減したい場合には、図3に示した状態から内カップ32を片手で持ち上げ、他方の手の指先で(もしくは箸かスプーンなどで)バルブ32eの下端部を押し上げると、該内カップ32の底部に溜まっているスープを適宜の量だけ渦の中へ流し込んで回収することができる。
この場合、内カップ32の中でアク3を浮かべている液面が降下する状態を目視できるので、アク3の層がバルブ32eに触れないよう、適当なところを見計らってバルブ32eから指先などを放して閉弁させれば良い。
【0054】
符号21eを付して示した目の粗い金網は、アク3が容易に通り抜け、野菜くず34を捕捉し得る程度のメッシュである。従って、アク除去用の濾網ではない。
このような粗い金網を、内カップ32の底部付近に、ほぼ水平に設置して該内カップ内を仕切っておくと、煮物から出た屑などがバルブ32eに噛み込まれて閉弁時の漏洩を生じる虞れが無くなる。
この粗い金網は、ほとんどアク3と接触しないので、これを洗浄する手間は軽微である。なお、この粗い金網は着脱自在な構造であることが望ましい。
本実施形態(図3)における目の粗い金網21eは、内フランジ32fの上に載置しただけの構造である。
【0055】
図4は、前掲の図1ないし図3の実施形態とさらに異なる実施形態を示し、外カップと内カップとを別体とせずに同様の機能を果たすようにしたものであって、(A)は垂直管をカップ本体の中に配置した例の断面図、(B)は垂直管をカップ本体の外に配置した例の断面図である。上記の(A)図は請求項5の発明装置に対応し、(B)図は請求項6の発明装置に対応している。
符号20を付して示した一体形カップ20のカップ本体20aは、前述した図1の実施形態における外カップ9に類似する部材であるが、内カップを備えていない。
【0056】
カップ本体20aの側面に、その側壁の1部を共有せしめて垂直管20bが一体に形成され、該垂直管20bの上端部は上方に向けて凸なる形に屈曲してオーバーフローノズル20cを形成しており、該垂直管20bの下端部はカップ本体20aの底部に開口して連通して、一体形カップ20が形成されている。
前記カップ本体20aの上部開口に「アクが混ったスープ」を注ぎ込むと、アクは液面に浮上して分離され、スープは底部に留まる。
図示の状態から、さらにアク混りスープを注ぎ込むと、カップ本体20aの底部に溜まっているスープは、矢印cのように垂直管20bに流入して上昇し、矢印dのようにオーバーフローして鍋(図示を省略)の中に還流する。
【0057】
次に、図4の応用例について説明する。
仮想線で示したフック20fや把手20eを設けることもできる。
また、図示を省略するが、図2を参照して先に説明した台座(回転台座11など)を設けても良い。
本図4(A)の垂直管20bは、図示のようにカップ本体20aの側壁に沿って配置されている。しかし、発明の目的を達成するために欠くことのできない構成は、「上端部がオーバーフローノズルを形成し、下端部がスープ溜まりに開口連通していること」である。
本図4(A)の変形例として垂直管20bをカップ本体20aの側壁から離間させたり、垂直線に対して傾斜させても、上記の欠くことのできない構成を備えていれば、本発明と実質的に同一であって、本発明の技術的範囲に属するものである。
【0058】
図4(B)の実施形態(野菜くずを分別する形式のカップ21)も又、前記同図(A)の変形例として理解することができる。すなわち、垂直管21bをカップ本体21aから離間させて配設するとともに、その下端部をカップ本体21aの底部に接続連通し、かつ、その上端部を下方に凹なる形に屈曲させてオーバーフローノズル21cを形成してある。
粗い金網21eは、野菜くずなどの煮物くずを捕捉して、鍋の中に戻ったり、垂直管21bの屈曲部に引っ掛かったりすることを防止するためのものであって、アク3を濾別するためのものではない。
本図4から容易に理解されるように、本発明に係る一体形のカップは、この中に茶こし網(図示省略)を入れると茶器として利用することもできる。この場合茶こし網の縁を漏斗状開口20dに係合することもできるが、該漏斗状開口20dの下方にリング状の段差(図示省略)を設けて茶こし網を係合するといっそう好都合である。
【0059】
図11は、前記と異なる実施形態であって、カップの中でアクと分離されて最終的に廃棄されるスープ量を減少せしめるように改良されたアク分離除去装置を示し、(A)は外カップと内カップとの区別の無い一体形の実施形態の垂直断面図にカップ置台を付記した図、(B)は内カップと外カップとを別体に構成された実施形態の分解斜視図である。
例えば図4(A)に示したカップ本体20aは、ほぼ有底の円筒形である。このため、この中でアク3と分離されて溜まっているスープの量を概要的に言うと、内周面の水平断面積×オーバーフローレベルの高さ寸法Hであって、調理を終えた後、この残量のスープは流し捨てられる。
【0060】
最終的に捨てられるスープ残量を節減するための一つの方策は、前記の「水平断面積」を小さくすることであるが、お玉じゃくしでアクを掬い取ってカップに注ぎ込む際、カップ開口部が狭いと注ぎ込みにくい。
そこで図11の例では、カップ本体36aの開口部面積を大きくし、しかもスープ残量を少なからしめるために、カップ本体36aを倒立円錐形状に成形してある。
【0061】
このように構成すると、
a.アク混りのスープを注ぎいれる開口部の面積を大きくしてもカップ本体36aの内容積を縮小することができ、
b.カップ本体36aを円弧矢印I方向に傾けて、アクの下方に溜まっているスープをオーバーフローノズル36cから流し出して回収する際、アクの層が仮想線で示した3sに至るまで、スープを傾斜管36bに流しても(矢印i)、アクをカップ本体36a内に捕捉したまま、これを逃がさない。
カップ本体36aが倒立三角形状であるため、これを鍋の底の上面やテーブル上などに安定させて置くため、適宜のカップ置台36dを用いることが望ましい。
以上に述べた図11(A)は一体形カップ20であるが、同様の原理によって、同図(B)に示したコーン状分離形カップ37のように、倒立円錐形状の外カップ37aの中に「底部透孔37cを設けた倒立円錐形状の内カップ37bを嵌め入れても同様の作用効果(スープ廃棄量の節減)を得ることができる。
【0062】
図5は、前記とさらに異なる実施形態の2例を示し、(A)は鍋の縁に引っ掛けずに鍋の中のスープ液面に浮かばせるように構成したアク除去分離装置の模式的な断面図、(B)は鍋の縁に引っ掛けずに鍋の中に置いて用いるように構成されたアク分離除去装置の模式的な断面図であって、請求項7に係る発明装置に対応する構成である。
垂直管22bの大半はカップ本体22a内に配設し、その上端はほぼ直角に緩やかに屈曲させてカップ本体の側壁の上部に貫通固着し、側壁から外側へ突出せしめることなく側面に開口せしめてある。
これを矢印Eye方向に見た外観は必ずしもノズルを感じさせず、単に孔があいているだけであるが、前記の垂直管22bを上昇したスープは矢印fのように鍋23の中に還流する。22dは漏斗状開口、22eはフロートである。
上記のフロート22eは、垂直管22bの上端開口を、鍋の中のスープ液面よりも、多少とも高く保つに足る浮力を有するように構成する。
【0063】
図5(B)に示した外カップ24aは鍋底定置形であって、本例では厚手の陶磁器で構成してある。
内カップ24bは無底筒状であって、厳密にはカップと言い難いが、便宜上、内カップの変形として呼称した。その下端部に、切欠形の連通孔24dが設けられている。図示を省略するが、切欠形でなく透孔形の連通孔を設けることもできる。
前記外カップ24aは鍋の外側に引っ掛けることなく、鍋の中に置いて用いられるので、その上端部にオーバーフローノズルを設ける必要が無い。本図(B)の例では上縁を水平に形成してある。スープは矢印g,gのように自由にオーバーフローする。
本図5(A)のようなフロート形カップ22、および同図(B)のような定置形カップ23は、例えば図示の鍋23のように上縁の厚さ寸法Thが大きくて、フックを引っ掛けにくい場合に好適である。
本図5(A),(B)いずれの実施形態においても、特定の箇所からオーバーフローさせるためのオーバーフローノズルを必要としない。
本図(B)の内カップ24bの上縁は漏斗状開口23cを形成するように拡開してある。このような拡開部の有無にかかわらず、内カップ24bの上縁は外カップ24aの上縁よりも上方に位置せしめる。
【0064】
図12は、前掲の図5に示した実施形態の応用例を示し、(A)は図5(A)の内カップを単独で使用している状態の垂直断面図、(B)は同じく外カップを鍋底に固定した例の垂直断面図である。
(図12(A)参照)無底の内カップ24bを単独で(外カップ24aを用いないで)鍋23の底に置いたものであって、該内カップ24bの内部空間は底部透孔24dを介して鍋23と連通している。
【0065】
鍋の中のスープを液面に浮いたアクをお玉じゃくし(図示省略)で掬い取って、アク混りのスープを(B)図の内カップ24bに注ぎこむと、アク3は液面に浮かび、スープは下方に溜まる。これを繰り返すと、スープはアクを内カップ24b内に残して底部連通孔を通って「鍋23の中、内カップ24bの外」のスープの中へ還流する。
22cは、内カップ24bが鍋底の上で滑らないように形成した鋸歯状の凹凸である。
【0066】
図12(A)のように、無底のカップ(すなわち筒状部材)が、その上縁をスープ液面上に突出させていると、アク3は該無底カップ内の液面に捕捉されるので、カップが底抜けであるか否かに拘らず、アク捕集の機能を果たす。
このようにして内カップだけを抽出して鍋の底の上に置くという使い方は、例えば図1に示した有底の内カップ10であっても、その底部付近に連通孔10bが穿たれていれば同様に可能である。
また、先に述べた図4に示す一体形カップ20を鍋底の上に置いて用いることも可能である。
【0067】
図12(A)のように、内カップ24bを単独で鍋の中に置いて用いることは、該内カップの背の高さが、鍋の中のスープの液深寸法D′よりも大きいことを条件として可能である。
上記内カップの高さ寸法が不足の場合は、仮想線で示したようにフローと24eを取り付け、該内カップ上縁をスープ液面上に突出せしめて保持すれば、同様の作用,効果が得られる。
上記フロート24eは、複数個作って内カップに固着しても良く、環状に形成して、内カップ24bに対して着脱可能に外嵌しても良い。この場合、漏斗状開口23cに、環状フロートが上方へ抜けないための抜け止めとしての役目を兼ねさせることができる。
【0068】
図12(B)に示した鍋底定置形カップ23は、前掲の図5に示した鍋底定置形カップを改良したものであって、その外周面下端部にオネジ24fを形成してある。
一方、鍋23の底壁の上面には、上記のオネジに対応するメネジ座23aが形成されている。前記のオネジ24fをメネジ座23aに螺号して締めつけると、着脱可能に固定され、外カップ24aが滑ったり転倒したりする虞れが無く、特に、調理の最初においてカップ内にスープが入っていなくても、浮力によって不安定になる虞れが無い。
【0069】
図6は、前掲の図1ないし図5とは構造機能を異にし、基本原理(比重差によるアクの分離)を同じくする実施形態を説明するための作用説明図であって、煮物鍋および加熱ユニットの垂直断面図である。ただし、模式化して描いてあるので、写実的な投影図ではない。煮物鍋25の上部にオーバーフローノズル25bが設けられていて、該煮物鍋25内のスープ2の液面が上昇しようとすると、矢印kのようにオーバーフローして、加熱ユニット26の沸騰槽26bの中へ流入するようになっている。
【0070】
上記沸騰槽26bの下方にヒーター26aが設けられている。このヒーターで加熱されたスープは沸騰して水蒸気を発生する。水蒸気泡を含むスープは見掛け比重が軽いので矢印h,h′のように上昇し、屋根形に形成された気泡ポンプ26cによって給湯管26dに導かれる。気泡ポンプは、気泡揚水ポンプとも呼ばれる公知の機器であって、見掛け比重の軽い気泡混り液体が上昇する性質を駆動力として用いるポンプの総称である。
給湯管26d内を矢印iのように上昇した気液混合流は矢印jのように煮物鍋25に注入され、オーバーフローして沸騰槽26bに流入し、この作用を連続的に繰り返して循環する。
【0071】
上記のようにして、沸騰槽26b内で沸騰したスープが煮物鍋25に循環流動するので、該煮物壁25の中にスープと共に入れられている煮物33は間接的に加熱され、沸騰温度未満の高温に保持されるので、煮くずれを生じることが無い。しかも、長時間この状態に保持しておくことができるので、スープのダシが煮物3に滲みこんで味を良くする。
煮物鍋25の保温温度を高めたいときは、ヒーター25aを設けることもできる。
煮物33から出たアク3は、スープ2の液面に浮上して、矢印kのように、スープと一緒に沸騰槽26bに流入する。
【0072】
沸騰槽26bの中で、アクはスープ2の液面に浮上して薄層を形成する。アクを含まないスープは該沸騰槽の底部に溜まり、加熱され沸騰して矢印h,h′のように上昇して循環する。
上述のようにして、煮物33から出たアクは沸騰槽26b内の液面付近に表層を形成して捕集される。
水分の蒸発によっスープ2が煮詰まるので、給水器26eから水を捕給してスープの量と味加減とを一定に保つ。
この図6に示されたアク分離除去装置を圧力釜(図示省略)の中に収納して設置することもできる。このように構成すると、圧力釜の内部空間が密閉されて外気から遮断されているので水分が散逸せず、従って給水器26eを省略することができる。
【0073】
本図6のように、給湯管26dで送給されたスープを矢印jのように「オーバーフローノズル25bの近傍」へ注入すると、煮物鍋25のスープ面積が広い場合、全面のアク3を効率良く捕集することができない。
そこで、仮想線で示した矢印tのようにオーバーフローノズル25bから離れた箇所にスープを注入して、煮物鍋25内の全域にスープを循環流動せしめることが望ましい。その具体的な方法は次に述べる。
【0074】
図7は、前掲の図6を参照して作用を説明したスープ循環方式のアク分離除去装置の応用例を示し、部分的に破断して描いた模式的な斜視図であって、請求項7の発明装置に対応している。
符号27を付して示したのは、おでん鍋として好適なように構成した煮物鍋であるが、この名称(おでん鍋)は、その用途を限定するものではない。
【0075】
おでん鍋27の中は、垂直な仕切壁によって8区画に仕切られていて、その内の1個は沸騰槽27aとして使用される。その他の区画を、それぞれ第1槽,第2槽…第7槽とする。上記の第7槽は、次に述べるようにスープの循環流動の最終位置に当たるので、これを終着槽27hと呼ぶ。
前記沸騰槽27aの下方にはヒーターHが設けられ、該沸騰槽27aの中には気泡ポンプ27iが設けられ、該気泡ポンプ27iから導出された給湯管27jの末端は第1槽27b内に開口している。
沸騰槽27aの中にはスープが入れられている。このスープが加熱されて沸騰すると、矢印h,h′のように給湯管27jに導かれ、矢印kのように第1槽27bの中へ注入される。
【0076】
第1槽27bと第2槽27cとの間の仕切壁には水門27kが設けられている。上記の水門とは、液面レベルを含み、液面下方に達する切欠であるが、この水門を切欠としてでなく、透孔として構成することもできる。符号27k′を付して示したのは、透孔によって構成されたアーチ形水門の1例である。
第2槽27cと第3層27dとの間の仕切壁にも、第3槽27dと第4槽27eとの間の仕切壁にも水門が設けられていて、以下同様に、順次に終着槽(第7槽)27hに至るまで、それぞれ水門が設けられていて、液面付近においてスープが相互に連通されている。
【0077】
矢印kのように第1槽27bに流入したスープは、矢印m,矢印n,矢印q,矢印rのように各槽を順次に経由して流動するので、これらの各槽に浮いていたアク3は最下流に位置する終着槽27hに集まってくる。
終着槽27hに集まったアク3は、水門k″を通って矢印sのように沸騰槽27aの液面に捕集される。アクが沸騰槽の液面付近に薄層をなして捕集されるという作用効果は、前掲の図6における作用効果を同様である。
本図7に示した実施形態においては、おでん鍋27の内部を同じ大きさの8個の部分に区画したが、必ずしも同じ大きさに区分しなくても良い。また、区画の数は3個以上の任意の数に設定することができる。
また、区画された複数の槽の中の何れを沸騰槽とするかも任意である。その他各槽の配置も任意であるが、終着槽は沸騰槽に隣接した区画に設定しなければならない。第1槽は沸騰槽に隣接した区画に設定することが望ましい。
【0078】
図8は、前掲の図6で作用を説明したアク分離除去装置の応用例を説明するための図であって、(A)は全体的な外観斜視図、(B),(C)はそれぞれ使用方法を表した要部断面図であり、本図8は請求項8に係る発明装置の構成を表している。
本図8(A)に示した球形鍋28は、図6の実施形態における煮物鍋25に対応する構成部材であって、その底面を球状に形成してある。
本図8(A)に示した加熱ユニット26およびヒーター26aは、それぞれ図6における加熱ユニット26およびヒーター26aと同様ないし類似の構成部材である。
【0079】
本図8(B),(C)に符号31を付して示した鍋置台は、前記球形鍋28の底部の球面に対応する球面座として機能し得るように形成されている。
球形鍋28に入れる煮物の量が多いときは(B)図のように球形鍋28の上縁がほぼ水平となるようにして鍋置台31に載せて支持する。
球形鍋28内のスープ液面は、オーバーフローノズルを通る水平面となり、多量のスープを入れて多量の具を煮ることができる。
球形鍋28に入れる煮物の量が少ないときは(C)図のように、オーバーフローノズルを下げる方向に傾けて鍋置台31に載せて支持する。
これにより、オーバーフローノズルを通る水平面よりも下方の鍋内容量が減少し、比較的少ない量のスープをオーバーフローさせながら循環せしめてアクを除去することができる。
【0082】
請求項1に係る発明装置によると、鍋の中のスープ液面に浮かんだアクを、迅速,容易に分離して除去することができる。
すなわち、鍋の中の液面に浮かんだアクを、お玉じゃくし等で掬い取って内カップの中へ入れると、アクと一緒に多量のスープが掬い取られて内カップに注ぎ込まれても、アクはカップ内の液面に浮上し、スープは内カップの底部に溜まって、両者は比重によって分離される。
このようにして、濾過手段を用いることなく、アクが内カップ内において分離される。この操作を繰り返せば、内カップ内の液面にアクが捕集され、アクと一緒に内カップの中へ注ぎ込まれたスープは底部付近を通って「内カップの外、外カップの中」に流動する。
この状態において「外カップと内カップとの間隙に入っているスープの液面」と「内カップの中でアクを浮かべているスープの液面」とは、ほぼ等しく保たれている。このため、余分に注ぎ込まれたスープは外カップのオーバーフローノズルから溢流して鍋の中へ還流する。
このような作用を果たすためには、概要的に言って「内カップの上縁が、オーバーフローノズルよりも上方に位置していること」が必要条件である。その理由は、「内カップ上縁が低ければ、内カップ内でアクを浮かべているスープが、内カップ上縁からオーバーフローして鍋の中へ還流してしまうから」である。
上記オーバーフローノズルがフック状をなしているときは、これを鍋の縁に掛けて、外カップを鍋の外側に位置せしめておけば良く、上記オーバーフローノズル以外のフックが設けられているときは、該フックを鍋の縁に掛けて、外カップを鍋の中に位置せしめておく。いずれにしても、オーバーフローノズルからオーバーフローしたスープが鍋の中へ流れ込むようにしておけば良い。
本請求項1の発明装置においては、以上に述べたようにして、アクとスープとの比重の差によってアクの分離を行ない、アクは内カップの中に捕集されるから、「濾過」という操作を必要としない。従って、濾過操作に伴う各種の不具合を伴うことが無い。
すなわち、目の粗い金網で濾過する場合のように、アクの一部が金網を通り抜けてしまって、アク除去が不完全になる虞れが無く、内カップの中へ注ぎ入れられたアクの全量が完全に分離,捕集される。
また、目の細かい金網で濾過する場合のように、濾過に多大の時間を要することが無く、手早く濾過しようとして「アクが浮いているスープ」を金網の上方から溢流させてしまうといった失敗をする虞れが無い。
また、金網による濾過を行なわない構造であるから、使用後に金網を洗浄する手間が掛からない。
さらに、濾紙で濾別したり濾紙で吸い取ったりする公知技術におけるがごとく濾紙を消耗品として浪費することが無いので、消耗品費が節約される。その上、使用済みの濾紙を取り片付ける手数を要しない。さらに、ゴミ減量という社会的要請に沿うことになる。しかも、パルプ資源を浪費しないので、間接的にではあるが地球緑化に協力することができる。
【0083】
請求項2の発明装置によると、各種形状の鍋に対して外カップを適応せしめて保持することができる。
先に説明した請求項1に係る発明装置は、外カップのフックもしくはフック状オーバーフローノズルを鍋の縁に掛けて使用するようになっているが、該外カップからスープを都合良くオーバーフローさせるため、この外カップがほぼ垂直姿勢で保持されていなければならない。
ところが、鍋には各種形状のものが使われていて、その上方開口部付近が垂直円筒に近いものも有れば、上向きに朝顔状に開いた形の円錐に近いものも有り、また、その反対に、上向きにつぼんだ形の円錐に近いものも有る。
そこで、本請求項2の発明装置を前記請求項1の発明に併用すると、フックもしくはフック状オーバーフローノズルが当該アク分離除去装置の重力荷重を吊持形に支承するとともに、台座が鍋に当接して吊持姿勢を決めることができる。
そして、上記台座が鍋に向かって張り出している寸法を調節することができるようになっているので、各種形状の鍋に適応することができる。
また、鍋が浅形であって、その縁から外カップを吊持するに足るだけの背が無い場合、前記の台座を利用して該外カップを鍋の傍のテーブル上に置いて使用することもできる、というように汎用性が大きく、例えば家庭用の場合、当該家庭に1個の本発明装置が有れば、総べての鍋に適用させることができる。
【0084】
請求項3の発明装置によると、カップ本体と垂直管とが、底部において相互に連通し、底部以外では隔壁で仕切られているので、カップ本体の上部は垂直管から隔離されている。このような構造であるから、カップ本体の中へ「スープとアクとの混合物」が注入されると、該カップ本体の中でアクが液面に浮き、垂直管から隔離される。
上記カップ本体の底部に溜まった「アクを含まないスープ」は、垂直管内に連通しているので、カップ本体内の液面上昇に伴って該垂直管内を上昇してゆく。
垂直管内のスープ液面上昇がオーバーフローノズルに達すると、前記の「アクを含まないスープ」がオーバーフローして鍋の中に還流する。
本請求項3によると、上述のようにして「濾過」という操作をしないでも、アクとスープとの比重差を利用してアクを捕集する構造であるから、濾紙でアクを吸い取ったり、濾紙でアクを濾し取ったり、金網でアクを濾し取ったりすること無く、迅速,容易,かつ確実にアクだけを分離,捕集することができ、アク除去後の器具洗浄が容易である。
上述のように比重差を利用してアクを分離することが本発明の基本的な原理であり、特徴である。その結果としての派生的な特徴は、濾過という機構を全く備えておらず、従って、濾過に伴う弊害が一切発生しないという実用的な優れた効果を奏する。
本請求項3に係る発明装置の機能と特長とは、これを比較考察する相手により異なって見える。すなわち本請求項3の効果は多面的である。
お玉じゃくしによって別容器にアクを掬い取る従来技術に比べると、掬い取りに熟練と注意力の集中とを要せず、「アクと一緒に多量のスープを掬い取る」という操作を繰り返しても、多量のスープを捨ててしまうに至らない。
濾紙を被せてアクを吸い取る従来技術に比べると、濾紙を消耗品として浪費しないので経済的であるのみでなく、パルプ資源を消費せず、間接的ながら地球緑化に協力することができる。
金網で濾過するという公知発明に比して、濾過操作後に金網を洗浄する時間や労力を要しない。特に、金網の目が粗くてアクの1部が通り抜けるとか、金網の目が細かくて濾過の所要時間が長いとかいった、金網に伴う一切の不具合を招く虞れが無い。
本請求項3の発明装置は前記請求項1の発明装置に比して、構成部品点数が1個のみであって取扱いが容易である。
【0085】
請求項4の発明装置を請求項1の発明装置、もしくは請求項3の発明装置に併用すると、アクを含まないスープが溜まる内カップ底部、もしくはカップ本体底部を横切って、アクを濾別する能力を有しない程度に目の粗い網が、ほぼ水平に設けられているので、野菜などの煮物の屑が捕捉される。
このため、オーバーフローされて鍋に戻るスープの流れに乗って煮物屑が鍋の中へ入ることが無い。
こうした煮物の屑は、アクと違って味を落とすことはないが、料理の見た目を悪くするので、本請求項の発明装置によって自動的に捕捉されることは非常に望ましい。
前記の網は必ずしも金属製であることを要しないので、調味料によって発錆したり変色したりする虞れの無い材質を任意に選定して用いることができる。
その上、該網は比較的粗い目のものであるから、スープをドンドン注ぎ込んでも、その流れを阻害する虞れが無い。しかも、長時間使用しても異物によって目詰まりする虞れが無い。
さらに、目の粗い網であるから、使用後の洗浄に手間が掛からないし、誤って破損させる危険性が少ない。
前記の網に捕捉された煮物の屑は、カップ内の液面に捕集されたアクと一緒に、たやすく取り捨てることができる。
【0086】
請求項5の発明装置は、鍋の内に入れ、鍋の底の上に載置して用いられる。
このため、特殊な形状の縁を持った鍋で煮物をする際、鍋の縁にカップのフック(またはフック状のオーバーフローノズル)を掛けることができない場合であっても不都合無く適応し、アクを捕捉して除去することができる。
本請求項5の発明装置においても、内カップに注ぎ込まれた「アク混りのスープ」が比重の差によってアクとスープとに分離される、という原理は前記請求項1や請求項3の発明装置と同様であるが、外カップを鍋の外側に引っ掛けることが無く、該外カップが鍋の中に置かれるようになっているので、特にオーバーフローノズルを設けて溢流スープの流路を規制する必要が無く、外カップの上縁からスープを自由にオーバーフローさせても、該オーバーフローしたスープの全量が鍋の中へ還流する。
上述のようにして、スープを鍋の中に還流させた後に、アクが内カップ内の液面に残る。このようにしてアクが捕集される作用は、内カップの上縁を外カップの下縁よりも上方に位置せしめることによって達成される。ただし、内カップの上縁および/または外カップの上縁が水平でないときは、内カップの上縁の最低高さを下縁の最低高さよりも高くすることによって、前記のアク捕集作用が達成される。
上述のようにして、アクとスープとの比重差によるアク分離が行なわれるので、濾過操作を必要としない。このため、濾過に伴う各種の不具合は一切発生する虞れが無い。
すなわち、濾紙で濾過したり吸い取ったりした場合は濾紙を消耗するので、経済的に不利であるのみでなく、パルプ資源を消費するが、本請求項の発明装置は濾紙を消費しないのでランニングコストが低廉であり、間接的に地球緑化に協力できることになる。
また、金網でアクを濾過した後は、金網の洗浄に少なからぬ時間と労力とを要するが、本請求項5の発明装置は濾網を備えていないので、アクを分離除去した後の洗浄操作を迅速,容易に行なうことができる。
さらに、濾網の目が粗いとアクの1部が通り抜けてしまうという不具合が有り、濾網の目が細かいと濾過所要時間が長いという不具合が有るが、本請求項5の発明装置においては濾過でなく比重差分離を行なうので、別段の習熟を要しないで迅速かつ確実にアクを捕集することができる。
【0087】
請求項6の発明装置によると、外カップもしくはカップ本体を手で持って、くちばし状のアク捨て部を下げる方向に傾けると、内カップもしくはカップ本体の中に入っているスープの上に浮いているアクを、スープと共に流して捨てることができて便利である。
【0089】
請求項7の発明装置を使用して、複数個の部分に区画されたおでん鍋のそれぞれの部分に各種のおでん材料(例えば竹輪,卵,こんにゃく等)を入れておくと、
加熱ユニットで沸騰したスープがおでん鍋の第1槽に注入され、水門を通って順次に第2槽,第3槽と流動して終着槽に至るまで、総べての槽を巡回して、その間に各槽内のおでん材料を加熱する。この場合、各槽の全部もしくは1部に補助加熱手段を併用することを妨げない。
このようにして、各槽のおでん材料は比較的長時間、スープに浸されて加熱されるので、スープに入っているダシがおでん材料に滲み込んで味が良くなる。
上述のようにして長時間をかけて加熱されるおでん材料からアクが出てスープの液面に浮かぶが、該スープが循環流動しているので、スープに浮かんだ各槽のアクは、互いに合流しつつ下段の槽へと流れて行き、全槽のアクが終着槽に集まり、さらに加熱槽に流入する。この加熱槽では、その底部のスープが気泡ポンプで上昇せしめられて循環するが、該加熱槽内の液面に集められたアクは行き止まりになり、この加熱槽の液面付近に捕集される。
【0090】
請求項8の発明を適用すると、球形の鍋の角度を変えることによってオーバーフローノズルの高低が変化し、これに伴って「オーバーフロー状態における鍋内のスープ量」が増減する。
煮物およびスープの量が多いときは、鍋の上縁をほぼ水平にすることによって内容量を増加させた状態に、該鍋を支承し、
煮物およびスープの量が少ないときは、鍋の上縁を傾けることによって内容量を実質的に減少させた状態に、該鍋を支承して、煮物量やスープ量の変化に対して迅速,容易に順応することができる。
そして、上記の最大容量と最少容量との間で、任意に無段階に実質的な内容量を変化させることができる。
本請求項8の発明装置は業務用としても有用であるが、特に家庭用として便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施形態を示し、請求項1に対応していて、(A)はアク分離除去装置全体の外観斜視図であり、(B)は模式的な垂直縦断面を実線で描くとともに鍋を仮想線で付記し、液体の流動方向を表す矢印を付記した説明図である。
【図2】 前掲の図1に示した実施形態における外カップを、各種形状の鍋に適応させて垂直姿勢に保つ手段を説明するための図であって、(A)は上縁が朝顔形に拡開された鍋に適応させた状態の模式的な断面図、(B)は上縁がつぼんだ形の鍋に適合させた状態の模式的な断面図、(C)は外カップを垂直に支承するための回転台座の平面図、(D)は折畳み形カップの下端部に台座を固着した状態の外観正面図、(E)は上記の折畳み形カップを折り畳んだ状態の正面図、(F)は鍋の縁の「テーブル面からの高さ寸法」が小さい場合に適用される方式の模式的な正面図である。
【図3】 前掲の図1,図2と異なる実施形態に係るアク除去分離装置の使用状態を模式的に描いた垂直断面図である。ただし模式化して描いてあるので写実的な投影図ではない。
【図4】 前掲の図1ないし図3の実施形態とさらに異なる実施形態を示し、外カップと内カップとを別体とせずに同様の機能を果たすようにしたものであって、(A)は垂直管をカップ本体の中に配置した例の断面図、(B)は垂直管をカップ本体の外に配置した例の断面図である。上記の(A)図は請求項3の発明装置に対応し、(B)図は請求項4の発明装置に対応している。
【図5】 前記とさらに異なる実施形態の2例を示し、(A)は鍋の縁に引っ掛けずに鍋の中のスープ液面に浮かばせるように構成したアク除去分離装置の模式的な断面図、(B)は鍋の縁に引っ掛けずに鍋の中に置いて用いるように構成されたアク分離除去装置の模式的な断面図であって、請求項5に係る発明装置に対応する構成である。
【図6】 前掲の図1ないし図5とは構造機能を異にし、基本原理(比重差によるアクの分離)を同じくする構成部分の作用を説明するための図であって、煮物鍋および加熱ユニットの垂直断面図である。ただし、模式化して描いてあるので、写実的な投影図ではない。本図6に示した構成部分は、後掲の図7の実施形態および図8の実施形態に用いられる。
【図7】 前掲の図6で作用を説明したスープ循環方式のアク分離除去装置の応用例を示し、部分的に破断して描いた模式的な斜視図であって、請求項7の発明装置に対応している。
【図8】 前掲の図6に示した構成部分を用いたアク分離除去装置の応用例を説明するための図であって、(A)は全体的な外観斜視図、(B),(C)はそれぞれ使用方法を表した要部断面図であり、本図8は請求項8に係る発明装置の構成を表している。
【図9】 アク取りに関する従来技術を説明するために示したもので、(A)は鍋1の中のスープ2にアク3が浮いている状態の断面図、(B)は上記のアクをお玉じゃくし4で掬い取っている状態の断面図、(C)はアク取り装置に係る公知の発明(特開平9−252970号公報)において、アクを金網7aで濾別している状態の断面図である。
【図10】 前掲の図1に示した実施形態に係るアク分離除去装置の応用例を描いた斜視図である。
【図11】 前記と異なる実施形態であって、カップの中でアクと分離されて最終的に廃棄されるスープの量を減少せしめるように改良されたアク分離除去装置を示し、(A)は外カップと内カップとの区別の無い一体形の実施形態の垂直断面図にカップ置台を付記した図、(B)は内カップと外カップとを別体に構成された実施形態の分解斜視図である。
【図12】 前掲の図5に示した実施形態の応用例を示し、(A)は図5(A)の内カップを単独で使用している状態の垂直断面図、(B)は同じく外カップを鍋底に固定した例の垂直断面図である。
Claims (8)
- 外カップ(9)と内カップ(10)とから成り、
上記外カップの中へ内カップを嵌め入れた状態において、外カップの底部付近と内カップの底部付近とが相互に連通しており、
外カップの上縁付近にオーバーフローノズル(9a)が設けられているとともに、
前記内カップの上縁が、上記オーバーフローノズルよりも上方に位置し、望ましくは上方に向かって漏斗状に拡開されており、
かつ、前記オーバーフローノズルが、下方に向かって凹なるフック状をなしており、または、該オーバーフローノズルと別体の下方に向かって凹なるフック(9b)が、外カップの上部付近から外周側に向けて突設されていることを特徴とする、アク分離除去装置。 - 前記の外カップの底面に台座(11)が装着されていて、
前記フック状のオーバーフローノズルまたはフック部材を鍋の上縁に掛けたとき、該台座が鍋の外周面に当接して、外カップをほぼ垂直姿勢に保持するようになっており、
かつ、前記の台座が外カップの底部から鍋に向かって突出する寸法を増減調節できるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載したアク分離除去装置。 - カップ本体(20a)と、該カップ本体の外周壁に沿って設けられた垂直管(20b)とから成り、
上記カップ本体の底部付近と、垂直管の下端部とが相互に連通しており、
かつ、上記垂直管の上端部はカップ本体から離れる方向に屈曲してオーバーフローノズル(20c)を形成しており、
上記オーバーフローノズルが下向きに凹なるフック状をなしており、または、該オーバーフローノズルと別体のフック部材(20f)がカップ本体の上部付近から外側に突設されていることを特徴とする、アク分離除去装置。 - 内カップの底部付近をほぼ水平に仕切って、もしくはカップ本体の底部付近をほぼ水平に仕切って、網が設けられており、
上記の網は、アクが容易に通り抜け得る程度に、目の粗いものであることを特徴とする、請求項1もしくは請求項3に記載したアク分離除去装置。 - 鍋(23)と別体に構成された有底無頂筒状の外カップ(24a)と、
無底もしくは有底であって、その外径寸法が上記外カップの内径寸法よりも小さい内カップ(24b)とから成り、
上記内カップを外カップの中へ入れた状態において、内カップの上縁が外カップの上縁よりも上方に位置しており、
かつ、上記内カップの下端部付近で、内カップ(24b)の側壁の内側と外側とが連通していることを特徴とする、アク分離除去装置。 - 前記内カップ(10)またはカップ本体(21a)の上端の縁に、くちばし状のアク捨て部(9c,21f)が形成されていて、カップ内のスープ面に捕集したアク(3)をスープと一緒に流し捨て得るようになっていることを特徴とする、請求項1もしくは請求項3の何れか一つに記載したアク分離除去装置。
- ス−プ(2)に浸して煮物を入れ、スープの沸騰温度よりも低い温度で加熱する煮物鍋と、
底部にヒーター(H)を備え、スープ(2)を入れて沸騰温度まで加熱し得る加熱ユニットとから成り、前記の煮物鍋の内部が、少なくとも3個の部分、望ましくは約10個の部分に区画されておでん鍋(27)を形成しており、
上述のように区画された部分の内の少なくとも1個の部分は加熱ユニットとして機能する沸騰槽(27a)として用いられるとともに、区画された部分の内で沸騰槽を除く各部分は第1槽(27b),第2槽(27c)…終着槽(27h)を形成していて、
第1槽と第2槽との仕切壁、第2槽と第3槽との仕切壁…終着槽と加熱槽との仕切壁のそれぞれには、スープが溢流して次段の槽に流入し得る水門(27k)が設けられており、
かつ、前記沸騰槽の中には気泡ポンプ(27i)が設けられるとともに、該気泡ポンプから送出されたスープを第1槽に導く給湯管27jが設けられて、
上記給湯管によってスープを供給された第1槽から溢れたスープが、前記の水門を流通して第2槽に流入し、同様にして順次に次段の槽に流入し、終着槽を経由して沸騰槽に還流して循環するようになっていることを特徴とする、アク分離除去装置。 - ス−プ(2)に浸して煮物を入れ、スープの沸騰温度よりも低い温度で加熱する煮物鍋と、
底部にヒーターを備え、スープ(2)を入れて沸騰温度まで加熱し得る加熱ユニット(26)とから成り、
上記加熱ユニットの中に、沸騰したスープを送出する気泡ポンプが設けられるとともに、送出されたスープを前記煮物鍋に導く給湯管が設けられており、
かつ、該煮物鍋には、スープを溢流させて加熱ユニットに還流・循環させるオーバーフローノズルが設けられ、かつ前記の煮物鍋の底部が球面に形成されて球形鍋(28)をなしており、かつ、該球形鍋と別体に、上方に向かって凹なる形状の鍋置台が設けられていて、
上記球形鍋の上縁を少なくとも約30度以内の任意の角度に傾斜させた状態で安定して支持し得るようになっていることを特徴とする、アク分離除去装置。
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